当方は四字熟語に、つい惹かれるところがある。漢字クイズなどで難解な文字が入った四字熟語が出題されると妙に燃える。例えば「喧々囂々(けんけんごうごう) 」と「侃…
小さな外国語スクールの代表者が発信する日常的なエッセイ。 好奇心と知性的な笑いを心がけている。
2009年暮れよりはじめて、 どこまで続くかな? おっ、まだ続いている!
おもにヨーロッパに咲くジギタリス (Digitalis) の花は、蛍袋のような、うす紫の可憐な花を咲かせる。きれいな花とは裏腹に全体にわたって猛毒がある。そん…
日本語には、ごく自然な命令形がない。たとえば、パトカーが暴走する車をサイレンを鳴らしながら追うのを見かける事がある。大きな音量で「前の車、止-ま-り-な-さ-…
様々な外国語を扱っているせいで、いきおい、様々な翻訳依頼が飛び込んでくる。中には、かなり難しいモノが持ち込まれてくるが、基本的には受けることにしている。難しい…
目立った活躍もなく、ぱっとしないという意味で使われる言葉に、「鳴かず飛ばず」という表現がある。この言葉の使い方は、どうも本来とは違っているようだ。もともとは、…
孫悟空で知られる『西遊記』の中に、「寒蝉(かんぜん)は敗柳に啼き、大火西に向いて流る」という表現がある。ちょっとむずかしい表現だが意味を探ってみると、「寒蝉」…
詩文などで、より良い文に練り上げることを推敲(すいこう)と言うが、英語では、"Polish" 。すなわち、磨きあげるという表現を使う。推敲しつつ、一文字を変え…
もし、自動車を日本人が最初に発明していれば、アクセルやブレーキのいずれかは、「手」で操作するものになっていただろうと言われる。日本人の感覚からいえば、「足」は…
日本の人口は減少を続け、いわゆる生産年齢人口も、かなり減少している。これに対応すべく、定年の年齢を引き上げるなどの試みが成されているが、この処置に対しては、賛…
今の季節、河原や石垣の脇などに、ナデシコの花が咲いているのを見かけることがある。小さなピンク色の花をつけるこの花は、古代の人に、ことのほか愛されたようだ。『源…
源氏物語 五十四帖の中に『空蝉(うつせみ)』という段がある。この帖では、光源氏が若い頃、控えめで慎み深い年上の女性に思いを寄せ、一夜のロマンを求める。ただ、薄…
指導者のための研修などで使われる言葉に「やって見せて、言って聞かせて、やらせて見て、褒(ほ)めてやらねば、人は動かず」というのがある。これは、山本五十六(いそ…
「獅子(しし)身中の虫」という言葉がある。獅子(=ライオン) は、いわば百獣の王。獅子は、外敵と戦うことによって斃され死ぬのではなく、その体内に寄生している虫…
さまざまな演劇の分野があるが、日本で常に注目を浴び続けているのは歌舞伎。歌舞伎は、演劇の種類でも古典に属するもの。その種の、ほとんどのものは、今となっては単に…
「暦」によると、暑さで身体も弱る今の時期のことを「三伏(さんぷく)」と呼ぶ。また、夏至以後の運気の強い「庚(かのえ)」の日のことも、そのように呼んでいる。中国…
夜になっても暑さが引かない。立秋を過ぎる頃になると、日中は仕方ないとして、朝夕は、どこか秋めいた気配を感じるものだが、今年はそのようには、いかない。そんなとこ…
夏の日、公園などの片隅にツユ草を見かける事がある。高さが15センチほどで、紫色の小さな花をつけている。この花、万葉の頃にはツキ草(鴨跖草) と呼ばれ、香りをつ…
『人間(じんかん)到るところ青山あり』という言葉がある。これは、幕末の僧・月性(げっしょう) の詩にある言葉で、「世の中には、何処にでも墓地はあるものだ」とい…
TV ドラマなどの終わりに「この作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ありません」と書かれているのを見かけることがある。あえてフィクション…
雰囲気を変えたり、外観を変えたりすると、「イメージ・チェンジですね!」と言われたりする。果たしてこの言葉、英語圏で通じるか?英語圏の人にそのまま "Image…
ここしばらくの暑さは異常だ。太陽から受ける日差しから「暑い」という表現になるのだろうが、街全体が熱せられて「熱い」といったこの頃である。1789年のフランス革…
パスポートの名前表記は、ヘボン式ローマ字が基本とされている。一番馴れているはずのローマ字表記法だが、あらためて探ってみると意外に難しい。"Ohtani" さん…
「駄弁」という熟語がある。この言葉を分析すると、ムダの「駄」に、「話す」を意味する「弁」が使われている。その意味は「ムダ話」となるはずだが、これは「食べる」を…
ブログを書き始めてより、本日で5,000回となりました。1日一回ペースで歩んできて、ここに5,000回アップを果たしました。このブログは、わが楽しみで書いてき…
今日は、当方のブログアップ4,999回。我が意識からすれば、今日はイブのようなもの。2009年の暮れからほぼ毎日書いて、明日、5,000回を迎える。この歳月に…
ドラマには様々な「枷(かせ)」が嵌められている。この枷とは、主人公および登場人物に物理的か精神的に懸けられている制限のこと。これがなければ、いかなるドラマも生…
日本の夏は、花火大会の季節。最近の花火大会の主流はスターマインなど、時間を短くして、コンピュータ制御などで集中的に打ち上げられるもの。艶やかなショーを感じる。…
今日は、まん丸い月が低く夜空にかかっていた。その高さのまま目を南の方に向けてみると蠍(さそり)座の星が輝いて見える。この星座のちょうど真ん中に赤く見える星がア…
俳句人口は、2000万人とも言われる。俳句は、5、7、5の合計十七文字で詩を作れば良い。ただ一つの条件は季語を入れること。簡単にできてしまうが、簡単なものほど…
オリンピックなどのメダリストがやるパーフォーマンスに「メダルを噛む仕草」がある。嬉しさの現れでやっているのはわかるが、妙な違和感がある。それは選手の行為だから…
人気のゲームソフト『ぼくのなつやすみ』が発売されたのは、2000年6月のこと。このゲームの舞台は、1975年(昭和50年)の、日本のどこかに存在する森や山に囲…
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当方は四字熟語に、つい惹かれるところがある。漢字クイズなどで難解な文字が入った四字熟語が出題されると妙に燃える。例えば「喧々囂々(けんけんごうごう) 」と「侃…
先月の「休筆」から1ヶ月ほど経ったことになる。医師が施すべき処置が済み、自然治癒に任せるほどになったということで、一応の「癒え」に入って2週間ほど経った。人か…
こんなに暑くなるとビールが欲しくなる。ビールの誕生は、およそ紀元前4000年のメソポタミアでのことだという。誕生は、予期しないものが偶然生み出されるというセレ…
「なめんなよ」という表現は、あまり、紳士的な言葉とは言えない。今日の石破首相の発言「なめられてたまるか」という言葉が話題になっている。これは、トランプ大統領と…
我が地域の裏山に相当するところに六甲山(ろっこうさん)という山がある。931メートルという高さで、ケーブルカーなどもあり気軽に登れる山だが、意外に遭難も多々あ…
アイルランドと言えば、何かにつけてケルト人やケルト文化が取り上げられる。多神教の雰囲気を持った文化だが、そのケルトと言っても、それほどの昔の話ではなく、紀元後…
心の中にあることを言わないで溜めておくのは精神衛生上良くない。『徒然草』十九段に「おぼしき事言わぬは、腹ふくるるわざなり」と出てくる。著者・吉田兼好の時代には…
「もったいない」という言葉がある。漢字で表すと「勿体無い」となるが、この「勿体」という言葉はもともとは仏教用語で、「本来のあるべき姿」を意味する言葉。「もった…
芥川賞は、今はそれほど大きな話題とならないが、1969年の受賞作・庄司薫『赤頭布ちゃん気をつけて』は、大きな反響があった。この小説は、大学紛争のため東大の入試…
「ここがロードスなり、ここで跳べ」という言葉がある。これは、イソップの寓話に出てくる話。あるホラ吹きの男がいて「オレは、(ギリシャの)ロードス(島)にいた頃、…
いつの頃からか、スポーツニュースが始まると大谷選手の活躍から放映される。メジャーの選手とも伍して戦える日本の選手がいることが素直に誇らしく思える。もう、メジャ…
「不如意」という言葉がある。これは、漢文のように返り点をつけて読み下すと「意の如くなら不(ず)」となり、これを簡単に表現すれば「思い通りにならない」。この「不…
今年のカンヌ映画祭、最高賞のパルム・ドールは、イランの映画監督ジャファール・パナヒ氏の"Un Simple Accident" が受賞して閉幕した。世界には、…
「何もなければ、また来週」先週、わが外国語スクールの生徒さんが帰り際に外国人講師に発した言葉。言われた時には、その講師は真意が良くわからなかったが、すぐに納得…
時々話題になるものに学歴詐称がある。こと選挙になると、その時に提出した学歴に偽りがあると、当選しても無効となる。何人かの国会議員としての当選者が職を追われたの…
近未来を扱った映画の中でアンドロイドに向かって"Are you Real (human being) ?" と訊くシーンがある。本物の人間か、それともアンドロ…
このたび、肺炎のため10日間の休筆を行い、その間、皆様の応援がありましたことに感謝したいと思います。だけども、まだ快癒とまでは行っていなく、いまだにモヤモヤと…
クルマを車検に出した。いつもお願いする自動車整備工場は、いかにも車好きのメンバーで構成されている。車検が通るまでの間、いつも代車を用意してくれるが、そこの整備…
先日の日曜日、近所散策をしていると、向かいからくるTシャツ姿の男性の顔に見覚えがある。誰だっけ? 最近、半ボケのせいか思い出せない。と、そばを歩いていた若い男…
最近、Facebook の友人申請があり、「おっ、昔馴染みだ」と思って開いてみると、最終投稿が10年前というのがあった。こんな調子だとすると、本人死亡のままF…
高村光太郎は彫刻家でもあるが、詩人としても知られる人物。彼の詩に「根付(ねつけ)の国」というのがある。「根付け」とは印籠(いんろう)などを帯と結ぶための紐(ひ…
四字熟語に『捲土重来 (けんどちょうらい)』 というのがある。ちょっとむずかしい表現だが、意味としては、「一度失敗した者が、再び勢力を盛り返してやって来る」こ…
イタリア料理のお店で「リストランテ」と呼ぶのは、高級なレストランで、大衆的な食堂は「トラットリア」と呼ばれるのが通例。「オステリア」は居酒屋を意味する言葉だが…
バイデン大統領の次期大統領選への出馬に関して日増しに反対の声が高くなってきている。現在81歳。もしトランプ大統領が返り咲いたらそれも恐怖だが、バイデン大統領が…
いよいよ大阪万博が近づいてきた。その大阪だが、江戸時代は、庶民が作った自由な街。幕府のお膝元、官僚的な江戸とは違う文化が形成された。当時の大坂は、公共事業に関…
思いを寄せている人に、「あなたのことは忘れました」と言われるとショックだろう。ところが、これを逆手に取ることによって、かえって想いの深さを表現する場合もある。…
『奇貨居(きかおく)べし』という言葉がある。「奇貨」とは、めずらしい貨幣のことで、これをとって置いておけば、値打ちが上がり大変なものとなるという意味。この言葉…
日本のプロ野球の優勝チームは、健闘を讃えて”ビールかけ”を催すが、アメリカのメジャーリーガーたちは、ビールではなくシャンパン。すなわち、"シャンパン・ファイト…
アフリカのタンザニアで1936年に撮られた写真には、奇妙な二人が写っている。これは、この地方に古くから伝わる呪術師。今でもタンガニーカと呼ばれる地域では様々な…
新紙幣がスタートした。20年ぶりとなる新紙幣。今日、銀行で預金を引き出すと全て新紙幣になっているのに驚いた。それで当然なのだが、こうやって少しずつ変えられてい…
オーロラや流星群など、自然が織りなす現象と都会とは相容れないところがある。自然現象を見たければ、極地の大平原に限るが、都会にあるビル群と自然とがタッグを組んで…
「洛陽(らくよう)の紙価を高める」という表現がある。これは、ベストセラーの本になることを婉曲的に表現する言葉。この語源となったのは、中国、魏蜀呉が擡頭していた…
「あべこべ」という意味をあらわす英単語に"topsy-turvydom" というのがある。明治時代になって日本を訪れたアメリカ人は、よくまあ、これだけ逆なもの…
初代・引田天功氏は、水中や爆発などの極限状態から脱出するというマジックで知られ、1970年代に命からがら「脱出」するといったパーフォーマンスで人気をさらった。…
梅雨の雨のことを五月雨(さみだれ)と呼ぶ。特に、静々と屋根を濡らすような雨のことをこう表現するようだ。今日も、五月雨の一日。こんな日は、ちょっと足を伸ばして海…
イタリアの映画監督フェリーニは、数ある映画監督の中でも、かなり特異な人物。その言動に含蓄があり、ふんだんに哲学的断片を感じさせる人物でもある。そんな彼の代表的…
"Longevity" なる単語がある。これは日本語にすると不老長寿の意味となる。この"Longevity" の名を冠した企業が誕生したりと、世のキーワードの…
白眼視という表現がある。これは、無視したり、冷たい視線を投げかけることを言う。逆に、愛想よく迎えることを青眼視と呼ぶ。この「白眼」「青眼」という表現は、中国の…
パリ・オリンピックが近づいてきた。フランスは長い歴史がある国だが、大きな出来事として挙げられるのに紀元800年のシャルルマーニュ(シャルル大帝)の西ローマ皇帝…
ビールの季節になってきた。果たしてビールはいつ頃から作られているのか?それを探れば、いわゆるメソポタミア時代まで遡(さかのぼ)ってしまうようだ。ハンムラビ法典…