このところワグナーの管弦楽ばかり聴いていて、近年お気に入りの「リエンツィ序曲」だけでも10回以上聴いてしまった。手持ちの盤はもちろんだが、今の世はYouTubeで様々なライヴ音源も聴ける。かつて半世紀前の学生時代、FMからの音源をカセットに録って貪るように聴いていたが、今の若い世代にとってはYouTubeがそうした役割を担っているのだろう。いや、若者といわず老いも若きもというところだろうか。 さて、そんなことを考え...
♪ろくげんおんぎょくのぞきのからくり♪ 音楽とギターに目覚めて幾年月。道楽人生なれの果てのお粗末。
針音混じりで聴く古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に匠の手で作られたギターの暖かい音色。以上『お疲れ様三点セット』で疲れを癒す今日この頃です。 http://guitarandmylife.blog86.fc2.com/
きょうで十月も終わり…といっても何の変りもなく日々過ぎゆく。気付けば立派な前期高齢者。オジサン通り越してジイサン…まあ、ぶつぶつ言っても仕方ない。年を取れば取ったでいいこともある。昔の音楽に懐かしさを感じる度合いが強まることもポジティブ・シンキング。楽しみは増える一方だ…と粋がりながら、さてきょうはこんな盤を取り出した。由紀さおりがピンク・マルティーニのバンドをバックに歌ったアルバム「1969」。2011年...
十月最後の週末日曜日。好天続く。昼過ぎから道楽部屋の片付け。アンプの灯を入れ、こんな盤を取り出した。リトアニア出身のチェリスト:ヴィタウタス・ソンデツキス(1972-)がオーケストラ伴奏でチェロの小品を入れたNAXOS盤。1998年録音。ダヴィド・ゲリンガス指揮リトアニア室内管弦楽団がバックを務める。収録曲は以下の通り。リムスキー=コルサコフ:くまんばちの飛行バリス・ドヴァリョーナス:湖にてチャイコフスキー:...
秋の宵。聴くべき音楽はブラームス。ブロムシュテットの公演が中止にならなければ、この週末には所沢でブラームスの3番を聴いているはずだった…そんなことを思いつつ、取り出したのはこの盤だ。ブラームスの交響曲第3番へ長調。ルドルフ・ケンペ指揮ミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団によって1974~75年にブラームスの交響曲全集として録音された内の一枚。手元には当時出たLP盤で4曲が揃っている。80年代初頭に今はなき数寄屋橋...
予定していたブロムシュテット&N響のコンサート。結局ブロムシュテットの来日かなわず、全日程が中止もしくは指揮者変更となった。ブロムシュテットからN響へ届いたコメントによると…すでに来年2024年10月にN響との演奏会がスケジューリングされている。今回は医師の指示に従い来日見合わせとなったが、来年はぜひ日本を訪れたい…とのこと。その言葉を信じて来年の来日を楽しみに待ちたい。 さて、待つと言えば注文した田邊ギタ...
高校時代からの友人とのメールで先日、…社会人になったばかりの80年代初頭も40年前のことになったが、感覚としては「ついこの間」でしかない。ミレニアムに沸いた21世紀の始まりでさえ「きのうのこと」。健康寿命の尽きるであろう20年後もあっという間にやってくる…と、そんな話になった。高齢者のたわ言ではあるが、リアルな真実だ。そうか、あっという間に人生も終わりか… そんなことを考えつつ、秋の夜長に取り出したのはこの...
朝から野暮用外出で3時過ぎに帰宅。ちょっとした外出で疲れを感じるようになったのも、加齢ゆえか…。さて秋の夜更け、聴くべき音楽は…それはもうブラームスに決まっているだろうと、独りつぶやきながら、この盤を取り出した。ブラームスのクラリネット五重奏曲ロ短調。ウィーン八重奏団員よる演奏。アルフレード・ボスコフスキー(CL)、アントン・フィーツ(Vn)、ギュンター・ブライテンバッハ(Va)、ニコラウス・ヒューブナー...
シューリヒト&南ドイツ放響 シューマン交響曲第3番「ライン」
10月も半ばを過ぎた。少し前まで、長く続いた酷暑から一転した秋の気配に驚いていたが、身も心もようやく慣れてきた。しばらくはよい季節が続く。さて、このところライナー、クナッパーツブッシュと、ぼくがクラシックを聴き始めた半世紀前にはすでに物故していた指揮者の盤が続いたが、きょうもその路線でこんな盤を取り出した。シューマンの交響曲第3番変ホ長調「ライン」。ドイツの名匠カール・シューリヒト(1880-1967)と南...
今どきの若者はもちろん、高齢者世代もネットでの音楽リスニングがメインになっている輩も少なくない。かく言うぼくも未聴盤の山を抱えながらも、その在庫確認よりYouTubeで音楽を聴く時間の方が多くなった。まさに無尽蔵のネット音源。かつて見聞きした懐かしい音源から最近のリリースまで、およそ飽きることがない。そんな中で当然新たな出会いや発見もある。少し前にYouTubeで知ったフュージョン系インストゥルメンタルバンド「...
少し前に記事にしたフリッツ・ライナーとシカゴ響によるロッシーニ序曲集で思い出し、きょうはこの盤を取り出した。フリッツ・ライナー(1888-1963)とシカゴ交響楽団:CSOによるリヒャルト・シュトラウスの交響詩「ドン・キホーテ」。本ブログでは度々登場しているアントニオ・ヤニグロ(1918-1989)がソロを取っている。録音は1959年。手持の盤は数年前にSACD/CDのハイブリッド盤として出たもの。随分前に隣り町タワーレコー...
先回の記事に書いたイベントでホールに鳴り響いたワグナー。その感激を自宅でもと思い、あらためてこの盤をプレイヤーにセットした。ハンス・クナッパーツブッシュ(1888-1965)が晩年ミュンヘンフィルを振って録音したワグナーアルバム。1962年録音。手持ちの盤は70年代半ばに出ていたLP2枚組。見開き隅に購入当時1976年の書き込みがあった。大学3年の年だ。記憶が正しければ今はなき銀座ハンターで手に入れたはずだ。収録曲は以...
今月のN響定期他を振る予定だったブロムシュテットが体調不良で来日中止となった。きのうNHK交響楽団からのメールで知った。14・15日の定期公演は中止。20日以降の他の公演についてはまだ正式発表がない(代わりの指揮者を立てるのか、あるいは体調回復次第来日するのか…)。早々にチケットを手配して楽しみにしていたので残念至極。ともあれ、体調の回復を祈るばかりだ。さて話変わって…先日、地元で興味深いイベントがあったので...
10月に入って一気に秋到来の関東地方。朝晩は上着が欲しくなる。ついこの間までの灼熱地獄が嘘のようだ。さて三連休最終日の月曜。昼間、道楽部屋の片付けをしながらのナガラ・リスニングに取り出したのはこの盤だ。フリッツ・ライナー(1888-1963)&シカゴ交響楽団によるロッシーニ序曲集。1958年録音。手持の盤はだいぶ昔に隣り町TWRで叩き売られていた輸入盤。収録曲は以下の通り。「セヴィリャの理髪師(イギリスの女王エリ...
八神純子…ぼくら世代が青春真っ只中だった70年代の終わりに突如として現れ、これまで聴いたことのない伸びやかなハイトーンを印象付けた歌手だ。当時ヤマハが開催していた新人登竜門ポップコンで頭角を現し、1978年・昭和53年の1月にシングル「思い出は美しすぎて」でプロデビューを飾った。「思い出は美しすぎて」はいきなり10万枚を越すヒットとなり、同年6月にはファーストアルバムもリリース。この曲が出た当時ぼくはすでにク...
関東地方はようやく秋到来の気配。こんなときイケる口なら仕事帰りにチョイと一杯。小粋な店に引っかかって行きたいところだが、仕事もリタイヤし、そもそも下戸ではどうにもならない。 せめて音楽だけでも気分を出そうかと、久しぶりにこの盤を取り出した。ナット・キング・コールのアルバム「After Midnight」。この盤を知ったのは、村上春樹/和田誠の「ポートレート・イン・ジャズ」。アルバムタイトル通り、クラブでのセッシ...
注文していた田邊ギターの製作がいよいよ佳境に入ってきた。厳選されたスプルースの表板横裏は柾目のハカランダ十代、二十代を通じて親しんだクラシックギター。人並みに仕事に没頭した中年期には少々疎遠となったが、五十の声を聴くに至ってカムバック。再開にあたって出会ったのが田邊雅啓氏のギターだった。本ブログに度々登場している2004年作ロマニリョスモデルで、氏が工房を構えて本格的に製作を開始した初期の名作だ。田邊...
さしもの暑さも次第にいえ、ようやく秋の気配。まだまだ日中は30度超えの日があるが、ついこの間までの常軌を逸した暑さはなくなった。しばらくは何をするにもよい時期だ。気付けば十月。このブログも14年目に入ることになった(ブログの経緯他はこちらを参照されたし)。しかし何も変わることなくマンネリルーチン。きょうはこんな盤を取り出した。アン・ルイス(1956-)のベスト盤LP。1985年発売。手持ちの盤は…う~ん、いつど...
「ブログリーダー」を活用して、マエストロ・与太さんをフォローしませんか?
このところワグナーの管弦楽ばかり聴いていて、近年お気に入りの「リエンツィ序曲」だけでも10回以上聴いてしまった。手持ちの盤はもちろんだが、今の世はYouTubeで様々なライヴ音源も聴ける。かつて半世紀前の学生時代、FMからの音源をカセットに録って貪るように聴いていたが、今の若い世代にとってはYouTubeがそうした役割を担っているのだろう。いや、若者といわず老いも若きもというところだろうか。 さて、そんなことを考え...
少し前に聴いたクレンペラーのワグナー・アルバム。きょうはその続き。オットー・クレンペラー(1885-1973)とフィルハーモニア管弦楽団によるワーグナー管弦楽曲集の第2集。先回の第1集と同時期の1960年から61年にかけて録音されている。収録場所も同じくキングスウェイホール。収録曲は以下の通り。第1集は初期の「歌劇」編、この第2週はワグナーの真骨頂とも言うべき「楽劇」編として、より重厚な楽曲が並ぶ。1.楽劇「ニュルン...
久しぶりにカシオペア。取り出したのこの盤。1994年5月リリースのカシオペア25枚目のオリジナルアルバム「ANSWERS」。リーダー野呂一生(g)、向谷実(kb)、鳴瀬喜博(b)、熊谷徳明(ds)。新生カシオペアとしての活動が定着した頃の作品。収録曲は以下の通り。1. Set Sail2. Fortunate Breeze3. Take Courage4. Living Things5. Previous Matters6. Warning7. Dynamic Road8. Surf's Up9. PAL10. Cool Rain11. Mr. Dungeon12. F...
暑い日が続くものの、関東地方の梅雨明け宣言はまだ。天気図を見ると梅雨前線はほとんど消失しているように見えるが、上空の大気が不安定なのか、夕刻から夜にかけてにわか雨が降ることもある。おかげで蒸し暑いこと極まりない。きょうも朝からエアコンオン。指の調子をみながらギター朝練に精出しつつ、湿気のトラブルはないかなあと、手持ちのハウザーギターを取り出して健康チェックと相成った。写真左から、1921年製ウィーンモ...
暑さ続く毎日。気分だけバイロイトへ…というわけで、先日のクレンペラー盤に続いて、きょうはこの盤を取り出した。カール・シューリヒト(1880-1967)がパリ音楽院のオケを振ったワグナーアルバム。1954年のモノラル録音。手持ちの盤は70年代にキングから出ていたロンドンレーベル廉価盤シリーズ中の一枚。確か学生時代に買い求めたはずだから、かれこれ半世紀経過している。収録曲は以下の通り。1. 楽劇「トリスタンとイゾルデ」...
このところよくコメントを入れてくれるタイプRさんが先日、「70年代からその名を馳せた演奏家で存命なのはブロムシュテット、ムーティ、メータ、アルゲリッチくらいになってしまった」と書いてきた。まったくその通りだ。自分よりの少し年上で活躍していた当時の若手も多くは鬼籍に入った。万年青年のようだと思っていたムーティも83歳と知って溜息が出る。まあ、それだけこちらも年を取ったということだ。そんなことを思いつつ、...
月があらたまって令和7年文月7月。このところ関東地方は連日の猛暑日。いささかげんなりしながら、これから始まる彼の地ヨーロッパの夏の音楽祭に思いを馳せつつ音楽で暑気払い。きょうは気分だけ南ドイツはバイロイトへ。取り出したのはこの盤。オットー・クレンペラー(1885-1973)とフィルハーモニア管弦楽団によるワグナー・アルバム。LP時代から繰り返しリリースされ、CD時代になっても何度か再発されている。手元のこの盤は...
今月6月17日に亡くなったアルフレッド・ブレンデル。少し前の記事に彼が弾く「告別」ソナタを取り上げたが、きょうはその続き。取り出したのはこの盤。アルフレッド・ブレンデル(1931-2025)のベートーヴェン。十数年間前に手に入れたソナタと協奏曲の全曲ボックスセット。ブレンデルはベートーヴェンのソナタを3回録音しているが、このボックスセットには70年代に蘭フィリップスに入れた2回目の録音が収められている。きょう...
JBLの小型モニター4301B導入。先回の設置編に続き、期待高まる音出し確認編。いつもの作法でアキュフェーズE-650からオーディオデザイン社のセレクタを経由して接続。聴きなれたディスクを数枚取り出し、あれこれ聴いてみた。一聴して、なるほどリトル・ジャイアントと異名をとるのも分かる鳴りっぷり。少しパワーを入れ、8畳部屋での限界と思われる程度に音量を上げても破綻しない。モニター現場で使われることから当然と言えば当...
先回の記事に書いた通り、オーディオセットにちょっとした変更をあった。その具合をみるため、あれこれ手持ちの音盤を引っ張り出してはチョイ聴き。きょうは久しぶりのこの盤を取り出し、チョイ聴きのつもりが、最後までしっかり聴いてしまった。カラヤン&ベルリンフィルによるEMI盤ハイドン交響曲集。収録曲はザロモンセットから101番ニ長調「時計」・104番ニ長調「ロンドン」の2曲。1971年(時計)と1975年(ロンドン)の録音。...
半年前の昨年12月、甲府のオーディオショップを訪れ、JBLのL26_Decadeを持ち帰った話は以前書いた通り。激安価格につられながらも、今更JBLのブックシェルフでもあるまいと、高をくくっていたのだが、ところがどっこい、これが予想以上の鳴りっぷり。結局その後、今に至るまで道楽部屋のメインスピーカーに収まり続けている。難を言えば、ドンシャリ傾向のじゃじゃ馬ぶりでソースを選ぶところ。ジャズやフュージョン、ポップスはピ...
梅雨はいずこへ。連日猛暑日続き。暦がひと月早いのではないか思うほどだ。この調子で真夏へGoなのか…と思いつつ、さて昨日21日は夏至。夏至と言えば思い出すこの曲を取り出した。ムソルグスキー作曲の交響詩「禿山の一夜」。この曲を聴くとなると一般的はリムスキー・コルサコフ編の管弦楽盤ということになるだろうが、きょうはジャズ・フュージョン界の大御所ボブ・ジェームス(1939-)編による同曲を含むアルバム「One」を取り...
ピアニストのアルフレッド・ブレンデルが亡くなった。享年94歳。合掌ぼくはブレンデルの熱心なファンというわけではなかったが、手元には彼が3回録音したベートーヴェンのソナタ集のうち2回目のフィリップス盤がある他、ジェイムス・レヴァインと組んだやはりベートーヴェンの協奏曲集やいくつかの室内楽の盤がある。きょうはその中から、この盤を取り出した。アルフレッド・ブレンデルの弾くベートーヴェンのピアノソナタ第26番変...
当地関東地方は昨日から梅雨明けかと思うようなイキナリ猛暑日。今から暑気払いってどうよ…と思いながら音盤棚をサーチ。イタリア生まれのスペイン育ち…軽い味わいのこの盤を取り出した。ウラディミール・ホロヴィッツ(1903-1989)が弾くドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)のソナタ集。1964年の録音で、彼の盤歴あるいはスカルラッティの演奏を語るとき必ず登場する盤でもある。手持ちの盤は80年代初頭に買った国内LP盤。収...
このところ指の調子が悪く、あまりギターに触れていない。爪に木片を刺してしまったアクシデントは問題なく完治したが、残念ながら従来よりあるヘバーデン結節の症状が増悪中。当初気になっていた左手人差し指の関節痛は現在小康状態だが、これまで気にしていなかった右手の不具合、具体的には人差し指と薬指の変形がにわかに進んできた。特に薬指の変形が顕著。中指に向かって弧を描くように曲がり始めた。もちろん一晩明けて急に...
先回聴いたファリャ「三角帽子」で思い出し、きょうはファリャのピアノ作品を聴こうと、この盤を取り出した。スペインのピアニスト:ゴンザロ・ソリアーノが弾く「近代スペイン・ピアノ名曲集」を題された一枚。ジャケットに1966年と記されている60年代の国内盤(この録音の国内初出盤)で、当時東芝音楽工業から出ていたお馴染みの赤盤。例によって20年程前の大阪出張の際、梅田の中古レコード店で買い求めた。手持ちのスペイン物...
この時期に聴きたくなる音楽。何となく初夏の宵に聴きたくなるこの盤を取り出した。マヌエル・デ・ファリャのバレエ音楽「三角帽子」全曲。小澤征爾指揮ボストン交響楽団(BSO)による演奏。メゾソプラノとしてテレサ・ベルガンサが加わっている。1976年録音。手持ちの盤は十数年前に廉価盤で出た際に買い求めた。同じくファリャの「恋の魔術師」がカップリングされている(こちらはガルシア・ナバロ指揮ロンドン交響楽団)。「三...
戦後まもなく誕生した、おらが群馬の至宝:群馬交響楽団(群響:グンキョウ)が今年創立80年を迎えた。それを記念していくつかの企画が進行中。その一つとしてマーラーの大曲、交響曲第8番「千人の交響曲」が今秋11月29・30日の二日公演で取り上げられることになった。先日、チケット販売も始まり、さっそく手に入れた。1946年・昭和21年 第4回定期演奏会今でもこそ地方オーケストラは珍しくなく、そのレベルも高くなったが、昭和3...
先日の続きでマレイ・ペライアの弾くバッハ・パルティータのCDを取り出した。第2・3・4番が収録されている盤。2007年録音。全6曲あるバッハのパルティータのうちどれが一番好きかと問われたら、やはりこの第2番と答えるだろうか。無論それぞれに素晴らしく聴き飽きることがないが、とりわけこの第2番は素晴らしい。第1曲シンフォニアの冒頭ハ短調の和音。バッハ以降の時代にも幾多の名曲を生んだハ短調という調性と付点音符による...
このところ日中の気温高く、これからやってくる梅雨そしてその後に控える灼熱の夏を予感させる。ちょっと気が早いが、こちらも迎え撃つ準備。暑気払いの練習?かねて、こんな盤を取り出した。トゥリオ・セラフィン指揮ローマ歌劇場管弦楽団による「ロッシーニ序曲集」。1963年10月ローマRCAスタジオ録音。ディレクター:ハンス・ウェーバー。録音技師:ギュンター・ヘルマンス。DGスタッフもカラヤン&BPOによるセッションで多忙な...
三連休最終日。このところ当地関東地方は梅雨空が続き、しとしと、じとじと…スッカとした夏空が恋しい気もするが、そうなったらなったで、暑さでうんざり、何とかならないかとボヤくに違いない。そんな勝手な思いを横におき、さて久しぶりにアンプとプレイヤーの電源をオン。取り出したのはこの盤だ。ブルーノ・リグット(仏1945-)の弾くショパン:ワルツ集。第1番から第18番まで(第19番はカット)を収録。録音は1976年。手持ち...
先週7月11日、指揮者ヘルベルト・ブロムシュテットが97歳の誕生日を迎えた。現在、最高齢の現役指揮者であることは言うに及ばず。取り分け日本では、NHK交響楽団との長い関係もあって、ぼくら世代には格別の思いがある指揮者の一人だ。ぼくが音楽を聴き始めたのが70年代半ば。ブロムシュテット来日の歴史が始まったのも同じ頃だ。地方での貧乏学生時代も、その後の田舎暮らしも、東京でのコンサートとは半ば無縁でN響の演奏に接し...
暑さ続きのこの時期、午前中の涼しい時間にギターの練習でも…と思うが、そもそも午前中から滅法暑い。先日もそんな状況で、練習に集中する程の気合もなく、仕方なく弾くことは早々にあきらめ、寿命だなあと感じていた弦交換の儀と相成った。弦の交換が面倒だというギター弾きも多いのだが、ぼくにとっては、こんなに心おどる時間はないと感じるほどの楽しい作業だ。なんなら他人の楽器の弦交換もみな引き受けたいくらいだ。一方で...
本ブログに時々登場するフュージョンバンド「カシオペア」。その初代メンバーからなる新しいバンド「かつしかトリオ」に注目が集まっている。メンバーチェンジをしながら現在も活躍するカシオペア(現在の名称はカシオペア-P4)。しかし今でも初代メンバー当時の演奏がもっともカシオペアらしいとするファンも多い。その初代メンバーのうち、リーダーの野呂一生(g)を除く、櫻井哲夫(b)、神保彰(ds)、向谷実(kb)によって202...
先日、MacBook_Airを手に入れた。今年3月に発売された新機種、M3チップ搭載の15インチMacBook Air。アップルストアの認定整備済品コーナーで見つけ、速攻で発注した。パソコンを使い始めたのは確か80年代の終わり頃だったから、付き合いは35年程になる。当時仕事でIBM_PC互換機を使い、アナログ回路シミュレーター:PSpiceを動かしていた。5インチフロッピーベースでカタカタ動くもので、今から思えばオモチャのようなものだったが...
いま使っているミラーレス一眼カメラ:オリンパスOM-D E-M1 Mark III。コロナ禍にまだ終息の気配が見えなかった2021年暮れに手に入れた。オリンパスの企業形態変更に伴い、今や歴史ある「OLYMPUS」ロゴを軍艦部に冠した数少ないカメラとなったモデルだ。ぼくら昭和世代にとって一眼フレフカメラといえば車・オーディオと並んで、社会人になって最初の給料やボーナスで手に入れるべきモノの一つだった。カメラ、オーディオ、車…その...
関東地方は先週後半からいきなりの猛暑日連続。まだ梅雨明け前だが、おかまいなしの35度超えだ。電気代を気にしつつも躊躇なくエアコンON。更にラテン色満載のこの盤で暑気払いとなった。19世紀アメリカの作曲家ルイス・モロー・ゴットシャルク(1829-1869)他の管弦楽作品を集めた一枚。モーリス・アブラヴァネル(1903-1993)指揮ユタ交響楽団の演奏。米ヴァンガード原盤。録音データが記されていないが、ネットで確認したとこ...
3年程前に自覚した左手指の不調。関節軟骨が減少することによる痛みで、整形外科でヘバーデン結節と確定診断された。その後も一進一退で改善されないまま、といってギターを弾く際の致命的な状態とまではならず、ダラダラ現状様子見が続いていたのだが、このところどうも調子がよくない。痛み方が変化してきて、左手人差し指といわず、どの指の関節もピリピリした痛みを伴うようになった。あと数年したら、いよいよままならぬ状態...
梅雨空続く関東地方。湿度感・温度感ともに高く、すっきりしない日々が続く。さて、週半ばの水曜日。昼過ぎから市内の図書館へ。帰宅後一服して音盤タイム。こんな盤を取り出した。バッハのチェンバロ協奏曲集。近所のリサイクルショップのジャンク箱から百円で捕獲してきたもの。70年代初頭にキングレコードから出ていた廉価盤シリーズの1枚でBWV1052/1062/1065の3曲が収録されている。きょうはそのうち第1番ニ短調BWV1052に針...
月があらたまって令和六年文月・七月。うっとうしい梅雨空を吹き飛ばそうと、今月はこの盤でスタートだ。1977年結成、1979年デビューのフュージョンバンド:カシオペア。その第22作目のアルバム「active」。1992年2月メルボルンでのセッション録音。収録曲は以下の通り。01. NEW HISTORY02. MESSENGERS03. CAMEL ROAD04. ECCENTRIC GAMES05. TIME STREAM06. MOMENTO MEMORIAL07. TOMOSHIBI08. POINT X09. DOOR OR TRUTH10. THROUGH...
週末日曜日。そしてきょうで6月も終わり。あれよあれよと日々が過ぎ、気付けば今年も折り返し点…なんだかなぁ…。 さて、きょうも続けてモーツァルト。取り出したのは、この盤。モーツァルトの管楽協奏曲を集めた一枚。カール・ベーム指揮ウィーンフィルのバックで同団のトップ達がソロを取っている。1970年代前半の録音。十数年前に廉価盤で出た際に買い求めた。モーツァルトがいくつか残した管楽協奏曲のうち、この盤ではフルート...
終日雨模様の週末金曜日。午前中はギターの練習。昼過ぎはオーディオ機器の湿気飛ばしを兼ねて音盤タイム。先日来の続きで、きょうもモーツァルトの短調作品を聴こうと、この盤を取り出した。モーツァルトの弦楽五重奏曲第4番ト短調K.516。アマデウス弦楽四重奏団にセシル・アロノヴィックのヴィオラが加わった演奏。1951年のモノラル録音。手持ちの盤は70年代後半に出ていた廉価盤<ウェストミンスター名盤コレクション>の一枚で...
このところジワジワと気温・湿度とも上昇。梅雨のあとに控えている灼熱の日々を連想させる。これから三ヵ月。年中行事とはいえ気が重い。 さて、週半ばの水曜日。オーディオセット周辺の掃除をして気分もすっきりしたところで、先回聴いたモーツァルトの短調作品の続きで、この盤を取り出した。オットー・クレンペラー(1885-1973)とフィルハーモニア管弦楽団(PO)によるモーツァルト。手元にあるのは2000年前後にクレンペラー...
週末で関東地方も例年より少々遅い梅雨入り。そして6月も最終週。今年も半分終わるのかと思いつつ、あてもなく音盤棚を眺め、この盤を取り出した。モーツァルトのピアノ曲から短調作品ばかりをピックアップした一枚。ヴァレリー・アファナシエフ(1947-)のピアノ独奏。手持ちの盤は十数年前に日本コロンビアの廉価盤シリーズでリリースされたときのもの。1993年録音。収録曲は以下の通り。 1. 幻想曲 ニ短調 K397 2. 幻想曲 ハ...
梅雨入り前のうっとうしい空模様が続いた先日、最近手に入れた小型レコーダー(OLYMPUS LS-P5)の動作確認を兼ねて、久しぶりに演奏動画を撮ってみた。去年の秋口に手を付けたバッハ:BWV998のプレリュード。休止状態だった冬の間を除いても、随分と長い間つついていたことになる。そろそろ年貢を納めて終わりにしたいと思っていたが、中々これでヨシ!と自己満足するレベルに至らず、ぐずぐずしていた。調子のいいときは大きなミ...
週半ばの木曜日。午前中はびっちりギターの練習。昼過ぎはダラダラを過ごしながらの音盤タイム。きょうはギター。この盤を取り出した。若き日のデイヴィッド・ラッセル(1953-)とラファエラ・スミッツ(1957-)によるフェルナンド・ソル( 1778-1839)の二重奏曲集。この盤のライナーノーツには記載がなかったが、スミッツのサイトによれば録音は1981年のようだ。手持ちの盤は例によって大阪出張の際、梅田の中古レコード店で...
先日記事にした神尾真由子が弾くチャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲。音盤棚の一角にはこの曲の盤が何枚かまとまっている。あらためてみると、中にはまだ針を通してない盤もあって、きょうはその中からこの盤を取り出した。イツァーク・パールマン(1945-)とユージン・オーマンディ(1899-1985)によるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲ニ長調。1978年録音。手持ちの盤は当時の国内初出LP。例によって大阪出張の際、梅田...
ダラダラとした日常。午前中は家内雑事。昼過ぎに音盤棚を整理をしながら、少し前にハスキルとマルケヴィッチによるモーツァルトを聴いてから気になっていたこの盤を取り出した。スロバキア出身のピアニスト:ペーター・トペルツェル(1944-2010)によるモーツァルト。名作の誉れ高い二つの短調作品、第20番ニ短調と第24番ハ短調のピアノ協奏曲を収めた一枚。ラディスラフ・スロヴァーク指揮スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽...
手持ちのギター田邊雅啓氏製作ロマニリョスモデルを手に入れてからちょうど20年が経った。本ブログ開設以来、度々登場しているギターだが、二十歳の記念に一項を設けておこう。田邊雅啓氏(1974-)は現在栃木県足利市で伝統的手法にこだわったギター製作を続けている。大学を出てから長野県上田の石井栄ギター工房で修行ののち独立。2001年から故郷の足利に工房を開いて製作を始めた。たまたまその頃、久しく中断していたギター演...
週半ばの水曜日。さて、きょうの音盤。イングリッド・ディングフェルダーという女性フルート奏者によるホスマイスターのフルート協奏曲ト長調。テレマンのフルートと弦楽合奏のための組曲イ短調とのカプリング。ローレンス・レナード指揮イギリス室内管弦楽団がバックと務める。録音は1976年。手持ちの盤はビクター音楽産業から1979年で出た国内初出盤。先回のトペルツェルの盤同様、だいぶ前にネットで激安箱買いした数百枚の中に...