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  • 『 藤田嗣治 』 近藤史人著

    副題は異邦人の生涯。1913年、27才でパリに渡りピカソやモジリアーニ等。綺羅星のごとき画家たちとも交流、島崎藤村から金子光晴など日本人ともパリで交友を持った藤田嗣治の伝記です。著者はNHKディレクターとして藤田嗣治の番組を作った事もある方だそう。第34回、大宅壮一ノンフィクション賞受賞作品。夏堀全弘という人の藤田嗣治論に藤田自身が手を加えた未発表の作品が軸になっているようです。画法や戦争画を描いたこととかフジタの一生の軌跡は良く分かるのですが人物像は分かりにくい。作者はフジタをどう思っているのか分からない。フジタは反論はしないで逃げるいい人振るタイプだったらしい。交友関係が凄い人ばかりなので面白く読みましたがフジタのやったことは分かってもフジタの心は分かりませんでした。40センチほどのフランス人形を愛し...『藤田嗣治』近藤史人著

  • ドッペルゲンガー ❓ 三姉妹の旅

    若い頃は3人の中では私が一番きれいと言っていた姉も街を歩けば男がついて来ると噂がたっていた姉も身体の均整は一番取れていると思っていた末娘も50年前の動画を見てどれが自分だか分からない三姉妹で温泉宿に泊まり同じバスローブを着て客室をうろうろあれ?隣の部屋にも私がいる!もしかして派手な水音を立て部屋風呂に入っているのも私かしら?ベビディ・バビディ・ブウ3姉妹の旅にはお揃いのお供がつきます。突然ボケても連れだと分かるように。今回は冒頭の象のマスクチャーム。過去のお供たちby風呼ドッペルゲンガー❓三姉妹の旅

  • 一本の 白いバラ 宝塚『グレートギャッツビ―』より

    私はデイジー「一本だけ頂くわ」5年ぶりの再会の日ギャッツビーは白いバラの花束を抱えてきたインチキな履歴を私の両親に暴露され私の元を去ったギャッツビ―裏社会で富を成し私の家の対岸に豪邸を建て河の向こうで私を想い週末に門戸開放の大パーティを開きいつかきっと私もやってくると待っていたなんて白いバラは一本だけ頂くわ夫の不貞に悩む私ギャッツビーと再び恋に落ちるのに時間はかからなかった一緒に逃げる途中に人を轢き殺してしまった私の罪をギャッツビ―は被り死んだ女の亭主に撃たれて死んだ埋葬には隣人ニックとはるばる駆け付けたギャッツビーの純朴な父親そして一本の白いバラを墓に放り投げた私借りは返しました私は他の地で夫と小さな娘とやり直しますby風呼一本の白いバラ宝塚『グレートギャッツビ―』より

  • ロープ―ウェイと 大涌谷

    箱根登山鉄道宮ノ下駅から強羅駅まで。前日、箱根湯本駅から宮ノ下駅までの車窓から眺める風景が鬱蒼とした木々の間を抜け、余りに素敵だったので終点まで行くことに。箱根登山鉄道ところが小涌谷、彫刻の森、終点強羅駅へと行くうちにどんどん沿線も賑やかに。強羅駅を降りると目の前に箱根ケーブルカー駅があったので乗ることにした。早雲山駅終点ここから箱根ロープ―ウェイが芦ノ湖湖畔まであるという。でこれにも乗ることに。ゴンドラが何たって可愛い!!空中からの大涌谷は素晴らしかった。てっぺんの大涌谷駅で乗り換え。ここで名物黒たまごを買い、黒カレーで昼食。下りのロープ―ウェイから眺める芦ノ湖に海賊船が見えたのでこれにも乗ることにした。女神が宙吊りのヴィクトリー号に乗船。30分強の乗船。富士山は見えなかったけれどなかなかの乗り心地でし...ロープ―ウェイと大涌谷

  • 『 炎環 』 永井路子著

    1964年の直木賞受賞作です。鎌倉時代の4人を題材にしています。阿野全成を扱った『悪禅師』、梶原景時の『黒雪賦』、北条政子の妹で阿野全成の妻の保子を描いた『いもうと』、北条義時の『覇樹』です。1979年のNHKの大河ドラマ『草燃ゆる』の原作になったそう。ちなむに『草燃ゆる』のキャスティングは頼朝に石坂浩二政子に岩下志麻北条義時に松平健北条時政は金田龍之介保子に真野響子源頼家に郷ひろみ安達盛長は武田鉄矢大江広元に岸田森(いい役者さんでした)後白川法皇に尾上松緑後醍醐天皇に尾上辰之助文覚に観世栄夫駒若丸は京本政樹さんだったそうです。小説としては先に読んだ1969年作の(炎環の5年後)『北条政子』の方が面白かったと思います。by風呼『炎環』永井路子著

  • 『 北条政子 』 永井路子著

    四人の子をすべて失いながら鎌倉幕府を牽引することになる北条政子の心情を見事に描いた小説です。女性の視線で語られているので同性として物語に入りやすく面白く読みました。NHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を欠かさず見ていて女性が生き生きと描かれているのに感心していましたが脚本の三谷幸喜さんはこの作品を参考にされたのではないかと思われるほどです。二代将軍頼家の気性の荒さと繊細な三代将軍の実朝との差が同父母なのにと考えさせられる。園城寺に預けていた公暁を呼び戻し鶴岡八幡宮の別当にする。しおらしく千日行に励んでいると見せかけた公暁の本性が父頼家のこれでもかと描かれた乱行と重なります。物語は実朝暗殺・公暁殺害の後、鎌倉幕府を(北条を)守り抜く政子の決意で終わっています。作者、永井路子さんは他の作家があまり取り上げない...『北条政子』永井路子著

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