トキワナズナ・ヒナソウ昼蕎麦トキワナズナ上川井梨葉/敷紙や黒き板戸もあけ放ち室生犀星/渋ゆとんくちなしの花うつりけり本田あふひ/故郷は油団(ゆとん)に暗し客主
アオキの雄花↑クロモジの花↓フサザクラ↓宮脇白夜/弾まず来る縁談一つ花青木安部まつ枝/目を病めばうすうすけぶる花青木伊藤静代/静かなる雨の訣れや花青木
沈丁花細見綾子/皺多き着物の裾の沈丁花野沢節子/闇濃くて腐臭に近し沈丁花細川加賀/沈丁の香のくらがりに呪詛一語
春の季語/辛夷(こぶし) 木筆(こぶし)・山木蘭(やまもくれん)・幤辛夷(しでこぶし)・やまあららぎ・こぶしはじかみ
シデコブシ↑キヌガサユリ↓草間時彦/空冷えて来し夕風の辛夷かな千代田葛彦/風の日の記憶ばかりの花辛夷飯田龍太/満月に目をみひらいて花こぶし春の季語/辛夷(こぶし)木筆(こぶし)・山木蘭(やまもくれん)・幤辛夷(しでこぶし)・やまあららぎ・こぶしはじかみ
今日の花盛りだったのはハクモクレン(白木蘭)↑一点モノは白花ショウジョウバカマ(猩々袴)↓臼田亞浪/はくれむや起き居のかろき朝来り中村汀女/白木蓮の散るべく風にさからへる松本たかし/木蓮の花びら風に折れてあり天女らもとびたつ構へ白木蘭/青萄平井照敏/はくれんの昼より白き七夜かな
ミヤマウグイスカグラ↑菜の花も咲く畦塗り後↓💬俳句ではうまごやしとシロツメクサ(クローバー)♣は別です野のものはウマゴヤシと言い栽培されているものは苜蓿(もくしゅく)と呼ぶようです💬このblogは俳句初心者への啓蒙等はしていませんもし調べたい方はどうぞご随意に(今はネットの時代なのですから)不親切なようですが私自身の勉強のためにやっているblogです何度も口はばったいですが…日本語が使えれば俳句は誰にでもできます高尚でも優雅でもまして俳句ができるからといって偉ぶる必要も他者と競って比較するものでもありませんもし上手く作れたら一瞬の幸福を自分に与えてくれる装置ですそれ以上を求めれば簡単に俗に落ちましょう🦅河北斜陽/海遠し匂はぬ花のうまごやし伊丹三樹彦/ヒール捨てて足指ひらくうまごやし平畑静塔/苜蓿のそよぐ真...杉田久女/蝶去るや葉とぢて眠るうまごやし
春の季語/紫雲英(げんげ) げんげん・五形花(げげばな)・蓮華草・げんげ田・げんげ摘む
レンゲソウ星野立子/風に揺るゝげんげの花の畦づたひ片山桃史/紫雲英野をまぶしみ神を疑はず相馬遷子/地は暮れて紫雲英田一枚微光せり春の季語/紫雲英(げんげ)げんげん・五形花(げげばな)・蓮華草・げんげ田・げんげ摘む
ヒュウガミズキトサミズキ野村喜舟/ネクタイの弥生の色を撰みにけり石塚友二/愛は地に満てり弥生の軒すゞめ堀川良枝/揚げ餅に塩の白さの弥生かな
春の季語/酸葉(すいば) 酸模(すいば)・すかんぽ・すいすい・あかぎしぎし・すし
接骨木(ニワトコ)↑角川源義/すかんぽや死ぬまでまとふからび声阿部登世/すかんぽを噛んでくやしき少女の眼なあなあが世間を通るすいすいと/青萄春の季語/酸葉(すいば)酸模(すいば)・すかんぽ・すいすい・あかぎしぎし・すし
ミツマタ↑キブシ↓アセビ↓↓正岡子規/種芋を栽ゑて二月の月細し岡本癖三酔/種芋や朧月夜のまろきもの岡本信男/種芋を日向にならべ居なくなる金子晃典/爆音や種芋は地にころがされ春の季語/種芋芋種・種薯・芋の芽・藷種
春の季語/防風(ばうふう) 浜防風・はまにがな・防風の花・防風摘み・防風掘る
サンシュユ↑ザゼンソウ↓松本たかし/あたたかや砂に黄色き防風の芽丸島弓人/砂の上を走る砂あり防風摘み春の季語/防風(ばうふう)浜防風・はまにがな・防風の花・防風摘み・防風掘る
春の季語/山葵(わさび) 土山葵・葉山葵・畑山葵・白山葵・山葵沢・山葵田
水無川の山葵沢クリンソウ後藤比奈夫/山葵田の水音といふ音のあり渡辺水巴/雪いくたび降りし山葵ぞ抜かれたる丸山芒水/山葵田に一晩の雪沁み通る稲垣きくの/山葵田のわさびを買ふや濡れ手より春の季語/山葵(わさび)土山葵・葉山葵・畑山葵・白山葵・山葵沢・山葵田
春の季語/蒜(にんにく) 葫(にんにく)・ひる・大蒜(おほびる)・独子蒜(ひとつびる)
石川桂郎/雑草を抽きて大蒜畑強し小川斉東語/大蒜の花咲き寺の隠し畑高井北杜/隠亡が息捨てにくる花にんにく春の季語/蒜(にんにく)葫(にんにく)・ひる・大蒜(おほびる)・独子蒜(ひとつびる)
春の季語/韮(にら) かみら・みら・ふたもじ(葱はひともじと言うのに対しての名称)
ショウジョウバカマ(猩々袴)産直で購ったニラは殊に柔らかく凄烈で美味酒井鱒吉/韮粥や雀にのこる冬のいろ飴山実/落第の始末にゆくや韮の雨花田春兆/韮汁や体臭を売る私小説春寒の風神雷神葛根湯/青萄春の季語/韮(にら)かみら・みら・ふたもじ(葱はひともじと言うのに対しての名称)
ヤママユ阿波野青畝/山繭のひとつづゝ居て垂れさがる関根黄鶴亭/松風や山繭のねむりなほ浅き木津柳芽/山繭や樫の古葉の掃きよせに
石塚友二/仔雀や咽喉まで見せて餌を乞へる角川源義/ふたなぬか過ぎ子雀の砂あそび
春の季語/鳥交る(とりさかる) 鳥つるむ・雀交る・鳥つがふ・鳥の妻恋・鳥の恋・鶴の舞
森田蝶衣/夜明より声を尽しぬ交り鳥石塚友二/修羅落し来て交りけり谷戸の鳥百合山羽公/交りたるあと寂寞の鵙となる篠田悌二郎/没りゆく日雀(ヒガラ)一瞬重なりて春の季語/鳥交る(とりさかる)鳥つるむ・雀交る・鳥つがふ・鳥の妻恋・鳥の恋・鶴の舞
カタクリと蟲今日は烏が巣作りの細枝を集めていた浅原ちゝろ/神木に高くかゝれる古巣かな加藤楸邨/鷹の巣は古巣といへど霧巻きぬ
セツブンソウ(節分草)引鴨は隊列を組み飛翔の練習をするグループもいたりして面白い🦆渡辺七三郎/引鴨のそゝくさとまた水に落つ高野素十/鴨渡る明らかにまた明らかに
野焼後のミズバショウ(水芭蕉)山口青邨/鶴帰りそこらに遊ぶ水豊か辺見京子/万の鴨鶴引く声にしづまれり平井照敏/引鶴の天地を引きてゆきにけり
春の季語/雉(きじ) 雉子(きじ)・きぎす・きぎし・雉のほろろ(雉の鳴き声のこと)・すがね鳥
セイヨウヒイラギ(西洋柊)遠いでしたが…藪切れに雉の♀を見かけました高野素十/この空を蛇ひつさげて雉子とぶと右城墓石/雉子の声死語にも似たる朝景色橋本多佳子/雉啼くや胸ふかきより息一筋春の季語/雉(きじ)雉子(きじ)・きぎす・きぎし・雉のほろろ(雉の鳴き声のこと)・すがね鳥
春の季語/春愁(しゆんしう) 春愁(はるうれひ)・春恨・春怨・春かなし・春思
花桃今日は東北大震災忌昨日はポカポカ陽気でミヤマウグイスカグラ開花を2輪見たのだが…飯田蛇笏/春愁のまぼろしにたつ仏かな後藤秋邑/山椒魚の春愁の顔見とどむる春の季語/春愁(しゆんしう)春愁(はるうれひ)・春恨・春怨・春かなし・春思
旧田母沢御用邸(日光)飯田蛇笏/古き世の火の色うごく野焼かな中野茂/夕野火を越すものの翅みな強し阿波野青畝/いたづらの河童の野火の見えにけり渡辺千枝子/野火走り神をおそれし日に似たり
石田波郷/妻在らず盗むに似たる椿餅中田余瓶/いささかの香をなつかしみ椿餅
鬼怒川河川敷に自生するオキナグサ(翁草)保護地域田島和生/奈良坂の割箸しろし蕨餅堀井春一郎/わらび餅口中のこの寂寥よ蕨餅噛み痕寒きシアーライン/森青萄田中冬二/山麓は麻播く日なり蕨餅
💬風の強い今日はコンビニで小さな草もちセットを買った草餅・大福・桜餅が小さい半口ほどの大きさで入った3点セットであるコンビニのおにぎりやお弁当なども昔よりは小振りで価格もソレナリほどほどに設定してある母子餅というのは?代替にかつてハハコグサを使うことがあったかららしい🌿池内たけし/誰が目にも草餅供へありしこと石川桂郎/草餅といふは母ゐし四十代春の季語/草餅蓬餅・草団子・母子餅
京極紀陽/春川の源へ行きたかりけり高浜虚子/牛曳きて春川に飲(みづか)ひにけり富安風生/海に入ることを急がず春の川
中村汀女/春水のただただ寄せぬかへすなき桂信子/腰太く腕太く春の水をのむ春水に混ず高貴なる血下賤の血/森青萄与謝蕪村/春の水山なき国を流れけり
春の季語/鳥曇(とりぐもり) 鳥雲(とりくも)・鳥風(とりかぜ)
富安風生/毎日の鞄小脇に鳥曇安住敦/また職をさがさねばならず鳥ぐもり吉井敬天子/噴煙のけふ高からず鳥曇り春の季語/鳥曇(とりぐもり)鳥雲(とりくも)・鳥風(とりかぜ)
山上樹三実雄/翔つものの影のすばやき斑雪村八木林之助/括り桑ざんばら桑も斑雪かなはだれ野や独りにもどる平和あり/森青萄清崎敏郎/日がさしてくるはさびしや斑雪山
薄紅梅ひらく今日の大谷川公園あたたかかったこの数日で開花の数輪明日からはまた寒波ということで…東京マラソンも今日で良かった~☺️ドイツでは「トランプとプーチンを止めろ❗️」のデモヴァンスが休暇でスキーリゾートに行ったらしいが「スキーならロシアでやれ❗️」とのデモ(笑)スキー場でも入場させてもらえなかったらしく…ちょっと笑ってしまったのだがアメリカの残る良心を感じた大船渡の山林火災が収まらぬこの乾燥続きでは消火も難しいらしいのだが🔥竹下しづの女/山火燃ゆ乾坤の闇ゆるぎなく山口誓子/山焼きや賽の河原へ火のびたり加藤かけい/山火あり大胆不敵なるごとし喜谷六花/山焼いて雨欲すれば雨のあり山口青邨/みちのくの闇ふかみかも遠山火
成田千空/雪割ると仄めくみどり鳩の胸鶴ほども長命の雪割らむとす/森青萄近藤惇/少しづつ少しづつ雪割りて住む
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トキワナズナ・ヒナソウ昼蕎麦トキワナズナ上川井梨葉/敷紙や黒き板戸もあけ放ち室生犀星/渋ゆとんくちなしの花うつりけり本田あふひ/故郷は油団(ゆとん)に暗し客主
マタタビの花蕾涼風の座敷に寛ぐ老猫高田蝶衣/魚屑を鷗に投げつ沖膾百合山羽公/ただれ眼の漁夫の庖丁沖膾河東碧梧桐/沖膾流るると舟中の人知らず
オオムラサキツユクサニッコウキスゲ↑ハコネウツギ↓ハナショウブ菖蒲と勿忘草ワスレナグサ石橋秀野/短夜の看とり給ふも縁かなひとの短夜カミも仏も鬼もなし/パセリ与謝蕪村/短夜や蘆間流るる蟹の泡
高野素十/一汁の一菜の夏館かな宇野端/夏館主客の微笑木の間より
ゼンマイランチ八木林之助/水貝や父ばかりなる父の家曾祇もと子/水貝を出されて奈良の茶飯かな
抹茶↑ホタルブクロ↓コアジサイランチユキノシタ↑水琴窟↓参道石橋秀野/男手の瓜揉親子三人かな川端茅舎/胡瓜もみ蛙の匂ひしてあはれ
カラマツソウナワシロイチゴ昼蕎麦ヨツバヒヨドリ中村伸郞/冷奴つまらぬ賭に勝ちにけり加藤楸邨/兄弟の夕餉短し冷奴長谷川かな女/寝てしまう子の頼りなし冷奴
牡丹寺イヌショウマダイモンジソウゆば尽し皆吉爽雨/をけら焚くけむりかむりて書架と吾と飯田蛇笏/鬱々と蒼朮を焚くいとまかな
生ゆば温泉神社と山躑躅↑温泉神社と楓↓小川正策/灯の色の楓を前や初風炉籾山梓月/亡き人を正客にして風炉茶かな
一里塚首なし地蔵青木博史/走馬燈廻るあの世の子を連れて走馬燈つひつひ廻す皿のふち/パセリ西島麦南/走馬燈ながるゝごとく人老ゆる
ニッコウキスゲクサノオウ麦畠ホタル以前のことだがテキトーにシャッターを押してみればこの程度(笑)そもそも腕も根気も写す気力さえないただホタルに遊んでもらったが幸い岸本真紀郞/青野ゆく空のマッチを捨てきれずそば白く山々うすく田は青く/森パセリ与謝蕪村/おろし置く笈に地震(なへふる)なつ野かな
昼蕎麦天ざる↑韮蕎麦↓紫陽花川釣k浅井州風/ギブスして神なる笑ひ天花粉大溝白日夢/天花粉眠たき孫をうらがへす
ヤマアジサイ紫陽花に雨蛙ツバメシジミネジバナ石橋秀野/空梅雨や鳥指すほどの夕ぐれに梅雨暑し頭上一朶の雲もなし/森パセリ角川源義/デモの列に吾子はあらずや旱梅雨
日光杉並木ヤブアジサイ↑ノビネチドリ↓大野林火/蚤取粉買ふや夜の雲いらだたしDDT並びて噴かれ笑ひあふ/森パセリ平畑静塔/不吉なる音立て蚤取粉を噴ける
イワガラミヒョウタンボクホウチャクソウ尾崎三翠/閨鏡桃湯の肌を匂はせて桃葉湯泉下の客に身動ぎす/森パセリ岸白路/桃の葉を入れてあさけに風呂を焚く
山栗の花ガクアジサイヘビイチゴ水野菊枝/虎が雨と思ひはじめし深き闇音物(いんもつ)に弥勒と鬼神虎が雨/パセリ矢田挿雲/虎が雨化粧坂にて出逢ひける
アザミ↑ムラサキセンダイハギ↓田中冬二/梅雨の夜や妊るひとの鶴折れる竹森雄風/梅雨さらに長からむ女梳る毒は血の流れにまじり走梅雨/森パセリ佐藤瑠璃/青梅雨の雲つらぬけるあまつばめ
マタタビの半夏マタタビの蕾湯西川塩谷苔と水の森中島斌雄/多摩近く星多きわが露台かな福田蓼汀/灯の中に船の灯もある露台かな佐藤鬼房/祭すぎ花すぎ海のバルコニー日野草城/足もとに大阪眠る露台かな
タライに沢蟹岡野知十/水盤や藍絵の藍がぬれまさる森川暁水/水盤の蟹の游ぎの足けぶる水盤の設計施工チュートリアル/パセリ本田あふひ/水盤をめぐりて猫の水鏡
ディナーいろいろ苔の森島田五空/眼をあけば顔に蝶蝶やハンモック(明治38年作の五空の句)↑この頃からハンモックを夏の季語として時折句作されるようになったという割りと新しい季語?片岡片々子/ハンモック見えてアメリカ村といふ黒坂紫陽子/白樺の幹軋ませてハンモック客遇の翠の日の斑ハンモック/森パセリ波多野爽波/腕時計の手が垂れてをりハンモック
ヤマユリ蕾↑ハス蕾↓枯れ気味のアジサイ↓西東三鬼/光る森馬には馬の汗ながれ平畑静塔/神父の汗どつと惜し気もなし場末池内たけし/汗ばまず急がず歩くこれぞ虚子汗・玉の汗・汗ばむ・汗みどろ・汗匂ふ・汗水・油汗
紫陽花と合歓の花斎藤空華/短夜のあさきゆめみし寝冷かな海馬すでに失ひし刻合歓の花/森青萄久保田万太郎/あぢさいのいろの褪めしは寝冷かな
ワスレナグサ(エゾムラサキ)ヤマホタルブクロ↓今日はかなり気温が上ったため汗だくの散策でした💦ワスレナグサわつと振り向く水置き場/森青萄
オカトラノオの花茂呂緑二/虎の尾の花を抱き落つだんご蜂をかとらのを誰の遠忌か白き藪/森青萄虎尾草(とらのを)・をかとらのを・珍珠菜(ちんしゆさいを)
今夕の散歩コース(午後7時15分)↑ノリウツギの花↓↓滅びまであと僅かなり鳥の恋/森青萄
自家製初収穫トマト↑紫式部の花↓ムラサキセンダイハギの果実↓紫式部日記どーしても読みたくない/森青萄篠田悌二郎/トマト挘ぐ手を濡らしたりひた濡らす
シモツケ↑オオカナダモ↓宇佐美魚目/蛭蓆見るや用なき雨具手に妣(はは)の他たよるものなし蛭蓆(ひるむしろ)/森青萄
今日の散歩コース斜面にママコナ豊作姥百合の蕾↓亀鳴くや喫緊の緊急報道/森青萄同年に比すれば不憫かはづ鳴く/森青萄
今日の成果?八重ドクダミの群れツリバナの若い実↓ロスジェネの生くるは難し羽抜鶏/森青萄「ヤマセ来る」また海に向く考(ちち)の貌/森青萄
ワルナスビ(悪茄子)の花棘だらけポツンと捩り花↓悪役のこんなところにワルナスビ/森青萄ヒレハリソウ貧しき家族旅行して/森青萄
紫陽花のシチダンカ(七段花)線香花火果つ音地球ちぢむ音/森青萄五億年あはき非色のクラゲたち/森青萄
ショウマの仲間生き物は多様にくるふ泡立草/森青萄スマホからスマホに飛ばす螢かな/森青萄
雨上り近くの食品会社本店の生垣に金糸梅の園芸種のヒドコートヒベリカムカワセミの弾丸となる水無川(みずなしがわ)/森青萄虹を追ふ次のインターチェンジまで/森青萄
昨日のヤマユリ(日向でもまだまだ蕾)ヤマアジサイいうれいの来ぬ夏妣(はは)の長不在/森青萄母ふつとかき消ゆる日や祭笛/森青萄
アナベル青田↑余り苗↓加藤楸邨/鏡中の疲れし真顔夜の青田石橋秀野/書きだめて手紙ふところ青田道青田・青田道・青田波・青田風
午後7時20分とんでもなく禍々しい住宅地の夕焼け↑キリンソウ(黄輪草)↓ベンケイソウ科爆死して鉄アレイのこる夏の紅/森青萄
夏空↑手前十薬と奥が矢車草の花↓吠へよ夏空にショーシャンクの空に/森青萄
ヒメヤブラン↑山栗の花↓ニガイチゴの実黙(もだ)つづくアクロポリスの熱波かな/森青萄
エゴの猫足↑実生カジノキの幼木の葉↓西日負ひコブラボールは来て帰る/森青萄
近くの散歩午後6時頃の夏雲↑額紫陽花の色付き↓紫陽花や踊り子号のカフェテリア/森青萄