大学入学共通テスト「国語」第4問の「古文」。まさかの『源氏物語』がテキストとして出題されました!NHK大河ドラマ「光る君へ」の影響かもしれませんね。例年、セン…
「源氏物語」の原文と口語訳の照らし合わせで、大学受験に必要な古文センスを身につけていきましょう
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源氏物語イラスト訳【末摘花178】末摘花の不自然なスタイル☆
古代のゆゑづきたる御装束なれど、なほ若やかなる女の御装ひには、似げなうおどろおどろしきこと、いともてはやされたり。 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(末摘…
聴し色のわりなう上白みたる一襲、なごりなう黒き袿重ねて、表着には黒貂の皮衣、いときよらに香ばしきを着たまへり。 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(末摘花)…
着たまへるものどもをさへ言ひたつるも、もの言ひさがなきやうなれど、昔物語にも、人の御装束をこそまづ言ひためれ。 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(末摘花)…
頭つき、髪のかかりはしも、うつくしげにめでたしと思ひきこゆる人びとにも、をさをさ劣るまじう、袿の裾にたまりて引かれたるほど、一尺ばかり余りたらむと見ゆ。 【こ…
痩せたまへること、いとほしげにさらぼひて、肩のほどなどは、いたげなるまで衣の上まで見ゆ。「何に残りなう見あらはしつらむ」と思ふものから、めづらしきさまのしたれ…
色は雪恥づかしく白うて真青に、額つきこよなうはれたるに、なほ下がちなる面やうは、おほかたおどろおどろしう長きなるべし。 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(…
あさましう高うのびらかに、先の方すこし垂りて色づきたること、ことのほかにうたてあり。 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(末摘花)との初夜を終えた光源氏。な…
まづ、居丈の高く、を背長に見えたまふに、「さればよ」と、胸つぶれぬ。うちつぎて、あなかたはと見ゆるものは、鼻なりけり。ふと目ぞとまる。普賢菩薩の乗物とおぼゆ。…
見ぬやうにて、外の方を眺めたまへれど、後目はただならず。「いかにぞ、うちとけまさりの、いささかもあらばうれしからむ」と思すも、あながちなる御心なりや。 【これ…
「はや出でさせたまへ。あぢきなし。心うつくしきこそ」など教へきこゆれば、さすがに、人の聞こゆることを、えいなびたまはぬ御心にて、とかう引きつくろひて、ゐざり出…
「をかしきほどの空も見たまへ。尽きせぬ御心の隔てこそ、わりなけれ」と、恨みきこえたまふ。まだほの暗けれど、雪の光にいとどきよらに若う見えたまふを、老い人ども笑…
踏み開けたる跡もなく、はるばると荒れわたりて、いみじう寂しげなるに、ふり出でて行かむこともあはれにて、 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(末摘花)との初夜…
からうして明けぬるけしきなれば、格子手づから上げたまひて、前の前栽の雪を見たまふ。 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(末摘花)との初夜を終えた光源氏。なん…
をかしうもあはれにも、やうかへて、心とまりぬべきありさまを、いと埋れすくよかにて、何の栄えなきをぞ、口惜しう思す。 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(末摘…
かの、ものに襲はれし折思し出でられて、荒れたるさまは劣らざめるを、ほどの狭う、人気のすこしあるなどに慰めたれど、すごう、うたていざとき心地する夜のさまなり。 …
いとど、愁ふなりつる雪、かきたれいみじう降りけり。空の気色はげしう、風吹き荒れて、大殿油消えにけるを、灯もしつくる人もなし。 【これまでのあらすじ】故常陸宮の…
「そそや」など言ひて、火とり直し、格子放ちて入れたてまつる。侍従は、斎院に参り通ふ若人にて、この頃はなかりけり。いよいよあやしう、ひなびたる限りにて、見ならは…
さまざまに人悪ろきことどもを、愁へあへるを聞きたまふも、かたはらいたければ、立ち退きて、ただ今おはするやうにて、うち叩きたまふ。 【これまでのあらすじ】故常陸…
「故宮おはしましし世を、などてからしと思ひけむ。かく頼みなくても過ぐるものなりけり」とて、飛び立ちぬべくふるふもあり。 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(…
「あはれ、さも寒き年かな。命長ければ、かかる世にも遇ふものなりけり」とて、うち泣くもあり。 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(末摘花)との初夜を終えた光源…
さすがに櫛おし垂れて挿したる額つき、内教坊、内侍所のほどに、かかる者どもあるはやと、をかし。かけても、人のあたりに近うふるまふ者とも知りたまはざりけり。 【こ…
源氏物語イラスト訳【末摘花157】お付きの女房たちの様子は…
隅の間ばかりにぞ、いと寒げなる女ばら、白き衣の言ひ知らず煤けたるに、汚なげなる褶引き結ひ着けたる腰つき、かたくなしげなり。 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫…
御台、秘色やうの唐土のものなれど、人悪ろきに、何のくさはひもなくあはれげなる、まかでて人びと食ふ。 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(末摘花)との初夜を終…
されど、みづからは見えたまふべくもあらず。几帳など、いたく損なはれたるものから、年経にける立ちど変はらず、おしやりなど乱れねば、心もとなくて、御達四、五人ゐた…
「…見てしがな」と思ほせど、けざやかにとりなさむもまばゆし。うちとけたる宵居のほど、やをら入りたまひて、格子のはさまより見たまひけり。 【これまでのあらすじ】…
ところせき御もの恥ぢを見あらはさむの御心も、ことになうて過ぎゆくを、またうちかへし、「見まさりするやうもありかし。手さぐりのたどたどしきに、あやしう、心得ぬこ…
六条わたりにだに、離れまさりたまふめれば、まして荒れたる宿は、あはれに思しおこたらずながら、もの憂きぞ、わりなかりける。 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君…
この御いそぎのほど過ぐしてぞ、時々おはしける。かの紫のゆかり、尋ねとりたまひて、そのうつくしみに心入りたまひて、 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(末摘花…
我もうち笑まるる心地して、「わりなの、人に恨みられたまふ御齢や。思ひやり少なう、御心のままならむも、ことわり」と思ふ。 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(…
「もの思ひ知らぬやうなる心ざまを、懲らさむと思ふぞかし」と、ほほ笑みたまへる、若ううつくしげなれば、 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(末摘花)との初夜を…
正身の、ものは言はで、思しうづもれたまふらむさま、思ひやりたまふも、いとほしければ、「いとまなきほどぞや。わりなし」と、うち嘆いたまひて、 【これまでのあらす…
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大学入学共通テスト「国語」第4問の「古文」。まさかの『源氏物語』がテキストとして出題されました!NHK大河ドラマ「光る君へ」の影響かもしれませんね。例年、セン…
「その人なめり」と見たまふに、いとをかしければ、太刀抜きたるかひなをとらへて、いといたうつみたまへれば、ねたきものから、え堪へで笑ひぬ。 【これまでのあらすじ…
かうあらぬさまにもてひがめて、恐ろしげなるけしきを見すれど、なかなかしるく見つけたまひて、「我と知りて、ことさらにするなりけり」と、をこになりぬ。 【これまで…
好ましう若やぎてもてなしたるうはべこそ、さりもありけれ、五十七、八の人の、うちとけてもの言ひ騒げるけはひ、えならぬ二十の若人たちの御なかにてもの怖ぢしたる、い…
女、「あが君、あが君」と、向ひて手をするに、ほとほと笑ひぬべし。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源氏姓を賜り、臣下に降り…
中将、「いかで我と知られきこえじ」と思ひて、ものも言はず、ただいみじう怒れるけしきにもてなして、太刀を引き抜けば、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子とし…
「誰れと知られで出でなばや」と思せど、しどけなき姿にて、冠などうちゆがめて走らむうしろで思ふに、「いとをこなるべし」と、思しやすらふ。 【これまでのあらすじ】…
ならひて、いみじく心あわたたしきにも、「この君をいかにしきこえぬるか」とわびしさに、ふるふふるふ、つとひかへたり。「誰れと知られで出でなばや」と思せど、しどけ…
内侍は、ねびたれど、いたくよしばみなよびたる人の、先々もかやうにて、心動かす折々ありければ、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でした…
中将、をかしきを念じて、引きたてまつる屏風のもとに寄りて、ごほごほとたたみ寄せて、おどろおどろしく騒がすに、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生ま…
「あな、わづらはし。出でなむよ。蜘蛛のふるまひは、しるかりつらむものを。心憂く、すかしたまひけるよ」とて、直衣ばかりを取りて、屏風のうしろに入りたまひぬ。 【…
おとなおとなしき人に、かく似げなきふるまひをして、見つけられむことは、恥づかしければ、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源…
君は、とけてしも寝たまはぬ心なれば、ふと聞きつけて、この中将とは思ひ寄らず、「なほ忘れがたくすなる修理大夫にこそあらめ」と思すに、 【これまでのあらすじ】桐壺…
風ひややかにうち吹きて、やや更けゆくほどに、すこしまどろむにやと見ゆるけしきなれば、やをら入り来るに、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光…
「かかる折に、すこし脅しきこえて、御心まどはして、懲りぬやと言はむ」と思ひて、たゆめきこゆ。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でした…
「いかで見あらはさむ」とのみ思ひわたるに、これを見つけたる心地、いとうれし。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源氏姓を賜り…
頭中将は、この君のいたうまめだち過ぐして、常にもどきたまふがねたきを、つれなくてうちうち忍びたまふかたがた多かめるを、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子…
「あまりはしたなくや」と思ひ返して、人に従へば、すこしはやりかなる戯れ言など言ひかはして、これもめづらしき心地ぞしたまふ。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二…
「人妻はあなわづらはし東屋の真屋のあまりも馴れじとぞ思ふ」とて、うち過ぎなまほしけれど、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、…
我ひとりしも聞き負ふまじけれど、「うとましや、何ごとをかくまでは」と、おぼゆ。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源氏姓を賜…
「誰れと知られで出でなばや」と思せど、しどけなき姿にて、冠などうちゆがめて走らむうしろで思ふに、「いとをこなるべし」と、思しやすらふ。 【これまでのあらすじ】…
ならひて、いみじく心あわたたしきにも、「この君をいかにしきこえぬるか」とわびしさに、ふるふふるふ、つとひかへたり。「誰れと知られで出でなばや」と思せど、しどけ…
内侍は、ねびたれど、いたくよしばみなよびたる人の、先々もかやうにて、心動かす折々ありければ、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でした…
中将、をかしきを念じて、引きたてまつる屏風のもとに寄りて、ごほごほとたたみ寄せて、おどろおどろしく騒がすに、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生ま…
「あな、わづらはし。出でなむよ。蜘蛛のふるまひは、しるかりつらむものを。心憂く、すかしたまひけるよ」とて、直衣ばかりを取りて、屏風のうしろに入りたまひぬ。 【…
おとなおとなしき人に、かく似げなきふるまひをして、見つけられむことは、恥づかしければ、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源…
君は、とけてしも寝たまはぬ心なれば、ふと聞きつけて、この中将とは思ひ寄らず、「なほ忘れがたくすなる修理大夫にこそあらめ」と思すに、 【これまでのあらすじ】桐壺…
風ひややかにうち吹きて、やや更けゆくほどに、すこしまどろむにやと見ゆるけしきなれば、やをら入り来るに、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光…
「かかる折に、すこし脅しきこえて、御心まどはして、懲りぬやと言はむ」と思ひて、たゆめきこゆ。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でした…
「いかで見あらはさむ」とのみ思ひわたるに、これを見つけたる心地、いとうれし。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源氏姓を賜り…
頭中将は、この君のいたうまめだち過ぐして、常にもどきたまふがねたきを、つれなくてうちうち忍びたまふかたがた多かめるを、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子…
「あまりはしたなくや」と思ひ返して、人に従へば、すこしはやりかなる戯れ言など言ひかはして、これもめづらしき心地ぞしたまふ。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二…
「人妻はあなわづらはし東屋の真屋のあまりも馴れじとぞ思ふ」とて、うち過ぎなまほしけれど、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、…
我ひとりしも聞き負ふまじけれど、「うとましや、何ごとをかくまでは」と、おぼゆ。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源氏姓を賜…
「立ち濡るる人しもあらじ東屋にうたてもかかる雨そそきかな」と、うち嘆くを、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源氏姓を賜り、…
弾きやみて、いといたう思ひ乱れたるけはひなり。君、「東屋」を忍びやかに歌ひて寄りたまへるに、「押し開いて来ませ」と、うち添へたるも、例に違ひたる心地ぞする。 …
「瓜作りになりやしなまし」と、声はいとをかしうて歌ふぞ、すこし心づきなき。「顎州にありけむ昔の人も、かくやをかしかりけむ」と、耳とまりて聞きたまふ。 【これま…
御前などにても、男方の御遊びに交じりなどして、ことにまさる人なき上手なれば、もの恨めしうおぼえける折から、いとあはれに聞こゆ。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の…
夕立して、名残涼しき宵のまぎれに、温明殿のわたりをたたずみありきたまへば、この内侍、琵琶をいとをかしう弾きゐたり。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子とし…
慰めむと思せど、かなはぬもの憂さに、いと久しくなりにけるを、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源氏姓を賜り、臣下に降ります…