長谷川町子と言えば『サザエさん』が、すぐに思い浮かんでくる。彼女の作品には、そのほかに『意地悪ばあさん』という4コマ漫画もあった。これは、週刊誌『サンデー毎日…
小さな外国語スクールの代表者が発信する日常的なエッセイ。 好奇心と知性的な笑いを心がけている。
2009年暮れよりはじめて、 どこまで続くかな? おっ、まだ続いている!
「夢は潜在意識からのメッセージ」こんなロマンあふれる表現を聞くことがある。眠っている間、人は、たいてい夢を見ている。そんな夢を覚えていれば、自分の潜在意識を探…
「陸沈(りくちん)」という言葉がある。何とも奇妙な表現。水に沈むことはあっても陸に沈むことはないハズ。この「陸沈」だが、調べてみると、現代の造語ではなく古代中…
『ガリヴァー旅行記』と言えば、小人の国に旅行する話として知られているが、実際は、様々な国に旅行する全四篇の「渡航記」として収められている。その中の 第一篇だけ…
歌舞伎役者や俳優などが歴史上の人物を演じるにあたって、その人物に関連した史跡や祀られている墓や神社などをお参りすることがある。フィギュアスケートの羽生結弦選手…
この度の冬季オリンピックで印象に残ったシーンは数々あれど、小気味よく圧倒的な強さで成功したシーンより、大きな「失敗」をしたシーンの方が印象に残っている。戦った…
予言には大きく2種類ある。一つは「預言」であり、もう一つは「予言」。これは、旧字体と新字体というワケではない。「預言者」の方は、「預」という文字になっている。…
もうかなり昔になるが、わが友人宅にはベートーヴェンのデスマスクが飾られていた。 デスマスクをとるという習慣は何とも奇異に感じるが、古い時代は、そんなものがとら…
その昔、「たまごっち」をもらったことがあった。調べてみると1996年のこと。人気商品ということで貰ったが、放っておくのも良くないだろうとして、スイッチをオンに…
ギュスターヴ・モローに『サロメ』に取材した絵がある。この絵に描かれた「サロメ」は、古代ローマ時代、ヘロデ王の妻となったヘロデアの娘のこと。これはイエス・キリス…
サルの研究の一つに「イモ洗いのサル」なるものがある。これを簡単に紹介すると、通常、サルはイモを好物としている。サルはナマのイモをそのまま口に入れて食べる。当然…
いよいよ冬季オリンピックも終盤となってきた。冬季種目のせいか、今まで知らなかったような競技もあり、珍しさも手伝ってつい見てしまう。当方の生業は、世界の言語を扱…
ラグビー日本代表・稲垣啓太選手は「笑わない男」として日本国中に知られる存在となった。通常、「笑わない男」と「微笑みを絶やさない男」とどちらが好感度が高いかとい…
「転んでもタダでは起きない」という言葉がある。それを感じさせる話として、江戸時代の作家・井原西鶴が著した『日本永代蔵』の中に、一人の商家の旦那について書かれた…
プロ野球のキャンプが行なわれているが、オリンピックに関心が集まって、今の所、ちょっと影が薄くなっている。だけども、ただ一つ、話題を集めているのは"Shinjo…
フランス北部の街カレーで砂浜にザトウ鯨が打ち上げられるというニュースが出ていた。カレーと言えば、ロダンの作品に「カレーの市民」という一連の彫刻群がある。それぞ…
今年は寒いのか各地で大雪のニュースが日々飛び込んでくる。その一方では、梅のたよりも聞かれるこの頃。そんな「春の梅」を詠んだ松尾芭蕉の句に「梅白し 昨日や鶴を …
タヌキを絵で表現すると何とも愛嬌ある動物として描かれる。月夜の晩に腹鼓(はらつづみ)を打ったり、狡猾そうなキツネと違って、どこか間の抜けたような風貌で描かれる…
いにしえの小説家・安部公房はノーベル賞候補ににもなったが、彼のエッセイに『タバコをやめる方法』なるものがあった。それが書かれた当時は、男性の喫煙率が80%を越…
『徒然草』の冒頭の部分と言えば、「つれづれなるままに」から始まる文として知られるが、それに続く言葉は「心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば…
「二代目大成せず」などの言葉がある。スポーツ選手にしろ、俳優にしろ、二世と呼ばれる人で大成したという話は聞かない。ところが政治家には2世議員、3世議員などとい…
カルチャーショック(Culture shock) と呼ばれるものは、一方から見れば異様に思えるものだが、他方から見れば可笑しさそのもの。外国人が日本に来て感じ…
日本の女性の社会進出は極端にまで遅れていると言われる。いわゆるジェンダーギャップと言われるものが少ないのは欧米で、東洋は遅れているというのが一般的ではある。そ…
人間、どのような形で一躍の寵児になったり、凋落に至るかわからない。『ユートピア』を書いたトマス・モアもそのようなところがある。自由な文人のようなイメージがある…
20世紀の初頭のフランスの哲学者・ベルクソン(Henri-Louis Bergson) は、科学者ではなかったが、「脊椎動物の脳の一部は、フィルターのような装…
「TRUMP(トランプ)」は日本で呼ばれているようなトランプカードの意味ではなく、「切り札」の意味。英語圏では、おおよそ"Playing card" と呼ばれ…
スイスの法学者カール・ヒルティ(Carl Hilty) の著書に『眠られぬ夜のために(Für schlaflose Nächte)』と題するエッセイ集がある。…
新しい動きが出てきたときに、「波」という言葉をよく使う。単に一人が引き起こしたものではなく、一つの潮流のように、うねりを伴ってやってくるものとして「波」と呼ん…
2017年ごろの予言的記事に「2020年にVR市場規模は70億ドルになる」などというものを見つけた。実際のところ、2020年のVR市場の規模は60億ドルだった…
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長谷川町子と言えば『サザエさん』が、すぐに思い浮かんでくる。彼女の作品には、そのほかに『意地悪ばあさん』という4コマ漫画もあった。これは、週刊誌『サンデー毎日…
19世紀末のフランスでは、パリ万博が一つの大きなきっかけとなり、ジャポニズムが大ウケとなった。その当時流行した、アール・ヌーヴォーも源流をたどるとジャポニズム…
コンビニの歴史をたどってみると、原型となるものが誕生したのは1969年のことだという。かなり古い。だけども、現在のような形で一般化したのは1980年頃から。今…
夏目漱石と正岡子規は畏友と呼び合うほどの友人だったという。子規の作風は、「写生」と呼ばれるように絵画を感じさせるものが多い。子規の一番有名な句は「柿食えば 鐘…
日本建築は完璧を目指すのはもちろんのことだが、完成しても建築物のどこかに不完全なものを残しておくという習慣があるようだ。日光東照宮の陽明門の逆柱などは、その好…
今日のニュースサイトを見ていると、水原一平氏がが通っていた高校のサイトにあった「傑出した卒業生」の欄から彼の名前が削除されていたという記事が出ていた。MLBの…
寺山修司が亡くなってから40年あまりの歳月が流れていった。彼は、劇団『天井桟敷』を主宰したり、数多くの問題となる著書も残している。それらの中には、『書を捨てよ…
我がスクールの講師が所用で3週間ほどオーストラリアに帰り、今週はじめに日本に戻ってきた。彼が残念がったのは、桜がすでに散ってしまっていたこと。「あ〜、今年の桜…
「伯楽」は、中国、周の時代にいた馬を見分ける名人。普通の人が見たのでは、これが一日に千里を走る馬なのかどうかがわからないが、この伯楽が見立てをすると、馬の資質…
"ミーム(meme)" と呼ばれる現象がある。もともとは、人々の心から心へと伝えられる情報のこと。これは、1976年にイギリスの動物学者リチャード・ドーキンス…
とあるニュースに「自分の作品を有名な美術館に飾るという夢をほんの一瞬、実現したドイツ人の男がいた」と書かれていた。場所はドイツ・ミュンヘンのピナコテーク・デア…
エントロピーの法則といえば、思い出すものの一つに萩尾望都 が描いたSF 漫画に『百億の昼と千億の夜』というのがあったことが蘇ってくる。これは、光瀬龍の小説を原…
わが少年時代に話題となっていたものに「4次元の世界」というものがあった。英語表現では "Fourth dimension" 。「次元=dimension」を言…
かつて、マルチタレントとして活躍した今は亡きE・H・エリック氏は、耳たぶを動かすというCMがヒットし、一躍有名となった。彼が実際に動かせたかどうかは知らないが…
将棋の藤井聡太八冠の快進撃が止まらない。昨日は名人タイトルの初防衛をかけた一局があり、ほぼ劣勢をひっくり返しての勝利。強さを思い知らせた対局でもあった。チェス…
ギリシャ神話の中に、フェキオン山のスフィンクスが通りかかる人間に”なぞなぞ”を問いかけたというのがある。「朝は四本にして、昼は二本、夕は三本の足を持つ生き物と…
桜を詠んだ芭蕉の句「木(こ)のもとに 汁も膾(なます) も 桜かな」この俳句の意味は「花吹雪の舞う中、桜の木の下では花見の会や宴が催されている中で、無作法など…
「春眠 暁(あかつき)を覚えず」これは、中国の詩人・孟 浩然の詩『春暁』の一節。春になり、寒さを気にせずにウトウトとしてしまう事になる。そんな様子を表現したも…
「ウソから出たマコト」なる諺がある。つい大風呂敷を広げて発言したことが、意外なことに、そのまま成就することがある。スポーツ選手が時々、そのような強気発言をする…
世界中、至る所に古文書なるものがある。かつてはロゼッタストーンもその文字の解明に窮したものだったが、今は、コンピュータの進化にもより、様々な文字が解明されてい…
「人生は、クローズアップでは悲劇だが、ロングショットでは、喜劇になる」これは、チャールズ・チャップリンの言葉。この言葉の意味を探ってみると、人生の一部だけを切…
漂泊の俳人、種田山頭火の句集に眼をやる事がある。彼が詠んだ俳句に「蜘蛛は、綱張る 私は私を肯定する」がある。人は、自分自身の気難しさに嫌気が差していても、そん…
WBCの大会があってから1ヶ月余りが経過した。日本選手の活躍ぶりが残像として残っており、いまだ冷めやらぬといったところである。ラグビーやサッカーも世界大会で善…
アメリカの "ABC News" をネット検索していると「タダで、ニューヨークを楽しむ方法」というのが出ていた。New York と言えば、世界で No.1 …
漢字で一番、画数が少ないのは?もちろん「一」。もう一つある。ご存知の通り「乙」の文字。これを2画で書いてはいけない。では、画数が一番多いのは?JIS の漢字だ…
ネット検索をしていると『何年経ってもデザインが変わらない製品、洗練された機能美の製品』と題する特集に巡り会った。まず、工業生産品が「何年経っても変わらない」は…
ビールが美味しい季節になって来た。ビールと言えば「ドイツ」ということになるが、ドイツビールの大きな特徴として、原料は、麦芽、ホップと水のみを使う。それ以外の原…
かつて、男女デュオ「ヒデとロザンナ」で人気を得たロザンナは、のちにテレビの料理番組などを担当し、イタリア料理を紹介していた。そして、よく言っていたのは「フラン…
日本の物価は上がり続けている。だけども、まだ世界から見ればかなり安いそうだ。とは言え、こと宅配ピザは世界の料金と比べて格段に高いという。高額なのに、郵便受けに…
漁師が海で捕獲した魚は今ではすぐに冷凍したり氷漬けにして鮮度を保つようにしている。氷や冷凍設備のなかった時代の漁師は鮮度を保つために幾つかの工夫があった。一つ…
落語の人間国宝だった桂米朝さんが語った言葉に「落語が面白話であれば『楽話』となるハズだが、語るところに妙味があり、そのために『落語』という名称がついている」と…
桜前線上昇中。桜は日本の風景の大きな一部になっている。『徒然草』の第一三七段に「花は盛りに月は隈(くま)なきを見るものかは」とある。意味としては、「満開の桜や…
判官贔屓(ほうがんびいき)というのがある。弱い立場にある人をつい応援してしまう気持ちのことを言う。この贔屓(ひいき)の志向が如実に現れるのが高校野球。かつては…
18世紀あたりがモデルなのだろうか?イタリア歌劇『セビリアの理髪師』やフランス劇の『シラノ・ド・ベルジュラック』では、名家の娘がバルコニーのある2階部分に住ん…
『踊り字』というのがある。あまり馴染みのない言葉だが、繰り返しの時に使われる「々」、「ゝ」、「〃」などの記号のことをそう呼んでいる。「時々」などのように、現代…
今から千年も昔に書かれた『枕草子』には、様々な色彩が出てくる。そこで単に色として使われた色彩は、緋 蘇芳 紫苑 麹塵 柚葉 薄墨など37色。そのほか、桜の五重…
歴史上で称賛されている人でも一皮剥けば食わせ者、という人物も少なからずいる。そんな一人として挙げたいのはハインリッヒ・シュリーマン。今なお、遺跡発掘でその名を…
19世紀初頭のイギリス・ロマン派詩人・ワーズワース( Wordsworth) は、以前は、多くの訳詩が出ていたが、最近、あまり眼にしない。彼の詩を原文で読もう…
子門真人(シモン マサト)が歌う『およげ!たいやきくん』が爆発的にヒットしたのは、1975年のこと。「毎日、毎日ボクらは鉄板の~上で焼かれてイヤになっちゃうよ…
商談を成功させるために、よきプレゼンテーション、言葉遣い、身だしなみなど相手に好印象を与える努力が必要なことは言うまでもない。男性ならば、髪型、スーツ、シャツ…