我が地域の裏山に相当するところに六甲山(ろっこうさん)という山がある。931メートルという高さで、ケーブルカーなどもあり気軽に登れる山だが、意外に遭難も多々あ…
小さな外国語スクールの代表者が発信する日常的なエッセイ。 好奇心と知性的な笑いを心がけている。
2009年暮れよりはじめて、 どこまで続くかな? おっ、まだ続いている!
自身の愛着のある動物や植物を贔屓するあまり破格の位を与えたりする。その代表の一つは、「命婦(みょうぶ)のおとど」というもの。『枕草子』の一節にあり、「おとど」…
超常現象なるものがある。これは、現在の自然科学の知見では説明されない現象のこと。挙げてみれば、ナスカの地上絵や大きな石が動くアメリカ・デスバレーの"動く石(M…
株価は高いに越したことはない。世界的な1920年代の好景気は、株価の高騰がもたらしたもの。ところが、1929年10月24日、突如として株価暴落。いわゆる"Bl…
「賢者の石」という言葉で思い浮かぶのは『ハリー・ポッターと賢者の石』。このシリーズ第一巻のタイトル。これは実際の石ではなく、中世ヨーロッパの錬金術師が、卑金属…
絵画などの美術品オークションでは高額な落札が続いている。これまでの最高額は、ダ・ヴィンチの『救世主(サルヴァトール・ムンディ)』が2017年に落札された額が、…
映画監督マーティン・スコセッシ氏は、レオナルド・ディカプリオ主演の映画作品『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』で知られている。その彼は、2016年には遠藤周…
ドラマや劇などで起こる人を感動させる局面を突き詰めていくと、つまるところ36の局面に収斂(しゅうれん)されるという。この考え方が誕生したのは 1849年のこと…
1970年ごろの人気テレビドラマ『刑事コロンボ』の主役は、ピーター・フォーク。ロサンジェルスの市警・殺人課に勤務する刑事として描かれている。よれよれのコートを…
先日交差点で信号待ちをしていると、あちこちでスマホで撮影している姿。何を撮っているのだろうと見上げると「虹」。思わず、当方も撮影の輪に加わった。自然が織りなす…
今日のニュースに、アメリカ人 女優・スカーレット・ヨハンソンさんが、対話型AI "Chat GPT" の最新版に彼女の声と「酷似」した合成音声が使われていると…
禅問答と呼ばれるものがある。その一つに「隻手音声(せきしゅのおんじょう)」というのがある。これは「両の手で叩けば音がする。では片手ではどんな音がするか?」とい…
「一世風靡(いっせいふうび)」という言葉がある。この意味を探れば、「一世」は、その時代の意で、「風靡」は草木をなびかせること。すなわち、ある時代に大いに流行す…
フランスの画家・ゴーギャンの作品に『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』というのがある。この作品は南太平洋の島タヒチで描かれたもの。こ…
今年もNYのメトロポリタン美術館で"MET GALA" が開催された。これは、同美術館のコスチューム・インスティテュートが主催するもの。スタートは1995年。…
「天国にいちばん近い島」と呼ばれるのは、今も南太平洋に浮かぶ島・ニューカレドニアを指す言葉として使われている。厳密に言えば、ニューカレドニアの離島であるウヴェ…
ヒバリという鳥を漢字では、「雲雀」と書く。漢字に当てられているように「雀」とは、色合いもよく似ている。雀と大きく違う点は、その飛び方。空に向かって垂直方向にグ…
寿司は今や世界に知られる日本料理になっているが、ひと頃までは、ナマ魚を食べるという習慣を奇異なものとして見られていた。その外国人が来日して、寿司をつまむ光景を…
山で修行をしている山伏たちが、法螺(ホラ)貝をもち、それを吹くことがある。ボーッという音が出るが、それは、もっぱら場の邪気を払うのが目的だという。戦国時代には…
先日のニュースに「パセノール」という森永製菓が開発した食品素材が、「長寿遺伝子を増やす」とする記事が出ていた。言ってみれば、アンチエイジングを促進する食品素材…
「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである」これは、トルストイの小説『アンナ・カレーニナ』の書き出しの言葉。小説の冒頭を…
芥川龍之介の著書に『侏儒の言葉』というのがある。この侏儒とは、「見識のない人をあざけていうこと」すなわち、言葉や出来事などをそのような視点で思いつくまま表現し…
ヴェネツィア・カーニバル(Carnevale di Venezia)は、世界三大カーニバルの一つ。今年も開催され、300万人の来訪者があったという。これはヴェ…
ダンテの『神曲』地獄篇十三歌には、天上世界を具現化するためとして北斗七星を描いた部分が出てくる。夜のうちに弧度を描いてゆく。そんな様子が天上の一部を暗喩してい…
時々マスコミを賑わすものに学歴詐称問題がある。今もトレンドとなる話題の一つでもある。実際、世の中に学歴詐称は結構あるものだと思う。大谷選手の通訳を務めた水原一…
イスラエルによるガザへの軍事行動に対して、学生の抗議活動が続いている。先日はアメリカのコロンビア大学で、そして、フランスのエリート教育機関であるパリ政治学院(…
今度のアメリカ大統領選挙でバイデン大統領が再選されるのも、トランプ氏が返り咲くのも歓迎されないところがある。この二人には、老害も気になるところであり、お互い、…
ゴールデンウィークの恒例企画で『つちのこフェスタ』というのがあり、今年も開催されたという新聞記事が出ていた。これは幻の生物「ツチノコ」を探すという企画で岐阜県…
CNN news を検索していると驚くニュースが出ていた。それはマイクロソフトが新しく開発したAIモデル。その名は、"VASA―1" と呼ばれるもので、顔の静…
シンガーソングライター小椋佳が1975年にリリースした『めまい』と題する歌がある。これは、女性の悲恋を描いた歌詞が綴られている。その一節に「♫ さよならを書こ…
♫いつか、君と行った〜映画がまた来る〜授業を抜け出して〜二人で出かけた〜シンガーソングライターのユーミンの歌『いちご白書をもう一度』は、このような冒頭部分から…
「ホモ・ルーデンス」という言葉がある。オランダの歴史家ヨハン・ホイジンガに同名の著書『ホモ・ルーデンス』で、一躍、世に広く知られるようになった。これが意味する…
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我が地域の裏山に相当するところに六甲山(ろっこうさん)という山がある。931メートルという高さで、ケーブルカーなどもあり気軽に登れる山だが、意外に遭難も多々あ…
アイルランドと言えば、何かにつけてケルト人やケルト文化が取り上げられる。多神教の雰囲気を持った文化だが、そのケルトと言っても、それほどの昔の話ではなく、紀元後…
心の中にあることを言わないで溜めておくのは精神衛生上良くない。『徒然草』十九段に「おぼしき事言わぬは、腹ふくるるわざなり」と出てくる。著者・吉田兼好の時代には…
「もったいない」という言葉がある。漢字で表すと「勿体無い」となるが、この「勿体」という言葉はもともとは仏教用語で、「本来のあるべき姿」を意味する言葉。「もった…
芥川賞は、今はそれほど大きな話題とならないが、1969年の受賞作・庄司薫『赤頭布ちゃん気をつけて』は、大きな反響があった。この小説は、大学紛争のため東大の入試…
「ここがロードスなり、ここで跳べ」という言葉がある。これは、イソップの寓話に出てくる話。あるホラ吹きの男がいて「オレは、(ギリシャの)ロードス(島)にいた頃、…
いつの頃からか、スポーツニュースが始まると大谷選手の活躍から放映される。メジャーの選手とも伍して戦える日本の選手がいることが素直に誇らしく思える。もう、メジャ…
「不如意」という言葉がある。これは、漢文のように返り点をつけて読み下すと「意の如くなら不(ず)」となり、これを簡単に表現すれば「思い通りにならない」。この「不…
今年のカンヌ映画祭、最高賞のパルム・ドールは、イランの映画監督ジャファール・パナヒ氏の"Un Simple Accident" が受賞して閉幕した。世界には、…
「何もなければ、また来週」先週、わが外国語スクールの生徒さんが帰り際に外国人講師に発した言葉。言われた時には、その講師は真意が良くわからなかったが、すぐに納得…
時々話題になるものに学歴詐称がある。こと選挙になると、その時に提出した学歴に偽りがあると、当選しても無効となる。何人かの国会議員としての当選者が職を追われたの…
近未来を扱った映画の中でアンドロイドに向かって"Are you Real (human being) ?" と訊くシーンがある。本物の人間か、それともアンドロ…
このたび、肺炎のため10日間の休筆を行い、その間、皆様の応援がありましたことに感謝したいと思います。だけども、まだ快癒とまでは行っていなく、いまだにモヤモヤと…
クルマを車検に出した。いつもお願いする自動車整備工場は、いかにも車好きのメンバーで構成されている。車検が通るまでの間、いつも代車を用意してくれるが、そこの整備…
先日の日曜日、近所散策をしていると、向かいからくるTシャツ姿の男性の顔に見覚えがある。誰だっけ? 最近、半ボケのせいか思い出せない。と、そばを歩いていた若い男…
最近、Facebook の友人申請があり、「おっ、昔馴染みだ」と思って開いてみると、最終投稿が10年前というのがあった。こんな調子だとすると、本人死亡のままF…
映画などのワンシーンに出てくるチョッとしたものが多くを語っている場合がある。先日観た映画『PERFECT DAYS』(2023年) にそんなシーンが出てくる。…
先日のMLB (メジャーリーグ) のドジャース対パドレスの試合があった。ここで行なわれたのはデッドボールの応酬。そこではパドレスの投手から、大谷選手が100マ…
ここしばらく書いてきたK書店のことは、実は、わが記憶の中からすっかり消え去っていた。それを突然、思い起こしたのは一つの映画案内からだった。すなわち、先日、偶然…
さあ、どうする? (昨日のブログからの続き)K書店で働かないかという社長の言葉。当時の当方からすれば、決して悪い選択肢ではなかった。いつかは、物書きの一角に収…
いよいよ大阪万博が近づいてきた。その大阪だが、江戸時代は、庶民が作った自由な街。幕府のお膝元、官僚的な江戸とは違う文化が形成された。当時の大坂は、公共事業に関…
思いを寄せている人に、「あなたのことは忘れました」と言われるとショックだろう。ところが、これを逆手に取ることによって、かえって想いの深さを表現する場合もある。…
『奇貨居(きかおく)べし』という言葉がある。「奇貨」とは、めずらしい貨幣のことで、これをとって置いておけば、値打ちが上がり大変なものとなるという意味。この言葉…
日本のプロ野球の優勝チームは、健闘を讃えて”ビールかけ”を催すが、アメリカのメジャーリーガーたちは、ビールではなくシャンパン。すなわち、"シャンパン・ファイト…
アフリカのタンザニアで1936年に撮られた写真には、奇妙な二人が写っている。これは、この地方に古くから伝わる呪術師。今でもタンガニーカと呼ばれる地域では様々な…
新紙幣がスタートした。20年ぶりとなる新紙幣。今日、銀行で預金を引き出すと全て新紙幣になっているのに驚いた。それで当然なのだが、こうやって少しずつ変えられてい…
オーロラや流星群など、自然が織りなす現象と都会とは相容れないところがある。自然現象を見たければ、極地の大平原に限るが、都会にあるビル群と自然とがタッグを組んで…
「洛陽(らくよう)の紙価を高める」という表現がある。これは、ベストセラーの本になることを婉曲的に表現する言葉。この語源となったのは、中国、魏蜀呉が擡頭していた…
「あべこべ」という意味をあらわす英単語に"topsy-turvydom" というのがある。明治時代になって日本を訪れたアメリカ人は、よくまあ、これだけ逆なもの…
初代・引田天功氏は、水中や爆発などの極限状態から脱出するというマジックで知られ、1970年代に命からがら「脱出」するといったパーフォーマンスで人気をさらった。…
梅雨の雨のことを五月雨(さみだれ)と呼ぶ。特に、静々と屋根を濡らすような雨のことをこう表現するようだ。今日も、五月雨の一日。こんな日は、ちょっと足を伸ばして海…
イタリアの映画監督フェリーニは、数ある映画監督の中でも、かなり特異な人物。その言動に含蓄があり、ふんだんに哲学的断片を感じさせる人物でもある。そんな彼の代表的…
"Longevity" なる単語がある。これは日本語にすると不老長寿の意味となる。この"Longevity" の名を冠した企業が誕生したりと、世のキーワードの…
白眼視という表現がある。これは、無視したり、冷たい視線を投げかけることを言う。逆に、愛想よく迎えることを青眼視と呼ぶ。この「白眼」「青眼」という表現は、中国の…
パリ・オリンピックが近づいてきた。フランスは長い歴史がある国だが、大きな出来事として挙げられるのに紀元800年のシャルルマーニュ(シャルル大帝)の西ローマ皇帝…
ビールの季節になってきた。果たしてビールはいつ頃から作られているのか?それを探れば、いわゆるメソポタミア時代まで遡(さかのぼ)ってしまうようだ。ハンムラビ法典…
「如何に生きるか?」その処世術を語るものとして残されたものに『徳川家康遺訓』なるものがある。これは江戸幕府を作った徳川家康が残したもの。遺訓とするには短いが、…
今、世界で一番ホットな女性シンガーと言えば、テイラー・スウィフト。先日、テイラーのロンドン公演が行なわれ、ウィリアム皇太子がジョージ王子、シャーロット王女とと…
フクロウに宛てられる漢字は「梟(フクロウ)」目を真ん丸にして、木の枝に止まっている姿は何とも愛嬌がある。ちょっと眠そうにも見える。その姿が幸せそうに見えるとこ…
「猫も杓子(しゃくし)も」という表現がある。この意味は「誰も彼もみんな」という意味で使われ、用法としては「猫も杓子もスマホを使う時代」のような表現をする。どう…