このところワグナーの管弦楽ばかり聴いていて、近年お気に入りの「リエンツィ序曲」だけでも10回以上聴いてしまった。手持ちの盤はもちろんだが、今の世はYouTubeで様々なライヴ音源も聴ける。かつて半世紀前の学生時代、FMからの音源をカセットに録って貪るように聴いていたが、今の若い世代にとってはYouTubeがそうした役割を担っているのだろう。いや、若者といわず老いも若きもというところだろうか。 さて、そんなことを考え...
♪ろくげんおんぎょくのぞきのからくり♪ 音楽とギターに目覚めて幾年月。道楽人生なれの果てのお粗末。
針音混じりで聴く古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に匠の手で作られたギターの暖かい音色。以上『お疲れ様三点セット』で疲れを癒す今日この頃です。 http://guitarandmylife.blog86.fc2.com/
きょうで11月も終わり。ひと月後には大晦日そして正月。それにしても加齢ゆえの恐ろしき時間感覚…なんて早いのだ。さて、残された健康寿命を全うすべく、だらだらと音盤道楽。きょうはこの盤を取り出した。ヨーゼフ・ヨアヒム(1831-1907)作曲のヴァイオリン協奏曲ニ短調作品11。アーロン・ロサンドがソロをとり、ジークフリート・ケーラー指揮ルクセンブルク放送管弦楽団がバックを付けている。1971年12月録音。手持ちの盤は197...
寒かった先週末から気温が幾分か上がり、きょうは穏やかで暖かい一日だった。午前中から野暮用外出。三時を少し回って帰宅した。一服しながらアンプの灯を入れ、先回の記事に書いたシベリウスで思い出し、この盤を取り出した。80年代半ばに東芝EMIから出ていた<北欧の抒情シリーズ>。手元にはこのシリーズの盤が数枚ある。今夜取り出したのはグリーグ、ウィレン、ニールセンらの弦楽合奏曲を集めた一枚。ライナーノーツには録音...
気付けば11月も末。週末日曜日、寒さもいきなり本番。終日ストーブに灯を入れ過ごす。それでも、陽射しが差し込む日中の室内は穏やかな空気に満たされる。気分も落ち着いた昼下がり、アンプの灯を入れ、この盤を取り出した。80年代初頭東芝EMIから「北欧の抒情シリーズ」と銘打って一連のアルバムが発売された際に入手した一枚。北欧ときたら、やはり熱情ではなく静寂、抒情だろうか。確かに北欧は人口も少ないし、ぼくの少ない体...
周回遅れで聴いている荒井由実。きょうはこの盤を取り出した。1976年6月に出た荒井由実の初ベスト盤「YUMING BRAND」(写真右端)。ジャケットには昭和世代にとっては懐かしい赤と青のセロファンを使った立体視のギミックが施されている。例によって近所のリサイクルショップのジャンク箱で捕獲した一枚。収録曲は以下の通り。Side1あの日にかえりたい/少しだけ片想い/やさしさに包まれたなら魔法の鏡/ルージュの伝言Side212月...
注文していた田邊ギターが出来上がり、少し前の大安吉日を選んで工房へ出向いて受け取ってきた。酷暑を極めたこの夏の少し前から製作が本格化。いつもながらも丁寧な仕事を経て、この度完成となった(これまでの経緯はこちら→その1、その2、その3)。音の検分はいずれあらためてということで、きょうはその美しい姿だけ自慢げにお披露目したい。サントス・エルナンデスを参照した撫で肩の優雅なプロポーション表板はスペイン名...
先日聴いたソニー・ロリンズ「橋」で思い出し、きょうはこの盤を取り出した。ソニー・ロリンズの代表的名盤を通り越し、モダンジャズの金字塔とまで言われる名盤「サキソフォン・コロッサス」。ソニー・ロリンズのテナーサックスにトミー・フラナガン(p)、ダグ・ワトキンス(b)、マックス・ローチ(ds)が加わる。1956年録音。収録曲は以下の通り。side11. セント・トーマス / St. Thomas2. ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラヴ...
秋もいよいよ終盤。冬が来る前にこの盤を聴いておこうと取り出したのは、この盤だ。カルロス・クライバー(1930-2004)がウィーンフィルを振ったグラモフォン盤。デジタル録音も軌道にのり始めた1980年3月にウィーン・ムジークフェラインで録音されている。この盤についてはもう様々なことが語り尽くされていて、今更ぼくなどが口をはさむ余地はない。元々録音が少ないクライバー。貴重なブラームス録音がウィーンフィルとの演奏...
少し前の長期予想では暖冬傾向とのことだったが、今週初めから滅法寒い。ついこの間の夏日はどこへいったのか。まあ、この時期に夏日がある方がおかしいのだろうが…。 さて、週半ばの木曜日。きょうは久しぶりにギターの盤を取り出した。イタリアの作曲家マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968)が2台ギターのために書いた作品を集めたナクソス盤。2007年録音。テデスコはぼくらギター弾きには馴染み深い。ギター協奏...
先週から自宅のちょっとしたメンテナンス工事で業者が出入り。きょうも夜になってようやく落ち着いた。 さて、今夜はジャズ。こんな盤を取り出した。ソニー・ロリンズ(1930-)の名盤「橋」。1962年NY録音。ソニー・ロリンズ(ts)、ジム・ホール(gr)、ボブ・クランショウ(b)、ベン・ライリー(ds)、H・T・ソーンダース(ds)/#5。手持ちの盤は80年代初頭にミッドプライスで再発された国内盤LP。90年代半ばに御茶ノ水の中古...
オーディオセットを現在のセットアップにして5年になる。勇んでアキュフェーズのセパレートから中位モデルを選んだのはいいが、その後こちらの気力減退もあって、灯を入れる機会はあまり多くない。思えば十代から二十代の頃、自作箱に入れたフルレンジスピーカーと駄球を使った自作アンプで聴いていた頃が時間も熱意も格段に上だった。まあ、仕方ないことだけれど…。さて、ため息をつきながらも気を取り直し、変わらず秋色ブラーム...
物憂げに深まる秋。聴くべき音楽は…これだ。アントニオ・ペドロッティ指揮チェコフィルハーモニー管弦楽団によるブラームスの交響曲第4番ホ短調。録音は1957年(モノラル)。十数年前に日本コロンビアからリリースされたスプラフォン・ヴィンテージ・コレクションの中の一枚。アントニオ・ペドロッティと聞いてピンとくる人は相当なマニアかオールドファンだろう。1901年に生まれ1975年に没したイタリアの指揮者。最近では彼の名を...
ネットをみていたら、きょう11月8日は島倉千代子(1938-2013)の命日と出ていた。2013年のきょう75歳で亡くなった。ああ、もう10年経ったのか…馬齢を重ねつつチマチマと道楽を楽しんでいるうちに手元に集まった音盤は4千枚余。クラシック7割、ジャズ・ポピュラー2割、その他1割。その他ジャンルの1割のうちには昭和歌謡のアレコレが散在している。JPOPという言葉が生まれる以前の、すなわち80年代・昭和時代までの、今となっては...
注文した田邊ギターの完成が近付いてきた。木部の造作が出来上がり、少し前から塗装工程に入った。事前に塗装の色合いについてぼくのリクエストを伝え、それに合いそうな材料(セラック)を物色してくれた。田邊氏の近作は色付けの少ないクリアな塗装面が多いようだが、今回ぼくは少しだけ黄・茶系の色合いをお願いした。クリアな材料で下塗りしたあと色付きを重ねながら塗装面を仕上げいくようだ。横裏の柾目ハカランダ材も塗装で...
周回遅れも甚だしい、今更聴くか?荒井由実…。先日の記事で取り上げた初期2作の続きで、きょうはこの盤を取り出した。荒井由実4作目のアルバム「14番目の月」(アルファレーベル盤)。1976年録音・リリース。例によって20年近く前、リサイクルショップのジャンク箱で捕獲した帯付き・ミントコンディション。収録曲は以下の通り。side1さざ波/14番目の月/さみしさのゆくえ/朝陽の中で微笑んで/中央フリーウェイside2何もなかっ...
月があらたまって令和五年霜月十一月。秋色ブラームス…きょうは横綱級大本命のこの盤を取り出した。あまりに有名な盤。ジョージ・セル(1897-1970)&クリーヴランド管弦楽団をバックにダヴィッド・オイストラフ(1908-1974)とムスティスラフ・ロストロポーヴィッチ(1927-2007)がソロをとるブラームス「ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲」(ドッペルコンチェルト)。1969年5月録音。この盤がカラヤン&ベルリンフィル...
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このところワグナーの管弦楽ばかり聴いていて、近年お気に入りの「リエンツィ序曲」だけでも10回以上聴いてしまった。手持ちの盤はもちろんだが、今の世はYouTubeで様々なライヴ音源も聴ける。かつて半世紀前の学生時代、FMからの音源をカセットに録って貪るように聴いていたが、今の若い世代にとってはYouTubeがそうした役割を担っているのだろう。いや、若者といわず老いも若きもというところだろうか。 さて、そんなことを考え...
少し前に聴いたクレンペラーのワグナー・アルバム。きょうはその続き。オットー・クレンペラー(1885-1973)とフィルハーモニア管弦楽団によるワーグナー管弦楽曲集の第2集。先回の第1集と同時期の1960年から61年にかけて録音されている。収録場所も同じくキングスウェイホール。収録曲は以下の通り。第1集は初期の「歌劇」編、この第2週はワグナーの真骨頂とも言うべき「楽劇」編として、より重厚な楽曲が並ぶ。1.楽劇「ニュルン...
久しぶりにカシオペア。取り出したのこの盤。1994年5月リリースのカシオペア25枚目のオリジナルアルバム「ANSWERS」。リーダー野呂一生(g)、向谷実(kb)、鳴瀬喜博(b)、熊谷徳明(ds)。新生カシオペアとしての活動が定着した頃の作品。収録曲は以下の通り。1. Set Sail2. Fortunate Breeze3. Take Courage4. Living Things5. Previous Matters6. Warning7. Dynamic Road8. Surf's Up9. PAL10. Cool Rain11. Mr. Dungeon12. F...
暑い日が続くものの、関東地方の梅雨明け宣言はまだ。天気図を見ると梅雨前線はほとんど消失しているように見えるが、上空の大気が不安定なのか、夕刻から夜にかけてにわか雨が降ることもある。おかげで蒸し暑いこと極まりない。きょうも朝からエアコンオン。指の調子をみながらギター朝練に精出しつつ、湿気のトラブルはないかなあと、手持ちのハウザーギターを取り出して健康チェックと相成った。写真左から、1921年製ウィーンモ...
暑さ続く毎日。気分だけバイロイトへ…というわけで、先日のクレンペラー盤に続いて、きょうはこの盤を取り出した。カール・シューリヒト(1880-1967)がパリ音楽院のオケを振ったワグナーアルバム。1954年のモノラル録音。手持ちの盤は70年代にキングから出ていたロンドンレーベル廉価盤シリーズ中の一枚。確か学生時代に買い求めたはずだから、かれこれ半世紀経過している。収録曲は以下の通り。1. 楽劇「トリスタンとイゾルデ」...
このところよくコメントを入れてくれるタイプRさんが先日、「70年代からその名を馳せた演奏家で存命なのはブロムシュテット、ムーティ、メータ、アルゲリッチくらいになってしまった」と書いてきた。まったくその通りだ。自分よりの少し年上で活躍していた当時の若手も多くは鬼籍に入った。万年青年のようだと思っていたムーティも83歳と知って溜息が出る。まあ、それだけこちらも年を取ったということだ。そんなことを思いつつ、...
月があらたまって令和7年文月7月。このところ関東地方は連日の猛暑日。いささかげんなりしながら、これから始まる彼の地ヨーロッパの夏の音楽祭に思いを馳せつつ音楽で暑気払い。きょうは気分だけ南ドイツはバイロイトへ。取り出したのはこの盤。オットー・クレンペラー(1885-1973)とフィルハーモニア管弦楽団によるワグナー・アルバム。LP時代から繰り返しリリースされ、CD時代になっても何度か再発されている。手元のこの盤は...
今月6月17日に亡くなったアルフレッド・ブレンデル。少し前の記事に彼が弾く「告別」ソナタを取り上げたが、きょうはその続き。取り出したのはこの盤。アルフレッド・ブレンデル(1931-2025)のベートーヴェン。十数年間前に手に入れたソナタと協奏曲の全曲ボックスセット。ブレンデルはベートーヴェンのソナタを3回録音しているが、このボックスセットには70年代に蘭フィリップスに入れた2回目の録音が収められている。きょう...
JBLの小型モニター4301B導入。先回の設置編に続き、期待高まる音出し確認編。いつもの作法でアキュフェーズE-650からオーディオデザイン社のセレクタを経由して接続。聴きなれたディスクを数枚取り出し、あれこれ聴いてみた。一聴して、なるほどリトル・ジャイアントと異名をとるのも分かる鳴りっぷり。少しパワーを入れ、8畳部屋での限界と思われる程度に音量を上げても破綻しない。モニター現場で使われることから当然と言えば当...
先回の記事に書いた通り、オーディオセットにちょっとした変更をあった。その具合をみるため、あれこれ手持ちの音盤を引っ張り出してはチョイ聴き。きょうは久しぶりのこの盤を取り出し、チョイ聴きのつもりが、最後までしっかり聴いてしまった。カラヤン&ベルリンフィルによるEMI盤ハイドン交響曲集。収録曲はザロモンセットから101番ニ長調「時計」・104番ニ長調「ロンドン」の2曲。1971年(時計)と1975年(ロンドン)の録音。...
半年前の昨年12月、甲府のオーディオショップを訪れ、JBLのL26_Decadeを持ち帰った話は以前書いた通り。激安価格につられながらも、今更JBLのブックシェルフでもあるまいと、高をくくっていたのだが、ところがどっこい、これが予想以上の鳴りっぷり。結局その後、今に至るまで道楽部屋のメインスピーカーに収まり続けている。難を言えば、ドンシャリ傾向のじゃじゃ馬ぶりでソースを選ぶところ。ジャズやフュージョン、ポップスはピ...
梅雨はいずこへ。連日猛暑日続き。暦がひと月早いのではないか思うほどだ。この調子で真夏へGoなのか…と思いつつ、さて昨日21日は夏至。夏至と言えば思い出すこの曲を取り出した。ムソルグスキー作曲の交響詩「禿山の一夜」。この曲を聴くとなると一般的はリムスキー・コルサコフ編の管弦楽盤ということになるだろうが、きょうはジャズ・フュージョン界の大御所ボブ・ジェームス(1939-)編による同曲を含むアルバム「One」を取り...
ピアニストのアルフレッド・ブレンデルが亡くなった。享年94歳。合掌ぼくはブレンデルの熱心なファンというわけではなかったが、手元には彼が3回録音したベートーヴェンのソナタ集のうち2回目のフィリップス盤がある他、ジェイムス・レヴァインと組んだやはりベートーヴェンの協奏曲集やいくつかの室内楽の盤がある。きょうはその中から、この盤を取り出した。アルフレッド・ブレンデルの弾くベートーヴェンのピアノソナタ第26番変...
当地関東地方は昨日から梅雨明けかと思うようなイキナリ猛暑日。今から暑気払いってどうよ…と思いながら音盤棚をサーチ。イタリア生まれのスペイン育ち…軽い味わいのこの盤を取り出した。ウラディミール・ホロヴィッツ(1903-1989)が弾くドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)のソナタ集。1964年の録音で、彼の盤歴あるいはスカルラッティの演奏を語るとき必ず登場する盤でもある。手持ちの盤は80年代初頭に買った国内LP盤。収...
このところ指の調子が悪く、あまりギターに触れていない。爪に木片を刺してしまったアクシデントは問題なく完治したが、残念ながら従来よりあるヘバーデン結節の症状が増悪中。当初気になっていた左手人差し指の関節痛は現在小康状態だが、これまで気にしていなかった右手の不具合、具体的には人差し指と薬指の変形がにわかに進んできた。特に薬指の変形が顕著。中指に向かって弧を描くように曲がり始めた。もちろん一晩明けて急に...
先回聴いたファリャ「三角帽子」で思い出し、きょうはファリャのピアノ作品を聴こうと、この盤を取り出した。スペインのピアニスト:ゴンザロ・ソリアーノが弾く「近代スペイン・ピアノ名曲集」を題された一枚。ジャケットに1966年と記されている60年代の国内盤(この録音の国内初出盤)で、当時東芝音楽工業から出ていたお馴染みの赤盤。例によって20年程前の大阪出張の際、梅田の中古レコード店で買い求めた。手持ちのスペイン物...
この時期に聴きたくなる音楽。何となく初夏の宵に聴きたくなるこの盤を取り出した。マヌエル・デ・ファリャのバレエ音楽「三角帽子」全曲。小澤征爾指揮ボストン交響楽団(BSO)による演奏。メゾソプラノとしてテレサ・ベルガンサが加わっている。1976年録音。手持ちの盤は十数年前に廉価盤で出た際に買い求めた。同じくファリャの「恋の魔術師」がカップリングされている(こちらはガルシア・ナバロ指揮ロンドン交響楽団)。「三...
戦後まもなく誕生した、おらが群馬の至宝:群馬交響楽団(群響:グンキョウ)が今年創立80年を迎えた。それを記念していくつかの企画が進行中。その一つとしてマーラーの大曲、交響曲第8番「千人の交響曲」が今秋11月29・30日の二日公演で取り上げられることになった。先日、チケット販売も始まり、さっそく手に入れた。1946年・昭和21年 第4回定期演奏会今でもこそ地方オーケストラは珍しくなく、そのレベルも高くなったが、昭和3...
先日の続きでマレイ・ペライアの弾くバッハ・パルティータのCDを取り出した。第2・3・4番が収録されている盤。2007年録音。全6曲あるバッハのパルティータのうちどれが一番好きかと問われたら、やはりこの第2番と答えるだろうか。無論それぞれに素晴らしく聴き飽きることがないが、とりわけこの第2番は素晴らしい。第1曲シンフォニアの冒頭ハ短調の和音。バッハ以降の時代にも幾多の名曲を生んだハ短調という調性と付点音符による...
このところ日中の気温高く、これからやってくる梅雨そしてその後に控える灼熱の夏を予感させる。ちょっと気が早いが、こちらも迎え撃つ準備。暑気払いの練習?かねて、こんな盤を取り出した。トゥリオ・セラフィン指揮ローマ歌劇場管弦楽団による「ロッシーニ序曲集」。1963年10月ローマRCAスタジオ録音。ディレクター:ハンス・ウェーバー。録音技師:ギュンター・ヘルマンス。DGスタッフもカラヤン&BPOによるセッションで多忙な...
三連休最終日。このところ当地関東地方は梅雨空が続き、しとしと、じとじと…スッカとした夏空が恋しい気もするが、そうなったらなったで、暑さでうんざり、何とかならないかとボヤくに違いない。そんな勝手な思いを横におき、さて久しぶりにアンプとプレイヤーの電源をオン。取り出したのはこの盤だ。ブルーノ・リグット(仏1945-)の弾くショパン:ワルツ集。第1番から第18番まで(第19番はカット)を収録。録音は1976年。手持ち...
先週7月11日、指揮者ヘルベルト・ブロムシュテットが97歳の誕生日を迎えた。現在、最高齢の現役指揮者であることは言うに及ばず。取り分け日本では、NHK交響楽団との長い関係もあって、ぼくら世代には格別の思いがある指揮者の一人だ。ぼくが音楽を聴き始めたのが70年代半ば。ブロムシュテット来日の歴史が始まったのも同じ頃だ。地方での貧乏学生時代も、その後の田舎暮らしも、東京でのコンサートとは半ば無縁でN響の演奏に接し...
暑さ続きのこの時期、午前中の涼しい時間にギターの練習でも…と思うが、そもそも午前中から滅法暑い。先日もそんな状況で、練習に集中する程の気合もなく、仕方なく弾くことは早々にあきらめ、寿命だなあと感じていた弦交換の儀と相成った。弦の交換が面倒だというギター弾きも多いのだが、ぼくにとっては、こんなに心おどる時間はないと感じるほどの楽しい作業だ。なんなら他人の楽器の弦交換もみな引き受けたいくらいだ。一方で...
本ブログに時々登場するフュージョンバンド「カシオペア」。その初代メンバーからなる新しいバンド「かつしかトリオ」に注目が集まっている。メンバーチェンジをしながら現在も活躍するカシオペア(現在の名称はカシオペア-P4)。しかし今でも初代メンバー当時の演奏がもっともカシオペアらしいとするファンも多い。その初代メンバーのうち、リーダーの野呂一生(g)を除く、櫻井哲夫(b)、神保彰(ds)、向谷実(kb)によって202...
先日、MacBook_Airを手に入れた。今年3月に発売された新機種、M3チップ搭載の15インチMacBook Air。アップルストアの認定整備済品コーナーで見つけ、速攻で発注した。パソコンを使い始めたのは確か80年代の終わり頃だったから、付き合いは35年程になる。当時仕事でIBM_PC互換機を使い、アナログ回路シミュレーター:PSpiceを動かしていた。5インチフロッピーベースでカタカタ動くもので、今から思えばオモチャのようなものだったが...
いま使っているミラーレス一眼カメラ:オリンパスOM-D E-M1 Mark III。コロナ禍にまだ終息の気配が見えなかった2021年暮れに手に入れた。オリンパスの企業形態変更に伴い、今や歴史ある「OLYMPUS」ロゴを軍艦部に冠した数少ないカメラとなったモデルだ。ぼくら昭和世代にとって一眼フレフカメラといえば車・オーディオと並んで、社会人になって最初の給料やボーナスで手に入れるべきモノの一つだった。カメラ、オーディオ、車…その...
関東地方は先週後半からいきなりの猛暑日連続。まだ梅雨明け前だが、おかまいなしの35度超えだ。電気代を気にしつつも躊躇なくエアコンON。更にラテン色満載のこの盤で暑気払いとなった。19世紀アメリカの作曲家ルイス・モロー・ゴットシャルク(1829-1869)他の管弦楽作品を集めた一枚。モーリス・アブラヴァネル(1903-1993)指揮ユタ交響楽団の演奏。米ヴァンガード原盤。録音データが記されていないが、ネットで確認したとこ...
3年程前に自覚した左手指の不調。関節軟骨が減少することによる痛みで、整形外科でヘバーデン結節と確定診断された。その後も一進一退で改善されないまま、といってギターを弾く際の致命的な状態とまではならず、ダラダラ現状様子見が続いていたのだが、このところどうも調子がよくない。痛み方が変化してきて、左手人差し指といわず、どの指の関節もピリピリした痛みを伴うようになった。あと数年したら、いよいよままならぬ状態...
梅雨空続く関東地方。湿度感・温度感ともに高く、すっきりしない日々が続く。さて、週半ばの水曜日。昼過ぎから市内の図書館へ。帰宅後一服して音盤タイム。こんな盤を取り出した。バッハのチェンバロ協奏曲集。近所のリサイクルショップのジャンク箱から百円で捕獲してきたもの。70年代初頭にキングレコードから出ていた廉価盤シリーズの1枚でBWV1052/1062/1065の3曲が収録されている。きょうはそのうち第1番ニ短調BWV1052に針...
月があらたまって令和六年文月・七月。うっとうしい梅雨空を吹き飛ばそうと、今月はこの盤でスタートだ。1977年結成、1979年デビューのフュージョンバンド:カシオペア。その第22作目のアルバム「active」。1992年2月メルボルンでのセッション録音。収録曲は以下の通り。01. NEW HISTORY02. MESSENGERS03. CAMEL ROAD04. ECCENTRIC GAMES05. TIME STREAM06. MOMENTO MEMORIAL07. TOMOSHIBI08. POINT X09. DOOR OR TRUTH10. THROUGH...
週末日曜日。そしてきょうで6月も終わり。あれよあれよと日々が過ぎ、気付けば今年も折り返し点…なんだかなぁ…。 さて、きょうも続けてモーツァルト。取り出したのは、この盤。モーツァルトの管楽協奏曲を集めた一枚。カール・ベーム指揮ウィーンフィルのバックで同団のトップ達がソロを取っている。1970年代前半の録音。十数年前に廉価盤で出た際に買い求めた。モーツァルトがいくつか残した管楽協奏曲のうち、この盤ではフルート...
終日雨模様の週末金曜日。午前中はギターの練習。昼過ぎはオーディオ機器の湿気飛ばしを兼ねて音盤タイム。先日来の続きで、きょうもモーツァルトの短調作品を聴こうと、この盤を取り出した。モーツァルトの弦楽五重奏曲第4番ト短調K.516。アマデウス弦楽四重奏団にセシル・アロノヴィックのヴィオラが加わった演奏。1951年のモノラル録音。手持ちの盤は70年代後半に出ていた廉価盤<ウェストミンスター名盤コレクション>の一枚で...
このところジワジワと気温・湿度とも上昇。梅雨のあとに控えている灼熱の日々を連想させる。これから三ヵ月。年中行事とはいえ気が重い。 さて、週半ばの水曜日。オーディオセット周辺の掃除をして気分もすっきりしたところで、先回聴いたモーツァルトの短調作品の続きで、この盤を取り出した。オットー・クレンペラー(1885-1973)とフィルハーモニア管弦楽団(PO)によるモーツァルト。手元にあるのは2000年前後にクレンペラー...
週末で関東地方も例年より少々遅い梅雨入り。そして6月も最終週。今年も半分終わるのかと思いつつ、あてもなく音盤棚を眺め、この盤を取り出した。モーツァルトのピアノ曲から短調作品ばかりをピックアップした一枚。ヴァレリー・アファナシエフ(1947-)のピアノ独奏。手持ちの盤は十数年前に日本コロンビアの廉価盤シリーズでリリースされたときのもの。1993年録音。収録曲は以下の通り。 1. 幻想曲 ニ短調 K397 2. 幻想曲 ハ...
梅雨入り前のうっとうしい空模様が続いた先日、最近手に入れた小型レコーダー(OLYMPUS LS-P5)の動作確認を兼ねて、久しぶりに演奏動画を撮ってみた。去年の秋口に手を付けたバッハ:BWV998のプレリュード。休止状態だった冬の間を除いても、随分と長い間つついていたことになる。そろそろ年貢を納めて終わりにしたいと思っていたが、中々これでヨシ!と自己満足するレベルに至らず、ぐずぐずしていた。調子のいいときは大きなミ...
週半ばの木曜日。午前中はびっちりギターの練習。昼過ぎはダラダラを過ごしながらの音盤タイム。きょうはギター。この盤を取り出した。若き日のデイヴィッド・ラッセル(1953-)とラファエラ・スミッツ(1957-)によるフェルナンド・ソル( 1778-1839)の二重奏曲集。この盤のライナーノーツには記載がなかったが、スミッツのサイトによれば録音は1981年のようだ。手持ちの盤は例によって大阪出張の際、梅田の中古レコード店で...
先日記事にした神尾真由子が弾くチャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲。音盤棚の一角にはこの曲の盤が何枚かまとまっている。あらためてみると、中にはまだ針を通してない盤もあって、きょうはその中からこの盤を取り出した。イツァーク・パールマン(1945-)とユージン・オーマンディ(1899-1985)によるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲ニ長調。1978年録音。手持ちの盤は当時の国内初出LP。例によって大阪出張の際、梅田...
ダラダラとした日常。午前中は家内雑事。昼過ぎに音盤棚を整理をしながら、少し前にハスキルとマルケヴィッチによるモーツァルトを聴いてから気になっていたこの盤を取り出した。スロバキア出身のピアニスト:ペーター・トペルツェル(1944-2010)によるモーツァルト。名作の誉れ高い二つの短調作品、第20番ニ短調と第24番ハ短調のピアノ協奏曲を収めた一枚。ラディスラフ・スロヴァーク指揮スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽...
手持ちのギター田邊雅啓氏製作ロマニリョスモデルを手に入れてからちょうど20年が経った。本ブログ開設以来、度々登場しているギターだが、二十歳の記念に一項を設けておこう。田邊雅啓氏(1974-)は現在栃木県足利市で伝統的手法にこだわったギター製作を続けている。大学を出てから長野県上田の石井栄ギター工房で修行ののち独立。2001年から故郷の足利に工房を開いて製作を始めた。たまたまその頃、久しく中断していたギター演...
週半ばの水曜日。さて、きょうの音盤。イングリッド・ディングフェルダーという女性フルート奏者によるホスマイスターのフルート協奏曲ト長調。テレマンのフルートと弦楽合奏のための組曲イ短調とのカプリング。ローレンス・レナード指揮イギリス室内管弦楽団がバックと務める。録音は1976年。手持ちの盤はビクター音楽産業から1979年で出た国内初出盤。先回のトペルツェルの盤同様、だいぶ前にネットで激安箱買いした数百枚の中に...