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コトバの試し斬り=(どうぶつ番外物語) https://blog.goo.ne.jp/s1504

斬新な切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設17年目に入りました。

自然と共生しながら、生きてきました。 ここでは4,000字(原稿用紙10枚)程度の短い作品を発表します。 <超短編シリーズ>として、発表中のものもありますが、むかし詩を書いていたこともあり、コトバに対する思い入れは人一倍つよいとおもいます。

正宗の妖刀
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2010/09/26

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  • 心に残る詩人たち〈2〉

    三好達治〈写真はウィキぺデイア〉より<太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。>三好達治の「雪」という題名の作品から取り上げた。教科書にも載っていたから思い出していただけたと思う。この詩を読むと、雪がしんしんと降り積もっている光景が目に浮かぶ。作者は二階の窓からでも見ているのだろうか。家々の三角形の屋根がいくつも並んで音もなく雪を受け止めている。いきなり<太郎を眠らせ・・>と入るところが作者の意表である。屋根の情景は後まわしにして、屋根の下ですやすやと眠る子供の様子を想像させる。太郎の屋根と次郎の屋根は、それぞれの家の子供の象徴ではないだろうか。詩が書かれた時代背景から、家督制度存在し、長男は特に大事にされていた。しかし三好達治は子供のころから病弱だった。そのため、親が...心に残る詩人たち〈2〉

  • 心に残る詩人たち〈1〉

    安西冬衛〈写真はウィキぺデイア〉より<てふてふが一匹韃靼海峡を渡って行った>有名すぎるほど有名な一行詩だから、ご存じの方も多いのではないだろうか。安西冬衛の「春」という題名の詩である。こんな詩を書けたらなあと、折に触れて思い出す作品の一つだ。因みに韃靼〈だったん〉海峡とは間宮海峡のことで、日本とロシアのサハリンの間に横たわる海域である。冒険家の顔も持つ開拓者であった間宮林蔵の名を冠したあたりに当時の日本の海外進出への意欲が見て取れる。安西冬衛は北川冬彦らとともに「亜」という詩誌を立ち上げ自由詩を広めた。旧来の俳句や定型詩のような約束事から言葉を解き放ち、のびのびとした表現を楽しんだ。それでいて複層的な暗喩を駆使してこの上ない作品に仕上げる。詩人の喜びはこれ以上ないのではないだろうか。参考=1923年、当時...心に残る詩人たち〈1〉

  • 紙上大喜利66 『じじいの時事ばなし』

    〇「毎日暑いな、猛暑日は何日続くんだ」「日本全国、熱帯地方になったんですかね」〇「南海トラフ注意報が出てからコメが無くなるし」「令和の米騒動とか言ってますね。ちょうど新米が出回る前の端境期でもあるらしいですよ」〇「台風も日本列島の近くで発生するから関東・東北に上陸するコースが増えそうだ」「気象もガラッと変わるんですかね」〇「政治だって自民は新顔総裁になる可能性が出てきたな」「ご隠居、政治も新旧入り混じっての端境期ですね」〇「立憲民主の代表は新鮮な候補がいないな」「泉候補はすんなり代表になれないんですかね。枝野さんや野田さんじゃ古米・古古米で旧態依然ですからね」〇「女性党首を育てるビジョンもないし、党としての方向性が見えない」「野党第一党の座も危ういですね」〇「気象もコメも政治も端境期と見れば10月には結果...紙上大喜利66『じじいの時事ばなし』

  • 当世あきれ節 8

    〇兵庫県知事がパワハラ疑惑で連日記者会見アーソレソレ辞任すべきと元県民局長がが死を賭していさめたソレカラドーシタ元県民局長の死は自分が原因じゃないよと突っぱねた〇斎藤知事さん視察のたびに「おねだり」疑惑アーソレソレ家具に革ジャン次々出るがソレカラドーシタ事実と違うと手作りフリップ〈ボード〉かざして反論す〇いくら攻めても答えはひとつアーヤレヤレ職を全うすることで県政に尽くすソレカラドーシタ冬のボーナスもらうまでやめないだろうと口さがない憶測も〇強い権限「百条委員会」が結論出すかアーソレソレ証言求められる県職員は大変だソレカラドーシタ伝聞証拠と反論されない直接体験を日付・時刻付きで話せるか〇立憲民主の代表候補が見えてきたアーソレソレ枝野・泉に加えて野田元総理ソレカラドーシタ江田や馬淵の名もあるが泉以外はいつか...当世あきれ節8

  • ポエム393 『もしや、あの方の・・』

    能條桃子さんいきなりお名前を出してご迷惑かもしれませんしかし「NOYOUTHNOJAPAN」代表理事という日本の活動家に免じてお教えいただきたいのです〈万が一この詩が目に留まったら〉まずはお名前を見てハッとし以前、ご一家が平塚市にお住まいだったと知り矢も楯も堪らずにお尋ねしますおじいさまは日本の役所にお勤めではなかったでしょうかぼくらは能條先生を慕い尊敬してやみませんでしたところがある日駅のホームで事故に遭われたことを上司から知らされました何という天の謀〈はかりごと〉なんでしょうぼくらは泣くことも忘れ日々立ち尽くしました胸の中にポッカリと穴が開いたまま先生はシベリヤに抑留され後に帰還されたと聞いていますハンディがありながら要職に昇りつめぼくらの悩みや相談を聞いてくださいました職場にいつも新風を通わせてくだ...ポエム393『もしや、あの方の・・』

  • 俳句川柳10 『自民党総裁選』〈2〉

    〇小渕〈優子〉出ず見なれた野田〈聖子〉が名乗りあげ〈女性陣は賑やか〉〇百花繚乱自民と言わず国変えて〈従来とは異なる闘い〉〇麻生さんついに河野〈洋平〉を容認か〈好き嫌いを超えて〉〇茂木派に協力するより自派総理〈そりゃそうだよな〉〇茂木氏〈旧竹下派〉が総理になったら地殻変動〈予測不能〉〇DAIGO&北川恵子へ大政奉還?〈DAIGOは準備ウイッシュ〉〇小型台風斎藤隆之が自民直撃〈海面温度の高いところを狙う〉〇菅〈元総理〉推しもさほど足しにはなるまいと〈小泉新次郎についての麻生見解〉俳句川柳10『自民党総裁選』〈2〉

  • 俳句川柳9 『自民党総裁選』

    〇総裁選出るに出られず向こう岸〈岸田さんは出る幕なし〉〇石破さんダントツ取れなきゃまた泣きか〈党員票で一位でも決戦で負けの予想〉〇まず20推薦人のハードル越え〈群雄割拠でインフレ相場〉〇進次郎河野デジタル七光り〈名前先行で実績なし〉〇眠そうに目をこすりつつ茂木ワザ〈現幹事長の金庫がモノ言うか〉〇女性陣に向こう岸から煽る声〈勇気をもって手を上げなさい〉〇小渕〈優子〉上川〈外務大臣〉高市〈早苗〉までもがその気出す俳句川柳9『自民党総裁選』

  • ポエム392 『79回目の終戦記念日』

    〈ウェブ画像〉より1945年の夏8月15日の午前11時ごろぼくらは防空壕を出て庄屋の家へ向かった正午から玉音放送があるので集まるようにと班長からの指示があったからだ座敷には一台のラヂオが置かれぼくらは縁側越しにそれを見守ったぼくは大人たちの姿を目の端にとらえながら庭に咲く数本のヒマワリを見ていた強烈な日差しのもとヒマワリの花が黒く見えたまるでハレーションを起こしているみたいだった正午になりラヂオから天皇陛下の声が流れ始めた「堪え難きを堪え忍び難きを忍び・・」大人たちが首をうなだれ中には泣く者もいたこうして79年前の8月15日は終わったそのあとどう行動したのかは覚えていないたぶんまた防空壕に戻った気がする戦争が終わったことを米軍が知らずにB29が爆弾を落とすかもしれないからだ数日して米軍の撒いたチラシや近所...ポエム392『79回目の終戦記念日』

  • 新企画『ととのいました』27

    〇「陸上男子400メートルリレー〈4×100〉の結果」とかけて「端っこが切れた虹」とときますそのこころは「途中までは夢の橋が架かっていたのに最後の最後で消えた」でしょう〇「女子やり投げの北口榛花〈はるか〉」とかけて「パリにやってきた弁天様」とときますそのこころは「勝負の神様もつい笑顔になる」でしょう〇「高飛び込み銀メダルの玉井陸斗選手」とかけて「開けた直後の炭酸飲料」とときますそのこころは「どちらもほとんど飛沫を上げない」でしょう新企画『ととのいました』27

  • 当世あきれ節7

    〇東京女子医大理事長が辞任要求突き付けられたアーソレソレ寄付金などを不正支出との告発だソレカラドーシタかつて日大理事長が逮捕されたが東京女子医大の女帝も二の舞踏むか〇オリンピックの熱い戦いに緊急地震速報が割ってはいったアードキドキ日向灘の震度6弱地震と津波にたまげソレカラドーシタ翌日は神奈川県で震度5弱の地震にぶったまげた〇南海トラフ巨大地震がいよいよ現実のものとなったのかアードキドキ神奈川地震は南海トラフに関係ないというがソレカラドーシタ四国から駿河湾の地域の人は身がすくむ思い当世あきれ節7

  • 紙上大喜利65 『じじいの時事ばなし』

    〇「アメリカ大統領選の民主党副大統領候補にワルツ氏〈ミネソタ州知事〉が指名されたな」「ハリス大統領候補の勢いがさらに加速しそうですね」〇「前回の大統領選でトランプ氏とその周辺を<奇妙な奴ら>と呼んだ硬骨漢だ」「ワルツ氏の発言は流行語にもなったそうですね。農村部出身で労働者や進歩派に強い議員だそうですよ」〇「トランプ氏の陣営はさっそくワルツ氏のネガティブ・キャンペーンを始めたが的外れの印象が強いな」「過激なリベラル派と非難していますがそれって効果あるんでしょうか」〇「一方でハマスの最高幹部にシンワル氏が満場一致で選ばれた」「不思議な因縁ですね。ワルはワルでも新ワルですか。イスラエルとは絶対に妥協しない指導者と言われています」「パリ五輪は食事が足りなかったり宿舎にエアコンがなかったえっ体にり不満続出だな」「困...紙上大喜利65『じじいの時事ばなし』

  • ポエム371 『オクラの花が咲く時期に』

    〈オクラウェブ無料画像より〉オクラの花はトロロアオイの花にによく似てるオクラの場合は実を食べるトロロアオイは花を食べる花オクラと呼ばれる所以である植物は花をつけた後に実をつける理屈っぽいけどそれが常道だトロロアオイは根から和紙に必要なネリを採り堅い実は捨てて花を食べる本末転倒植物だ花オクラにはペクチンが含まれ美味らしいオクラの花は実になる前の先触れだから食べられなくはないがおいしくはない植物本来の本分を守って淡白だオクラとトロロアオイは同属別種の植物らしい片方は実を食べもう一方は花を食べるアフリカ原産は同じだが利用法は正反対花が似ていて美しいから甲乙つけがたいポエム371『オクラの花が咲く時期に』

  • 紙上大喜利64 『じじいの時事ばなし』

    〇「オリンピックも中盤になってドラマが出現したな」「ご隠居、それだけじゃ何を指すのかわかりませんよ。サッカーも卓球も柔道もどれもドラマですから」〇「それそれ、男子柔道の100キロ超級で斎藤立選手はメダルなしで終わったが、可哀そうで仕方がなかったよ」「お父さんの写真を掲げての応援がプレッシャーになりましたね。それでなくても初出場で緊張していましたもの・・」〇「ま、結果は実力通りと見れば応援のせいでもないだろう」「斎藤立くんの相手は強かったですね」〇「フェンシング女子団体で思わぬメダル獲得もあったし、一喜一憂か」「予想通りじゃないところが面白いんですね」紙上大喜利64『じじいの時事ばなし』

  • ポエム390 『茗荷のリボンが僕を呼ぶ』

    今年のミョウガには意表を衝かれたうっそうと茂ったミョウガダケの密林例年の場所には気配さえ見せず陣地を広げた新たな場所で花開いたのだそうかフキとの闘いに疲れたんだな去年100個も収穫した場所は数か月前までフキの天国だった栄養を奪われて逃げ出すしかなかったんだそれでも地下茎を伸ばして新地に花開いた「遅いな」と思いながら気づかなかった僕にリボンをひらひらさせて合図をよこした「ここだよ、ここだよ。早く採って」数は少ないが30個ほどザルで洗って水を切る例によって酢漬けの準備密閉容器に詰めて塩と酢で満たす「う~ん、いい香り」さっそくご飯の友のトップの座へ来年はフキをのさばらせないからね君たちの陣地を守って肥料もたっぷりねポエム390『茗荷のリボンが僕を呼ぶ』

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