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ブログタイトル
現代医学的鍼灸治療
ブログURL
https://blog.goo.ne.jp/ango-shinkyu/
ブログ紹介文
鍼灸師、鍼灸に興味有る医師のために、鍼灸の現代医学的(解剖生理学的鍼灸)を解説。
更新頻度(1年)

54回 / 365日(平均1.0回/週)

ブログ村参加:2010/09/19

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ハンドル名
あんご鍼灸院さん
ブログタイトル
現代医学的鍼灸治療
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現代医学的鍼灸治療

あんご鍼灸院さんの新着記事

1件〜30件

  • 三陰交の治効理論と適応症、至陰・裏内庭・失眠との相違点

    1.三陰交の適応と治効理由三陰交は足内果の上方3寸の脛骨内縁を取穴する。足の三陰經である脾経・腎経・肝経の交合する部なので、三陰交と命名された。古来から産婦人科症状に対して、三陰交刺激が多用されてきた。※このような經絡走行からの説明が成立するとすれば、前腕屈筋側にある三陽絡は手の三陽経(大腸経、三焦経、小腸経)が交わる処なのに、治療穴としては比較的マイナーである理由は何故なのだろうか。1)S2デルマトーム上にあることデルマトームとしては八髎穴と同じような使い方ができる。子宮体部はTh12~L2、子宮頚部はS2~S4、卵巣がTh10、卵管はTh11~Th12との脊髄分節が支配している。この観点からは三陰交や八髎穴(次髎や中髎)の産婦人科領域の治療対象は鍼灸頸部であると思われた。2)伏在神経支配であること三陰交のあ...三陰交の治効理論と適応症、至陰・裏内庭・失眠との相違点

  • 胸廓出口症候群の針灸治療 Ver.1.6

    胸廓出口症候群という診断は針灸師サイドではよくつけられるが、整形外科医はあまりつけたがらない。そのその理由をある整形外科医に質問すると、真の胸廓出口症候群であれば、絞扼部位を広げるような手術が必要な筈であり、安静や理学療法で改善するのであれば、その病態は軟部組織障害である。軟部組織障害であれば、通常の頸腕症候群の理学療法と同じなので、あえて胸廓出口と診断する意義はないとのことだった。 ただし針治療あるいはMPSの筋膜注射では、絞扼部位に対するピンポイント治療をしないと効果があまりないので、正しい治療のために正しい診断が必要となる。「正しい診断」とは、第1に頸腕症候群との鑑別、第2に胸郭出口症候群所属の頸肋・斜角筋・肋鎖・過外転症候群のどれかという判別である。これら4つの細分化された病名の鑑別は、教科書(国家試験...胸廓出口症候群の針灸治療Ver.1.6

  • 睡眠のトリビア ver.1.1

    1.睡眠の目的睡眠の目的は疲労回復にあることに異論はないが、最終回答とはいえない。というのは「疲労とは何か」についての疑問にとって変わることになるだけだからだ。より本質的な回答として、眠りの目的は脳の深部温を下げるためとされている。体温や脳の深部温は、心身の活動に比例しており、起床時に低く就寝時に高い。前頭葉が過熱すると能力が低下し眠気を生ずる。最初に起こる睡眠は、ノンレム睡眠(詳細後述)で、脳深部の血流が減少して加熱を防ぎ、また深部体温を強く下げる作用がある。疲労は睡眠中に回復するが、その主役は成長ホルモンによる。2.レム睡眠とノンレム睡眠睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠の2種類ある。起きている間は目は素早く動いているが、眠ると目は動かなくなる。しかしながら90分もすると眠っているにも関わらず、あたかも起きてい...睡眠のトリビアver.1.1

  • 東西自然科学史 ~ 全ての物は、何からできているのか?

    以前、道教と錬丹術(あるいは錬金術)についての下記ブログを発表したが、意外にも高評価が得られたこともあり、今回は、なぜ錬丹術といった発想が生まれたかについて、ギリシャ自然哲学の歴史から説明する。科学技術史は、彼らが何を考えたかということよりも、どのように考えたかという方が重要である。※2020/3/7ブログ「道教によって影響をうけた古代中国の生命観Ver.1.6」引用文献①るーいのゆっくり解説「錬金術とは一体何なのか?」YouTube動画②ヨースタイン・ゴルデル著「ソフィーの世界哲学者からの不思議な手紙」NHK出版③ジョセフ・ニーダム著「東と西の学者と工匠下巻」河出書房昔の哲学の重要テーマとして、「全ての物は、何からできているのか」というものがある。この回答として最も発端となるのは、万物のものは単純な物質が起源...東西自然科学史~全ての物は、何からできているのか?

  • 内臓体壁反射からみた上中腹部消化器症状に対する針灸治療様式 Ver.2.1

    1.上腹部消化器内臓1)上腹部内臓の反応の特徴上部臓器(胃、十二指腸、肝胆膵、脾、腎)は交感神経優位で、病的反応があれば交感神経が興奮する。それは腹腔神経節とTh6~Th9交感神経節を興奮させる。これらはその解剖学的位置から、前者を椎前神経節、後者を椎傍神経節ともよばれる。椎前神経節の反応は心窩部の漠然とした鈍痛を生じる。後者は交通枝を介して同じ高さの体性神経系に入り、Th6~Th9の体性神経性デルマトームに従った圧痛硬結が出現する。体性神経性デルマトームは、末梢神経分布のことなので、後枝反応として主として起立筋上の圧痛硬結が、前枝(=肋間神経)反応として主として腹直筋上に圧痛硬結が現れてくる。2)横隔膜神経の反応内臓は体壁組織に比べ、一般に反応に鈍感であり、わずかな病変であれば自覚症状や他覚所見も生じにくい。...内臓体壁反射からみた上中腹部消化器症状に対する針灸治療様式Ver.2.1

  • 弾発肩甲骨症候群、肩峰下滑液包炎、指関節軋轢時の関節音鳴りの対処法

    肩関節や肩甲骨を動かすたびに、ゴリゴリ・ポキポキといった音が鳴る者がいる。音の鳴る部位より弾発肩甲骨症候群や肩峰下滑液包炎に大別できる。これと関連はないが、指関節がポキポキ鳴る性癖についても説明する。1.弾発肩甲骨症候群Snappingscapulasyndrome1)病態肩関節や肩甲骨を動かすたびに、ゴリゴリ・ポキポキといった音が鳴る者がいる。これを弾発肩甲骨症候群とよぶ。音のみであれば骨がすり減るなどの問題にまでに進行しないのが普通だが、本人が気にする場合も多々ある。弾発肩甲骨症候群は、肩甲下滑液包炎の一部である。肩甲骨は元来可動性に富むので、肩甲骨下組織との間の3カ所に肩甲下滑液包が存在し、摩擦を防いでいる。肩甲下滑液包内の滑液量が減れば摩擦量が増えて滑液包炎が生じ、肩甲骨の動きにより音が生ずるようになる...弾発肩甲骨症候群、肩峰下滑液包炎、指関節軋轢時の関節音鳴りの対処法

  • 歯周病に対する女膝の灸について Ver.1.2

    1.現代の歯周病の診療1)歯周炎の原因①老化:30才を過ぎれば、誰でも多少は歯周炎は生じている。歯周炎の最大要因は老化。他に、強く咬む習慣など。②糖尿病:糖尿病では口内の血流も悪くなるので唾液の分泌も減り、歯垢がつきやすくなるで、細菌易感染から歯周病を悪化させやすい。歯周病になると歯周ポケット内の歯垢部細菌を白血球が退治しようと集合する。集まってくるが、この時、白血球が歯周病菌の出す毒素に触れることでTNF―αと呼ばれる物質を放出する。TNF―αには血液中のインスリンの働きを妨げてしまう作用がある。歯周病の治療をすると血糖値も少し改善する。2)歯周炎の症状歯肉のむずがゆさ、歯肉縁の発赤と出血、唾液粘稠性の変化、口臭といった症状を生ずる。※歯垢(=プラーク)が歯の表面ではなく歯周ポケットにできると細菌にとって格好...歯周病に対する女膝の灸についてVer.1.2

  • 間中喜雄著「PWドクター沖縄捕虜記」について(補足あり)

    1.「PWドクター沖縄捕虜記」とは間中喜雄先生は、医師となって間もなく招集を受け、5年余を軍隊で過ごしている。この間の最後の1年、すなわち終戦直前から沖縄本島での捕虜生活の様子が、自著「PWドクター沖縄捕虜記」(1962年金剛社刊)に記録されている。なおPWとは、prisonerofwar(戦争捕虜)のことである。私は35年ほど前800円で入手したが、すでに絶版で入手困難である。間中先生が世間に広く知られる存在になるのは1950年の日本東洋医学会設立時頃からであり、以後は中国、アメリカ、フランス等世界中で講演活動することになる。本書は、いわゆる「世に出る」前の下地形成の資料として、格好の資料となっている。2.間中先生の前半生の年譜明治44年小田原生まれ昭和10年(24歳)京都帝国大学医学部卒業。その後、東京で2...間中喜雄著「PWドクター沖縄捕虜記」について(補足あり)

  • 腰部神経根症に対する坐骨神経ブロック針 Ver.1.1

    本タイトルは2006年6月23日に投稿したものだが、現時点の常識に合わせ、少々改変して報告する。1.腰部神経根症の概念臨床的にはL5S1L4(多い順)神経根の圧迫により下肢の痛みや知覚鈍麻を起こしている病態。神経根圧迫の原因としては20~40才では腰椎椎間板ヘルニア(線維輪の膨張や髄核脱出)によるものが多い。高齢者では変形性脊椎症(骨棘による神経根圧迫)によるものもある。2.診断L5やS1の神経根症であればSLRテストで60度以内で、疼痛は下肢に放散する。L4の神経根症の頻度は非常に少ないが大腿神経伸展テストで大腿部に痛み放散する。ほかにデルマトームに従った知覚鈍麻が出現。3.病態生理一昔前までは、坐骨神経が腰部や殿部のヘルニアや筋により圧迫され、神経絞扼障害を起こすと考えられていた。しかし運動神経は下行性で、...腰部神経根症に対する坐骨神経ブロック針Ver.1.1

  • 陰部神経と閉鎖神経の比較検討

    去る平成2年10月4日の現代鍼灸科学研究会で、私は「陰部神経と閉鎖神経の比較一覧」を報告した。その時、まとめた表と関連図を載せる。陰部神経と閉鎖神経の比較検討

  • 仙腸関節異常の病態生理と鍼灸治療の総括

    私はこれまで、何回か仙腸関節刺針についてブログに書いてきた。これは10年以上にわたる学習と臨床の段階的成果なのだが、今振り返ると古かったり、同じような内容を別のところで断片的に書いていたりで、まとめて見ることも難しくなってきた。そこで今回は、仙腸関節刺針について、これまでの報告を整理する一方、過去の断片的内容を削除することにした。1.仙腸関節異常の概念整体やカイロの治療で、たびたび仙腸関節の異常が指摘されるが、整形外科ではあまり注目されていない。一部の医師の間ではAKA療法(エイケーエイ療法ArthroKinematicApproach関節運動学的手法)または、博多節夫医師によるAKA博多法が行われている。AKA療法は仙腸関節の隙間を手で広げたり、関節面同士を辷らしたりすることで動かなくなっていた仙腸関節の動き...仙腸関節異常の病態生理と鍼灸治療の総括

  • 五兪穴のイメージ(ニーダムの見解を中心に)Ver.1.2

    1.ジョセフ・ニーダムとはジョゼフ・ダム(JosephNeedham)1900年12月9日生-1995年3月24日没。ロンドン生まれ。中国科学史の世界的権威。もともと生化学の権威だったが、1930年頃から中国の科学発達史に関心をもち、1942年から3年間蒋介石政府の科学技術顧問として重慶に滞在した。帰国後、前人未踏の中国科学史の研究がライフワークとした。「中国の科学と文明」全16巻の他、多数の書を執筆した。我が国でも多くの翻訳書が出版された。筆者の手元にある本は、「東と西の学者と工匠中国科学技術史講演集上下」河出書刊(絶版)と「鍼のランセット鍼灸の歴史と理論」創元社刊(絶版だが古書で入手可能)である。鍼灸臨床には直接結びつかないが、昔の中国の科学技術を色々な分野で具体的に説明されている。ニーダムにより、昔の中国...五兪穴のイメージ(ニーダムの見解を中心に)Ver.1.2

  • 痔疾の鍼灸治療(改定版)

    このブログを初めて間もない頃の、2006年4月に、<痔疾の鍼灸治療>を発表済みである。今読み返してみると独自性に乏しく、面白みのないものだった。そこで消去し、改めて書き直すことにした。1.痔疾の基礎的原因肛門部における炎症を起こす攻撃因子が、肛門周囲の免疫力を上回った場合に痔となる。攻撃因子としては排便異常とくに便秘があり、免疫力低下因子としては疲労・ストレス・冷え・飲酒などがある。痔核・痔瘻・裂肛が、痔の三大疾患になる。基本的訴え:内痔核→出血、外痔核→排便時痛、裂肛→排便時痛、痔瘻→痒み※痔を「ぢ」と書くのは誤りで、正しくは「じ」である。2.痔核(いぼ痔)1)病態生理人間は直立するので、静脈環流は四足動物より悪くなる。とくに直腸~肛門管の静脈(上・中・下直腸静脈)には静脈弁がないため、粘膜下の内痔静脈叢が鬱...痔疾の鍼灸治療(改定版)

  • フェリックス・マン著「鍼の科学」の内容紹介

    今から30年ほど前の昭和57年、フェリックス・マンFelixMann著「鍼の科学ScientificAspectsAcupuncture」西条一止・佐藤優子・笠原典之訳(医師薬出版社刊)が出版された。私はすぐに本書を購入して中身を覗いたが、そこに従来的な解剖学的鍼灸よりも進化した<現代医学的鍼灸>を発見した。私が待ち望んでいたのは、このような本に相違なかった。私は「鍼の科学」を熱心に読んで、傍線を引いたり、自分なりに索引を作ったりもした。本稿では内臓体壁反射などのベーシックなものは省略し、興味深い部分をピックアップする。ただフェリックスマンは、実験動物を使った生理学的変化など非常にアカデミックに自説を展開しているのだが、これらを十分に理解できない部分があった。自分の理解できる範囲内でのまとめになるのはやむを得な...フェリックス・マン著「鍼の科学」の内容紹介

  • 片頭痛に対する知見と鍼灸治療の考察

    1.三叉神経血管説の概略何らかの原因で、視床下部のセロトニン分泌量が減少すると、三叉神経末端からCGRP(血管拡張物質)を放出され、血管拡張により炎症が拡大。セロトニン減少の原因させる原因は不明だが、遺伝性体質の他に、ストレスや疲労、月経周期、天候などの影響がある。普段仕事で緊張している時は、脳内セロトニンも多量に分泌されているが、週末に寝すぎなどリラックスしすぎると、脳がセロトニンを出す必要がなくなったと判断して量を減らしたために片頭痛が起きやすくなる。したがって片頭痛の予防には、リラックスするのではなく、リフレッシュするような活動をするほうが効果的だということで、坂井文彦医師は、後に示す片頭痛体操を考案した。2.片頭痛の鍼灸治療各説緊張性頭痛の圧痛点は後頸部やコメカミ部に出現することが知られ、この部の刺激で...片頭痛に対する知見と鍼灸治療の考察

  • 陰部神経痛の病態と現代鍼灸治療(改訂版)

    1.陰部神経の解剖生理陰部神経叢は第2仙骨神経~第4仙骨神経の前枝から構成されており、尾骨に向かって下降する。仙棘靭帯をくぐって大坐骨孔を出て、すぐに仙結節靭帯をくぐって小坐骨孔中に入る。陰部神経はその後に、会陰神経、後陰茎神経(♂)、後陰唇神経(♀)、陰茎背神経(♂)、陰核背神経(♀)、下直腸神経、骨盤内臓神経などに分岐し、その運動と知覚を支配している。陰部神経は、肛門挙筋と外肛門括約筋の運動を支配しており畜便・畜尿時に漏れを防ぐ役割と、排便・排尿時に意志により、大小便排出を我慢する役割がある。また生殖器を支配している。肛門、外生殖器の皮膚知覚もつかさどっている。2.陰部神経痛の原因と症状原因:長く座っている。座っている姿勢が悪い。自転車によく乗る。出産。お尻を強打。症状:慢性的な肛門の痛み、肛門の奥の痛み、...陰部神経痛の病態と現代鍼灸治療(改訂版)

  • 令和2年秋、現代鍼灸科学研究会開催のご案内

    令和元年は奮起の会で多忙だったことと、令和2年前半はコロナ騒ぎで活動自粛してきたこと等で、ご無沙汰していました。コロナもだいぶ下火になってきましたので、久しぶりに現代鍼灸研究会を企画しました。この度は、新規参加者を2~3名募集しますので、ご案内申し上げます。定員になり次第、受付を締め切ります。(現在の状況に比べ、新型コロナ感染者が増加した場合、開催を延期することあり)1.症例報告会1)開催日時:令和2年10月4日(日曜)午後3時~午後5時頃2)会場:あんご鍼灸院内国立駅南口より徒歩7分国立市中1-11-26電話042(576)4418メールnitadakai825@jcom.zaq.ne.jp※参加人数次第では、国立中集会場に変更することもあります。3)会費:無料4)参加条件:現在、現代鍼灸での治療を行っている...令和2年秋、現代鍼灸科学研究会開催のご案内

  • <下肢内側痛の鍼>の現代鍼灸からの検討(「秘法一本鍼伝書」に記述なし) Ver.1.2

    柳谷素霊著「秘法一本鍼伝書」には、下肢内側の病の鍼の記載がないが、現代鍼灸での方法を説明することにした。下肢前側・外側・後側の痛みの鍼に比べて、内容はシンプルである。1.大腿内側の病の現代鍼灸1)大腿内転筋の解剖大腿内側には次の5つの大腿内転筋群がある。すなわち恥骨筋・長内転筋・短内転筋・大内転筋・薄筋であり、いずれも閉鎖神経支配である。なお閉鎖神経とは、腰神経叢から起こり、骨盤の閉鎖孔を貫通して大腿内側の皮膚と大内転筋の運動を支配している。2)閉鎖神経痛の治療L4棘突起下外方4寸で腸骨稜上縁に力鍼(りきしん)穴をとる。ここからの腰椎突起方向への深刺で腰神経叢刺激になる。閉鎖神経(L2~L4)は腰神経叢から出る枝なので、理論的には深刺で、大腿内側に響かせることができる。健常者でこれを再現することは難しいのだが、...<下肢内側痛の鍼>の現代鍼灸からの検討(「秘法一本鍼伝書」に記述なし)Ver.1.2

  • 陰部神経刺針の二つの目標とその方法

    1.陰部神経の解剖・生理陰部神経叢は第2仙骨神経~第4仙骨神経の前枝から構成されており、尾骨に向かって斜めに下る。梨状筋下孔より骨盤を出てすぐ、仙棘靭帯と仙結節靭帯の間隙(小坐骨孔)から再び骨盤内に入る。そして直腸肛門、外生殖器(男女とも)周囲に分布し、これらの筋運動と皮膚知覚を支配している。陰部神経の分枝としては次のものがある。会陰神経、後陰茎神経、後陰唇神経、陰茎背神経、陰核背神経、下直腸神経、骨盤内臓神経。肛門においては、肛門挙筋と外肛門括約筋の運動を支配しており畜便・畜尿時に漏れを防ぐ役割と、排便・排尿時に意志により、大小便排出を我慢する役割がある。また生殖器を支配してい2.陰部神経痛の原因と症状原因:長く座っている。座っている姿勢が悪い。自転車によく乗る。出産。お尻を強打。症状:慢性的な肛門の痛み、肛...陰部神経刺針の二つの目標とその方法

  • 大腿内側痛に対して、閉鎖神経刺激刺針が効果的だった例(57才、男性)

    私は約2年前、当ブログで<下肢内側の病の鍼>の現代鍼灸からの検討(2018-08-14)を発表している。これは閉鎖神経痛にいての知見をまとめたものを含むが、この度これに該当する症例を経験したので報告する。主訴:左大腿内側痛現病歴:元来健康だったが、2週間前、自宅でエアロバイクのペダル漕ぎトレーニングをやり過ぎたせいか、左大腿内側に痛みを感じるようになった。私のブログ<グロインペインの鍼灸治療>を読み、これかもしれないと思って当院来院した。職業柄、日中は立ち仕事をしている。所見:左大腿内転筋群と内側広筋上に圧痛あり。同範囲の撮痛も陽性。鼠径部に圧痛なし。立位で腱側の下肢を床から挙げ、患側のみで立つと、ふらつき、膝折れする。アセスメント:①鼠径部周囲に圧痛がないのことで、グロインペインを否定。②圧痛は左大腿内側中央...大腿内側痛に対して、閉鎖神経刺激刺針が効果的だった例(57才、男性)

  • 代田文誌先生の知られざる話 Ver.1.5

    代田文誌先生(以下敬称略)の年譜を調べていると、これまでほとんど知られていない事実が分かったので、ここに紹介する。(平成25年3月24日)。追伸:、代田泰彦先生から、東城邱著、耕雲紀行の背景(耕雲紀行和合恒男遺稿刊行会編)という資料コピーを頂戴した。代田文誌先生と和合恒男の関係が記録されているので、部分的改訂版として加筆することにした。(平成25年5月19日)1.代田文誌が針灸に目覚めるきっかけ1)著書「療病神髄」代田文彦先生(故)の奥様、瑛子先生から、文彦先生のお父様である代田文誌先生(以下敬称略)著による「療病神髄」(絶版)という本を頂戴した。この著作は、昭和9年20才の時、文誌が喀血して以来、27、8才頃までの療病中の随筆集である。序文には人生の問題で悩みつつ、病みつつも人生を生かす道を発見した。(中略)...代田文誌先生の知られざる話Ver.1.5

  • 代田文誌のご家族集合写真(1962年)

    長野市のご自宅居間にて(1962年)モノクロ写真を疑似カラーに変換代田泰彦氏(文誌先生の次男)から、暑中見舞いのハガキが届いた。コロナのため巣籠もり状態で、旧い写真を整理していたら、今まで忘れていた代田文誌一家の家族写真が出てきたとのこと。それをわざわざ送って下さった。この代田家の御家族集合写真は1962年、文誌が長野市に住んでいた頃のもので、文彦先生が二十二歳の誕生日記念ということで座敷で撮影されたという。学校が夏休みということもあって、全員が集まれたのだろう。みなくつろいだ表情をしているのが印象的。この5年後、文誌は東京の井の頭公園傍に移転し治療院を構えることになる。向かって写真左側から、代田文誌(62才)、泰彦(次男20才)、文彦(長男22才)、千恵子(次女)、やゑ(夫人)、宏子(長女)。文誌先生はこの当...代田文誌のご家族集合写真(1962年)

  • 当ブログにようこそ

    「現代医学的鍼灸治療」に、ようこそご関心のある方は、長年にわたり、諸先生がたの治療文献をたよりに勉強してきましたが、針灸臨床を始めて28年(平成18年現在)が過ぎた現在、自分なりの針灸治療も確立しつつあるように思った。単なる知識の受け売りにとどまらず、自分なりの見解をつけ加える内容にしたいと考えている。記す意味は、これまで世話になった諸先輩への御礼、および真摯に針灸を研究している先生がたのご参考に供することにあります。なお本ブログは、平成18年3月10日から配信開始しています。本記事の日付は、3017年となっていて正しくはありませんが、ブログ閲覧で最初になるようにしたためです。当ブログに対して、ご意見・ご感想を頂戴することは大いに歓迎するところです。しかし今後匿名で私に回答を強いる質問等につきましては、今後返信...当ブログにようこそ

  • EDに対して鍼灸治療でできること

    1.EDとは勃起障害(EDErectileDysfunction)とは、「"勃起不全"によって満足な性交渉ができない状態」と定義される。以前はインポテンツ(=不能)とよばれてきたが、あまりに愚弄する言葉であることから名称変更した。「中折れ」もEDに含める。2.EDとなる原疾患インポテンスの原因は、器質的23%、機能性72%、不明5%。脳が性的興奮をきたし、神経を介して陰茎に伝わっても、陰茎海綿体の動脈硬化などの障害がある場合(これを動脈性EDとよぶ)、陰茎海綿体に十分な量の血液が流れ込まないので、勃起力不足になる。加齢のほか、糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病などが代表。①糖尿病:糖尿病性末梢神経炎による勃起不全。糖尿病では血管障害と神経障害が出現するが、血流障害は陰茎への血液流入障害として、神経障害は自...EDに対して鍼灸治療でできること

  • 常習性便秘に対する鍼灸治療点の検討

    1.下行結腸に対する腰部からの刺針内臓体壁反射の理論では、大腸は上行結腸~下行結腸までは交感神経が主導権を握り、その反応は背部に現れる。さらに大腸は、上行結腸と下行結腸が後腹膜臓器で、とくに下行結腸を刺激する目的として、左大腸兪・左腰宜(ようぎ=別称、便通穴)などを刺激することが多い。下行結腸は、腰方形筋の深部にあるので直刺で深刺すると命中できる。この部は皮下脂肪や筋組織が豊富(下図では省略)なので、深刺する必要がある。また上行結腸と下行結腸の内縁には腎臓(高さh12~L3の高さ)があるので、下行結腸に刺入するには、腸骨稜(L4の高さ)から行うことで、腎臓への刺入を回避できる。1)左肓門外方(郡山七二『鍼灸臨床治法録』)志室の上1.5寸。L1棘突起下外側8㎝の部。下行結腸刺激。脊柱の方に向けて圧すると広背筋、外...常習性便秘に対する鍼灸治療点の検討

  • 十二正経走行モデル Ver 2.2

    筆者は2011.1.11付で「經絡走行モデル」ブログを発表した。その内容は、經絡走行をトポロジー的に捉えたものであったが、分かりにくい点が多々あった。そこで今回は、經絡走行概念図を示しつつ、実際の部位(あるいは経穴名)を付け加えることで、經絡を利用した針灸臨床を考えるための素材を提供することを考え大幅な改良を行い、何回か改良を行った。1.三陰三陽の表在経絡一般的な経絡図は、表層経絡(正確には絡脈)だけが描かれているのは周知の通りである。十二經絡は、走行別に手の三陰經、手の三陽経、足の三陰経、足の三陽経に分類される。この4種の走行パターンを下記に示した。2.表在經絡と深部經絡これは初歩的学習としては妥当なものだが、経絡を利用した治療をしようと思えば、まったく不足している。一つの経絡の特徴としては、走行のどこかで該...十二正経走行モデルVer2.2

  • 兪穴の俗称、妊娠と不妊の治療、五十肩治療のコツ(石坂宗哲著『鍼灸茗話』より) Ver1.2

    石坂宗哲著『鍼灸茗話』は、江戸時代の鍼灸書の中ではかなり知られていて、鍼灸師の多くはすでに基礎知識として知っている内容が多い。しかし中には、オヤッと感じる内容もあるので、いくつか紹介する。なお、鍼灸茗話は、久次米晃訳による。茗話は、とは<めいわ>と読む。「茗」とは遅く摘んだ茶葉のことで、通常の季節に摘んだ茶葉のことは、単に「茶」という。すなわち茗話とは、「のんびりと回想しながら書き溜めた茶飲み話」といったくらいの意味になるだろう。なお※印は、筆者の意見である。1.兪穴俗称1)ちりけ第三胸椎棘突起下の「ちりけ」は、元々小児の痰喘壅盛(今日の小児喘息)の病名であると鷹取の書(?)にもある。今日の人が兪穴の名前であると思っているのは間違いである(『本朝医談』)。今も関西では小児の急吼喘(=喘鳴)を、「はやちり」とよぶ...兪穴の俗称、妊娠と不妊の治療、五十肩治療のコツ(石坂宗哲著『鍼灸茗話』より)Ver1.2

  • 兪穴俗称(石坂宗哲著「鍼灸茗話」より)

    石坂宗哲著「鍼灸茗話」は、江戸時代の鍼灸書としてかなり知られていて(まあ鍼灸学生は知らないであろうが)、すでに鍼灸学校教育の中でも当たり前のように学習する。したがって既知の内容が多いのわけだが、中には「そうだったのか」と思う内容もある。今回はツボの別名を中心に紹介する。ところで鍼灸茗話の「茗」とは、とくに遅く摘んだ茶のことをいう。なお早く摘んだものを茶という。読みはメイであって、茗話は、メイワと読む。のんびりした茶飲み話といった意味だろう。なお※印は、筆者の意見。1.ちりけ第三胸椎棘突起下の「ちりけ」は、元々小児の痰喘壅盛(今日の小児喘息)の病名であると鷹取の書にもある。今日の人が兪穴の名前であると思っているのは間違いである(「本朝医談」)今も関西では小児の急吼喘(=喘鳴)を、はやちりとよぶところが多い。※「壅...兪穴俗称(石坂宗哲著「鍼灸茗話」より)

  • 石川日出鶴丸著<滑伯仁ノ『十四経絡発揮』ノ現ハレルマデ>の要点 Ver 1.4

    石川日出鶴丸原著倉島宗二校訂昭和51年5月1日日本針灸皮電学会刊1.米占領軍の針灸按等医療類似行為禁止令に抵抗した石川日出鶴丸石川日出鶴丸(1878-1947)は、東京帝大医学部を卒業後、京都帝大で教授となり、生理学教室を主催し、そこで求心性自律神経二重支配法則を発見して注目を浴びた。また東洋の伝統医学である針灸についても深い関心を示し、その治効原理と經絡経穴の本態の解明に着手した。その研究は、京都帝大から三重医専校長に移ってからも引き続き転回され、針灸の臨床面まで手を拡げた。昭和18年には鍼灸臨床の研究グループ龍胆会を主催した。龍胆会会員は、主座:石川日出鶴丸、幹事:藤井秀二、郡山七二、清水千里、代田文誌ほか11名という蒼々たるメンバーだった。昭和22年、米占領軍は、日本の医療制度審議会に対し、針灸按等医療類...石川日出鶴丸著<滑伯仁ノ『十四経絡発揮』ノ現ハレルマデ>の要点Ver1.4

  • 秩序だった生長のために<ファッシア、気、モルフォゲン、フラクタル理論>(「閃く經絡」の読み解き)

    1.ファッシアとは何か?ファッシア(fascia)とは、ラテン語で「結びつける」の意味で、まさしく組織と組織を結びつける組織である。初めは筋肉を包む筋膜とよんでいたが、筋肉だけでなく、臓器、骨、血管など、それぞれのパーツも筋膜同様の膜に覆われていることから、幅広い概念としてファッシアとよばれるようになった。旧来からこうした膜の存在は知られていたが、組織を包む単なる包装紙のような役割だとして重視されていなかった。ファッシア自体は結合織の膜で、組織ごとにファッシアで包まれている。隣接するファッシア間には空白ができ、細胞間質基質できる。ファッシアはいわば真空パックとなり、水・空気・血液・膿・電気等を通さないので、隣接するファッシア間の細胞間基質をすべって移動する。そしてこの通路こそ經絡であるとしている。2.気とは何か...秩序だった生長のために<ファッシア、気、モルフォゲン、フラクタル理論>(「閃く經絡」の読み解き)

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