下歯痛・耳鳴に共通する一本針伝書「頬車」の考察
一本針伝書の下歯痛の針と、耳鳴の針はよく似ている。その相違点を調べていくことにする。1.下歯痛1)下歯痛に対する裏頬車水平刺(「秘法一本針伝書)東洋療法学校協会の頬車は、下顎角の前上方で歯を噛み締めると咬筋が緊張し、力を抜くと陥凹するところにとる。しかし一本針での頬車は、下顎骨の裏側縁にとり、下顎骨裏面に沿って刺入する。したがって、下歯痛の一本針は標準的な頬車ではないので、これを「裏頬車」と称することにする。①体位痛む歯を上にした側臥位。上歯と下歯との間に手拭いをまるめて噛ませるようにする。②取穴下顎骨隅を指でナデ上げるようにする。初めは軽く、除々に強くなでると骨の欠け目がある。上にゴリゴリした筋肉様のものがある。この下の陷凹部を穴とする。③刺針針尖が口吻(こうふん)(=口元)の方向に向くようにし、針尖を...下歯痛・耳鳴に共通する一本針伝書「頬車」の考察
2025/05/28 17:10