竜の末裔 第107話

竜の末裔 第107話

「気づいてるんでショ?僕らがわざと逃げ道を残してやっているということに。」スネークの甲高い声が銃声とあいまって聞こえてくる。「ひゃはははは!ただ討ち取るだけじゃつまらねぇからな。これが俺たちのハンティングスタイルだ!」下卑た笑い声と共に絶え間なく銃弾が襲い来る。寸での事で避けつつ、ブランは次第に路地へと誘導されていった。降りしきる弾丸は次第に数を増していく。しかし、その先には常に誘うような道が残されていた。「皇国の最強戦士といっても昔のことだね!なんて狩り甲斐のない!」だんだんと道が狭くなる。それにつれ、下卑た笑い声と鉄の球が左右の壁に跳ね返る。左足に鈍い痛みを感じ、飛び込んだ先には高い壁が聳えていた。「ひゃはは!絶体絶命だな、おい!」「所詮は過去の人間、かつての栄光は何処へやらだね。それともかつての栄光なんて...竜の末裔第107話