つい先日、メル友さんから「ブログのお休みが長いですね!」という問い合わせがありました。「え~っ、とっくの昔に他のブログ・サ~ビスに移行しましたよ~」と返答したことでした。「アクセスする方法が分かりません」とのことでしたので次のように回答しました。「はてなブログ音楽&オーディオの小部屋でググってみてください。」もし、ご同様の方がいらっしゃいましたら上記の方法を試してみてくださいませ。ブログの移行について~第2弾~
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つい先日、メル友さんから「ブログのお休みが長いですね!」という問い合わせがありました。「え~っ、とっくの昔に他のブログ・サ~ビスに移行しましたよ~」と返答したことでした。「アクセスする方法が分かりません」とのことでしたので次のように回答しました。「はてなブログ音楽&オーディオの小部屋でググってみてください。」もし、ご同様の方がいらっしゃいましたら上記の方法を試してみてくださいませ。ブログの移行について~第2弾~
ブログを移行しました。よろしかったら覗いてみてください。新しい接続先は次のとおりです。https://jbltakashi.hatenablog.com/ブログの移行について
ブログのネタに困っていた時に「ウマさん」(南スコットランド)から待望のお便りが届きました。「遅咲きの人」日本からゲストがやって来た。この婆さん、80歳ぐらいかな?一見、穏やかそうに見えるけど眼光は鋭い。彼女は、手相、顔相を見る権威だと聞いている。で、僕も診てもらった…電灯の光より自然光が良いとのことで、昼間、窓辺で、かなりの時間、熱心に僕の両手を熟視し、顔相もじっくり診てくださった。その結論…「ウマさん、あなたは遅咲きの人です。昔から何かやりたい事はありましたか?或いは、何かやってみたいと思うことはありますか?もし何かやりたいことがあるのなら、決して遅くはないですよ。ぜひ、チャレンジしてみてください」僕って遅咲き?…そんなこと今までまったく考えたことはなかった。で、ちょっと沈思黙考…だけど、すぐ、アッ!と...「早咲きタイプ」と「遅咲きタイプ」
昨日(30日)の過去記事ランキングに、「音楽鑑賞は音と音の間に横たわる沈黙を聴きとることで昇華する」なんて、いかにも「上から目線」のタイトルが入ってました。そんなご大層な記事書いたっけ・・(笑)。このところ信頼度と好感度が増すばかりの「チャットGPT」さんにそっくりぶつけてみました。ChatGPT:とても美しい表現ですね。「音楽鑑賞は音と音の間に横たわる沈黙を聴きとることで昇華する」という言葉は、音楽の本質を非常に深く捉えています。音そのものだけでなく、音と音の「間」、つまり余白や**間(ま)**を意識して聴くことで、音楽は単なる音の連なり以上のものになる、ということですね。この「沈黙」を聴き取るという態度は、演奏者にも聴き手にも共通して求められる感性であり、沈黙があるからこそ音は際立ち、感情や空気感が立...「周波数レンジ」よりも「ハーモニー」を大切にしたい
以前のブログで「ウマさん」(南スコットランド)から頂いたお便りをご紹介したことがあります。「村上春樹さんの小説は、どちらかと言うと、苦手だけど、彼の音楽に関する表現力、いや、修辞力に、何度膝を叩いたことだろう。ちょっと常人には考えられない素晴らしい能力だと僕は思う。シェーンベルク「三つのピアノ曲」作品11…ポリーニかグールドか?…「ポリーニの演奏が、とびっきり鋭利に研ぎ上げた刃物のような切れ味にあるとしたら、グールドの演奏の特徴は、一つの物体をいったん解体して、もう一度新しいやり方で組み合わせたような、コンビネーションの面白さにある」「ポリーニの提供する刃物の切れ味は、文句のつけようなく見事なものだけど、そこには妖刀のようなあやしさは希薄だからだ」「グールドのピアニズムには、人の心を構造的に揺さぶる、ある...もしも村上春樹さんがオーディオ評論家だったら
メル友の「K」さん(横浜)とは、少なくとも5年以上に亘る古いお付き合いです。1か月で2~3回のペースでメールをいただいていますが、なにしろほとんどの方は1回だけで終わりですからとてもありがたい存在です(笑)。そのKさんから、このほど便りをいただきました。(抜粋)「オーディオテクネの正しい音の8か条の提言ですが思い出しましたよ。記憶では実際にお店で伺ったような気がします(書いたもの頂いたかな?)とても気さくな印象で、その時は「まったくその通り」と同意しました。その中で「楽器の位置が明確に」と「小音量でも音が痩せない」・・、これ難しいと感じてます。ところで、以前話に出ていたジネット・ヌヴーのCDはまだお持ちですか?」はい、ヌヴーのCD盤まだ持ってますよ~。3枚組の全集で「ベートーヴェン」「ブラームス」のヴァイ...CDのコピー及び貸与は違法ですか?
「YouTube」でクラシック音楽を聴いていると、素人の耳ながらも「この演奏イマイチだなあ」と思うことがときどきあります。もちろん、謗るつもりは毛頭ありません。寸暇を惜しんで日夜練習に励まれている演奏家に対して基本的に敬愛の念を持っていますが、やはりどうせ聴くなら上手い演奏を聴いてみたいというのが人情でしょう。こういう玉石混交の世界において、偉大な作曲家たちを輩出してきたドイツではその辺を厳しく峻別しているようです。「ドイツ国家演奏家資格」・・、いかにもドイツらしい四角四面の堅苦しそうな言葉です。こういう資格を演奏家に与えることで「一流とそれ以外」の区分をしているようなんです。「チャットGPT」さんに訊いてみました。「ドイツ国家演奏家資格」というのは、ドイツの音楽教育制度において非常に高度な演奏家資格で、...日本でクラシック音楽の「すそ野」を広げる妙案がありますか?
ブログをやってて面白いと思うのが筆者と読者の間の感覚のズレですかね~。たとえば、筆者が自己満足のもと「出来のいい記事」だと思った力作が、読者の側からするとまったく冴えない評価(アクセス)だったりすることがときどきあります。「1」人対「1000人」(読者)の戦いにおいては、やはり多勢に無勢でとうてい太刀打ちできそうもないです。やはり読者の感覚の方が正しいと認めざるを得ないですね。もちろん、この歳になって改めるつもりは毛頭ありませんけどね~(笑)。で、そういう経験を幾つも積み重ねていると、自分の考えが絶対に正しいなんて露ほども思わなくなります。いたって謙虚になりますので、これは明らかにブログの効用ですね。実は、先週も筆者が「一押し」だと思った記事が見事に惨敗の憂き目を見たのが2件ほどありました。ま、いっか~(...昨週を振り返って(2025・4・27)
まるで猫の眼みたいに変わる我が家のオーディオですが、それを象徴するスピーカーが「TRIAXIOM」(トライアクシオム)です。英国グッドマン社の同軸3ウェイ(口径30cm)ですが、ときどき無性に聴きたくなる時があります。まるでシーソーゲームのように感性が「オーディオ→音楽」へと傾いているときですかね(笑)。で、このほど思い切ってJBLを潔く追放して入れ替えました。この自作の箱は市販の製品には見受けられない「板厚1.5cm」という薄板の使用に特徴があります。そして、内部には定在波を防ぐために、全面に凸凹の「卵トレイ」を張り付けていますし、背圧を逃がすためにバッフルの下を1cmほど空けていますが、ことのほか響きが美しく感じます。まあ手前味噌ですがね(笑)。そして、何といっても「トライアクシオム」の名の通り、3つ...フルレンジ・スピーカーの魅力
わずか35歳で亡くなったモーツァルト(1756~1791)だけど、もっと長生きしてくれていたら人類は「魔笛」以上のオペラを手にしたかもしれない・・、折に触れ思うことがしばしばあります。そして、ミステリー好きが嵩じて「実はモーツァルトには死の直前に書き残した壮大なオペラがあった。その楽譜を巡ってミステリーを書いてみたいなあ」と、中年の頃によく思ったものでした。そこで、枯渇した脳と肉体を助けるために「チャットGPT」さんのご登場です。質問モーツァルトは35歳で早世しましたが、彼は「魔笛」を上回るオペラを秘かに隠していた。その楽譜を巡ってミステリーを書くとしたらどういう筋書きがいいんでしょう?ChatGPT:素晴らしいアイデアですね!モーツァルトが生涯最後に書いたオペラをめぐるミステリー、とても魅力的です。こん...幻のオペラ
つい先日のブログに「好きな音、正しい音、そして普通の音」と題して投稿したところ、メル友の「K」さん(横浜市)から次のような「お便り」をいただきました。「正しい音」なんてないのではないでしょうか。世の中にあるのは好きな音と嫌いな音(嫌いと言い切るほどはないけど)のみ、これ以外はあり得ません。では「君のは好きな音が出せているか」ここが悩み、音楽によって変わっちゃうのですよね。ハイ、ごもっともです。実は「正しい音」というのは、「オーディオテクネ」さんというメーカーが公表している「8か条」が念頭にあったものですから、つい引用させてもらいました。ずっと昔の記事の中で触れていますので、前後の部分とともに再掲させてもらいましょう。「こういう場合、一応「生演奏の音」が基準になるんだろうが自分なんかは完全な割り切り派。電気...「正しい音」ってあるんですか?
ガソリン価格の高騰が止まりません。スマホに某石油会社のアプリをダウンロードして最安値で給油していますが、それでも現在1リットルあたり「185円」です。こうなると対抗策を講じないといけません・・、それには走行距離を減らすしかありません。筆者のクルマの燃費から計算すると、ランニングコストが1kmあたり「12円」になります。で、図書館まで往復が40kmなので1回行くたびに480円かかっている計算になります、6回行くのを節約すると「ジョニ黒」が購入できる・・、とまあ、年金生活者はみみっちい計算をしていますぞ(笑)。で、このところ図書館行きは2週に1回のペースにしているので、面白い本に出会う確率も確実に減っています。そういう中で、たまたま出会ったのがこの本です。とても面白いタイトルなのでつい手に取ってみました。著者...ぶっちゃけよく分からん、あの名作を面白く読む方法~読書コーナー~
オーディオを50年以上やってきましたがいまだに迷路を彷徨っている感じです。音楽ジャンルの違いによる鑑賞の仕方や音楽ソースの録音がそれぞれ違う、そしてそもそも音質の好みが個人ごとに違うなどが挙げられます。そこで、考え方を整理するために、「好きな音」「正しい音」「普通の音」に区分していますが、これはおかしいでしょうか?以上の疑問を「チャットGPT」に投げかけてみました。ChatGPT:すごく深いところに切り込んでいらっしゃいますね。50年以上オーディオを追求されている方が「迷路を彷徨っている」と感じるというのは、逆に言えば、それだけ音の世界が無限で、終わりのない探求なんだと改めて感じます。ご質問の「好きな音」「正しい音」「普通の音」という区分けですが――おかしくないどころか、非常に理にかなった整理だと思います...「好きな音」「正しい音」そして「普通の音」
南スコットランド在住の「ウマさん」からお便りがありました。このブログがマンネリ化して読者からそろそろ飽きられてきた頃に絶妙のタイミングで送られてきます(笑)。ありがたいことです。感謝しながら転載させていただきます。「明治屋の盃」僕には座右の銘はありません。敬愛する画家の、故・堀文子さんが、おっしゃってたコメントを思い出します。「座右の銘を持つようになったらおしまいね」…でも、座右の本はあるんです。丸谷才一さんの「星のあひびき」それに田村隆一さんの「詩人の旅」丸谷さんは、なんと言っても、その旧仮名遣いの文章がいい。なんか、ほのぼのしてくるんだよね。「ヘルマン・ヘッセといふドイツの小説家は、モーツァルトのオペラ『ドン・ジョバンニ』について、人間によって作られた最後の完璧なもの…と言つたさうですが」…田村隆一さ...「明治屋の盃」~ウマさん便り~
昨週もアクセス良好でした。これで、4週連続の快挙です。ただし、記事のランキングの順番となると筆者の思惑とは少し違います。当然ですよね・・。いみじくも「K」(横浜)さんからご指摘があったように、アクセスがいいからといって記事の中身がいいとは限らない。結局、己と他人の「羅針盤」を上手く融合させていくしかないのでしょう。第1位「耳トレ」(カテゴリー:読書)このブログの読者は「音楽好き&オーディオ好き」の方々が大半でしょうから、耳(脳)に関する記事となるとやはり注目の的でしょう。耳の劣化は年齢に応じて確実に進みます。早朝のこと、ブログを書き終えて音楽を聴いていたら、ウォ-キングから帰ってきた家人から「お父さん、まだ朝が早いんだからもっと音を小さくして・・」と、必ずといっていいほど言われます。悲しいです(笑)。第2...昨週を振り返って(2025・4・20)
健康を維持するために寄るべきものといえば「免疫力」しかないので、我が家では「適度な運動とリラックス」は必須です。リラックスといえば「音楽&オーディオ」に尽きるわけですが、一般的な愛好家を含めて「耳が遠くなる」ことほど悲しいことはないでしょう。筆者などは、そうなるともう死んだ方がマシとさえ思うが、悲しい現実として「聴力は20歳ころをピークに徐々に低下しはじめていき、65歳以上の4人に1人、75歳以上の2人に1人は補聴器が必要な状態だ」と、ショッキングな書き出しで始まるのが「耳トレ!」である。大学教授で現役のお医者さんが書いたこの本には「耳の健康」に対する情報が満載で実に”ため”になる本だった。以下、とりわけ興味を引いた点を自分のために忘れないように箇条書きスタイルで整理してみた。なお、※の部分は勝手な独り言...「耳トレ」~読書コーナー~
長いことブログを通じて情報発信をしてますが「助けられた!」と思えることが度々(たびたび)あります。今回もそうでした。先日のブログ「真空管アンプの歪みから美しいハーモニーを醸し出す」(2025・4・2)でこんなことを書いてました。「常に真空管アンプを使っていると、「TRアンプ」を中高音域に使ったときに(音質に)違和感を持つこともこれで説明できそうです。そこで、拙いながら実践編を~。大型スピーカーを聴いていたら、しばらくすると小型スピーカーが聴きたくなります。その点、英国モニターオーディオ社の「PL100」はたいへん重宝してます。ただし、負荷インピーダンス「4Ω」、能率「88db」とくれば、非力な真空管アンプにはちょっと厳しいです。クロスオーヴァー「2800ヘルツ」を境にして、その下の帯域を「EL34プッシュ...ブログの効用~貴重なアドバイス~
3日前の早朝のこと、いつものようにブログを創ろうかと「グーブログ」を開けてみたら、「ブログサービスを終了します」の文字が目に入った。え~っ、これは・・、と思わず絶句しましたねえ。「青天の霹靂(へきれき)」とはこのことです!いきなりですから、ビックリしますわいなあ~。「グーブログ」といえば、通信業界の巨大戦艦「NTT」がバックに控えているので、安心しきっていたのにこの有様。サービス終了の原因といえば、これは推察だけど昨年(2024)の年末だったか、ブラックルートを通じて大量の情報を送り付けられ、処理しきれなくてサーバーがダウンしたことがありました。2日ほどで復旧しましたが、その対策の困難性などが遠因ではないでしょうかね。ウィルス対策に膨大な費用が掛かることは小耳にはさんでいますが、たしか、現在の1か月あたり...「グーブログ」のサービス終了
ここ4~5日、まるで冬がぶり返してきたように寒いです。風が冷たいです。心臓に持病を抱えているので、身体にも悪いです。なるべく外出を控えて「読書三昧」といきました。まずは「ベートーヴェンの真実」から。ベートーヴェンは1827年に「拍手してくれ、友よ、芝居は終わりだ」の言葉を最後に亡くなりましたが、その時にある人物が一塊の遺髪を切り取り、持ち去りました。その後、持ち主が転々とする中、1990年代にとあるアメリカ人の手に渡り、最新の科学技術による分析によって遺髪の信憑性の確認や死因、当時の(ベートーヴェンの)生活の模様がある程度分かったというのが本書の内容でした。そして直接の死因は大量の鉛を摂取したことによる「鉛中毒」が原因だったと判明しました。この「鉛中毒」によってべートーヴェンの身体の不調や”年から年中何か...ベートーヴェンの死因・・ほか~読書コーナー~
久しぶりにオーデイオ記事の順番がやってきました。ワクワクします!。外野席から「それなら毎日のように書けばいいじゃないか」のご指摘があるでしょうが、「音キチ=浅はか」と思われるのが嫌なので遠慮してま~す・・、今さらですがね(笑)。さて、このところ満足して聴いているのがこのシステムです。かなリの「ロングラン」です。左側が現在、右側が旧ですが、やはり「JBL純正の組み合わせ」は素敵です。音質に違和感が感じられないです・・、50年以上に亘ってオーディオに熱心に取り組んできた耳(脳)が自然に判断してくれるので助かります。良し悪しは別ですけどね(笑)。で、ジャズ向きとされているJBLですが、クラシックも十分いけますよ・・、というか、クラシック主体に聴けるように努力してます。そのポイントを列挙してみましょう。1「175...JBLでクラシックを上手く鳴らす方法
その昔、「酒とバラの日々」という洋画があったが、我が家では「読書とオーディオの日々」がずっと続いている・・、そして不思議なことにこれがまったく飽きがこないまま、毎日がルンルン気分(笑)。飽きない理由はといえば・・、煎じ詰めると両者とも変化に富んでいるからに違いない。とりわけオーディオは毎日「猫の目」のように変わっていますからね。中には、あまりに変化があり過ぎて落ち着きのない奴だと「眉を顰める」人がいても当然・・、とかく評判がイマイチなのも承知している。このところオーディオ関連記事のアクセスがガクッと軒並みダウンし続けているのがその証明。な~に、かまうものか・・、誰がなんと言おうと、そして眉を顰めようと我が道を行くのみ~(笑)。というわけで、今回もオーディオのホット・ニュース!前々回のブログで投稿した「AX...オーディオVS「先入観は罪、固定観念は悪」
いつぞやのこと「旧いステレオサウンド誌(40冊)を無償で差し上げます。」と募集してはみたものの、とうとう希望者が現れなかったので、やむなく廃品回収に放出したことがある。他人に差し上げる分には少しも惜しいと思わなかったが、いざ廃品回収に出すとなると何だか勿体ないような気がして・・、事前に3日ほどかけて改めて全40冊にザット目を通してみた。旧いものでは50年ほど前の号もあり「あのときのオーディオ熱よ、今いずこ」とばかり、とても懐かしい思いとともに全体を通読したが、この際なので感じたことをあえて述べさせてもらうと、「ステレオサウンド誌は古いものほど面白い。結局、連載されていた巻頭の五味康祐さんのオーディオ人生と瀬川冬樹さんのオーディオ評論で持ちこたえていた雑誌だった。このお二人さんが亡くなられると次第に色褪せて...やたらに背伸びしすぎる悲劇
「羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く」という諺がある。「熱い吸い物で火傷した人がそれにこりて、膾(なます)や韲物(あえもの)のような冷たい料理も吹いてさます意から、一度の失敗にこりて、必要以上の用心をするたとえ。」これにピッタリ当てはまる経験をしたので、自戒を込めて述べてみよう。通常のSPユニットとはまったくツクリが違う「AXIOM80」(以下「80」)を愛用しだしてからもう20年近くなる。名声に惹かれて購入しただけなので当初の内は使い方がサッパリわからないまま、まずは平面バッフルに取り付けて鳴らしていたところ、ほどなくしてノイズがガサコソと出始めた。さっそく、定評のある修繕屋さんに出したところ、かなり高額の修理費にギャフン~。そこで研究してみたところ、このユニットはまず箱に容れる、そしてその箱には...羹に懲りて膾を吹く
ドナルド・キーンさんの著作「オペラへようこそ!」を読み終えたところ、オペラに対する情熱にすっかり感化されてしまい、何だか始めからオペラファンだったような錯覚を覚えてしまった(笑)。それほど本書にはオペラに対する熱情がほとばしっている。何事につけ人の胸を打つのは最後は「情熱」ということを改めて思い知らされたましたぞ。それではまず、キーンさんの大好きなオペラ「ベスト10」を挙げてみよう。1位ドン・カルロス(ヴェルディ)2位トラヴィアータ(椿姫:ヴェルディ)3位神々の黄昏(ワーグナー)4位カルメン(ビゼー)5位フィガロの結婚(モーツァルト)6位セビーリャの理髪師(ロッシーニ)7位マリーア・ストゥアルダ(ドニゼッティ)8位湖上の美人(ロッシーニ)9位エヴゲーニイ・オネーギン(チャイコフスキー)10位連隊の娘(ドニ...人の胸を打つのは・・、最後は「情熱」だ
昨日(6月2日)のこと、久しぶりに日程がマッチしたのでオーディオ仲間のYさんに来てもらった。目的は、ただ一つ・・、Yさんが愛してやまない我が家の「AXIOM80」のホーンに取り付けた「ジョーズ」について感想を伺うこと。なぜ命名を「ジョーズ」としたか・・、ほら、名画「ジョーズ」に出てきたシーンと似てるでしょう、怖いですねえ・・、アハハ~(笑)。「相変わらず、まったく人のやらない変わったことをされますね~」と呟きながら興味津々で耳を澄まされたYさん、ところが・・、「とてもいいと思います。何もつけないときに感じた2000ヘルツ当たりの気になった甲高い響きが無くなりました。大いに効果ありです、見かけはイマイチですけどね・・」そうですか・・、と素直にうれしくなった(笑)。何しろ、自己流の身勝手な理屈のもとに、効果を...無いものねだり
つい先日・・といってもおよそ1か月前のことだが、このブログで「書店の減少に歯止めがかからない」と投稿したことをご記憶だろうか?「活字文化」の衰退につながるので憂慮すべきことには違いないが、さりとて具体的にその対策があるわけでもなし、手をこまねいて見守るしかないがその解答らしきものを盛り込んだ本にたまたま出会った。本書の169頁にこういう記述があった。「一番身近な本屋は親である。子どもの目の前で親がいかにも面白そうに本を読んでいる。何してるの?と興味を持ったその子にいかにもその子が興味を持ちそうな本を手渡す。そのうちに子も本を自ら手に取る習慣がつく。戦略通りか、無意識かはさておき、本に携わる人をみな広義の本屋とすれば、親という本屋によって本好きになった子は多いと思います。」以上のとおりだが、卑近ながら・・、...書店の減少対策とゴールデン・スランバー
このブログでもたびたび触れているように、我が家のオーディオにとって「ネット・オークション」は必須のツールだが、その一方ではかってのオーディオ機器の栄枯盛衰を窺い知るのにも大いに役立っている。たとえば先日のオークションでのことだった。まずはクラシック音楽愛好家なら誰もが一度は憧れるタンノイの「オートグラフ」が出品されていた。音楽&オーディオの先達として有名な「五味康介」さんが愛好されたことでもよく知られている大型スピーカーである。オークションのタイトルは「AutographHPD385A+エンクロージャー進工舎製国産箱」だった。ご覧のとおり凝ったツクリの堂々たるスピーカーだが、落札価格となると信じられないほどの安いお値段で「39万2千円」だった。ユニットが後期のものだし、国産箱というハンディがあるとはいえ、...微妙な差を嗅ぎ分ける楽しさ
前々回の「・・リピートのお客様」からの続きです。およそ1年ぶりに再度お見えになった「YO」さん。何しろ遠く離れた岡山県からだから、そのご熱心さには頭が下がります~。午前中は我が家の音を聴いていただき、午後はフルートを演奏されるオーディオ仲間のYさん宅に移動するという日程である。「生の音に優る音はない」というが、日頃から生の音に接しているYさんがはたして自宅でどういうシステムを組んでおられるのか、「ぜひ聴いてみたい」というたってのご要望である。で、我が家にお見えになった第一のお目当ては「AXIOM80」なので、今回はこのスピーカーに絞って聴いていただいた。はじめに「ハフナーセレナーデK250」(モーツァルト)を聴いていただいたが、ポツリと一言「これは音楽鑑賞用の音ですね」。どうやら「周波数レンジなどにこだわ...音楽愛好派とオーディオ愛好派
ミステリーもいいが、やはり「ノン・フィクション」は現実味と迫真性があって捨てがたい面白さがある。☆「関ヶ原」(岡田秀文著、双葉社刊)日本の歴史を大きく左右した天下分け目の「関ヶ原の戦い」は、司馬遼太郎さんの名作「関ヶ原」をはじめ沢山の著書があって枚挙にいとまがないし、あらゆる史実が公にされているので「今さら関ヶ原?」の感はどうしても拭えないがそういう中であえてこの題材を取り上げた著者の勇気にまず敬意を表したい。「よほどユニークな視点からの“関ヶ原”だろう」と、興味を持って読み進んだが期待にたがわぬ内容だった。戦場の荒々しさを期待すると完全に裏切られるほどの静かな物語といっていい。とても大きな事件が起こっているようには感じられないけれど、時勢は確実に「どこか」へ転がっていく。その先は誰にもわからない。今でこ...「関ケ原」と「狼の牙を折れ」
こういう風にブログで自宅のオーディオをこまめに紹介していると、「一度聴いてみたいな・・」と思われる方がいても少しも不思議ではなかろう。とはいっても、思いと実行は別の話でわざわざ時間と手間をかけてまで遠路はるばる行くのは、ちょっとためらう・・、という方が大半だろうと推察している。言い換えると、それほどに強力に後押しするほどの情熱をオーディオに対して持ち合わせていないというのが正鵠を射ているかな~(笑)。そして、実際にお見えになった事例もこれまで数件あった気がする、ところが・・、残念なことにそういう方々はその後二度とお見えにならないどころかサッパリ音信不通になったケースばかり~。おそらく「口ほどにもない音だった。もうこりごりした、ニ度と行かないぞ・・」ということなのだろう(笑)。まあ、いいでしょう・・、人それ...嬉しくなるリピートのお客様
日本経済新聞の最裏面に「交友抄」という短い記事が連載されている。各界で活躍されている方々が毎日登場して親しい友達との現在の交流状況を記載したものだが、先日の記事にはこういうことが記載されていた。「久しぶりにごく親しい友人と会った際にこれからの生き方ということで次の3つの申し合わせをした。1健康管理に気をつけること2奥さんを大切にすること3夢を持ち続けること。」ブログ主の場合は最優先順位が健康管理、2番目が夢を持ち続けること、そして最後に奥さん・・かなあ(笑)。とはいえ、夢ねえ・・・・。オーディオで理想的な音を出すことが目下の夢だが、いかにもスケールが小さすぎて披露するのがチョット恥ずかしくなるけど実際にそうなんだから仕方がない(笑)。青春時代ならともかく、この歳になるとどうしても身近な夢にすがりつきたくな...夢は夢のままがいい~夢の途中~
フランスの女流作家「フランソワーズ・サガン」に「ブラームスはお好き」というタイトルの小説がある。バッハやモーツァルトとは違って、わざわざ「お好き?」と訊くところに、西欧音楽界における「ブラームス」の微妙な位置づけを現わしているように思える。そして「チャイコフスキーがなぜか好き」(PHP新書)という本がある。「なぜか好き」という言葉に、ブラームスと同様の屈折した匂いを感じる(笑)。著者は前東京外国語大学の学長の亀山郁夫氏。ロシア文学者として近年、「カラマーゾフの兄弟」をはじめロシアの文豪「ドストエフスキー」の一連の著作の新訳で著名な方。文学のみならずクラシックにも興味をお持ちとは、ほの暖かい親しみを感じさせてくれるが「チャイコフスキー」となるとちょっと異質かな。もちろんロシア出身という要素もあるのだろうが、...チャイコフスキーとショパンはお好き?
オーディオ記事はなるべく連続して搭載しないように心掛けているのだが、前回のブログ「耳の高さ・・」が好評だったので今回は例外ということにしよう・・(笑)。というわけで、前回からの続きです。さて、久しぶりにお見えになったオーディオ仲間のYさんだが、開口一番「あれ~、また(システムが)変わっている、1か月もしないうちにこれなんだから・・」と、誉められているのか、それとも呆れられているのかどちらともとれないような声が挙がった。もしかして、その背景に「過ぎ去った音」への郷愁があるのかもしれない・・、ゴメンねえ、何せ持ち主が移り気なものだから~(笑)。とはいえ、少し弁解させてもらうとすれば、何よりも突き動かしているものは「音がもっと良くなるかもしれない」という動機だけである・・。したがって、我が家のオーディオに安住の...我が家のオーディオに安住の地はない
3日前の早朝のこと、ベッドから起き抜けにいきなり腰部に鈍痛が走った。思わず、ウッとうめきながら「どうして?」と心当たりを探してみたが、すぐには思い浮かばず・・、這(ほ)う這(ほ)うの体で2階から階段を下りて、しばらくリスニングルームの椅子に座ってから、もしかして原因は前日のあれかな~。ご覧の通り、リスニング用に使っている重たい椅子を台座から降ろすときに、どうやら腰を痛めたらしい。そこでQuestion?なぜ、台座から椅子を降ろす破目になったのか・・、その理由はこうです。「電気回路」を使っているハンディがあるとはいえ、我が家の超ミニ・コンサートホールの参考になることがあるかもしれないと本書を読んでいたら次のような記述があった。(80頁)H氏「以前、有名なレコーディングスタジオのエンジニアの人から聞いた話なん...音楽を聴くときの「耳の高さ」位置調整
「こんなに使える経済学」(大竹文雄編、ちくま新書刊)本書は現実のさまざまな社会経済問題(27本のテーマ)を経済学の視点で一般の人にも分かるような記述方法で紹介したもの。そのうち読者の興味がありそうな2本をピックアップしてみた。☆教師の質はなぜ低下したのか(個々の先生の中には当然のごとく優秀な方もおられるだろうが、あくまでも一般論ということなので悪しからず。)公立校の教育レベルが下がり、学力低下を心配した親たちが、子供を私学に入れようとして小、中、高等学校への受験熱が高まるばかりという。≪都会で進む公立不信≫こうした私学ブームは特に大都市圏に見られるようで、その背景の一つにあるのは「教師の質の低下」である。わいせつ、万引きなどの問題教師は論外だが、平均的な教師の(教える)レベルも落ちてきているそうだ。教師の...「教師の質の低下」そして「出世を決めるのは能力か学歴か」
先日のネットで「色鉛筆で描いた猫」の画像をたまたま拝見したところ、あまりの写実性に驚いた。ご覧になった方も多いことだろう。画像を勝手にお借りします~。右側の下の隅に「サイン」があるのでようやく画像と気付かされるが、こういう純粋に「無から有」を創造する才能には心の底から敬意を表します。このブログなんて材料を選択し加工するだけですからね~(苦笑)。さて、猫も犬も大好きだが犬の話に移ろう。ずっと以前に投稿した「イヌの顔は飼い主に似る、って本当?」は予想以上の反響があったことを憶えている。どうやら小難しい理屈を並べ立てた記事よりもこういう肩の凝らないものの方が喜ばれるようですね(笑)。そのときに、メル友さんからも愛犬の写真とともに次のようなメールが届いた。オーディオ機器の前で寝そべる「パピヨン」ちゃん、とても可愛...音は人なり
このほど東北地方の方から小躍りしたくなるようなメールが届いた。ご本人の了解なしの掲載だが、匿名なので大目に見てもらうことにして、大要、以下のような内容だった。「貴ブログを読んでオペラ”魔笛”(モーツァルト)を見直したくなり、わざわざプロジェクタを購入しました。所有していた”魔笛”は昔懐かしいレーザーディスクによるサバリッシュ指揮の1983年の録画で、10年くらい見る機会がなかったが、これからじっくりとオペラ鑑賞を楽しみたい。貴ブログのおかげでオーディオと音楽にやる気が復活してきました。」1983年版のサバリッシュ指揮の「魔笛」はたいへんな名演です!私も「DVD」を持ってます。こういうメールをいただくと、つくづくブログを続けていて良かったと思う。(ブログを)始めてから18年になるが、大した内容でもないのにご...虚しさが漂うオーディオ記事
現在住んでいる家を売る気はまったくないけど、どのくらいの相場なのかちょっと気になる・・、まったく同じことがオーディオ機器にも言える。およそ、製造されてから20年ぐらいはなろうかというデジタル機器の「DAC」(DAコンバーター)の「エルガープラス」(英国dCS)。発売当時の価格はたしか「250万円」前後だった記憶があるが、縁あって我が家に流れ着いたのは10年ほど前のこと。周知のとおりデジタル系機器の進展は日進月歩で、もはや旧石器時代の産物ともいえる時代遅れの代物だが、さすがに「腐っても鯛・・」で最新の「DAC」と比べると、微細な解像力などはやや劣るものの、ゆったりと包み込むような豊かな量感は「あまり細かいことは言わずに音楽を楽しもうよ」という気にさせてくれるから不思議~(笑)。我が家にある4台の「DAC」の...売る気はないけど相場が気になるオーディオ機器
アルファベットの「Y」という文字を見ると大のミステリーファンの一人として、ついエラリー・クィーンの「Yの悲劇」を連想する。いちばん最後になって「ありえない犯人」の実像が示され、誰もがギャフンと納得せざるをえないその緻密な論理構成はまことにミステリーの金字塔にふさわしい。それはそれとして、今回は同じYでも「Yの哀しみ」という遺伝子の話。「ご承知のとおり男性はXYの染色体(女性はXXの染色体)を持っているが残念なことにそれは基本仕様ではなく、生まれたときに片方にそのY遺伝子という貧乏くじを引かされたばかりに女性よりも短命になっている」という話である。「光文社」に「本が好き」という月刊誌がある。(現在は廃刊)本誌に「できそこないの男たち~Yの哀しみ~」(36頁)というのがあった。著者の福岡伸一氏は青山学院大学理...Yの哀しみ
「毎日が日曜日」の人間にとって、オーディオほどヒマつぶしに持って来いの趣味はないと思う・・、何しろ弄るところが山のようにあるんだから~(笑)。現役時代は仕事に追われて時間が取れず「音楽7:オーディオ3」ぐらいの割合だったが、退役後に時間が自由になるとそれが一気に逆転して「音楽3:オーディオ7」といったところだろう。もちろん時間的にはという意味であり、意識的には相変わらず「音楽7:オーディオ3」のままなのは言うまでもない。いずれにしても、取り立てて刺激のない生活の中でシステムのどこかを弄ったときの音の変わり様が「ハラハラ、ドキドキ、ワクワク」とさせてくれて、退屈感を覚えないところがとてもいい。スリル、サスペンス、スピードは人生に欠かせない「3S」(スリーエス)だといつも思っている。ちなみに、スリルとサスペン...人生に欠かせない3S(スリル、サスペンス、スピード)を求めて