人生、トライしなければ意味がありません。 平均寿命八十年という長い人生を考えた時、お金も大事でしょうが、もっと大事なのは自分が自分の存在理由を示せる場、すなわち自分が活躍できる場、自分を必要としてくれる場、そして自分が生き甲斐を感じられる場を確保することではないでしょうか。 実際、生き甲斐を持たないで、いつの間にか老後を迎えてしまった時の悲劇度は、お金がない…
健康・シニア・老いのことについて話して参ります。
後半生を豊かに快適に暮らすためのヒントとなるような話をしてまいります。
<span style="font-size:large;">失うものを受け入れる(accept what you lose)</span>
愛する人、家、財産、書画骨董と次々に失っていきますが、普通の人が中年以後に体験する新たな決別は、体力や健康への自信の喪失という形になって表れます。 たいていの人がある年を節目に病気になります。 肝機能の数値があまり良くないと言われたり、急に高血圧になったり体のどこかが痛くなったりします。 若い時の病気はほとんど治るものですが、いったん調子が悪くなった肝臓や血圧は、一ヶ…
<span style="font-size:large;">病気に焦点を合わさない(don't focus on the disease)</span>
芸能人などの人がよく自分の病気について発表したりすることがありますが、少し具合が悪くても、悪化させたくなければ病気のことを話してはいけません。 あなたが自分の病気にいつも焦点を合わせて意識して、いつも自分の病気のことばかりを他の人に話していると、さらに多くの病気の細胞を作ってしまいます。 完全に健康な身体で生活している自分を想像していましょう。 病気のことはお医者さん…
<span style="font-size:large;">失う準備(prepare to lose)</span>
中年を過ぎたら、私たちはいつも失うことに対して準備をし続けていなければなりません。 失う準備というのは、準備して失わないようにするということではありません。 失うことを受け入れるという準備態勢を作っておくのです。 準備したからといって失った時に平気にはなれないでしょう。 しかし、いきなり天から降ってきたように、その運命を押し付けられるよりはまだましかもしれません。 …
<span style="font-size:large;">与えることを知っている限り(as long as you know how to give)</span>
イキイキとした晩年を過ごしている人たちは、どこかで与えることを知っている人たちです。 与えることを知っている限り、その人は何歳であろうと、どんなに体が不自由であろうと老年ではありません。 ごく些細なことでも、人に与えようとする気力に欠けている人は何歳であろうと老年です。 寝たきり老人でも感謝を忘れなければ、感謝は人に喜びを「与える」ため、やはりそういう人は老年ではなく…
自立はまず経済から始まると言っていいでしょう。 歳を取ってきて自分が一人で出来ないことには、人を頼んでお金を払わなければならないという原則を認めることです。 それが出来ない時には、やりたくても我慢して諦めて平然としていることが大切です。 英訳(English translation) It can be said that independence starts with the economy. As you get older, you need to accept the p…
<span style="font-size:large;">高齢者の勘違い(Misconceptions of the elderly)</span>
人は誰でも多かれ少なかれ、歳を取ると偉そうにしていることを許されます。 別にいいことをしていなくても日本的美風が残っていればの話ですが、年齢が一番上になるほど上座に据えられます。 お茶も最初に供されます。 「お寒くないですか?」と気にされ、階段を昇り降りする時には荷物も持ってもらえます。 こういう習慣は日本的美風としても続けて欲しいものです。 しかし、高齢者がそれによっ…
<span style="font-size:large;">不透明な面白さ(opaque fun)</span>
歳を取るに従って人は重層的に、表や裏や斜めから物事を見られるようになります。 それが年と共に開発された才能です。 この才能がかなり遅れて開花し、かなり歳を取ってもまだ伸びるものです。 若い時には希望通りにならなかったら、人生は失敗だという明快過ぎる論理が適用されます。 しかし、中年以降は人生どうなっても良くない面があり、どうなってもそれなりに良い面があるものである、と…
<span style="font-size:large;">健康管理は蓄積(Health management is cumulative)</span><br />
健康管理は蓄積です。 それは宝くじを狙う人よりも、毎日毎日貯金箱に小銭を入れる人の方がお金が貯まるのと同じで、毎日暴飲暴食をしないでバランスの良い食事を何十年とし続けて、手に入れるより仕方がないものなのです。ジャンクフードや超加工食品はできるだけ食べないようにし、若いうちから食品添加物の勉強もよくしておきましょう。 英訳(English translation) Health management i…
<span style="font-size:large;">魂は中年に成熟する(he soul matures in middle age)</span>
醜いこと、惨めなことにも手応えのある人生を見出せるのが中年です。 男性も女性もその人を評価するとすれば、外見ではなくどこかで輝いている魂、あるいは存在感そのものだということを無理なく認められるのが中年です。 魂というものは例外を除いて中年になって初めて成熟する面があります。 英訳(English translation) Middle age is when you can find a rewarding life even in the…
<span style="font-size:large;">病気が魂を完成に向かわせる(Illness drives the soul toward perfection.)</span>
中年以後は誰でもどこか五体満足ではなくなります。 一見健康そうに見えても「糖尿だ」、「高血圧だ」、「緑内障だ」、「痛風だ」、「神経痛だ」という人はいくらでもいます。 病気が治りにくくなることは悲しいことだが、誰の上にも一様に見舞う公平な運命です。 しかし、その時初めて私たちは分かるのです。 歩けることは何と素晴らしいことか。 自分で食べ、排泄できるというのは何と偉大なこ…
<span style="font-size:large;">中高年になったら胸を張って生きよ(When you reach middle age, live with pride)</span>
「年相応に・・・」という考え方は全くの敗北主義です。 歳を取って体力が衰えるのを心配するのではなく、気持ちが衰えないよう自戒する必要があります。 中高年になったら、若さに媚びることなく「凛」とした生き方をしたいものです。 自分自身が「歳を取った」と、自覚できる年齢まで生き延びてきたこと自体が人生では一つの成功です。 そのことに自信を持ちましょう。 英訳(English transla…
「どんなものを食べたら長生きするんだろう」と誰もが考えます。 本当は好きなものを食べればよいのです。 何かを食べたいという時は体がそれを欲しているのです。 「いや、塩の摂り過ぎはいけないのではないか、甘いものは太るし糖尿病の原因になるのではないか」と心配する方もおられるでしょう。 しかし、構わないのです。 一般に思われているほど塩は健康の敵ではなく、砂糖も人の体にとって…
<span style="font-size:large;">他人のストレスを受け取らない(Don't take on other people's stress)</span>
他人の不平やストレスなどを長い時間聞いていると、こちらの気持ちまで重くなったような気がすることはありませんか? それは気のせいではなく、本当に相手のマイナスの意識を背負っているからなのです。 まるで自分のストレスのように感じているのです。 本当に大切な人のためや相手に本気で相談された時などは別ですが、日常的にある他人のストレスを自分のものとして受け取らないようにするこ…
<span style="font-size:large;">批判し過ぎてはいけない(Don't be too critical)</span>
批判は発展を生むので多少は必要です。 しかし、批判のし過ぎは何も生みません。 他人に対しては、ある程度見て見ぬ振りをするという態度が必要です。 他人を厳しく批判する人には人が寄ってこなくなります。 お釈迦様も「相手を傷付けるような言葉を発すれば、相手もこちらの心を傷つけるような言葉で言い返す。その結果、必ず悪いことが起こる。」と云われています。 特に人間関係ではあまり潔…
「あるがままに」・・・坂村真民 才なき人は才なきままに 処するのがよい 花にたとえるなら侘助(わびすけ)のように 鳥にたとえるならみそさざいのように おのれの花を咲かせ おのれの歌をうたい 嘆かず訴えず なにごともあるがままに 生きるのが一番よい 多くの人は自分の欠点や煩悩をできるだけ減らすことが大切で、その努力をすることが最も重要だと思っています。 しかし、…
<span style="font-size:large;">人生が好転し始める秘訣(The secret to starting to improve your life)</span>
言葉にはそれ自体に現実を変える力があります。 「困ったことは起こらない」、「他人からの評価は神に任せる」、「済んだことは神に任せる」と口ずさんでみてください。 すると不思議に気分が楽になるはずです。 そうして、過去の心配事を思い出さない、現在の人間関係の揉め事について心配しない、将来の不安も想像しない・・・。 そういう心掛けを持ち続けていると次第に気持ちが明るくなり、…
子は親の背を見て育ちます。 私たちが両親に対してどのように接してきたかを子供たちは見ています。 そして、子供たちが今度は私たちの世話をしてくれるのですが、私たちが親にしていたのと同じような接し方をしてくれるようです。 不思議なことですが、家庭内の雰囲気というのは親から子へと伝わっていきます。 皆さんがご両親をどのように見送ったかを思い出してください。 同じように子供たち…
死後の世界が楽しいものであれば、死ぬことがそれほど恐ろしいものではなくなり、必死で避けることもなくなります。 あの世が素晴らしいものになるかどうかは、私たちの心のあり方で決まります。 日頃の生活が嬉しくて楽しいという人は、あの世ではもっと嬉しくて楽しいはずです。 この世の生活が辛くて面白くないということであれば、あの世も期待できないかもしれません。 あの世へ行くのは自…
<span style="font-size:large;">手抜きを認めましょう(Admit to cutting corners)</span>
近所の家庭を見ると夫婦仲良しで子供たちもしっかり見えて、「うちは子供の教育を間違ったのか、どうすればあのような家庭ができるのか」と自ら顧みて反省することがあるかもしれません。 しかし、それは見かけだけの話です。 現実には「理想の家庭など存在しない」と思って間違いありません。 家族というのはそれぞれが適当にいい加減さや手抜きをやっており、お互いがそれを容認しているから平…
自分の体の回復力を信じること。 心の偉大な力を信じ、それに自分を委ねることは大切です。 病気を無暗に恐れたり不安になったり絶望したりしないことが大事です。 無理をしないで大いなる力に自分を委ねれば、次第に自分と自分の体の異常との間に折り合いがつき、苦しみが軽減されて不自由が少なくなります。 「自分はもうダメだ」、「この苦しみはもはや消え去らない」と思い込むのはやめまし…
良いと言われる物もやり過ぎないこと。 悪いと言われる物も減らし過ぎないこと。 運動も肉も油脂も食塩も紫外線も、そして日々の暮らしも・・・、「もっとよくあろう」、「少しでも長生きしよう」と無理をしてはいけません。 抗加齢(アンチ・エイジング)の作用があるとされるビタミンCやビタミンE、コエンザイムQ10などの抗酸化物質も摂り過ぎないことです。 私たちは「もっと良くあろう」、…
立派な人間になろうとしたり、努力して心を鍛えようとしなくていいのです。 幸福になろうと思うことが不幸の始まりなのです。 自分を他人と比較して「これではいけない、もっと頑張らなくては」と考えたり、「もっと上の地位につかなければ」と思って苦しむことはやめましょう。 自分の良さは自分の持つ煩悩を含めてのことです。 煩悩を減らすと自分が自分でなくなります。 立派な人間になろうと…
原理主義というのは宗教などでその教典や教義を絶対視する態度をいいます。 ところで、心を磨くことが大事だからという理由で、「心の原理主義」に陥ってしまっている人が意外に多いものです。 つまり、「人間は心さえ磨いていればよい」、「人間は精神面が何よりも大事であって日常生活や仕事は二の次でよい」とする考えです。 「この方針が絶対だ。この生き方しかない。これ以外の全ては間違え…
<span style="font-size:large;">周りに期待しない(Don't expect anything from those around you)</span>
ストレスの少ない暮らし方をしたいと思うのであれば自分の周りにいる人に対して、あまり多くのことを期待しなければいいのです。 他人が自分の思う通りに動いてくれない時に生まれるのがストレスだからです。 英訳(English translation) If you want to live a life with less stress, you should not expect too much from the people around you. This is because stress occurs when ot…
結構お金を持って定年を迎える人たちには、「子どもにお金を残すよりも夫婦で海外旅行や国内旅行に行った方がいい」、「家さえ残してやればお金まで残す必要はない」という考えの人が多いようです。 西郷隆盛は「児孫のために美田を買わず」と言ったそうですが、その通りでしょう。 自分たちが稼いだお金なのだから、死ぬまでにきれいさっぱりと使ってしまった方が絶対にいいでしょう。 英訳…
<span style="font-size:large;">心持ちまでそんなに早く老いさせないこと(Don't let your heart grow old so quickly)</span>
人はいくつになっても心持ちは変わりません。 肉体は歳を取っても心が歳を取ることはありません。 もし、自分のことを「おじいさん」、「おばあさん」だと言う人がいれば、その人は心でそう思っているだけのことです。 どうぞ思いを今すぐ変えてください。 「私は若い」と。 それでも少しずつ肉体は衰えてくるでしょうが、その時は老いを自然に受け入れて慣れることが愉しく生きるコツです。 …
<span style="font-size:large;">良い気持ちだけ伝染させる(Contagious only good feelings)</span>
結局のところ、人間同士の付き合いは心の伝染、心の反射が全てです。 何を好んで不幸な気持ちの伝染、不幸な気持ちの反射を願う者がありましょう。 幸福は幸福を呼び込みます。 幸福は自分の心にも反射しますが、また多くの人々の心にも反射します。 心を清らかに明るくいつも優しい気持ちで、見返りは期待しないで人に接していきましょう。 英訳(English translation) In the end, rela…
<span style="font-size:large;">心を調えて高めて生きる(Live by adjusting your heart and raising it up.)</span>
「恐れるな、恐れることは恐れることを引き寄せる」とキリストは云いました。 人間の心はその波長に合ったものを引き寄せるようにできています。 恐れは恐れを、不安は不安を、怒りは怒りを引き付けます。 人を妬み恨む心、驕り慢心する心はそれにふさわしい事象を引き寄せます。 逆もまた真なりであり、常に心を善意で満たしている人は善意を引き寄せ、人に親切にしている人には親切が、感謝し…
<span style="font-size:large;">辛苦を味に(Taste the bitterness)</span>
「日陰がなく日向だけの男は暴力である」と、ある文芸評論家が云っています。 病気を知らず逆境に悩んだこともなく挫折に苦しんだこともない。 人生の陰影に乏しく、ただ明るいだけの男は存在そのものが耐え難いというのです。 ところで、人間は辛苦に耐えればそれでいいのでしょうか。 辛苦を味わうことで人の痛みが分かり、思いやりに溢れた滋味を身につける人がいます。 しかし、辛苦…
<span style="font-size:large;">心を清らかに過ごす(keep your mind pure)</span>
心の安定を図る、心を磨くということに定年後の生きる道を見出すことができます。 もし、心を磨いて雑念、妄念を排し、嫉妬や憎しみの心を捨てることを人生の目標にすれば、すべての営みは意味を持ちます。 絵を描くこともスポーツに時間を使うことも、それが心の平安を保つ鍛錬だと思えば生きがいになります。 昔の日本人がそうでした。 隠居した後で謡をやり、囲碁・将棋で仲間を作り、盆栽の…
「不陰徳をした人の晩年は必ず良くない」と多くの仏教の指導者が云っています。 若い時から慈悲の心を持たずに生きていると、そのツケは晩年になって必ず来るのです。 それでは晩年のツケはいつ来るのでしょうか。 それは最晩年に来て、また来世に来るのです。 死に様や死に際といいますが、死に面してその人がどのような状況で亡くなっていくかは、その人の今までの総決算として表れるのです。 …
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人生、トライしなければ意味がありません。 平均寿命八十年という長い人生を考えた時、お金も大事でしょうが、もっと大事なのは自分が自分の存在理由を示せる場、すなわち自分が活躍できる場、自分を必要としてくれる場、そして自分が生き甲斐を感じられる場を確保することではないでしょうか。 実際、生き甲斐を持たないで、いつの間にか老後を迎えてしまった時の悲劇度は、お金がない…
良い気持ちでいたいのは皆の共通の願いです。 だから、周りの人々を決して嫌な気持ちにさせてはいけません。 怒っている人がいたら怒り返してはいけません。 その人の気持ちを和らげることです。 機嫌が悪かったら「まあ、そんなこともありますよね・・・。」と、できるだけ気持ちを和らげましょう。 We all want to feel good. So, never make the people around you feel …
自分には喜びであっても他人に迷惑を掛けるのは良いことではありません。 また、他人には喜びであっても自分が苦しむのも良いことではありません。 「良いこと」とは「自分が喜び、他人も喜ぶ」行いです。 そして、「あとで後悔しない」ことです。 だから、行動を起こす前にその行動によってわずかでも、あとで後悔することになると思うならば、そういう行動はやめましょう。 …
ゆっくりと丁寧に食事をしていると最初は苛立ちが出てくるかもしれません。 しかし、諦めないで実践してみましょう。 丁寧な食事ができるようになれば、人生の様々な苛立ちも消えていきます。 日常の些細なことから一つずつ落ち着きを体得していけば、人生はいつでも落ち着けるようになるのです。 Eating slowly and carefully may make you feel irritated at first. But don't …
本当に自由な心とは「どんなことがあっても波立たない、拘(こだわ)らない心」です。 しかし、人は長年にわたって形成されてきた心の癖のために、なかなか真の自由というものを得られません。 自由になる道は遠いものです。 それでも、良いことを繰り返し行い、心に良い癖をつけていけば必ずそこに辿り着けます。 水が一滴ずつしたたり落ちて、やがて瓶を満たすように少しずつ…
昨日は大失敗したと思って悩むのは、「今日も失敗したい」という計画を組んでいるようなものです。 昨日の失敗はどうなるものでもありません。 今日という日は新しいものです。 その今日のことだけをただ、しっかりやればよいのです。 Worrying about yesterday's failure is like planning to fail again today. Yesterday's failure can't be changed. Today is a new day. All…
人は「いいこと」をしたくないわけではありません。 ただ、「今日は楽をして明日から」という心が起きてしまうから、中々「いいこと」を実行できないのです。 しかし、人はいつ死ぬか分かりません。 「いいこと」は生きているうちにやっておくべきなのです。 It's not that people don't want to do good things. However, they find it difficult to actually carry out good de…
人生とは瞬間、瞬間の連続です。 私たちは瞬間、瞬間にしか生きられません。 今の瞬間に成すべきことは常に「具体的」です。 それは話を聞くことであったり、物を片付けることであったり、常に「具体的」にあるものです。 今、この瞬間に成すべきことをよく知り、それをきちんとやること。 それで何の問題もなく人生はうまくいくのです。 Life is a series of moments. W…
「私は正しい」という心から、怒りや嫉妬や傲慢などのあらゆる感情が生まれてきます。 その心が色々な問題をつくるのです。 「私は正しい」というのは客観的に成り立たないことなのです。 それはわがままな恐ろしい思考です。 しかし、皆が「私が正しい」病に感染しているようです。 From the mindset of "I am right" come all kinds of emotions such as anger, jealousy a…
自分というものは人のことをどうこう言えるほど立派ではありません。 「あの人は間違っている」と指摘しても自分がその立場になったら、同じことをする可能性があるのです。 「あの人は嘘をつく、けしからん」と言っても自分だって不利になったり、その場を逃れようとすると思わず嘘をついてしまうのではないでしょうか。 「あの人は頼りにならない」と言っても自分が同じ立場になっ…
問題を解決するためにはまず自分のエゴに気付くところが出発点です。 「あなたのためにやっている」と思っているところに問題があるのです。 「人のため」といいながら「自分のため」にやっていることが多いでしょう。 「やらせてもらってありがたいです。 「充実感が得られて幸せです。」という気持ちがあれば上手くいきます。 The first place to solve any problem is to b…
生きることは互いに協力し合うことで成り立っています。 「お互い様」なのです。 生きることは他人の世話になることであり、自分も人の役に立つことです。 そこがはっきり分かっていれば成功することができます。 うまくいかなくて充実感を得られない人生は、自分に対しても周りに対しても嫌な気分をつくります。 そういう人は自分の失敗を他人や社会のせいにします。 …
寒い日にも暖かい布団の中に包まれて眠れることに感謝。 その上、安眠できたことに感謝。 安眠は神の恩寵です。 寒い日にストーブやエアコン、こたつで暖がとれることに感謝。 三度の食事が頂けること、おまけに温かいまま頂けることに感謝。 蛇口を回せば水が出てスイッチ一つで明るくなることに感謝。 家にお風呂があることにも感謝。 自分で歩けて、見えて、聞こ…
仏教では出来事は無記。 つまり、善悪は記されていないと考えます。 それぞれの出来事をどう受け止めるかによって善悪が決まってくるといいます。 どんな出来事も善と受け止める努力を続けていくと、事態が良くなる方に繋がっていきます。 そうしていると、あらゆる事象は全て善に繋げられて困ったことはなくなり、何が起こっても穏やかに平常心でいられます。 In Buddhism, even…
裕福な人とは、地位や財産・大きな家や車などの多くのものを持っている人ではなく、僅かなものしか必要としない人です。 人は心が豊かになればなるほど、モノや地位・名誉に執着しなくなります。 他人の喜びを自分の喜びとして喜び楽しめるようになります。 他人と自分を比べて卑下したり羨んだりもしなくなります。 A wealthy person is not someone who has a lot of things su…
この世は全て因果関係で動いていますが、その人の心のレベルに相応しい「果」を頂いています。 心の出来ていない者が同じことをしたとしても、心の出来ている人と同じ「果」を頂くことは出来ません。 毎日、生涯にかけて出来る限り努力しましょう。 世のため、人のためになることを出来る限り心掛けましょう。 Everything in this world operates based on cause and effect, but…
若い人は常に大人の背中を見ています。 子供の頃と違い、大人のやり方を理屈抜きに受け入れて真似をすることはないにせよ、生き方の参考にしたいと思っているものです。 若い人は年長者の姿を通して、自分がどう年を重ねていくかを考えるものなのです。 そういう意味で、部分的にでも若い人から「あの人のようになりたい」と思ってもらえる大人であることが敬愛に繋がると考えます。…
どんな時にも頭からすぐ否定的な言葉を使わず、笑顔で「そうだね」と言いましょう。 どうしても出来ないと思われましたら、「努力してみましょう」と言いましょう。 これを続けていきますと相手は無理を言わなくなります。 No matter what the situation, don't immediately use negative words. Instead, smile and say, "That's right." If you feel that you just can't do it, sa…
「悩み」のない時は心頭に取り越し苦労というような思念現象も、その他の消極的情念もいささかも発生していません。 そういう現象から察すると明るい朗らかな人生に生きるには、まず悩みという心理現象を心に持たせないようにして、平素から正しい準備を施すことが何よりも肝心な人生の要諦であると言えます。 何事も比較をしない。 自分と他人、現在と過去、現在と未来。 過去…
私たちは生まれてきた時は皆ゼロです。 それを考えたら、わずかなものでもあれば有難いと思いましょう。 「こんなこともして頂いた」、「あんなこともして頂いた」という足し算で考えれば不満の持ちようがありません。 しかし、「あって当然」、「貰って当然」と思っていると、わずかでも手に入らなければマイナスに感じて不服や不満を言い始めます。 これを引き算の不幸と言い…
どんな場合も決して損をしないというような人間は、いつまでも器量が小さいままです。 笑って相手に譲れる人、損をしても笑っていられるような人こそ大きくなれるのです。 英訳(English translation) A person who never loses in any situation will always remain incompetent. Those who can smile and yield to others, those who can continue to laugh even when they suffer loss…
私たちは皆、謂わば観光客としてこの惑星、地球にいます。 誰一人として永遠にここで生きて暮らすことはできません。 長く生きられてもせいぜい百年です。 だから、ここにいる間に善き心を持つように努め、人生がプラスで有益になるように努めなければなりません。 わずか数年しか生きられないかもしれませんし、一世紀まるまる生きることになるかもしれません。 しかし、その限られた時間を生き…
大きな幸せは稀にしかやってきませんが小さな喜びは毎日起こるものです。 この小さな喜びをしっかりと心に留めて日々を過ごせば、毎日が気持ち良く感じてやること成すことが全部楽しくなります。 小さな喜びの繋がりが確かで揺るぎない人生の大きな幸せを生み出す原動力です。 ところで、お金やモノなどで結果がついてくる喜びだけが本当の幸せではありません。 それは「幸せを数量で計る」とい…
あなたの人生における満足の究極的な責任者はあなた自身です。 自分の現状を他人や状況のせいにしている人は、結局それらに翻弄される存在に自分を貶めているのです。 自分の人生の質を上げるのも下げるのも自分次第ということに気付かなければなりません。 「人生がもう少し楽ならもっと頑張るのに・・・」という態度は禁物です。 人生は今ある通りであり、こうあるべきだという姿にはなりませ…
私たちは日常生活の中で良いものがあるとつい自分のものにしたくなります。 それが満足感に繋がっていきます。 しかし、あまり欲を出すと際限がありません。 人の幸せというのは八分くらい満たされて、「もう少しあれがあればいいな」、「もう少しお金があったらいいな」、「もう少しうちの子がこうなればいいな」というくらいが一番幸せだといわれます。 宇宙は循環しています。 私たち…
充実した老後のためには子供のような資質を持ち続けることが大事ですが、自由時間の楽しみは年を取るにつれて、外の世界より内の世界に向かうべきでしょう。 ただ、若さを保つことが大事なのではありません。 どれほど鍛えていても歳を取ると身体は徐々に衰えます。 しかし、精神の方は成長を続け、歳を取るにつれて調子が良くなる場合もあります。 歳と共に知恵と知性を蓄えていけば、私たちは…
人生を変えるのは大きなことではなく、小さなほんの少しのことを変えることで状況は変わっていきます。 何を変えるかは一人ひとり違います。 ほんの少し変えるだけで、不思議と人生は全く新しいものに変わっていきます。 内面が穏やかで平和であれば外の人間関係は全て良くなっていきます。 だから、自分の内面を整えて自分の内に秩序と穏やかな調和をもたらすことが大切です。 世界の平和とは、…
「最上のわざ」 この世の最上のわざは何か 楽しい心で年をとり 働きたいけれども休み しゃべりたいけれども黙り 失望しそうな時に希望し 従順に平静に おのれの十字架をになう.・・・ これはイエズス会のホイベルス神父の詩です。 「最上のわざ」とは何でしょうか? 自分は一体何をしたらいいのでしょうか。 何をすれば心が満たされ、充実して生き甲斐を感じるのでしょうか。 「楽しい心で年をと…
病気になれば家族や会社の人に迷惑を掛けるかもしれません。 また、失業すれば家族に迷惑を掛けるかもしれません。 さらには思わぬ事故を起こせば他人様に迷惑を掛けるかもしれません。 人生で周りの人に迷惑を掛けるかもしれないことは、生きている限り誰にでも起こることです。 例えば、病気になって自分の体が自分で思うようにならなければ心が苛立ち、その結果自分を責めたりすることで、人…
元気で健康なこと、歩いたり走ったりできること、おいしく食事が取れること、目が見えて耳が聞こえること、笑ったり悲しんだりできること、学校や会社に行ったりすること、友達と雑談できること、本を読んだり映画を観たり音楽を聴いたりできること。 数え上げればキリがないくらいあるはずです。 どんな人にも必ず共通する幸せは、実はこんな些細な当たり前の日常生活の中にあるのです。 これら…
死にゆく人たちが望んでいることは、残されて生きている人が幸せになることです。 それゆえにこそ死者は至福の世界から、生きている私たちに愛を送り届けていると感じることが何より大事です。 残された人が死は終わりではなく新たな始まりだと考えることができるならば、亡くなった人と残された人には強い絆が生まれるということに気付くでしょう。 「あなたが死んでも、私が生きている限り、あ…
人は誰もが失敗からその人に応じた幸せを掴んでいます。 人は自分に都合の良くなったことを成功とみなし、都合の悪くなったことを失敗と捉える習慣がありますが、実は成功・失敗という区切りは曖昧で個々の人生の成長は全て体験から学んでいます。 その中でも取り分け大切なのが失敗という体験です。 「危機こそチャンス」とはよく聞く言葉ですが、「あなたがあなたらしくいるためには、失敗体験…
幸せに生きるためには大きな不幸や災難を小さく受け止め、小さな喜びを大きく膨らませることです。 「有り余る幸せを与えられているにも関わらず満足していない」。 「取るに足らない小さな苦労を自分自身で勝手に大きくしている」。 こんな人はいつまでも幸福を感じられません。 ないものばかり失ったものばかり悪い方ばかりに目を向けるのではなく、今あるもの既に与えられているもの、良い方…
「私は知っている」と思っている人は愚か者です。 「私は知らない」と言う人は愚か者ではありません。 「私は正しい」という思いに包まれていたら他人の言葉に耳を貸しません。 自己の振舞いを直そうとは思いません。 「私は知っている」という人には、教えてくれる人や協力してくれる人は現れません。 そういう人はいつか必ず失敗してしまいます。 「私は知らない」、「私は正しいわけではない…
同じ時代に生きて天地の差が出てくるのはなぜか。 味のある人間になるにはどうしたらいいのでしょうか。 それは世の中の流行を追いかけていくような人間ではなく、世の流行を注視しつつも時々立ち止まって「これでいいのか」、「本筋を外れていないか」と自問自答し、頑固に本物を目指すような無骨さを失わないことです。 そういう生き方をすれば味のある人間になれるのではないでしょうか。 時…
心の持ち方が人生の色模様を決めます。 人生は楽と考えるか。 あるいは人生は辛いと考えるか。 どちらにしても考えた通りの人生を送ることになります。 大志を抱く必要はありませんが、少なくとも自分の頭で考える習慣を身につけましょう。 自分の頭でものを考えない人間は、意味のない社会通念やしきたりの奴隷になってしまいます。 人生は全て自分の思い通りになると想像しましょう。 問題はな…
周囲の人たちの言葉を鵜呑みにするのはやめましょう。 世間の流れに身を任せるのは愚かなことです。 その先には大きな失望と幻滅が待ち受けています。 他人の真似をしても個人としての幸せや充実感は得られません。 世間と足並みを揃えなければならないという思い込みから離れることが大事です。 英訳(English translation) Don't just take the word of those around you at face value. …
控えめに生きましょう。 控えめに笑いましょう。 控えめに愛しましょう。 そうすれば幸せが両手を広げてやってきます。 「あれも欲しい、これも欲しい、もっともっと欲しい」と欲張らず、自分にとって本当に大切なものは何かが理解できたら、そして今既にあるものに感謝して生きていれば、例え90歳や100歳まで長生きできなくても、「幸せで充実した人生だった」と満足してこの世を去ってい…
死はいつ、どんな形でやってくるか分かりません。 美しく死にたいとは誰しも望みます。 しかし、善徳の人さえ必ずしも美しく死ぬとは限りません。 達磨は毒殺されました。 イエスは十字架で息絶えました。 だから評価は「生」にあります。 「生」を美しくすることにあります。 英訳(English translation) We don't know when or in what form death will come. Everyone wants to die beau…
もし、自分よりも徳の劣った人といつも接していると堕落していくことでしょう。 自分と同じレベルの徳を持った人といれば今のレベルに停滞するでしょう。 また、自分よりも徳の高い人といつも接し見習えば、自然に気高い人格になることができるでしょう。 高徳の人物になるようにいつも優れた人物、優れた書物などに親しみ、できれば他の模範となるように心掛けたいものです。 「この町の子供は…