先日、少し風邪気味で何をする元気もなく、以前見た映画を2本立て続けにDVD鑑賞。一本は古い日本映画。『白昼の死角』(村川透監督)。戦後すぐおきた東大生たちによる詐欺事件をモデルにしたフィルム・ノワールです。やくざ役の千葉真一がいとも簡単に、助走も全くつけず、床にただ立っていた状態から、いきなり机の上にひょいと飛び乗り、相手を脅した後、また後ろ向きのままぴょんと飛び降りる身軽さにはつくづく感動。巻き戻して何度か見てしまいました。こんなことができたらどんなにか人生が変わったろうなあと、ただの一回も懸垂ができなかったヘナチョコの私は思うのでした。それとは別に今回驚いたのは、以前見落としていた壁の絵画です。南米の某大使館を巻き込んだ詐欺の企てのシーンですが、その大使館内の執務室になんとベラスケスの『インノケンティ...ベラスケスの『インノケンティウス十世』