川柳誌「常夜燈」の自由詠や句会作品を紹介
野辺地川柳社はローカルの小さな川柳グループながら八十年の歴史を持っている。
◆合評吟(一人二句選)3点・台風の夢ばかり見る落ちりんご悠治 (しん一、もとく、一竿)2点・秋だなあ母が炊いてる栗御飯 一竿(しん一、秋子)2点・余所ごとでなし救急車また出番もとく(秋子、奈生美)1点・わびしいネほほをなでなで秋の風てつ子
席題「五」 浜中 もとく 選月火水木金続く趣味五日 奈生美雛壇へ五人囃子が興を添え しん一三々五々散りゆく子等の俄か雨 一竿オール五へ父母も喜ぶ通知表 奈生美三方へ逃走をした五人組 しん一四捨五入すればため息ばかり出る 秋子五
宿題「輪」 上野 しん一 選家族の輪保って地味な母がいる 奈生美イヤリング揺れて少女は夢を追う 光子せんべいの耳たぶ廻し食べる癖 雅男輪になってみればみんなの良い笑顔 昭雄友の輪はいいな気分は青い空 奈生美争いはここだけにしたいも
宿題「消す」 久保田 一竿 選消しゴムを使う失敗ばれぬよに 奈生美消しゴムで総て消せたらいいのにな 瑞穂昔消えた部屋へ着替えを取りに行く とき子ヤクザ対ヤクザで恐い消す話 しん一まっ先に私が消えるかも知れぬ とき子足跡をすべて消し
宿題「プラン」 西野 秋子 選プランなど立てず貴男へ逢いに行く とき子少子化へ両家は墓地を予約する 光子肩並べ友とプランを語り合う 瑞穂一夜明け変わるプランにとまどいを てつ子年金の少ない金で練るプラン 光子赤丸で囲む暦のスケジュ
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