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  • 材料を持って行かれて星の形成を止めてしまった銀河、原因は合体というゆっくりとしたプロセスだった

    70億光年彼方に、内部で新たな星の誕生が止まった銀河があります。この銀河をアルマ望遠鏡で観測してみると、別の銀河と衝突合体したことが分かったんですねーどうやら、この衝突合体で星の材料となるガスが放り出されてしまったようです。星の材料となる材料がなくなってしまった銀河私たちの天の川銀河では、今でも新しい恒星が生まれています。でも、星の形成が止まってしまった銀河もあるんですねー原因として考えられるのは、星の材料となるガスが無くってしまったこと。どうして星の材料は無くなってしまったのでしょうか?このことについては様々な議論があります。“うしかい座”の方向約70億光年の彼方に位置する大質量銀河“SDSSJ1448+1010”も、燃料切れとなってしまった銀河の1つです。“SDSSJ1448+1010”は別の銀河との...材料を持って行かれて星の形成を止めてしまった銀河、原因は合体というゆっくりとしたプロセスだった

  • 天の川銀河は標準的な銀河なのか? 衛星銀河の観測で見えてきた、天の川銀河の普遍性と特異性

    すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラを用いて、天の川銀河と同程度の質量を持つ銀河9個の周囲を撮像してみると、93個もの衛星銀河の候補が発見されたんですねー次に、これら衛星銀河の個数や配置を天の川銀河の衛星銀河と比較。すると、あぶり出されたのは天の川銀河の普遍性と特異性でした。このことは、将来的には宇宙論モデルの検証にも影響を与える研究成果だそうです。観測された9つの銀河の中の1つ“NGC3338”。しし座の方向約7600万光年彼方の渦巻銀河で、質量は天の川銀河と同じくらいと考えられている。(Credit:国立天文台)天の川銀河の周囲を公転する衛星銀河天の川銀河のような大きな銀河の周囲には、小さな“衛星銀河”が存在しています。衛星銀河(伴銀河ともいう)とは重力の相互作用により、より大きな銀河の周囲を公転する銀...天の川銀河は標準的な銀河なのか?衛星銀河の観測で見えてきた、天の川銀河の普遍性と特異性

  • スーパーコンピュータが見つけた! 棒状構造の形成が引き起こした天の川銀河の変動の歴史

    国立天文台“ジャスミン”プロジェクトの国際研究チームは、私たちの住む天の川銀河の中心付近に存在する棒状構造の形成が引き起こした変動の歴史について、新しいシナリオを打ち出しました。この新しいシナリオは、国立天文台の天文学専用スーパーコンピュータ“アテルイⅡ”を用いたシミュレーションによるもの。明らかになってきたのは、形成後間もない棒状構造のガスが銀河の中心領域に流れ込み、そこで爆発的な星形成が起こり、新たに“中心核バルジ”が形成されたことでした。一方、棒状構造ではガスが枯渇し星形成が急停止するそうです。このような棒状構造の形成に伴う星形成活動の領域による違いの影響は、星の年齢構成の違いとして情報が刻まれています。なので、位置天文観測衛星“ガイア”や2028年に打ち上げ予定の赤外線位置天文観測衛星“ジャスミン...スーパーコンピュータが見つけた!棒状構造の形成が引き起こした天の川銀河の変動の歴史

  • 宇宙が誕生した頃の軽い元素が多く存在した環境では、どのように星が誕生するのか?

    宇宙が誕生した頃は、恒星の中で長時間かけて起こる元素合成が進んでいませんでした。なので、重元素が少なく、軽い元素が多く存在していたんですねーこのように軽い元素が多く存在する環境は、現在の宇宙と大きく異なるので、どのように星が誕生するかは明確には分かっていませんでした。そこで今回の研究で目指したのは、重元素が少ない環境で幼年期の星“原始星”を見つけ出すこと。アルマ望遠鏡による観測で、太陽系よりも重元素が少なく、約100億年前の宇宙の環境を残した場所から星の産声を検出することに成功しています。この発見により、宇宙の進化の歴史において星が誕生するメカニズムが共通しているということが分かってきたようです。宇宙が誕生して間もない重元素が少ない環境ヘリウムよりも重い元素のことを天文学では“重元素”と呼びます。天文学で...宇宙が誕生した頃の軽い元素が多く存在した環境では、どのように星が誕生するのか?

  • 千屋牛ラーメンとホルモン焼きうどんを食べてきた😋青春18きっぷを使って新見と津山へ

    和牛のルーツ“千屋牛”を使ったラーメンとB級グルメ“ホルモン焼きうどん”を食べに、岡山県の新見と津山に行ってきました。乗り継ぎの関係で津山をスルーした前回の旅とは違い、今回の移動距離(時間)は少し短め。その分、新見と津山での滞在時間を多く取っているんですねールートは、大阪から山陽本線で岡山へ。岡山からは伯備線で新見へ行き、お昼を食べた後に姫新線を使って津山へ。その後は津山線で岡山へ戻って大阪まで帰ってきました。ゲリラ豪雨に遭遇した津山では、岡山行きの列車が運転を見合わせになったけど😅ハプニングも楽しめた良い旅でした。思っていたより簡単!大阪からは乗り換え1回で岡山の新見へ行けたちょっとビックリしたのは、岡山県の新見まで乗り換えが1回で行けたこと。大阪6:00発の網干行きの快速に乗って、姫路7:31発の新見...千屋牛ラーメンとホルモン焼きうどんを食べてきた😋青春18きっぷを使って新見と津山へ

  • 惑星系の起源と進化を解き明かす新たな“指紋”になるかも!? アルマ望遠鏡がとらえた物質組成の大きな変化

    総合研究大学院大学と国立天文台の研究チームは、アルマ望遠鏡で取得されたデータを元に、惑星誕生の現場で物質組成が大きく変化していることを明らかにしたんですねー新たに開発した手法を用いた研究チームは、“うみへび座TW星”周りの原始惑星系円盤の一酸化炭素同位体比の測定に成功。その結果、分かってきたのが一酸化炭素同位体比が場所によって大きく変化していることでした。一酸化炭素同位体比は、物質のルーツを探る“指紋”としての活用が模索されています。この“指紋”を照合することによって、太陽系や太陽系外惑星の物質がどこでどのように作られたのか?あるいは、どこから運ばれてきたのか?そのルーツが解き明かされることが期待されます。太陽系の惑星や小惑星、彗星などを刑する物質はどこで作られてのか私たちが住む太陽系は、約46億年前に若...惑星系の起源と進化を解き明かす新たな“指紋”になるかも!?アルマ望遠鏡がとらえた物質組成の大きな変化

  • 姫路から広島へ😊姫新線と芸備線を青春18きっぷで楽しんできた

    ビール🍺を飲みながら行く“のんびりローカル線の旅”🚞今回は姫路から佐用(兵庫)と新見(岡山)を経由して広島への旅、いつ廃線になってもおかしくない芸備線にも乗ってきました。通勤通学を担う姫新線で朝から呑み鉄8月10日(水)晴れ、今回は姫路駅からスタートです。駅弁を買ってから列車に乗り込むはずが、準備していたクラフトビールを家に忘れたことに気付く…せっかくお気に入りを揃えたのに😅少し慌てつつ、近くのローソンを検索。最近のローソンはクラフトビールを置いているので、好物のIPAも手に入るんですねーローソンで青鬼さんを手に入れると、今度は駅弁売り場へ6:00開店の“まねき食品中央売店”で“おかめ弁当”を買って、ササっと6:10発上月行の列車に乗り込みます。車内の席は7割埋まっている状態、平日なので通勤のお客さんです...姫路から広島へ😊姫新線と芸備線を青春18きっぷで楽しんできた

  • 青春18きっぷで行くローカル線の旅でこだわった、持ってく物と無くてもいい物

    JR西日本による路線維持が難しい路線・区間の公表があってから、青春18きっぷでローカル線の旅に良く出掛けるようになりました。旅行は日帰りや一泊二日と短いので、持ってく物は少な目。デイパックを背負って身軽な旅を楽しんでいるんですねーローカル線の旅は5回を迎え、旅のスタイルに合った持ち物になってきた感じがします。そこで今回は、バッグとそこに入れてく物の紹介。色々とこだわって選んだ物たち、良かったら見ってってください。やっぱり青春18きっぷ旅はバックパックかなバッグは肩から背負えるバックパックですね。ちなみに、バックパック(英語)、リュックサック(ドイツ語)です。両手がフリーになるので買い物や撮影でも動きやすく、混雑時には前掛けができます。ショルダーバックや手提げかばんは、片方の肩に負担がかかるので疲れやすく、...青春18きっぷで行くローカル線の旅でこだわった、持ってく物と無くてもいい物

  • 低温で暗い恒星を回る惑星は赤外線で発見できる! 赤色矮星を回るスーパーアースは生命探査の重要な観測対象へ

    すばる望遠鏡に搭載された赤外線分光器“IRD”を用いた戦略枠観測“IRD-SSP”による最初の太陽系外惑星が発見されました。見つかった系外惑星“ロス508b”は地球の約4倍の質量があるスーパーアース。ハビタブルゾーン付近に位置しているので、“ロス508b”の表面では水が液体の状態で存在する可能性があるんですねー今後、低温恒星の周りの生命居住可能性について検証するための重要な観測対象になるようです。今回発見した系外惑星の様式図。緑の輪は、惑星の表面に液体の状態で水が存在できるハビタブルゾーンを表している。惑星“ロス508b”は、中心の赤色矮星“ロス508”を楕円軌道(水色の線)で周回している。その軌道の半分以上はハビタブルゾーンより内側(実線部分)、残りはハビタブルゾーンの中にある(破線部分)と推定されてい...低温で暗い恒星を回る惑星は赤外線で発見できる!赤色矮星を回るスーパーアースは生命探査の重要な観測対象へ

  • 気になっていた居酒屋へランチに行ってきた ~ 青春18きっぷと山陰本線の旅 ~

    JR西日本による路線維持が難しい路線・区間の公表。これがきっかけで、バイクツーリングでない旅にも出かけてみようかなっと思うようになった。そう、公表された路線が廃線にならないうちに乗りに行こうっと考え始めたんですねーそして、考え付いたのがビールを飲みながら行く“のんびりローカル線の旅”でした。列車の運行時刻に縛られるので、バイクツーリングほど時間が自由になるわけではないけど、移動中は車窓を眺める以外に、本も読めるし、駅弁を食べたり🍺ビールも飲めるので結構自由😋バイクツーリングとは一味違った旅が味わえるはずです。これまでに行ったのは浜坂(福知山線、山陰本線、播但線)や松江(山陰本線、伯備線)、紀伊半島一周(紀勢本線)など今回は山陰本線で行く出雲市~下関の旅です。ビール片手に海を眺めながら、山陰本線のローカル感...気になっていた居酒屋へランチに行ってきた~青春18きっぷと山陰本線の旅~

  • なぜ、地球以外の天体の内部構造を明らかにしたいのか? 観測で見えてくるもの

    史上初めて火星に地震計を持ち込んだNASAの探査機“インサイト”。ミッションでは火星で起こる1300以上もの“火震(地球での地震)”を検出してきました。“火震”のデータは、それ自身が火星の内部構造を反映しています。なので、データを調べることで直接見ることのできない核から地表までの内部構造が明らかになり、火星の形成や進化を解明していく上で欠かすことのできない情報を得ることができます。そう、“火震”の検出は科学的価値が極めて高いものなんですねーただ、そのミッションも今夏その役目を終えることになりそうです。原因は、太陽電池パネルに降り積もったチリのようです。火星の地質調査を行う探査機NASAの低予算プログラム“ディスカバリー”の候補に挙がっていた3つの計画。この中から選ばれたのがインサイトミッションでした。選ば...なぜ、地球以外の天体の内部構造を明らかにしたいのか?観測で見えてくるもの

  • 銀河の回転運動はいつごろ始まったのか? ビッグバンから5憶年後の宇宙で円盤銀河の誕生の瞬間に迫る

    早稲田大学、筑波大学、国立天文台および四国学院大学の研究者を中心とした国際研究チームが、132.8億光年彼方の銀河を観測して、銀河が回転している兆候を見つけたんですねーこの回転円盤銀河は、これまでに見つかった中で最遠方のもの。ただ、その回転速度は秒速50キロほど…天の川銀河の回転運動に比べて遅く弱々しいので、今回の観測でとらえたのは銀河が回転運動を発達していくその始まりだと考えられています。銀河の形成過程を理解するための大きな手掛かりになるようです。132.8億光年彼方に位置する銀河“MACS1149-JD1”(イメージ図)(Credit:ALMA(ESO/NAOJ/NRAO))天の川のような銀河はいつごろから回転を始めたのか私たちが住む天の川銀河は円盤状の構造を持ち、その円盤は回転運動をしています。回転...銀河の回転運動はいつごろ始まったのか?ビッグバンから5憶年後の宇宙で円盤銀河の誕生の瞬間に迫る

  • 星のゆりかご降着円盤は巨大な赤ちゃん星の成長にも関わっていた

    今回の研究で中国科学院上海天文台の国際研究チームが見つけたもの。それは、銀河系中心部に太陽の32倍の質量を持つ赤ちゃん星“原始星”を取り巻く降着円盤でした。これほど巨大な原始星の周りに降着円盤が観測されるのは珍しいことなんですねーさらに分かってきたのは、この降着円盤には2本の渦巻き腕が見られること。渦巻腕は、1万年以上前に別の天体が接近・通過した影響によって形成されたと考えられています。これまでよく分かっていなかった重い星の形成にも、軽い星と同様に降着円盤を介した成長過程が関係していること。この可能性があることを今回の発見は示しているようです。大質量星はどのような過程を経て形成されるのか太陽のような軽い星は、星の材料になる分子ガスの塊の中に円盤が形成され、その円盤を通して周囲のガスが中心へと降り積もり形成...星のゆりかご降着円盤は巨大な赤ちゃん星の成長にも関わっていた

  • アルマ望遠鏡の膨大なアーカイブデータを活用! すると連星系の軌道運動が分かってきた

    鹿児島大学の研究チームは、連星が互いの周りを回る軌道運動を検出することに成功しました。この連星は若い双子の星“おうし座XZ星系”。3年間にわたって観測したアルマ望遠鏡のアーカイブデータを解析することによるものでした。アルマ望遠鏡の豊富なアーカイブデータを有効活用することで、若い連星の運動を動画として作成した初めてのものでした。この結果が示していること、それは複数年にわたるアルマ望遠鏡の観測データを解析することで、天体の様々な時間変化を調べられること。アルマ望遠鏡によるアニメーションを用いた新たな科学の開拓が期待できる成果なんですねー連星系ではどのように原始惑星系円盤が形成されるのか宇宙には2つの星が互いの周りを回っている双子の“連星”であふれています。すでに、天の川銀河にある恒星の約半数は、2個以上の星が互いを...アルマ望遠鏡の膨大なアーカイブデータを活用!すると連星系の軌道運動が分かってきた

  • 初期の宇宙に“ガス欠”に陥った大質量銀河を発見

    ビッグバンから30億年の間に形成された初期の大質量銀河には、星を作るための材料になる冷たい水素ガスが大量に含まれているはずです。でも、“アルマ望遠鏡”と“ハッブル宇宙望遠鏡”を用いて初期の宇宙を観測してみると、星の材料を使い果たした奇妙な初期大質量銀河が6つも見つかったんですねー短い時間で大量の星を作り、そして突然星を作るのをやめてしまった銀河…いったい何が起きているのでしょうか?NASAの“ハッブル宇宙望遠鏡”で撮影された銀河団“MACSJ0138”の画像に、“アルマ望遠鏡”のデータを合成した画像。拡大された部分に見えるオレンジや赤の明るい点は“アルマ望遠鏡”で観測された冷たいチリの広がり。この冷たいチリは、銀河団内の銀河に存在する星の形成に必要な冷たい水素ガスの量を推測するのに役立った。(Credit:AL...初期の宇宙に“ガス欠”に陥った大質量銀河を発見

  • 天の川銀河の中心にある超大質量ブラックホールを回る星の動きを“アルマ望遠鏡”で見てみる

    電波と赤外線電波望遠鏡が得意なこと。それは、宇宙に存在するガスを見ることです。例えば、天の川銀河の中心にある超大質量ブラックホール“いて座A*(いてざエースター)”周囲では、電離ガスが何本もの腕状に分かれていることが、30年も前から明らかになっていました。“いて座A*”は天の川銀河の中心に存在している太陽の400万倍の質量を持つ超大質量ブラックホール。ただ、星を見ることに優れているのは赤外線観測になります。赤外線だと、天の川銀河中心付近の星でも比較的容易に観測でき、さらに補償光学技術を用いると大気による星のゆらぎを取り除いて撮像することができました。星が放つ光の強さは、波長の2乗に反比例するので、赤外線より波長の長いミリ波サブミリ波では放射が弱くなってしまいます。また、解像度も波長に比例して悪くなり、解像度が低...天の川銀河の中心にある超大質量ブラックホールを回る星の動きを“アルマ望遠鏡”で見てみる

  • “アルマ望遠鏡”の大規模探査データから、観測史上最古の“隠れ銀河”を131億年前の宇宙で発見

    国立天文台や早稲田大学、広島大学の研究者を中心とした国際研究チームが、“アルマ望遠鏡”の大規模探査による観測データの中から、約130億年前の宇宙でチリに深く埋もれた銀河を複数発見しました。そのうち1つは、チリに埋もれた銀河として見つかったものの中で最古の銀河。今回発見されたような銀河は、すばる望遠鏡などを用いた観測で発見することは難しく、初期の宇宙にどれほど存在するのか、これまで全く分かっていませんでした。今回の発見が示しているのは、宇宙の歴史の初期においても数多くの銀河がチリに深く隠されていて、いまだ発見されないままになっていること。このような銀河の発見は、宇宙の初期における銀河の形成や進化をより統一的に理解する上で重要になるようです。初期の宇宙にある銀河の観測過去20年以上にわたり、世界中の研究者が“すばる...“アルマ望遠鏡”の大規模探査データから、観測史上最古の“隠れ銀河”を131億年前の宇宙で発見

  • 惑星がまさに作られつつある現場で分子がどのように分布しているのか? アルマ望遠鏡による惑星誕生現場の大規模観測

    今回、東京大学と国立天文台の国際研究チームが実施したのは、5つ若い星を取り巻く“原始惑星系円盤”を対象としたアルマ望遠鏡による大規模計画でした。そして、惑星の形成現場において重水素を含む分子とイオン化率の分布を、これまでになく高解像度に描き出すことに成功したんですねー特に重水素を含む分子は、地球に存在する水の起源を探るカギになる物質です。なので、惑星が生まれる現場で重水素の分布を普遍的に明らかにすることは、太陽系の天体と太陽系外惑星の誕生過程を理解する上で欠かせないステップになるようです。原始太陽を取り巻くガスとチリの円盤様々な化学組成を持っている太陽系の天体たち。なぜ、このような化学組成に違いが出ているのでしょうか?天体は原始太陽を取り巻くガスとチリの円盤“原始惑星系円盤”の中で作られます。原始惑星系円盤とは...惑星がまさに作られつつある現場で分子がどのように分布しているのか?アルマ望遠鏡による惑星誕生現場の大規模観測

  • 高密度で星が存在する銀河の中心領域“銀河バルジ”にも、恒星から遠く離れた軌道を回る冷たい系外惑星は存在している

    重力マイクロレンズ法による系外惑星の観測結果を利用した研究で、恒星から遠い軌道を回る木星のような冷たい惑星は天の川銀河内に普遍的に存在していることが示されました。系外惑星の探査方法太陽系以外の恒星の周りを回る系外惑星が初めて見つかったのが1995年のこと。それ以来、系外惑星の研究は世界中で活発に行われていて、今では4500個以上の惑星が見つかっています。それらのほとんどが、ドップラーシフト法やトランジット法で発見されたもの。ただ、探査方法の制約から、これらの惑星のほとんどが太陽から3000光年以内の恒星の周りを回る惑星に限られているんですねードップラーシフト法は、恒星(主星)の周りを公転している惑星の重力で、主星が引っ張られることによる“ゆらぎ”を光の波長の変化から読み取ることで惑星の存在を検出。トランジット法...高密度で星が存在する銀河の中心領域“銀河バルジ”にも、恒星から遠く離れた軌道を回る冷たい系外惑星は存在している

  • なぜNASAが選定したミッションは二つとも金星なのか?

    今年の6月、NASAは“ディスカバリー計画”のミッション選定を発表しました。そこで発表されたのは、2030年までに打ち上げ予定の金星に向かう二つのミッション…なぜ、いまNASAは金星に向かおうとしているのでしょうか?金星に向けた2つのミッションNASAは“ディスカバリー計画”のミッション選定を今年の6月に発表しました。予想外なことに2つのミッションはどちらも金星のもの。2つの探査機は地球の内側を公転し、その大きさや質量が地球と似ていることから、しばしば地球の双子星と呼ばれる金星に向かうことになります。専門家の多くが「NASAはそろそろ金星に戻るべき時だ」と感じていたこともあるのですが、それでも同時に二つの金星ミッションが選ばれたことは驚くべきことでした。金星に到着する“VERITAS”(左)と“DAVINCI”...なぜNASAが選定したミッションは二つとも金星なのか?

  • 木星の高層大気が異常な高温になる原因はオーロラだった

    木星の高層大気が異常な高温になっている謎の現象。原因が高緯度領域で発生するオーロラだったことが明らかになりました。木星周辺の宇宙空間にある荷電粒子が、木星の磁場にとらえられたときに木星にオーロラが発生します。粒子は磁力線に沿って惑星の極域大気に振り込み、大気中の原子や分子と衝突すると光という形でエネルギーを開放。地球では、このことにより極域の夜空を彩るオーロラが作られます。木星では、火山活動が活発な衛星イオから噴出するガスが木星周囲の宇宙空間に荷電粒子を豊富に供給していて、太陽系最強の木星オーロラとそれによる極域大気の過熱を生み出しているようです。長年にわたり木星のオーロラは、木星大気の異常高温を引き起こす熱源候補として注目されてきましたが、これまでの観測では結論を出すことができませんでした。さて、今回の研究で...木星の高層大気が異常な高温になる原因はオーロラだった

  • 観測史上最も遠い銀河は、約134億光年彼方にある“GN-z11”に確定したそうです。

    ケック望遠鏡の分光観測により、おおぐま座方向の銀河“GN-z11”の赤方偏移が正確に求められました。これにより分かったのは、地球からおよそ134億光年の彼方に“GN-z11”があること。“GN-z11”はビッグバンから4億年後という初期宇宙にあり、観測史上最も遠くに見つかった銀河のようです。最も遠くにある銀河宇宙で最初に生まれた銀河は、いつどのように生まれたのでしょうか?この謎に対する答えを求めて、研究者たちは最も遠くにある銀河を探し続けてきました。2016年にハッブル宇宙望遠鏡の観測データから発見された、おおぐま座の方向に位置する“GN-z11”も、そのような最遠銀河の候補の一つです。“GN-z11”には遠方銀河(ライマンブレイク銀河)に特徴的なスペクトルが見られるので、おそらく約134億光年彼方の銀河だろう...観測史上最も遠い銀河は、約134億光年彼方にある“GN-z11”に確定したそうです。

  • ヴァージンの有人宇宙船“スペースシップ2”が飛行試験を中止。ロケット・モーターを正常に点火できず帰還

    日本時間の2020年12月13日未明、ヴァージン・ギャラクティック社は宇宙船“スペースシップ2”の2号機“VSSユニティ”による有人飛行試験を実施しました。同日1時15分頃、“VSSユニティ”は空中発射母機“ホワイトナイト2”から切り離されるのですが飛行試験は中止。2名の乗員と機体は、切り離しから12分後に無事地上へ帰還しています。“スペースシップ2”の2号機は、当初“VSSヴォイジャー”と呼ばれていたが、最終的には“VSSユニティ―”と名付けられた。1号機の“VSSエンタープライズ”と共に、SF作品スタートレックに登場する宇宙船にちなんで名付けられた。“VSSユニティ”の名前が意味するのは「団結」や「結束」。物理学者スティーブン・ホーキングさんによって名付けられた。滑空する“スペースシップ2(VSSユニティ)...ヴァージンの有人宇宙船“スペースシップ2”が飛行試験を中止。ロケット・モーターを正常に点火できず帰還

  • なぜ、宇宙空間でイオンが電子より高温になるの? プラズマ中のイオンが縦波的ゆらぎのエネルギーを選択的に吸収しているから

    宇宙に存在する物質のうち、ダークマター以外の“目に見える”物質の99%はプラズマ状態にあると考えられています。そのため、プラズマの持つ性質を知ることは、様々な天体現象を理解する上で重要になります。プラズマが重要になる天体現象の代表例としては、太陽から噴き出る太陽風やブラックホールを取り巻く降着円盤など。どちらも、プラスの電気を帯びたイオンとマイナスの電気を帯びた電子から成るプラズマでできています。太陽風は、コロナと呼ばれる太陽の上層大気から噴き出すプラズマの風。地球ではオーロラや磁気嵐が太陽風によって引き起こされる。ブラックホールによって集められたガスやチリは、降着円盤を形成しブラックホールに落ち込んでいく。一方、降着円盤内のガスの摩擦熱によって電離してプラズマ状態になると、電離したガスは回転することで強力な磁...なぜ、宇宙空間でイオンが電子より高温になるの?プラズマ中のイオンが縦波的ゆらぎのエネルギーを選択的に吸収しているから

  • 位置天文衛星“ガイア”の最新データは、18億以上の星々の位置と動きに関する観測データ

    ヨーロッパ宇宙機関は12月3日、位置天文衛星“ガイア”による最新の観測データ“EDR3(EarlyDataRelease3)”を公開しました。このデータからは、宇宙における天体の位置や動きだけでなく、宇宙の歴史までもが見えてくるようです。位置天文衛星“ガイア”による最新の観測データ“EDR3”をもとに作成された全天画像。(Credit:ESA/Gaia/DPAC)宇宙の立体地図を作る位置天文衛星“ガイア”ヨーロッパ宇宙機関が運用する位置天文衛星“ガイア”は、天体の位置や運動について調査する位置天文学に特化した宇宙望遠鏡です。天の川銀河に属する恒星の位置と速度をきわめて精密に測定・記録している。“ガイア”が打ち上げられたのは2013年12月のことでした。ソユーズロケットに搭載された“ガイア”は、フランス領ギアナの...位置天文衛星“ガイア”の最新データは、18億以上の星々の位置と動きに関する観測データ

  • 2021年の年始めは“しぶんぎ座流星群”から! 見ごろはいつ? どこを見ればいいの?

    まだ、“ふたご座流星群”が終わっていないのに次の流星群の話です。年が明けてすぐには三大流星群のひとつ“しぶんぎ座流星群”が控えているんですねー“しぶんぎ座流星群”も、8月の“ペルセウス座流星群”、12月の“ふたご座流星群”と並ぶ三大流星群のひとつ。ただ、毎年安定して多くの流星が出現する“ペルセウス座流星群”や“ふたご座流星群”と比べると、“しぶんぎ座流星群”は活動が活発な期間が短い上に、流星の出現数が年によって変化することで知られています。見ごろはいつ?どこを見ればいいの?観察の条件は?2021年の“しぶんぎ座流星群”の極大は、1月4日の17時頃と予想されています。極大とは、流星群の活動が最も活発になること。ある場所で見える流星の数には、流星群自体の活動の活発さだけでなく、その場所での放射点の高度や月明かりなど...2021年の年始めは“しぶんぎ座流星群”から!見ごろはいつ?どこを見ればいいの?

  • 太陽系形成前に生成された有機分子を“炭素質隕石”の中から直接検出することに成功

    今回、研究成果を発表したのは、北海道大学と海洋研究所、九州大学、東北大学、東京大学からなる共同研究チーム。12月8日に行われた発表によると、炭素質コンドライト隕石から太陽系形成以前の有機物質“ヘキサメチレンテトラミン”の検出に成功したそうです。隕石ごとの“ヘキサメチレンテトラミン”の分布を明らかにすることで、宇宙における分子進化だけでなく、太陽系形成に至るまでの天体進化を紐解く上で重要な情報を得ることができるようです。“C型小惑星”は太陽系形成時の情報を内包したタイムカプセル太陽系に存在するほぼ全ての物質は、46億年前の太陽系創世の際に、その元になった星間分子雲に存在した物質から形成されたものになります。まぁー、別の恒星系からやってきて太陽系に居ついた物質がある可能性もありますが…でも、どのような化学物質がどの...太陽系形成前に生成された有機分子を“炭素質隕石”の中から直接検出することに成功

  • 太陽系から銀河中心までの距離は約2万5800光年。VERAプロジェクトによる位置天文観測が実現した精密計測

    国立天文台水沢VLBI観測所と鹿児島大学理工学研究科天の川銀河研究センターを中心とした研究チームは、国立天文台のVERAを用いた観測の成果を10本の論文にまとめています。このうちの1本の論文“TheFirstVERAAstrometryCatalog”では、これまでにVERAで観測された99天体の測量データを公開。より広い範囲を対象に位置天文観測を行うことで、天の川銀河の渦巻き構造がはっきりととらえらえられたそうです。また、欧米の研究グループが観測した天体を含め計189天体の位置天文観測データを解析することで、天の川銀河の基本的な尺度をより高い精度で決定することにも成功。太陽系から天の川銀河の中心までの距離(銀河中心距離)を2万5800光年、銀河の回転速度が太陽系の位置において毎秒227キロであることを決定しま...太陽系から銀河中心までの距離は約2万5800光年。VERAプロジェクトによる位置天文観測が実現した精密計測

  • 地球のもうひとつの月“ミニムーン” 今回見つかったのは、どうやら人工物のようです。

    一時的に地位球を周回する、いわゆる“ミニムーン”になっている小惑星“2020S0”。NASAのジェット推進研究所の発表によると、1960年代に打ち上げられたロケットの一部であることが確認されたそうです。天然の小惑星ではなくなった“2020S0”の正体は、米ソ宇宙開発競争の時代に使われたロケットの一部のようです。一時的に地球を周回する“ミニムーン”今年の2月にアリゾナ大学の観測プロジェクト“カタリナ・スカイサーベイ”によって発見された小惑星“2020CD3”は、2017年頃から一時的に地球を周回していた可能性が指摘されていました。地球の近くを通過する小惑星のイメージ図。(Credit:ESA–P.Carril)もともと地球の公転軌道の近くで太陽を周回している小惑星のうち、地球の重力の影響で一時的に地球を周回するよ...地球のもうひとつの月“ミニムーン”今回見つかったのは、どうやら人工物のようです。

  • ニュートリノの6次元数値シミュレーションに成功! これで正確な質量が分かってくる

    今回、カリブ数物連携宇宙研究機構が発表したのは、スーパーコンピュータを組み合わせて、新たに開発した高精度計算手法の“ブラソフ方程式”を直接解いたことでした。これにより、宇宙を高速で飛び交うニュートリノの6次元数値シミュレーションを行うことに成功したそうです。ニュートリノは質量をもっているニュートリノは電子の仲間のレプトンという素粒子の一種で、電子ニュートリノ、ミューニュートリノ、タウニュートリノの3種類の状態があり、電気的に中性という特徴を持っています。そして、原子核のベータ崩壊などの素粒子の弱い相互作用に関わり、重力以外では他の物質とほとんど相互作用をしないので、地球すら簡単にすり抜けてしまうことなどが知られています。宇宙には、非常に初期の段階から大量のニュートリノが存在していたと考えられています。当初、素粒...ニュートリノの6次元数値シミュレーションに成功!これで正確な質量が分かってくる

  • 太古の火星に存在していた多量の水は、どのようにして失われたのか? 砂嵐が関係していたのかも

    今回の研究成果も火星ネタ。アリゾナ大学月惑星研究所の研究チームは、太古の火星に存在したと考えられている大量の液体の水が、どのようにして失われたのかについての新しいシナリオを発表しています。太古の火星には厚い大気があり、気候は温暖で、その表面には大量の液体の水が存在した時期があったと考えられています。でも、現在の火星は冷たく乾燥し、その表面に液体の水の存在は確認されていません。では、かつて火星の表面にあった大量の液体の水は、どこに行ってしまったのでしょうか?この疑問については、水の一部は宇宙に逃げ、残りは永久凍土として今も火星の地下に眠っているのではないかと考えらています。今回、研究チームが提唱している新しいシナリオは、このうち宇宙に逃げていった水についてのもの。これまで、火星大気中の水蒸気は大気の高層で太陽光線...太古の火星に存在していた多量の水は、どのようにして失われたのか?砂嵐が関係していたのかも

  • 火星の深部には、誕生直後から変化していないマントルが存在している!? 火星隕石“NWA7533”から分かったこと

    今回の研究では、東京大学総合研究博物館が火星隕石“NWA7533”に含まれる鉱物のジルコンを用いて、詳細な年代測定や鉱物分析、化学分析を実施しています。その結果分かってきたのは、古い時代のジルコンには木星と土星の移動が関係していることや、火星誕生直後から変化を受けていないマントルの存在など。長期間にわたる火星の内部構造とダイナミクスを明らかにすることに成功したそうです。太古の火星についての情報が得られる隕石2012年にアフリカのサハラ砂漠で発見された火星由来の隕石が“NWA7533”です。“NWA7533”は、これまでに全く見つかっていないタイプの火星隕石でした。44億年以上前に形成された岩片や、その後の様々な時代に形成された岩片、鉱物片などを含む角礫岩で貴重な存在といえます。このため、“NWA7533”は太古...火星の深部には、誕生直後から変化していないマントルが存在している!?火星隕石“NWA7533”から分かったこと

  • 一番の理由は打ち上げ頻度の向上! ロケットラボ社が超小型ロケット“エレクトロン”の回収試験に成功。

    アメリカの宇宙企業ロケットラボ社が、打ち上げたロケットの第1段機体を回収する試験に成功しました。回収された第1段機体を再使用できれば、打ち上げコストを下げることができます。ただ、ロケットラボ社が目指しているのは、第1段機体の回収と再使用による打ち上げ頻度の向上なんですねーこれは、衛星の打ち上げ需要に対して、ロケットの製造が追いつかないということが理由でした。今回の試験で第1段ロケットは太平洋上に着水するのですが、最終的なゴールはヘリコプターを用いた回収。この成功により実現に一歩近づいたようです。なぜロケットを再使用するのかロケットラボ社はアメリカの宇宙企業で、小型・超小型衛星を打ち上げることを目的とした超小型ロケット“エレクトロン”を開発・運用しています。これまでに打ち上げられた“エレクトロン”は16機。このう...一番の理由は打ち上げ頻度の向上!ロケットラボ社が超小型ロケット“エレクトロン”の回収試験に成功。

  • キロノバと同時発生するガンマ線バーストは、史上最長の“宇宙のものさし”になれるのかも?

    新星の約1000倍の明るさで突発的に光る天体現象“キロノバ”と同時発生する“ガンマ線バースト”が、人類史上最長の“宇宙のものさし”、つまり宇宙の距離を測る“標準光源”として有効なようです。この“宇宙のものさし”は、遠方宇宙のより正確な観測はもちろん、宇宙そのものの進化を理解する上で重要な役割を果たしてくれるのかもしれません。標準光源を用いた距離の計測宇宙では、遠方の天体になるほど正確な距離を測ることが難しくなります。天の川銀河に属していても地球から離れた天体になると、地球の公転を利用した三角測量ができなくなり、距離に幅が出てしまうことに…ましてや、他の銀河になると、さらに計測は難しくなるのは言うまでもありません。では、そうした遠方の銀河までの距離は、どうやって測っているのでしょうか?現在の天文学では、白色矮星が...キロノバと同時発生するガンマ線バーストは、史上最長の“宇宙のものさし”になれるのかも?

  • ブラックホールの強い重力からは逃げられないはず… それでも逆らって逃げるガスがあるようです。

    ブラックホールの強大な重力に逆らって逃げ出す“風”があるそうです。今回の研究で着目しているのは、降着円盤の“光の力”を使って“風”が加速するという説。紫外線の力を使ってガスが加速されることで、ブラックホールからも逃げ出せる強風になるというものです。京都大学の発表によると、X線の疑似観測によって実際に観測されている“風”の様子を定量的に再現し、ブラックホールの周りで生み出される紫外線の力によって“風”が生まれるということを実証できたそうです。ブラックホールの重力に逆らって逃げ出す“風”ブラックホールは強大な重力を持ち、事象の地平面を超えてしまうと光すら脱出できないことで知られています。その重力にとらえられたら最後、あとは吸い込まれる運命しか待っていません。でも、不思議なことにその重力に逆らって、逆にブラックホール...ブラックホールの強い重力からは逃げられないはず…それでも逆らって逃げるガスがあるようです。

  • 衛星エウロパは表面の化合物と木星の放射線により発光しているかもしれない

    表面が3キロに及ぶ氷で覆われている木星の第2衛星エウロパ。どうやら闇の中で光を放っているようです。光が放たれるのは、エウロパ表面の氷が木星の強力な磁場から絶え間なく放射線を浴びていることが、原因として考えられています。氷に含まれる化合物により光の色は変わるので、この光を調べればエウロパ表面の組成が分かり、地下の海を知る手掛かりにもなるようです。木星の衛星エウロパは、分厚い氷の殻に覆われていて、その下にある巨大な海には生命が存在する可能性がある。(Credit:NASA/JPL-CALTECH/SETIINSTITUTE)衛星エウロパには地下に海があり生命が存在している?エウロパは、月と同じように太陽に向いた面が明るく輝き、反対の面は暗闇に覆われています。でも、今回の実験で分かってきたのは、エウロパの裏側が緑色や...衛星エウロパは表面の化合物と木星の放射線により発光しているかもしれない

  • 網の目状に広がる宇宙の大規模構造のガスは、約80億年間で3倍近くも温度が上昇している!?

    今回、東京大学の国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構が調べたのは、スニヤエフ・ゼルドヴィッチ効果の影響を解析することで、宇宙の大規模構造の進化に伴うガスの温度変化でした。すると、同構造中のガスの平均温度は、過去80億年の間に3倍程度上昇し、現在では約200万Kに達していることが分かったそうです。密度ゆらぎと宇宙の大規模構造誕生直後の宇宙には、量子力学的なゆらぎと、インフレーションによって生じた小さな密度のゆらぎが存在していたと考えられています。さらに、この密度のゆらぎは、現在では“宇宙マイクロ波背景放射”にわずかに生じているゆらぎ(温度のゆらぎ)に対応しているようです。標準的な理論では、この宇宙初期の小さな密度ゆらぎが種になって、周囲のダークマターやガスを引き寄せて銀河や銀河団が生まれ、網の目状に広がる宇宙...網の目状に広がる宇宙の大規模構造のガスは、約80億年間で3倍近くも温度が上昇している!?

  • 野口宇宙飛行士を乗せた民間宇宙船“クルー・ドラゴン” トラブルを解決して国際宇宙ステーンに無事到着!

    スペースX社の有人宇宙船“クルー・ドラゴン”が、打ち上げと国際宇宙ステーションへのドッキングに成功しました。打ち上げ後、トラブルが発生しミッションの継続が危ぶまれた場面もありましたが、問題は解決され日本の宇宙飛行士野口さんらクルーは無事に国際宇宙ステーションに到着。野口宇宙飛行士らは、すでに国際宇宙ステーションに滞在していた3人の宇宙飛行士とともに7人体制で、約半年間の長期滞在ミッションに挑むことになります。“クルー・ドラゴン(レジリエンス)”を載せたファルコン9ロケットの打ち上げ。(Credit:SpaceX)スペースX社の有人宇宙船“クルー・ドラゴン”“クルー・ドラゴン”はスペースX社が開発した有人宇宙船で、国際宇宙ステーションへの宇宙飛行士の輸送や、地球低軌道へ民間の観光客を運ぶことを目指しています。NA...野口宇宙飛行士を乗せた民間宇宙船“クルー・ドラゴン”トラブルを解決して国際宇宙ステーンに無事到着!

  • アンテナの改修で7か月ぶり… NASAが久しぶりに“ボイジャー2号”へコマンドを送信

    太陽圏を脱出して恒星間空間を航行しているNASAの惑星探査機“ボイジャー2号”。実は、今年の3月中旬から“ボイジャー2号”へのコマンド送信は休止しているんですねーそれは、“ボイジャー2号”との通信に用いられる通信網“ディープ・スペース・ネットワーク(DSN)”のアンテナが改修作業を受けていたからでした。“ディープ・スペース・ネットワーク(DSN)”はNASAジェット推進研究所が運用する通信網で、“ボイジャー1号”や“ボイジャー2号”との通信に用いられています。改修作業を受けていたのは、この“ディープ・スペース・ネットワーク”を構成する通信アンテナの一つ“DSS43(DeepSpaceStation43)”でした。“DSS43”が建設されたのは、オーストラリアの“キャンベラ深宇宙通信施設”。1972年12月に打ち...アンテナの改修で7か月ぶり…NASAが久しぶりに“ボイジャー2号”へコマンドを送信

  • 彗星の氷はカプチーノの泡より柔らかい? 探査機“フィラエ”が彗星着陸に失敗して分かったこと

    2014年にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に着陸を行ったヨーロッパ宇宙機関の探査機“フィラエ”。着陸時に機体の固定に失敗し、“フィラエ”は彗星表面で2回バウンドし飛ばされてしまうんですねー今回発表されたのは、2回目にバウンドした場所を特定したこと。その際に取得されたデータから、彗星の氷の内部がカプチーノの泡より柔らかいことが判明したそうです。史上初めて彗星の周回軌道にのった探査機“ロゼッタ”2004年3月2日、2つの探査機が彗星に向けてギアナ宇宙センターから旅立ちました。名前は“ロゼッタ”と“フィラエ”、ヨーロッパ宇宙機関の彗星探査機(母船)と着陸機でした。古代エジプト文字ヒエログリフの謎を解読する手掛かり、石板“ロゼッタストーン”にちなんで名付けられている。“ロゼッタ”と“フィラエ”は10年を超える64億キロ...彗星の氷はカプチーノの泡より柔らかい?探査機“フィラエ”が彗星着陸に失敗して分かったこと

  • 将来の月面基地で資源として使えるかも… NASAが太陽に照らされた月の表面に水分子を発見!

    太陽に照らされた月の表面に水分子(H2O)を発見したことをNASAが発表しました。これまで、月の表面に水素は見つかっていました。でも、それが水分子なのか、それとも鉱物と結びついた形で存在する水酸基(OH)なのかは分からず…分かっていたのは、月の極域にある永久影の中に水分子が存在する可能性があることでした。今回の発見と合わせると、水分子が月の表面全体に分布している可能性が出てきたことになります。月の極域には水の氷が存在している月の水をめぐる研究には長~い歴史があります。ただ、アポロ計画が行われた時代には、月は完全に乾燥した世界だと考えられていたんですねーそれは、月では太陽の光が当たる部分の温度が約120度にもなるからです。水は蒸発するうえ、月には大気がほとんど無いので、その蒸発した水を保護することができず、すぐに...将来の月面基地で資源として使えるかも…NASAが太陽に照らされた月の表面に水分子を発見!

  • 地上の大型望遠鏡を用いることで可能になる! 遠方の海王星に見つかったのは赤道上に分布するシアン化水素の帯でした。

    東京大学情報基盤センターの研究グループは、太陽系で最も遠くにある惑星“海王星”をアルマ望遠鏡で観測し、その大気に含まれている有毒ガスの一種“シアン化水素”を検出しました。シアン化水素が成層圏に存在することは、すでに過去の観測から知られていたこと。でも、今回の観測で明らかになったのは、シアン化水素が赤道上の成層圏に帯状に分布していることでした。考えられるのは、シアン化水素の濃度が高いところに向かって大気の流れがあること。なので、海王星の南半球では、南緯60度付近で上昇し、赤道と南極で下降する大気の流れ(循環)が存在するようです。今回の研究で示されたのは、太陽系最遠の惑星でも、最先端の地上望遠鏡と解析技術を組み合わせ、大気に微量に含まれる成分を詳細に観測することで、その大気循環の解明が可能であること。また、探査機と...地上の大型望遠鏡を用いることで可能になる!遠方の海王星に見つかったのは赤道上に分布するシアン化水素の帯でした。

  • 水星磁気圏探査機“みお”が金星スイングバイを実施。気になるのは“あかつき”と“ひさき”を加えた3ミッション共同観測。

    JAXAとヨーロッパ宇宙機関それぞれの周回探査機で、水星の総合的な観測を行う日欧協力の大型ミッション。それが、国際水星探査計画“ベピコロンボ”です。今回、JAXAとヨーロッパ宇宙機関が発表したのは、2020年10月15日に実施した金星スイングバイが成功したこと。2つの探査機の軌道の計測と計算を行ったところ、目標としていた軌道上を順調に航行していることが確認できたそうです。2機の探査機で行う水星の観測ミッション国際水星探査計画“ベピコロンボ”は、JAXAとヨーロッパ宇宙機関それぞれの周回探査機で水星の総合的な観測を行う、日欧協力の大型ミッションです。集会探査機は、JAXAが担当する水星磁気圏探査機“みお”とヨーロッパ宇宙機関担当の水星表面探査機“MPO”の2機。この2機をを搭載したアリアン5型ロケットが、フランス...水星磁気圏探査機“みお”が金星スイングバイを実施。気になるのは“あかつき”と“ひさき”を加えた3ミッション共同観測。

  • 太陽に似た恒星を回る、地表に液体の水を持った岩石惑星が、天の川銀河には3憶も存在している?

    探査衛星“ケプラー”の観測データから、天の川銀河にある太陽と似た恒星の約半数に、表面に液体の水を持った岩石惑星が存在する可能性があるのかもしれません。この研究成果を発表したのは、NASAやSETI研究所などの研究チーム。この推定が正しければ、天の川銀河には3億ものハビタブル(生命が居住可能)な系外惑星が存在する可能性があることになります。そのうちのいくつかは、太陽から30光年以内という比較的近い距離にある可能性もあるそうです。太陽系外にある惑星を探す衛星太陽系外にある惑星(系外惑星)を見つけることを目指して、2009年に打ち上げられたのがNASAの系外惑星探査衛星“ケプラー”です。“ケプラー”が系外惑星の検出に用いるのはトランジット法という観測方法。トランジット法では、地球から見て惑星が恒星(主星)の手前を通過...太陽に似た恒星を回る、地表に液体の水を持った岩石惑星が、天の川銀河には3憶も存在している?

  • なぜ宇宙が誕生してから10~15億年しか経っていない初期宇宙に、成熟した銀河が存在していたのか?

    多波長で初期宇宙の銀河を探索する初めての大規模探査プロジェクトが“ALPINE”です。今回、“ALPINE”の研究チームが調査したのは、初期宇宙で成長途中にある118個の銀河。用いられたのは、国立天文台も運用に参加している南米チリのアルマ望遠鏡でした。その結果分かってきたのは、調査した銀河の多くは大量のチリや金属元素を含んでいて、すでに回転円盤銀河になる兆候を示していること。これまでの予想に反して、はるかに銀河が成熟していたことが明らかになったんですねー銀河がどのようにして急速な成長を遂げ、なぜ一部の銀河はすでに回転円盤を持っているのでしょうか?研究チームではさらなる解析を行い、初期宇宙における銀河進化の謎の解明に挑むようです。多くの銀河が急速に成長した時代ほとんどの銀河は、宇宙がまだ非常に若いときに形成されま...なぜ宇宙が誕生してから10~15億年しか経っていない初期宇宙に、成熟した銀河が存在していたのか?

  • 2020年“ふたご座流星群”の見ごろはいつ? 活動は? 月明りの影響は?

    1月の“しぶんぎ座流星群”、8月の“ペルセウス座流星群”と並び、活動が安定していて流れ星が多い“ふたご座流星群”。今年の極大は12月14日の午前10時頃。この時間帯に最も活発に流星が流れると予想されています。ただ、この時間帯は日中にあたるので、13日の夜から14日の明け方にかけてが狙い目。12月15日が新月にあたるので、月明りの影響がなく、かなり好条件で流星の観測ができます。黄色の矢印は“ふたご座流星群”の放射点。(12月14日AM0:00)日付が14日に変わるころ、空の暗い場所で観察すれば、最大で1時間当たり55個前後の流星を見ることができるかも。また、12日や14日の夜も、最大で1時間当たり20個を超える流星が出現すると考えられています。いずれの夜も流星は、20時頃から現れ始め、本格的な出現は22時頃から。...2020年“ふたご座流星群”の見ごろはいつ?活動は?月明りの影響は?

  • 主成分の半分を火山活動が供給している? アルマ望遠鏡による観測で分かった衛星イオの大気

    太陽系の衛星の中では、最も火山活動が活発なことで有名な木星の衛星イオ。今回、米国立電波天文台が発表したのは、イオの火山活動がその薄い大気に与える影響でした。アルマ望遠鏡を用いて直接調べることに成功したそうです。太陽系の衛星の中では最も火山活動が活発な天体木星を巡るガリレオ衛星の中で最も内側の軌道を公転しているのがイオです。太陽系の衛星の中では4番目に大きく、半径1800キロ強と地球の3分の1にもなります。木星を周回する4つの大型衛星(イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト)は、ガリレオ・ガリレイが望遠鏡で発見したので通称“ガリレオ衛星”と呼ばれている。衛星が大きいのでガリレオ手製の低倍率の望遠鏡でも見ることができた。また、太陽系の衛星の中では最も火山活動が活発なことで有名で、その表面に確認されている火山は400以上...主成分の半分を火山活動が供給している?アルマ望遠鏡による観測で分かった衛星イオの大気

  • アメリカ宇宙探査史上初めての小惑星からのサンプルリターン! NASAの“オシリス・レックス”がベンヌへの着地に成功

    NASAの小惑星探査機“オシリス・レックス”が小惑星ベンヌへの着地に成功しました。“オシリス・レックス”のミッションは、日本の“はやぶさ”や“はやぶさ2”と同様に小惑星からサンプルを採取して地球に持ち帰ること。順調に進めば、小惑星からのサンプルリターンは日本に続き2番目の成功になり、アメリカ宇宙探査史上でも初めてのことになるんですねーサンプル採取の成否は今月末にかけて確認されるそうです。“オシリス・レックス”のカメラがとらえた着地の様子。機体が降下し(左)、ロボットアームの先端がベンヌの地表に触れると、小石などが舞い上がっている。(Credit:NASA/Goddard/UniversityofArizona)小惑星ベンヌへの降下“オシリス・レックス”が小惑星ベンヌへ降下を開始したのは日本時間10月21日午前2...アメリカ宇宙探査史上初めての小惑星からのサンプルリターン!NASAの“オシリス・レックス”がベンヌへの着地に成功

  • アマゾン創業者が設立したブルー・オリジン社が宇宙船“ニューシェパード”の飛行に成功! NASA開発の月面着陸技術も試験

    2020年10月13日、アメリカの民間宇宙企業ブルー・オリジン社が、サブオービタル機“ニューシェパード”の打ち上げに成功したんですねー機体は宇宙空間に到達後、着陸にも成功。今回の打ち上げでは、将来の月面や火星への着陸に使う新開発のセンサーの試験を含む、12個の実験も行われたそうです。宇宙に到達した後に着陸する“ニューシェパード”のブースター(Credit:BlueOrigin)10か月ぶりのミッション“NS-13”“ニューシェパード”が西テキサスにあるブルー・オリジン社の試験施設から離床したのは、日本時間の10月13日22時35分のことでした。機体は計画通り飛行し、ブースターとクルー・カプセルを分離。両機は高度約105キロに到達したのち、まずブースターが着陸し、その後カプセルもパラシュートで着陸しています。“ニ...アマゾン創業者が設立したブルー・オリジン社が宇宙船“ニューシェパード”の飛行に成功!NASA開発の月面着陸技術も試験

  • 2020年 オリオン座流星群の見ごろはいつ? 10月21日放射点が高く昇る深夜からがオススメ

    10月21日の水曜日にオリオン座流星群の活動が極大になります。今年は月明かりが邪魔をすることはないのですが、出現数は少ないようです。黄色の矢印は“オリオン座流星群”の放射点。(10月22日AM1:00)オリオン座流星群の母天体は、5月の“みずがめ座η流星群”と同じハレー彗星です。地球はハレー彗星の通り道を毎年この時期に通過しています。すると、彗星の通り道に残されたチリが地球の大気に飛び込んでくるんですねーチリは上空100キロ前後で発光、これがオリオン座流星群です。今年の極大時刻の予想は、10月21日の日の入り前(15時頃)になるので、見ごろは21日の深夜から22日の明け方にかけて。流星の出現は21日の22時ごろからですが、真夜中になるほど放射点が高く昇っているので観測には好都合です。ただ、今年のオリオン座流星群...2020年オリオン座流星群の見ごろはいつ?10月21日放射点が高く昇る深夜からがオススメ

  • 中性子星の進化を理解する上でカギになる! “マグネター”なのに“電波パルサー”の特徴も持っている天体。

    2020年3月に報告された新天体“SwiftJ1818.0-1607”。この天体が、これまでに20ほどしか見つかっていない中性子星の一種で、強い磁場を持つ“マグネター”だということが分かったようです。ただ、“SwiftJ1818.0-1607”は“マグネター”なのに、中性子星の大半を占める“電波パルサー”の特徴も示していたんですねーこの不思議な天体は、中性子星の研究を発展させるカギになるのかもしれません。ブラックホールの次に巨大な重力を持つ天体太陽質量の8倍以上の恒星が超新星爆発を起こすと、後に残るのはブラックホールもしくは中性子星になります。ブラックホールは、事象の地平面を超えてしまうと光さえ脱出できない強大な重力で知られる天体。このブラックホールに次ぐ巨大な重力を持っているのが中性子星になります。中性子星は...中性子星の進化を理解する上でカギになる!“マグネター”なのに“電波パルサー”の特徴も持っている天体。

  • 2020年 “しし座流星群”の極大は11月17日の20時。だけど見ごろは18日の未明から明け方のようです。

    過去に流星が大出現する流星嵐が記録されたことで有名なのが、毎年11月中旬に活動が活発になる“しし座流星群”です。“しし座流星群”の放射点は“しし座”の中にあり、母彗星はテンペル・タットル彗星。テンペル・タットル彗星が残したチリの帯“ダストトレイル”の中を、毎年この時期に地球が通過することで現れる流星群です。“ダストトレイル”に残されていたチリが、地球の大気に飛び込むことで、上空100キロ前後で発光して見えるんですねー2020年の極大予想は11月17日の午後8時ごろ。ただ、午後8時の放射点は地平線の下…なので、放射点が昇って来る18日の未明から明け方までが見ごろになります。月明かりの影響もないので好条件で観測できそうです。黄色の矢印は“しし座流星群”の放射点。(11月18日AM2:00)テンペル・タットル彗星の公...2020年“しし座流星群”の極大は11月17日の20時。だけど見ごろは18日の未明から明け方のようです。

  • “赤色巨星”は球体なのに、なぜ非対称な“恒星風”が作られるのか? 太陽が最期を迎える50億年後の姿も気になって来る。

    アルマ望遠鏡を用いた観測で、“赤色巨星”から噴き出すガス“恒星風”がこれまでになく鮮明にとらえられました。こうして噴き出すガスによって作られるのが、多様で魅力的な姿を見せる“惑星状星雲”です。今回の観測で撮影されたのは、“赤色巨星”から噴き出した直後のガスが非対称な形状をしている様子。ガスの非対称な形状は“惑星状星雲”によく似ているので、両者の形は共通のメカニズムで決まっているようです。さらに分かってきたのは、ガスの形状が“赤色巨星”からのガス放出率によって異なること。そして、“赤色巨星”の周囲を回る見えない小型の伴星や巨大惑星の重力もガスの形状を決めていることでした。今回の研究成果によって、複雑な形をとる“惑星状星雲”の形成メカニズムを明らかにできるのかもしれません。太陽程度の質量の星は“赤色巨星”に進化する...“赤色巨星”は球体なのに、なぜ非対称な“恒星風”が作られるのか?太陽が最期を迎える50億年後の姿も気になって来る。

  • はるか彼方“オールトの雲”からやって来る長周期彗星の軌道分布には偏りがある

    200年以上の公転周期を持つ長周期彗星は、あらゆる方向から満遍なくやってくるのではないようです。今回、国立天文台が発表したのは、長周期彗星の軌道の向きが特定の2つの面に集中していること。解析的手法を用いた研究で予測され、さらに数値計算と彗星カタログによっても確認したそうです。太陽系を球殻状に包む雲太陽系は、無数の小天体が球殻状に広がっている“オールトの雲”と呼ばれる想像上の天体群に包まれていると考えられています。想像上とされているのは、現時点で直接“オールトの雲”に属する天体を観測していないから。海王星の外側の軌道、冥王星などを含む太陽系外縁天体が含まれるエッジワース・カイパーベルトとはまた別の天体になります。カイパーベルトは太陽からおよそ30~50天文単位の距離に、およそ黄道面に沿って“第2の小惑星帯”とも言...はるか彼方“オールトの雲”からやって来る長周期彗星の軌道分布には偏りがある

  • 小さな銀河は大質量銀河とは異なる星生成過程を持っている? 100億年前の宇宙から分かったこと

    広島大学を中心とした国際研究チームは、アルマ望遠鏡を用いてかつてない規模の深宇宙探査を実施。約100億年前の銀河で星の原材料となる分子ガスとチリを持つ銀河を特定しました。この研究でターゲットになったのは、ハッブル宇宙望遠鏡の重点観測領域“ハッブル・ウルトラ・ディープ・フィールド”。この領域を広範囲に観測することで、宇宙の歴史の中で最も活発に星が作られていた約100億年前の時代において、星の原材料となる分子ガスとチリの量を多数の銀河で精度良く測定することに成功しています。この観測により、宇宙が誕生して20億年ころから現在までの銀河で、星の原材料である分子ガスの進化をより良い精度で明らかにすることができました。さらに、研究チームが持つ銀河の3次元地図をもとにしてアルマ望遠鏡による観測データを重ね合わせることで、星の...小さな銀河は大質量銀河とは異なる星生成過程を持っている?100億年前の宇宙から分かったこと

  • 大質量原始星を育むガス円盤を探る上で“塩”が重要なツールになるようです。

    アルマ望遠鏡を使って二つの大質量原始星“IRAS16547-4247”を観測してみると、それぞれの原始星を囲むガス円盤の中に、チリが砕かれて飛び出した塩化ナトリウムや、高温に加熱された水蒸気が含まれているのが見つかりました。さらに、それら分子から放たれる電波を解析することで明らかになったのが、二つのガス円盤が逆回転する様子でした。ガス円盤の様子を明らかにできたのは、原始星近傍のみに含まれる塩化ナトリウムなどの分子を検出することができたおかげ。大質量星の誕生を探る上で重要な手掛かりになることを示しているようです。大質量星の形成メカニズム夜空に輝く星には、太陽のような小質量星もあれば、ベテルギウスに代表されるような太陽の約10倍以上の質量を持つ巨大な星“大質量星”もあります。いずれも、宇宙に漂うガスやチリの雲を材料...大質量原始星を育むガス円盤を探る上で“塩”が重要なツールになるようです。

  • 銀河中心のガンマ線過剰放出は“ダークマター”の有力候補“WINP”の対消滅では無かったようです。

    ガンマ線天文衛星“フェルミ”が10年以上前に観測した天の川銀河中心部から過剰に放出された高エネルギーガンマ線。この高エネルギーガンマ線の過剰な放出は、“ダークマター”の有力候補の一つ“WINP”の対消滅によるものと考えられていました。ところが、観測データの詳細な解析と、最新モデルによる徹底的な分析を実施してみると、“WINP”の対消滅によって生じたという可能性の余地がほぼ無いことが判明したそうです。光などの電磁波を出さずに重力だけを及ぼす物質“ダークマター”2008年6月、高エネルギーのガンマ線を対象とした天文衛星“フェルミ”が、NASAによって打ち上げられました。この“フェルミ”の観測により検出されたのが、天の川銀河の中心部で過剰に放出された高エネルギーガンマ線でした。銀河系の中心部は“ダークマター(暗黒物質...銀河中心のガンマ線過剰放出は“ダークマター”の有力候補“WINP”の対消滅では無かったようです。

  • 次の目標天体は小惑星“1998KY26”。地球帰還後の“はやぶさ2”はカプセル分離後に拡張ミッションへ!

    小惑星“リュウグウ”のサンプルを持って、2020年12月に地球に戻ってくる探査機“はやぶさ2”。12月6には小惑星“リュウグウ”のサンプルが入っているカプセルを分離し、ミッションは完了するはずでした。ただ、“はやぶさ2”にはイオンエンジンの燃料が半分以上残っていて、まだまだ使用可能な状態だったんですねーそこで、JAXAが考えたのは別の天体を目指す拡張ミッション。目標天体は多くの候補から2案にまで絞られていたのですが、小惑星“1998KY26”に決まったようです。地球に帰還するカプセルと飛び去る“はやぶさ2”のイメージ図。(Credit:JAXA)なぜカプセルを12時間も早く分離するのか地球に向けて順調に飛行中の“はやぶさ2”は、8月28日には復路の第2期イオンエンジン運転がほぼ完了。今後は、軌道を精密に測定して...次の目標天体は小惑星“1998KY26”。地球帰還後の“はやぶさ2”はカプセル分離後に拡張ミッションへ!

  • 寿命を迎えた恒星の中に入り込むことで起こる“スーパーチャンドラセカール超新星”

    極めて特異な性質を示す超新星“LSQ14fmg”は、白色矮星を起源に持つIa型に分類されています。ただ、“LSQ14fmg”は明るさが最大になるまでの時間が異常に長く、最大光度はIa型として最も明るいもの…なぜ、通常よりも明るいIa型超新星になったのでしょうか?今回の研究によれば、この爆発は白色矮星が別の恒星の内部で起こしたもので、これにより“チャンドラセカール限界質量”を突破したようです。特異な超新星ペガスス座の方向約1億光年彼方に位置する特異な超新星“LSQ14fmg”は、ヨーロッパ南天天文台のラシーヤ天文台で行われているサーベイ観測“LaSilla-QUEST”で、2014年に発見された超新星です。今回、この“LSQ14fmg”をアメリカ・フロリダ州立大学の研究チームが分析。超新星を観測して特性を調べる“...寿命を迎えた恒星の中に入り込むことで起こる“スーパーチャンドラセカール超新星”

  • 金星の大気には微生物が存在している? 検出されたリン化水素は生物由来のものかもしれない。

    英米日の研究者からなるチームが、アルマ望遠鏡とジェームズ・クラーク・マクスウェル望遠鏡を用いた観測で、金星にリン化水素を検出しました。このリン化水素の起源として、金星大気中における太陽光による化学反応、あるいは火山からの供給などの可能性を検討するのですが、いずれも観測された量のリン化水素を説明することができず…そこで、研究チームが考えているのは、リン化水素が未知の化学反応によって作られた可能性でした。地球上にはリン化水素を排出する微生物が存在するので、生命由来の可能性も捨てきれないとも考えています。リン化水素は、太陽系外惑星における生命存在の指標の一つと考えられている分子です。なので、今回の発見はその妥当性を検証するために非常に重要な材料になり、今後の金星大気の詳細観測の重要性を示す結果にもなるようです。金星の...金星の大気には微生物が存在している?検出されたリン化水素は生物由来のものかもしれない。

  • もうひとつのアメリカ有人宇宙船“スターライナー”、有人飛行試験の実施は2021年6月を予定!

    アメリカの有人宇宙船というと民間宇宙企業のスペースX社が開発した“クルードラゴン”注目されがちですが、実は開発されている宇宙船はもうひとつあります。それが、ボーイング社の新型宇宙船“スターライナー”です。機体はスペースシャトルのような翼は持たず、アポロ宇宙船やスペースX社の“クルードラゴン”と同じカプセル型の宇宙船。NASAとボーイングは8月下旬、この“スターライナー”の有人飛行試験“CFT(CrewFlightTest)”を2021年6月に実施する予定だと明らかにしました。“スターライナー”と“クルードラゴン”は、どちらもNASAの「民間企業による有人宇宙船の実用化を支援」計画のもとで開発された有人宇宙船です。スペースX社は“クルードラゴン”の有人飛行試験“Demo-2”を今年の8月3日に終えていて、早くて今...もうひとつのアメリカ有人宇宙船“スターライナー”、有人飛行試験の実施は2021年6月を予定!

  • 謎多い中間質量ブラックホールの誕生をとらえたのかも!? 総質量が観測史上最大のブラックホール同士の合体を重力波で検出。

    極めて大きなエネルギーを伴う、ブラックホール連星の合体による重力波が検出されました。合体後の質量は太陽の142倍。これまでに重力波現象が検出されたブラックホールの中では飛び抜けて大きなもの。この現象は、謎が多い“中間質量ブラックホール”の誕生をとらえたものかもしれません。ブラックホールの総質量が観測史上最大の合体2019年5月21日、ブラックホール同士の合体による重力波現象“GW190521”をとらえました。重力波を検出したのは、アメリカの2台の重力波検出器“AdvancedLIGO”と欧州重力波観測所の重力波検出器“AdvancedVirgo”。検出された重力波の持続時間は、過去に観測されたどのブラックホール合体による重力波よりも短い約0.1秒。ピークの周波数は約60Hzと非常に低いものでした。これら二つの特...謎多い中間質量ブラックホールの誕生をとらえたのかも!?総質量が観測史上最大のブラックホール同士の合体を重力波で検出。

  • 誕生間もない惑星の公転面は傾いていない? すばる望遠鏡が若い系外惑星の公転軸の観測に成功。

    最近発見された二つの若い惑星系を、すばる望遠鏡の新赤外線分光器“IRD”を用いて観測してみると、惑星の公転軸と恒星の自転軸がほぼ揃っていることが分かりました。誕生から2000万年ほどの若い惑星系で公転面の情報が得られたのは史上初のこと。惑星系の進化の解明にとって非常に重要なことになるようです。太陽以外の恒星を回る若い惑星系のイメージ図。(Credit:アストロバイオロジーセンター)恒星の表面活動と惑星探査太陽以外の恒星を回る惑星“系外惑星”の多くは、主に誕生してから10億年以上たった(太陽のような)壮年期の恒星の周囲で行われてきました。それは、壮年期の恒星は若い恒星と異なり、フレアや黒点などの表面活動が少ないので惑星の探索が行い易いから。でも、観測手法が向上してくると、誕生後間もない表面活動が活発な若い恒星の周...誕生間もない惑星の公転面は傾いていない?すばる望遠鏡が若い系外惑星の公転軸の観測に成功。

  • 若い3連星“オリオン座GW星”を取り巻く原始惑星系円盤。ここにあるリングの傾きは惑星の存在を示している?

    アルマ望遠鏡による観測で、若い3連星“オリオン座GW星”の周囲に3連のチリのリングが存在していることが明らかになりました。最も外側のリングの半径はおよそ340天文単位もあり、原始惑星系円盤の中で発見されたリングとしては観測史上最大のもの。それぞれのリングには、巨大惑星の種になるのに十分な量のチリが含まれていることも分かりました。さらに明らかになったのが、中心の3連星の軌道面と3本のリングは同一平面上に無く、特に最も内側のリングが大きく傾いていること。3連星の重力だけでは傾いたリングを作ることはできないはず…なので、リングの間に惑星などの天体がすでに存在している可能性があるようです。これまで、3連星の周りで惑星は一つも発見されていませんでした。“オリオン座GW星”を詳しく調べることで、3連星の周りでの惑星形成につ...若い3連星“オリオン座GW星”を取り巻く原始惑星系円盤。ここにあるリングの傾きは惑星の存在を示している?

  • なぜ、ほうおう座銀河団では大量のガスが冷えているのに、ブラックホールのジェットが存在しているのか?

    地球から約59億光年彼方に位置する年老いて冷えてしまった“ほうおう座銀河団”。この銀河団の中心にある巨大銀河に、若いブラックホールのジェットが発見されました。ジェットが噴き出すと、そのエネルギーにより銀河団中心部のガスは温められるはず…でも、“ほうおう座銀河団”の中心部では大量のガスが例外的に冷えていたんですねーこの発見は、銀河団の冷却と過熱についてのこれまでの理解を覆すもの。さらなる謎をもたらした新たな知見になるようです。ほうおう座銀河団の中心にある銀河から噴き出すジェットのイメージ図。(Credit:国立天文台)銀河団の冷却と加熱銀河団はダークマターの強い重力によって、数十個から数千個の銀河が集まって形作られたと考えられています。また、ダークマターは銀河団内に銀河だけでなく、1千万度を超えるような高温のガス...なぜ、ほうおう座銀河団では大量のガスが冷えているのに、ブラックホールのジェットが存在しているのか?

  • その正体は“水素分子の氷山”ではなかった? 太陽系外からやってきた史上初の恒星間天体“オウムアムア”のこと

    2017年10月にハワイのパンスターズ望遠鏡で発見されたのは、史上初の恒星間天体でした。名前はハワイ語で「遠方からやってきた最初の使者」を意味する“オウムアムア”。ただ、その起源や性質をめぐっては、今も議論が続いているんですねーそんな中出てきたのが、“オウムアムア”の不思議な性質を説明する仮説でした。分子雲で誕生した“水素ガスの氷山”としているのですが、検証してみると、どうも違うようです。巨大分子雲で形成された水素分子の氷が豊富な天体2017年、観測史上初めて太陽系外から飛んで来たことを示す軌道を描いて、太陽に接近した恒星間天体“オウムアムア”。当初は、金属や岩石が主成分だと考えられていました。その後、太陽から遠ざかる“オウムアムア”が、重力の影響だけでは説明できない、ガスを噴出したかのような加速をしていたこと...その正体は“水素分子の氷山”ではなかった?太陽系外からやってきた史上初の恒星間天体“オウムアムア”のこと

  • “宇宙の再電離”はどうやって起きたのか? 解明のカギは90億光年彼方に見つけた強い紫外線を放つ銀河。

    今回発表されたのは、90億光年彼方の銀河“AUDFs01”から、これまでで最も強い紫外線の検出に成功したことでした。恒星から放射される強力な紫外線により、宇宙を漂う水素の電離“宇宙の再電離”が起こったと考えられています。検出された強い紫外線は、この“宇宙の再電離”の謎を解明するカギのひとつになるのかもしれません。紫外線と“宇宙の再電離”ビッグバンから約38万年が経過し、陽子と電子が結びついて“宇宙の晴れ上がり”を迎えると、その数億年後にはファーストスター(第一世代の恒星)が誕生したと考えられています。“宇宙の晴れ上がり”からファーストスターが誕生するまでの期間は、恒星やその集団である銀河などの自ら光り輝く存在はなかったので“宇宙の暗黒時代”と呼ばれています。“宇宙の暗黒時代”には、ビッグバンによって最も多く誕生...“宇宙の再電離”はどうやって起きたのか?解明のカギは90億光年彼方に見つけた強い紫外線を放つ銀河。

  • 合体途中のそれぞれの銀河の中心で明るく輝く超大質量ブラックホール“二重クエーサー”を新たに発見。

    すばる望遠鏡がとらえた3万個以上のクエーサーから選び出されたのは、400個以上の二重クエーサー候補でした。これらを他の大型望遠鏡を用いて追観測してみると、3つの二重クエーサーが特定され、そのうちの2つは新たに判明したものでした。二重クエーサーは、銀河が合体する過程で、それぞれの銀河中心にある超大質量ブラックホールが明るく輝いている状態の天体。これを詳しく調べることで、銀河の合体や進化、超大質量ブラックホールの成長過程などの研究が進むようです。銀河の合体や衝突で見られる二重クエーサー宇宙では、銀河同士が衝突するという、大変ダイナミックな現象が頻発しています。その銀河の中心には、質量が太陽の数百万倍から数十億倍にも及ぶ超大質量ブラックホールが存在し、そこに大量のガスが流入すると銀河全体よりも明るく輝くクエーサーとし...合体途中のそれぞれの銀河の中心で明るく輝く超大質量ブラックホール“二重クエーサー”を新たに発見。

  • 目指すは“超新星背景ニュートリノ”の初観測! “スーパーカミオカンデ”が観測感度を向上。

    “超新星背景ニュートリノ”の世界初の観測を実現するため、“スーパーカミオカンデ”の観測感度が向上されました。“スーパーカミオカンデ”は、岐阜県の神岡鉱山内の地下1000メートルに設置されている世界最大級のニュートリノ観測装置。今回感度の向上を図るため、検出タンク内の純水にレアアースのガドリニウムを加えたそうです。まだ検出されていない“超新星背景ニュートリノ”今回の高度化を実施したのは、“スーパーカミオカンデ”を運営する中心機関“東京大学宇宙線研究所”のスーパーカミオカンデ共同研究グループ。“スーパーカミオカンデ”は、岐阜県飛騨市神岡鉱山内の地下1000メートルに設置された、直径39.3メートル、全高41.1メートルの円筒型をしたタンクです。その中に5万トンの純水が貯められていて、タンク内を通過したニュートリノが...目指すは“超新星背景ニュートリノ”の初観測!“スーパーカミオカンデ”が観測感度を向上。

  • 直前の対策による降水リスクの軽減へ! 衛星データを活用した5日後までのリアルタイム降水予報が公開されました。

    人工衛星がとらえた世界の降水観測データを活用した、5日後までのリアルタイム降水予報。こんなWebサイトが、理研(理化学研究所)、千葉大学、東京大学、JAXA(宇宙航空研究開発機構)らの国際共同研究グループにより、8月20日に公開されました。増大する大雨の降水リスクに直前の予測で対応することで、災害による被害の防止や軽減につなげていくようです。雨量計による降水の観測地球規模の気候変動により、世界の降水量が大きく変化してきています。これまでに経験したことがない規模の大雨や渇水などの災害が、日本を含め世界各地で頻発するようになっているんですねーこれまで気象学では、降水という大気現象の理解を深めることで予測技術を発展させてきました。でも、世界の降水については、まだよく分かっていないのが現状です。それは、降水の観測を行う...直前の対策による降水リスクの軽減へ!衛星データを活用した5日後までのリアルタイム降水予報が公開されました。

  • 初期の太陽は、もう一つの恒星と連星を成していた? この連星により“第9惑星”が太陽系に取り込まれたのかも

    一部の太陽系外縁天体に見られる極端に偏った軌道を説明するため、しばしば未知の“第9惑星”が登場することがあります。今回発表されたのは、この“第9惑星”が太陽系で形成された惑星ではないということ。初期の太陽は、もう一つの恒星と連星を成していて、この連星により“第9惑星”が太陽系に取り込まれたようです。太陽と連星を成していた恒星のイメージ図。(Credit:M.Weiss)太陽が連星だった時期に外部から取り込まれたのが“第9惑星”かもしれない現在、太陽系で確認されている惑星の数は8つあります。その中で太陽から最も遠い海王星(第8惑星)の外側、太陽から数百天文単位離れたところには、地球の5~10倍の質量がある未発見の惑星が存在するのではないかと考えられています。1天文単位は太陽~地球間の平均距離、約1億5000万キロ...初期の太陽は、もう一つの恒星と連星を成していた?この連星により“第9惑星”が太陽系に取り込まれたのかも

  • 国際宇宙ステーションへの最終便。無人補給船“こうのとり 9号機(HTV9)”が大気圏へ再突入し任務完遂!

    国際宇宙ステーションへ物資輸送を担う無人補給船“こうのとり9号機(HTV9)”が、8月20日に大気圏に再突入しました。これまでの全てのミッションを成功させ、国際宇宙ステーションの運用に欠かすことのできない重要な役割を担ってきた“こうのとり”。これにより、初号機から始まった11年間の運用を終えたことになります。“こうのとり9号機(HTV9)”を搭載したH-IIBロケット9号機の打ち上げ。(Credit:JAXA)国際宇宙ステーションへの最終便“こうのとり9号機(HTV9)”“こうのとり9号機(HTV9)”を搭載したH-IIBロケット9号機は、5月21日(水)午前2時31分に、種子島宇宙センターの第2発射場から予定通りに打ち上げを実施。“こうのとり9号機(HTV9)”は、国際宇宙ステーションのロボットアームに把持さ...国際宇宙ステーションへの最終便。無人補給船“こうのとり9号機(HTV9)”が大気圏へ再突入し任務完遂!

  • ヒッグス粒子がミュー粒子対に崩壊する反応の兆候を、大型ハドロン衝突型加速器“LHC”で発見!

    欧州合同原子核研究機構“CERN”は、大型ハドロン衝突型加速器“LHC”の実験において、ヒッグス粒子がミュー粒子対に崩壊するという、希少な反応の兆候をATLAS実験で2σ、CMS実験で3σという統計的精度観測したことを発表しました。“LHC”のATLAS(実験)日本グループには、大学院生を含めて約150人という非常に多くの日本人研究者が参加しているんですねー今回の成果は、名古屋大学大学院理学研究科・素粒子宇宙起源研究所の研究グループが主要な貢献を果たしたそうです。スイスとフランスにまたがる巨大加速器“LHC”本来、素粒子は質量をもちません。でも、ヒッグス場との相互作用によって質量を獲得すると考えられていて、その仕組みのことを“ヒッグス機構”といいます。この“ヒッグス機構”を実証するため、スイスとフランスにまたが...ヒッグス粒子がミュー粒子対に崩壊する反応の兆候を、大型ハドロン衝突型加速器“LHC”で発見!

  • やっぱりチリが原因? 超新星爆発を控えるベテルギウスの急激な減光は、放出された大量のプラズマによって引き起こされていた。

    今後10万年以内に超新星爆発が観測されるのではないかっと考えられている赤色超巨星があります。それは、2019年10月~2020年2月にかけての急激な減光が話題になったオリオン座のベテルギウス。減光の原因として考えられているのは、“ベテルギウス自身が放出したチリ”あるいは“ベテルギウスの表面に生じた黒点”の2つの説があるんですねー今回、発表されたのはハッブル宇宙望遠鏡などによる観測結果によるもの。急激な減光は、ベテルギウスから放出された大量のプラズマによって引き起こされたようです。ベテルギウスから放出された大量のプラズマがチリを形成した今回、ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの研究グループが発表したのは、2019年~2020年にかけて観測されたベテルギウスの減光が、ベテルギウスから放出された大量のプラズマ...やっぱりチリが原因?超新星爆発を控えるベテルギウスの急激な減光は、放出された大量のプラズマによって引き起こされていた。

  • 準惑星ケレスの内部には地下海があり、そこから塩水が表面に湧き上がっている。NASAの小惑星探査機“ドーン”の観測データから分かったこと。

    火星と木星の間にある小惑星帯で最も大きい天体が準惑星ケレスです。今回分かってきたのは、ケレス表面のクレータに、地球の海氷で一般的にみられる物質が見つかったこと。さらに、このクレーターの地下には塩水をたたえる海があることでした。地球以外の天体で海の誕生につながる物質が見つかったことは、生命誕生がどんな天体でも起こりうることを意味しているのかもしれません。海氷で一般的にみられる物質をケレスのクレーターで発見準惑星ケレスは、火星と木星の間に存在する小惑星帯で最大の天体(直径960キロ)で、C型小惑星に分類されています。C型小惑星と呼ばれる天体は、有機物や水などの揮発性物質を多く含む“炭素質コンドライト”という隕石とスペクトルが似ているので、水や有機物が多く存在する天体だと予想されているんですねー小惑星探査機“はやぶさ...準惑星ケレスの内部には地下海があり、そこから塩水が表面に湧き上がっている。NASAの小惑星探査機“ドーン”の観測データから分かったこと。

  • かき乱されて混とんとした状態にあるはず… 初期宇宙に見つけたのは、整った姿をした赤ちゃん銀河だった!

    アルマ望遠鏡を使った観測により、私たちが住む天の川銀河によく似た銀河が宇宙の遥か彼方に見つかりました。そこは、この銀河から発せられた光が地球に届くまでに約124億年もかかる場所。つまり、私たちは宇宙が14億歳だった頃の銀河を観測していることになるんですねー理論的に予想されているのは、初期宇宙の全ての銀河の内部では、ガスが激しく乱れ動いていて不安定な状態にあること。でも、今回見つかった銀河に含まれるガスは、研究者たちも驚くほど秩序だった動きをしていたようです。アルマ望遠鏡が観測した124億光年彼方に位置する銀河“SPT0418-047”。この銀河と地球の間に位置する別の銀河の重力によって電波の通り道が曲げられリング状に見えている。(Credit:ALMA(ESO/NAOJ/NRAO),Rizzoetal.)観測史...かき乱されて混とんとした状態にあるはず…初期宇宙に見つけたのは、整った姿をした赤ちゃん銀河だった!

  • 探査機“あかつき”が発見! 金星の高速風スーパーローテーションよりも速い巨大な波動“雲の不連続面”

    雲が全球を覆う金星で探査機“あかつき”が見つけたのは、巨大な“雲の不連続面”でした。高度50キロ付近を移動する“雲の不連続面”の速度は時速330キロ。同じ高度で吹いている高速風スーパーローテーションよりも速いので、大気そのものの移動とは考えにくいんですねーこれは太陽系内で初めて観測された現象で、35年もの間気付かれていなかったそうです。他の惑星では見られない大気現象その大きさや質量が地球と似ていることから、しばしば地球の双子星と呼ばれる金星。でも、その大気や環境は地球とは全く異なっています。金星の地表は太陽系の惑星の中で最も暑く、465度と鉛を溶かすほどの高温に達しています。さらに、90気圧にもなる大気のほとんどが二酸化炭素で、その中に浮かんでいるのが硫酸の液滴からなる分厚い雲。惑星全体で常に吹いているスーパー...探査機“あかつき”が発見!金星の高速風スーパーローテーションよりも速い巨大な波動“雲の不連続面”

  • ディープラーニングを用いた銀河の形態分類“すばる銀河動物園プロジェクト”

    すばる望遠鏡を用いて得られた観測データには、56万個という膨大な数の銀河の姿が含まれています。“すばる銀河動物園プロジェクト”では、これら銀河の形を判別するためディープラーニング技術が用いられました。その結果、特に渦巻き銀河の形を97.5%という非常に高い精度で自動分類することに成功。今後は市民天文学プロジェクトの成果を組み合わせることで、衝突銀河などのより多様な銀河の形態分類も進めるようです。宇宙に存在する多様な形態の銀河が人工知能によって分類される(イメージ図)。動物画像の分類など、様々な場面で応用されているディープラーニング技術を銀河の形態分類に用いることで、“渦巻銀河”だけでなく“棒渦巻銀河”や“衝突銀河”など様々な形に分類できるようになると期待されている。(Credit:国立天文台/HSC-SSP)宇...ディープラーニングを用いた銀河の形態分類“すばる銀河動物園プロジェクト”

  • これまで見逃していた? とらえきれていなかったガスの渦巻き模様から分かる複雑な惑星形成環境

    若い星を取り巻くガスとチリの円盤を観測してみると、チリの外側にガスでできた複雑な渦巻き模様が見つかりました。惑星が誕生する現場は、想像以上に複雑でカオスな状態になっているのかもしれません。若い星の周りにできるガスとチリの円盤太陽系の惑星も太陽系外惑星も、若い星の周りにできるガスとチリの円盤“原始惑星系円盤”の中で生まれます。アルマ望遠鏡は、その高い解像度を活かして、これまでたくさんの惑星誕生現場を撮影。その多くには、同心円状のリングや隙間といった構造があり、まさに生まれつつある惑星がそこにある可能性を示していました。最も有名なのは“おうし座HL星”や“うみへび座TW星”の原始惑星系円盤ですが、すべての原始惑星系円盤が、これほど整った形をしているとは限らないんですねー今回、アルマ望遠鏡が観測したのは地球から約52...これまで見逃していた?とらえきれていなかったガスの渦巻き模様から分かる複雑な惑星形成環境

  • 木星では、大気に含まれるアンモニアや水が衝突して雷を発生、アンモニアの“ひょう”が降っているかもしれない

    木星と言えば、比較的小さい望遠鏡でも確認できる大赤班はあまりにも有名。地球が2~3個すっぽり収まってしまうほど大規模な大気現象で、1665年に発見されて以来、今もその存在は健在です。大赤班のような長期間にわたる気象現象は地球では全く考えられないものですが、さらに興味深い木星の大気現象に関する発表がありました。木星の高高度では、“アンモニア水”と“水の氷の粒”が衝突して雷が発生し、アンモニア水を核にした“ひょう”が降っているようです。雷は“アンモニア水の水滴”と“水の氷の粒”が衝突して発生している地球のおよそ10倍の直径を持つ巨大ガス惑星の木星。今回、NASAジェット推進研究所のグループが発表したのは、木星の高高度で観測された雷が、アンモニアや水を含む雲に由来することを示した研究成果でした。木星の雷については、1...木星では、大気に含まれるアンモニアや水が衝突して雷を発生、アンモニアの“ひょう”が降っているかもしれない

  • 超新星1987Aによって作られたのはブラックホール? アルマ望遠鏡が発見したのは中性子星の兆候でした。

    1987年に出現した超新星1987Aによって作られたのは何か?ニュートリノの検出により中性子星の可能性があったのですが、これまで探しても見つからなかったんですねー今回、アルマ望遠鏡を使った観測と理論研究をもとに、超新星1987Aで中性子星が作られた可能性が見出されました。もし、このことが正しければ、これまでに見つかった中で最も若い中性子星になるようです。中性子星は温度の高いチリの集まりの中に隠れている1987年2月のこと、天の川銀河から16万光年の距離にある矮小銀河“大マゼラン雲”に、巨大な星が一生の最期に起こした大爆発“超新星1987A”が出現します。理論的に考えられるのは、この超新星爆発を質量の大きな恒星が起こしているので、その後には“中性子星”と呼ばれる超高温高密度の天体が残されるということ。日本の実験装...超新星1987Aによって作られたのはブラックホール?アルマ望遠鏡が発見したのは中性子星の兆候でした。

  • 太陽系のハビタブルゾーンに惑星が少ないのは木星が原因かも

    惑星の表面で水が液体の状態で存在できる領域“ハビタブルゾーン”。これまでに4000個以上も発見されている太陽系外惑星に目を向けてみると、“TRAPPIST-1”のようにハビタブルゾーンを複数の系外惑星が公転している惑星系が見つかっているんですねーでも、太陽系のハビタブルゾーンを公転しているのは、生命の存在が知られている唯一の惑星“地球”のみ…なぜ、太陽系のハビタブルゾーン内を公転する惑星は少ないのでしょうか?どうやら、木星の強い重力が関係しているようです。太陽のような恒星ではハビタブルゾーンに最大6つの惑星が存在できるみずがめ座の方向約40光年彼方に位置する赤色矮星“TRAPPIST-1”。この恒星系では、地球に近いサイズの系外惑星が全部で7つも見つかっていて、その中の3つの惑星“TRAPPIST-1e”、“T...太陽系のハビタブルゾーンに惑星が少ないのは木星が原因かも

  • 誕生直後の原始星“ファーストコア”を発見! アルマ望遠鏡のアタカマ・コンパクト・アレイだからできたこと。

    “おうし座分子雲”の中で“星の卵”から“星のヒナ”へと成長する各段階がとらえられたんですねー観測に用いられたのは、アルマ望遠鏡を構成する一部、そう日本が開発を担当したアタカマ・コンパクト・アレイ。これにより、多数の“星の卵”の観測から、星が誕生する道筋の解明がまた一歩進んだようです。“分子雲コア”の中で物質が集まることで星が誕生する恒星は、星々の間に漂うガスやチリが自らの重力によって集まることで誕生します。そして、星間物質が密集する場所では、水素分子を主成分とする“分子雲”となって存在しているんですねー“分子雲”の多くは天の川に沿って存在していて、その一つに“おうし座分子雲”があります。おうし座の方向に位置する“おうし座分子雲”は、地球からの距離が450光年と比較的近いので、これまで盛んに観測されてきました。“...誕生直後の原始星“ファーストコア”を発見!アルマ望遠鏡のアタカマ・コンパクト・アレイだからできたこと。

  • 半径約7800キロ。太陽系最大の衝突クレーターは木星の衛星ガニメデにあった!

    NASAの惑星探査機“ボイジャー1号”と“ボイジャー2号”、そして木星探査機“ガリレオ”が撮影した画像を詳細に再解析してみると、衛星ガニメデの表面全体に多重リングクレーターが存在していることが明らかになります。この半径7800キロに及ぶ太陽系最大規模のクレーターを作るには、半径150キロほどの小惑星がマッハ約60という高速でガニメデに衝突する必要があるようです。ガニメデの表面全体に及ぶ太陽系最大の衝突クレーター17世紀にガリレオ・ガリレイが望遠鏡で発見したガリレオ衛星のひとつガニメデ。ガニメデは木星の第3衛星で半径は約2630キロ、冥王星や水星よりも大きく太陽系最大の衛星です。木星を周回する4つの大型衛星(イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト)は、ガリレオ・ガリレイが望遠鏡で発見したので通称“ガリレオ衛星”と呼ば...半径約7800キロ。太陽系最大の衝突クレーターは木星の衛星ガニメデにあった!

  • すばる望遠鏡と機械学習で見つけた、星が活発に生まれる形成初期の銀河。 

    すばる望遠鏡の大規模データと機械学習に基づく新手法を組み合わせることで、数億光年という近い距離の宇宙に、形成から間もない銀河“HSCJ1631+4426”が発見されました。観測から分かったのは、この銀河の酸素含有率が、これまでに報告された中で最も小さな値だったこと。この低い酸素含有率は何を意味しているのでしょうか?どうやら、この銀河は形成初期にあり、含まれるほとんどの星はごく最近に作られたようです。すばる望遠鏡で撮影された銀河“HSCJ1631+4426”。この銀河の酸素含有率は、これまでに報告された中で最も小さな値だった。この低い酸素含有率は、この銀河に含まれるほとんどの星が、ごく最近に作られたことを意味している。(Credit:国立天文台/Kojimaetal.)重い元素を含まない形成初期の銀河ビッグバンで...すばる望遠鏡と機械学習で見つけた、星が活発に生まれる形成初期の銀河。

  • 電波望遠鏡で見た赤色超巨星アンタレスの大気“彩層”は分厚く低温だった

    さそり座の1等星アンタレスの高分解能観測を行ってみると、星表面のすぐ上にある彩層と星から流れ出すガスに至るまで、ガスの広がりと温度が明らかになってきたんですねーこの観測結果は、アルマ望遠鏡とVLAという2つの電波望遠鏡の高い感度と解像度のおかげ。アンタレスの彩層は非常に厚く、その温度は太陽の彩層よりかなり低いようです。星の一生で晩年にあたる赤色超巨星のアンタレス今回、アイルランド・ダブリン高等研究所のチームが観測したのは、さそり座の1等星アンタレス。アルマ望遠鏡とアメリカ国立電波天文台のカール・ジャンスキー超大型干渉電波望遠鏡群(VLA)を使って、極めて高い分解能で観測は行われています。オリオン座のベテルギウスと同じく、アンタレスも星の一生で晩年にあたる“赤色超巨星”と呼ばれるタイプの星になります。星全体が大き...電波望遠鏡で見た赤色超巨星アンタレスの大気“彩層”は分厚く低温だった

  • 8億年前の地球と月を50兆トンという大量の隕石シャワーが襲っていた! JAXAの月周回衛星“かぐや”の観測データから分かったこと

    月周回衛星“かぐや”の観測データから明らかになってきたこと。8億年前、100キロ以上のサイズの小惑星が粉砕し、40~50兆トンという隕石ができたんですねーこの大量の隕石はシャワーのように地球と月に降り注いだようです。月面のクレーターから分かること地球では火山や地震などの地殻変動や火山活動、降雨、降雪、さらには津波などによる浸食があります。なので、太古のクレーターはそう多くは残っていません。特に不明瞭なのは、スノーボールアース時代より以前の時代におけるクレーターの形成頻度。全地球規模で氷河におおわれた“スノーボールアース時代(6.5~6.4億年前と7.3~7.0億年前)”が2回あった。そこで、今回の研究で着目しているのは、風化がほとんどない月面のクレーターでした。クレーターのサイズ分布を元に推定された地質年代は、...8億年前の地球と月を50兆トンという大量の隕石シャワーが襲っていた!JAXAの月周回衛星“かぐや”の観測データから分かったこと

  • NASAの火星探査車“パーサヴィアランス”が今夜打ち上げ! 狙うのは人類史上初の火星サンプルリターン

    2020年7月30日(木)20時50分(日本時間)、フロリダ州ケープカナベラル空軍ステーションから、NASAの火星探査機“Mars2020/Perseverance(パーサヴィアランス)”が打ち上げられます。“パーサヴィアランス”は、世界の惑星探査のトップを走るNASAジェット推進研究所(JPL)が開発した火星探査車。火星に生命が存在した直接的な証拠につながる物質を探し、10年以上かけて地球に持ち帰る、史上初の火星サンプルリターンを狙うミッションです。火星に着陸した探査車“パーサヴィアランス”のイメージ図。大きさは、奥行き3メートル、幅2.7メートル、高さ2.2メートル。(Credit:NASA/JPL-Caltech)“パーサヴィアランス”を打ち上げるのはアトラスVロケット。2012年に火星に着陸して今なお探...NASAの火星探査車“パーサヴィアランス”が今夜打ち上げ!狙うのは人類史上初の火星サンプルリターン

  • 地球帰還後に“はやぶさ2”は拡張ミッションへ! 目的地の候補は地球軌道より内側の小惑星、金星観測の可能性も…

    12月6日に地球帰還予定の小惑星探査機“はやぶさ2”。イオンエンジンがまだまだ使用可能な状態なので、拡張ミッションにより別の天体を目指すことが決まっています。拡張ミッションで目指す天体は、多くの候補から2案にまで絞られていて今秋までに決定するようです。“はやぶさ”の後継機として小惑星“リュウグウ”からのサンプルリターンを行う小惑星探査機“はやぶさ2”。(Credit:JAXA)“はやぶさ2”は拡張ミッションへ“はやぶさ2”は12月6日に地球に帰還すると、小惑星“りゅうぐう”のサンプルが入っているカプセルを分離。これで、“はやぶさ2”のミッションはすべて完了になるはずでした。ただ、カプセル分離後の“はやぶさ2”には、約55%もイオンエンジンの燃料が残っていて、イオンエンジンが設計寿命に達するまで6000時間ほどあ...地球帰還後に“はやぶさ2”は拡張ミッションへ!目的地の候補は地球軌道より内側の小惑星、金星観測の可能性も…

  • “ブラックホールコロナ”からX線の輝きが消えたのは破壊された恒星が原因?

    超大質量ブラックホールを取り巻く“ブラックホールコロナ”が放つX線が、短時間で劇的に変化する様子がとらえられました。もちろん、ブラックホールを直接観測することはできません。でも、その周辺にある“降着円盤”や“ブラックホールコロナ”を構成する超高温のプラズマ粒子からは、強いX線が放射されています。このX線を国際宇宙ステーションや天文衛星による観測網を用いて、現象の全容をつかむことに成功しています。どうやら、超大質量ブラックホールに接近して破壊された恒星の残骸が原因のようです。銀河の中心に存在する超大質量ブラックホール私たちが属する天の川銀河をはじめとして、ほぼすべての銀河の中心には、太陽質量の数百万~数十億倍もの超大質量ブラックホールが存在すると考えられています。その周りにはブラックホールに落ち込む物質によって、...“ブラックホールコロナ”からX線の輝きが消えたのは破壊された恒星が原因?

  • せいめい望遠鏡による赤色矮星の観測で、最大級の“太陽フレア”の約20倍もある“スーパーフレア”を検出! 太陽でも起こりうる現象。

    私たちの生活に大きな影響を及ぼすことがある太陽表面の爆発現象が“太陽フレア”です。今回、京都大学“せいめい望遠鏡”による赤色矮星の観測から検出されたのは、最大級の“太陽フレア”の約20倍に達する“スーパーフレア”でした。ただ、“スーパーフレア”は太陽でも起こりうる現象だと考えられているんですねーなので、今回の観測・研究により期待されるのは、フレアが周囲に与える影響が解明されること。太陽で“スーパーフレア”が発生すると、地球にも磁気嵐や放射線という形で大きな影響があるはず。超巨大なフレアが起こる条件や兆候も分かるといいですね。“太陽フレア”の10倍以上もある“スーパーフレア”太陽表面における突発的な爆発現象“太陽フレア”は、ときに磁気嵐を引き起こして通信や人工衛星に影響を与えたり、オーロラを発生させたりするなど、...せいめい望遠鏡による赤色矮星の観測で、最大級の“太陽フレア”の約20倍もある“スーパーフレア”を検出!太陽でも起こりうる現象。

  • 2020年 ペルセウス座流星群の極大は8月12日の22時! いつ? どの方向に見えるの?

    夏の風物詩“ペルセウス座流星群”が今年もやってきます。流星自体の活動が最も活発になる“極大”を迎えるのは、8月12日(水)22時頃だと予想されています。ただ、今年は8月12日が下弦の月にあたるんですねーなので、流星群を観察しやすい時間帯のほとんどに月明かりがあり、見える流れ星の数は条件の良い年より少なめなはず。下弦とは、満月ののち次の新月の前までの間の月の形。月の左半分側が、弓の弦(つる)に当たる方を下にして見える。それでも、月はそれほど明るくないので、まずまずの数の流れ星を見ることができそうです。おすすめの日時は?夜空のどこを見ればいいの?普段より目立って多くの流れ星を見ることができるのは、11日の夜~13日の夜までの3夜。なかでも、12日の深夜から13日未明に、最も多くの流れ星が出現すると期待されています。...2020年ペルセウス座流星群の極大は8月12日の22時!いつ?どの方向に見えるの?

  • まだ、微粒子の円盤が惑星と共存する“けんびきょう座AU”を観測すれば、惑星形成モデルのことが分かってくる。

    一人前の恒星になる前段階の星“けんびきょう座AU”を公転する惑星が見つかったんですねー周囲に微惑星同士の衝突でできた岩石や氷の微粒子からなる円盤“残骸円盤”が、まだ残っている“けんびきょう座AU”。そのため、惑星がどのように生まれ、どうやって惑星大気を持つようになるのか?っといった惑星と主星がどのように相互作用するかを研究する上で格好の実験室になるようです。2000万~3000万歳ほどの幼児期の恒星研究者たちが10年以上にわたって探していた恒星“けんびきょう座AU”を公転する惑星。この惑星“けんびきょう座AUb”を発見したのは、アメリカ・ジョージ・メイソン大学を中心とする研究チーム。地球から31.9光年の距離に位置する“けんびきょう座AU”の観測に用いられたのは、NASAの系外惑星探査衛星“TESS”と赤外線天...まだ、微粒子の円盤が惑星と共存する“けんびきょう座AU”を観測すれば、惑星形成モデルのことが分かってくる。

  • ネオワイズ彗星の地球最接近は7月23日! いつ? どの方向に見えるの?

    ここ10年余りで最も明るい彗星になるかもしれないネオワイズ彗星が、地球に接近してきています。見るべき場所さえ分かっていれば肉眼で十分見える明るさ(3等前後)のネオワイズ彗星。貴重な天文ショーを見ようと、夜明け前の早起きを始めた天文ファンもいるようです。現在のネオワイズ彗星の尾の長さは5度ほどで、これは満月の見かけの大きさの約10倍にもなります。この調子で尾が伸びていけば、とてもドラマチックなことになりそうです。ロシア国営宇宙開発企業ロスコスモスの宇宙飛行士イワン・ワグナー氏が、国際宇宙ステーションからツイートしたネオワイズ彗星の写真。(Credit:IVANVAGNER,ROSCOSMOS)ネオワイズ彗星が見える時間帯と方角は?7月の中頃までは、夜明け前にしか見ることができなかったネオワイズ彗星。遅くとも日の出...ネオワイズ彗星の地球最接近は7月23日!いつ?どの方向に見えるの?

  • H2Aロケット42号機がUAE(アラブ首長国連邦)の火星探査機“HOPE”の打ち上げに成功!

    アラブ首長国連邦(UAE)の火星探査機“HOPE”を搭載したH2Aロケット42号機が、7月20日に種子島宇宙センターから打ち上げられました。約57分後に“HOPE”の正常な分離を確認し打ち上げは成功。H2A、H2Bロケットの打ち上げは45回連続の成功となり、打ち上げ成功率は世界トップクラスの98%になるそうです。日本の基幹ロケットH2Aによる火星探査機の打ち上げ7月20日、三菱重工はH2Aロケットでアラブ首長国連邦(UAE)ドバイの政府機関になるムハンマド・ビン・ラシード宇宙センターの火星探査機“HOPE”の打ち上げに成功しました。H2AによるUAE政府ミッションの打ち上げは、2018年に打ち上げた観測衛星“ハリーファサット”に続き2件目。H2Aロケット42号機は、午前6時58分14秒にJAXAの種子島宇宙セン...H2Aロケット42号機がUAE(アラブ首長国連邦)の火星探査機“HOPE”の打ち上げに成功!

  • リュウグウのサンプルを持って探査機“はやぶさ2”が12月6日に帰ってくる!

    小惑星探査機“はやぶさ”の後継機として、2014年12月にH-IIAロケット26号機で打ち上げられた“はやぶさ2”。探査の目的は、C型小惑星“リュウグウ”でサンプルを採取し、太陽系の起源や進化と生命の原材料物質を解明することでした。現在は地球まで9200万キロの位置まで戻っていて、地球帰還予定日が12月6日になるようです。地球を目指してイオンエンジンの運転中昨年の11月に小惑星“リュウグウ”を出発した小惑星探査機“はやぶさ2”は、地球を目指して5月12日からイオンエンジンの運転を実施しています。イオンエンジンの運転が行われるのは8月末までで、必要な速度変更量のノルマを達成すると運転を止めて軌道を精密に計測。その後、軌道の微調整をするため、最後に1週間程度イオンエンジンを噴射し、10月からは化学エンジン(スラスタ...リュウグウのサンプルを持って探査機“はやぶさ2”が12月6日に帰ってくる!

  • 夏ツーリングでも熱暴走しないスマホの選び方

    ツーリングでスマホをナビやマップ表示に使っていると熱暴走することってありません?特に気温が高い夏のツーリングは、スマホの温度が上昇しやすいので要注意。気付くとスマホの画面が真っ暗っということもあり得ます。自分が使っているのはHUAWEIの“Y6”というロースペックなスマホなので防水には未対応。雨が降ることを考えるとスマホはケースに入れて使うことになります。夏場はこのケースに熱がこもって温度が上昇…しばしばスマホが強制終了してしまうことがありました。そこで、今回は夏ツーリングで熱暴走なく活躍してくれるスマホの選び方を書いていきます。色々と考え、財布と相談したうえでタフネススマートフォンを購入しました。スマホの温度が上昇する原因気温が高く、スマホの温度が上昇しやすい夏のツーリング。スマホの温度が上昇する原因を考えて...夏ツーリングでも熱暴走しないスマホの選び方

  • 11光年彼方の赤色矮星にスーパーアースとみられる系外惑星を発見! 気になるのは大気の存在

    太陽系から11光年彼方に位置する恒星“グリーゼ887”に、スーパーアースとみられる系外惑星が2つも発見されました。どちらも惑星の表面で水が液体の状態で存在できる領域“ハビタブルゾーン”のあたりに位置しているようです。赤色矮星を回る系外惑星みなみのうお座の方向約11光年彼方に位置する赤色矮星“グリーゼ887”は、連星系を1つとして数えると太陽系に10番目に近い恒星になります。“グリーゼ887”はCD-36°15693、ラカイユ9352とも呼ばれる。“グリーゼ887”は質量も直径も太陽の半分ほどと小さく、近くにある割に暗いけど、赤色矮星としては最も明るく見える星なんですねー今回、この“グリーゼ887”を観測したのは、ドイツ・ゲオルク・アウグスト大学ゲッティンゲンの研究チームでした。研究チームは、赤色矮星を回る系外惑...11光年彼方の赤色矮星にスーパーアースとみられる系外惑星を発見!気になるのは大気の存在

  • 木星がガスを剥がれたような系外惑星を発見! 巨大ガス惑星の核を観測するチャンスかも

    地球のような高密度の惑星としては観測史上最大のものが見つかりました。ただ、この惑星は変わっていて、巨大ガス惑星からガスをとって核だけをむき出しにしたような姿をしていたんですねー地球並みの密度を持つ最大質量の惑星今回、イギリス・ウォーリック大学の研究チームが見つけたのは、ろ座の方向約730光年の彼方に位置する恒星“TOI849b”。観測には、ヨーロッパ南天天文台のパラナル天文台に設置されている望遠鏡群“次世代トランジットサーベイ”と、同じくヨーロッパ南天天文台のラ・シーヤ観測所3.6メートル望遠鏡に備え付けられた分光器“HARPS”が用いられました。太陽とよく似た恒星のすぐ近くを回っている“TOI849b”の公転周期はわずか18時間、表面温度は摂氏1500度ほどと見られています。“次世代トランジットサーベイ”の観...木星がガスを剥がれたような系外惑星を発見!巨大ガス惑星の核を観測するチャンスかも

  • 太陽探査機“ソーラーオービター”が太陽表面まで7700万キロの距離に到達

    これまで見ることができなかった太陽の両極域を観測するための探査機。ヨーロッパ宇宙機関の太陽探査機“ソーラーオービター”が、6月15日に初めて太陽に接近し、表面まで7700万キロの距離まで到達したようです。太陽の両極域を観測する探査機2020年2月10日、アメリカ・フロリダ州にあるケープカナベラル空軍基地から1基の“アトラスVロケット”が打ち上げられました。このロケットに搭載されていたのはヨーロッパ宇宙機関の太陽探査機“ソーラーオービター”。“ソーラーオービター”は太陽を斜めに周回する軌道に投入され、これまで見ることができなかった太陽の両極域を観測するんですねーこれまで地球や人工衛星、探査機からは見ることができなかった太陽の両極域は、太陽活動を理解する上でカギになると考えられている部分です。この領域が観測し易くな...太陽探査機“ソーラーオービター”が太陽表面まで7700万キロの距離に到達

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