もう何十年も前、歴史にまったく興味がなかったころの話。ハイキングに行った帰り、埼玉県比企郡の小川町を歩いていたら「二葉」という割烹があり「忠七めし」というお茶漬け風の名物料理を見つけた。「剣豪・山岡鉄舟考案」とも書いてあり、これが初めての山岡鉄舟との出会いだった。二葉のHPによると、日本には五大名飯というのがあるらしい。それは、忠七めし(埼玉・小川町)深川めし(東京・深川)さよりめし(岐阜・山岳地法)かやくめし(大阪・難波)うずめめし(島根県・津和野町)だということだ。前置きが長くなったが、山岡鉄舟の書は静岡県の吉原の旅館「鯛屋」でも見かけたことがあるし、鉄舟はいたるところで揮毫している。その中のひとつ、木村屋總本店の看板も鉄舟の揮毫である。どうして鉄舟が揮毫したかというと、もともと親交があったようなのだ...山岡鉄舟とあんぱん