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茶の葉の声に耳を澄まして https://blog.goo.ne.jp/camellia4387

茶道、煎茶道、中国茶藝、韓国茶礼、茶業、お茶の淹れ方など、お茶に関する古今東西を学んでいます。

お茶の利用は5千年も前に始まっています。人はさまざまな場面でお茶と対峙し、ある時は自分を慰め、ある時は勇気をもらってきました。喫茶の方法も作法も、時代や場所によっていろいろですが、お茶はいつも人のそばにいて、健康と安らぎを与えてくれました。茶室でも茶の間でも街のカフェでも、どんな場でもいい、茶の葉の声に耳を澄ましてほしいと願っています。素敵な今日のために。

MINAKO
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住所
逗子市
出身
東京都
ブログ村参加

2010/04/18

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  • 幸せでいる責任

    今日は、茶道教室をさせていただいている大学の卒業式でした。この一年、アジアの国々から留学している皆さんと時に筆談を交わしながらお茶のお稽古を重ねてきました。ひとコマ45分が月に2回でワンクール半年、しかも10名。言葉もどれくらい通じているかな?という状態でのお稽古です。何を伝えよう。どの部分を扱おう。考え続けた一年でした。どれだけ伝えられたかわかりません。たくさんの反省を抱えながら、でも、とても楽しかった一年を振り返りつつ、式に参加していました。「一期一会」とか「和敬清寂」とか四つの漢字だけでものすごいメッセージがあると感動していたのは漢字の国の学生でした。陰の足でとか陽の手でという言葉に陰陽って何ですかと聞いてきたのも道(タオ)の国の学生でした。私の中にある先入観をたくさん正してもらったこの一年でした。台湾総...幸せでいる責任

  • 百音

    昨日、この元気な10月の新芽を摘んで今年最後のお茶作りをしました。さすがにお茶もおねむの季節です。畑は今、お茶の花が咲き乱れ、蜂達が群れ飛んでいます。その蜂達の中に入ってお茶を摘んでいる自分が不思議でした。去年は、蜂を一匹目撃しただけでも、もうこわくてこわくて畑に入れませんでした。それから一年の間に何が起こったのでしょう・・・。ブーン!と耳元を駆け抜けていっても、服にとまっていても、進行方向前方にブンブンいても「ちょっと通るよ~」な感じでさくさく行けちゃいます。テレビでよく見る、蜂の中、平気でニコニコしている養蜂園のおじさん、それが今の私だ~と感じました。約七ヶ月、茶畑にいた時間は長いです。お茶を摘もうと手を伸ばすと、ささっと逃げる虫達がいっぱい。とにかく、たっくさんの出会いがありました。バッタと目が合うという...百音

  • ポツダム看護婦

    5つ前の夏の日のことでした。その頃のお稽古は、先生と二人きりのことが多かったのです。その日もとても暑い日でした。私の点前を見てくださった後、先生は私に一服点ててくださると言って点前座につかれました。お湯をとりながら、「蛍がね、蚊柱が立つように群れて光ってたのよ」そうおっしゃると、しばらく手を止めて釜から立つ湯気の向こうに遠い記憶を尋ねているようでした。「どこでご覧になったのですか?」「ボルネオ。戦争に行っていたの」びっくりしました。先生が、戦地に行っていらしたなんて、初耳でした。「お茶はいいわねえ。どんな気持ちも受け止めてくれる」先生は泣いておられました。その年の暮れ、先生はふとお稽古を終わりにされ、お目にかかる機会も少なくなりましたが、お家に伺うたびに戦争の記憶の断片を文字に起こされているお姿がありました。2...ポツダム看護婦

  • 紅茶

    7月の畑は雨もふらず、といって晴れるわけでもなくどんよりとして、でも、川面から上がる風が心地好い限り♪お茶摘みにはもってこいです。約2時間、新芽を摘んで丸一日室内でザルに広げて置きました。画像は、翌日、約1時間、布にくるんで揉んだところです。マーブル模様がきれい!いい感じですこれからまた揉んで、それをまた一日置いておいて翌日乾燥させると約20gの紅茶になりました。このサイズだと、女性の手でも満足のいく揉捻ができました。掌の中で、お茶の葉の柔らかさや暖かさを感じ取ることができるのです。全体に力が伝わっていく感じもわかるし撚りも効きます。あ~、これが「掌握する」ってことか茶畑でガッテンする日本語がまた増えました。マーガレット女王もヴィクトリア女王も夢見る茶畑の紅茶無くしてティーパーティーは語れないってあ、清川村のま...紅茶

  • まかないのお茶

    にゅんにゅんと伸びてくるお茶の柔らかい葉っぱを目にすると、どのようにして美味しく食べようか、どうやって飲んでみようかといろいろな工夫が頭に浮かんできます。普通に考えるのは茹でてみよう、蒸してみよう、炒めてみよう、焼いてみよう。ちょっと冒険して漬けてみよう、干してみよう、煮てみよう。さらには凍らしてみよう、腐らせてみようなど。とにかく、いろいろやってみました。そして、その度に、どれもこれも美味しくてそして何よりも経験したことのない香りに目眩がしたり幾重にもうつろうパステルカラーにため息をついたりただただ発見の連続でした。自分と同じようなことは、古今東西、たくさんの人が経験してきているのではないかと思います。インドのお母さんたちが家族の好みや体の調子に合わせて食事の都度、スパイスをいろいろに調合するように、まかない...まかないのお茶

  • 夢見る茶畑

    去年の夏、ひまわりを植えた茶畑を「夢見る茶畑」と名付けました。お茶を知りたくて清川村へ通い始めたのが3年前、お茶を育てたくなって清川村へ移住したのが2年前、その後、お茶をつくりたくなってお茶畑をお借りするようになってこの一年、感じるままにいろいろなお茶をつくってみました。収穫期の違い、揉みの強さの違い、発酵の違い、乾燥の度合いの違いなどなど加工の手加減が変わる度にお茶の葉は踊り出したくなるような甘い香りと優しい色でいつもいつも五感を興奮させてくれました。まだまだたくさんの不思議がお茶には秘められているようでなりません。この辺りのお茶摘みは長い間連休明けに行われていましたが、今年はちょっと早くてちょうど連休に一番茶の収穫ができます。そこで、夢見る茶畑でも5月2日の八十八夜の前後、お茶摘み園として営業することにしま...夢見る茶畑

  • お茶の色

    今日は楽しい高校茶道の日。秋休みということで丸一日かけてちょっとお茶で遊ぶことにしました。持ち寄ったお茶は6種、媒染液は2種です。上段がみょうばんの媒染液を使ったアルミ媒染。下段がおはぐろの媒染液を使った鉄媒染です。お茶は、右から矢部の釜炒り茶、雲南省の黒茶、インドのCTC紅茶、和束の碾茶、清川のお茶の枝、佐渡の番茶です。こんなに様々な色が揃いました。黒茶はなかなかいい味を出しています。アルミ媒染はウコン布のようです。釜炒り茶の鉄媒染もまたたまりません。でもでもため息が出るほどに美しかったのがお茶の枝を煮出した時の色です。やさしい透き通ったピンクです。桜の花びらのような、アセロラの飴のような・・・いつまでも眺めていたい美しいピンクでしたが、残念なことにその色が留まりません。媒染液の濃度を濃くしたりしましたがほん...お茶の色

  • 青茶(烏龍茶)をつくりました。摘採から乾燥まで丸一日かかりました。最初に葉を天日に晒して水分を蒸発させますがこれを晒青といいます。次に室内でさらに萎凋し数時間おきに撹拌しました。これが揺青。ここまでで10時間以上かかってもう夜中です。でも、葉っぱはまだだよと言っています。室内は林檎の香りでいっぱいです。このお茶の葉の中にこんなに甘酸っぱくてさわやかな香りがいたなんて。数時間ごとにその甘さもいろいろに変わりその度に感動のため息をついています。よくわからないながらも葉の周辺や葉脈の色が変わってくるのを見ながらお茶の合図を待ちます。お茶畑の向かいにある陶芸の先生の工房を使わせていただいての作業です。この日は村内放送があってツキノワグマが出たからみんな気をつけなさいとのこと。お茶の香りに誘われてクマ来るかな・・・お茶の...青

  • 夏の虫

    バッタと目があった気がします。「暑いのにごくろーさん!」と言ってくれた気がします。さざえさんのあなごさんの声(若本規夫さん)でした。これだけ暑いと、もう、何が何だか。ところで、バッタ君、貴方はここで何を食べているの?お茶の葉を少し食べるくらいは許してあげます。そのうち、バッタが噛んだ葉っぱでつくったお茶にもなにか特別の効果がでるかもしれないですから。(ウンカという虫が噛んだ葉は、ウンカ芽と呼ばれ、その甘さと香りが高く評価されるようになり、害虫と呼ばれていた日々は過去のこととなりました)お茶の葉を巻いて住み家にするハマキという虫が何種類かいますが、この子を食べてくれるなら食後に少しお茶も食べていいからあなごさん、頑張ってね!とエールを送りたいところですが、このバッタ君はいかに。害虫の本たぐる夏せみしぐれ4月からも...夏の虫

  • 茶摘み田楽

    機械を入れていない茶園はただ今、上にも横にも元気はつらつに広がっています。一番茶の摘み残しが育ち、遅れ芽の遅れ芽が芽を吹き、二番茶の新芽が気配を見せ、にぎわっています。そんな畑に思い思いのお茶摘みを楽しみにいらっしゃいませんか。ご希望のメールをくださいませ。いろいろなお茶をつくりましょう。近いところでは、6月10日に何人か集まります。この日は梅雨の入りです。天の糸を呼びおろす田楽な茶摘みになりそうです。雑草を刈り、地を清め太鼓や笛を打ち鳴らし歌や踊りもお好きにどうぞ10時頃から集まって17時頃までのんびりと摘んだり揉んだり蒸したり炒ったり中国製の釜炒り茶の釜とか家庭用の蒸し器とか今回、ほうろくを買ったので初使用そんな道具たちを茶畑の横に並べますキャンプのような河原乞食のような田楽のようなそんな一日になるのかなと...茶摘み田楽

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