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びわももの木 https://biwa-momo.jugem.jp/

思いついたことを詩の形にしてまとめています。

思いついたことを徒然に綴っています。 つたなすぎる文章ですがこれも作品です。 今後の精進のためにはご覧頂いた皆様のご意見が欠かせません。 厳しい評価をおまちしております。

namio7
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2011/01/05

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  • 蝶。

    わたしの掌ほどの大きな蝶が濃紫の羽を燃やしながら宙を舞っていためらめらと燃える炎に焼かれて上下にふらふらと飛んでいた激しく羽ばたく程に炎は強さを増し夕暮れ終わりの木々の隙間を仄明るく照らしていたわたしはそれを命だと思った蝶が身をもってわたし

  • オオカミの夜。

    君がいなくなってどれくらいが経ったのかな1年とか?ああ、もう2年になったのか?2年経って昨夜のことさ初めて君を想って泣き叫んだおびえた動物みたいに吠えたてたそう、怯えてたんだよ君がいなくなったこと心にくっついていたものがはがれ落ちてもう会え

  • 主観客観。

    毎日毎日対峙するのは自分自身鏡もないのにじっとわたしを見つめてくるわたしじっとわたしを見つめているわたしこういう病があったこと自分の身をもって知るお前らいっぺん体験してみろ毎日毎日こんな風景を目の当たりにしてみろ当たり前に頭おかしくなるから

  • 病途中の彼女。

    「あなたは病気なんですよ」線の細い若い医者「治る病気ですからね」禿げあがった中年のカウンセラーどんな言葉も聞きたくない何を言われても救われないそれよりなによりあの子が側にいてくれることがどんな治療よりも優しかったよろしければクリックお願いし

  • 芽。

    新しい芽が出たからってなんだっていうんだあの花はもう散ってしまってこの芽はあれとは別物なんだ何の価値もない僕にとってはなんだかひどく大切なものだったからみんなそうやって励ましてくれるだけどもういないんだあの子はもういないんだ一生出会うことも

  • 孤独だったピアノ弾き。

    88の鍵盤に命を吹き込む10の指楽譜を初めて開いた時には想像もできなかったほどに自由に操られる音律貴族たちの愛した音楽新進気鋭のメロディーすべてを表現するつややかな体を持つ楽器溶け込むのめり込むいつもこうして一人で遊んだそれ以上はいらなかっ

  • アールグレイ。

    いつだったかきっととても昔誰かが飲み残した紅茶干上がりもせず腐ることもなく今も表面をまろりと光らせてスミレ柄のカップの中にあるそのカップの底光を通して赤い液体の中たゆたう一つの小さな四肢痩せて目立つ肩甲骨から生えた虫のそれと同じ二枚の羽か細

  • せい。

    そんな実感なんて永遠にないと思っていた傷ついたからこそ痛みのない時間の尊さを知るぬるま湯だと笑うなら笑え心地いい温度の水も時には荒波を立てる傷の舐め合いだと嘲るならそうして傷を舐めるのも舐められるのも痛みを伴うって知ってる?歌っている踊った

  • ayume。

    僕は本当はこの世に存在しなかったもの性別もなく名前だって自分でつけたただ一つ愛する人がいるという事実があった風に吹かれて消えてしまいそうなあやふやな命をかけて彼女を守ることに必死だったけれど彼女はそれを望んでいないいつも他の人を求めるのに忙

  • 今と先々。

    思えば酷いことなどたくさんしてきたいくつ傷つけたか数えるのも容易でない真実を誠意を本当の想いを過去の傷をそれを言い訳にして君が欲しいもう一度先々またわたしを求めてくれるなら何でもする何でもあげる涙もおいしい食事も体も笑顔も一番にだってなるだ

  • 抑え込む方法。

    欲しい物はたくさんあるかわいい洋服新しいピアノ才能誰かを憎む方法人の愛三つの欲望に絡めとられて考えることは毎日同じ帰りたいどこにあの街にあの人の部屋へ三種類の夢に侵されて望むことは毎日同じあれが欲しいこれが欲しいみんな欲しい愛されたい寂しい

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