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すず
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福岡県
出身
水俣市
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2011/11/02

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  • 小説【季節の予感】第一回BGM著作&作曲:すず 作品NO.394~397

    小説【季節の予感】第一回BGM著作&作曲:すず作品NO.394~397僕の名はジュン。純粋の純って漢字で書いて、ジュンっていうんだ。初夏の爽やかな風が吹き抜け、季節はあっという間にじめじめとした梅雨へと移り変わるころ、日本を離れ、毎年、アメリカにあるお母さんの実家へ遊びに行った。そういえば、お母さんは作家なんだ。だから僕も本が大好きだけど、やっぱり外遊びの方が好きかな。僕も物語を作るのが得意って言われるけど、外で冒険する方がずっと面白いし、なんだか僕の血が騒ぐんだ!今日も僕は従兄弟のケンを引き連れて、カブトムシを取りに行く。家の近くには大きな森があって、まぁ、僕に言わせれば、”庭のようなもの!”だな。従兄弟のケンにとっては、初めての海外で、初めての場所だから、僕とおない齢だとは信じられないくらい、怖がって...小説【季節の予感】第一回BGM著作&作曲:すず作品NO.394~397

  • 季節の予感 第4回 ヒロとジュリィ

    病院の廊下には窓から光が差し込んでいた。だからかな、何か光るものが落ちていることに僕はすぐ気付いた。何だろう…ペンダントみたいだ。太陽の形をしてる!僕は拾い上げて、窓から太陽へかざしてみた。綺麗だなぁ。ステンドグラスみたいだ、あの時、教会で見た天使とペンダントが同じ光を持ってるみたい!僕がひっくり返すとペンダントはまるで命の光を放っているみたいに感じた、その時、か細い声がした。「それ!私の…わたしの…ママがくれた…大切な…」僕と同じくらいの女の子が震えながら手を差し出した。何度も瞬きしている。「君のペンダント?」僕はそういうと、その子の顔とペンダントを見比べた。女の子の顔はいっそう曇る。僕は慌てて、はい、っと差し出した。「あ…あ…ありが…とう…」女の子はあがり症なのか、どもりながら、やっとそれだけ言うと回...季節の予感第4回ヒロとジュリィ

  • Julieの決意

    「結婚しよう!」いきなりだった。私と彼は大学院で紫式部を研究する仲間だ。どちらともなく、小倉百人一首の1つである彼女の和歌が好きだと話したときだった。それまで文献を漁っていた彼が顔を上げ、食い入るように私を見つめた。次にどこか遠くへ一瞬、行ってしまったかのような表情を見せた。あぁ、きっと聞き間違いね、と思ったほどだ。私は何事も無かったかのように、原稿へ目を落とした。「僕は雲隠れはしない。」再び彼が口を開いた。え…?私は再び顔を上げた。「僕は何処へも行かない。ずっと君の傍にいたい、いや、君の傍にいると今、決めたよ!」そうすることが、当然であるかのように彼は言った。「お互いを遠く離れた場所で想う。それよりも、僕は君と一緒に月を見上げたい。その方が自然だよ。だから...」「だから?」私は彼の顔を見た。彼は真っ直...Julieの決意

  • 季節の予感 第二回

    「誰かぁ、助けて!あの子たちを…」その声に導かれるように、僕たちは駆け出した。季節が移ろうように、僕らも変わるために。さっきより、よりはっきりと聴こえる女の子の声。僕らからそんなに遠くはない場所にいるようだ。僕は声がした方へ更にフルスピードで走りだす。途端に、ケンの声が後ろから追いかけてくる。「ジュン!僕を置いて行くなよぉ」振り返ると、ケンは、はぁはぁと肩で息をしている。「しょうがないなぁ」と僕は言うと、ケンの手を掴んだ。「行くぞ、ケン!ヒーローになるんだろ?」ケンの顔が少し赤くなった。こくり、と頷くと、僕の手を握り返した。二人で小川の方へ急ぐ。風に乗って川から吹いてくる新緑の青草さが、僕たちの足元に広がった。急斜面になっているので、転がり落ちないように気を付けながら。湿り気を含んだ土の感触が靴越しに伝わ...季節の予感第二回

  • 【季節の予感】第一回

    僕の名はジュン。純粋の純って漢字で書いて、ジュンっていうんだ。初夏の爽やかな風が吹き抜け、季節はあっという間にじめじめとした梅雨へと移り変わるころ、日本を離れ、毎年、アメリカにあるお母さんの実家へ遊びに行った。そういえば、お母さんは作家なんだ。だから僕も本が大好きだけど、やっぱり外遊びの方が好きかな。僕も物語を作るのが得意って言われるけど、外で冒険する方がずっと面白いし、なんだか僕の血が騒ぐんだ!今日も僕は従兄弟のケンを引き連れて、カブトムシを取りに行く。家の近くには大きな森があって、まぁ、僕に言わせれば、”庭のようなもの!”だな。従兄弟のケンにとっては、初めての海外で、初めての場所だから、僕とおない齢だとは信じられないくらい、怖がってた。何処へ行くにも、僕の後ろをついて回る。まぁ、ケンにとっては全てが異...【季節の予感】第一回

  • 著者&作曲:すず小説第4回天使の賛歌BGM作品NO 386~388 【炎の魂】【灯】【月の少年】

    【概要読みながら👂】著者&作曲:すず小説第4回天使の賛歌BGM作品NO386~388【炎の魂】【灯】【月の少年】天使の賛歌、の最終回(火事のシーン)のBGMです。著者&作曲:すず小説第4回天使の賛歌BGM作品NO386~388【炎の魂】【灯】【月の少年】

  • 真昼のシンデレラボーイズ 地域密着型スーパー復活作戦会議!

    二週間ほど安静にした結果、ぎっくり腰も回復に向かい、無事に業務をこなせるようになった。七人の爺さんたちに感化され、半信半疑なまま、狸神さま、どうか、スーパーが復活する案を下され~と祈ってみた。すると、爺さん達が言った通り、狸神が現れたから、こりゃ大変!いや、大変に有難いことだ。「わしを呼んだかぇ?」狸爺、もとい神は言う。しわくちゃの顔にキラリと光る小さな目を右から左へと動かしながら、杖の先で地面を軽く叩いた。「はい、呼びましたとも!スーパー再建のアイデアを…」俺が最後まで言い終わらぬ内に、狸神は言った。「顧客も地域の人々も若造も爺ちゃん婆ちゃんも巻き込んだ、地域の憩いの場とすることだな!そのために皆がアイデアを持ち寄れば良いではないかい!」興奮したのか、隠れていた狸神の尻尾がぼわっと太くなり、一瞬揺れた。...真昼のシンデレラボーイズ地域密着型スーパー復活作戦会議!

  • 真昼のシンデレラボーイズ 続編⁉

    なっ、なんだ、あの爺さん7人組は⁉シルバーセンターから派遣されてきたのか⁉コメ五キロの袋をスイッと持ち上げ、ズンズン歩いていくぞ!こりゃぁ、三十歳の自分が負けちゃいられない!俺は爺さんに続き、コメ袋を持ち上げた、までは良かったのだが。「ぎくっ」と腰のあたりが鈍い音がし、次の瞬間、「あ~いタタタ、痛いっ、だっ、誰かぁ!」俺はコメの下敷きとなり、スーパーの床にしゃがみこんだ。ぎっ、ぎっくり腰ってやつだ。「どうした、若者❣」七人の侍ならぬ、7人の爺さんたちに囲まれ、俺は茹でタコのように全身が赤く染まった。「皆の者!この若造を2階の整骨院まで担いでいくぞよ」「よっしゃぁ!たやすい御用よ!」俺は何とか自力で立ち上がろうとしたが、ぎっくり腰ってやつは、どうもこうも痛くて敵わない。悔しいが、俺は爺さんたちの助けをかり、...真昼のシンデレラボーイズ続編⁉

  • 天使の賛歌 5 エピローグ

    もうすぐママが2階へ上がって来る。僕は明かりを消して、毛布を頭まで被った。いい子にしていないと、ママはお話を読んでくれない。ボクは昨夜からずっと、あの天使のお話の続きが気になって仕方がなかった。そこで何度かママに、あの子はどうなったの?死んじゃったの?助からなかったの?おやつのビスケットをかじりながら、庭でお花に水やりをしながら、つづきを尋ねてはみたんだ。だけど何度聞いてもママは、「夜になったらね。」と、教えてくれない。ボクは隣の家に住む子達と一緒にいる時間も、遊びに夢中になれなかった。ぜ~んぶ、ママのせいなんだからな!その時、コツコツと、階段を上がって来るママの足音が響いた。やった~!遂に!ボクは心の中で小躍りしそうだった。そっとドアを開けると、ママがこっちを覗き込んだ。ボクはわざと寝息をたててみせる。...天使の賛歌5エピローグ

  • 追悼いしだあゆみさん【ブルーライトヨコハマ】

    追悼いしだあゆみさん【ブルーライトヨコハマ】♨上がりの即興演奏ですみません…子供の頃から慣れ親しんだ歌手のお一人でした。…とはいえ、原曲を聴かずに演奏しているので、細かい点は違っているかもしれません~広い御心でお聴き頂けると幸いでございます。あゆみさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。(久しぶりに著作権、と出ました。ずっとオリジナル曲ばかりだったからなぁ…)追悼いしだあゆみさん【ブルーライトヨコハマ】

  • 天使の賛歌 最終回

    「火事だ!」「一番奥の客室から火の手が上がったぞ!」普段は優しい潮風が、この日は別人のように容赦なく吹き付けた。火の手は無常にも、風に煽られ更に激しくなる。「誰か逃げ遅れた客はいないか?全員無事か?」乗員乗客皆が必死に消化に務める中、僕は必死にジュリーを探した。昨夜、それぞれの寝床へと分かれる前、ジュリーは小説を書き始めたところだと話していた。時々、うたた寝してしまい、手元のランプが消えてしまっていることもあると…今夜の風だ。もし、ジュリーが寝入ってしまったあと、倒れでもしたら…「ジュリーがいない!ジュリーが!」僕がバケツの水を頭からかぶり、火の中へ走り出したその時、乗員の一人が叫んだ。「まさか!あの火の中か?無理だ、ジョン!よせ!死ぬ気か⁉」誰かが僕の腕を掴む。「約束したんだ!諦めないと…ジュリー!」僕...天使の賛歌最終回

  • 天使の賛歌 3

    「シェイクスピアは世界最古の文学だから、宗教学と合わせて英国で学んでおくべきよ、って母が言うの。父は獣医を目指した方がジュリーにあっているじゃないか、なんて冗談かな、笑うのだけど」シェイクスピアか。学業に励んでいた、あの頃が懐かしい。しかし僕は黙っていた。ジュリーに余計な気を使わせたくはなかったからだ。思い出を語る代わりに、父から昔教えて貰った東洋の和歌を口にした。「めぐり逢いてみしやそれともわかぬまに雲隠れにし夜半の月かな」ジュリーは驚いた様子で僕を見た。「ジョンって詩人なのね!めぐり逢いて…って私たちが再会したことを言っているのかしら?だけど雲隠れして夜半の月って何なの?確かに月は雲に隠れてしまうことはあるけれど…」ジュリーは月を見上げながら真面目に言う。やはり文学少女でもあるのだな、と僕は続けた。「...天使の賛歌3

  • 【僕のマドンナ】作品NO.381 作詞作曲:すず ‐ エレクトーン演奏 オリジナル曲

    【僕のマドンナ】作品NO.381作詞作曲:すず‐エレクトーン演奏オリジナル曲【僕のマドンナ】作品NO.381作詞作曲:すず‐エレクトーン演奏オリジナル曲

  • 天使の賛歌 2【心、ひそかに】

    あの日以来、僕らは度々甲板で会うようになっていた。ただ、語りたかった。話をしたかった。そうでないと、自分の人生の歯車がどんどん悪い方へ流れていってしまいそうだった。ジュリーに会うと、何故だか何でも可能になる気がしてくるのだ。一文無しの自分が再び夢を語る…生きてさえいれば何でも出来る。彼女の明るさ、おおらかさが僕に再び前を向かせた。ジュリーは僕が諦めた英国で学んでいた。イギリスの名門女子部で、寄宿舎生活を送っているそうだ。今回、夏の休暇を一年ぶりに故郷で過ごすことにしたらしい。「早く母に会いたいなぁ」何気なく彼女は口にした。「うん、そりゃ、そうだよね。一年ぶりの帰省なのだから。きっと、ご家族も皆、ジュリーの帰宅を楽しみに待っているよ」僕は出来る限り自然に、穏やかに言ったつもりだったが、ジュリーは僕の顔を見る...天使の賛歌2【心、ひそかに】

  • 短編小説のBGM (概要欄を読みながら聴いてね👂)天使の賛歌 作品NO 379【イニシャルはJ J 】作品NO 380 【Angel's Cows】

    短編小説のBGM(概要欄を読みながら聴いてね👂)天使の賛歌作品NO379【イニシャルはJJ】作品NO380【Angel'sCows】昨日、途中まで書いた短編小説のサントラを作りました(演奏しました、本日)それを聴きながら、お読みくださいませ~昨日の時点ですでにお読みになられた方はスルーで👌あれは確か…春の陽射しが感じられるようになった、暖かな午後のことだった。父さんの事業が失敗、倒産し、全てを失った僕は、英国で学ぶことは諦めざるを得なかった。それでも世界を見たい、という夢は捨てきれず、豪華客船に乗り込んだ。勿論、お客としてではない。乗員としてだ。船底で寝泊まりし、雑用は何でもやった。あの日も遅めの昼食を掻き込むと、気が荒い船乗りたちにせかされながら、甲板を磨いていた。一心不乱に働いていた僕だったが、ふと、...短編小説のBGM(概要欄を読みながら聴いてね👂)天使の賛歌作品NO379【イニシャルはJJ】作品NO380【Angel'sCows】

  • 天使の賛歌(1)

    あれは確か…春の陽射しが感じられるようになった、暖かな午後のことだった。父さんの事業が失敗、倒産し、全てを失った僕は、英国で学ぶことは諦めざるを得なかった。それでも世界を見たい、という夢は捨てきれず、豪華客船に乗り込んだ。勿論、お客としてではない。乗員としてだ。船底で寝泊まりし、雑用は何でもやった。あの日も遅めの昼食を掻き込むと、気が荒い船乗りたちにせかされながら、甲板を磨いていた。一心不乱に働いていた僕だったが、ふと、ほんの一瞬、顔を上げると、目線の先には少女が一人で立っていた。僕とおない齢くらいだろうか。女の子のふんわりとカールした髪が、潮風に揺れている。身なりから察すると、そこそこの華族の令嬢だろう。後ろ姿で顔は見えない。しかし、少女の中の何かが僕の目を捉えて離さない。凛とした佇まいからは、何か強い...天使の賛歌(1)

  • 共作プレミア 橘ドゥビアン&すず

    共作プレミア橘ドゥビアン&すず先日、プレミアへお越し頂いた一年生さん!ありがとう❤ございました❣共作プレミア橘ドゥビアン&すず

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