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ブログタイトル
現代医学的鍼灸治療
ブログURL
https://blog.goo.ne.jp/ango-shinkyu/
ブログ紹介文
鍼灸師、鍼灸に興味有る医師のために、鍼灸の現代医学的(解剖生理学的鍼灸)を解説。
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あんご鍼灸院さん
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現代医学的鍼灸治療
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あんご鍼灸院さんの新着記事

1件〜30件

  • 質問紙を使った耳鳴分析と鍼灸の奏功例 ver.1.1

    耳鳴の鍼灸治療については、20年近く前までは勉強したが、一通り調べると、それ以上新発見の鍼灸治療が発見できなくなった。しかし耳鳴りの治療自体に新しい内容はなくとも、鍼灸で効きそうか否かを事前に推測できれば、患者・施術とも無駄な努力をしないですむ。鍼灸有効率もあがるというものである。耳鳴り治療の有効性を推測するため、すでに10年以上「耳鳴り質問紙」を使っている。本質問紙は診療前に患者に記入してもらう。患者は5分間ほどで書き終えることができる。1.鍼灸で効きそうな耳鳴りを抽出する質問紙(「新・耳鳴の鍼灸治療質問紙と解釈」2003.7.14.当ブログで発表済だが当ブログに移動)1)医師の診察を受けましたか。(はいいいえ)解釈:耳鼻科的なきちんとした病名がついておらず、かつ無難聴性耳鳴であれば効果ある。診断名の定まらな...質問紙を使った耳鳴分析と鍼灸の奏功例ver.1.1

  • 凍結肩に対するROM拡大の刺針手技

    1.凍結肩の関節裂隙刺針凍結肩状態にある五十肩は、症状を修飾している筋緊張症状は針灸で改善できても、本質的には肩甲上腕関節関節包の癒着なので、筋・神経・皮膚を刺激目標にした鍼では効果を出すことは難しい。塩沢幸吉は、関節破裂隙に対する刺針を紹介している。「関節腔に対してはなるべく深刺する。五十肩の場合は肩関節前面において、上腕骨頭と肩甲骨関節の関節間隙をねらって、2~3カ所深く強く刺針すると、上肢の内旋・結帯動作が拡大される。他に肩峰下・肩関節後面・腋窩より、それぞれ肩関節口腔へ直接刺針する。」2.肩関節関節包切開術(医師)凍結肩の関節包癒着に対し、医師は硬くなった関節包をメスで切開する手段をとることがあり、この手術によりADLは術後から大きく改善できる(ただし痛みが長期に残存することがある)。塩沢の関節腔刺針は...凍結肩に対するROM拡大の刺針手技

  • ベーカー嚢腫の概略と治療法

    1.序鍼灸治療を初めて2~3年目のこと、中年女性の患者で、半球の水腫が片膝の膝窩にある症例に遭遇した。正座しづらくなったが、動作時の痛みはないという。とりあえず、局所である意中に直刺したが、スカスカするばかりでしっかりとした組織に針先が当たらず、途方にくれたことを思い出した。後で知ったことは、本症例はベーカー嚢腫たっだ。以降現在まで、十例程度は扱ったように思う。最近では60歳女性で、片方の膝を曲げる度にバキンバキンと骨が折れるのではないかと思うほど大きな音かするとのことで来院した。タナ障害と診断したが、明確な治療方針がたたないまま、四頭筋をゆるめるような施術や四頭筋を鍛える運動法の指導をしたが、3回治療2週間程度で自然に音がしなくなってしまった。以前診たタナ障害は半年程度治療が必要だったので、うれしい誤算だ。こ...ベーカー嚢腫の概略と治療法

  • 効果がない耳つぼダイエット Ver.1.3

    本稿は、2006年に「効果がない痩身耳針」とのタイトルで発表したものである。あれから10年経ち、さすがに耳針で痩せることをPRする針灸師はめったにお目にかからなくなった。しかし現代では針を使わないから痛くなく、しかも安全だとして耳に金属粒などを貼る方法が台頭してきた。名づけて「耳つぼダイエット」である。ネットをみると、「耳つぼダイエット」は多くの記事がヒットするのだが、「耳つぼダイエット」で検索しても、筆者が十年前に報告した「効果がない痩身耳針」はヒットしないようである。そこで改めて「耳つぼダイエット」のタイトルに変えて再度アップすることにした。1.痩身耳針の歴史的経緯1970年頃、アメリカのシカゴで開かれた国際鍼灸学会で、香港の医師がヘロイン禁断症状である半狂乱に、耳針が効果あったことを報告した。これを契機と...効果がない耳つぼダイエットVer.1.3

  • 脱毛症に関する最近の知見と針灸治療

    現代医学の脱毛症に関する研究と治療は、この十数年間に長足の発展をとげた。病理機序がかなり明らかになったということは、馴染みのない医学単語が頻出することでもあり、鍼灸師も改めで勉強し直す必要性を感じる。効果のある新薬が出てきたことは、針灸治療する上での考察のヒントにもなるだう。脱毛症は、男性型脱毛症(AGA:AndrogeneticAlopecia)と円形脱毛症が2大疾患になる。針灸治療は円形脱毛症に効果のあることが判明しているので、本稿では、この2大疾患についてコンパクトに整理し、円形脱毛症については針灸治療についても追言する。1.男性型脱毛症(AGA:AndrogeneticAlopecia)1)原因わが国で抜け毛や薄毛に悩む者は、1300万人といわれるが、その大半はAGA。男性ホルン分泌が原因。遺伝8割。2...脱毛症に関する最近の知見と針灸治療

  • 喉頭症状の現代鍼灸

    1.喉頭の構造と機能喉頭とは咽頭と気管間にあり、喉頭蓋基部~輪状軟骨の範囲をいう。喉頭は、ほぼ下咽頭前方にある。喉頭は気道の一部であり、同時に発声器官でもある。喉頭症状とは咳と嗄声であり痛むことはない(咽痛はあっても。喉痛はない)。咳が出る代表疾患は喉頭炎、嗄声をずる代表疾患は反回神経麻痺である。1)発声時の甲状軟骨の動き輪状軟骨は甲状軟骨と関節をつくる。これを支点に甲状軟骨が上下に可動する。輪状甲状筋は輪状軟骨と甲状軟骨を結筋で、この筋が収縮すると声帯ヒダが引き伸ばされて高い声がでる。輪状甲状筋は上喉頭神経外枝(迷走神経の分枝)の支配を受ける。披裂軟骨の回転は披裂筋の収縮によ結果で、披裂筋は反回神経(迷走神経の分枝)の支を受ける。2)声帯ヒダの構造喉頭腔の側壁には前後に走る上下2対のヒダがあり、上ヒダを室ヒダ...喉頭症状の現代鍼灸

  • 咽頭・扁桃症状の現代鍼灸

    咽喉科の現代鍼灸について紹介する。今回は「咽頭・扁桃症状の現代鍼灸」について記し、次回「喉頭症状の現代鍼灸」について記す。1.咽喉の概要咽喉とは咽頭と喉頭を併せた総称である。ざっくりいえば、鼻の奥が上咽頭、口の奥中咽頭、の仏のすぐ奥が喉頭、その奥が下咽頭である。それぞれのパートごとの支配神経・症状・代表疾患を表にまとめた。咽頭症状は主に「痛み」であり喉頭症状は「咳と声がれ」である。すなわち咽は痛むが、喉は痛まない。下表には治療点も付記したが、これについては後に改めて説明する。2.咽頭狭窄感1)鑑別針灸で適応なのは、痛みによる嚥下困難(舌咽神経興奮)であり、扁桃炎がその代表。嚥困難の中には、「食物がつかえる」ものがあり、食道の器質的疾患と心因性の場合がある。2)機能性咽頭狭窄感に対する舌骨上筋・広頸筋のストレッチ...咽頭・扁桃症状の現代鍼灸

  • 顎関節症に対する外側翼突筋と顎二腹筋への施術

    顎関節症Ⅰ型(咀嚼筋過緊張による開口制限)の鍼灸治療は、咬筋の頬骨下縁や下顎骨外縁付着部圧痛点に刺針する。それで症状が改善するのが普通であれば、鍼灸治療的には解決済だといえる。しかしⅠ型以外のⅡ、Ⅲ、Ⅳ型の顎関節症に対しては、Ⅰ型に比べて難治なせいか、整理された症例報告は数少ない。Ⅰ型以外の顎関節症に対して、筆者は下関から2.5㎝ほど直刺して外側翼突筋刺激することが多いが、この刺針意義について確認しておく必要もある。加えて、顎二腹筋は開口補助筋としての役割があるが、その治療的意義は必ずしも明瞭ではないので、自分なりの診察と施術法についても併せて記す。A.外側翼突筋1.咀嚼筋の一つとしての外側翼突筋咀嚼筋は三叉神経第3枝支配であり、側頭筋・咬筋・内側翼突筋・外側翼突筋の4種がある。この中で側頭筋・咬筋・内側翼突筋...顎関節症に対する外側翼突筋と顎二腹筋への施術

  • 「条口から承山への透刺」その適応 Ver.1.1

    1.五十肩に対する条口から承山への透刺の方法かなり以前から、中国では五十肩に対して健側の条口から承山に透刺(2穴を貫く)する方法が発見された。略して条山穴ともよぶ。実際に2穴を貫くには6寸針が必要である。肩関節痛患者に対し、仰臥位または椅座位にさせて、4~10番相当の針を用い、健側の条口(足三里から下5寸、前脛骨筋中)から深刺する。そして針を上下に動かしながら、肩関節部の自動外転運動を行わせると、肩関節周囲への施術だけでは改善できなかった肩可動域制限も、半数程度の患者では可動域増大すことを経験する。なお元々は健側刺激となっているが、患側治療でも大差ない効果となる。しかし持続効果は短いのが欠点である。2.奏功条件なぜ条山穴は、肩関節痛に効果があるかに解答することは困難だが、どういうタイプの肩痛に適応となるかを、台...「条口から承山への透刺」その適応Ver.1.1

  • 橈骨神経低位麻痺による下垂指の鍼灸治験

    1.橈骨神経の高位麻痺と低位麻痺肘より上部である手五里付近の神経絞扼障害では橈骨神経高位麻痺になり下垂手となる。橈骨神経は肘を過ぎたあたりで浅枝(知覚枝)と深枝(運動枝)に分かれるが、深枝走行で手三里あたりの神経絞絞扼障害では下垂指となる。2.橈骨神経低位麻痺(=後骨間神経麻痺)1)橈骨神経深枝(運動枝)は前腕背面の三焦経に沿って走行する。橈骨と尺骨間には骨間膜があり、橈骨神経深枝は骨間膜の後にあることから、後骨間神経の別称がある。橈骨神経深枝の運動麻痺を後骨間神経麻痺ともよぶ。2)橈骨神経低位麻痺を生ずる神経絞扼を受けやすい部をフロセ(Frohse)のアーケードとよぶ。回外筋入口の狭いポケットのような隙間があり可動性が少ない。そこに橈骨神経深枝が入るので、回外筋の緊張が橈骨神経深枝を絞扼し、運動麻痺が起こる。...橈骨神経低位麻痺による下垂指の鍼灸治験

  • 橈骨神経高位麻痺による下垂手の針灸治療 Ver.3.0

    今から5年ほど前に筆者は「橈骨神経麻痺には消濼の強刺激刺針」と題したブログを書いたが、今読み返せば、不備な内容になっていることを発見した。ここに全面的に書き換えることにする。1.橈骨神経の走行の要点2.上腕部橈骨神経腕神経叢より起こり、上腕外側の橈骨神経溝を下行(代表穴は消濼・手五里)し、上腕骨外側上顆(曲池)に向かう。橈骨神経は前腕へ向かうすべての伸筋、外転筋、回外筋を運動支配し、手関節や指関節の動きに関与する。上腕外側部圧迫や上腕骨骨折、ハニムーン症候群(長時間、新婦を腕枕)では、橈骨神経高位麻痺として下垂手になることが多い。※下垂指:総指伸筋・小指伸筋の麻痺により、各指のMP関節が伸展不能となる(手関節、PIP・DIPの動きは正常)※下垂手:下垂指状態に加え、長短橈側手根伸筋(←手関節背屈作用)も麻痺し、...橈骨神経高位麻痺による下垂手の針灸治療Ver.3.0

  • 肩関節ADL制限の鍼灸治療  その3  結髪動作制限

    1.結髪動作あるいは上腕外転の制限因子と治療方法結髪動作とは、頭髪を後頭部で結ぶ動作のことで、肩関節の屈曲+外転+外旋の複合運動になる。それに加えて肩甲骨の上方回旋の合成動作。肩甲骨の上方回旋運動制限(僧帽筋上部繊維や前鋸筋の筋収縮力)および肩甲骨と上腕骨を結ぶ筋の過収縮(肩甲下筋や大円筋の伸張不足)が問題となる。2.肩甲下筋・大円筋刺激1)大円筋刺激※上図で肩貞の位置は本稿独自のもの。標準肩貞はやや腋窩に近い小円筋上に取穴するが、そうなると標準臑兪の臨床的意義が不明になる。ゆえに本稿では、小円筋(臑兪)は結帯動作時に施術、大円筋(肩貞)は結髪時に施術とパターン化して捉えてみた。患側上の側臥位で、できる限りの結髪動作体位をとらせる。すると肩甲骨が下方回旋して肩甲骨下角が外に出てくる。この状態で肩甲骨外縁~肩甲骨...肩関節ADL制限の鍼灸治療 その3 結髪動作制限

  • 肩関節ADL制限の鍼灸治療  その2 結帯動作制限

    1.結帯動作制限と障害筋エプロンやブラジャーをする動作または排便後にお尻を拭くという動作を結帯動作という。これは上腕骨の伸展+内旋+外転の複合動作になる。関節や関節包の障害を別にして、結帯動作において棘下筋の伸張が不十分であれば、肩関節の伸展制限を生じ、烏口腕筋の伸張が不十分であれば肩関節の内旋制限が生じることが判明ししている。他に小円筋に問題があるとする見方もある。2.棘下筋の障害1)棘下筋と肩関節伸張制限下写真は結帯動作時の棘下筋の状態を示している。上腕骨頭は内旋するので、上腕骨頭小結節に停止する棘下筋は伸張を強いられている。棘下筋の圧痛点を押圧しながら、結帯動作を行わせると肩甲骨内可動域が改善されることが多い。2)天宗運動針の技法針は天宗付近の圧痛硬結を数カ所発見し、そこに置針した状態で結帯動作の運動針を...肩関節ADL制限の鍼灸治療 その2結帯動作制限

  • 肩関節ADL制限の鍼灸治療  その1 肩関節外転制限

    1.序私はこれまで計411題のブログを発表したが、この中でコンスタントに最も閲覧数が多かったのは、「結帯動作制限と結髪動作制限に対する鍼灸技術」(2020.10/23)だった。いかに多くの鍼灸師が肩関節疾患の治療で困っているかの現れであろう。現在の「現代鍼灸臨床論Ⅰ」の肩関節痛章の内容を十年前と比べると、驚くほど違っていることを発見したが、これも迷える自分を示すものに相違ない。十年前の記載内容にも間違いがあるわけでないが、鍼灸師が鍼灸治療するために必要な知識・技術を提示するという使命が疎かになり、単なる知識の紹介に留まった部分があったように感じる。過去の私のブログで肩関節痛に関するものは19題あった。十年に及ぶ時間的経過があるので、現在の考え方とは違っている部分が多々あり、後に明らかになった知識も書き加える必要...肩関節ADL制限の鍼灸治療 その1肩関節外転制限

  • 凍結肩の運動療法の整理

    拘縮期の五十肩に対しては、鍼灸治療であっても、あまり効果的な方法がない。肩関節癒着には無効なのであって、治療の中心は運動療法主体になる。なお運動療法に温熱療法を併用することの効果は広く認められているが、電気をかけたり磁石を貼ったりするのはエビデンスに乏しい。1.古典的な運動療法2.関節モビリゼーション1)モビリゼーションとは整体手技の一種で、瞬間的矯正をかけることなく、関節に細やかな運動を繰り返し与え、硬直した関節部分を動くように回復させたり、痛みを軽減させるテクニックのことをいう。関節モビリゼーションともいう。2)癒着をゆるめ、肩関節腔を拡大する手技凍結後であれば通常の針灸では治療法に乏しく、ROM拡大を目的とする手技療法が主体となる。関節包下方が短縮していたり、腱板の骨頭を関節窩に引きつける求心力が低下して...凍結肩の運動療法の整理

  • アキレス腱炎付着部炎に下腿三頭筋の運動針が有効だった症例(73歳女性、主婦)

    1.主訴:右アキレス腱部痛2.現病歴:1ヶ月前より、歩行時に右アキレス腱部が痛みを感じるようになった。思い当たる理由はない。3.所見:アキレス腱の踵骨停止部に圧痛、あり。発赤、腫脹なし。4.診断:アキレス腱付着部炎R/O(除外すべき疾患)アキレス腱炎:本症であればアキレス腱踵骨停止部の、上方2~6cm部分のアキレス腱の腫脹・圧痛を生ずる。R/Oアキレス腱滑液包炎:アキレス腱の踵骨停止部は強い摩擦にさらされている。この力学的トレレスを緩和するため、アキレス腱停止部の前後にアキレス腱下滑液包が存在している。このアキレス腱滑液包も長期的に強い摩擦にさらされると炎症が生じ、痛みと熱感が生ずる。局所は腫脹し、圧痛の範囲はアキレス腱付着部炎より広い。ズキンとする痛み。5.治療方針本例は、外傷歴がなく比較的単純な病態だったの...アキレス腱炎付着部炎に下腿三頭筋の運動針が有効だった症例(73歳女性、主婦)

  • 網膜色素変性症に対する針灸治験例(43歳男性 自営業)

    1.病名:網膜色素変性症による視力低下、視野狭窄、夜盲2.現病歴:小5の時に上記診断がついた。小学生時代は何とか健常者と同じ学校に通学できた。以来、症状はゆっくり進行していたが最近は進行停止している。現在視力は0.06。これまで日本各地の鍼灸院に通っている。最も効果があったのは中国の先生の治療だったが、その先生は鍼灸治療自体を引退してしまった。当針灸院にはブログを見て来院。職業は父親と共に自営業をしている。3.網膜色素変性症の概略眼科疾患の一つで、成人中途失明の3大原因の一つ。数千人に一人の頻度で起こるとされている。盲学校ではこの病気の生徒が一番多い。進行性眼科疾患で、遺伝的要因が大きい。始めは桿体細胞(明暗に関係する細胞)が機能しなくなり、徐々に錐体細胞(視力や色に関係する細胞)も機能しなくなる。まず夜盲→次...網膜色素変性症に対する針灸治験例(43歳男性自営業)

  • 現代鍼灸でのツボの効かせかた⑥頭部編 

    1.百会と囟会1)解剖と位置百会:前髪際を入ること5寸、頭頂部のやや後方。正中線上。頭頂孔がある。囟会:前髪際を入ること2寸。正中線上。大泉門部。2)臨床のヒント①百会(ならびに通天)は、頭頂孔あたりにある。頭頂孔は頭蓋の外側にある浅側頭静脈と頭蓋の内側にある上矢状洞を連絡する血管通路で、頭蓋内の鬱血、静脈血の環流の妨げがあると、頭蓋の外側に導出静脈を介して環流をはかる機能がある。(石川太刀雄「内臓体壁反射」1962年より)。代田文誌氏は、百会・通天に刺針施灸または瀉血すると、この部分の血行を促進し、したがって頭蓋内の鬱血を除くと考えた。②ヒトは起きていると、徐々に脳の深部温度が高くなる。そして過熱状態になると、熱から脳を守る意味で眠気を感じる。入眠開始当初のノンレム睡眠は脳の核心温と体温を強く下げる役割がある...現代鍼灸でのツボの効かせかた⑥頭部編

  • 現代鍼灸でのツボの効かせかた⑤腹部編 ver.1.1

    腹部のツボというと心下痞硬に対する中脘や巨闕、あるいは胸脇苦満に対する右期門などが代表的なところである。このようなツボを使って日常的に施術しているわけだが、実は「よく効いた」とする手応えがない。自信をもって治療に使っているという腹部のツボは、以下のようであるが、意外と少ないものだ。1.帯脈、淵腋、大包1)解剖と取穴①帯脈:中腋窩線の下で臍の高さ。L2棘突起の外方。浅層に外腹斜筋、中層に内腹斜筋、深層に腹横筋がある。②淵腋:第4肋間。中腋窩線の下3寸。③大包:第6肋間。中腋窩線の下6寸。2)臨床のヒント①上殿部痛で来院する患者は非常に多い。これはメイン(Maigne)症候群とよばれ、Th12/L1椎体接合部に生じた力学的ストレスにより脊髄神経後枝外側枝が興奮した結果、その走行上の痛みとして生じたものである。治療は...現代鍼灸でのツボの効かせかた⑤腹部編ver.1.1

  • 現代鍼灸でのツボの効かせかた④顔面部編

    1.翳風と難聴穴1)解剖と取穴①翳風:耳垂後方で、乳様突起と下顎骨の間に翳風をとる。顔面神経幹が茎乳突孔を出る部。谷底の骨にぶつかるように刺入する。顔面神経幹部に正しく刺入できれば無痛で針響もない。ただし本刺針は難易度が高く、刺入方向を間違えると強い刺痛を与える。②難聴穴:耳垂の表面の頬部付着部中央。中国の新穴「耳痕」の下方にあるので、筆者は下耳痕と名付けたが。すでに深谷伊三郎が「難聴穴」として記されていた。2)臨床のヒント翳風①顔面神経は、側頭骨内の顔面神経管を通って頭蓋外に出る。この出口を茎乳突孔とよぶ。ベル麻痺の原因は顔面神経管内の浮腫だとされるが、この局所に最も近い刺激可能な部位が茎乳突穴孔刺針すなわち翳風刺針になる。②代田文誌は、顔面麻痺に鍼灸治療は効果的でないと書いていた。しかし若杉文吉(関東逓信病...現代鍼灸でのツボの効かせかた④顔面部編

  • 現代鍼灸でのツボの効かせかた③頸部編 

    1.天柱と上天柱1)解剖と取穴天柱:C1後結節-C2棘突起間の外方1.3寸。直刺では僧帽筋→頭半棘筋に入る。上天柱:後頭骨-C1後結節突起間の外方1.3寸。直刺では僧帽筋→頭半棘筋→大後頭直筋に入る。※後頸部の僧帽筋は薄いので、頸部運動にはあまり関与せず、臨床上は無視できる。僧帽筋の主作用は肩甲骨を動かすことにある。僧帽筋は肩甲骨を引き上げるためにある。2)臨床のヒント天柱①大後頭神経(C2後枝)は上後頸部の筋を広く運動支配し、また後頭~頭頂を皮膚支配する。天柱から深刺すると時に後頭~頭頂に響くのはこのため。②頭・頸半棘筋は後頸部にある太い筋で、頭の重量を支える働きがある。本筋が弱ければ、前を見ることもできない。頭・頸半棘筋は、後頭骨から頸椎後部を縦走しているので、天柱だけでなく、頸椎~上部胸椎の一行刺針でも頸...現代鍼灸でのツボの効かせかた③頸部編

  • 現代鍼灸でのツボの効かせかた②下肢部

    前回、<現代鍼灸でのツボの効かせかた①上肢編>を記した。今回は、第2弾として②下肢編を書い表してみた。1.陽陵泉と懸鐘1)解剖と取穴①陽陵泉は、腓骨頭の前下方直下で長腓骨筋上を取穴。②懸鐘は、腓骨頭と外果を線で結び、外果から1/5の短腓骨筋中にとる。2)臨床のヒント①両穴とも深部に浅腓骨神経が走行しており、も坐骨神経痛の部分症状である浅腓骨神経痛の治療点となる。②下腿外側痛とくに腓骨頭直下の痛みに対する治療で陽陵泉刺針を行うが、直刺しても意外に下腿外側に響かすことは難しい。だが仰臥位にて陽陵泉から足三里方向に1㎝寄った処から刺入し、ベッド面に直角に刺入すると、下腿外側に響かせることができる。このことから、陽陵泉の刺針とは長腓骨筋TPsに対する刺針とみなすこともできる。③懸鐘は短腓骨筋のトリガーポイント部に相当す...現代鍼灸でのツボの効かせかた②下肢部

  • 現代鍼灸でのツボの効かせかた① 上肢編

    経穴書には、つぼ名の位置と局所解剖、主治症などが記載されているが、なぜこの症状に使うのかといった根拠は書いていない。しかしこれをブラックボックス化してしまうと、効かなかった場合、反省のしどころも分からないので、自分の治療を改良させることもできない。「ツボは効くのではなく効かせるもの」という格言がある。結局効かせることのできるツボ、すなわち「手に入ったツボ」の数を増やすことが臨床の幅を広げることにつながる。ここでは私がこれまでに、手に入ったつもりでいるツボと、その実用的意味を記す。長くなるので、3回シリーズ程度に分けることにする。1.手三里1)解剖と取穴肘を曲げ、肘関節横紋の外側端に曲池をとり、その下2寸で、長橈側手根伸筋と短橈側手根伸筋の筋溝にとる。深部に回外筋がある。なお長橈側手根伸筋の外側には腕橈骨筋がある...現代鍼灸でのツボの効かせかた①上肢編

  • 治療中の笑話 Ver.1.7

    長らく治療に携わっていると、ときには面白い話にぶつかる。思いつくままに紹介する。1.50才台男患者:「昔、40才頃の頃、20代の愛人がいましたよ」私「それは、うらやましいことで‥‥」患者:「愛人だけど、愛はなかったけどね。」「恋人には愛があり、愛人には愛がないか」2.40才台男性患者患者「大学でラグビーやっていた頃、足を痛めてベンチにいると、先輩がこう言った」先輩「おまえは、顏が痛いのか」患者「いえ、痛いのは足です」先輩「だったら、痛そうな顔するな」同じような話を、以前父親から聞かされた。私「父が軍隊にいた頃、古年兵が冗談を言い、皆を笑わせた。しかし父だけ笑わなかった。」「その時、古年兵が言った。<おかしくて、笑えないのか!>」3.統合失調症の患者50才台女性幻聴があるらしい。先輩鍼灸師Y先生が、私の隣のベッド...治療中の笑話Ver.1.7

  • 尿路結石の疝痛は、側臥位での外志室深刺が効果的なようだ

    病院鍼灸限定の話になるが、尿路結石の疝痛に対する鍼灸は非常に効果がある。そのことについて説明する。1.尿路結石の概要尿路とは腎杯、腎盂、尿管、膀胱、尿道に至るまでをさす。尿路結石は腎臓の腎盂で尿の成分の一部が結石を作り、尿路の中に存在している状態で尿管などにつまると激しい痛みなどをおこす。95%は上部尿路結石(腎杯~尿管)である。尿路結石の成分は、リン酸、炭酸、シュウ酸などがカルシウムなどと固まってできた物質。生活習慣病に合併しやすい。2.結石疝痛三主徴は、突然の激痛・血尿・結石排出。なお、ぎっくり腰は運動時痛であるが、尿路結石は安静時でも強く痛む。①腎盂内圧の上昇および尿管壁の急激な伸展刺激のため、突然に排尿困難+腰痛が出現。Th11~L2デルマトーム領域で、片側の腎臓~側腹~下腹部~睾丸あたりの疝痛。②腰神...尿路結石の疝痛は、側臥位での外志室深刺が効果的なようだ

  • コメカミ部痛に対する内侠谿の効果

    私が20代後半だった頃に病院で治療していた鍼灸治療報告ファイルが手元にある。今読み返すと興味深く、当時の私は奇経治療に凝っていたこと。頭の症状を足でとるという遠道刺にも興味があったこともわかる。とくに内侠谿(私自身が命名。足背第3中足骨と第4中足骨間の基部)刺針に抜群な効果を感じとっていた。1.緊張性頭痛に内侠谿置針が効果あった症例症例134歳・男性指輪加工職。40年前の症例である。1年ぶりに4日前から理由なく左側頭部~左眼の痛みが出てきた。痛みは一日中、重苦しく続く。吐気・嘔吐なし。この訴えの他に、右申脈穴あたりが痛くなってきた。診断:陽蹻-督脈証、側頭中心の緊張性頭痛治療:奇経治療の陽蹻督脈パターンを思いつき申脈・後谿にパルス通電10分実施。これで眼の奥の痛みは改善したが痛みは上の方に移動して今は左側頭~頭...コメカミ部痛に対する内侠谿の効果

  • 道教での人体の捉え方と経穴名

    人体を小宇宙とみなした道教の教えは、宇宙同様に人間内部にも無数の神が存在すると考えた。信ずれば救われるという大乗思想とは異なり、自らの修行(=道士)により、「神」を増大させて不死を得ようとする小乗思想が道教である。この修行は大変厳しいものだったので、楽に「神」を手に入れるかの方法も考案された。それが霊薬(丹薬=硫化水銀)を服用することだったが、結局霊薬中毒者が多発する悲劇を招いた。※丹薬については、以下の私のブログ参照のこと。2020.3.7「道教によって影響を受けた古代中国の生命観ver1.7」道教は不死の思想であるため、人間の身体のしくみについても記している。その中には鍼灸で使われる、馴染のあるツボの名前が多数出てきて思わず嬉しくなるが、そのツボ名の考え方は道教特有のものなので、鍼灸臨床に応用できないし、当...道教での人体の捉え方と経穴名

  • 頸動脈洞刺の意義 ver.1.1

    1.頸動脈洞刺※代田文誌は、洞刺は「どうし」ではなく、「とうし」と読ませた。1)洞刺(とうし)の開発昭和17年、中山(千葉大医学部教授)らは頸動脈球摘出術を施し、この手術が特発性壊疽、喘息、高血圧、狭心症等に著効あることを発表した。代田文誌は、この発表をヒントに、昭和22年頃から頸動脈洞を針で刺激する方法(=洞刺)を考案した。ある肺結核患者の訴える呼吸困難・極度の不整脈・高熱に対して洞刺を行ってみると卓効を得た。またある胆石疝痛患者の痛みに対して洞刺を行うと即時に鎮静効果を得た、というエピソードが洞刺の始まりである。2)洞刺の方法①仰臥位にして、頸を過伸展させる肢位にする。喉頭隆起の高さで胸鎖乳突筋の内縁にある頸動脈の最大拍動部(人迎穴)を取穴。②寸6~寸3の2番針程度の針で、拍動部からゆっくりと少しずつ直刺す...頸動脈洞刺の意義ver.1.1

  • <澤田健先生講演>内容紹介と註釈

    代田文彦先生の死去後、遺品整理の際、夫人が私に本や雑誌記事を下さった。その中には、<澤田先生講演>とする澤田健の講演記録のコピーがあった。澤田健については代田文誌氏の著書から、ある程度知ることができるものの、本人がじかに記したものは「三焦論」以外、残っていない。澤田健は、どのような考え方をするのか知りたく、内容を検討してみたが初めて知る知識が多く、非常に難しかった。ことが非常に多かった。「上記(うえつぶみ)」「易」「除算九九」などがその例だが、その理解には、それぞれに基礎知識をもっていないと難儀する。とにかく私なりにできる部分から註釈を加えた。なお全8ページ中、「五運六氣」と鍼灸臨床の関わりに関する内容が2ページ続くが、難解なので本稿では省略した。タイトル:澤田先生講演(昭和11年8月6日京都祇園中村楼に於いて...<澤田健先生講演>内容紹介と註釈

  • 車酔い予防に足母指爪中央の灸

    前回報告の<ひょうその灸>で、爪の上に施灸した。爪上に灸をするという治療は、玉川病院症例報告回で昭和57年に乗物酔いに母指爪中央の灸が効いたという報告をしている。ここに転記する。タイトル:車酔い予防に足母指爪中央の灸1.症例報告(抄)66歳、女性。普段から健康管理目的で毎月1回来院している患者。ある日電話があり、「5日後から二泊三日のバス旅行をするので、車酔いの灸を教えて欲しい」とのこと。そこで旅行三日前から毎日一回、両足母指爪中央に米粒大灸を熱く感じるまですえるよう伝えた。後日来院時、その効果を聞けば、「行きのバスは酔わなかったが帰りは酔った。モグサをバッグに入れ忘れたので、帰りのバスに乗る時に宿で灸をできなかった」と返答した。この患者はその一ヶ月半後にも二泊三日のバス旅行をした。「前回の教訓を生かし、今度は...車酔い予防に足母指爪中央の灸

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