ユウゲショウ↑ミツバツチグリ↓バラ園の薔薇シャクヤク久保田万太郎/杢太郎いま亡き五月来りけり舌うちと嗤笑(ししよう)たばかり五月尽/パセリ水原秋桜子/飛燕鳴き山村五月事多し
ユウゲショウ↑ミツバツチグリ↓バラ園の薔薇シャクヤク久保田万太郎/杢太郎いま亡き五月来りけり舌うちと嗤笑(ししよう)たばかり五月尽/パセリ水原秋桜子/飛燕鳴き山村五月事多し
日向ぼっこする亀⚠️ラストの写真も爬虫類(たぶんトカゲ?)ですから苦手な方はご注意ください🦎サルトリイバラの花甫喜本のぶ女/水竜の中の水音夏はじめ首夏濛気マインドコントロールに浸り/パセリ榎本虎山/初夏たのし妻の天気図晴れつゞき
カルガモ一家↑オニグルミ↓ニッコウキスゲ↑ヤブデマリ↓民家のセイヨウオダマキウスバシロチョウ太田鴻村/群青に雲刷く朱夏の国大和橋本多佳子/乳母車夏の怒濤によこむきに飯田蛇笏/鼈(すつぽん)をくびきる夏のうす刃かな
日光連山ミズバショウ↑クリンソウ↓アズマイチゲクリンソウ↑ハクウンボク↓西山泊雲/太幹にはりつきし蝶や夏の雨中川宋淵/夏雨に夜明けてゐたり大伽藍秋山不死男/夏時雨おどろにランプ亡びけり殷賑(いんしん)を極めしごとく夏時雨/パセリ佐々木北涯/桶(ひ)の口に溺るる蝶や夏の雨
夏の雲杜若↑菖蒲↓オオバアサガラ3枚トチノキ3枚サワフタギ阿片瓢郞/夏雲の空港に別れ来たりし手サワフタギ万事遺漏のなきやうに/パセリ飯田蛇笏/夏雲群るるこの峡中に死ぬるかな
ヤマツツジ↑ズミ↓ヤマツツジ↑トウゴクミツバツツジ↓加藤楸邨/動くもの一夏天のみさるをがせ神の杖危殆伴ふ夏の宙(そら)/森パセリ飯田蛇笏/わが浴むたくましき身に夏の空
バラシャクヤク+バラ↑シナガチョウ↓山口青邨/天に跳ぶ金銀の鯉虹の下三橋鷹女/虹消えて了へば還る人妻に水神は蛇の化身ぞ遁げる虹/森パセリ池西言水/行き行きて虹の根低し山桜
小滝水没林落ち椿飴山実/落書きにいさゝかの毒春の虹大野林火/春の虹消ゆまでを子と並び立つ
シャクヤクオオミズアオ↑クモガタヒョウモン↓イボタノキニッコウキスゲ↑ルリゼキショウ↓アヤメキショウブ↑カキツバタ↓西本一都/大荒れの連絡船に鰊漁夫成田千空/雪充ちて荷ぐるみ黒く渡り漁夫父と来て夜寒の母へヤンシュ唄ふ/森パセリ松原地蔵尊/渡り漁夫汽車乗り換の駅にあそぶ
シャクヤク野村五松/舷に両手泳がせ海雲(もづく)採り高野寒甫/酢水雲(すもづく)や無視されてゐる父の問水見つむ猫の半眼ゆれ水雲(もづく)/森パセリ阿波野青畝/かくれがほに蟹せゝりをる海雲かな
オオカナダモ↑アサザとカキツバタ↓ベンケイソウにカメムシキショウブ↑ナガミヒナゲシ↓ヤマボウシ↑ニセアカシア↓ヤマボウシコゴメウツギカエデの実及川貞/濃き薔薇が大輪となる遅日かな松本たかし/立仕事坐仕事や浜遅日遅日の海夕陽にかげる屠殺小屋/森パセリ(名前を青萄からパセリに変更しました)与謝蕪村/遅き日のつもりて遠き昔哉
タムラソウ白花シモツケシモツケテイカカズラえごの花ヤブムラサキ↑イボタノキ↓ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)コアジサイバイカウツギイカリソウ↑タニウツギ阿波野青畝/ものの芽を風雨は育て且つ傷め松本たかし//もの芽出て指したる天の真中かなものの芽や有事となればすべて些事/青萄高浜虚子/ものの芽のあらはれ出でし大事かな
ハクチョウゲ↑蘇芳の実↓昼咲き月見草↑エノテラエノテラのレモンドロップ↓田舎(高原山方面)の田草取りサラサドウダン↓コアジサイモミジイチゴサラサウツギ橋本多佳子/春の蟬こゑ鮮(あたら)しくしては継ぎ桂信子/こころ澄む日のまれにして春の蟬春蟬やネコは獲物を羽ばたかせ/森青萄飯田龍太/春蟬の音のひえびえとながさるる
イワウチワクモマグサ鬼怒川河川敷の春夕焼け松本たかし/ひく波の跡美しや桜貝露久志香女/桜貝手にのせくれしだけの事さくら貝九条の国にのこされし/森青萄阿波野青畝/桜貝二枚の羽を合せけり
日光連山↑ウツギ↓白花タイツリソウイカリソウの仲間イワカガミアカモノ平畑青塔/わが仔猫神父の黒き裾にのる日野草城/学問の胡座の膝の子猫かななつかしく呼ぶ名知らぬげ若き猫/青萄飯田龍太/黒猫の子のぞろぞろと月夜かな
マイヅルソウシライトソウ白花アズマシャクナゲキバナウツギガクウツギヒメシャガ勝又一透/いかなごの一膳めしや混みにけり内田暮情/鮊子(かますご)のしの字に焼けつくの字にもさんざめく鳥語魚語にかますじやこ/森青萄星野立子/いかなごが烏の嘴に生きてをり
ナニワイバラ↑錦鯉↓キツネアザミ↑イカリソウの仲間↓シャガ↑カエデの実↓ヤマブキソウ↑アサザ↓ベニバナツクバネウツギアケビミスミソウ(雪割草の仲間)松本たかし/庖丁を取りて打撫で桜鯛日野草城/醜男ども手鉤な打ちそ桜鯛阿波野青畝/よこたへて金ほのめくや桜鯛
ナツロウバイニッコウキスゲシュロウワバミソウ↑麦↓オニグルミカラタネオガタマフウラン大竹孤悠/鶯菜洗ふや噴井あふれしめ石田あき子/井の水もけふ豊かなり鶯菜
春の季語/釈奠(せきてん)・おきまつり・釈菜・孔子祭・聖廟忌
ナツロウバイラショウモンカズラヤエヤマブキ↑ナニワイバラ↓マルバアオダモクマガイソウ↑サクラソウ↓ハッカクレン伊藤松宇/釈奠や厳かに師の曰く池上浩山人/石刷の軸多く掛けおき祭草津平/おきまつり夕日を桑の中におき春の季語/釈奠(せきてん)・おきまつり・釈菜・孔子祭・聖廟忌
霧降のヤマツツジ佐藤鬼房/野遊びの遠い人影三鬼亡し秋元不死男/支那街に揺るる焼肉西東忌三橋敏雄/三鬼忌のつひにしづかに吹くあらし
ランの仲間↑レンゲツツジサツキシャクヤク3枚ボタン↑ヒメシャガ↓橋本美代子/息入れて石鹸玉みな天にやる何者かぬけ出でゆけり牡丹寺/森青萄篠原梵/しやぼん玉底にも小さき太陽持つ
日光連山💬暦の立夏は過ぎましたが今週一杯は春の季語で運営しますミズキ↑ツリバナ↓コバンソウ↑ヤエヤマブキ↓日光連山↑東武日光線↓水原秋桜子/魚島の大鯛得たり旅路来て魚島や飛んでくる鳥逃げぬ魚/森青萄森川暁水/魚島の瀬戸の鷗の数知れず
ウツギ↑サギゴケとムラサキサギゴケとの交雑種↓サギゴケ↓↓原種スイセンオトコヨウゾメ3枚宇佐美魚目/くもの糸伊勢講の背に吹き流れ成瀬桜桃子/ぬけ参り嘘のつじつまあはせけり
ハルジオンとイチモンジセセリ↑カエデの実↓溪谷の藤ウワミズザクラ↑リンゴの花ヤマツツジ↑アセビ↓中川宗淵/風船を放てばもどる手許かなたそがれの渓藤真青ふりつのる/青萄沼田一二三/風船の中に顔あり風船屋
ミヤマヨメナウツギセイヨウジュウニヒトエ(アジュガ)端午の節句のぼり旗↑四ツ葉のクローバー↓ムラサキツユクサ↑ムラサキサギゴケ↓サギゴケ↓↓三好達治/街角の風を売るなり風車京極枸杞陽/風車とまりかすかに逆もどり
タツナミソウ↑カタバミレンプクソウ↑フタリシズカ↓チゴユリ↑ギンラン↓タンポポとスミレ↑キランソウ↓ハナイバナ↑斑入りアマドコロ↓南川成樹/野遊びの妹にして人の妻戦闘機来ぬ間の土塁ピクニック/青萄西東三鬼/野遊びの皆伏し彼等兵たりき
チゴユリ(稚児百合)レンゲソウ残花↑ユキザサ↓シラネアオイ大橋桜坡子/摘草の子に年問へば姉答へ嶋田摩耶子/摘草の吾を見に来しそこらの子ゆくりなく稚児百合膝下零れ咲く/青萄宮崎草餅/父が摘むあやしき草も籠の中
宇都宮市内のカザグルマ↑日光市内のカザグルマ↓大型連休の菜の花↑ウスバシロチョウ↓日光杉並木のショカッサイ野沢節子/雲雀笛ひた吹く狂院暮れゐるも竹中古村/雲雀笛子がひとり吹く野に来たり
ウマノアシガタタテハチョウクロモジモミジイチゴヤマザクラクサボケ日光男体山ニワトコミチノクフクジュソウ野沢節子/鶯笛嘴うごく見て一つ買ふ羽田貞雄/聾者われひとり鶯笛吹くも長谷川かな女/鶯笛うるさくなつてポケットへ
ナツロウバイカラタチの花アケビの花アカメガシワ↑テンナンショウ属↓山野のフジ角川源義/雉子笛や邑(まち)川光る雲の下金子伊昔紅/雉子笛や幾谷越えて来る雉子に
コンフリー↑ミズキ↓シナガチョウ(サカツラガン)♀↑♂↓コウゾ羽化する途中のジャコウアゲハ♂↓相生垣瓜人/鴉にも後れて青き踏みにけり松本たかし/踏青や野守の鏡これかとよ経塚や円陣の石踏青に/森青萄安住敦/来し方に悔なき青を踏みにけり
コゴミフッキソウ↑ワサビの花ウリカエデモミジイチゴの花↑草木瓜(シドミの花)↓芥川龍之介/雪どけの中にしだるる柳かな阿波野青畝/わか柳一とすぢのりて藁廂阿部宗一郎/夏の月ムンクの叫びうしろより松本たかし/卒然と風湧き出でし柳かな
コゴミフッキソウ↑ワサビの花ウリカエデモミジイチゴの花↑草木瓜(シドミの花)↓芥川龍之介/雪どけの中にしだるる柳かな阿波野青畝/わか柳一とすぢのりて藁廂松本たかし/卒然と風湧き出でし柳かな
アサザ↑トウキョウダルマガエル↓殿様蛙に似るが関東にトノサマガエルは居ないらしいスグリヤセウツボ↑トウキョウダルマガエル↓ドクゼリの花相馬遷子/火星燃ゆ阿鼻叫喚の蛙らに阿部宗一郎/太刀持ちも雇えず殿様蛙鳴く高野素十/明日は又明日の日程夕蛙
日光の霧降(残雪)日光市のリョクガクバイ(緑萼梅)竹の秋(宇都宮市の竹林)阿部宗一郎/桔梗(きちこう)の二夫にまみえて濃紫阿部宗一郎/死して熄む兵の戦争遠雪崩
佐竹伸一氏は教師であり山岳写真家であり俳人である句集を戴いたのだがひねくれたワタシの性格には子どもの作文のように素直すぎて…ついに読み進むのが苦になり正直挫折しそうになっていたそしてしばらく置きっぱなしになったのだが…しかし気を取り直して読み進むと中盤から見ごたえのある句が深い山峡のように多数現出したただ随所に同様季語使いの多用があり惜しく思ったもう少し季語を深耕し簡便なリフレインに逃げないようにして欲しい全体としては情緒に流されかけては踏みとどまり自己を客観視しようとする態度が清々しい句集であったと思う白線を伸ばす若葉のグラウンドこの村にこの子が一人夏休み穭田の光の道を登校す猛吹雪固まって来るランドセル野火走る節くれだちし手元より鳥雲に入る淡雪を肩にのせ天上天下唯我独尊つくしんぼぜんまいや空を切り取る深...佐竹伸一句集『山峡・やまかい』
オーニソガラム(ベツレヘムの星)↑草木瓜↑デショウジョウ(出猩々)モミジ↓春の新葉が真っ赤で夏に緑色になるイロハモミジの仲間フウラン↑サトザクラ↓阿波野青畝/手を破りまだしどみ掘る子供かな加藤知世子/草木瓜や歩きつつ子は風邪癒やす
阿波野青畝/芽柳に焦都やはらぎそめむとす久保田万太郎/柳の芽雨またしろきものまじへ。
タンチョウソウ4枚石田波郷/松の芯千万こぞり入院す相生垣瓜人/緑立つ乱立せりと云ふ如し駒草や今更退(ど)けと云はれても/青萄石橋秀野/緑なす松や金欲し命欲し
ラショウモンカズラ↑ボタンヤマザクラ↓紀野自然生/山楂子の花に岨道(そわみち)夜明けたり東郷清治/一隅に山楂子(さんざし)咲かす夕明り安住敦/壺に挿す山楂子の花は盗み来し
ニガイチゴの花イモカタバミ↓ツタバウンラン↑ミツバツチグリ↓石田波郷/多羅の芽の十や二十や何峠森総彦/楤の芽や湖心を包むささら波角川源義/楤の芽の仏に似たる瀬のひかり
キュウリグサ↑ワスレナグサ↓タイツリソウ↑コマクサ↓阿波野青畝/魚は今鳥に似て和布(め)を過ぎゆきし億体の死せる動物野火の山/森青萄阿波野青畝/大阪の煙おそろし和布売り
春の季語/荒布(あらめ) 皺かじめ・皺あらめ・かじめ・二又かじめ・塩干荒布・塩抜荒布・煮乾荒布・刻(きざみ)荒布・ひとつばね・さがらめ(遠州相良のもので有名)
シャクナゲ(白)タニウツギ勝亦年男/濡れ荒布まとひ流人の裔(すえ)ならず吉川漁子/夕東風や荒布たゞよふ濤の色カジメ林よけてまつすぐ銛を出す/青萄春の季語/荒布(あらめ)皺かじめ・皺あらめ・かじめ・二又かじめ・塩干荒布・塩抜荒布・煮乾荒布・刻(きざみ)荒布・ひとつばね・さがらめ(遠州相良のもので有名)
日光の龍王峡日光のサクラ里山景色陽炎の割れていきなりニューヨーク/青萄土屋海村/波来れば鹿尾菜に縋り鹿尾菜刈る
ミツバツツジ杉田久女/炊きあげてうすきみどりや嫁菜飯松根東洋城/紫を俤にして嫁菜かな福島小蕾/市振やはらはら雨の嫁菜菊
西洋オダマキ↑ドイツスズラン↓(道の駅園芸センター店頭にて)後藤夜半/紫の厚きを都忘とて志摩芳次郎/都忘れふるさと捨ててより久し
サクラ石川桂郎/巻き舌のつい出て青し蓬餅横山白虹/蓬生にねむたく閑雅なる昼餐
春の季語/芹(せり) 根白草・つみまし草・根芹・田芹・畑芹・水芹・沢芹・沼芹
与謝蕪村/これきりに径(こみち)尽きたり芹の中福永耕二/摘みかさねても一握の母の芹上品に咲くや毒芹シアーライン/森青萄春の季語/芹(せり)根白草・つみまし草・根芹・田芹・畑芹・水芹・沢芹・沼芹
春の季語/蕨(わらび) 岩根草・山根草・蕨手・早蕨・老蕨・蕨汁・煮蕨・蕨飯
ニリンソウの中に蕨↑シャクナゲ2枚↓高野素十/道ばたに早蕨売るや御室道加藤楸邨/バスを待つ四五人の目の蕨かな及川貞/八ヶ岳仰ぐやわらび手にあまり探したるひとは農婦のワラビ売り/青萄春の季語/蕨(わらび)岩根草・山根草・蕨手・早蕨・老蕨・蕨汁・煮蕨・蕨飯
ヒサカキの花↓ニリンソウ3枚↓ヤマネコヤナギ(バッコヤナギ)↓↓横山白虹/虎杖一本立つ滑走路のほとり飯田蛇笏/苅籠やわけて虎杖いさぎよし岸本白霧/虎杖を噛みつゝ地図をしらべけり
アズマイチゲ↑サクラソウ↓永井荷風/葡萄酒の色にさきけりさくら艸久保田万太郎/わがまへにわが日記且桜草小林一茶/我国中は草もさくらを咲きにけり
フデリンドウ↑アカヤシオ↓柴田白葉女/蚕飼村夕風見えて春竜胆栗原米作/筆りんだう摘んで東京遙かなり
ヤブツバキ↑アカヤシオ2枚↓斎藤俳小星/結ひありて足とられたりかもじ草片岡奈王/萌え出でて雪間雪間の髢草秋元不死男/思い出の道みな細しかもじ草
セントウソウ↑一人静は写真を撮っていませんでした…シハイスミレ↓ヤマエンゴサク2枚後藤比奈夫/花了へてひとしほ一人静かな平井照敏/聖処女の一人静の姿かな
シュンランは食べられる桜のように塩漬してお茶にしたり蕾は吸い物の種にするなど香りが清らかな花だというが今は見るのも難しいほど安住敦/春蘭の風をいとひてひらきけり内山忍冬/春蘭を今朝の新聞紙に包む
山深きに咲く草本ヤマブキソウ2枚けし科のため葉や茎の汁は有毒です金尾梅の門/藪中や日の斑とゆらぐ山吹草岩田桐花/草山吹登山電車の冬寒く
アオキの雄花↑クロモジの花↓フサザクラ↓宮脇白夜/弾まず来る縁談一つ花青木安部まつ枝/目を病めばうすうすけぶる花青木伊藤静代/静かなる雨の訣れや花青木
沈丁花細見綾子/皺多き着物の裾の沈丁花野沢節子/闇濃くて腐臭に近し沈丁花細川加賀/沈丁の香のくらがりに呪詛一語
春の季語/辛夷(こぶし) 木筆(こぶし)・山木蘭(やまもくれん)・幤辛夷(しでこぶし)・やまあららぎ・こぶしはじかみ
シデコブシ↑キヌガサユリ↓草間時彦/空冷えて来し夕風の辛夷かな千代田葛彦/風の日の記憶ばかりの花辛夷飯田龍太/満月に目をみひらいて花こぶし春の季語/辛夷(こぶし)木筆(こぶし)・山木蘭(やまもくれん)・幤辛夷(しでこぶし)・やまあららぎ・こぶしはじかみ
今日の花盛りだったのはハクモクレン(白木蘭)↑一点モノは白花ショウジョウバカマ(猩々袴)↓臼田亞浪/はくれむや起き居のかろき朝来り中村汀女/白木蓮の散るべく風にさからへる松本たかし/木蓮の花びら風に折れてあり天女らもとびたつ構へ白木蘭/青萄平井照敏/はくれんの昼より白き七夜かな
ミヤマウグイスカグラ↑菜の花も咲く畦塗り後↓💬俳句ではうまごやしとシロツメクサ(クローバー)♣は別です野のものはウマゴヤシと言い栽培されているものは苜蓿(もくしゅく)と呼ぶようです💬このblogは俳句初心者への啓蒙等はしていませんもし調べたい方はどうぞご随意に(今はネットの時代なのですから)不親切なようですが私自身の勉強のためにやっているblogです何度も口はばったいですが…日本語が使えれば俳句は誰にでもできます高尚でも優雅でもまして俳句ができるからといって偉ぶる必要も他者と競って比較するものでもありませんもし上手く作れたら一瞬の幸福を自分に与えてくれる装置ですそれ以上を求めれば簡単に俗に落ちましょう🦅河北斜陽/海遠し匂はぬ花のうまごやし伊丹三樹彦/ヒール捨てて足指ひらくうまごやし平畑静塔/苜蓿のそよぐ真...杉田久女/蝶去るや葉とぢて眠るうまごやし
春の季語/紫雲英(げんげ) げんげん・五形花(げげばな)・蓮華草・げんげ田・げんげ摘む
レンゲソウ星野立子/風に揺るゝげんげの花の畦づたひ片山桃史/紫雲英野をまぶしみ神を疑はず相馬遷子/地は暮れて紫雲英田一枚微光せり春の季語/紫雲英(げんげ)げんげん・五形花(げげばな)・蓮華草・げんげ田・げんげ摘む
ヒュウガミズキトサミズキ野村喜舟/ネクタイの弥生の色を撰みにけり石塚友二/愛は地に満てり弥生の軒すゞめ堀川良枝/揚げ餅に塩の白さの弥生かな
春の季語/酸葉(すいば) 酸模(すいば)・すかんぽ・すいすい・あかぎしぎし・すし
接骨木(ニワトコ)↑角川源義/すかんぽや死ぬまでまとふからび声阿部登世/すかんぽを噛んでくやしき少女の眼なあなあが世間を通るすいすいと/青萄春の季語/酸葉(すいば)酸模(すいば)・すかんぽ・すいすい・あかぎしぎし・すし
ミツマタ↑キブシ↓アセビ↓↓正岡子規/種芋を栽ゑて二月の月細し岡本癖三酔/種芋や朧月夜のまろきもの岡本信男/種芋を日向にならべ居なくなる金子晃典/爆音や種芋は地にころがされ春の季語/種芋芋種・種薯・芋の芽・藷種
春の季語/防風(ばうふう) 浜防風・はまにがな・防風の花・防風摘み・防風掘る
サンシュユ↑ザゼンソウ↓松本たかし/あたたかや砂に黄色き防風の芽丸島弓人/砂の上を走る砂あり防風摘み春の季語/防風(ばうふう)浜防風・はまにがな・防風の花・防風摘み・防風掘る
春の季語/山葵(わさび) 土山葵・葉山葵・畑山葵・白山葵・山葵沢・山葵田
水無川の山葵沢クリンソウ後藤比奈夫/山葵田の水音といふ音のあり渡辺水巴/雪いくたび降りし山葵ぞ抜かれたる丸山芒水/山葵田に一晩の雪沁み通る稲垣きくの/山葵田のわさびを買ふや濡れ手より春の季語/山葵(わさび)土山葵・葉山葵・畑山葵・白山葵・山葵沢・山葵田
春の季語/蒜(にんにく) 葫(にんにく)・ひる・大蒜(おほびる)・独子蒜(ひとつびる)
石川桂郎/雑草を抽きて大蒜畑強し小川斉東語/大蒜の花咲き寺の隠し畑高井北杜/隠亡が息捨てにくる花にんにく春の季語/蒜(にんにく)葫(にんにく)・ひる・大蒜(おほびる)・独子蒜(ひとつびる)
春の季語/韮(にら) かみら・みら・ふたもじ(葱はひともじと言うのに対しての名称)
ショウジョウバカマ(猩々袴)産直で購ったニラは殊に柔らかく凄烈で美味酒井鱒吉/韮粥や雀にのこる冬のいろ飴山実/落第の始末にゆくや韮の雨花田春兆/韮汁や体臭を売る私小説春寒の風神雷神葛根湯/青萄春の季語/韮(にら)かみら・みら・ふたもじ(葱はひともじと言うのに対しての名称)
ヤママユ阿波野青畝/山繭のひとつづゝ居て垂れさがる関根黄鶴亭/松風や山繭のねむりなほ浅き木津柳芽/山繭や樫の古葉の掃きよせに
石塚友二/仔雀や咽喉まで見せて餌を乞へる角川源義/ふたなぬか過ぎ子雀の砂あそび
春の季語/鳥交る(とりさかる) 鳥つるむ・雀交る・鳥つがふ・鳥の妻恋・鳥の恋・鶴の舞
森田蝶衣/夜明より声を尽しぬ交り鳥石塚友二/修羅落し来て交りけり谷戸の鳥百合山羽公/交りたるあと寂寞の鵙となる篠田悌二郎/没りゆく日雀(ヒガラ)一瞬重なりて春の季語/鳥交る(とりさかる)鳥つるむ・雀交る・鳥つがふ・鳥の妻恋・鳥の恋・鶴の舞
カタクリと蟲今日は烏が巣作りの細枝を集めていた浅原ちゝろ/神木に高くかゝれる古巣かな加藤楸邨/鷹の巣は古巣といへど霧巻きぬ
セツブンソウ(節分草)引鴨は隊列を組み飛翔の練習をするグループもいたりして面白い🦆渡辺七三郎/引鴨のそゝくさとまた水に落つ高野素十/鴨渡る明らかにまた明らかに
野焼後のミズバショウ(水芭蕉)山口青邨/鶴帰りそこらに遊ぶ水豊か辺見京子/万の鴨鶴引く声にしづまれり平井照敏/引鶴の天地を引きてゆきにけり
春の季語/雉(きじ) 雉子(きじ)・きぎす・きぎし・雉のほろろ(雉の鳴き声のこと)・すがね鳥
セイヨウヒイラギ(西洋柊)遠いでしたが…藪切れに雉の♀を見かけました高野素十/この空を蛇ひつさげて雉子とぶと右城墓石/雉子の声死語にも似たる朝景色橋本多佳子/雉啼くや胸ふかきより息一筋春の季語/雉(きじ)雉子(きじ)・きぎす・きぎし・雉のほろろ(雉の鳴き声のこと)・すがね鳥
春の季語/春愁(しゆんしう) 春愁(はるうれひ)・春恨・春怨・春かなし・春思
花桃今日は東北大震災忌昨日はポカポカ陽気でミヤマウグイスカグラ開花を2輪見たのだが…飯田蛇笏/春愁のまぼろしにたつ仏かな後藤秋邑/山椒魚の春愁の顔見とどむる春の季語/春愁(しゆんしう)春愁(はるうれひ)・春恨・春怨・春かなし・春思
旧田母沢御用邸(日光)飯田蛇笏/古き世の火の色うごく野焼かな中野茂/夕野火を越すものの翅みな強し阿波野青畝/いたづらの河童の野火の見えにけり渡辺千枝子/野火走り神をおそれし日に似たり
石田波郷/妻在らず盗むに似たる椿餅中田余瓶/いささかの香をなつかしみ椿餅
鬼怒川河川敷に自生するオキナグサ(翁草)保護地域田島和生/奈良坂の割箸しろし蕨餅堀井春一郎/わらび餅口中のこの寂寥よ蕨餅噛み痕寒きシアーライン/森青萄田中冬二/山麓は麻播く日なり蕨餅
💬風の強い今日はコンビニで小さな草もちセットを買った草餅・大福・桜餅が小さい半口ほどの大きさで入った3点セットであるコンビニのおにぎりやお弁当なども昔よりは小振りで価格もソレナリほどほどに設定してある母子餅というのは?代替にかつてハハコグサを使うことがあったかららしい🌿池内たけし/誰が目にも草餅供へありしこと石川桂郎/草餅といふは母ゐし四十代春の季語/草餅蓬餅・草団子・母子餅
京極紀陽/春川の源へ行きたかりけり高浜虚子/牛曳きて春川に飲(みづか)ひにけり富安風生/海に入ることを急がず春の川
中村汀女/春水のただただ寄せぬかへすなき桂信子/腰太く腕太く春の水をのむ春水に混ず高貴なる血下賤の血/森青萄与謝蕪村/春の水山なき国を流れけり
春の季語/鳥曇(とりぐもり) 鳥雲(とりくも)・鳥風(とりかぜ)
富安風生/毎日の鞄小脇に鳥曇安住敦/また職をさがさねばならず鳥ぐもり吉井敬天子/噴煙のけふ高からず鳥曇り春の季語/鳥曇(とりぐもり)鳥雲(とりくも)・鳥風(とりかぜ)
山上樹三実雄/翔つものの影のすばやき斑雪村八木林之助/括り桑ざんばら桑も斑雪かなはだれ野や独りにもどる平和あり/森青萄清崎敏郎/日がさしてくるはさびしや斑雪山
薄紅梅ひらく今日の大谷川公園あたたかかったこの数日で開花の数輪明日からはまた寒波ということで…東京マラソンも今日で良かった~☺️ドイツでは「トランプとプーチンを止めろ❗️」のデモヴァンスが休暇でスキーリゾートに行ったらしいが「スキーならロシアでやれ❗️」とのデモ(笑)スキー場でも入場させてもらえなかったらしく…ちょっと笑ってしまったのだがアメリカの残る良心を感じた大船渡の山林火災が収まらぬこの乾燥続きでは消火も難しいらしいのだが🔥竹下しづの女/山火燃ゆ乾坤の闇ゆるぎなく山口誓子/山焼きや賽の河原へ火のびたり加藤かけい/山火あり大胆不敵なるごとし喜谷六花/山焼いて雨欲すれば雨のあり山口青邨/みちのくの闇ふかみかも遠山火
成田千空/雪割ると仄めくみどり鳩の胸鶴ほども長命の雪割らむとす/森青萄近藤惇/少しづつ少しづつ雪割りて住む
上村占魚/菜飯上手ほかにとりえのなき妻の村田黒潮/菜飯とて揃の椀も柿右衛門高野素十/菜飯噴く昔々の昔かな
吉井莫生/青饅(あをぬた)や母の譲りの青九谷能村登四郎/青饅や怒りの中の気弱言
春晩景とソーラーパネル船平晩紅/蛍烏賊ともりておのれ照らしけり眼の部品いれかへてをり螢烏賊/森青萄石黒卜風/蛍烏賊青き飛沫をふりこぼす
手前↓エビニラ饅頭が意外に美味しかった☺️今鷗昇/流氷や旅びとだけに美しき山口誓子/流氷や宗谷の門波(となみ)荒れやまず石原八束/流氷の張りつめてくる空の飢ゑ
娘のおごりで台湾飯店佐藤賢一/凍返る星ほろほろと吾子生る
春の季語/氷解く(こほりとく) 氷解(こほりどけ)・解氷・浮氷(うきごほり)・氷消ゆ
毎日が寒波の日々です今日は飛ばされるほどの北風が吹いていました🌬️石井露月/氷解くる此池の魚の数知れず鈴木花簑/薔薇色の暈して日あり浮氷橋本多佳子/氷解くる音たててより沼うとまし春の季語/氷解く(こほりとく)氷解(こほりどけ)・解氷・浮氷(うきごほり)・氷消ゆ
マチビトキタラズの餌台いろいろまたボチボチと再開させていただきます👵佐々木雪層/堅雪や木を出す音の近くなりぬ
寒紅梅もまだまだですし雪も残っています加藤望子/鞦韆と雲一ひらと遊ぶなり菅原独去/ブランコの子に帰ろうと犬が啼く鈴木詮子/ふらここのきりこきりこときんぽうげ
春の季語/初午(はつうま) 午祭・初午詣・福参・一の午・二の午・三の午・稲荷講
小さなコブシの芽百合山羽公/初午の遙かに寒き雲ばかり前田鶴子/二の午の出店たじろぐ野の疾風佐野まもる/綿菓子の人気は落ちず一の午松岡六花女/初午や小さくなりし願いごと春の季語/初午(はつうま)午祭・初午詣・福参・一の午・二の午・三の午・稲荷講
日当たりのよい一角にホトケノザを見つけた今日の散歩松本たかし/いつしかに失せゆく針の供養かな松根東洋城/亡き母の尺(ものさし)古し針供養三好潤子/佐助の眼突きたる針も納めしや
春の季語/種痘(しゆとう)・植疱瘡(うゑばうそう) 💬天然痘の予防接種のこと
恐ろしいような北風の嵐が過ぎやっと天気になりました散歩で見た雲でひと息福田蓼汀/いとけなき腕に種痘の華四つ車谷弘/種痘の日まだ少女めく母もゐし福田甲子雄/泣き声のつぎつぎ雪の種痘室春の季語/種痘(しゆとう)・植疱瘡(うゑばうそう)💬天然痘の予防接種のこと
石川桂郎/洗面の水の痛さの遠雪崩田原玉乃/雪崩あと兎真白く死にゐたり田中芥子/雪崩です沈みゆく白い軍艦です京極紀陽/青天に音を消したる雪崩かな
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ユウゲショウ↑ミツバツチグリ↓バラ園の薔薇シャクヤク久保田万太郎/杢太郎いま亡き五月来りけり舌うちと嗤笑(ししよう)たばかり五月尽/パセリ水原秋桜子/飛燕鳴き山村五月事多し
日向ぼっこする亀⚠️ラストの写真も爬虫類(たぶんトカゲ?)ですから苦手な方はご注意ください🦎サルトリイバラの花甫喜本のぶ女/水竜の中の水音夏はじめ首夏濛気マインドコントロールに浸り/パセリ榎本虎山/初夏たのし妻の天気図晴れつゞき
カルガモ一家↑オニグルミ↓ニッコウキスゲ↑ヤブデマリ↓民家のセイヨウオダマキウスバシロチョウ太田鴻村/群青に雲刷く朱夏の国大和橋本多佳子/乳母車夏の怒濤によこむきに飯田蛇笏/鼈(すつぽん)をくびきる夏のうす刃かな
日光連山ミズバショウ↑クリンソウ↓アズマイチゲクリンソウ↑ハクウンボク↓西山泊雲/太幹にはりつきし蝶や夏の雨中川宋淵/夏雨に夜明けてゐたり大伽藍秋山不死男/夏時雨おどろにランプ亡びけり殷賑(いんしん)を極めしごとく夏時雨/パセリ佐々木北涯/桶(ひ)の口に溺るる蝶や夏の雨
夏の雲杜若↑菖蒲↓オオバアサガラ3枚トチノキ3枚サワフタギ阿片瓢郞/夏雲の空港に別れ来たりし手サワフタギ万事遺漏のなきやうに/パセリ飯田蛇笏/夏雲群るるこの峡中に死ぬるかな
ヤマツツジ↑ズミ↓ヤマツツジ↑トウゴクミツバツツジ↓加藤楸邨/動くもの一夏天のみさるをがせ神の杖危殆伴ふ夏の宙(そら)/森パセリ飯田蛇笏/わが浴むたくましき身に夏の空
バラシャクヤク+バラ↑シナガチョウ↓山口青邨/天に跳ぶ金銀の鯉虹の下三橋鷹女/虹消えて了へば還る人妻に水神は蛇の化身ぞ遁げる虹/森パセリ池西言水/行き行きて虹の根低し山桜
小滝水没林落ち椿飴山実/落書きにいさゝかの毒春の虹大野林火/春の虹消ゆまでを子と並び立つ
シャクヤクオオミズアオ↑クモガタヒョウモン↓イボタノキニッコウキスゲ↑ルリゼキショウ↓アヤメキショウブ↑カキツバタ↓西本一都/大荒れの連絡船に鰊漁夫成田千空/雪充ちて荷ぐるみ黒く渡り漁夫父と来て夜寒の母へヤンシュ唄ふ/森パセリ松原地蔵尊/渡り漁夫汽車乗り換の駅にあそぶ
シャクヤク野村五松/舷に両手泳がせ海雲(もづく)採り高野寒甫/酢水雲(すもづく)や無視されてゐる父の問水見つむ猫の半眼ゆれ水雲(もづく)/森パセリ阿波野青畝/かくれがほに蟹せゝりをる海雲かな
オオカナダモ↑アサザとカキツバタ↓ベンケイソウにカメムシキショウブ↑ナガミヒナゲシ↓ヤマボウシ↑ニセアカシア↓ヤマボウシコゴメウツギカエデの実及川貞/濃き薔薇が大輪となる遅日かな松本たかし/立仕事坐仕事や浜遅日遅日の海夕陽にかげる屠殺小屋/森パセリ(名前を青萄からパセリに変更しました)与謝蕪村/遅き日のつもりて遠き昔哉
タムラソウ白花シモツケシモツケテイカカズラえごの花ヤブムラサキ↑イボタノキ↓ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)コアジサイバイカウツギイカリソウ↑タニウツギ阿波野青畝/ものの芽を風雨は育て且つ傷め松本たかし//もの芽出て指したる天の真中かなものの芽や有事となればすべて些事/青萄高浜虚子/ものの芽のあらはれ出でし大事かな
ハクチョウゲ↑蘇芳の実↓昼咲き月見草↑エノテラエノテラのレモンドロップ↓田舎(高原山方面)の田草取りサラサドウダン↓コアジサイモミジイチゴサラサウツギ橋本多佳子/春の蟬こゑ鮮(あたら)しくしては継ぎ桂信子/こころ澄む日のまれにして春の蟬春蟬やネコは獲物を羽ばたかせ/森青萄飯田龍太/春蟬の音のひえびえとながさるる
イワウチワクモマグサ鬼怒川河川敷の春夕焼け松本たかし/ひく波の跡美しや桜貝露久志香女/桜貝手にのせくれしだけの事さくら貝九条の国にのこされし/森青萄阿波野青畝/桜貝二枚の羽を合せけり
日光連山↑ウツギ↓白花タイツリソウイカリソウの仲間イワカガミアカモノ平畑青塔/わが仔猫神父の黒き裾にのる日野草城/学問の胡座の膝の子猫かななつかしく呼ぶ名知らぬげ若き猫/青萄飯田龍太/黒猫の子のぞろぞろと月夜かな
マイヅルソウシライトソウ白花アズマシャクナゲキバナウツギガクウツギヒメシャガ勝又一透/いかなごの一膳めしや混みにけり内田暮情/鮊子(かますご)のしの字に焼けつくの字にもさんざめく鳥語魚語にかますじやこ/森青萄星野立子/いかなごが烏の嘴に生きてをり
ナニワイバラ↑錦鯉↓キツネアザミ↑イカリソウの仲間↓シャガ↑カエデの実↓ヤマブキソウ↑アサザ↓ベニバナツクバネウツギアケビミスミソウ(雪割草の仲間)松本たかし/庖丁を取りて打撫で桜鯛日野草城/醜男ども手鉤な打ちそ桜鯛阿波野青畝/よこたへて金ほのめくや桜鯛
ナツロウバイニッコウキスゲシュロウワバミソウ↑麦↓オニグルミカラタネオガタマフウラン大竹孤悠/鶯菜洗ふや噴井あふれしめ石田あき子/井の水もけふ豊かなり鶯菜
ナツロウバイラショウモンカズラヤエヤマブキ↑ナニワイバラ↓マルバアオダモクマガイソウ↑サクラソウ↓ハッカクレン伊藤松宇/釈奠や厳かに師の曰く池上浩山人/石刷の軸多く掛けおき祭草津平/おきまつり夕日を桑の中におき春の季語/釈奠(せきてん)・おきまつり・釈菜・孔子祭・聖廟忌
霧降のヤマツツジ佐藤鬼房/野遊びの遠い人影三鬼亡し秋元不死男/支那街に揺るる焼肉西東忌三橋敏雄/三鬼忌のつひにしづかに吹くあらし
今日はこんな空↑スイカズラがキレイだった↓普通は白と黄だが淡紅色や淡紫色に咲く花もあるらしく今日は淡紫色のものも見えた与謝蕪村/蚊の声す忍冬の花の散るたびに三橋鷹女/忍冬(にんどう)のこの色欲しや唇に忍冬(すひかづら)の花・忍冬(にんどう)吸葛(すひかづら)・竜爪花(りゆうさうか)・金銀花
今日はこんな霧深い天気↑もちろん小雨模様☔️イタチハギ↓マタタビ↓↓渡辺白泉/鳥籠の中に鳥とぶ青葉かな八幡城太郎/書庫暗し外は青葉の雨ながす片肺に入りたる酸素青葉雨/森青萄青葉(あをば)・青葉山
カラスムギ(烏麦)↑石楠花↓中村汀女/夕風の一刻づつの新樹濃く篠原梵/円く濃き新樹の影にバスを待つ新樹・新樹蔭・緑雨
新緑のイロハモミジ↑マタタビの花↓与謝蕪村/夕風や水青鷺の脛をうつ山口草堂/蒼鷺を翔たせて舟は魞(えり)につく蒼鷺の闇一心に水見つむ/森青萄青鷺・蒼鷺(あをさぎ)
新緑↑今日午後6時過ぎの男体山↓真桑↓五百木瓢亭/動くもの皆緑なり風わたる飯田龍太/新緑の山径をゆく死の報せ新緑・緑
新緑のシロヤシオ(五葉躑躅)↑シャクナゲ(石楠花)↓相馬遷子/昏睡の病者とわれを蝿結ぶ西東三鬼/生創に蝿を集めて馬帰る新緑の青アザは濃し蒙古斑/森青萄蝿(はへ)・家蝿・縞蝿
ヤマボウシ(山法師)↑フタリシズカ(二人静)↓長谷川かな女/一人静二人静も裏山に白川京子/二人静いつまで母と暮せるか二人静(ふたりしづか)
オルレア↑シャクヤク↓久保田万太郎/芍薬の一ト夜のつぼみほぐれけり前田普蘿/芍薬の蕾をゆする雨と風芍薬・夷草(えびすぐさ)・貌佳草(かほよぐさ)・花の宰相
植栽のムラサキセンダイハギ↑ニッコウキスゲ↓『小熊座』2024年5月号↓松藤夏山/蛆虫のちむまちむまと急ぐかな伊賀元一/蛆虫の市場は遠い掌の焔蛆(うじ)・蛆虫・さし
茅花↑赤花夕化粧↓はじめハコベかな?次にあゝノミノツヅリか?と思いきやチガウ❗️不明だ↓花は5ミリ位です横山白虹/地の果のごとき空港茅花照る三橋鷹女/狂ひても女茅花を髪に挿し茅花(つばな)・針茅(つばな)・あさぢがはな
タイワンフウ山口波津女/蜂の巣のかたちなさざる時より知る高橋榛城/気弱さの蜂にも簷(のき)をとられけり蜂の巣
谷地坊主(ヤチボウズ)↑ヤブデマリ2本新規発見↓道菅三峡/青嵐天に燕をひるがへし正岡子規/夏嵐机上の白紙飛び尽す青嵐(あをあらし)・風青し・夏嵐
新緑瀕死のハコネウツギ↑花に辛うじて三色が見えるのでハコネウツギと長谷川かな女/白鷺の佇つとき細き草掴み平井さち子/白鷺山森の入口はたと昏し白鷺・こぼれ鷺
松尾芭蕉/笠島はいづこ五月(さつき)のぬかり道永井荷風/深川や低き家並みのさつき空夏の山野草みな氷河期を越へしもの/森青萄皐月・早苗月・五月雨月(さみだれづき)
オオデマリ↑コゴメウツギ↓田植後↓さみだれの「さ」は稲の植え付けのこと「みだれ」は雨のこととも謂う松本たかし/桑原を飛びつつ雲のさみだるる中村汀女/さみだるる心電車をやり過す五月雨(さみだれ・さつきあめ)・さみだる
今年もヤブデマリ満開に阿波野青畝/戸隠の夏は短しさるをがせ西東三鬼/算術の少年しのび泣けり夏夏・炎帝・朱夏・炎夏
キショウブ(黄菖蒲)↑卯の花↓久保田万太郎/はんけちのたしなみきよき薄暑かな高浜虚子/軽暖の日かげよし且つ日向よし薄暑(はくしよ)・新暖・軽暖
今日午後6時半の男体山↑樒(シキミ)の花↓樒は有毒だとかデス➰五月は初夏の候これを五月(さつき)と読めば陰暦の五月で陽暦では六月のこと飯田蛇笏/藍々と五月の穂高雲をいづ古賀まり子/落葉松の空の濡れをり聖五月山上より太き管路や聖五月/森青萄五月(ごぐあつ)・聖五月
卯月は陰暦四月の異名で今の五月にあたる卯の花↑紫蘭↓ユキノシタ(雪の下)↓天ぷらにできるやわらかい葉っぱ長谷川かな女/磧はしる水筋多き卯月かな野村喜舟/卯月はや筍固くなりにけり卯月(うづき)・卯の花月・四月(うづき)
ニッコウキスゲ↑シャガ↓松本たかし/庭山や薪積みたる奢莪の中山口青邨/林泉の渓ふかきところ奢莪の花制圧とは殺戮のこと奢莪の雨/森青萄奢莪の花・胡蝶花(しやが)・藪菖蒲