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2008/08/26

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  • フランス革命は理想に殉職した

    お久しぶりです、austenです。ところで、フランス革命とやら、僕は世界史を高校時代に選択しておりませんでしたので(という言い訳が大学の講義でまかり通っている。曰く、高校の時に~をやっていなかったのでわかりません、と。馬鹿か、とそいつに言いたい。)、知らずに

  • 怠惰

    ―私の数ある悪徳の中で、最も顕著の悪徳は、怠惰である。これは、もう、疑いをいれない。よほどのものである。こと、怠惰に関してだけは、私は、ほんものである。まさか、それを自慢しているわけではない。ほとほと、自分でも呆れている。私の、これは、最大欠陥である。た

  • 作者の顔

    純文学、というカテゴリがあるとして、純文学とエンタメ小説の違いは作者に焦点をあてるかどうかだと思う。 というよりもかつての作家たちは人間として魅力があったし、現代に至って大江や春樹といった大御所連中も面白いやつらばっかりだ。亜種として、高橋源一郎がいる

  • 塩粒ほどに感傷的になって

    想像を信じたい。 想像より高く飛べる鳥はいない、と寺山修司が教えてくれたけれども、私はいまだ滑走路にはいつくばっている。遠くの鳥打帽と銃口に恐れ戦いて羽をひろげられなかった。 寺山修司の著作を2年前に乱読して、今はいくつかの言葉と「寺山修司」その人の

  • 面白さを考えるとは

    お前は何も考えちゃいない、と指摘されるや私は赤面して反駁しますけど、間が空いて我に返った時にふと、考えるって何だろうとよく自問自答してしまいます。この空回りは、考えるとは疑うことだ、と合点のいく説明を誰からも受けず、ただ漠然と、考えなさい、と言われ続け

  • 難しい本を読む

    エレファントカシマシに覚醒という曲があります。37歳の男が昨日の夜話したことについて弁明している、という歌詞なのですが、その中の一節を取り上げたいと思います。オマエに昨日の夜中話したことは別にオレが急に偉くなった訳じゃなく三七なり。オレの青春は終わ

  • 批判的な自己認識と少しの自惚れと

    文章を書くという行為の底には私の言うことには価値がありますよ、っていう自惚れがある。それなしに、享楽からブログやtwitterをする奴がいるだろうか。いたとしたらそいつは天才だ。もはや何もいうことはない。 でも、それに気づかない奴は少し自己批判しなさいよ。だ

  • 情熱ある逃避

    至る所で終焉が叫ばれてしまい、その言葉は錆ついた。右、左の対立も無きにひとしく、どちらも駄目だとみんな知ってしまった。すべてが相対化されて、権威の象徴、価値観さえ海岸に打ち寄せる波にさらわれた。砂浜に残るは瓦礫のみ。道は前にさえない。人間は早晩消失して

  • 公開されない路上の小説

    世間じゃ小説は結構読まれている。でも、文芸誌は昔から売れてない。ということは、みんな文庫本や単行本を購入するなり図書館で借りるなりして小説に触れているんだろう。みんなが期待するのはワクワクやドキドキであって、面白い物語が読みたいから小説を読む。ごく少数の

  • 一言コメント

    ・スティーヴ・エリクソン「黒い時計の旅」圧倒的な内容!かつてのドイツ総統をZと命名して抽象化した発想は優れている。・大江健三郎「水死」作家の才能が枯れてしまった様をまざまざとみせつけられた。・岡田利規「わたしたちに許された特別な時間の終わり」終わり

  • 暗中無策

    渋谷・ユーロスペースで上映中の「蘇りの血」(豊田利晃監督)。それについて一言、二言。 大王に仕えていた少女・テルテが按摩師を引きずり森を抜けていくシーンで雪(?)が舞っていた。編集段階で合成したのは誰の目にも明らかだろうが、どうも画面にそぐわない。とい

  • 正月を送りだすにあたって2,3の戒め

    ・労働は拒否すべきである 部屋の片づけさえ労働と言い放った僕を苦笑したM。彼は正しい、けれども 本意でない行為が多すぎやしないか。・空疎な言葉を連ねない 経験に学ぶものは愚者であるらしいが、経験を語れぬ者にその箴言を笑う 資格はない。 ・信

  • タイトルをつけると、躯からするりと魂が抜けてしまいそうで怖い

    淀みなく、はきはき言葉を連ねる人々がいる。思ったことを正直に、素直に口から吐き出す人々がいる。それは嘘だろうし、僕の想像でしかないから真偽は不明だけれど、そういうひとになれればいくらか楽になれるのだろう。文章を紡いでいく作業は苦行に近い。いつもどもっ

  • 「舞踏会へ向かう三人の農夫」

    舞踏会へ向かう三人の農夫Richard Powers みすず書房 2000-04売り上げランキング : 128510Amazonで詳しく見る by G-Tools 400pg二段組みの本書を一気呵成に読了するのは無理です。長大な物語ゆえの物理的な困難よりも、物語そのものが複雑で三重に絡まっており登場人物の

  • 「異邦人」

    最近、カミュ「異邦人」を再読しました。”きょう、ママンが死んだ”の冒頭の一文があまりにも有名ですね。それで、作中にランボー、特に「地獄の季節」だが、に通じるイメージが氾濫しているのに気がつきました。太陽と海の組み合わせはまさにそうではないでしょうか。

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