相手は話を始める時、自分の話が受け入れてもらえるかどうか、とても気になるものです。 「そうだね、分かるよ」とまず受け入れると、その最初の心配やいらぬエネルギーを吸い取ります。 人に意見する時も同じです。 「そうだね、分かるよ」と一旦受け止めましょう。 このように常に肯定から入ることが大事です。 そうするのはなぜでしょうか。 人を肯定的に包み込むことは相手からすれ…
健康・シニア・老いのことについて話して参ります。
後半生を豊かに快適に暮らすためのヒントとなるような話をしてまいります。
<span style="font-size:large;">失うものを受け入れる(accept what you lose)</span>
愛する人、家、財産、書画骨董と次々に失っていきますが、普通の人が中年以後に体験する新たな決別は、体力や健康への自信の喪失という形になって表れます。 たいていの人がある年を節目に病気になります。 肝機能の数値があまり良くないと言われたり、急に高血圧になったり体のどこかが痛くなったりします。 若い時の病気はほとんど治るものですが、いったん調子が悪くなった肝臓や血圧は、一ヶ…
<span style="font-size:large;">病気に焦点を合わさない(don't focus on the disease)</span>
芸能人などの人がよく自分の病気について発表したりすることがありますが、少し具合が悪くても、悪化させたくなければ病気のことを話してはいけません。 あなたが自分の病気にいつも焦点を合わせて意識して、いつも自分の病気のことばかりを他の人に話していると、さらに多くの病気の細胞を作ってしまいます。 完全に健康な身体で生活している自分を想像していましょう。 病気のことはお医者さん…
<span style="font-size:large;">失う準備(prepare to lose)</span>
中年を過ぎたら、私たちはいつも失うことに対して準備をし続けていなければなりません。 失う準備というのは、準備して失わないようにするということではありません。 失うことを受け入れるという準備態勢を作っておくのです。 準備したからといって失った時に平気にはなれないでしょう。 しかし、いきなり天から降ってきたように、その運命を押し付けられるよりはまだましかもしれません。 …
<span style="font-size:large;">与えることを知っている限り(as long as you know how to give)</span>
イキイキとした晩年を過ごしている人たちは、どこかで与えることを知っている人たちです。 与えることを知っている限り、その人は何歳であろうと、どんなに体が不自由であろうと老年ではありません。 ごく些細なことでも、人に与えようとする気力に欠けている人は何歳であろうと老年です。 寝たきり老人でも感謝を忘れなければ、感謝は人に喜びを「与える」ため、やはりそういう人は老年ではなく…
自立はまず経済から始まると言っていいでしょう。 歳を取ってきて自分が一人で出来ないことには、人を頼んでお金を払わなければならないという原則を認めることです。 それが出来ない時には、やりたくても我慢して諦めて平然としていることが大切です。 英訳(English translation) It can be said that independence starts with the economy. As you get older, you need to accept the p…
<span style="font-size:large;">高齢者の勘違い(Misconceptions of the elderly)</span>
人は誰でも多かれ少なかれ、歳を取ると偉そうにしていることを許されます。 別にいいことをしていなくても日本的美風が残っていればの話ですが、年齢が一番上になるほど上座に据えられます。 お茶も最初に供されます。 「お寒くないですか?」と気にされ、階段を昇り降りする時には荷物も持ってもらえます。 こういう習慣は日本的美風としても続けて欲しいものです。 しかし、高齢者がそれによっ…
<span style="font-size:large;">不透明な面白さ(opaque fun)</span>
歳を取るに従って人は重層的に、表や裏や斜めから物事を見られるようになります。 それが年と共に開発された才能です。 この才能がかなり遅れて開花し、かなり歳を取ってもまだ伸びるものです。 若い時には希望通りにならなかったら、人生は失敗だという明快過ぎる論理が適用されます。 しかし、中年以降は人生どうなっても良くない面があり、どうなってもそれなりに良い面があるものである、と…
<span style="font-size:large;">健康管理は蓄積(Health management is cumulative)</span><br />
健康管理は蓄積です。 それは宝くじを狙う人よりも、毎日毎日貯金箱に小銭を入れる人の方がお金が貯まるのと同じで、毎日暴飲暴食をしないでバランスの良い食事を何十年とし続けて、手に入れるより仕方がないものなのです。ジャンクフードや超加工食品はできるだけ食べないようにし、若いうちから食品添加物の勉強もよくしておきましょう。 英訳(English translation) Health management i…
<span style="font-size:large;">魂は中年に成熟する(he soul matures in middle age)</span>
醜いこと、惨めなことにも手応えのある人生を見出せるのが中年です。 男性も女性もその人を評価するとすれば、外見ではなくどこかで輝いている魂、あるいは存在感そのものだということを無理なく認められるのが中年です。 魂というものは例外を除いて中年になって初めて成熟する面があります。 英訳(English translation) Middle age is when you can find a rewarding life even in the…
<span style="font-size:large;">病気が魂を完成に向かわせる(Illness drives the soul toward perfection.)</span>
中年以後は誰でもどこか五体満足ではなくなります。 一見健康そうに見えても「糖尿だ」、「高血圧だ」、「緑内障だ」、「痛風だ」、「神経痛だ」という人はいくらでもいます。 病気が治りにくくなることは悲しいことだが、誰の上にも一様に見舞う公平な運命です。 しかし、その時初めて私たちは分かるのです。 歩けることは何と素晴らしいことか。 自分で食べ、排泄できるというのは何と偉大なこ…
<span style="font-size:large;">中高年になったら胸を張って生きよ(When you reach middle age, live with pride)</span>
「年相応に・・・」という考え方は全くの敗北主義です。 歳を取って体力が衰えるのを心配するのではなく、気持ちが衰えないよう自戒する必要があります。 中高年になったら、若さに媚びることなく「凛」とした生き方をしたいものです。 自分自身が「歳を取った」と、自覚できる年齢まで生き延びてきたこと自体が人生では一つの成功です。 そのことに自信を持ちましょう。 英訳(English transla…
「どんなものを食べたら長生きするんだろう」と誰もが考えます。 本当は好きなものを食べればよいのです。 何かを食べたいという時は体がそれを欲しているのです。 「いや、塩の摂り過ぎはいけないのではないか、甘いものは太るし糖尿病の原因になるのではないか」と心配する方もおられるでしょう。 しかし、構わないのです。 一般に思われているほど塩は健康の敵ではなく、砂糖も人の体にとって…
<span style="font-size:large;">他人のストレスを受け取らない(Don't take on other people's stress)</span>
他人の不平やストレスなどを長い時間聞いていると、こちらの気持ちまで重くなったような気がすることはありませんか? それは気のせいではなく、本当に相手のマイナスの意識を背負っているからなのです。 まるで自分のストレスのように感じているのです。 本当に大切な人のためや相手に本気で相談された時などは別ですが、日常的にある他人のストレスを自分のものとして受け取らないようにするこ…
<span style="font-size:large;">批判し過ぎてはいけない(Don't be too critical)</span>
批判は発展を生むので多少は必要です。 しかし、批判のし過ぎは何も生みません。 他人に対しては、ある程度見て見ぬ振りをするという態度が必要です。 他人を厳しく批判する人には人が寄ってこなくなります。 お釈迦様も「相手を傷付けるような言葉を発すれば、相手もこちらの心を傷つけるような言葉で言い返す。その結果、必ず悪いことが起こる。」と云われています。 特に人間関係ではあまり潔…
「あるがままに」・・・坂村真民 才なき人は才なきままに 処するのがよい 花にたとえるなら侘助(わびすけ)のように 鳥にたとえるならみそさざいのように おのれの花を咲かせ おのれの歌をうたい 嘆かず訴えず なにごともあるがままに 生きるのが一番よい 多くの人は自分の欠点や煩悩をできるだけ減らすことが大切で、その努力をすることが最も重要だと思っています。 しかし、…
<span style="font-size:large;">人生が好転し始める秘訣(The secret to starting to improve your life)</span>
言葉にはそれ自体に現実を変える力があります。 「困ったことは起こらない」、「他人からの評価は神に任せる」、「済んだことは神に任せる」と口ずさんでみてください。 すると不思議に気分が楽になるはずです。 そうして、過去の心配事を思い出さない、現在の人間関係の揉め事について心配しない、将来の不安も想像しない・・・。 そういう心掛けを持ち続けていると次第に気持ちが明るくなり、…
子は親の背を見て育ちます。 私たちが両親に対してどのように接してきたかを子供たちは見ています。 そして、子供たちが今度は私たちの世話をしてくれるのですが、私たちが親にしていたのと同じような接し方をしてくれるようです。 不思議なことですが、家庭内の雰囲気というのは親から子へと伝わっていきます。 皆さんがご両親をどのように見送ったかを思い出してください。 同じように子供たち…
死後の世界が楽しいものであれば、死ぬことがそれほど恐ろしいものではなくなり、必死で避けることもなくなります。 あの世が素晴らしいものになるかどうかは、私たちの心のあり方で決まります。 日頃の生活が嬉しくて楽しいという人は、あの世ではもっと嬉しくて楽しいはずです。 この世の生活が辛くて面白くないということであれば、あの世も期待できないかもしれません。 あの世へ行くのは自…
<span style="font-size:large;">手抜きを認めましょう(Admit to cutting corners)</span>
近所の家庭を見ると夫婦仲良しで子供たちもしっかり見えて、「うちは子供の教育を間違ったのか、どうすればあのような家庭ができるのか」と自ら顧みて反省することがあるかもしれません。 しかし、それは見かけだけの話です。 現実には「理想の家庭など存在しない」と思って間違いありません。 家族というのはそれぞれが適当にいい加減さや手抜きをやっており、お互いがそれを容認しているから平…
自分の体の回復力を信じること。 心の偉大な力を信じ、それに自分を委ねることは大切です。 病気を無暗に恐れたり不安になったり絶望したりしないことが大事です。 無理をしないで大いなる力に自分を委ねれば、次第に自分と自分の体の異常との間に折り合いがつき、苦しみが軽減されて不自由が少なくなります。 「自分はもうダメだ」、「この苦しみはもはや消え去らない」と思い込むのはやめまし…
良いと言われる物もやり過ぎないこと。 悪いと言われる物も減らし過ぎないこと。 運動も肉も油脂も食塩も紫外線も、そして日々の暮らしも・・・、「もっとよくあろう」、「少しでも長生きしよう」と無理をしてはいけません。 抗加齢(アンチ・エイジング)の作用があるとされるビタミンCやビタミンE、コエンザイムQ10などの抗酸化物質も摂り過ぎないことです。 私たちは「もっと良くあろう」、…
立派な人間になろうとしたり、努力して心を鍛えようとしなくていいのです。 幸福になろうと思うことが不幸の始まりなのです。 自分を他人と比較して「これではいけない、もっと頑張らなくては」と考えたり、「もっと上の地位につかなければ」と思って苦しむことはやめましょう。 自分の良さは自分の持つ煩悩を含めてのことです。 煩悩を減らすと自分が自分でなくなります。 立派な人間になろうと…
原理主義というのは宗教などでその教典や教義を絶対視する態度をいいます。 ところで、心を磨くことが大事だからという理由で、「心の原理主義」に陥ってしまっている人が意外に多いものです。 つまり、「人間は心さえ磨いていればよい」、「人間は精神面が何よりも大事であって日常生活や仕事は二の次でよい」とする考えです。 「この方針が絶対だ。この生き方しかない。これ以外の全ては間違え…
<span style="font-size:large;">周りに期待しない(Don't expect anything from those around you)</span>
ストレスの少ない暮らし方をしたいと思うのであれば自分の周りにいる人に対して、あまり多くのことを期待しなければいいのです。 他人が自分の思う通りに動いてくれない時に生まれるのがストレスだからです。 英訳(English translation) If you want to live a life with less stress, you should not expect too much from the people around you. This is because stress occurs when ot…
結構お金を持って定年を迎える人たちには、「子どもにお金を残すよりも夫婦で海外旅行や国内旅行に行った方がいい」、「家さえ残してやればお金まで残す必要はない」という考えの人が多いようです。 西郷隆盛は「児孫のために美田を買わず」と言ったそうですが、その通りでしょう。 自分たちが稼いだお金なのだから、死ぬまでにきれいさっぱりと使ってしまった方が絶対にいいでしょう。 英訳…
<span style="font-size:large;">心持ちまでそんなに早く老いさせないこと(Don't let your heart grow old so quickly)</span>
人はいくつになっても心持ちは変わりません。 肉体は歳を取っても心が歳を取ることはありません。 もし、自分のことを「おじいさん」、「おばあさん」だと言う人がいれば、その人は心でそう思っているだけのことです。 どうぞ思いを今すぐ変えてください。 「私は若い」と。 それでも少しずつ肉体は衰えてくるでしょうが、その時は老いを自然に受け入れて慣れることが愉しく生きるコツです。 …
<span style="font-size:large;">良い気持ちだけ伝染させる(Contagious only good feelings)</span>
結局のところ、人間同士の付き合いは心の伝染、心の反射が全てです。 何を好んで不幸な気持ちの伝染、不幸な気持ちの反射を願う者がありましょう。 幸福は幸福を呼び込みます。 幸福は自分の心にも反射しますが、また多くの人々の心にも反射します。 心を清らかに明るくいつも優しい気持ちで、見返りは期待しないで人に接していきましょう。 英訳(English translation) In the end, rela…
<span style="font-size:large;">心を調えて高めて生きる(Live by adjusting your heart and raising it up.)</span>
「恐れるな、恐れることは恐れることを引き寄せる」とキリストは云いました。 人間の心はその波長に合ったものを引き寄せるようにできています。 恐れは恐れを、不安は不安を、怒りは怒りを引き付けます。 人を妬み恨む心、驕り慢心する心はそれにふさわしい事象を引き寄せます。 逆もまた真なりであり、常に心を善意で満たしている人は善意を引き寄せ、人に親切にしている人には親切が、感謝し…
<span style="font-size:large;">辛苦を味に(Taste the bitterness)</span>
「日陰がなく日向だけの男は暴力である」と、ある文芸評論家が云っています。 病気を知らず逆境に悩んだこともなく挫折に苦しんだこともない。 人生の陰影に乏しく、ただ明るいだけの男は存在そのものが耐え難いというのです。 ところで、人間は辛苦に耐えればそれでいいのでしょうか。 辛苦を味わうことで人の痛みが分かり、思いやりに溢れた滋味を身につける人がいます。 しかし、辛苦…
<span style="font-size:large;">心を清らかに過ごす(keep your mind pure)</span>
心の安定を図る、心を磨くということに定年後の生きる道を見出すことができます。 もし、心を磨いて雑念、妄念を排し、嫉妬や憎しみの心を捨てることを人生の目標にすれば、すべての営みは意味を持ちます。 絵を描くこともスポーツに時間を使うことも、それが心の平安を保つ鍛錬だと思えば生きがいになります。 昔の日本人がそうでした。 隠居した後で謡をやり、囲碁・将棋で仲間を作り、盆栽の…
「不陰徳をした人の晩年は必ず良くない」と多くの仏教の指導者が云っています。 若い時から慈悲の心を持たずに生きていると、そのツケは晩年になって必ず来るのです。 それでは晩年のツケはいつ来るのでしょうか。 それは最晩年に来て、また来世に来るのです。 死に様や死に際といいますが、死に面してその人がどのような状況で亡くなっていくかは、その人の今までの総決算として表れるのです。 …
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相手は話を始める時、自分の話が受け入れてもらえるかどうか、とても気になるものです。 「そうだね、分かるよ」とまず受け入れると、その最初の心配やいらぬエネルギーを吸い取ります。 人に意見する時も同じです。 「そうだね、分かるよ」と一旦受け止めましょう。 このように常に肯定から入ることが大事です。 そうするのはなぜでしょうか。 人を肯定的に包み込むことは相手からすれ…
もし、自分が優しい心や愛の心や明るい心、楽天的で呑気な心を持っていたら、「私は有り難いな。幸せで良い心を持てて有り難いな。ますます愛深い人になりますように。ますます生命輝く人になりますように。」と祈ることです。 そうすると、ますますイキイキと明るく生きられます。 英訳(English translation) If you have a kind heart, a loving heart, a bright heart, an optimisti…
子供たちの方から「お父さん、お母さん、長生きして欲しい。あなた方の存在は我々にとって生き甲斐です。」と思わせるような生き方を示していかなければなりません。 そういう生き方を示すためには、私たちがまず老人の生を輝かしいものと、彼らの心に植えつける義務があります。 それは私たちの責任です。 決して彼らに負い目を負わせるような生き方をさせてはいけません。 不自由になっ…
「ありとあらゆるものが皆それでいいのだ」、「自分に都合の良いことでも都合の悪いことでもそれでいいのだ、ありがとうございます」という心境になれば、それが本当の悟りです。 だから、「これでいいのだ」と全てを肯定していた天才バカボンのパパは、つまり漫画家の赤塚不二雄さんは悟っていたのです。 この境地まで達すると人生で何が起ころうが落ち着いていられます。 英訳(English…
老後とは一般に考えているような、苦しみでも孤独でも寂しさでもありません。 確かに歳を取ると自分さえ知らない嫌な面、自分が尊敬できない姿が出てきます。 お金、執着心、依存心、甘えといった自分でも自由にならない心が出てきます。 しかし、それは消えていく姿。 過去の心です。 「絶対に大丈夫」と自分自身を信じる心が欠けていると、いつまでも執着が消えません。 マイナスの心…
いくら家族が大勢いて楽しくても歳を取っていくと子どもは巣立っていき、一人また一人とだんだん周りに人がいなくなります。 過去の家族の思い出と比べると、未来はいつも寂しく孤独で不自由なものでしかありません。 つまり、過去への執着が不幸を生み出しているのです。 物がなくても、病気であっても、心が常に神様の中にいて自分はさらに進歩すると信じていましょう。 今の苦痛を受容…
悟った状態というのは全てのことに感謝できるということです。 好き嫌いに捉われないことです。 英訳(English translation) Being enlightened means being able to be grateful for everything. Don't get caught up in likes and dislikes.
運命や環境が悪くても、それは今の自分が悪いからではありません。 また、運命が素晴らしくても、それは今の自分が良いから、偉いからというわけではありません。 それは全て過去からの想念行為の蓄積が現れて消えていく姿なのです。 そのため、運命や環境が悪いからといって今の自分を嘆き悲しみ、責めて卑下することはありません。 しかし、運命や環境が良いからといって、感謝こそして…
周りの者が病気になったり苦しがったりしている時、「これは大変だ。是非治さなくては。」と力んではいけません。 「神様が生かすものは生かし、往生するものは往生させるのだ。神様は愛なのだからその人に悪いようにするはずがない。」と深く信じることです。 また、何か起こったときや困ったときにだけそうするのではなく、いつもいつも神様に、あらゆるものに感謝していましょう。 英訳…
何があっても驚かない人間。 何があっても憎しみの出ない人間。 何があっても常に愛情深い人間。 大らかでゆったりした暖かい人間になりましょう。 そうしていると、自分がどの年齢の時も、周りのどの年齢の人たちからも愛される人間になれ、穏やかな生涯が送れます。 英訳(English translation) A person who doesn't get surprised no matter what happens. He is a person …
熟年離婚されたある奥様に、理由を伺うと「ご主人が何も言ってくれないこと」でした。 『私は「キレイだよ」とか「愛してるよ」と言って欲しかった訳ではないんです。人間として当たり前の言葉を言って欲しかっただけです。例えば風邪をひいたときに「大丈夫か」とか、ご飯がおいしかったら「おいしかったよ」とか「ありがとう」とか、そんな当たり前の言葉でもいいから言って欲しかったのに、主…
人間は本来、神の分霊(わけみたま)であって業生(ごうしょう)ではありません。 つまり、人間も神と呼ばれる意識を持った原子・分子で出来ていて、神と呼ばれる高級な意識体と質は同じでレベルに差があるだけです。 世の中の全ての苦悩は人間の過去世から現在に至る誤った想念・行いが原因となって、その結果がその運命に現れて消化されていく時に起こる姿であるといわれます。 どんな苦悩であ…
物が増えたり、お金が儲かったり、地位が上がったりすることだけに幸福や喜びを感じ、感謝の心を起こしたりしていると、物やお金が減って地位が下がったりすると、不満の思い、不足の思い、恨みの思い等が起こってきて不幸感に陥ります。 常にそうした事物の変化や環境の変化だけに心を囚われず、生命の輝き、生きていること、生命を生かし切って生きていることに重点を置いている人は、事物の変…
必要な物が必要な時に入ってくる平均したお金や物の入り方が一番いいのです。 あまりたくさんだと困ります。 物を頂いたり多く持ったりした時は周りに配りましょう。 頂いた物は感謝して、その物をうまく使って生かしましょう。 要するに感謝です。 例えば、自分がやっと食べられても食べられない人より有り難い。 人より少し余っていたら人より余って有り難い。 何でも物を大事にして物に感謝す…
いかなる事態が起こっても病気が来ようと災難が来ようと、どんなことが起ころうと心を動揺させないようにしましょう。 『私は「大いなるもの」に守られているのだから、この状況は一番いい立場で現れているんだな』という風に観念できるようになることが人生を不動心で生き切る極意なのです。 悪いことは業(カルマ)の解消になっていて消えていくものです。 実際、長期的に広い目で眺めると起こ…
私たちは「大いなる存在」に見守られて導かれているのです。 例え壁に突き当たったり失敗したりしたとしても、実はそれすらも天の導きであって私たちに大きく目覚めさせ、ワンランク上の人生に導いていこうとされているのです。 一見不利に思われることも自分の取り組み方次第で益となって働くものです。 だから憂えることはありません。 どんな状況に置かれようと、それを感謝して受け止めて最…
この世は自分たちが思っている、ある種の「正義」なり「道義」なりの通りにできているのではありません。 自分がある「正義」や「道義」を持っているのは自由ですが、必ずしも自分以外の人たちも同じ考えを持っているとは限りません。 そのような「理不尽」なことをしている人を見かけた時に、何も糾弾しなくていいのかということになりますが、実は「人を裁かない」、「人を糾弾しない」という…
子供としてはどんな親であれ、やはり最期の瞬間まで親が生きていて良かったという喜び、生き甲斐を持つことができるように仕向けるのが、子供としての務めではないでしょうか。 親に「自分は子供にとって厄介者だ」、「生きていて申し訳ない」という心を抱かせるそのこと自体が誤りです。 そういったことを一切感じさせないで老後を送らせることが、私たち子供の責任ではないでしょうか。 …
私たちは自分の肉体を大切に取り扱わなければいけません。 その人がどういう人か肉体を眺めれば、大体の判断はつくのではないでしょうか。 中に入っている魂や性格を考えなくとも、その人の体つきを眺めただけで、この人はおおらかな人、だらしない人、真面目な人、嫉妬深い人、機敏な人、緊張感の強い人など・・・、おおよその見当はつくものです。 常に髪をボサボサにして手入れをしないで、汚…
人間は真実を知らなければなりません。 自分の上に起こってくる悲しみや苦しみや痛み、病、不幸の全ての原因は他人にあるのではなく、全て自分自身にあるのだということを。 「全ての原因は自分にある」、「自分こそが全ての原因である」と、この真理をはっきりと認識しなければなりません。 自分の夫や妻や子供や姑や自分を取り巻く友人・知人との間が調和せず、いつも怒りや不平不満や嫉妬に充…
認知症になる人の共通項とは「死ぬことを怖がっている人」のようです。 今、日本人の四人に一人が認知症状態で死を迎えるそうです。 死ぬことを怖がっている、死にたくないと思っている度合いの高い人から順に、認知症になっているようです。 死を恐れている人には神が限りない優しさを持って、死を認識できないようにしてくださるようです。 本人の希望通りになっているのです。 そのた…
家族間で、あまり厳しい言葉、冷たい言葉、否定的な言葉を使っていなかったり、本人が誰に対しても相手を非難したり、攻撃的な言葉を使わないでいる人は、いよいよ最期となり死の淵にあっても、色々な心楽しめる現象が見えてきたり体験できたりして、穏やかに静かにあちらの世界に渡っていけるようです。 まだ、生きている状態で綺麗なお花畑が見えたり、明らかに観音様としか思われないよう…
「嫌なこと・人・物・現象」は自分が決め付けているだけかもしれません。 その見方を変えれば、問題は一挙に解決します。 「嫌な人」に囲まれているという自分の「感覚」こそが、「嫌」と「嫌い」の源なのです。 この人には「こんな良いところがあった。」、「こんな面もあった。」、「素晴らしい、凄い。」と思う訓練をしましょう。 そうすると、周りが皆「いい人」に見え、「いい人」に…
他人を変えようと思っても無駄です。 何ひとつ解決しません。 他人は他人で自分の人生を気に入って生きているのだから、自分の価値観でこういう生き方が良い、正しい生き方だと言うのをやめましょう。 それをやめることができると、悩み、苦しみ、煩悩がなくなります。 妻も夫も子供も舅も姑も上司も部下も先輩も後輩も、あらゆる自分の体の外の状況を、自分の思い通りに作り変えようとす…
今のあなたに、今の夫がちょうどいい。 今のあなたに、今の妻がちょうどいい。 今のあなたに、今の親がちょうどいい。 今のあなたに、今の子供がちょうどいい。 今のあなたに、今の兄弟がちょうどいい。 今のあなたに、今の友人がちょうどいい。 今のあなたに、今の仕事がちょうどいい。 今のあなたに、今の家がちょうどいい。 死ぬ日もあなたにちょうどいい。 これは大蔵経の中にあ…
自分に対して厳しい人は他人に対しても、常に同じレベルでその厳しさを求めがちです。 しかし、正義感や責任感は持っている本人が一番苦しいのです。 人を糾弾し、批判し、自分に対しても厳しい人は、確かにしっかりとは生きているのですが、あまり楽しそうな人生には見えません。 反対に、自分にも他人にも優しく生きていると、すべての人の善意と好意の上に生きているということに気が付き…
常日頃、苦虫を噛み潰したような顔の老人がいますが、老人は酸いも甘いも噛み分けていて上機嫌でいるのが最上です。 人間にとって最善とは、できるだけ上機嫌で人生を送ることです。 上機嫌は幸福の秘訣。 自分自身にも周りの人々にも害になる不機嫌は、れっきとした罪悪です。 気分というものは成るがままに放置していると不機嫌に傾きます。 そのため、シニアは自分の気分に関心を払い…
大満足の完成状態に到達したいというあなたの夢は実現不可能です。 あなたにとっては堪え難いことかもしれませんが、人生は未完成の作業、仕事、出来事から成り立っているという真実を認識し、受容することが大切です。 人生とは元来、未完成のもの、未完成のまま閉じるものなのです。 自分の人生をいつでも締め切りでいっぱいにして、人生の楽しみを締め出してしまうのは愚かな自己懲罰と…
生きやすくなる上に、さらに幸福になる。 または幸福を増す根本は、自分を「あるがままに受け入れる」ことにあります。 ひと口に言えば、完全な「自己受容」です。 まず第一に、自分を過大評価せず、反対に過小評価もせず、過不足なく、正しく客観的に評価することです。 過大評価していると優越感を、過小評価していると劣等感を抱きがちですが、こういう固着した情念を捨てることです。 …
壮年期には、お金を稼ぎたい、高く評価されたい、財産・地位・名誉が欲しいなどの願い事をするのは、仕方のないことかもしれません。 しかし、シニアになったら、それがいかに虚しく愚かなことであるかを悟り、本物の幸せへの道を手遅れにならないうちに一日でも早く歩むべきです。 英訳(English translation) In the prime of life, it may be unavoidable to make wishes such as w…
「老い」の最大の危険は心が干からびることです。 老いとは髪が白くなったり皺が増えたりすること以上に、「もう遅すぎる。」、「勝負は終わってしまった。」、「舞台はすっかり次の世代に移った。」といった気持ちになることです。 老化に一番悪いことは肉体が衰えることではなく、精神が無関心になることです。 「それが一体、何のためになる?」と老人は考えます。 そして、この言葉が…
吉川英治記念館に「たのしみある所に愉しみ、たのしみなき所にも愉しむ」ということが書いてある書がありました。 現実に固執せず、今その時の幸福を噛みしめるように意識することが人生を愉しむことです。 「楽しみのある所では楽しむが、楽しみのないところでは楽しまない。いや、仮に楽しもうと思っても楽しめない。楽しめと言われても無理だ。」と主張する人がいるかもしれません。 こ…
人間が生きているということは、この「瞬間」を生きていることであり、それ以外ではありません。 瞬間である現在に自己の全てが現れています。 人の一生は一瞬一瞬の連なりです。 それゆえ、自分の人生を大切に思うのであれば、瞬間ごとの現在を大切にする以外にはありません。 「余生はまだまだ相当あるさ」と、何となく思って、あるいは残り時間のことは考えないようにして、「現在」の…
幸福を味わおうと思うなら、些細なこと、取るに足りないような小さなことにも感謝の心を持つことです。 「朝ご飯がおいしく食べられた」、「ウグイスの鳴き声が聞こえた」、「混んだ電車に乗ったら、偶然、前の席の人が次の駅で降りた」、「テレビを見ていたら、また、本を読んでいたら、心に残る言葉に出会えた」。 これらは全て感謝の種になります。 「馬鹿馬鹿しい。そんなことにいちい…
老後は人生の余暇です。 だからまず、のんびり暮らすこと、ゆっくり生きることを基本にすることです。 定年退職者に退職後の一日のスケジュールを書いてもらうと、睡眠と食事の時間しか埋まらず、あとは真っ白ということがよくあるそうです。 そこでカウンセラーは、「これではいけないから趣味を持ちなさい。やることを見つけなさい。空白のスケジュールを黒く埋めなさい。」と勧めます。 …
人のために役立つ、社会に尽くすと構えてみても長続きはしません。 人のためではなく自分のためにやる。 まず、自分が楽しくなくては人にも喜んでもらえません。 人のため、社会のためと使命感に燃えて気負うから、長続きせずに面倒臭くなってきます。 ボランティアを趣味の延長線上に考え、自分の人生や余暇を充実させる方法として個人主義的に考えれば、気軽に取り組みやすくて長続きも…
人生は一本道ではありません。 その気になって少し道草をすれば、「あれ、こんなところにも道があったのか。」と意外なルートや抜け道が見つかるものです。 人生に正解はありません。 数学のように絶対不変の解答などありません。 だから、躓(つまず)いたら別の道を探せばいいのです。 そして、それまでとは別の場所に新しい花を咲かせればいいのです。 英訳(English translation…
一般的には、超能力でもなければ未来を見ることはできないと思われていますが、人の未来を読み取ることは実はとても簡単です。 過去どのように生きてきたのか、その過去の生き様をみれば未来が読み取れます。 過去に投げかけてきたものの集積が、今のその人の人生をつくっているからです。 目の前の人、目の前のことを大事にしている度合いがどのくらいか、それによって未来の展開の仕方が…
まるで義務のように習い事に通ったり、攻め立てられる如く外出しなくても、家にいて楽しむ方法はいくらでもあります。 いちいちその日の計画を立てなくても、その日の気分で決めればいいのです。 計画を立てたところで、その通りには進みません。 家族の計画でも同じです。 「お互い嘘をつくのはやめようね。」と言いますが、人間は嘘をつく生き物なのです。 大切なことは嘘をつかないこ…
年をとったら、あるがままの自分を見せるほうが美しいです。 それは内に秘めた教養に裏打ちされた、「大人の魅力」をどう出せるかということに尽きます。 その意味では男は外見を飾るより、むしろ見識を広く、造詣を深くすべきでしょう。 人生の酸いも甘いも噛み分ける懐の深さと、そして時に優しく、時に厳しく対処する幅の広さが求められます。 男同士でもそうですが、これが男女の付き…