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2010/08/09

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  • 第3525日目 〈推測1つと報告1つ。〉

    ○推測 Twitter →(発端) 或る日突然、自分のツイートに「センシティブな内容が含まれている可能性があるため、このツイートに警告を表示しています」なるメッセージ、否、Twitterからの警告が付くようになった。 →(結論) 特になんの結果連絡もないまま、今月10月中旬、センシティブ警告は解除され、通常のツイートのみ表示されるようになった。 →(経緯) 本年04月25日、件のメッセージが読了ツイートに付された。直ちに、「いつも流している読了本のツイートが、どうしてセンシティブな内容になるのか理解し難い。(改行)この写真、この文章のどこに『センシティブな内容』があり、この写真、この文章のどこが『センシティブな内容』として引っ掛かることになり警告が発せられたのか、詳しくお知らせいただきたい。」と異議申し立てを行ったのが最初。 なお、異議申し立てを送信..

  • 第3524日目 〈美人薄命 ──その医師去りしあと。〉

    いまこれを書くため倩往時を振り返っているが、どうしてもその人の姓を思い出すことができないでいる。短時間ながらかつては週1,月1ペースで顔を合わせていた人。多からずとも少なからずの恩を抱いている人。にもかかわらず──である。 思えば兆候はあったのかもしれぬ。7月、普段と違って医服に非ず、喪服の如し。9月、診察で赴けば体調不良とて欠勤で、その週のローテーション表に名前はなく。10月、理由は定かならねど退職されており、担当患者は皆々該科の副部長に診ていただくことに。最後にお見掛けしたのはなぜか、地元の区役所であった。 咨、記憶力が良いとは哀しい出来事を、淋しい気持を、いつまでも忘れられずにいる、ということなのだね。難をいえば、これが仕事に一向活かされぬことか。まぁ、それはさておき。 あの方なかりせば、涙腺の問題の発見、適切なる治療、視野の回復はあり得なかった。むろん、他の医師でも同..

  • 第3523日目 〈赤川次郎に学びたい、タイトルの付け方。〉

    なんという本に収められた、なんという題のエッセイか、覚えていないが、赤川次郎のそれである。 なかなか魅力的で、思わず興味を惹かれるタイトルの本が並ぶ赤川作品だが、実は作者は、自作にタイトルを付けるのが大の苦手、と白状する。小説・エッセイ、問わずにすべての作品のタイトルを自身で考えているのか、流石に知るところではないが、タイトル付けが苦手と知って意外の感に打たれたのは、数10年経つ現在でもよく覚えていることだ。 同じエッセイだったか、別のエッセイだったか、こちらもはっきりしないが、赤川はノートに、思い着いたタイトルを書きつけていた由。なかには〈懐かしの名画〉シリーズに結実する名作映画のタイトルや、クラシックの名曲に想を得たり、それをもじったタイトルもあったろう。「暴力教室」や「ト短調の子守唄」、「監獄のバラ」などが思い浮かぶ。 そうして──白状するまでもなく、わたくしもタイトル..

  • 第3522日目 〈蘇峰『近世日本国民史』の凄さを肌で感じる。〉

    著者蘇峰をして「近世日本伝記」といわしめた空前の大著、『近世日本国民史』をいま読み進めている。並行している本が他意に幾つもあるので進展をなかなか報告できないのが玉に瑕、か。 残念ながら架蔵するのは、朝鮮総連に忖度したか秀吉の朝鮮出兵の巻を欠くなど元版全100巻を半分のみ刊行して終わった講談社学術文庫版であって、読書中のそれは元禄時代は赤穂義士の一巻というのは既に幾度となくお話したことだけれど、実を申せばもう一巻、4冊より成る「開国日本」にも別に目を通している。生まれも育ちも開国の地、故郷の歴史を知りたいと思うたら気になる一巻、市区編纂史誌、郷土史研究会刊行物に次いで手を伸ばすべきと思うがかの「開国日本」なのだ。 「開国日本」は全4冊といささか大部なれど、そろそろ聞こえぬフリを通すも難しくなってきた外国からの声、開国迫る声の大きくなってきた頃、即ちペリー浦賀沖に来航すの以前の朝廷・..

  • 第3521日目 〈読む順番、は大切である ──遠藤周作を例にして。〉

    その邂逅は不幸であったかもしれない。出会いそれ自体ではなく、順番のことだ。 先日わたくしはここで遠藤周作『聖書のなかの女性たち』を読了し、ノートを始めた旨書いた。遠藤の著作を過去に読んだとは、記憶をどれだけほじくり返しても出てこない。近代文学の講義で読まされたかもしれないが、記憶から失せているとあっては読むことも読まされることもなかったのだろう。然るに此度の『イエスの生涯』と『キリストの誕生』、『聖書のなかの女性たち』の3冊が〈はじめての遠藤周作〉になるというて良い。 順番を不幸というたのは他でもない、遠藤周作のあまりの悪文ゆえにである。悪文、とは言い過ぎか。雑、神経なし、なる言葉の方がより的確だ。されど文庫で3行にわたるワンセンテンスの文章に句点なし、それも意図しての文章に非ず、ただ頭に思い浮かんだことを書き流して推敲もせず読みやすさへの配慮なんて浮かびもしなかったであろう文章..

  • 第3520日目 〈雨が降ってきた。〉

    2022年10月26日01時20分頃か、夜寒し、雨が降ってきた。すこぶる強い降りの雨。 ゴミ収集日ではないから良いけれど、朝から買い物なのだよなぁ。やれやれ。 寒いね、まったく本当に。寒いね、もう秋は終わって冬に突入か。人肌恋しくなります。◆

  • 第3519日目 〈読書抜き書きノートと、自分が心から好きだといえる分野、について。〉

    昨日の続きというか、付け足しのような話だ。 引用とコメントから成る抜き書きノートは、今日から遠藤周作『聖書のなかの女性たち』。新約聖書の記述を踏まえて、そこから話題が紡がれてゆくエッセイでもあるため、福音書の当該箇所を読んだ後で『聖書のなかの女性たち』から引用する箇所を書き写すようにしないと、置いてきぼりにあった気分に陥ること、一度や二度のことではない。コメントを付す際も同じだ。話が明後日の方向へ行かぬよう、水際対策を取る必要があるから。 とはいえ、このノートだけで福音書の当該箇所がどう書かれているか、わかるようにしておきたい。為、後日の自分への便宜を図れるよう遠藤引用箇所を書き写す前に、福音書の当該章節も併せて写すことにした。聖書本文を書き写すのはお手のものだ。聖書読書ノートブログだった頃、何万字から成る文章を、ブログ原稿に書き写しておったか……。気分は中世ヨーロッパの写字生で..

  • 第3518日目 〈新しいノートと新しい本を物色する。〉

    未だ感想文を書いていないと、抜き書きノートを作成中に思い出した遠藤周作『キリストの誕生』(新潮文庫 1982/12改版, 2011/02)です。「近日公開」でお茶を濁させてください。 この抜き書きノートについては昨年あたり、本ブログで話題にした記憶がある。いまはようやっと2冊目が終わろうとしているところ。元日に書き始めて、10月もなかばのいま時点で残り12ページとはペースが遅い気もするが、読んだ本すべてについて抜き書きを行っているわけではないし、そんなことをするつもりも(まったく)ないから、こんなものだろう。うん。 引用とコメント、所感を書きつけるノートも上述のように終わりに近附いてきた。最初のノートもそうだったが、もう1冊読んだ本の引用とコメントが残りのページで収まるかな、と不安になってくる。前回は藤沢周平『一茶』でそんな不安が片隅にあった。最後の紙が3分の2ばかし余った..

  • 第3517日目 〈仕切り直しを前にして、ブログ主が本音と願望を吐露する回。〉

    そろそろ読書も執筆も本道に戻ろうかと思う、と書いた。その気持に偽りは粒程もない。本道とはなにか。わたくしの場合は読書感想文と日々の雑記と聖書ネタということになる。行き詰まりを感じて時事ネタや報道の一コマをモティーフに、幅を広げようとして頑張ってどうにか達成できた(と自負)。 時事ネタや報道の一コマを取り扱ったエッセイを書くのは、楽しかった。「えっ!?」と驚かれるかもしれないが、充実感もあったのである。元からそうした方面のウォッチングは続けてきたし(新聞やテレヴィのニュース番組、時事番組には10代の終わりから接してきたイ)、年に数回程度とはいえそんなエッセイも書いて本ブログでお披露目してきている。 まァ、ここ数ヶ月の間、草したエッセイがお披露目され続けたのは、自分に書ける幅を広げることに加えて、これまで興味を持って読み追いしてきた「社会の出来事」を取りあげたエッセイを書けるようにす..

  • 第3516日目 〈『近世日本国民史』と『イエス・キリスト』の話。〉

    今日は断想、フラグメントである。 徳富蘇峰『近世日本国民史』は講談社学術文庫版で、刊行点数の内だいたい半分強は架蔵していると思う。未だ元版が入手できぬため、こちらでどうにか渇きを癒やしている。秀吉の朝鮮出兵の巻だけが未文庫化と聞いた。それ以外は概ね揃っている様子だが、精確なところは、日頃の怠惰が祟って調べがついていない。 講談社学術文庫版で読書や調べ事はじゅうぶん賄えるので(わたくしの場合は)特に不満を抱く点もないのだが、敢えて1つだけ述べれば、それは出典の未記載にある。 文庫であれ元版であれ事情は同じだろうが、蘇峰の本文に同時代の史料、後世の信措くに値する資料が引かれているのは、既に本ブログの過去該当記事で触れた通りで、江湖に知られるところだ。が、蘇峰は時に、というかほぼ7割程度の確率で、引用する史資料の作者や出典を記さずに済ますところがある。これは、不便だ。 第8..

  • 第3515日目 〈約2カ月ぶりに読む蘇峰『近世日本国民史〜赤穂義士篇』。〉

    『近世日本国民史』〜「赤穂義士篇」を読み終わらずにいる。以前と違って毎日、或いはほぼ毎日の半強制的読書時間がなくなったので、こんな風に読む間隔が開いてきているのだ。なお半強制的読書時間、とは、通勤や通院の往復の電車であったり、昼休憩時や退勤後のスタバでのそれを指す。……在宅なんて殊読書時間の捻出に関する限り、まったく以て良いことなんてなに一つないですよ。 そんなボヤキはさておき、蘇峰『近世日本国民史』の話。不思議なことにどれだけ時間が相手の読書再開であっても、蘇峰のこの本はすんなりとその文章に馴染め、かれの開陳する歴史の世界へ入ってゆける。これはなかなか見事な技術ではないか。偏に蘇峰の本に、〈読ませる力〉と〈歴史のうねりを再現する技術〉が備わっている証拠だ。 読ませる力、とは即ち文章力である。誰かがいってた。歴史を語る者が文章の力で読ませられなくてどうするのか、と。うん、確かそん..

  • 第3514日目 〈反省すべきは買いすぎた本のことだけではなくて。〉

    昨日の続きのような話。 あまりに広範囲に渡ってしまい、収拾がつかなくなってきている読書の幅を狭める必要が生じたことを、はっきり悟った。為、昨日のお話をさせていただいた。 それは購書/読書のみならず原稿書きにまで波及している。当たり前だ。 この数ヶ月、新聞など報道をタネにした原稿を時折書いていたのは、自分に書ける話題の幅を広げるため、そのエクササイズ。概ね訃報やその人の業績、社会的出来事、政治にまつわるあれこれが中心になった。 なにを、どう書いて良いのやら、迷いながら、書き倦ねながらの原稿執筆であった。悪戦苦闘の痕跡をどの程度留めているか、それは読者諸兄の判断に委ねることになる。が、執筆した側としては読むに耐えるレヴェルのものをお披露目できた、と自負したい。 が、それもそろそろ一旦小休止、自分が好きなことについてのエトセトラを書くことに戻ろうと思う。しばらくはそちらに専..

  • 第3513日目 〈あれも、これも……は止めよう。〉

    本のこと。あまりに沢山の本を、必要あってとはいえ買いこんだことを後悔している。いちどに消化できようはずもない量が溜まってしまい、床から生えた山を眺めては溜め息を吐いている。 先日、さっさとブログ他用の原稿を書いてしまって、さっさと不要な本は売り払おう、と決めた。その旨ここにも書いた記憶がある。それに関わる話だ。 キャパシティを越える、とはきっと、こんな状態を指すのだろう。政治家の伝記/自伝や国家論の類は青色吐息でどうにか、予定した分は読み切った。最初のうちこそ丁寧に読んでいたが、段々と流し読みになった──内容は、細かいところについては自信がないが大体覚えている。大まかな流れは抑えられた、という方が良いか。 そうしてそこで、へたばった。次に手を着ける予定の本の群れにはいっこう手が伸びず、道草喰ってそちらの読書を愉しんでいる始末。 こんなことでは駄目だ、と、昔の自分ならいうだ..

  • 第3512日目 〈安倍さん県民葬での反対デモに思う。〉

    令和4/2022年10月15日(土)、山口県下関市で安倍元首相の県民葬が行われた。ようやく安倍さんは、地元というか故郷へ還ったのだ。ふるさとの土の下で眠る日もいつか来る、と考えていたろうが、まさかこんなに早くとは……ご本人にも青天の霹靂であったろう。 安倍家の私的葬儀、物議をかもした国葬、そうして今回地盤での有志による県民葬。しめやかに行われた、とはどれも言い難い。静かに故人を送る席であるはずの葬儀は、今回もアベガー共の非常識な振る舞いによって、その静謐は乱されたからだ。 国葬のときも思うたし、いいもしたけれど、どうして連衆はわざわざ故人を見送る催事を自らの騒音で台無しにしたがるのか。それ程自分たちの存在を主張したいのか。自分たちが注目を浴びることに快感を覚えているのだろうか。 公人であれば、自分たちが「否」と思う政治家相手であれば、どんな類の葬儀であっても邪魔する権利がある..

  • 第3511日目 〈遠藤周作『聖書のなかの女性たち』を読みました。〉

    遠藤周作『キリストの誕生』を読了したのが今年08月09日、それから然程間を置かずに読み始めたのではなかったか、同じ著者の『聖書のなかの女性たち』(講談社文庫 1972/11)である。枕頭に置いて眠るまでの数10分、いったい何ヶ月費やしてこの薄い文庫を読み終えたかの感が強い。2022年10月16日午前読了。 『イエスの生涯』で明示した〈人生の伴走者〉イエスを、ここでは聖書のなかに現れる「日陰に身を置く女性たち」に寄り添い、彼女たちの苦しみや孤独を背負おうとする連帯者として描くことになった。福音書を繙いてもイエスは、人生に満ち足りた人たちには返す刀で退ける場面が目立つというのに、自分の人生に満ち足りた人たちを敢えて避けて、謂われぬ咎、抗うこと不可な運命に見舞われた女たちを探して関わりを持とうとしている。 活字の小ささゆえに毎晩手にすることはできず、読もうか、という気分になったときにし..

  • 第3510日目 〈趣味は、蔵書整理。〉

    菅前首相の「趣味は安倍晋三」に倣うわけではない(『中央公論』2022年09月号)。短期的突発的に没頭する趣味がわたくしにあるとすれば、それは陋屋に山脈を築く蔵書群の点検、整理ぐらいである。但し、というか勿論、というか、うむ、対象になるのは「わたくしの所有になる蔵書」を指す。 娘がはいはいや伝い歩きをするようになるまでは安心とはいえ、いつ何時彼女が床から生えたような蔵書山脈に接触してその下敷き、いやいや、怪我でもしたらどうするのか。対策は事前から講じている方が良い。 その蔵書も、右から左へ動かしただけ、上にあったものを下におろすだけ、そんな程度の整理が果たしてどれだけ対策というに相応しいか、われながら小首を傾げてしまうけれど。本棚を数竿購入しないと、現状の改善は不可である、と気附かされるだけの行為。 おかげで机の上は(多少ながら)広くなった。その代わり、椅子の横に以前からあった..

  • 第3509日目 〈どうして駿河屋は注文から発送連絡まで間が空くのだろう?〉

    タイトル通りなのですが……14日前に駿河屋HPで注文・購入した某コミック全巻揃い並びにと或るアニメのBlu-ray3枚が、未だに手許に届かない。入金先の指定メールも未着である。 注文確認メールは、来た。数日後に「商品の発送と検品にまだ時間がかかりますので、いましばらくお待ちください」てふ主旨のメールも来た。それ以来、なぜか連絡は途絶えたままだ。 7日が経っても音沙汰なしとは、どうしたことか。流石に不安になった。5日前に進捗確認メールを送ったが、当然の如くまったく梨のつぶてだ。 商品発送についてはさておき、問合せのメールへのレスポンスについてはブックオフオンラインに軍配をあげる。雲泥の差という他ない。 ただ事情はなんとなくうっすらと想像できるのだ。ブックオフオンラインはHPに載る新品・中古品、いずれも横浜市某所の自社倉庫で管理している。届けられる商品(の一部)が注文したのと..

  • 第3508日目 〈佐野亨『ディープヨコハマをあるく』を読みました。〉

    観光ガイドに載らない〈影の部分〉にスポットをあてたり、裏路を足にまかせて歩いた横浜の本がちかごろ目にとまる。 八木澤高明『裏横浜──グレーな世界とその痕跡』(ちくま新書 2022/05)、山田清機『寿町のひとびと』(朝日新聞出版 2020/10)を前者に於ける近年の収穫とするが、果たして此度読んだ佐野亨『ディープヨコハマをあるく』(辰巳出版 2022/08)は後者に於ける収穫となりうるか。──結論を先に述べるのは控えて、感想をまずは綴ろう。 東京都文京区小石川で生まれた著者は、「都内や埼玉の各所を転々としたあと、小学四年生のときに横浜の保土ヶ谷へ引っ越したが、「高校に進学すると同時に、市営地下鉄の弘明寺駅にほど近い南区の住宅街に引っ越すことになった」そうである(P2「はじめに」)。20代後半に都内に戻ったが、本書執筆の取材をきっかけにふたたび横浜へ転居、本牧・山手・根岸エリアを拠..

  • 第3507日目 〈睡眠時間1時間半の男が今日読み、買った本。〉

    娘の夜泣きではなく、別の理由で寝不足です。不眠症の領域に足を踏み入れたかもしれない。昨夜も睡眠時間は1時間半くらいだ。その体で朝から仕事に出掛け、本を1冊読みあげて感想文を雑であっても仕上げたのだから、自分で自分を誉めるしかない。15時にはダウンして必要な買い物を済ませて18時頃帰宅。外に出ている間はずっと意識は朦朧、目も半分しか開いていないように思えてね。それでも思考回路等々はどうにか平常運転してくれるのだから、全く以て「やれやれ……」であります。 ──そろそろお察しの方も居られよう。今日は本来であれば読書感想文をお披露目するつもりであった。が、上述したことを理由に後日へ回すと決めました。とはいえ今日を安息日にするつもりもなく、ではなにを書くか、という問題に立ち返る。火急の用事が出来しない限り、1日とて休むことは許されないのだ。為、無理矢理にでもなにかを捻り出して、原稿として最低限..

  • 第3506日目 〈『ラブライブ!スーパースター!!』第2期第12話(最終回)を観ました。〉

    遂にこの日を迎えてしまいました。『ラブライブ!スーパースター!!』第2期第12話最終回、「私を叶える物語」が先日10月09日に放送。例によってしばらくはLLSSロスが続きそうです。 本話の軸は、前話から持ち越された澁谷かのんの留学問題。「かのんちゃんには留学してほしい」なる嵐千砂都らしからぬ衝撃発言で終わった第11話でしたが、今回はその解決編となる重要なエピソード……のはずが蓋を開けてみれば「なんじゃ、こりゃ!?」と、疑問符が頭のなかを埋め尽くすような内容になっていました。 結果をいえば、かのんはウィーン国立音楽学校への留学を決めた。学校へ残ることに決めていたかのんでしたが、本話にてLiella!メンバーと母親の説得に背中を押されてようやく自分の気持ちに従うことができ、一度は辞退した留学を決めたのであります。 マルガレーテが突然入ってきた場面から推測して、それはお客さんの..

  • 第3505日目 〈きのうの、アンドロポフとチェルネンコについての訂正です。〉

    本来であれば当該日のエッセイを修正して、その旨Twitterで報告すれば済む話なのだが、なんだかすっきりしない気分なので新稿を認める次第。昨日の訂正と補足である。 わたくしは昨日のエッセイで、世界史用語集/用語事典でアンドロポフとチェルネンコの名前を見たことがない、と申しあげたが、それは誤りと知ったのである。 数日前、メルカリで出品されていた『世界史用語集』を購入して、今日到着した。奥付には1989年10月第1版、1992年03月第1版13刷とある。高校時代に使った『新世界史 改訂版』と同じ時期に配布されたものだ。ということは……そういえば、表紙もなんだか見覚えがある。 この『世界史用語集』が到着してさっそく索引に目を走らせたのは、昨日のエッセイに記したアンドロポフとチェルネンコの記載があるか否か、確認するためだった。そうして、それは載っていたのである。 どう書かれている..

  • 第3504日目 〈教科書を読みくらべる面白さ──ブレジネフを例にして。〉

    いきなり本題に入る。 プーチンやゴルバチョフ、ソ連関係の本を読んでいる現在は、例の30年前の世界史教科書『新世界史 改訂版』と現行の教科書「世界史B」についてもその頃の記述がいちばん比較しやすい。 試みにブレジネフ時代を読み較べてみよう。すると、30年前の、つまりわたくしが現役高校生だった当時(そんな時代もあったのだ)使っていた『新世界史 改訂版』の方がより詳しく、当時のソ連が内外で抱えていた問題について触れている。長文になるが引用したい。曰く、── ソ連では、1964年フルシチョフ首相が農業問題などの責任を問われて失脚、その後ブレジネフ(Brezhnev 1906〜1982[在1964〜82])共産党書記長を中心とする指導体制が固まった。経済建設は進んでいるが、農業の不振に加えて70年代後半工業の成長率が急速に低下した。77年にはスターリン憲法にかわって新憲法が成立した..

  • 第3503日目 〈ロシア人の伝記を抵抗なく読むための、と或る1つのありきたりな方法。〉

    ロシア人の回想録や自伝、ロシア現代史やロマノフ朝史など読んだり目通ししていると時々、心から「良かった」と思う瞬間に襲われることしばしばであります。英米のシンプルさに馴れた身には馴染みにくく覚えにくい、あの、長ったらしい人名への抗体ができているからの感慨でした。 抗体ができている──その理由は、ドストエフスキーをはじめとするロシア文学に馴染んだためでありましょう。質より量をこなした結果、ともいえると思います。 とはいえ、ドストエフスキーを読み始めてから、どれだけ経ってのことか覚えておりませんが、やはり人名に難渋して、出てくる固有名詞についていまいちピンとこない部分もあって、なにかそのあたりを手っ取り早く教えてくれる便利でわかりやすく、安価な本はないかなぁ、と新宿の紀伊國屋書店をブラついておりましたら、そんな都合の良い希望に応えてくれる1冊を見出したことで、最後まで残っていた人名や固..

  • 第3502日目 〈安倍元首相批判の声を集めた言論誌はあるのか。〉

    近頃まったくというて良い程小説を読まなくなった、という意味のことを書いた記憶がある。今年になって読んだ小説といえば、横田順彌『平成古書奇談』と野呂邦暢『愛についてのデッサン』くらいしか思い出せない。いずれもちくま文庫。藤沢周平はお休みしたままだ。 おかしいなぁ、小説が好きで買い漁り読み耽っていた自分は、どこへ行っちまったんだ? 復刊が続く横溝正史、新刊(の文庫)が出た綾辻行人、ときどき熱病に罹ったように読み続ける松本清張、ミステリ小説や怪奇小説の古典、どれにもまるで手が伸びない。スティーヴン・キングと南木佳士と村上春樹の新作(小説に限らない)を見附けたら、即座にレジ行きなのだが。 ここ数ヶ月の間、買い忘れまい、と購うよう心懸けているのは、安倍元首相を追悼したムックや言論誌、或いは安倍元首相の周辺にいた人たちの証言(回想)や政権の舞台裏について書かれた本、そうして雑誌や新聞(タブロ..

  • 第3501日目 〈30年前の世界史教科書は、証言記録である。〉

    廊下の本棚、上から2段目の左から2冊目。高校時代に使っていた世界史の教科書です。山川出版社、1989年03月刊。 ナイトキャップ代わりに読み始めたら、これが頗る面白い。30年でどれだけ世界が変わったか、30年前の世界がどんな枠組みにあったか、その証言記録ともいえる、この世界史の教科書。 まず以てわたくしの世代までは当然だった国名が、いまはもう消滅しているのがわかる。然り、この教科書にはロシア連邦も統一ドイツも登場しないのです。アフリカのナミビアを始め、今日では独立を果たしている国のいくつかが、非独立国として記載されています。 ソビエト(ソヴィエト)連邦があるということは、ウクライナの名前も、ベラルーシも、バルト3国(エストニア、ラトビア、リトアニア)も巻末の世界地図にはなく、本文にも索引にも登場しない。ゴルバチョフはまだ書記長で、ペレストロイカもグラスノチも出てこないわけです..

  • 第3500日目 〈見えた未来を実現させないために。〉

    昨春、第3000日目をカラヤン=BPOのベートーヴェン《英雄》感想文で飾った。それから1年半くらいが過ぎて迎えた第3500日目。数日前から「なんを書くか」倩考えて、同じクラシックから……と企んだ。なかでもYouTubeで視聴可能なベーム=BPOのブラームス交響曲第2番を。 そこまで考えていたにもかかわらず通常運転へ切り換えるのは、今日、これを書いている場所へ来るまでの道すがら、心のなかでざわつくものを感じたからだ。そのざわつきを文字に留めて、ここに刻印しておきたかったからだ。秋の涼気を孕んだ空気のなかに、雨ぞ降り染む……。 JRの駅を出て、地下街への階段を降りる。階段途中の踊り場には、国道の真下をくぐって反対側へ出るコンコースがある。夜から明け方にかけて、今日のような雨の日は終日、ホームレスがダンボールハウスを作って時間を過ごす。 ホームレスの数は一ト頃よりも減った気がす..

  • 第3499日目 〈ブログ改訂作業とは、毎日のメンテナンスの言い換えでもある。〉

    方針、凡例、というても特段書くこともないのですが……基本的には誤字脱字・誤変換を発見したら、即時ログインして修正しますね。 表現については、書いた直後は勿論、数日経って読み返してもそれ以外に相応しいものはない、とどうしても思えてしまう。けれど公開された原稿を後日読んでいると、やはり赤面したくなる程「浮いた」「場違い」な表現に遭遇する。そうしたものも訂正する。僅かな直しで収まるときもあれば、大規模修繕を必要とする場合もある。まぁ、内容等によりけりです。 あとは、上述した表現の不適切ゆえに生じた話の運びの破綻、或いはド壺に落ちこんだのをより正しい方向へ正すため、段落の入れ替えや、場合によっては論旨はそのままに、徹底的な文章の直しを施す。 事実誤認が発覚したら確認の上、正しい情報に書き直す。これはまぁ、当然のことですよね。 これらは専ら、お披露目されたブログを読み返して目につい..

  • 第3498日目 〈NHK総合『100de名著』〜「折口信夫『古代研究』第1回を観ました。〉

    NHK総合『100de名著』が遂に折口信夫を、主著『古代研究』を取りあげた。講師は國學院大學の上野誠。 録画した第1回を観たが、これくらいわかりやすくかみ砕いて説明されたら、〈難解〉といわれる折口学も多少は裾野を広げられるのではないか、学問の特異性がさらに浮き彫りとする一方でその特異性が実は普遍的なものである〈逆説性〉を証明できるのではないかな、と秘かに期待している。これには在野に於ける異能の天才、伊集院光の即妙かつ本質をブサリと刺した発言も多分に寄与していよう。 これを視聴していたらむやみと折口信夫が読みたくなった。20代の殆どすべての勉学を国文学と民俗学にささげた者としては、この機会に折口博士の主著を手に取らずしてどうするか。ここしばらく遠ざかっていたそちら方面の読書欲に、この番組がふたたび心に火をくべてくれた形である。 司会の安部みちこが番組冒頭で手にしていた中公文庫版..

  • 第3497日目 〈『ラブライブ!スーパースター!!』第2期第11話を観ました。〉

    いよいよ最後のコーナーを回ってクライマックスに到達した『ラブライブ!スーパースター!!』第2期。今夜は第11話「夢」、最終話から2話前のエピソードでした。 Liella!の東京大会優勝(=全国大会にコマを進める)が明らかとなり、ウィーン問題の根っこにあった病巣が判明する一方で、『ラブライブ!』シリーズお約束の留学問題が浮上しましたね。 ウィーン・マルガレーテ(※)にはオーストリア首都ウィーンにあるウィーン国立音楽学校で学ぶ姉がおって将来有望株のようだけれど、妹はそこの受験に失敗した。あらあら残念、よくある話。 「どうしても入りたい!」と駄々をこねた、もとい、熱意が伝わったのでしょうか。それとも、親が有力者であったり家が相応の名家旧家だったのでしょうか。日本発祥でμ’sの海外ライヴを機に世界でも(多少は──国によって差異あり)知られるようになったラブライブ!大会で優勝してこい、..

  • 第3496日目 〈きのうのおまけ。──スコット・トゥロー『ハーヴァード・ロー・スクール』から。〉

    下村満子『ハーバード・メモリーズ』からアメリカの大学生がどれだけ勉強しているか、しなくてはならないか、それについて思う様を述べた昨日のオマケとして、スコット・トゥロー(タロー)『ハーヴァード・ロー・スクール』ではそのあたりがどんな風に書かれているか、簡単にご紹介します(二日酔いのお茶濁しではないので、念のため)。 全体を読めば自ずと浮かびあがってくるところではあるのだが、それが端的に描かれた箇所を、著者本人のそれと訳者による付記から引こう。曰く、── 週末を通して、ぼくは大いに勉強した。あの夜の巣喰いがたい無能さの自覚を、ふたたび味わいたくなかったからだ。刑事法と契約法の宿題として出されたテキストの章を入念に要約し、そのあと、ペリーニが調べるように命じた二つの事件を、何度も読み返した。そして一語一語熟考し、あらゆる角度から調べたりしながら、二件に関する細密な判例メモを作成した..

  • 第3495日目 〈アメリカの大学生を見習おう。〉

    一瀉千里の勢いで、というか「身から出た錆」ゆえに、というかで、メルケル元独首相の伝記とプーチン露大統領論(各2冊)、約1,100ページを泥縄式に読了。ぐったり、であります。肉体の痛みにめげずよく頑張った、と自分で自分を誉めてあげたい(呵呵)。これでゴルバチョフ自伝と回想録も読み終えていれば文句なしなんだけれど──まァ、人生はそう上手くいくものじゃありませんな(再び、呵呵)。 読了の心地よい疲れにこゝろ彷徨わせながらウトウトしていたら、《ラインの黄金》前奏曲が聴こえてきた。というのは冗談で、作曲者ワーグナーの逸話を遊び心から引いてみただけっす。 真面目に話せば、上述の4冊を立て続けに読み終えて、内容を倩回想していたら唐突に思い出す本があったのだ。20代の中葉から終わりにかけて伊勢佐木モールの古本屋で購い、ともすれば挫折しそうな向学心を支えた(三度、呵呵)本である。 インター..

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