連休！？

(81ページ、3～4行)勢いとは、エネルギーを蓄積する。節(ふしめ)とは、そのエネルギーを発射することである。

「そうや！ はよ開けんかい！」ドゴッ！！裏拳(うらけん)でドアを殴(なぐ)る運転手。気性(きしょう)が荒(あら)い男だ。おいでやす小田さんよりも･･････。…

「市長の〝密命(みつめい)〟で 来ましたんや。 門を開けてください。」「え？ 密命･･････？」運転手がそう言うと、守衛は戸惑(とまど)った。そんな予定あっ…

ギン！「どないしました？」眼光鋭(するど)く、どすをきかせる刃物傷の男。「い、いえ！」守衛は恐怖に駆られた！この人達を怒らせてはならない。守衛はそう思った。「…

「何用ですか？ っ！！？」守衛は思わず面食らった！その運転手の顔は、大小の青あざだらけだった。（ス、ストリートファイター･･････ かな･･････？）「ど…

大坂の北の端(はし)にある一高地。ここが不思議な山である。ここに、大量の闇米が、備蓄されていた。ブロロロ！一台の黒い大型ワゴン車が、静かに入って来た。右手の…

「うッ！？」かたわらの黥豺(げいざい)が、睨(にら)みをきかす！「もう 一人で歯磨(はみが)きも ようできまへんでぇ！」柿内はそう吐き捨て、退散するように出て…

「ぬぅぅ！」柿内の表情が──どんどん渋(しぶ)くなる！（なんでや！）どんな相手でも、金の力で手玉に取ってきた柿内。初めての敗北だ。この二人には、何を言ってもだ…

ニタ～～。二人を【籠絡】できたものと思ったのだろう。いやらしく笑みを浮かべる柿内。ところが！ス！瓶兵衛は立ち上がり──ダン！右足をテーブルの上に乗せ──「はは…

「ははは。 強情(ごうじょう)なお方や。」柿内は、ギラギラと目を光らせる。彼は、一歩も引く気は無いようだ。彼は続ける。「それやったら、 庭付きの大豪邸を、 お…

「いやいや、 ご遠慮(えんりょ)なさらずに♪」柿内は、木箱を押し戻す。「いや、 受け取れまへん。」差し戻す瓶兵衛。「いやいや♪」押し戻す柿内。差し戻す。押し戻…

（ふむぅ。。。 伊達(だて)やないな。）瓶兵衛のみけんに、深いしわが寄る。林田の財力もさることながら、そのコネも恐ろしい。しかし金力は、瓶兵衛には通用(つうよ…

（小判(こばん)や！）梅山はその目を見張(みは)る！下の段には、小判の束(たば)がびっしりと敷(し)きつめられていた！キラキラ✨と、それは黄金に輝いている。「…

「お納(おさ)めください。」キラリ！✨柿内は、その目を光らせる！「・・・・・・！」よく見ると、木箱(きばこ)は底が深い。もう一段ありそうだ。クイ。梅山は、一番…

柿内が包(つつ)みをほどくと、木製の菓子折(かしお)りが･･････。「さぁ、どうぞ♪」悪代官よろしく、ククク、と柿内は笑う。（なんや？）梅山は、ふたを開け…

柿内は、持って来た包(つつ)みを、テーブルの上に置いた。「なんでっか？」訝(いぶか)しむ梅山。（どうせ金(かね)やろ。）瓶兵衛は【看破】していた。林田は、す…

ちら。助けを求めるように、梅山は瓶兵衛を見た。「・・・。」無言で【頭を振る】瓶兵衛。林田の思い通りにはさせない。彼の強い意志である。「申し訳ないでっけど、」梅…

「お願(ねが)いしますわ！」ゴン。柿内は額(ひたい)をテーブルにぶつけた。「う～ん。」梅山は参(まい)った。今さら立候補を取りやめる？とんでもない！彼は、決断…

おそらくは、出馬を取りやめてくれ、とでも言いに来たのだろう。瓶兵衛はそう読んだ。「梅山はん！」「はい。」柿内は【開口一番】──「次の市長選、立候補を 取りや…