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2008/07/22

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  • 独り歩く

    雑踏のなかを独り歩くのが好きだ。大勢で歩くのでもなくふたりで歩くのでもなく、独りで歩く。かといって、ぼくがふだん住んでいる場所のように、外を歩いてもめったに人と出会うことがないようなところで、ひとり歩くのは好きではない。だいいち、それが夜の闇のなかともなれば、何が出てくるかわからず、独りでは怖くて歩けたものではない。何よりも雑踏、人ごみというのがよいのである。そしてそのときぼくは、決まって何かを考えながら歩いている。その何かの基となる対象は、そこで目に映るものであってもよいし、まったくちがうどこかの誰かのことでもよい。とにもかくにも、「独り」と「雑踏」という絶対条件の環境で「歩く」のである。逆に誰かと会話をしながらでは、そのたのしみがなくなってしまうし、独りであっても、周りが静かすぎるとたのしみは半減して...独り歩く

  • アナロジー思考でのぞむ「三方良しの公共事業推進カンファレンス2024宮崎」

    2つ以上の物ごとのあいだに共通点を見出し、そこに着目して自らが直面している問題の解決に応用する思考法をアナロジー思考という。ここで肝心なのは、その2つが、誰がどう見てもいかにも共通しているというようなものではなく、まったく異なっていると見えるようなことに共通点を見出すというところにある。独断と偏見で言わせてもらえば、ぼくたちが所属するこの業界、特に技術系には、それが苦手なひとが多いように感じる。いやいや、それは何も技術系ばかりではなく、経営層も事務方も含め、全体的にその傾向があるのではないか。そういう思考法を拒絶しているというべきだろうか。もしかしたら、そんな人間を侮蔑さえしているのかもしれない、と思わないでもない。オレ(アタシ)らとは畑違いでしょ。ぜんぜんカンケーないもん。だから参考になんかならないもん...アナロジー思考でのぞむ「三方良しの公共事業推進カンファレンス2024宮崎」

  • くさび

    ブログを更新せずにいたら、いつのまにか1週間ほどが経っていた。その前の週も似たりよったりなのだから、今月の更新カレンダーは、すき間だらけで目も当てられないものとなっている。なぜそうなったかというと、ここまで手が回らなかったからである。アタマが回らなかったと言った方が適切だろうか。どちらにしても、その根底にある問題は「ヤル気」である。このような場合、「ヤル気はあるのだが・・・」というのは言い訳にすぎない。そのあとにつづく文句が、「忙しい」であっても「他事忙殺」であっても、やらないということはすなわち、ヤル気がないというに等しい。思えばこういうのが、かつて多くの人がチャレンジしては挫けて折れた「ブログをつづけられない」(というこの場合の「ブログ」はもちろん象徴で、本来業務というか従来業務というか、それ以外の、...くさび

  • 金の茶碗

    ある事件を報じるテレビニュースに映し出されたその純金製の茶碗を見たとたん、ぼくの脳内に浮かんだのは三代目桂米朝の高座姿。演じているのは『はてなの茶碗』だった。******清水の茶店で安物の茶碗を見つめ「はてな」とつぶやいただけで帰ったのは、いかにも・・というような上品な身なり姿をした旦那。「あれは衣棚(ころものたな)の茶道具屋の主人である茶金さんや。ということはこの茶碗、値打ち物にちないない」と隣りで見ていた油売りが、有り金の二両を軍資金にして強引に茶碗を買って持ち帰り、茶金さんに買い取りを迫る。しかし、「あぁ、それなら傷もないのに漏るから、はてな、と首をかしげてながめていただけや」と聞いて意気消沈。それを目にした茶金さんは、地道に商売にはげめよと諭して三両で茶碗を買い取った。後日、こんな話がありましたと...金の茶碗

  • 選ばれる地域建設企業とは何か ~三方良しの公共事業推進カンファレンス2024宮崎~

    毎年行っている「三方良しの公共事業推進カンファレンス」を、今年は宮崎市で5月16日に開催する。題して『選ばれる地域建設企業とは何か』。『誰もが働きやすく、地域に必要とされる企業になるために』という副題がつけられている。メニューは以下のとおりだ。まずはじめに、「ふるさと納税日本一」に輝く都城市の池田市長による特別講演。それにつづいて事例発表が3つ。最初が九州地方整備局大分河川国道事務所の取り組み、つづいて宮崎大学工学部の取り組み、3つめが地元で人気のスナックSUNの発表で、それらを受けたメニューの最後は、宮崎日日新聞社の編集局長を進行役に建設業若手経営者3人が語り合う座談会だ。そんななか、この企画にいっちょかんできたぼくでさえ興味津々なのが、都城市長の講演とスナックSUNの加藤ママによる発表だ。なんだ建設業...選ばれる地域建設企業とは何か~三方良しの公共事業推進カンファレンス2024宮崎~

  • 拗ね者

    やはりぼくは変わり者で捻くれ者だと、今日このごろはつくづく思う。それが世界的な時事であり、わが国の世相であり、あるいはごくごく卑近な出来事であっても、特別意図するところもないのに、気がつけば多数派の逆を考えていることが多い。こんなやつにもっとも相応しい生き方は、「世を拗ねる」だろう。それとも180度転がってその逆をいき、世を牽引する存在になるという手もないではない。だが、それにはそれ相応の能力や器量を有していることが必要だ。ということは、それ程の能力もなく器でもないぼくに、そもそもその道があるはずもなく、であれば、夜毎昼ごと酒を飲み、飲んでくだまき「世を拗ねる」というのが、それ相応の生き方だったはずのぼくを、なんとかマトモな社会人として踏みとどまらせてくれたのは、なんといっても、妻であり子らであり、つまり...拗ね者

  • ぜんぜんだいじょーぶ

    まず、ぼくの基本的な考えを表明しておく。時代の変化とともに言葉は変わる。あえて変える必要はないが、変わったとしても咎めだてをすることはない。これが言葉の使い方に対するぼくの基本的態度だし、それはこの場でも再三再四あらわしてきた(つもり)。とはいってもそれは、すべてに対してそうであるわけではなく、「ぜんぜんかまわない」とか「ぜんぜんだいじょーぶ」とかの、いわゆる「全然+肯定語」に対しては違和感が拭いきれず、これまでできるだけ使用しないようにしてきた。とはいえ、ここで「できるだけ」という曖昧な表現にとどめるのが、ぼくの優柔で煮え切らなさゆえで、周囲がそれを使うのになじんでしまったぼくの脳は、いけないこととは思いながら、ついついそれを口に出してしまったりもする。そんなものだから、他人がそれを使う分には、毎度耳に...ぜんぜんだいじょーぶ

  • I never make plans that far ahead.

    「まだはたらいてるんですか?たいへんですね」と言われたのは先々月、一回目の胆石発作で入院していたときのことだ。ベッドの脇にノートパソコンとモニターを置き、いかにも仕事に勤しんでいるかのようなぼくの姿を見た看護師の言葉である。一瞬、意味を計りかねたぼくは、その「まだ」が年齢のことをあらわしていることに気づき、妙齢の看護師に対して思わず苦笑いしながら、こう答えた。「そう、たいへんよ」そして、そうか世間一般では定年退職している齢なのだとあらためて思いが至った。もちろん、そう言った看護師になんらの悪気はなく、むしろその素直な物言いには好意すら感じられたのだが、はたしてそれは、ぼくのような年齢の男に対してもつ感覚として正しいのだろうか。すぐに調べてみた。『令和5年版高齢社会白書』によると、65~69歳の男性の就業者...Inevermakeplansthatfarahead.

  • 修業はつづくよ

    ずっと気にかかっている言葉がある現場のひとたちを撮るためファインダーをのぞくたびにその言葉が浮かんでくるといっても大げさではない。土木写真というジャンルがあるかどうかわからないが、あったとして、ぼくのそれは、いわゆる一般的に指すところの土木写真とはずいぶんと趣がちがう。意識して「顔」を撮るようにしてきたからだ。それがいつの頃からか、また、誰の影響でそうあろうとしたのかもはっきりとしている。山崎エリナさんが土木の現場を撮った作品を見たそのときから、ぼくもまたこうありたいと、人にフォーカスした写真を撮りはじめた。そういう意味で、彼女はぼくの師匠である。そうと公言したこともないし、本人の許可をもらってもいないが、歴然として師匠である。いや、「人にフォーカス」という意味では、その少し前から「現場ではたらく人」にフ...修業はつづくよ

  • えーっと

    「えーっと」もしくはその亜種としての「えーと」「えとー」。それが長いにせよ短いにせよ、何かの言葉を発するときの前置きとして、そう発語する人がいる。同様なものとして、「えー」や「あー」があるが、それらも含めると、むしろそう言わない人の方が少数派なのではないかとも思えるほど、それは多い。そして、いかにも日本人っぽいなという雰囲気を醸し出すそれらは、何も日本語特有のものではなくさまざまな人種、いろいろな言語で使われているらしい。たとえばそれが英語なら「um」とか「uh」とか。そういえばたしかにそうだ。よくよく思い起こしていると英語話者はよくそれらを間に挟むし、いかにも英語っぽくするには、むしろ「um」とか「uh」とかを入れた方がそれらしく聞こえたりする。それら会話やスピーチに頻繁に登場する無意味な言葉のことをフ...えーっと

  • ぴかぴかの

    急きょ行かなければならなくなった通夜のために畑から家へ帰り、取り急ぎ黒のスーツに着替えたぼくに、昨夜から遊びに来ていた3歳児が言う。「一年生ですか?」あまりに唐突なその言葉だったが、それが彼の口から出た理由に思い当たるまで数秒とかからなかった。それから遡ることちょうど一週間前。卒園式に出席する次兄のネクタイ姿と目の前の爺をダブらせたのだろう。あまりの可愛さに思わず頭をなでたぼくは、「そうなのだよなあ」とあることに気づく。ひとは自分が見聞きしたものによって知識の引き出しを増やしていく。さらにそれを応用することによって、自らの言動の幅を広げていく。まだそれがほとんどない目の前の3歳児には、「ワイシャツにネクタイ=一年生」なのである。だから、それが幼児ゆえだといってバカにしてはいけない。大のオトナであるぼくもア...ぴかぴかの

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