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  • メンゼリーの開花

    メンゼリー(Pediocactus peeblesianus f. menzelii)が咲いてきました.3年前に播種し,すぐさまキリンに乗せ,翌年初夏に短いキリンの茎をつけて降ろしました.その時の様子を記事にしましたが,降ろしてからしばらくは気を使い過ぎて灌水も控えめ,成長もわずかでした.この春に植え替えたのですが,キリンの根はやはり灌水控えめだったので,なんとなく貧弱でした.植え替えが刺激になったのか,これまで全然開花の兆しがな...

  • 実は懐かしいサボテンだった

    これはM. guillauminiana TL45,故郷はデュランゴ州El Carrizoということです.この種はM.mercadensis(鳩目丸)のシノニムとなっています.このTL45は何年か前に蒔いたのですが,一株だけ生き残り大きくなって来たものです.典型的なカギ刺マミの風貌しており,ピンクの花もまたマミらしいマミと言えます. このメルカデンシスには初桜,鳩目丸,妙麗丸,名華殿などいくつもの和名が与えられています.どうしてこうなったのか...

  • 今年のベグイニーたち

    Rapicactus beguinii は,Turbinicarpus mandragora subsp. beguiniiとされることもあります.日本ではこの比較的大きなピンクの花をつけるタイプを白狼(琅,こちらが正しいか)玉と呼んでいます.ウチの双頭の白琅玉は今年植え替えてやり元気にしています.これからかなりの時間をかけてたくさんの蕾を次々と開花させます. Rapicactus beguinii にはいくつか亜種が提案されており,その中の一つであるRapicactus beguinii su...

  • 弥生のマミたち その3

    ようやく安定した暖かさがやってきました.2月3月と気温が低く,足踏みをした感のある春が本格的に動き始めています. 夢幻城,M. magnimammaの1タイプです.この強く湾曲したコルク質の刺が魅力的,そこにピンクの花がよく映えます. M. rekoiには色々なタイプがいるのですが,このML370はよく目立つ真紅の花を咲かせます.レプタカンサはこれの変種ですが,なるほどねと思わせる花色です. この雲峰はもう10年以上ウチに居...

  • サクラはまだか,桜は咲いたぞ

    毎年ソメイヨシノのサクラの便りよりずっと早くにこちらの桜は咲いてきます.蕾がたくさん見えるとああ春が近いなと嬉しくなります. 3月の中旬になると毎年咲いてくるのですが,桜丸(Echinomastus intertextus)の花は上品な美しさとでも言いましょうか,見るものをホッとさせるような美しさです.自分で交配して実生した苗たちもすっかり大きくなり,もう新たに種子を蒔く必要はすぐにはなさそうです.でも種子は必要って人...

  • これはヒスピダスなの?

    以前にMesaからワルノッキー(Echinomastus warnockii SB452)だと思って蒔いた種子,その後このSB452については,Echinomastus mariposensisだとしたり,Echinomastus hispidusだとしたり色々な情報がweb上に流れていました.現在のMesaのカタログではSB452をヒスピダスとしています.でもFNの検索サイトでは未だにワルノッキーとしており,Kewはヒスピダスそのものを認めていません.SB452はクアトロシネガス産とのことですが...

  • 脳みその摘出

    ドクロのポットにアルビコマ綴化を植えたのはおそらく2年前だと思います.面白がって何度か展示したりしていました.いつの間にかパンパンになって植え替えてやらねばならないと思いつつ先延ばししていました. ドクロのポットもサボテンに押されてヒビが入って来ました. これはもう限界だろうということで植え替えることに.どうにかこうにかポットの破壊も最小限に抑えて,なんとか引っ張り出しました.当初このポットは排...

  • 穏やかなテロたち

    2月の終わりから3月にかけて,テロカクタスも次々と花を咲かせてきます.穏やかなで気品のあるテロカクタスの花は,見るものを安心させます. この鶴巣丸(T. rinconensis)はもう長いことウチにいるのですが,最初にここに登場したのは12年前のことでした.毎年春一番に咲くテロです. 武者影(T. hexaedrophorus subsp.lloydii)の小株です.ガタイをすっかり覆う花,テロらしい花です. これは鶴武者,上の2種の種間交雑種...

  • ミニチュアなマミ トムソニー

    これはMammillaria thomsonii F83とされるものです.チェコの業者からの種子ですが,このF83というFNは検索サイトではヒットしません.故郷はデュランゴ州 Canyon de Caballoということです.まだ正式に記載されていない種であり,M. nazacensisやM. brachytrichionに近く、おそらく近縁種と考えられています.要するに陽炎系の種ということです.とにかく小さい時からよく咲くという特徴があるようです.昨年初夏に播種したもの...

  • 紅白のメラノケントラ

    夕凪丸(M. melanocentra)は子供の頃から知っていました.華やかなピンクの花は憧れの存在でした. このメラノケントラSB557は,白花です.まだ若苗ですが,それらしい姿になっています.故郷はヌエボレオン州 Huesteca渓谷,何度か歩いたことのある地域です. これはピンク花で,FNはMK 136.425, 故郷はコアウィラ州Sierra de la Pailaとのこと,FNの情報ではこれを M. rubrograndisとしています.うーんこれがメラノケン...

  • 緋冠竜2代目

    ウチには以前に手にした強刺緋冠竜が居ましたが,ウチの環境に合わず,早々に調子を崩しました.それでもウチに古くから居る赤刺の美しい個体と交配して,できた実生を3つだけキリンに乗せてみました.3個体とも少し顔つきは違いますが,いずれもまあまあ赤い刺を出しています.これは接木して1年が過ぎた昨年夏の様子です. そして年が明け,そこそこの刺を出しながら,早々に咲いて来ました.緋冠竜らしい花だなと感心するの...

  • ガッセリアーナの花色変異

    ガッセリアーナの多頭株を作ろうとしてなかなかうまくはいかないもんだといく記事を書いたのは去年の夏のことでした.それぞれが開花期を迎え,姿形が異なることよりそれぞれの花色が違うことが気になりました.この3個体は,花色の薄めの個体と濃いめの個体との交配からの後代なのですが,花色は個体ごとに微妙な変化がありました. このガッセリアーナ(M. gasseriana)というマミは,ラシアカンサに含めるとする見解もあり...

  • 今年も白閃

    2月の中頃から白閃(Cleistocactus strausii)の蕾がたくさん見えて来ました.だいぶんと落ち着いて大人顔になり名前に相応しい白い柱サボテンになっています.綿毛を纏って伸びてくる蕾はなかなかいい雰囲気です. この蕾は柱の東面に集中して着きます.この株は冬になる前に鉢を少し移動させましたが,大きくは回転させていません.一体いつの時期の方角がこの花芽分化を決定させるのか興味のあるところです. 花は独特の形を...

  • 弥生のマミたちその2

    3月中旬,暖かかったり肌寒かったり春らしい天気でした.マミラリアたちは次々と咲いてきます. ピコ(M. spinosissima 'Pico'),風貌は全く違いますが,花が咲くとああスピノッシシマだなと思わせます.大きくなるとなんとなく可愛さが失われてしますので,小株がいいなと思っています. この金洋丸錦は随分と前からウチに居ます.毎年春になるとこの花を眺めながら,子供の時にワクワクして眺めた小さなフレームの中のサボテ...

  • この冬の温度と霜害

    ようやく春らしくなって来ました.今年の1,2月は低温の日が多かったような気がしていました.春になって周りを確認すると例年以上に外組のサボタニたちが被害を被っています. アロエ医者いらずと名前不明なアガベ.昨年はこれほどでもなかったのですが,両者とも相当葉が溶けました. 一方その横で,プシス,エビサボのレイケンバッキーと青王丸などは縮ながら耐え忍んだようです.彼らは本当に強いですね. 予め弱いこと...

  • 弥生のマミたち その1

    三月をさす弥生という言葉は,「木草(きくさ)弥(いや)生(お)ひ茂る月」に由来するそうです.3月に入りサボテンたちの開花もスピードアップ,全てを追いかけていられません.アンソロジーでいくつか載せておきます.ドドソニー(M.deherdtiana subsp. dodsonii),去年もアンソロジーで取り上げられてました.いくつかある株が決して同時に咲かないという仲の悪さが災いしてます. ダシアカンサ(Mammillaria laui subsp....

  • 白を愛でる

    春のハウスをボーッと眺めていると大多数の花たちはピンク系の花であることに気が付きます.そんな中でわずかに咲く白花は否が応でも目につきます. 白花バラ丸,ピンクのバラ丸が咲き誇るそばで,負けじと花宴を開いています.この株は接木で養成した多頭株ですが,豪華に咲くと悪くないなと思います. これは白花縮玉という名で手にしたもの.そもそも縮玉と呼んでいるサボテンが多様なので,これが本当にマルチコスタータな...

  • 綴化から石化へ

    このカルメナエは,始めは綴化株でした.長く伸びた成長線上に次々と小さな普通の分枝のようなものができて,今はまるで石化のようになっています.綴化のままが良かったのですが,こればかりは制御のしようがありません.マミラリアの綴化ではこんな風になるものが結構あります. 花はごく普通なのですが,これまで幾度も挑戦したのに実ができません.どうしたことでしょうか. 綴化株から小粒の多頭株が生まれるのは白鳥など...

  • ゆらゆら陽炎

    陽炎というネーミングセンスにはいつも感心させられます.この陽炎はM. pennispinosaという学名をいただいており,羽毛のような刺という意味です.この種の特徴はたくさん伸びるカギ刺ではなく,羽毛のような側棘を持って種小名にしたのはなかなか目のつけどころが良いと言えます.さらにこれを陽炎と名付けた日本人のセンスも光ります.ゆらゆらとしたところでもよし,春の季語になっている点でもよしです. たくさんの花を一...

  • エビの一番乗り

    以前にも書きましたが,ダビシー(Echinocereus viridiflorus subs. davisii)は春告げエビです.丁度毎年ひな祭りの頃に咲き始めるようです.エビの仲間たちはかなり暖かくなってから咲くものが多い中で,ダビシーはいつもエビの一番乗りです.ダビシーの蕾の発達は大変早く,最初蕾が小さい時は地味なので目立たないこともあって,気が付いたら咲いているってことになりがちです.でも咲いているのを見つけると,そっと顔を寄...

  • ナナの有望株

    小型のキャンディダであるナナは4年前からウチにいます.確かに小ぶりではあるのですが,まだ単幹です.キャンディダの仲間は10数cmになってから分枝を作り始め,その後主頭は成長を止め,分枝がどんどん成長して最終的には半球状の多頭大株になります.このような性質を持つため,この小型のキャンディダでも早々に分枝すればなと思っていました. 上の写真の株の相互交配から種子を採り,実生を育成しています.そんな中で3c...

  • 菊慈童と紫光丸

    菊慈童は10年以上前からウチにいます.Mammillaria cowperaeという学名が広く使われていますが,M. moelleriana var. cowperaeという位置付けで,今はモエレリアーナに包含されています.しかし,濁りのない黄色のカギ刺は大変美しく,菊慈童はよく普及しています.ですから学名は消えても園芸的には菊慈童が消滅することはないと思います. 一方の紫光丸は,M. moellerianaに対応する和名で,並べてみると確かによく似ています...

  • 金平糖マミの難しさ

    これはMammillaria amajacensis ML46です.このアマヤケンシスには和名はありません.FNの情報によれば,ML46の故郷はヒダルゴ州アクトパン Puente de Dios, 標高1800mとされます. ご覧の通りの金平糖マミです. 刺色,刺の長さには若干個体差があるように見受けられます. この植物をHuntはM.hahniana subsp. mendeliana(鶴裳丸)とし,Sanchez-MejoradaはM.lloydii(星恋)に,Charles GlassはM.senperivivi var. tetraca...

  • ムルチコスタータたち

    一月半ばになるとムルチコスタータたちの成長点付近に蕾が見えて来ます.あー今年も今季節がやってくるなとワクワクする眺めです.旧エチノフォッスロカクタスが大好きなんです. 振武玉タイプ,年明け早々から蕾が見え始め,2月中旬には咲き始めました.長い刺を押しのけ精いっぱい咲いています. 縮玉,サカテカエンセと呼ばれるSB492です.2月に入って蕾が見えて来ました.この個体の花は実に綺麗です.やはり紫のストライ...

  • 蟻とサボテン

    春が近づくとアリが目立つようになります.花を観察しているとアリがよく動き回っている花と何遍見てもアリが来ていない花があります.これは一体どうしたことでしょうか.何かアリを惹きつける香りを出しているのでしょうか.もちろんサボテンの花にも蜜線があり,ミツバチ,夜蛾,コウモリなどをよんで受粉してもらっています. エリオシケの中でも旧ネオポルの花なに特にありがよく来ます.普段はほとんど花粉が外に出ない花...

  • 朝な夕なに

    朝霧・夕霧は昔からあるマミラリアの普及種で,サボテン趣味を始ると遅かれ早かれ出会うどこにでもあるサボテンです.両者は同じ学名に対応しており,M. microheliaがそれです.どうして朝霧・夕霧という和名ができたんだろうかと思っていました.夕霧は黄花で,朝霧は赤花です.子供の頃,この区別を「朝焼けは赤い」と言って覚えていました.このネーミングの経緯は以下のような記述があります. 『昭和30年ごろ,賀来得四郎...

  • 小さなポトシ

    頭の部分だけ見ているとエスコバリアか?と思えるような刺です.これはMammillaria pottsii v. multicaulis SB1062.故郷はデュランゴ州 トレオンの郊外Lerd付近です.ポトシの1タイプに大和錦という和名が与えられています. ポトシはこのような小さくやや半開きの赤い花が特徴です.花型はミクロへリアなどに似ています.いくつかの個体を見てみましたが,あまり個体変異は認められませんでした. このmulticaulisという...

  • 小さなバラ丸

    バラ丸は実生が難しいサボテンではありません.でも成長が決して早くなく,いつまで経っても小さいままです.でもそれは彼らにとっては普通の成長過程をとっているだけ,もともとごく小型種なのです.先月記事にしたように接木をすると結構なサイズに育ち,全く違った姿を見せますが,本来は小さなサボテンなのです.年明けごろに小さな蕾を発見すると嬉しくなります.1円玉にも満たない小さなものでも花を咲かせるのです. こ...

  • 早春を彩るツルビニたち

    先月2月のハウスを彩ったツルビニたち.備忘録のような感じで載せておきます.彼らは決まった開花期があるというより,機嫌さえ良ければいつでも咲いている感があるのは,彼らの長い開花期間によるものでしょう. 長城丸(T. pseudomacrochele ),今ウチにいるツルビニの中では最も大きく綺麗な花をつけます.昨年蒔いた実生もしっかり育ってきているので,楽しみにしています. パストリザとして種子をもらったものですが,...

  • 魅惑の舞星

    今年も魅惑の花,舞星が咲く時期になりました.ボクはこの花が大好きです,でも決して栽培容易というマミではなく,大きくなると気難しく調子を崩しがち.そこで実生苗を禁断のキリンに乗せた株をいくつか作ってみています.キリンの根であれば,そうした気難しさは無くなるのではないかと期待しています.特段大きくなることは求めていません,ただただ丈夫でいてくれたら良いのです.以下の写真はキリン根の株ですが今の所いい...

  • いい花を咲かすザラゴザエ

    ザラゴザエがたくさん咲いています.Gymnocactus subterraneus var. zaragosaeは、ツルビニカルプスに編入されるも,再び分離独立,Rapicactus zaragosaeという学名をいただいています. 最初にウチに来たザラゴザエは,このようなピンクの花とややアンバー色の花を咲かせました. すぐに交配して種子を採り,増やし始めました.最初にキリンに乗せたものはもう咲いています.花色は両親の中間型です.数がないのでバリエーシ...

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