素敵な夢だけポケットに 詰め込んであなたと渡る架け橋―――を・・。 コンビニで買った缶コーヒーの苦味が舌に残り、 スマートフォンの通知音が鳴る度に心臓が一拍飛びながら、 世界がもし美しいと思うのならと、
Skinny すべての記憶が、無造作に杭を打ち込んでゆく視線、 Oh genius, Oh genius! 「Möbius...血液は二十秒で心臓―――さ」 STOP‼ ゆらゆらと縞模様を描き出す、 鏡の中の自分。 (窓のない壁、隙間
Kamome studio「your power」 ミュージックの回転速度が ■プリーズ、フリーズ はぁ...ハァ... 何だってんだ 「一方の鏡のなかにもう一方の鏡がうつるというのは、 無限ということですか。」 枝 葉 末 節
神様がいらない世界 ねじれ、ひきちぎり、うねり・・横滑り、旋回、 ブラックホールみたいに吸い込まれてゆくんだ! 成長と現状維持とかいう歪みが救いようのない精神を作るのさ、 醒めた見方やペシミズムは極
The Salt 幅0.5ミリ。 塩粒ほどの大きさでフルカラー撮影できるカメラが開発されるとか、 塩と水を使用し人間の脳細胞のように動く、 バイオコンピュータが開発されるという時代における―――塩。 地球上の97
HUJIYAMA 御存知の通り、富士山は、静岡県と山梨県に跨る活火山。 最後に噴火したのは1707年。標高は3776 mで日本一の高さを持ち、 整った円錐形の形が特徴。 2013年、ユネスコの世界文化遺産に登録
玩具の話 世の中には色んな玩具がある。 「見る」「聞く」「触る」「話す」の基本的な四形式があるとして、 そこからさらに「どんな年代を通じても」という要素が出て来る。 「積み木」や「ビー玉」なんて限
石を投げる、というような些細な出来事で、 一瞬どんな変化が起るかも知れない。 口の器官の運動に伴う筋肉の感覚を通じて生ずる、 交錯している枝をつたって、 一本の木から、隣りの木へ。 地図だのカレンダー
Things to do at night 口元に指を当てて声を出さず、 口の形を「し」の発音時の形にし、 静かな水が流れるように、 時には愛らしくさえ聞こえる旋律で・・。 バーベルを頭上に持ち上げて静止し、 三人
The feeling of breaking 普段よりコンパクトに丸まった背中は、 ディオニソス的な世界への躍動。 支払われた代償と叶えられた願い事の実験記録・・だ。 知らず知らず、 甘酸っぱい香水の匂いが立ちこめてい
right? ピチャッと足音がする。 倒壊した建物群の中で。 「発電所、建物はおろか、人の影すらないな」 「それなら何であのビルに電力が行き届いているんだろう」 >>>オランダの風車がまわる。 >
We go on trips because they want to find their true self 足に力が入らなくても、進む。 街の中を歩いていて、 お腹が減っても歩いている人は、 どれだけいるだろ―――う。 二日は? 三日は? そして―
英雄は一人の中に詰め込むものではない件 Heroes are always so busy that they tend to lose sight of themselves. やばい今、危うく必殺技名を間違えるところだった。 ―――深紅のヒーロー、テラレッド。 そ
戦争 太平洋戦争(大東亜戦争)末期、 伊号第五八潜水艦(伊―58)はフィリピン海付近を航行していた 潜望鏡を覗いていた航海長が電気を帯びたように叫んだ。 「空母らしき艦船1、駆逐艦5」 航海長に変わっ
遠い街 ―――サイレン。 アカシックレコードが、 タイプライターを打っている。 ねえ・・明日や明後日でもなけりゃ―――ね、 色んなことがどうでもよかった・・本当さ、 人類が滅ぼうが、世界が壊れようが、
Little girl 「センパイ、デートしましょう」 大学の広場を歩いていたらサークルの後輩の女子が声かけてきた。 恋人はいないし、 お出かけをデートと昇華できるほどの間柄かは別として―――。
人生終了 アナタハコウイウ人生ヲ送リマシタ。 死ハ理解デキマスカ。 後悔ハアリマスカ。 記憶ヲ整理スル時間ハアリマスヨ。 ソノ出来事ニヨル連鎖反応デ、 「アナタガ望ンダ人生」ニナリマシタ。 何
洗脳 曖昧な思春期が肌に合わなくて、 世界に上手く溶け込めなかったことを思い出す。 TVの話をしたことがない。 人間嫌いの究極は非行少年だ。 ヤクザも、特殊犯罪も、道だ。 絡めとられてゆく、食虫植
人間のような表情をした犬 みんな、劣等感をかかえてるのさ。 みんな、宗教を信じたいのさ。 みんな、日常や、世界を愛しているふりをしているのさ。 でも、全部、ごっこ遊び。 全部、ただのひとつも、重
out of focus 世界の何処かで 神の祝福を受けた 聖書が燃えている かも知れない 触れるだけで妊娠させてしまう、 ダークマターとか。 ラブレターをもらって桜の樹の下という、 テンプレを信じるな、
A story like art 星が落ちてゆく、 いくつもいくつも、落ちてゆく・・。 この世界の、昨日までそうだったことが剥がれてゆく、 たとえ、今日、何も起きない一日であったとしても――。 三千世界の小手先、
恋 何を歌っているの、 昔の歌だよ。 気違いじみた馬に乗って、 眼で追う夢やあこがれ。 誘わないで欲しいけど、 誘ってください。 女はいつも無茶な注文をする、 それもいわゆる一つの、 ニューヨ
猫さん、 毎日気忙しいと思いませんか? 同意はいらないんです。 猫さん、 あなたは女子高生には逃げ、 子供からも逃げ、 猫好きそうな主婦からも逃げたのに、 何故僕からは逃げないんですか。 目当
Can't see it, can't hear it 声の感触、揺れながら踊る、僕等の秘密、 今はっきりと僕の前に甦る、 墓の中から吐き出されるようなどす黒い憎悪で澱んで、 息をするのさえ億劫だ。 指の先から血が流れてい
涙を見抜かれたような――。 苛立ち・・。 焦り。 溶けてしまいそうな・・。 濡れた魚のように生々しく、 瑞々しく逃げてゆく、 「ひびき」や「吐息」が、 “酢”のごとく感じられ――る・・。 季節は、 昨日に憑か
裏町の泥 ――湿った部分と乾いた部分―― 窓の外を見つめて、 朦朧としてくる。 ガランとした気持ち、 ポッカリとした気持ち、 バスローブに身を包みながら―――。 (夢の夢) (夢の又ゆめ) 何も明日
pierced earrings クレオパトラが、アントワネットが、 楊貴妃が、 あるいは映画女優が、 ピアスしていた―――ら。 他人行儀な船団。 「イヤーロブ」(耳朶) 「トラガス」(軟骨) 「ヘリックス」(軟
amusement park The standard for world peace lies in amusement parks. 陽気なサーカスのような耳の鼓膜。
森の動物たちがひとかたまり。 それは戦隊ヒーローしたという認識で、 正しいですか? 「うおー、もふもふ、させりょー。 もふもふのたぎり」 混線していまシュ。 わからないけど、多分、それで、涅槃。
美しいとか可愛いとか説明しないと了解できない 朴念仁がいる。 グリム童話でチェシャ猫探すことになる。 シンデレラなのに森で眠っている「死んでれら」こと 白雪姫の具合。 キスじゃなくて硝子の靴。 潜
悪の道へ 引き込もうとする女 明日も同じ世界が続くだろう。 つまり、明日も同じ日常を繰り返すだろう。 これはストレス性の反応です。 明日、会社や学校を休んで違う日常をしてみましょう。 平日の朝から
水妖 体温が下がるのが聞こえるほど静かな、雨。 (無形、有形、単純、複雑・・・) ディレイやフェイザーエフェク――ト・・。 過去と現在をカットバックしてゆく・・。 着地点が見えるようで見えない、二面性のゲ
Eins zwei drei 屋根のあるバス停で、 バスを待っている。 共同椅子にさっきからずっと蟻が、 ストップ・モーションしている。 今日が過去形になる。 誰かが置いた傘が立て掛けられている。 「お、」
ニート神話 弱いから許されるってことを時々は憎む。 じゃあ、まるで、その弱いことで、さまざまな出来事を、 正当化しているようだ、と。 世間の刷り込みが強くあった 正体不明の混乱が続いてい―――た・・。
眼 星・・・。 こんなことをしていて、 何になるんだろう。 静思する、アイソメトリックトレーニング。 もたれ/かかって/いる 分断さ/れてい/く状況 この公園は、 夜、誰もいない。 あとがき
x感覚 潮が満ちたり引いたり、 するように―――。 xは聖誕祭、xは、ガムの中の人、 xは電磁波、それから染色体・・・。 「考えるな。 表情に変化はない。 微塵もない」 映りの悪いテレビを、 気
秋風 窓の脇で幼子の吐息のようなさざ波を思い浮かべながら、 眼を閉じて、スッと身体を投げ出す。 広い野原に見渡す限り生えているクローバーを想起させる、 無防備なシンプルの深い響き――。 ――精神に
black anima 穴やレンズを通して対象を結像させ、 物体で反射した光および物体が発した光を、 感光剤に焼き付けたのち、 現像処理をして可視化したもの・・。 フィンセント・ファン・ゴッホによって描か
人間レポート 人間なんか何処にもいない 同僚はいる。 どうせ中途半端な結果だ、 尻切れトンボだ。 言いたいことなんか、 いつまでも言えやしない。 きれいごとじゃねえんだよ、 脳味噌に蠅と蛆虫が
77 *そろそろちゃんとした男や女が現れて欲しいな、と(?)
脱・女の時代 口が腐るほど悪口を言ったあとで、 女は更なるきれいごとを目指すのだろうか。 青みを深めて透き通る玻璃の色よりも、 マグマにも似た原色の赤がイメージ・カラー。 ちゃんとした女が毎日
女性 「何もしたくない」を、 純粋に追及したのです。 でも不自然です、 カメラを意識しています。 わかっています、 それがインスタグラム脳。 まじかったりーな、 と言いたくてもキャラ優先、 い
タイムマシンと青いビー玉と、 嘘と僕等のハローユートピア A time machine and blue marbles Lies and our Hello Utopia 僕等が生まれたこの時代、 初めて見るものだらけ、 だったらいいな。 真実の試
どうして心は震えるのだろう? 風の中で眼を瞑って考えてみる、 形がない―――から、 そうでもしないと見えないものを忘れてしま―――う。 如実に展開される、色彩や、香りや、触感も、 涙が落ちた黒いまだら
対立と排除 火の消えた燐寸のように迫りくる夕立。 遮断機が空を区切り、見上げる中空には、 磁場を動きまわるやすり屑のような積乱雲。 駅前ロータリから遠ざかるほどに靴音が響く。 横断歩道で斜めから覗
マジンガーZ症候群 とめどない拡声器! とめどないバリヤー! とめどない、とめどない、饒舌! 間違えた道を、 進んでいるような気がした。 十字架にかこまれた悟り、 お釈迦様でもわからぬ正義、
秘密が意識にのぼせあがれば石英のぶつかる白い棺の感覚、 時折思うんだ、みんな簡単に自分を売ってしまうなって。 “何もしないのはなし”っていうゲームで、 簡単にカッコいいや、可愛いを手に入れる。 訳知り顔
Invite to the Darkness 鈍色の肖像。 体温は体温を求めてピアノの弦のように緊張し、 (...everywhere were flowers, flowers, flowers.) 虚飾のエデンのアダムの林檎。 踊り子のように身をくねらせ
言わないで欲しい さあごらんのとおり、 杓子定規の歴史家諸君に、 気弱なおたまじゃくしを、 見せたまでの―――こと。 やがて細い鍵型になって、 夏の夜を波のかすかなざわめきへと変えてゆく、 風景は
Rock and roll brings us back to life 何もわからずに藻掻く俺は滑稽かって? 冷え切ったステージは砂漠の雪、 光は月の石、 そんなもんだ、誰も皆クレイジーだ、 ビルが輝いたぐらいで荒野は消えたりし
I noticed that something was changing little by little フラクタルな抽象画みたいに (がらすのなかのふしぎなけしき) セ ロフ ァンで包んだ、 ゼリーのお菓子みたいだ、 ゆらゆらとする、 縞模様
セイギ ニンゲンてやつは、 やつはさ、救い難く、 度し難いものさ。 花が綺麗だった。 空に雲が流れていた。 毎日それでいいんだ、 本当さ。 特別なことなんか一つもいらない、 毎日は繰り返す
別に何考えたっていいじゃねぇかよ Kamome studio
Black goat to white goat 命を削っている時計の音が、volumeを上げる、 盲目のmotionだったけど、 喩えようもないほどの Like a Love Song 君は―――嘘吐き(さ、) うすぐらく、なやましく、うつくし
Lost in mind 恋患いとか片思いとかわからない、 開閉の音に至るコミュニケーションプロセス。 ただ、見つめてる、人通りの少ない、 ひっそりとした街路では今更ながら風穴に吸い込まれるような、 心細い感
悲しくてわたしは喋りたくない 言葉を願ったのはいつぶりだろう。 呼吸ー遺棄、強引な爪で、 風力を生む、 まともなふりをすることなんか――ないよ、 繊細精緻なるもの、エフェラメル、 君(は、) チョコ
The story of counterfeit money 偽札というのは、『カリオストロの城』や、 『シャーロック・ホームズ』の話が有名だと思うが、 フィクションではなく現実世界で、ま
プロレスの話 どんなスポーツにもルールがありそれに逆らったプレーは「反則」となる。 「反則」は、基本的には犯してはならない事柄であり、 反則を犯したものには一定のペナルティが与えられる。 ところで
信憑性の話 馬鹿馬鹿しいやりとりがある、 証拠があるとかないとか、言ったとか言っていないとか、だ。 日常茶飯事という人もいるだろう、こういう喋り方をする人もいるしね。 そうなってくるとメールに証拠
Idols are also human beings, and even idols are worried about their lives. 現在日本に存在するアイドルグループの数は、 三千組以上。 人数にして一万人以上にのぼると言われている。 すさまじいまで
既に午後五時。 喩えようもない焔を燃やして動いている、柘榴の実。 日没を控えた、夕陽が見え始めている。 きらり、と彼女の顔で何かが光ったような気が、した。 薔薇色の頬は、 傍を通る天使の光が濡らした――
lamp spirit ~青髪グラマーな超絶美女のランプの精と、 過ごす一週間とオーイエーな僕~ ちなみに眼の前にあるのはオイルランプで、 灯火器や電灯ではない。 まず、そのような明かりが取れる窓がない
レンタル彼女入門 レンタル彼女という仕事がある。 (ちなみにレンタル彼氏というのもある) 一番基本的なことだが、 これはプラトニックな疑似恋愛のサービスであり、 恋人を探すところでも、キスや腰に手
伊弉諾神宮 兵庫県淡路市にあるのは伊弉諾神宮。 淡路島は、神話の国生みの舞台としても有名で 日本書紀には、伊邪那岐命は、淡路州に幽宮をつくられて、 静かに長く隠れられたと記されている。 (「広げる
寝ろ。 基督や釈迦がどうした、羊が皮を脱ぎ始めた夢の中、 「このコートはどうですか」って聞いてくる。 わからんけど多分、あったかそう。 あと、お前意外と着痩せするんだな。 褒める。これが大切。
可愛いは無敵 「なあ、近頃疲れるんだ」 「それはな、お前、 餃子食べないからだよ」 「でも身体が・・・・・・」 「あのな、それはな、 餃子成分が足りないからだよ」 「口臭い」 「あのな、それはな、 お前
触れても揺れない心なら、 『触ってる』って言えない、 『近付いてる』と言えない、 テリトリーに入る。 “あなたにとってわたし”じゃないなら、 “わたしもあなた”じゃなくていい。 踊り場が問う春、 自転
Without thought 人間的共感能力、意思決定能力、創造力、 イノベーションを起こす能力。 「ひとつのことを続けられる」というそれだけで、 素晴らしい才能。 それは誰か他者から強制されてできるものでは
会場で飲食販売やうちわを配布したり、 有料席のもぎりをし、それから声掛けをし、 時には車の整理をこなす花火大会のバイト。 短期間のバイトで、業務内容はどれも単純で、 特に経験やスキルは必要ない。 海
トレーディングカードの話 トレーディングカードゲーム(TCG)は、 異なる点数や価値のカードを組み合わせて勝負する遊びで、 アメリカで誕生した「マジック:ザ・ギャザリング」が発祥と言われ、 戦略性と
崖 口角を美しく窪ませるたびに、 暗い水の揺れるような気持ちが棚引く、 恐い夢を見たんだね、 瞳の中には砂漠の海が拡がって、 翩翻と漂っている小舟、 鳥は空の表面をこするような音を立てる。 静脈
見えている景色 やむなく流される下水溝のように、 雨のように、 道徳律の狂った無力で怠惰な平和主義者のいる町。 蜘蛛の巣は冷たく、 遠い昔のバビロンの捕虜のシーンを偶然再現したみたいに、 空洞と
女が考えていそうなこと 白い罫紙に細かな横文字が蛆虫に類する気色悪い生命を与えんと、 びっしり書き込まれた、ラベルを貼った口の広い薬壜に、 閉じ籠められたような厭な気持ちがする肉体の垢や、爪、かさ
It's a windy day 僕等は誇張する、まるで触れれば身を焼くような姿で。 言葉は思った、通過儀礼、と。 喩える、世界恐慌の参列者のようだ、と。 アルカイックスマイルの、正確な言い方は何だろう? 喩え
蟻とSF 地球上の全蟻の数は「二京匹」という話があり、 それをインスタグラム脳的に処理すると、 直径八六〇メートルの蟻団子になるそうだ。 激しい雪崩となって穴のような谷の中へ突き進んでいくような、
オワレル ハァハァ・・・。ハァハァ・・はあはあ――。 追われている、一人ではない、複数だ。 それも、人間ではない。 この世ならざるもの。 コマ送りのストップモーション・・・。 ―――嗅覚情報処理――視覚系神
多感覚統合遊戯の提案 部屋の四隅に一人ずつ立ち、 一人ずつ壁伝いに回って次の角にいる人にタッチする。 つまりこれは四人推奨ではなく、四人指定ゲームだ。 ここには冬山の夜とでもいうべき怪談の存在が
ようやく俺は何かがおかしいことに気付いた。 図書館。 いつのまにか、水に沈んだように真っ暗だ。 寂として雪を聴くかのような重い外の空気、 空虚な町に――――――。 喘ぎまわっているから。 遠い時刻
ここ はは、 ユメダ。と (耳と前髪の髪を揺らした、 風・・・と光・・・・ (そこにいたって気付かなかったと思う) teenager feeling 永遠なんて感じる方法 歳を「撮」っている。 都市を「録」っている。 チカ、
大人の休日 川辺に青いシートを敷いて、 拠点を作る。 そして取り出す。 六枚切で作る、 キュウリとスライスハムとチーズの、 サンドウィッチとか、 弁当箱に白飯詰めて、 卵とウィンナーとか、 ほう
世界は半分のものになる。 そして半分のもの同士がある日、別のものになる。 属する、領域の、不条理。 その特異点から、 歪みが生まれて来る。 何もしたくないというのもそうだ。 何かしたいというのもそ
カーテンになりたいと思った。 だから、風になった。 風は、スーパーマーケットへ行って、 道をぶらぶら歩き、中学生らしき女の子を見た、 川を見た、汚いと思った、街が。 公園を見た、穢れてると思った、世
未知の人 Let's read the will of a future person 何も知らないまま空洞が拡がる、うらがなしい建築と建築の軒を歩いて。 本当の夢も、本当の自分も、本当の世界も、意志と欲望のグルーヴ、 本当の人生も、本
シャーロットのための ワンタイムパスワード 一杯のコップの水の、 嵩が減っていく、 銀箔や、 磨き上げた鼈甲の、 ようだった、 蝉の翅。 ささくれのない、 怒りや悲しみの溶けて、 いない、
雨夢 雨だよ、 いま、眼から移植した魚の鰭のように、 重い囚衣が消えてゆく。 みんな、一様に、 貨物列車で、連結して、 不確かなこと、曖昧なことを、 夢じみたことをさらけ出した。 眺めは俯瞰、
Eden 時間を盗んで、 空白を、揺らぎを、 生み出し続ける。 底無しの静かな淵に、 放り込まれながら、 その一秒を、 何年間にも渡って、 見える間だけ、 存在するものとして、 ループし続ける。
空洞 「彼女」は自分の心を探るような眼をして、 見ていたのだと思う。 見えることは・・。 見えないことを望んでいたのかも知れない・・・。 紗布が、細胞の隙間に滑り込んできて、 本来そこにある『眼』
ひよこ鑑定士 Chick appraiser ひよこ鑑定士(以下鑑別師)というのがあるけど、 高収入というのはまず嘘で、 これは「頭なしで一八カ月間もニワトリは生きた」という話に似ている。 資格を取得
War mode in my heart ネットのパトロールが激化してる、繭の宮。 「人見知り」や「毒舌」が一つのキャラになってた芸能人が結婚し、 テレビやラジオで幸せそうにその話をすると一部のファンが、 「変わった
日傘をさす女性 Woman with a Parasol - Madame Monet and Her Son 《日傘をさす女性》は、 一八七五年にクロード・モネによって制作された油彩作品だ。 『散歩』と呼ばれることもある。 一〇〇センチ × 八
この街は情報で出来ている This city is made of information 朝、布団から出たくない、 絶対に鬱だ、ウザがるな、 それでもアラームを一瞬で止める、 狭間で阿吽の呼吸、 ここは「桶狭間」ってそっちか
Not everyone is the same 何度も笑い合える話を花向けにしたいけど、 愛想もコミュ力もない、 そう思ったら、一欠片の白い結晶が 頬からスッと降りた。 本能がERROR吐いてるノーモーションで叡智な夜、
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素敵な夢だけポケットに 詰め込んであなたと渡る架け橋―――を・・。 コンビニで買った缶コーヒーの苦味が舌に残り、 スマートフォンの通知音が鳴る度に心臓が一拍飛びながら、 世界がもし美しいと思うのならと、
不.安.ば.っ.か. 運.ん.だ. 広角レンズに映るクリーム
無法地帯という言葉を聞いて何を想像するだろう、 存外、治外法権という言葉を思い浮かべるかも知れない。 とはいっても治外法権とは、国際法上の権利で、 在留外国人がその居住する国家の法律に拘束されない特権
これは一体何度目の冬? そしてこれは一体何度目の絶望? A
<ゴミ箱から異世界へ行きます> ...エアコンの室外機で、 “コマンド入力”する、 「※ コマンド入力によるアクセス可能」 [ライ
昼下がりの空気は、 まるで熱に煮えたぎる水のようにゆるく歪んでいた。 アスファルトの表面温度は摂氏五十度を超える
閉じられてゆく世界/こじあける世界 外出とは、僕等を覆う、薄くも強固な一枚の膜を破る行為だ。 それは、室内という、完璧に守られ、制御された空間から、 広大で予測不可能な世界という名の無限の可能性へ
コイン精米機 駅前のスーパーの、日陰になった隅。 真夏のアスファルトの底知れぬ熱気を、どこか遠ざけるように、 その機械は背を低く構えている。 薄緑色の鈍い光沢を放つ鉄の外装が、午後の傾きかけた日差
深夜の蒼色のレーダー図より 人類が、まだおぼつかない歩みで大地を離れ、 空という無限の領域へと、その視線を向けた、まさにその瞬間から、 戦闘機は、もはや単なる鉄と火薬でできた兵器ではなくなった。
狐影戦記 雨雲が、鉛色の重みを帯びて空を低く覆い、 その冷たい滴が、無数の甲冑の表面を濡らし続けていた。 一粒一粒の雨滴が、武士の兜の鉢金を叩く音は、 遠くで響く雷鳴にも似て、湿った戦場の空気を震
空豆 風の気配すら感じられない、とある静謐な午後。 畑の一角に、他の草木よりもひときわ高く、 向日葵やアスパラガスのように、 まるで誰かに見せるかのように、その青い莢を掲げる、 控えめながらも存在
洞窟の火と手の記憶 The Fire in the Cave and the Memory of the Hand 社会主義という思想の根底には、人類が持つ、 普遍的な感情が横たわっている。それは、 眼の前に広がる「不公平」への、燃えるよう
蝶の光、なめくじの夢 一九八〇年代後半、日本という国全体が、 まるで巨大な金色の泡の中にいた。 その時代、空気は、根拠のない楽観論と、高揚感に満ちていた。 富を欲するものは恥を忍び、傾絶せよ。
麦茶 夏の兆しが、まだほんのりと青い、 湿った空気の匂いに混じり始める頃。都市の喧騒から離れた、 あるいは古い住宅街の、とある台所で、 ひと鍋の麦茶が、静かに、そして緩やかに煮出されている。 窓辺
UVB-76 モスクワ郊外、深々と雪が降り積もる、凍てつく冬の夜更け。 時計の針は午前三時十七分を指し、街の喧騒は遠く霞んで、 あたりは深い静寂に包まれている。 その静けさの中で、一台の古びた真空管ラジ
性同一性障害 性同一性障害、 あるいは、現代において、より精緻な感性で紡ぎ出された言葉、 「性別違和(Gender Dysphoria)」という概念。 それは、まるで一枚の絵の中に、矛盾する二つの静寂が、 しか
巫女バイト 凍てつく冬の早朝、あるいは夏の熱気を帯びた祭りの夕暮れ。 冷たい風が頬を撫で、周囲の静寂が心を洗うような瞬間、 凛とした冷気を纏い、清潔な白衣に、 鮮やかな緋色の袴をすっと身に纏い、
ウミヘビ ウミヘビ、その響きは、 どこか遠い海の底から聞こえてくる、 神秘的な歌。 それは、単に海に棲む蛇ではなく、 太古の昔、乾いた陸から、青く広がる海へと、 大胆に越境を果たした生命の使者であ
レタス スーパーマーケットの鮮やかな陳列棚で、 あるいは食卓のサラダボウルの中で、 ついぞ僕等はそれを、「ただのサラダの脇役」として、 その存在を無意識のうちに通り過ぎてしまう。 しかし、このみず
世界というものは 面と色とが互いに関係し合い、 “静謐な正比例” 「人体/動き/キャラクター」が音響する。 太陽は白孔雀のシンバルである時、 炸裂する柘榴石。 聖なる円環というように、 明日も繰り返
廃人のように、スイカ美味しいよね、 を繰り返す夏の日の少女 スイカ美味しいよね。 そういえばさ、コーラで、 消火できるらしいよ。 専門家はやめろ使うな、 ライフハック、 NGというけど、 水だから
木の切り株は、 死んでいるように見えるけど、 生きている。 氷山の転覆した時、普通は「白」で、 空気が入っているのが「青い」んだ。 氷河の中から、 未知の古代ウイルスが発見される。 氷というのは
明日の君はどうやって生きるの? How will you live tomorrow? 「ランダムアクトオブカインドネス」というのがある。 「見返りを求めない行為」のことを言い、 わらしべ長者的な、「親切」や「優しさ」の
珈琲 誰もがそれを見たことがあるに違いない、 ソーサーという受け皿から離し、 コーヒーカップを持ち上げ、 一口味わうという略奪―――を。 無力な叫び声のように、 何処にいたんだ? あまり時間がない
埠頭 埠頭で波の静かな呼吸が聞こえる。 太陽が失せてしまうと、夜の世界だ。 砂浜には、貝殻や、プラスチック、硝子、 シーグラスなどもあるかも知れない。 空き缶や、ハンバーガーの袋。
子守歌 象の子供に飼育員が、人間用の子守歌をうたうと、 すやすや眠ってしまうという話があったけど、 子守歌には鬱が塗りこめられている。 もちろん賽の河原へ連れて行くとか、 包丁で大根のように切り
鏡 儒学伝来以後、「鏡」は「知」 ハエトリグモに鏡を見せると、 踊るような挙動を繰り返すけれど、 これは明確な―――“威嚇”だ。 合わせ鏡で“無限の反射”を生み出すことは可能か、 という問い掛けがあ
十字路 自動運転になると信号機をなくせたり、 交通事故そのものがなくなる可能性がある。 この交通渋滞を起こさせないASBCは、 航空管制システムをイメージすれば分かりやすいが、 前提
クリップ 書類を挟む文房具のクリップ。 引っ掛けられる、だって穴があるから、 目玉クリップ。ピン系の画鋲と組み合わせると、 謎の無双感を発揮する。 食べかけのお菓子や使いかけの食材などを、 「パチ
展望エレベーター 2050年、鋼鉄の20倍以上の強度を持つ炭素繊維、 「カーボンナノチューブ」のケーブルを伝い、 30人乗りのかごが、高度3万6000キロのターミナル駅まで、 1週間かけて向かう
flash 太陽のまわりをまわっている、 惑星の軌道とその速さが一目でわかる、 シミュレーションインタラクティブフラッシュ。 二時間、四時間、八時間もかかるような投げ技、 様々なトリ
そよ風 風吹けば、 波揺れのバランスを取りながら歌う足枷、 穂のあるいろんな植物が長座体前屈をすれば、 ヘアピンが外れて光がチクチクする。 脳波、心拍数、血圧、呼吸数が、 ストレスによって無
ピアノ お腹が減ると、 ピアノへと近寄り、 飼い主へ鳴らせよ届け、 前脚で鳴らす猫。 ミュージシャンキャット、 ゴロゴロ咽喉を鳴らす。 ドレミファソラシド知らない、 海賊は海へ突っ走って衝突
目薬 水たまりに落ちる大きな水滴のごとき、 スローモーションの点眼の瞬間、 意識とは関係なく勝手に自動的に、 意味のない感覚を闇の中にずるずると紡ぎ出し、 残した足跡がくっきりと残ったまま、 音楽
運びます 生活必需品だって宅配便で運ばれる時代だ。 そういうのが一気にやって来るような気分になるのが、 引っ越しだ。 Amazonの労働は厳しいらしい、 物をテレポートさせられたら商売になら
視聴者の意見 つまんない。 ヨーグルトの半分、 ハバネロ入れてみたい、 ワンタイムパスワード。 合法的な面白さ、 考えろよ。 量産されて、風化して、 脆い論法、焼き直し。 スルー
お迎え 待っている時間も嫌いではない、 どう時間を潰そうかって思う。 約束はしない主義だけどね。 だって、約束は相手を縛る、 義務が嫌なんだ。 でも会ったら、目蓋の微妙な反応や、 表情の一瞬の青天
bottle ship the sky 美しいとか可愛いなんて、 嘘でも一度も思えたことがない自分でも、 脳を焦がすような華麗なる昇華の軌跡を求めて―――る、 さあ、物語の始まり―――だ。 不意に床に落ちた栞、 坂道へ
永遠の青い花 月暈が 光りながら、 引力のコラージュして、讃美歌して、 血の甘さに驚きながら戸惑いの吐息して、 僕の、名前忘れてくれる。 チェリーパイに突き刺すナイフみたいな、 この先で滲んで