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  • 竜の末裔 第108話

    飛んできた弾丸をサーガは真後ろに飛んで回避した。舞い上がる砂塵。飛んできた砂が口や目に容赦なく進入してくる。「ぺっ!」周囲を覆う砂のカーテンと目の痛みに視界を奪われたサーガがフェンとブランの無事を確かめようと首を回したときだった。視界の隅に黒い影。嫌な予感そのままにのけぞったサーガの残像が切り裂かれた。ジャギン!金属の擦れ合う音が響く。見知ったシルエットと共にサーガの前髪の一部を奪っていったのは、巨大なハサミだった。「今のを避けたって事は、ただのお気楽ヤロウではなさそうだね。」徐々にひらけて来た視界の先に先ほどの少女が立っていた。手には少女の背丈の半分もあろうかという鉄鋏を抱えている。「おじょうちゃん、いきなり何するのかな?おいたが過ぎるとグレマ橋より気の長い俺様も怒っちゃうよ。」精一杯の優しい声を出したサーガ...竜の末裔第108話

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