牡丹寺イヌショウマダイモンジソウゆば尽し皆吉爽雨/をけら焚くけむりかむりて書架と吾と飯田蛇笏/鬱々と蒼朮を焚くいとまかな
牡丹寺イヌショウマダイモンジソウゆば尽し皆吉爽雨/をけら焚くけむりかむりて書架と吾と飯田蛇笏/鬱々と蒼朮を焚くいとまかな
生ゆば温泉神社と山躑躅↑温泉神社と楓↓小川正策/灯の色の楓を前や初風炉籾山梓月/亡き人を正客にして風炉茶かな
一里塚首なし地蔵青木博史/走馬燈廻るあの世の子を連れて走馬燈つひつひ廻す皿のふち/パセリ西島麦南/走馬燈ながるゝごとく人老ゆる
ニッコウキスゲクサノオウ麦畠ホタル以前のことだがテキトーにシャッターを押してみればこの程度(笑)そもそも腕も根気も写す気力さえないただホタルに遊んでもらったが幸い岸本真紀郞/青野ゆく空のマッチを捨てきれずそば白く山々うすく田は青く/森パセリ与謝蕪村/おろし置く笈に地震(なへふる)なつ野かな
昼蕎麦天ざる↑韮蕎麦↓紫陽花川釣k浅井州風/ギブスして神なる笑ひ天花粉大溝白日夢/天花粉眠たき孫をうらがへす
ヤマアジサイ紫陽花に雨蛙ツバメシジミネジバナ石橋秀野/空梅雨や鳥指すほどの夕ぐれに梅雨暑し頭上一朶の雲もなし/森パセリ角川源義/デモの列に吾子はあらずや旱梅雨
日光杉並木ヤブアジサイ↑ノビネチドリ↓大野林火/蚤取粉買ふや夜の雲いらだたしDDT並びて噴かれ笑ひあふ/森パセリ平畑静塔/不吉なる音立て蚤取粉を噴ける
イワガラミヒョウタンボクホウチャクソウ尾崎三翠/閨鏡桃湯の肌を匂はせて桃葉湯泉下の客に身動ぎす/森パセリ岸白路/桃の葉を入れてあさけに風呂を焚く
山栗の花ガクアジサイヘビイチゴ水野菊枝/虎が雨と思ひはじめし深き闇音物(いんもつ)に弥勒と鬼神虎が雨/パセリ矢田挿雲/虎が雨化粧坂にて出逢ひける
アザミ↑ムラサキセンダイハギ↓田中冬二/梅雨の夜や妊るひとの鶴折れる竹森雄風/梅雨さらに長からむ女梳る毒は血の流れにまじり走梅雨/森パセリ佐藤瑠璃/青梅雨の雲つらぬけるあまつばめ
マタタビの半夏マタタビの蕾湯西川塩谷苔と水の森中島斌雄/多摩近く星多きわが露台かな福田蓼汀/灯の中に船の灯もある露台かな佐藤鬼房/祭すぎ花すぎ海のバルコニー日野草城/足もとに大阪眠る露台かな
タライに沢蟹岡野知十/水盤や藍絵の藍がぬれまさる森川暁水/水盤の蟹の游ぎの足けぶる水盤の設計施工チュートリアル/パセリ本田あふひ/水盤をめぐりて猫の水鏡
ディナーいろいろ苔の森島田五空/眼をあけば顔に蝶蝶やハンモック(明治38年作の五空の句)↑この頃からハンモックを夏の季語として時折句作されるようになったという割りと新しい季語?片岡片々子/ハンモック見えてアメリカ村といふ黒坂紫陽子/白樺の幹軋ませてハンモック客遇の翠の日の斑ハンモック/森パセリ波多野爽波/腕時計の手が垂れてをりハンモック
夏の季語/簟(たかむしろ)・竹席(ちくせき)・蒲筵(がまむしろ)・藤筵・蒲茣蓙・とむしろ
ランチいろいろ鈴木花簑/簟玉ばしりしてこぼれ水中川岩魚/病床を空けて涼しむ簟高浜虚子/簟物狂ほしく蟻の這ふ日野草城/棕梠の葉を打つ雨粗し簟数珠の手や死臭まみれの蒲筵/パセリ夏の季語/簟(たかむしろ)・竹席(ちくせき)・蒲筵(がまむしろ)・藤筵・蒲茣蓙・とむしろ
白花の下野山の水汲み場抹茶↑スイレン↓池内たけし/慇懃に振舞水に人寄りし横川左右一/振舞の水うくる間も心急き塩崎緑/モスコーの振舞水をむせび飲む現(うつし)世の鬼なき山や振舞水/パセリ島田五空/脚に吹く振舞水のあまりかな
夏の季語/帷子(かたびら)・白帷子・黄帷子・染帷子・絵帷子・辻が花・黄帷子(きびら)
クリンソウ↑ニッコウキスゲ↓サツキ↑クリンソウ↓この色の九輪草を多く見るシジミバナハマナス昼咲き月見草💬黄帷子(きびら)はさらしていない生織りの麻帷子のこと辻が花は白地に藍と紅で描かれたつつじが花の絵帷子のこと室町時代に盛ん花と青葉を表現しているらしい立花豊子/黄帷子残りしいのち涼しくす松本たかし/帷子の洗ひ洗ひし紺の色山田みづえ/帷子の吹かれ曲りしまま歩む辻芸に召喚されし辻が花/森パセリ夏の季語/帷子(かたびら)・白帷子・黄帷子・染帷子・絵帷子・辻が花・黄帷子(きびら)
迷い込んだヒロオビトンボエダシャクフタマタイチゲイカリモンガフ大庭紫逢/次の世は何の魚なる夏衣桂信子/川波のことごとく急き麻衣「黙らつしやい」夏衣の一喝/森パセリ松本たかし/我訪へば彼も達者や夏衣
ザイフリボクの実💬元々麦飯の季語の意は貧しい暮しの表現であるが…現代では立派な健康食品となっている稗飯もどれほど不味いのか❔一度試食してみたい気持ちはある🍚高浜虚子/麦飯もよし稗飯も辞退せず白米に大麦些少でも麦飯/パセリ伊東四郞/麦飯に黙つて暮し五十年
谷川ウスバシロチョウヤマエンゴサクとレンプクソウ↑タニウツギ↓牡丹ミズキ野沢節子/新茶汲む母と一生(ひとよ)を異にしてご所望の新茶かぶせ茶なほ利き茶/森パセリ水原秋桜子/夜も更けて新茶ありしをおもひいづ
えごの花コアジサイスイレン沼レンゲソウ畠竹の秋高柳碧川/雨冷ゆる日の甘酒をあつうせよ六月のはじめは灰の降るやうに/森パセリ伊丹三樹彦/乳母の顔浮ぶ祭の甘酒飲む
エボシグサ・ミヤコグサトウサワトラノオ(自生地)有馬草々子/夏蓬伸び放題に漁夫帰る高野草雨/漁夫帰るや油にやけし納屋の草ひたひたと農夫のかほへ漁夫帰る/パセリ松原地蔵尊/帰る漁夫に夜の港の繁華かな
麦秋トンボ↑桑の実↓テンナンショウ属↑木瓜↓西東三鬼/麦秋や若者の髪炎なす麦秋の滾りて転蹶を知らず/パセリ安住敦/麦秋や書架にあまりし文庫本
ユウゲショウ↑ミツバツチグリ↓バラ園の薔薇シャクヤク久保田万太郎/杢太郎いま亡き五月来りけり舌うちと嗤笑(ししよう)たばかり五月尽/パセリ水原秋桜子/飛燕鳴き山村五月事多し
日向ぼっこする亀⚠️ラストの写真も爬虫類(たぶんトカゲ?)ですから苦手な方はご注意ください🦎サルトリイバラの花甫喜本のぶ女/水竜の中の水音夏はじめ首夏濛気マインドコントロールに浸り/パセリ榎本虎山/初夏たのし妻の天気図晴れつゞき
カルガモ一家↑オニグルミ↓ニッコウキスゲ↑ヤブデマリ↓民家のセイヨウオダマキウスバシロチョウ太田鴻村/群青に雲刷く朱夏の国大和橋本多佳子/乳母車夏の怒濤によこむきに飯田蛇笏/鼈(すつぽん)をくびきる夏のうす刃かな
日光連山ミズバショウ↑クリンソウ↓アズマイチゲクリンソウ↑ハクウンボク↓西山泊雲/太幹にはりつきし蝶や夏の雨中川宋淵/夏雨に夜明けてゐたり大伽藍秋山不死男/夏時雨おどろにランプ亡びけり殷賑(いんしん)を極めしごとく夏時雨/パセリ佐々木北涯/桶(ひ)の口に溺るる蝶や夏の雨
夏の雲杜若↑菖蒲↓オオバアサガラ3枚トチノキ3枚サワフタギ阿片瓢郞/夏雲の空港に別れ来たりし手サワフタギ万事遺漏のなきやうに/パセリ飯田蛇笏/夏雲群るるこの峡中に死ぬるかな
ヤマツツジ↑ズミ↓ヤマツツジ↑トウゴクミツバツツジ↓加藤楸邨/動くもの一夏天のみさるをがせ神の杖危殆伴ふ夏の宙(そら)/森パセリ飯田蛇笏/わが浴むたくましき身に夏の空
バラシャクヤク+バラ↑シナガチョウ↓山口青邨/天に跳ぶ金銀の鯉虹の下三橋鷹女/虹消えて了へば還る人妻に水神は蛇の化身ぞ遁げる虹/森パセリ池西言水/行き行きて虹の根低し山桜
小滝水没林落ち椿飴山実/落書きにいさゝかの毒春の虹大野林火/春の虹消ゆまでを子と並び立つ
シャクヤクオオミズアオ↑クモガタヒョウモン↓イボタノキニッコウキスゲ↑ルリゼキショウ↓アヤメキショウブ↑カキツバタ↓西本一都/大荒れの連絡船に鰊漁夫成田千空/雪充ちて荷ぐるみ黒く渡り漁夫父と来て夜寒の母へヤンシュ唄ふ/森パセリ松原地蔵尊/渡り漁夫汽車乗り換の駅にあそぶ
シャクヤク野村五松/舷に両手泳がせ海雲(もづく)採り高野寒甫/酢水雲(すもづく)や無視されてゐる父の問水見つむ猫の半眼ゆれ水雲(もづく)/森パセリ阿波野青畝/かくれがほに蟹せゝりをる海雲かな
オオカナダモ↑アサザとカキツバタ↓ベンケイソウにカメムシキショウブ↑ナガミヒナゲシ↓ヤマボウシ↑ニセアカシア↓ヤマボウシコゴメウツギカエデの実及川貞/濃き薔薇が大輪となる遅日かな松本たかし/立仕事坐仕事や浜遅日遅日の海夕陽にかげる屠殺小屋/森パセリ(名前を青萄からパセリに変更しました)与謝蕪村/遅き日のつもりて遠き昔哉
タムラソウ白花シモツケシモツケテイカカズラえごの花ヤブムラサキ↑イボタノキ↓ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)コアジサイバイカウツギイカリソウ↑タニウツギ阿波野青畝/ものの芽を風雨は育て且つ傷め松本たかし//もの芽出て指したる天の真中かなものの芽や有事となればすべて些事/青萄高浜虚子/ものの芽のあらはれ出でし大事かな
ハクチョウゲ↑蘇芳の実↓昼咲き月見草↑エノテラエノテラのレモンドロップ↓田舎(高原山方面)の田草取りサラサドウダン↓コアジサイモミジイチゴサラサウツギ橋本多佳子/春の蟬こゑ鮮(あたら)しくしては継ぎ桂信子/こころ澄む日のまれにして春の蟬春蟬やネコは獲物を羽ばたかせ/森青萄飯田龍太/春蟬の音のひえびえとながさるる
イワウチワクモマグサ鬼怒川河川敷の春夕焼け松本たかし/ひく波の跡美しや桜貝露久志香女/桜貝手にのせくれしだけの事さくら貝九条の国にのこされし/森青萄阿波野青畝/桜貝二枚の羽を合せけり
日光連山↑ウツギ↓白花タイツリソウイカリソウの仲間イワカガミアカモノ平畑青塔/わが仔猫神父の黒き裾にのる日野草城/学問の胡座の膝の子猫かななつかしく呼ぶ名知らぬげ若き猫/青萄飯田龍太/黒猫の子のぞろぞろと月夜かな
マイヅルソウシライトソウ白花アズマシャクナゲキバナウツギガクウツギヒメシャガ勝又一透/いかなごの一膳めしや混みにけり内田暮情/鮊子(かますご)のしの字に焼けつくの字にもさんざめく鳥語魚語にかますじやこ/森青萄星野立子/いかなごが烏の嘴に生きてをり
ナニワイバラ↑錦鯉↓キツネアザミ↑イカリソウの仲間↓シャガ↑カエデの実↓ヤマブキソウ↑アサザ↓ベニバナツクバネウツギアケビミスミソウ(雪割草の仲間)松本たかし/庖丁を取りて打撫で桜鯛日野草城/醜男ども手鉤な打ちそ桜鯛阿波野青畝/よこたへて金ほのめくや桜鯛
ナツロウバイニッコウキスゲシュロウワバミソウ↑麦↓オニグルミカラタネオガタマフウラン大竹孤悠/鶯菜洗ふや噴井あふれしめ石田あき子/井の水もけふ豊かなり鶯菜
春の季語/釈奠(せきてん)・おきまつり・釈菜・孔子祭・聖廟忌
ナツロウバイラショウモンカズラヤエヤマブキ↑ナニワイバラ↓マルバアオダモクマガイソウ↑サクラソウ↓ハッカクレン伊藤松宇/釈奠や厳かに師の曰く池上浩山人/石刷の軸多く掛けおき祭草津平/おきまつり夕日を桑の中におき春の季語/釈奠(せきてん)・おきまつり・釈菜・孔子祭・聖廟忌
霧降のヤマツツジ佐藤鬼房/野遊びの遠い人影三鬼亡し秋元不死男/支那街に揺るる焼肉西東忌三橋敏雄/三鬼忌のつひにしづかに吹くあらし
ランの仲間↑レンゲツツジサツキシャクヤク3枚ボタン↑ヒメシャガ↓橋本美代子/息入れて石鹸玉みな天にやる何者かぬけ出でゆけり牡丹寺/森青萄篠原梵/しやぼん玉底にも小さき太陽持つ
日光連山💬暦の立夏は過ぎましたが今週一杯は春の季語で運営しますミズキ↑ツリバナ↓コバンソウ↑ヤエヤマブキ↓日光連山↑東武日光線↓水原秋桜子/魚島の大鯛得たり旅路来て魚島や飛んでくる鳥逃げぬ魚/森青萄森川暁水/魚島の瀬戸の鷗の数知れず
ウツギ↑サギゴケとムラサキサギゴケとの交雑種↓サギゴケ↓↓原種スイセンオトコヨウゾメ3枚宇佐美魚目/くもの糸伊勢講の背に吹き流れ成瀬桜桃子/ぬけ参り嘘のつじつまあはせけり
ハルジオンとイチモンジセセリ↑カエデの実↓溪谷の藤ウワミズザクラ↑リンゴの花ヤマツツジ↑アセビ↓中川宗淵/風船を放てばもどる手許かなたそがれの渓藤真青ふりつのる/青萄沼田一二三/風船の中に顔あり風船屋
ミヤマヨメナウツギセイヨウジュウニヒトエ(アジュガ)端午の節句のぼり旗↑四ツ葉のクローバー↓ムラサキツユクサ↑ムラサキサギゴケ↓サギゴケ↓↓三好達治/街角の風を売るなり風車京極枸杞陽/風車とまりかすかに逆もどり
タツナミソウ↑カタバミレンプクソウ↑フタリシズカ↓チゴユリ↑ギンラン↓タンポポとスミレ↑キランソウ↓ハナイバナ↑斑入りアマドコロ↓南川成樹/野遊びの妹にして人の妻戦闘機来ぬ間の土塁ピクニック/青萄西東三鬼/野遊びの皆伏し彼等兵たりき
チゴユリ(稚児百合)レンゲソウ残花↑ユキザサ↓シラネアオイ大橋桜坡子/摘草の子に年問へば姉答へ嶋田摩耶子/摘草の吾を見に来しそこらの子ゆくりなく稚児百合膝下零れ咲く/青萄宮崎草餅/父が摘むあやしき草も籠の中
宇都宮市内のカザグルマ↑日光市内のカザグルマ↓大型連休の菜の花↑ウスバシロチョウ↓日光杉並木のショカッサイ野沢節子/雲雀笛ひた吹く狂院暮れゐるも竹中古村/雲雀笛子がひとり吹く野に来たり
ウマノアシガタタテハチョウクロモジモミジイチゴヤマザクラクサボケ日光男体山ニワトコミチノクフクジュソウ野沢節子/鶯笛嘴うごく見て一つ買ふ羽田貞雄/聾者われひとり鶯笛吹くも長谷川かな女/鶯笛うるさくなつてポケットへ
ナツロウバイカラタチの花アケビの花アカメガシワ↑テンナンショウ属↓山野のフジ角川源義/雉子笛や邑(まち)川光る雲の下金子伊昔紅/雉子笛や幾谷越えて来る雉子に
コンフリー↑ミズキ↓シナガチョウ(サカツラガン)♀↑♂↓コウゾ羽化する途中のジャコウアゲハ♂↓相生垣瓜人/鴉にも後れて青き踏みにけり松本たかし/踏青や野守の鏡これかとよ経塚や円陣の石踏青に/森青萄安住敦/来し方に悔なき青を踏みにけり
コゴミフッキソウ↑ワサビの花ウリカエデモミジイチゴの花↑草木瓜(シドミの花)↓芥川龍之介/雪どけの中にしだるる柳かな阿波野青畝/わか柳一とすぢのりて藁廂阿部宗一郎/夏の月ムンクの叫びうしろより松本たかし/卒然と風湧き出でし柳かな
コゴミフッキソウ↑ワサビの花ウリカエデモミジイチゴの花↑草木瓜(シドミの花)↓芥川龍之介/雪どけの中にしだるる柳かな阿波野青畝/わか柳一とすぢのりて藁廂松本たかし/卒然と風湧き出でし柳かな
アサザ↑トウキョウダルマガエル↓殿様蛙に似るが関東にトノサマガエルは居ないらしいスグリヤセウツボ↑トウキョウダルマガエル↓ドクゼリの花相馬遷子/火星燃ゆ阿鼻叫喚の蛙らに阿部宗一郎/太刀持ちも雇えず殿様蛙鳴く高野素十/明日は又明日の日程夕蛙
日光の霧降(残雪)日光市のリョクガクバイ(緑萼梅)竹の秋(宇都宮市の竹林)阿部宗一郎/桔梗(きちこう)の二夫にまみえて濃紫阿部宗一郎/死して熄む兵の戦争遠雪崩
佐竹伸一氏は教師であり山岳写真家であり俳人である句集を戴いたのだがひねくれたワタシの性格には子どもの作文のように素直すぎて…ついに読み進むのが苦になり正直挫折しそうになっていたそしてしばらく置きっぱなしになったのだが…しかし気を取り直して読み進むと中盤から見ごたえのある句が深い山峡のように多数現出したただ随所に同様季語使いの多用があり惜しく思ったもう少し季語を深耕し簡便なリフレインに逃げないようにして欲しい全体としては情緒に流されかけては踏みとどまり自己を客観視しようとする態度が清々しい句集であったと思う白線を伸ばす若葉のグラウンドこの村にこの子が一人夏休み穭田の光の道を登校す猛吹雪固まって来るランドセル野火走る節くれだちし手元より鳥雲に入る淡雪を肩にのせ天上天下唯我独尊つくしんぼぜんまいや空を切り取る深...佐竹伸一句集『山峡・やまかい』
オーニソガラム(ベツレヘムの星)↑草木瓜↑デショウジョウ(出猩々)モミジ↓春の新葉が真っ赤で夏に緑色になるイロハモミジの仲間フウラン↑サトザクラ↓阿波野青畝/手を破りまだしどみ掘る子供かな加藤知世子/草木瓜や歩きつつ子は風邪癒やす
阿波野青畝/芽柳に焦都やはらぎそめむとす久保田万太郎/柳の芽雨またしろきものまじへ。
タンチョウソウ4枚石田波郷/松の芯千万こぞり入院す相生垣瓜人/緑立つ乱立せりと云ふ如し駒草や今更退(ど)けと云はれても/青萄石橋秀野/緑なす松や金欲し命欲し
ラショウモンカズラ↑ボタンヤマザクラ↓紀野自然生/山楂子の花に岨道(そわみち)夜明けたり東郷清治/一隅に山楂子(さんざし)咲かす夕明り安住敦/壺に挿す山楂子の花は盗み来し
ニガイチゴの花イモカタバミ↓ツタバウンラン↑ミツバツチグリ↓石田波郷/多羅の芽の十や二十や何峠森総彦/楤の芽や湖心を包むささら波角川源義/楤の芽の仏に似たる瀬のひかり
キュウリグサ↑ワスレナグサ↓タイツリソウ↑コマクサ↓阿波野青畝/魚は今鳥に似て和布(め)を過ぎゆきし億体の死せる動物野火の山/森青萄阿波野青畝/大阪の煙おそろし和布売り
春の季語/荒布(あらめ) 皺かじめ・皺あらめ・かじめ・二又かじめ・塩干荒布・塩抜荒布・煮乾荒布・刻(きざみ)荒布・ひとつばね・さがらめ(遠州相良のもので有名)
シャクナゲ(白)タニウツギ勝亦年男/濡れ荒布まとひ流人の裔(すえ)ならず吉川漁子/夕東風や荒布たゞよふ濤の色カジメ林よけてまつすぐ銛を出す/青萄春の季語/荒布(あらめ)皺かじめ・皺あらめ・かじめ・二又かじめ・塩干荒布・塩抜荒布・煮乾荒布・刻(きざみ)荒布・ひとつばね・さがらめ(遠州相良のもので有名)
日光の龍王峡日光のサクラ里山景色陽炎の割れていきなりニューヨーク/青萄土屋海村/波来れば鹿尾菜に縋り鹿尾菜刈る
ミツバツツジ杉田久女/炊きあげてうすきみどりや嫁菜飯松根東洋城/紫を俤にして嫁菜かな福島小蕾/市振やはらはら雨の嫁菜菊
西洋オダマキ↑ドイツスズラン↓(道の駅園芸センター店頭にて)後藤夜半/紫の厚きを都忘とて志摩芳次郎/都忘れふるさと捨ててより久し
サクラ石川桂郎/巻き舌のつい出て青し蓬餅横山白虹/蓬生にねむたく閑雅なる昼餐
春の季語/芹(せり) 根白草・つみまし草・根芹・田芹・畑芹・水芹・沢芹・沼芹
与謝蕪村/これきりに径(こみち)尽きたり芹の中福永耕二/摘みかさねても一握の母の芹上品に咲くや毒芹シアーライン/森青萄春の季語/芹(せり)根白草・つみまし草・根芹・田芹・畑芹・水芹・沢芹・沼芹
春の季語/蕨(わらび) 岩根草・山根草・蕨手・早蕨・老蕨・蕨汁・煮蕨・蕨飯
ニリンソウの中に蕨↑シャクナゲ2枚↓高野素十/道ばたに早蕨売るや御室道加藤楸邨/バスを待つ四五人の目の蕨かな及川貞/八ヶ岳仰ぐやわらび手にあまり探したるひとは農婦のワラビ売り/青萄春の季語/蕨(わらび)岩根草・山根草・蕨手・早蕨・老蕨・蕨汁・煮蕨・蕨飯
ヒサカキの花↓ニリンソウ3枚↓ヤマネコヤナギ(バッコヤナギ)↓↓横山白虹/虎杖一本立つ滑走路のほとり飯田蛇笏/苅籠やわけて虎杖いさぎよし岸本白霧/虎杖を噛みつゝ地図をしらべけり
アズマイチゲ↑サクラソウ↓永井荷風/葡萄酒の色にさきけりさくら艸久保田万太郎/わがまへにわが日記且桜草小林一茶/我国中は草もさくらを咲きにけり
フデリンドウ↑アカヤシオ↓柴田白葉女/蚕飼村夕風見えて春竜胆栗原米作/筆りんだう摘んで東京遙かなり
ヤブツバキ↑アカヤシオ2枚↓斎藤俳小星/結ひありて足とられたりかもじ草片岡奈王/萌え出でて雪間雪間の髢草秋元不死男/思い出の道みな細しかもじ草
セントウソウ↑一人静は写真を撮っていませんでした…シハイスミレ↓ヤマエンゴサク2枚後藤比奈夫/花了へてひとしほ一人静かな平井照敏/聖処女の一人静の姿かな
シュンランは食べられる桜のように塩漬してお茶にしたり蕾は吸い物の種にするなど香りが清らかな花だというが今は見るのも難しいほど安住敦/春蘭の風をいとひてひらきけり内山忍冬/春蘭を今朝の新聞紙に包む
山深きに咲く草本ヤマブキソウ2枚けし科のため葉や茎の汁は有毒です金尾梅の門/藪中や日の斑とゆらぐ山吹草岩田桐花/草山吹登山電車の冬寒く
アオキの雄花↑クロモジの花↓フサザクラ↓宮脇白夜/弾まず来る縁談一つ花青木安部まつ枝/目を病めばうすうすけぶる花青木伊藤静代/静かなる雨の訣れや花青木
沈丁花細見綾子/皺多き着物の裾の沈丁花野沢節子/闇濃くて腐臭に近し沈丁花細川加賀/沈丁の香のくらがりに呪詛一語
春の季語/辛夷(こぶし) 木筆(こぶし)・山木蘭(やまもくれん)・幤辛夷(しでこぶし)・やまあららぎ・こぶしはじかみ
シデコブシ↑キヌガサユリ↓草間時彦/空冷えて来し夕風の辛夷かな千代田葛彦/風の日の記憶ばかりの花辛夷飯田龍太/満月に目をみひらいて花こぶし春の季語/辛夷(こぶし)木筆(こぶし)・山木蘭(やまもくれん)・幤辛夷(しでこぶし)・やまあららぎ・こぶしはじかみ
今日の花盛りだったのはハクモクレン(白木蘭)↑一点モノは白花ショウジョウバカマ(猩々袴)↓臼田亞浪/はくれむや起き居のかろき朝来り中村汀女/白木蓮の散るべく風にさからへる松本たかし/木蓮の花びら風に折れてあり天女らもとびたつ構へ白木蘭/青萄平井照敏/はくれんの昼より白き七夜かな
ミヤマウグイスカグラ↑菜の花も咲く畦塗り後↓💬俳句ではうまごやしとシロツメクサ(クローバー)♣は別です野のものはウマゴヤシと言い栽培されているものは苜蓿(もくしゅく)と呼ぶようです💬このblogは俳句初心者への啓蒙等はしていませんもし調べたい方はどうぞご随意に(今はネットの時代なのですから)不親切なようですが私自身の勉強のためにやっているblogです何度も口はばったいですが…日本語が使えれば俳句は誰にでもできます高尚でも優雅でもまして俳句ができるからといって偉ぶる必要も他者と競って比較するものでもありませんもし上手く作れたら一瞬の幸福を自分に与えてくれる装置ですそれ以上を求めれば簡単に俗に落ちましょう🦅河北斜陽/海遠し匂はぬ花のうまごやし伊丹三樹彦/ヒール捨てて足指ひらくうまごやし平畑静塔/苜蓿のそよぐ真...杉田久女/蝶去るや葉とぢて眠るうまごやし
春の季語/紫雲英(げんげ) げんげん・五形花(げげばな)・蓮華草・げんげ田・げんげ摘む
レンゲソウ星野立子/風に揺るゝげんげの花の畦づたひ片山桃史/紫雲英野をまぶしみ神を疑はず相馬遷子/地は暮れて紫雲英田一枚微光せり春の季語/紫雲英(げんげ)げんげん・五形花(げげばな)・蓮華草・げんげ田・げんげ摘む
ヒュウガミズキトサミズキ野村喜舟/ネクタイの弥生の色を撰みにけり石塚友二/愛は地に満てり弥生の軒すゞめ堀川良枝/揚げ餅に塩の白さの弥生かな
春の季語/酸葉(すいば) 酸模(すいば)・すかんぽ・すいすい・あかぎしぎし・すし
接骨木(ニワトコ)↑角川源義/すかんぽや死ぬまでまとふからび声阿部登世/すかんぽを噛んでくやしき少女の眼なあなあが世間を通るすいすいと/青萄春の季語/酸葉(すいば)酸模(すいば)・すかんぽ・すいすい・あかぎしぎし・すし
ミツマタ↑キブシ↓アセビ↓↓正岡子規/種芋を栽ゑて二月の月細し岡本癖三酔/種芋や朧月夜のまろきもの岡本信男/種芋を日向にならべ居なくなる金子晃典/爆音や種芋は地にころがされ春の季語/種芋芋種・種薯・芋の芽・藷種
春の季語/防風(ばうふう) 浜防風・はまにがな・防風の花・防風摘み・防風掘る
サンシュユ↑ザゼンソウ↓松本たかし/あたたかや砂に黄色き防風の芽丸島弓人/砂の上を走る砂あり防風摘み春の季語/防風(ばうふう)浜防風・はまにがな・防風の花・防風摘み・防風掘る
春の季語/山葵(わさび) 土山葵・葉山葵・畑山葵・白山葵・山葵沢・山葵田
水無川の山葵沢クリンソウ後藤比奈夫/山葵田の水音といふ音のあり渡辺水巴/雪いくたび降りし山葵ぞ抜かれたる丸山芒水/山葵田に一晩の雪沁み通る稲垣きくの/山葵田のわさびを買ふや濡れ手より春の季語/山葵(わさび)土山葵・葉山葵・畑山葵・白山葵・山葵沢・山葵田
春の季語/蒜(にんにく) 葫(にんにく)・ひる・大蒜(おほびる)・独子蒜(ひとつびる)
石川桂郎/雑草を抽きて大蒜畑強し小川斉東語/大蒜の花咲き寺の隠し畑高井北杜/隠亡が息捨てにくる花にんにく春の季語/蒜(にんにく)葫(にんにく)・ひる・大蒜(おほびる)・独子蒜(ひとつびる)
春の季語/韮(にら) かみら・みら・ふたもじ(葱はひともじと言うのに対しての名称)
ショウジョウバカマ(猩々袴)産直で購ったニラは殊に柔らかく凄烈で美味酒井鱒吉/韮粥や雀にのこる冬のいろ飴山実/落第の始末にゆくや韮の雨花田春兆/韮汁や体臭を売る私小説春寒の風神雷神葛根湯/青萄春の季語/韮(にら)かみら・みら・ふたもじ(葱はひともじと言うのに対しての名称)
ヤママユ阿波野青畝/山繭のひとつづゝ居て垂れさがる関根黄鶴亭/松風や山繭のねむりなほ浅き木津柳芽/山繭や樫の古葉の掃きよせに
石塚友二/仔雀や咽喉まで見せて餌を乞へる角川源義/ふたなぬか過ぎ子雀の砂あそび
春の季語/鳥交る(とりさかる) 鳥つるむ・雀交る・鳥つがふ・鳥の妻恋・鳥の恋・鶴の舞
森田蝶衣/夜明より声を尽しぬ交り鳥石塚友二/修羅落し来て交りけり谷戸の鳥百合山羽公/交りたるあと寂寞の鵙となる篠田悌二郎/没りゆく日雀(ヒガラ)一瞬重なりて春の季語/鳥交る(とりさかる)鳥つるむ・雀交る・鳥つがふ・鳥の妻恋・鳥の恋・鶴の舞
カタクリと蟲今日は烏が巣作りの細枝を集めていた浅原ちゝろ/神木に高くかゝれる古巣かな加藤楸邨/鷹の巣は古巣といへど霧巻きぬ
セツブンソウ(節分草)引鴨は隊列を組み飛翔の練習をするグループもいたりして面白い🦆渡辺七三郎/引鴨のそゝくさとまた水に落つ高野素十/鴨渡る明らかにまた明らかに
野焼後のミズバショウ(水芭蕉)山口青邨/鶴帰りそこらに遊ぶ水豊か辺見京子/万の鴨鶴引く声にしづまれり平井照敏/引鶴の天地を引きてゆきにけり
春の季語/雉(きじ) 雉子(きじ)・きぎす・きぎし・雉のほろろ(雉の鳴き声のこと)・すがね鳥
セイヨウヒイラギ(西洋柊)遠いでしたが…藪切れに雉の♀を見かけました高野素十/この空を蛇ひつさげて雉子とぶと右城墓石/雉子の声死語にも似たる朝景色橋本多佳子/雉啼くや胸ふかきより息一筋春の季語/雉(きじ)雉子(きじ)・きぎす・きぎし・雉のほろろ(雉の鳴き声のこと)・すがね鳥
春の季語/春愁(しゆんしう) 春愁(はるうれひ)・春恨・春怨・春かなし・春思
花桃今日は東北大震災忌昨日はポカポカ陽気でミヤマウグイスカグラ開花を2輪見たのだが…飯田蛇笏/春愁のまぼろしにたつ仏かな後藤秋邑/山椒魚の春愁の顔見とどむる春の季語/春愁(しゆんしう)春愁(はるうれひ)・春恨・春怨・春かなし・春思
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牡丹寺イヌショウマダイモンジソウゆば尽し皆吉爽雨/をけら焚くけむりかむりて書架と吾と飯田蛇笏/鬱々と蒼朮を焚くいとまかな
生ゆば温泉神社と山躑躅↑温泉神社と楓↓小川正策/灯の色の楓を前や初風炉籾山梓月/亡き人を正客にして風炉茶かな
一里塚首なし地蔵青木博史/走馬燈廻るあの世の子を連れて走馬燈つひつひ廻す皿のふち/パセリ西島麦南/走馬燈ながるゝごとく人老ゆる
ニッコウキスゲクサノオウ麦畠ホタル以前のことだがテキトーにシャッターを押してみればこの程度(笑)そもそも腕も根気も写す気力さえないただホタルに遊んでもらったが幸い岸本真紀郞/青野ゆく空のマッチを捨てきれずそば白く山々うすく田は青く/森パセリ与謝蕪村/おろし置く笈に地震(なへふる)なつ野かな
昼蕎麦天ざる↑韮蕎麦↓紫陽花川釣k浅井州風/ギブスして神なる笑ひ天花粉大溝白日夢/天花粉眠たき孫をうらがへす
ヤマアジサイ紫陽花に雨蛙ツバメシジミネジバナ石橋秀野/空梅雨や鳥指すほどの夕ぐれに梅雨暑し頭上一朶の雲もなし/森パセリ角川源義/デモの列に吾子はあらずや旱梅雨
日光杉並木ヤブアジサイ↑ノビネチドリ↓大野林火/蚤取粉買ふや夜の雲いらだたしDDT並びて噴かれ笑ひあふ/森パセリ平畑静塔/不吉なる音立て蚤取粉を噴ける
イワガラミヒョウタンボクホウチャクソウ尾崎三翠/閨鏡桃湯の肌を匂はせて桃葉湯泉下の客に身動ぎす/森パセリ岸白路/桃の葉を入れてあさけに風呂を焚く
山栗の花ガクアジサイヘビイチゴ水野菊枝/虎が雨と思ひはじめし深き闇音物(いんもつ)に弥勒と鬼神虎が雨/パセリ矢田挿雲/虎が雨化粧坂にて出逢ひける
アザミ↑ムラサキセンダイハギ↓田中冬二/梅雨の夜や妊るひとの鶴折れる竹森雄風/梅雨さらに長からむ女梳る毒は血の流れにまじり走梅雨/森パセリ佐藤瑠璃/青梅雨の雲つらぬけるあまつばめ
マタタビの半夏マタタビの蕾湯西川塩谷苔と水の森中島斌雄/多摩近く星多きわが露台かな福田蓼汀/灯の中に船の灯もある露台かな佐藤鬼房/祭すぎ花すぎ海のバルコニー日野草城/足もとに大阪眠る露台かな
タライに沢蟹岡野知十/水盤や藍絵の藍がぬれまさる森川暁水/水盤の蟹の游ぎの足けぶる水盤の設計施工チュートリアル/パセリ本田あふひ/水盤をめぐりて猫の水鏡
ディナーいろいろ苔の森島田五空/眼をあけば顔に蝶蝶やハンモック(明治38年作の五空の句)↑この頃からハンモックを夏の季語として時折句作されるようになったという割りと新しい季語?片岡片々子/ハンモック見えてアメリカ村といふ黒坂紫陽子/白樺の幹軋ませてハンモック客遇の翠の日の斑ハンモック/森パセリ波多野爽波/腕時計の手が垂れてをりハンモック
ランチいろいろ鈴木花簑/簟玉ばしりしてこぼれ水中川岩魚/病床を空けて涼しむ簟高浜虚子/簟物狂ほしく蟻の這ふ日野草城/棕梠の葉を打つ雨粗し簟数珠の手や死臭まみれの蒲筵/パセリ夏の季語/簟(たかむしろ)・竹席(ちくせき)・蒲筵(がまむしろ)・藤筵・蒲茣蓙・とむしろ
白花の下野山の水汲み場抹茶↑スイレン↓池内たけし/慇懃に振舞水に人寄りし横川左右一/振舞の水うくる間も心急き塩崎緑/モスコーの振舞水をむせび飲む現(うつし)世の鬼なき山や振舞水/パセリ島田五空/脚に吹く振舞水のあまりかな
クリンソウ↑ニッコウキスゲ↓サツキ↑クリンソウ↓この色の九輪草を多く見るシジミバナハマナス昼咲き月見草💬黄帷子(きびら)はさらしていない生織りの麻帷子のこと辻が花は白地に藍と紅で描かれたつつじが花の絵帷子のこと室町時代に盛ん花と青葉を表現しているらしい立花豊子/黄帷子残りしいのち涼しくす松本たかし/帷子の洗ひ洗ひし紺の色山田みづえ/帷子の吹かれ曲りしまま歩む辻芸に召喚されし辻が花/森パセリ夏の季語/帷子(かたびら)・白帷子・黄帷子・染帷子・絵帷子・辻が花・黄帷子(きびら)
迷い込んだヒロオビトンボエダシャクフタマタイチゲイカリモンガフ大庭紫逢/次の世は何の魚なる夏衣桂信子/川波のことごとく急き麻衣「黙らつしやい」夏衣の一喝/森パセリ松本たかし/我訪へば彼も達者や夏衣
ザイフリボクの実💬元々麦飯の季語の意は貧しい暮しの表現であるが…現代では立派な健康食品となっている稗飯もどれほど不味いのか❔一度試食してみたい気持ちはある🍚高浜虚子/麦飯もよし稗飯も辞退せず白米に大麦些少でも麦飯/パセリ伊東四郞/麦飯に黙つて暮し五十年
谷川ウスバシロチョウヤマエンゴサクとレンプクソウ↑タニウツギ↓牡丹ミズキ野沢節子/新茶汲む母と一生(ひとよ)を異にしてご所望の新茶かぶせ茶なほ利き茶/森パセリ水原秋桜子/夜も更けて新茶ありしをおもひいづ
えごの花コアジサイスイレン沼レンゲソウ畠竹の秋高柳碧川/雨冷ゆる日の甘酒をあつうせよ六月のはじめは灰の降るやうに/森パセリ伊丹三樹彦/乳母の顔浮ぶ祭の甘酒飲む
今日の成果?八重ドクダミの群れツリバナの若い実↓ロスジェネの生くるは難し羽抜鶏/森青萄「ヤマセ来る」また海に向く考(ちち)の貌/森青萄
ワルナスビ(悪茄子)の花棘だらけポツンと捩り花↓悪役のこんなところにワルナスビ/森青萄ヒレハリソウ貧しき家族旅行して/森青萄
紫陽花のシチダンカ(七段花)線香花火果つ音地球ちぢむ音/森青萄五億年あはき非色のクラゲたち/森青萄
ショウマの仲間生き物は多様にくるふ泡立草/森青萄スマホからスマホに飛ばす螢かな/森青萄
雨上り近くの食品会社本店の生垣に金糸梅の園芸種のヒドコートヒベリカムカワセミの弾丸となる水無川(みずなしがわ)/森青萄虹を追ふ次のインターチェンジまで/森青萄
昨日のヤマユリ(日向でもまだまだ蕾)ヤマアジサイいうれいの来ぬ夏妣(はは)の長不在/森青萄母ふつとかき消ゆる日や祭笛/森青萄
アナベル青田↑余り苗↓加藤楸邨/鏡中の疲れし真顔夜の青田石橋秀野/書きだめて手紙ふところ青田道青田・青田道・青田波・青田風
午後7時20分とんでもなく禍々しい住宅地の夕焼け↑キリンソウ(黄輪草)↓ベンケイソウ科爆死して鉄アレイのこる夏の紅/森青萄
夏空↑手前十薬と奥が矢車草の花↓吠へよ夏空にショーシャンクの空に/森青萄
ヒメヤブラン↑山栗の花↓ニガイチゴの実黙(もだ)つづくアクロポリスの熱波かな/森青萄
エゴの猫足↑実生カジノキの幼木の葉↓西日負ひコブラボールは来て帰る/森青萄
近くの散歩午後6時頃の夏雲↑額紫陽花の色付き↓紫陽花や踊り子号のカフェテリア/森青萄
散歩コースのムラサキシキブ↑やや薄紫に十薬の斜面にママコナ出現↓↓飯田蛇笏/汗疹して娘は青草のにほひかな中村金鈴/共働き夫婦の汗疹笑ひあふ汗疹(あせも)・あせぼ・汗疣(あせも)
ヤマアジサイ色づきはまだのようですヤマホタルブクロ↓萼片が反り返らないもの(ホタルブクロは反り返ります)磯貝碧蹄館/ひるまの母は雲より遠し提灯花野沢節子/おさなくて蛍袋のなかに栖む甘茶舐むメフィストフェレスの微笑/森青萄
定点観測植栽のフレップの花(5月29日)フレップはアイヌ語(サハリンに多数)定点観測植栽のフレップの若い実(6月11日)次は赤い実の頃に依岡秋灯/杜甫よりも李白が好きで冷し酒森川暁水/冷凍酒旅にしあれば妻ものむ冷酒(れいしゆ・ひやざけ)・冷し酒
スーパーを出てまだ10分くらい時間に余裕があったのでその辺で写真撮りました~カシワバアジサイ↑まだ青いブルーベリー↓カワイイ?オオキンケイギクですが特定外来生物に指定されているため目の敵にされていますが蝶には人気のようです↓飯田龍太/六月の花のさざめく水の上六月のはじめは灰の降るやうに/森青萄六月(ろくぐあつ)・六月尽
背の高い石楠花↑夏蝶↓公園の洗面台に蛾かな?夏蝶や量子コンピューターに影/森青萄
シモツケ↑ニワナナカマド↓これから白い波のような花が咲きます軽暖の稚内からホルムスク/森青萄
ニッコウキスゲ↑ヘビイチゴ↓マンネングサの仲間↓サハリンの夏は短し蛇苺/森青萄
白花サラサウツギ散華↑ムラサキシキブの蕾↓これから薄紫色の花になる薄いブルーの小紫陽花咲き始める↓💬古くは「うのはなくたし」と読んだが今は「くだし」が普通星野高士先生も「くだし」と読まれていた意味的には「走り梅雨」とも言い換えられる麻田椎花/足袋ぬいで卯の花腐しゆく娘かな小林康治/旅の髪洗ふ卯の花腐しかな卯の花腐し(うのはなくだし)・卯の花降し・卯の花くたし