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M's View https://muranaga.hatenablog.com/

ITビジネスをはじめ、仕事についての情報や、趣味の読書や美術鑑賞に関する話・考えたことを記していきます。

このサイトの掲載内容は私自身の見解であり、必ずしも私が所属する組織の立場・意見を代表するものではありません。

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2007/03/13

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  • 比較しながら西洋絵画の歴史を概観できる「西洋絵画、どこから見るか? ー ルネサンスから印象派まで」(国立西洋美術館)

    「連休明けの雨の上野はきっと空いているだろう。」そう考えて、連休中は避けていた上野の美術館に出かける。 しかし開館直後の国立西洋美術館は結構な人波であった。サンディエゴ美術館と国立西洋美術館の作品を比較するように並べて、西洋絵画を概観できる美術展「西洋絵画、どこから見るか? ー ルネサンスから印象派まで」が開催されているのだ。全作品撮影可能ということもあって、僕も含めて立ち止まる人も多く、入り口付近の会場は混雑気味であった。 art.nikkei.com Web サイトから展覧会の概要を引用する: 本展はサンディエゴ美術館と国立西洋美術館の所蔵品計88点を組み合わせ、 作品をどのように見ると楽…

  • 「日本の版画1200年」(町田市立国際版画美術館)

    連休中は上野公園の美術館・博物館は混雑が予想されるので、マイナーな美術館へ。町田市立国際版画美術館で開催されている「日本の版画1200年」展に出かける。 Webサイトから展覧会の概要を引用する: 版画が織り成した文化交流の物語とは― 「日本らしさ」とは、何を指すのでしょうか。 たとえば日本が世界に誇る浮世絵は、実は中国や西洋の表現手法を取り入れつつ百花繚乱の世界を開かせました。歴史を紐解くと、「日本らしさ」の奥には多様な文化的背景をもつ作品や人との交わりを見つけることができるでしょう。 本展では、日本現存最古の印刷物である無垢浄光大陀羅尼経(むくじょうこうだいだらにきょう)から、仏教版画、絵手…

  • 横浜フラワー&ガーデンフェスティバル(パシフィコ横浜)

    連休中は1日おきにゴルフに出かけているが、中日は家族サービスで運転手を務めている。とは言え、わざわざ混んだ行楽地に行くのではなく、そんなに混んでいなさそうな近場を選んで出かけることになる。 今日は横浜みなとみらいのパシフィコで開催されている「横浜フラワー&ガーデンフェスティバル」へ。 開場直後は入場を待つ長い列ができていたので、とりあえずチケットだけ購入(ちょうど100人目!) クィーンズスクエアにいったん戻って、先にランチを済ませる。ペッシェドーロは愛用のお店である。 tabelog.com 早めのランチを済ませて、再度会場に戻ると、スムースに入場することができた。そして丹精込めて作られた美…

  • 「酒呑童子ビギンズ」展:初めて酒呑童子の物語のあらましを知る(サントリー美術館)

    サントリー美術館で開催されている「酒呑童子ビギンズ」展へ。初日ということもあって、人も多くなく、ゆっくり見ることができた。 www.suntory.co.jp Web サイトから展覧会の概要を引用する: 酒呑童子は、日本で最も名高い鬼です。平安時代、都で貴族の娘や財宝を次々に略奪していた酒呑童子が武将・源頼光とその家来によって退治される物語は、14世紀以前に成立し、やがて絵画や能などの題材になって広く普及しました。なかでも、サントリー美術館が所蔵する重要文化財・狩野元信筆「酒伝童子絵巻」(以下、サントリー本)は、後世に大きな影響を与えた室町時代の古例として有名です。このたびの展示では、解体修理…

  • 持病の BPPV(良性発作性頭位めまい症)の近況

    僕の持病の一つに BPPV、良性発作性頭位めまい症がある。内耳の三半規管に耳石が入り込み、頭を動かすことで回転性のめまいが起こる疾患である。 このブログにめまいのことを初めて書いたのは 2007年11月だが、それ以前にも 2003年に 2回、2005年に 1回、めまいの発作を起こしたことを、2008年6月に記している。2012年はかなり症状が重かった。頭を高くして寝るなど、ふだんの生活習慣を改善したり、「めまい体操」をしたりすることで防げると言われているが、サボり症の僕は毎日こういう体操をすることができず、いまだに年に数回、めまいの発作に悩まされている。 最近はめまいの発作がやってくる「気配」…

  • じっくり見られず残念!「没後80年 小原古邨 ― 鳥たちの楽園」展(太田記念美術館)

    老父を訪問。昨年 10月に脳幹梗塞で入院、転院してリハビリをしたものの一人暮らしは難しくなったので、今年 1月から父は施設に入居している。 連休初日で高速の渋滞が予想されたこと、そして僕自身、昨夜半から BPPV(良性発作性頭位めまい症)でめまいの症状があるため、車ではなく電車で川越へ向かう。 川越駅にある「倉式珈琲店」でランチ。サンマルクの新しいスタイルのカフェである。サイフォンで入れるコーヒーが美味しい。 父と1時間ほど過ごして帰路につく。 明治神宮前で途中下車、太田記念美術館で開催されている「没後80年 小原古邨 ― 鳥たちの楽園」展を見る。 木版画には見えない美しいグラデーションの色使…

  • 情報処理学会の創立は 1960年 4月22日

    情報処理学会の創立記念日は 4月22日。1960年の創立以来 65年の歴史がある。 創立記念日には、毎年、会長からのメッセージを Web サイトに掲載している。 60周年記念事業の一つであった『情報処理学会60年のあゆみ』という本、そして Web サイトがある。学会に転職してから、学会のこれまでの歴史を学ぶためにときどき目を通してきた本である。 muranaga.hatenablog.com

  • 雪舟、狩野探幽、伊藤若冲の関わりを知る:「相国寺展 金閣・銀閣 鳳凰がみつめた美の歴史」(東京藝術大学大学美術館)

    東京藝術大学大学美術館で開催されている「相国寺展 金閣・銀閣 鳳凰がみつめた美の歴史」に行く。何としても今日までに行く。 なぜならば明日 4月20日のNHK「日曜美術館」で紹介され、4月23日の「バックヤード」で藝大美術館が取り上げられた後では、かなり混雑することが容易に予想されるからである。 同じように考える人は多かったらしく、開館直後の 10時過ぎでもかなりの人並であった。 shokokuji.exhn.jp Web サイトから、この展覧会の概要を引用する: 相国寺(しょうこくじ)は、室町幕府三代将軍・足利義満(1358〜1408)が永徳 2年(1382)に発願(はつがん)し、京五山禅林の…

  • 東京ドームは職場から 15分。生のマー君を見られた

    今日のランチはモスバーガーの「新とびきりトマト&レタス ~和風ジンジャーソース~」。 そして5時にオフィスを出て、一度行ってみたかった御茶ノ水駅近くのカレー屋さんで、夕食。 tabelog.com 銀座の老舗クラブで裏メニューとして愛されたカレーをご提供する【カリガリ】。日本最大級のカレーイベント「神田カレーグランプリ2019」で優勝に輝いた人気店がお茶の水にオープンいたしました! なのだそうです。抽斗にメニューやスプーンが入っているのが面白い。 パクチー、揚げナス、チーズ、ポテトフライ、竜田、うずらの卵と、トッピングが全部載ったアキバ盛りカレーと、バドワイザー。 アキバ盛り以外のカレーであれ…

  • 目黒区立第十一中学校が第八中学校と統合されて、目黒西中学校になっていた

    大鳥神社の前を運転していた時、「祝 10周年 目黒区立大鳥中学校 」の横断幕を見つけて、ふと違和感を覚えた。「あれ?目黒区立の中学校って、数字じゃなかったっけ?」 www.ootorijinja.or.jp そう、僕は 1974年に中根小学校を卒業後(38年ぶりのミニ同窓会)、目黒区立第十一中学校に 1学期間だけ在籍した。2学期からは私立中学に編入してしまったのだが、担任の先生が顧問を務める美術部で、初めてデッサンを習って油絵を描いた思い出がある。 当時、目黒区立の中学校は第一から第十一まであり、さらに帰国子女が通う東山中学校があった。 muranaga.hatenablog.com 調べてみ…

  • お気に入りの店でお気に入りのランチ。そして「ライトアップ木島櫻谷 Ⅱ ―おうこくの線をさがしに 併設四季連作屏風」展へ(泉屋博古館東京)

    お気に入りのお店でお気に入りのランチ。アークヒルズにあるブラッセリー ルヴァンで黒いデミグラスソースのビーフハンバーグステーキをいただく。春らしく、筍が添えられていた。 いつかボルシチも食べてみたいと思いつつ、ついハンバーグを頼んでしまう。プライベートで少し忙しくしていたこともあって、ゆったりとしたランチタイムは、心が安らぐ。 そして、泉屋博古館東京で開催されている「ライトアップ木島櫻谷 Ⅱ ―おうこくの線をさがしに 併設四季連作屏風」展へ向かう。木島櫻谷は僕の好きな画家の一人で、今回は昨年開催された展覧会のパート2 にあたる。 muranaga.hatenablog.com muranaga…

  • 「没後120年 エミール・ガレ:憧憬のパリ」展(サントリー美術館)

    サントリー美術館で開催されている「没後120年 エミール・ガレ:憧憬のパリ」展を見に行く。 「エミール・ガレだから、そんなに混んではいないだろう」と思っていたのだが、何の何の。開館 15分後にもかかわらず、チケットを購入する長い列ができていてビックリした。いつものサントリー美術館より、来場者の年齢層が若い印象を受ける。 www.suntory.co.jp 展覧会の概要を Web サイトから引用する: エミール・ガレ(1846–1904)はフランス北東部ロレーヌ地方の古都ナンシーで、父が営む高級ガラス・陶磁器の製造卸販売業を引き継ぎ、ガラス、陶器、家具において独自の世界観を展開し、輝かしい成功を…

  • 情報処理学会 全国大会が無事に終了しました!

    情報処理学会 第87回全国大会は、立命館大学 大阪いばらきキャンパスにて、3月13日から 15日の 3日間、開催された。2月に就任した事務局長として初めて迎える全国大会である。秋に開催される FIT よりも大きい、学会最大のイベントである。 www.ipsj.or.jp muranaga.hatenablog.com 今回の事前登録者数は約 4,500人、そして当日来場された方は 2,850人(速報値)。ご覧のように初日朝の受付には長い列ができ、とても盛況のうちに終えることができた。 これもひとえに現地の実行委員会の先生方をはじめとする学会関係者の皆様の尽力の賜物である。 実行委員長の西尾信彦…

  • ディープな街・天満のディープな洋食屋「ゴメンネ JIRO」

    大阪出張ということで、前職の関西支社を訪問する。10数年前、クラウド型 Unified Communication という新事業を立ち上げるべく、一緒に仕事をした仲間が、2年前から支社長をやっているのだ。 当時、僕はクラウド事業を行う事業本部の技術トップだったこともあり、部下であった彼と一緒に、1週間で 5-6社まわる米国横断出張をしたのが、強烈な思い出として残っている。アトランタのホテルに夜遅くにチェックインして、翌朝早々にチェックアウトしてボストンに向かう。そんな強行軍であった。上司・部下というよりは、同志と呼んだ方がいいような友人である。 その彼が大阪のディープな街、天満(てんま)に連れ…

  • 特別展「旧嵯峨御所 大覚寺 -百花繚乱 御所ゆかりの絵画-」:120面もの障壁画の展示は壮観(東京国立博物館)

    トーハク(東京国立博物館)で開催されている特別展「旧嵯峨御所 大覚寺 -百花繚乱 御所ゆかりの絵画-」に出かける。京都・嵯峨野にある大覚寺は、空海を宗祖とする真言宗大覚寺派の大本山。僕も嵯峨野に行く時は必ず訪れている。 Web サイトから展覧会の概要を引用する: 京都西北に位置する嵯峨(さが)は、古くより風光明媚な王朝貴族遊覧の地として愛されてきました。平安時代初期、嵯峨天皇(786~842)はこの地に離宮・嵯峨院を造営し、空海(774~835)の勧めで持仏堂に五大明王像(現存せず)を安置します。その後、貞観18年(876)に皇女・正子内親王の願いにより寺に改められ、大覚寺が開創されました。 …

  • 2025年初の展覧会は「儒教のかたち こころの鑑 - 日本美術に見る儒教」(サントリー美術館)

    インフルエンザに感染したり、試験勉強をしたり、さらには老父の介護体制を整えたりと、なかなか忙しく、1月半ばも過ぎてから 2025年初の展覧会訪問となった。サントリー美術館で開催されている「儒教のかたち こころの鑑 - 日本美術に見る儒教」である。 www.suntory.co.jp 展覧会の概要を Web サイトから引用する: 儒教は、紀元前6世紀の中国で孔子(前552/551~前479)が唱えた教説と、その後継者たちの解釈を指す思想です。孔子が唱えた思想とは、五常(仁・義・礼・智・信)による道徳観を修得・実践して聖人に近づくことが目標であり、徳をもって世を治める人間像を理想としています。この…

  • 日商簿記3級、2週間の詰め込み勉強で何とか合格!

    新しい職に就くにあたって、簿記3級を持っているというのが条件となっていた。会計・財務は MBA の教科書レベルのことは勉強したことがあるし(20年も前だけど)、まぁ何とかなるだろう。忙しさにもかまけて後回しにしていたのだが、ネット試験の申し込みを済ませ、先に締め切りを決めることで、ようやく重い腰を上げた。 年末から実質2週間程度の詰め込み勉強を実行。途中、インフルエンザに感染するも、何とか合格点に到達するレベルに持ってくることができた。 muranaga.hatenablog.com www.kentei.ne.jp muranaga.hatenablog.com muranaga.haten…

  • インフルエンザに感染してしまった

    大流行しているインフルエンザ A型に感染してしまった。予防接種は受けていたものの残念。 だいたいの経過は以下の通り: 0日目:夜、少し咳が出始める。風邪かな? 1日目:午前、咳が出るだけでなく、悪寒。午後、発熱。医者にいくものの、早過ぎた。コロナでもインフルエンザでもまだ反応が出ない。とりあえず、風邪の症状を抑える薬と、発熱時用のカロナールを処方される。 2日目:38度以上の発熱。午前、医者に行き、正式にインフルエンザ A型に感染と判明。特効薬「ゾフルーザ」処方され、お昼に飲む。夜、39度近くまで上がったので、カロナールを飲む。 3日目:38度の発熱続く。午後になって、37度台へ下がる。 4日…

  • 初詣、そして新年会

    地元の師岡熊野神社へ初詣。恒例の御守を入手する。「勝守」はゴルフ用。毎年言っているが、自分に勝つ! そして昼からは中高の同級生である友人たちと、新年会ランチ。ここも恒例、目黒の To The Herbs にて。

  • 「カナレットとヴェネツィアの輝き」展:精緻な景観画(ヴェドゥータ)を堪能する(SOMPO美術館)

    SOMPO美術館で開催されている「カナレットとヴェネツィアの輝き」展に行く。カナレットは 18世紀の風景画の巨匠である。スコットランド国立美術館などのコレクションを中心に、ヴェネツィアを精緻に描いた作品が展示されている。 www.sompo-museum.org 展覧会のみどころを Web サイトから引用する: 日本初!ヴェドゥータの巨匠、カナレット展 18世紀のイタリアでカナレットが確立した「ヴェドゥータ(景観画)(*1)」。本展はカナレットの画業を日本で初めてご紹介するとともに、ヴェドゥータ成立の歴史とカナレット以後の展開を本格的に取り上げる日本初の展覧会です。 海、光、祝祭 ―― カナレ…

  • アレクサンドル・カントロフの凄い演奏に、再び酔いしれる(サントリーホール)

    アレクサンドル・カントロフのリサイタル。水曜日のミューザ川崎に続いて、土曜日のサントリーホールの演奏を聴く。 muranaga.hatenablog.com www.kajimotomusic.com この二つの公演の違いは…。 プログラムとしては、前半の曲目が少し違っている。 開演前に、カントロフ自身が館内放送で、フランス語と英語で挨拶をした。「この 10年間の自分の音楽を集約した(compilation)」演目とのこと。 アンコールが 1曲ではなく、2曲であった。 カーテンコール中の写真撮影が許可された。 ホールや座席位置の違いもあるだろうが、水曜日の公演の方が、ピアノが鳴っていたと思う。…

  • 泉屋博古館東京にて、尾竹三兄弟の革新的な日本画とイルミネーションを楽しむ

    泉屋博古館東京で開催されている「特別展 オタケ・インパクト - 越堂・竹坡・国観、尾竹三兄弟の日本画アナキズム」を見に行く。岡倉天心と喧嘩したことをきっかけに、日本画界から忘れられてしまった越堂・竹坡・国観の尾竹三兄弟。NHK「日曜美術館」のアートシーンで紹介されていて、その革新的な作品に興味を持ったのである。 Web サイトから展覧会の概要を引用する: 東京初、大回顧展。美術史から零れ落ちた、規格外の日本画 新潟県に生まれた尾竹越堂(おたけ・えつどう1868~1931)、竹坡(ちくは1878~1936)、国観(こっかん1880~1945)の三兄弟は、明治から昭和にかけて文部省美術展覧会をはじ…

  • ピアノの可能性を最大限に引き出すカントロフの凄み(ミューザ川崎シンフォニーホール)

    1年前にアレクサンドル・カントロフの演奏を初めて聴いた時の衝撃は、今も忘れられない。「素晴らしい」を通り越して「凄まじい」と感じた。 muranaga.hatenablog.com 藤田真央のチケットが全く取れなくなった今年、カントロフの演奏を生で聴くことができるのは、本当に嬉しい。ミューザ川崎とサントリーホール、両方とも行くのだ。後半のラフマニノフのピアノ・ソナタ1番と「シャコンヌ」は共通だが、前半だけ違うプログラム構成となっている。 kanagawa-geikyo.com プログラム: リスト:巡礼の年第1年「スイス」S.160/R.10 A159より オーベルマンの谷 メトネル:ピアノ・…

  • 甘利俊一先生の講義のような語り口が楽しい『めくるめく数理の世界 ― 情報幾何学・人工知能・神経回路網理論』

    2024年のノーベル賞は、AI(人工知能)にフォーカスが当たった。物理学賞をホップフィールドとヒントンが受賞したというのに驚くと同時に、甘利俊一先生が選に漏れたことを残念がる声が多かった。深層学習のもととなった確率的勾配降下学習法は甘利先生のアイディアによるもので、それをヒントンが実用化した。ホップフィールドの連想記憶モデルは、一時期 Amari-Hopfield モデルと称されたこともあり、現在の生成 AI の基本方式であるアテンションに発展した。 このあたりの詳しい事情は、伊東乾先生の記事「本来なら日本の甘利俊一・福島邦彦両氏が受賞すべき今年のノーベル物理学賞」が参考になる。 jbpres…

  • 自分の足にフィットするビジネスカジュアルのウォーキングシューズが見つかった

    学会に転職して、ビジネスカジュアルが基本の服装となった。場合によっては、もっとカジュアルにしてもよいくらい。そんな服装に合うビジネスシューズ、しかもウォーキングに適したシューズがあればいいな、と思っていた。 横浜のそごうで勧められたのが、アキレスのソルボ の C 564(ASM-5640)(Amazon.co.jp)。膝や腰への負担を減らす吸収素材がかかとに埋め込まれている。ブラウン(コーヒー色)にすることで、さまざまな服装に合わせられそうである。 [アキレスソルボ] スニーカー 本革 歩きやすい カップインソール 3E ASM 5640 メンズ コーヒー 26.0 cmAchilles SO…

  • 「手塚雄二展 雲は龍に従う」(そごう美術館)

    手塚雄二さんの絵が好きだ。横浜・そごう美術館で開催されている展覧会、寛永寺創建四百周年 根本中堂天井絵奉納記念「手塚雄二展 雲は龍に従う」に行く(チラシ、鑑賞ガイド、いずれも PDF)。 2025年に寛永寺根本中堂に天井絵として奉納される《叡嶽双龍》を間近で見られる最後の機会である。6m x 12m という大きさの天井絵は、25枚の板材を組み合わせている 鑑賞ガイド(PDF)によると、墨で描いた後に白土(はくど)をのせ、上から再度墨書きをする。やまと絵に由来する描き方で、いずれ白土が剥落しても下から墨絵の龍が出てくる。後世に伝わる天井絵ならではの工夫らしい。 そして板材に合わせて、中国・明時代…

  • 「黄土水とその時代―台湾初の洋風彫刻家と20世紀初頭の東京美術学校」(東京藝術大学大学美術館)

    東京都美術館で田中一村を堪能した後は、藝大美術館へ足を延ばす。「黄土水とその時代―台湾初の洋風彫刻家と20世紀初頭の東京美術学校」展が開催されている。 黄土水のことは何も知らなかったのだが、NHK「日曜美術館 アートシーン」で少し紹介されて、その写実的な彫刻が印象的だったのだ。 muranaga.hatenablog.com Web サイトから展覧会の概要を引用する: 台湾出身者初の東京美術学校留学生として知られる彫刻家・黄土水(1895-1930)。東アジアの近代美術に独自の光彩を与える彫刻家として近年ますます評価を高めており、本国では2023年に代表作《甘露水》(1919)が国宝に指定され…

  • 「田中一村展 奄美の光 魂の絵画」(東京都美術館)

    都美で開催されている「田中一村展 奄美の光 魂の絵画」に出かける。 実は南の島に移住したこと、トロピカルな植物をカラフルな色使いで描いていることなどから、田中一村=「日本のゴーギャン」という勝手なイメージを持っていた。今回、その無名のまま終わった生涯を知り、じっくり作品たちを見ることで、その勝手なイメージを手放すことができた。 南画をベースにさまざまな日本画の技法を独学で身につけ、独自の境地に行き着いた田中一村。Web サイトからその生涯を紹介した文章を引用する: 田中一村(たなか・いっそん/明治41年[1908]-昭和52年[1977]) 栃木町(現・栃木市)に生まれる。本名は孝。大正3年(…

  • 雨の美術館巡り:太田記念美術館「広重ブルー」、山種美術館「福田平八郎 x 琳派」

    梶よう子『広重ぶるう』は、ベロ藍に魅せられた歌川広重を描いている。阿部サダヲ主演で TV ドラマにもなっている。歌川広重がどんな生涯を送ったのか、この小説とドラマで知ったようなものである。 広重ぶるう (新潮文庫 か 79-10)作者:梶 よう子新潮社Amazon www.nhk.jp 太田記念美術館で「広重ブルー」という展覧会が開催されており、さっそく見に行った。 Web サイト(チラシ)から、展覧会の概要を引用する: 風景画の巨匠、歌川広重(1797~1858)。その作品は今も高い人気を誇りますが、とりわけ空や海の深く美しい青が印象的です。これは1830年頃から浮世絵に用いられたベロ藍(プ…

  • 通勤の途中で美術館巡り:皇居三の丸尚蔵館「花鳥風月 ― 水の情景・月の風景」から出光美術館「物、ものを呼ぶ ― 伴大納言絵巻から若冲へ」へ

    午前半日のお休みをいただき、通勤経路である都営三田線沿いにある二つの美術館を一気に巡る。新装なった皇居三の丸尚蔵館から、2025年1月から休館する出光美術館へ。 pr-shozokan.nich.go.jp 大手門をくぐってすぐのところに、新しい皇居三の丸尚蔵館は建てられている。開催されている展覧会は「花鳥風月―水の情景・月の風景」。Web サイトから概要を引用する: 私たちの生活のなかで美しい自然をあらわす言葉、「花鳥風月」。日本には四季折々の美しさがあります。美しい自然のなかでも水は、生命をつくりあげる重要な要素。気象では雨となり「花の父母」と言われるように、植物を育む恵みとなります。雨が…

  • 「没後300年記念 英一蝶 ―風流才子、浮き世を写す―」展(サントリー美術館)

    サントリー美術館で開催されている「没後300年記念 英一蝶 ―風流才子、浮き世を写す―」展に出かける。 www.suntory.co.jp Web サイトからその概要を引用する: 英一蝶(はなぶさいっちょう・1652~1724)は元禄年間(1688~1704)前後に、江戸を中心に活躍した絵師です。はじめは狩野探幽の弟・安信のもとでアカデミックな教育を受けますが、菱川師宣や岩佐又兵衛らに触発され、市井の人々を活写した独自の風俗画を生み出しました。この新しい都市風俗画は広く愛され、一蝶の画風を慕う弟子たちにより、英(はなぶさ)派と呼ばれる一派が形成されます。他にも、浮世絵師・歌川国貞のように一蝶に…

  • 横浜プチ散歩:NHK 横浜放送局で『虎に翼』『光る君へ』の展示を見て、横浜三塔の一つ、ジャックへ

    NHK 横浜放送局で、朝ドラ『虎に翼』の体感ミュージアム、大河ドラマ『光る君へ』の全国巡回展、コント番組『LIFE!』のキャラクター展示が、ちょうど同日に重なって開催される日があったので、横浜プチ散歩を兼ねて行ってきた。 『虎に翼』は法律をテーマにした社会派エンターテインメント。ドラマの後半はちょっとテーマを詰め込み過ぎて、深みを失ってしまった感があったけど、ちょうど翌週に最終回を迎える。横浜放送局の一階に、甘味処「竹もと」(のちに「笹竹」)の小さなセットが組まれており、その世界観を味わうことができる。 ちなみに職場の隣にある明治大学博物館でも『虎に翼』の企画展示が行われている。 murana…

  • 広島への旅で出合った電車たち

    鉄分は全然ない方だが、今回の広島出張の中で出合った電車たちの写真を少し載せておく。 福山駅停車中に遭遇した「ハローキティ新幹線」。500系は、ブルーの流線形が最も美しい新幹線だったが、それがピンクになっていたので、ちょっとびっくりした。 五日市駅にて、山陽本線 227系「レッドウィング」。 広島電鉄の楽々園駅にて。路面電車の時とは違って、かなりのスピードで走る。乗る時と降りる時、2回 IC カードをタッチする。 広電宮島口駅。 広島駅。

  • 半日弾丸広島観光ツアーを敢行:ひろしま美術館、侮りがたし

    平和記念公園から徒歩で、ひろしま美術館に向かう。外は日差しが強く暑いが、紙屋町からは地下街を利用できる。 www.hiroshima-museum.jp ひろしま美術館は、広島銀行が設立した美術館。ちょうど「日本画の名作展 大観と春草から杉山寧を中心に」が開催されている。 初めて足を踏み入れてみてびっくりしたのは、その充実したコレクションである。印象派・ポスト印象派を中心にしたフランスの近代絵画、日本の洋画、日本画がバランスよく集められている。しかも写真撮影が OK。さらによいことには、首都圏の美術館と違い、土曜日の 11時という時間帯にもかかわらず、混雑することなく、ゆっくり作品を見ることが…

  • 半日弾丸広島観光ツアーを敢行:原爆ドーム、平和記念公園

    宮島・厳島神社から取って返し、広島駅から路面電車に乗って、原爆ドームへ向かう。 そのまま歩いて平和記念公園へ。 広島平和記念資料館には、国内外から人が訪れている。学会のパスを見せると無料で入ることができた。被爆者の遺品や被爆資料を、胸が締めつけられるような気持ちで見た。 muranaga.hatenablog.com ココミル 広島 宮島(2025年版)JTBパブリッシングAmazon

  • 半日弾丸広島観光ツアーを敢行:宮島・厳島神社

    3日間開催された学会の全国大会が、無事に終了。翌土曜日はオフ。5:30過ぎに広島を出る新幹線に間に合うべく、早起きして半日間、弾丸広島観光ツアーを敢行した。 muranaga.hatenablog.com 広島が三角州でできた町であることや、宮島の地形のなりたちについては、『ブラタモリ』で予習済みである。学会の会場から望む宮島は、観音様の寝姿にも見えた。 広島駅発 6:25 の電車に乗り、フェリーを乗り継いで宮島に着いたのは 7時過ぎ。人気の少ない厳島神社の回廊を歩く。 ちょうど潮が引いている時で、厳島神社の鳥居の近くまで歩いていくことができた。 本当は弥山へ登り『ブラタモリ』で紹介されていた…

  • 学会の全国大会の運営を初体験!

    情報科学技術フォーラム FIT は、情報処理学会と電子情報通信学会のソサエティーとが共催で、年に一度、秋に行っている全国大会である。今年の FIT 2024 は 9月4日から6日までの 3日間、広島工業大学にて開催された。 www.ipsj.or.jp 大会運営のバックヤードは、情報処理学会が行っている。基本的にはベテランの事務局スタッフ数名が、現地の実行委員会の先生たちと緊密に連携して、準備・運営・撤収を行う。僕にとっては、全国大会の運営を初めて身近で見聞きする機会となった。そのほんの一部を紹介しよう。 オンライン&リアルのハイブリッド開催が大変である。数10あるセッション会場すべてに、PC…

  • LAMY 2000 用にジェットストリームの緑のリフィルを商品化して欲しい

    今年 2月の三菱鉛筆が LAMY を買収するニュースは、ちょっとした驚きであったが、両社の製品を愛用する僕にとっては、嬉しいニュースでもあった。 僕は、LAMY 2000 の 4色ボールペンに、三菱鉛筆のジェットストリームのリフィルを入れている。途中、ぽっきり折れてしまうというショッキングなできごともあったが、もう 10数年にわたって愛用していることになる。 LAMY 2000 に装備できるジェットストリームのリフィルには、黒・赤・青があるのだが、唯一、緑のリフィルがなかった。この買収を機に、LAMY 2000 用に緑のジェットストリーム・リフィルを商品化して欲しい。そう願っている。 mura…

  • 朝ドラ『虎に翼』企画展示(明治大学博物館)

    新しい職場の隣に、明治大学博物館があり、朝ドラ『虎に翼』の企画展示が行われている。さっそく帰りがけに立ち寄ってみた。 www.meiji.ac.jp Web サイトにある展示概要を引用する: 明治大学博物館(駿河台キャンパス・アカデミーコモン地下1階)では、NHKの連続テレビ小説「虎に翼」の放送開始に合わせ、以下のとおり企画展を開催します。皆様のご来館をお待ちしております。 ○女性法曹養成機関のパイオニア-明治大学法学部と女子部-(大学史資料センター主催) 大学史資料センター(所長・村上一博法学部教授)では、日本初の女性弁護士を輩出した明治大学法学部および専門部女子部(1929年設置)と、その…

  • 亡くなった母の四十九日の法要を終えて一息ついた

    1ヶ月の充電期間は「毎日が日曜日」のはずだったのだが、実は退職した翌日の 2024年7月1日に、母が 92歳で亡くなり、老父をサポートしながらの葬儀やその他諸々の手続きなどで、結構忙しくしていた。 本日 8月18日、四十九日・納骨の法要を終え、ようやく一息ついた気がする。 この間も新しい仕事に就くなどバタバタしていて、ようやく母のことをしんみりと思い出している。 ものごとを中立にバランス感覚を持ってとらえ、感情に流されることなく冷静だった母。8年前からアルツハイマー型認知症を患い、少しづつ記憶を失っていった。新しい記憶ほど先に失われていく。いつしか自分の息子・娘の顔もわからなくなり、僕自身は時…

  • 「特別展 没後25年記念 東山魁夷と日本の夏」、そして AWkitchen のランチを楽しむ(山種美術館)

    山種美術館で開催されている「特別展 没後25年記念 東山魁夷と日本の夏」に出かける。昭和の国民的画家、東山魁夷の風景画を主体として、夏を感じさせる日本画が集められた展覧会である。 Web サイト(チラシ)から展覧会の概要を引用する: 四季を通じて自然との対話を重ね、さまざまな風景を描いた東山魁夷(1908–1999)。海山の自然から古都の町並みにいたるまで、詩情豊かに表された作品は、没後四半世紀を経た今も人々から愛されています。 このたび山種美術館では、所蔵する魁夷の作品を全点公開し、季節感にあふれた風景画をご紹介します。 さらに、浮世絵から近代・現代日本画にいたる夏をテーマにした名品や、涼し…

  • 東京ドームのグラウンド初体験!山崎伊織投手とハイタッチ!

    4月に東京ドームのエキサイトシート、8月はグラウンドを初体験することになった。いつもチケットを取ってくれる友人がジャイアンツの公式ファンクラブの会員で、「アフターゲーム・オープンフィールド」というサービスに当選したというのだ。 試合後に東京ドームのグラウンドに下りて、ヒーローインタビューを目の前で聞き、さらにはグラウンドを一周してきた選手とハイタッチできる。もちろんそれには巨人が勝つ必要がある。 muranaga.hatenablog.com 試合は、巨人・山崎伊織 vs. 阪神・西による 1点を争う投手戦。初回エラーで取った虎の子の 1点を投手リレーで守り抜き、何とか 1-0で勝った。 7回…

  • 務川慧悟の粒の立ったダイナミックなピアノ、熱量あふれる藤岡幸夫の指揮が素晴らしい(ミューザ川崎)

    務川慧悟は、藤田真央などと同様、好きな日本のピアニストの一人である。音の一つ一つが際立って美しい。その彼が藤岡幸夫指揮の東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団と、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番をやると言うからには、すぐに聴きに行かねばならない。 そう思う人が多かったのだろう、チケットは早々と売り切れた。 しかも後半はホルストの「惑星」というド派手な組み合わせ。そして藤岡サッチーのプレトーク付き。いつもに増して僕のようなシニアな男性が目立つコンサートである。 サッチー曰く「僕も務川君も3番が大好き!」始まる前からいい演奏になることを約束していた。プレトークの内容は、後半にまとめて紹介する。 曲…

  • 不思議の国へようこそ!「デ・キリコ展」(東京都美術館)

    トーハクの「神護寺」展を見た後は、都美の「デ・キリコ展」へ。いつものように美術館・博物館のハシゴである。 dechirico.exhibit.jp muranaga.hatenablog.com デ・キリコは、遠近法を歪めてマネキンを配置する不思議な絵画、いわゆる「形而上絵画」で知られている。今回の「デ・キリコ展」は、Web サイトによれば 初期から描き続けた自画像や肖像画から、 画家の名声を高めた「形而上絵画」、西洋絵画の伝統に回帰した作品、そして晩年の「新形而上絵画」まで、世界各地から集まった100点以上の作品で デ・キリコ芸術の全体像に迫る大回顧展です。 そう、第一次世界大戦の頃描かれた…

  • 滅多に見られない仏教美術の宝庫!創建1200年記念 特別展「神護寺―空海と真言密教のはじまり」(東京国立博物館)

    猛暑の日はエアコンの効いた美術館・博物館巡り。トーハクと都美に出かける。 まずはトーハク(東京国立博物館)の「神護寺」展へ。 神護寺は空海が活動の拠点とした真言密教の始まりの地。なかなか行くことはできない京都の高雄山中にある寺だが、創建1200年(空海生誕 1250年)を記念した特別展「神護寺―空海と真言密教のはじまり」には、所蔵する 9つの国宝のうち、8つが山を下りて来ている。 tsumugu.yomiuri.co.jp Web サイトから開催趣旨を引用する: 京都市の北西部、高雄に所在する神護寺は、紅葉の名所として古くから知られてきました。天長元年(824)、高雄山寺と神願寺(じんがんじ)…

  • 社会人になって 40 年、初めて転職しました

    6月末に 40年 3ヶ月勤めた東芝グループを退職、1ヶ月の休暇(「毎日が日曜日」)をとって迎えた 8月1日、転職して新たなキャリアのスタートを切った。新しい勤務先は情報処理学会。IT(情報処理技術)の分野では最も大きな学会の一つである。 www.ipsj.or.jp muranaga.hatenablog.com セカンドキャリアを検討していた今年 3月中旬に、友人より次期事務局長の公募の話をいただき、「ダメもと」で応募したところ、4月の書類審査・5月の面談を経て、6月に採用との通知をいただいた。8月に入職してから半年の見習い・引継ぎ期間がある。 学会。しかもその運営を担う事務局。ビジネスから…

  • 箱根の美術館巡り:岡田美術館を満喫する

    1泊2日の箱根美術館巡りの旅の最後は、岡田美術館である。訪れるのは2回目であるが、資金豊富なのだろう、日本および東洋の絵画・やきもの・工芸について、本当に素晴らしいコレクションの美術館である。しかも混んでいない。広い館内をゆっくり歩きながら、じっくり作品を鑑賞することができる。 www.okada-museum.com 「『東海道五十三次』で旅気分 ―富士に琳派に若冲も―」という展覧会も開催されており、歌川広重の保栄堂版《東海道五十三次》を中心に、鈴木其一や伊藤若冲の作品も楽しむことができる。学芸員によるトークも聞くことができた。 Web サイトからこの展覧会の概要を引用する: 2024年は、…

  • 箱根の御籠もり宿 第2弾は「萬岳楼」

    1泊2日の美術館巡りの旅の宿に選んだのは、ポーラ美術館の近くにある御籠もり宿「萬岳楼」(ばんがくろう)である。先週泊まったホテル「はつ花」では豪華な非日常的な時間を経験したが、それとはまったく異なるコンセプトの「御籠もり」時間を提供する。 www.bangakuro.com muranaga.hatenablog.com muranaga.hatenablog.com 「美味しい食事。部屋付きの源泉かけ流し露天風呂。以上。」というシンプルなコンセプト。それ以外は基本的に「放っておかれる」感じで、あとは自由に「御籠もり」してください、ということになる。チェックイン時に荷物を部屋まで運んでもらった…

  • 箱根の美術館巡り:ルネ・ラリックの本格的なコレクション(箱根ラリック美術館)

    ポーラ美術館を満喫した後は、箱根ラリック美術館へ。「観光地によくある美術館かな?」くらいの認識で、あまり期待していなかったのだが、大間違い。フランスの工芸家ルネ・ラリックの本格的なコレクションを持つ美術館であった。 bijutsutecho.com 『美術手帖』では、以下のように紹介されている: 箱根ラリック美術館は、アール・ヌーヴォーからアール・デコへの架け橋となったフランスを代表する芸術家、ルネ・ラリック(1860〜1945)の作品約1500点を所蔵する国内有数の美術館として2005年にオープン。ラリックが前半生に打ち込んだジュエリーから、後半生を捧げたガラス作品、ガラスで空間を彩った空間…

  • 箱根の美術館巡り:ポーラ美術館を満喫する

    先週に引き続き、箱根へ小旅行。今回は美術館巡りが主な目的である。初日はポーラ美術館と箱根ラリック美術館。そして友人がよく利用している御籠もり宿に泊まり、2日目は岡田美術館を訪ねる。 muranaga.hatenablog.com muranaga.hatenablog.com ちょうどランチタイムにポーラ美術館に着いたので、さっそくレストラン・アレイへ。スイカをイメージしたノンアルコールカクテルの付いたワンプレート・ランチをいただく。そしてモネの《ジヴェルニーの積みわら》をモチーフにしたケーキ(モンブラン)も。 モネ《ジヴェルニーの積みわら》1884年 企画展は「フィリップ・パレーノ この場所…

  • 箱根のホテル「はつはな」にて、ゆったり流れる非日常の時を満喫する

    芦ノ湖畔でティータイムを終えた後は、ホテル「はつはな」へ。豪華な御籠もり宿である。 muranaga.hatenablog.com www.hakone-hotelhatsuhana.jp 各部屋に露天風呂が付いている。 そして露天風呂のある大浴場が二つある。一番下にある大浴場にはケーブルカーで向かう。泊まっている客が少ないのだろう、食事の前や早朝など、時間帯によっては大浴場を独り占めすることができる。 夕食はモダン懐石。 食後はラウンジでくつろぐ。 そして一夜明けての朝食。 ゆったり流れる非日常の時。素晴らしい体験であった。

  • 箱根・芦ノ湖畔でゆっくり流れる時間を楽しむ

    ここのところ友人とのゴルフ合宿を除くと、プライベートで旅らしい旅をしていなかった。定年退職して 1ヶ月の充電期間ができたこともあり、10数年ぶりに箱根へ 1泊2日 の旅へ出かけた。 途中、茅ヶ崎市美術館に立ち寄り、そこでランチをした後は、西湘バイパス・箱根新道で芦ノ湖へ。 muranaga.hatenablog.com 成川美術館の展示と、そこからの芦ノ湖の眺望を楽しむ。残念ながら今日は富士山は見えない。 堀文子《トスカーナの花野》1990年 橋本龍美《宮山之四季》1992年 そして山のホテルの別館、デザートレストラン「サロン・ド・テ ロザージュ」にて、ティータイム。 伝統のあつあつりんごパイ…

  • 箱根に向かう途中、「アルフォンス・ミュシャ展」を見る(茅ヶ崎市美術館)

    箱根へ向かう旅の途中、「アルフォンス・ミュシャ展 アール・ヌーヴォーの美しきミューズ」が開催されている茅ヶ崎市美術館に立ち寄り、久しぶりにミュシャの美しいポスター群を見る。 www.chigasaki-museum.jp ミュシャ(ムハ)は、2017年に見た《スラヴ叙事詩》が、美しいポスターとは全く違った画風であり、強烈な印象として残っている。今回はフランス時代、アール・ヌーヴォーど真ん中のミュシャの展覧会である。 muranaga.hatenablog.com Web サイトから概要を引用する: アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)は、19世紀末から20世紀初頭、ヨーロッパで花開いた…

  • 観光客のいない早朝の小江戸・川越を散策する

    7月の 3連休最終日。老父のサポートを終えた後、関越上りの渋滞を避けるべく、川越に一泊する。本川越駅に隣接するプリンスホテルに泊まり、早朝、観光客がまったくいない小江戸・川越の蔵のある町並みを散策した。 まず朝食はコメダ珈琲のモーニング。コーヒー一杯の値段でトーストと卵 or 小豆ペーストが付いてくる。もちろん定番のゆで卵も選べる。平日の朝からのコメダ珈琲は、「毎日が日曜日」だからこその小確幸。 地元のおぢさんたちが一人で来て、お互いにスポーツ新聞を回し読みしていて、どこか微笑ましい。ついミニシロノワールまで頼んでしまった…。 そして観光客のいない早朝の小江戸・川越を散歩。 小江戸・川越のシン…

  • 企画展「歌と物語の絵 ― 雅やかなやまと絵の世界」(泉屋博古館東京)

    麻布台ヒルズから徒歩で泉屋博古館東京に向かい、企画展「歌と物語の絵 ― 雅やかなやまと絵の世界」を見る。 展覧会の概要を Web サイトから引用する: 古来、語り読み継がれてきた物語は、古くから絵巻物など絵画と深い関係にありました。和歌もまた、三十一文字の世界が絵画化されたり、絵に接した感興から歌が詠まれたりと、絵画との相互の刺激から表現が高められてきました。 物語絵や歌絵の特徴のひとつは、精細な描写と典雅な色彩。宮廷や社寺の一級の絵師が貴人の美意識に寄り添い追求した「やまと絵」の様式を継承することでしょう。そして、ストーリーに流れる時間を表すかのような巻物、特別な場面を抽出してドラマティック…

  • 麻布台ヒルズを楽しむ。「カルダー:そよぐ、感じる、日本」展を見る。(麻布台ヒルズギャラリー)

    退職して「毎日が日曜日」。1ヶ月限定の「引退生活」を楽しんでいる。休日の混雑を避けられるのが嬉しく、新名所、麻布台ヒルズに出かける。麻布台ヒルズの森 JP タワーのタワープラザには 4月に来ているが、今回は低層のガーデンプラザが目的地になる。 www.azabudai-hills.com muranaga.hatenablog.com 目的は二つ。一つは麻布台ヒルズギャラリーに行き、 NHK「日曜美術館 アートシーン」で紹介されていた「カルダー:そよぐ、感じる、日本」展を見ること。 もう一つはこれも NHK「サラメシ」で紹介されていたステーキレストラン「らいむらいと」でランチをすることである。…

  • 「涼 ―夏を楽しむ― 現代日本画展」(郷さくら美術館)、そして「爐ばた」へ

    郷さくら美術館で開催されている「涼 ―夏を楽しむ― 現代日本画展」を見る。 www.satosakura.jp Web サイトからこの展覧会の案内を引用する: このたび郷さくら美術館では「涼-夏を楽しむ-現代日本画」展を開催いたします。 毎年猛暑が続きますが、涼しい美術館内で、日本画を鑑賞しながら「涼」を感じてみませんか。 日本画には季節を感じる題材が数多く描かれています。夏の風物詩である蓮・朝顔や、視覚から涼を感じられる水辺・高原などの情景。自然の情景だけではなく、夏の楽しい行事であるお祭りや、浴衣・金魚などの風情。五感と思い出を刺激する作品から、涼しさ・楽しさを感じていただけたら幸いです。…

  • 「落花啼鳥 ― 渡邊省亭、花鳥の余韻 ―」(齋田記念館)

    渡辺省亭の画が好きである。先日も画廊での企画展に行ってきた。 muranaga.hatenablog.com muranaga.hatenablog.com 今回は齋田記念館で開かれている 2024年企画展「落花啼鳥 ― 渡邊省亭、花鳥の余韻 ―」を見に行く。 渡辺省亭の日本画に西洋の写実性をミックスさせた洒脱な画を、ゆっくり堪能した。この展覧会の内容は、下記の YouTube 映像に詳しい: www.youtube.com 世田谷の環七沿いにある齋田記念館は、なかなか趣きのあるエントランスである。 ランキング参加中絵画、アート ランキング参加中ミュージアム

  • 「徳川美術館展 尾張徳川家の至宝」(サントリー美術館)

    山種美術館をあとにして、サントリー美術館へ。「徳川美術館展 尾張徳川家の至宝」を見る。 www.suntory.co.jp 展覧会の概要を Web サイトから引用する: 将軍家に連なる御三家の筆頭であった尾張徳川家に受け継がれてきた重宝の数々を所蔵する徳川美術館。家康の遺品「駿府御分物」をはじめ、歴代当主や夫人たちの遺愛品、刀剣、茶道具、香道具、能装束などにより、尾張徳川家の歴史と華やかで格調の高い大名文化をご紹介します。屈指の名品として知られる国宝「源氏物語絵巻」と、三代将軍家光の長女千代姫が婚礼調度として持参した国宝「初音の調度」も特別出品される貴重な機会となります。 尾張徳川家の宝物が数…

  • 「犬派?猫派? ―俵屋宗達、竹内栖鳳、藤田嗣治から山口晃まで―」(山種美術館)

    山種美術館で開催されている「犬派?猫派? ―俵屋宗達、竹内栖鳳、藤田嗣治から山口晃まで―」展を見に行く。 可愛らしい動物をテーマにした展覧会ということもあり、平日にもかかわらず、かなりの人出であった。 www.tokyoartbeat.com Web サイトから概要を引用する: 近年、ペットブームがさらなる盛り上がりを見せています。中でも最も人に親しまれている動物、 犬と猫は、古くから日本の絵画に描かれてきました。近代以降も、画家たちが自らの愛犬、愛猫をモティーフにした作品が少なくありません。このたび山種美術館では、犬と猫を題材とした名品をご紹介する展覧会を開催します。 本展覧会にて初公開とな…

  • 新しいモニターは 27インチ WQHD。USB-C 接続で配線すっきり

    会社から借りていた 23.8インチ Full HD のモニターを返却したのに伴い、新たなモニターを購入した。 4K は文字が極小で老眼には辛いのがわかっていたので WQHD、大きさも 27インチにした。 そしてモニター自体に USB ハブや LAN 端子を備えているだけでなく、USB Type C かつPower Delivery 規格でノート PC と接続できるものを選んだ。 マウスコンピューター iiyama モニター ディスプレイ 27インチ WQHD USB Type-C IPS方式 高さ調整 角度調整 縦回転 HDMI DisplayPort LANポート 3年保証 国内サポート X…

  • 退職のご挨拶

    2024年6月末日をもって、東芝デジタルマーケティングイニシアティブ株式会社を退職、40年にわたってお世話になった東芝グループを卒業いたしました。 1984年に東芝の研究所に入社、ソフトウェア技術者としてキャリアを積み、OS からアプリケーション、組込みからクラウドまで多岐にわたる領域で、ソフトウェアの研究開発・設計・実装に携わってきました。 2000年にインターネットサービス事業を行う社内カンパニーに異動、研究所で生まれた IT(情報処理技術)・ソフトウェアの事業化を行い、立ち上げたネットサービスの事業経営を行ってまいりました。 また東芝本社のスタッフとして、全社のイノベーション推進や、経営…

  • iPad Air 2024 がやって来た!

    家族が使っている iPad mini 2 がさすがに古くなってきた。iOS 12 でバージョンアップは止まっているし、当然、多くのアプリも対応しなくなる。改めて調べてみたら iPad mini 2 が登場したのは 2013年であり、かれこれ 10年以上も使っていることになる。 muranaga.hatenablog.com 2022年末に iPad(第9世代)を買ってはみたものの、結局こちらは僕専用になっている。iPad mini の代替として、iPad Air 2024 を家族用に購入した。 いやぁ、軽くて薄い! 右上の電源ボタンが指紋認証も兼ねているデザインも面白い。 今持っている iPa…

  • 日本人と動物との関わりを知る「どうぶつ百景 江戸東京博物館コレクションより」展(東京ステーションギャラリー)

    会社帰りに東京ステーションギャラリーで開催されている「どうぶつ百景 江戸東京博物館コレクションより」展を訪ねる。 Web サイトから展覧会の概要を引用する: 江戸幕府創設からおよそ420年。江戸は巨大都市として発展し、京都、大坂に並ぶ三都のひとつとなりました。大都市江戸・東京に暮らした人々は、どのように動物とかかわってきたのでしょうか。それを物語る美術品や工芸品など約240件を、江戸東京博物館のコレクションから選りすぐって紹介します(会期中展示替えがあります)。 本展は、2022年にパリ日本文化会館(フランス)で好評を博した「いきもの:江戸東京 動物たちとの暮らし」展を拡充した凱旋帰国展です。…

  • セイコー ASTRON Nexter Starry Sky 国内限定モデルの購入記

    6月10日は「時の記念日」ということで、最近入手した腕時計について記しておく。 20数年愛用した時計が寿命を迎えたこともあり、それに代わる新たなものを購入した。 muranaga.hatenablog.com それは SEIKO ASTRON ブランドからの一本である。ソーラー駆動で、GPSないし電波時計で正確に時を刻むだけでなく、世界のタイムゾーンに対応している。 実は ASTRON ブランドは、発売になった時から憧れていた時計なのだ。僕が欲しいのはデュアル表示で、海外に行った時に現地時刻と日本の時刻、両方が表示されるもの。8B63 というキャリバーを備えた時計になる。 電波か GPS か?…

  • 30年ぶりに会った恩師は「エッジ・コンピューティングの父」と呼ばれる偉大な先生になっていた

    30年前、1994年11月から 1996年5月までの 1年半、ピッツバーグ(Pittsburgh)にあるカーネギー・メロン(Carnegie Mellon)大学の計算機学科に訪問研究員として滞在した。その時にお世話になった先生が、Mahadev Satyanarayanan 教授(Satya)である。 当時、ノートパソコンに Linux が移植され、これからはモバイル・コンピューティングが当たり前になる。そんな予感があった。そこでこの分野では最先端を走っていた、Satya の研究室に滞在した。米国がなぜ日本より計算機科学(コンピュータ・サイエンス)の分野で進んでいるのか。その実態を知るいい機会…

  • 父と見晴らしの良い公園までプチ・ドライブ

    施設に入っている 92歳の母がコロナに罹患、高熱が出たので心配していたが、幸い熱は下がったとのことで、少しホッとした。ただコロナ後の症状が残っており、食も進んでいないとのことなので安心はできない。 状況が落ち着くまでしばらく施設に見舞いに行けない。今日は専ら一人暮らしの父(こちらは 94歳)のサポートを行う。買い物などの用事を済ませた後、見晴らしのよい丘の上の公園までプチ・ドライブ。よい気分転換になった模様。 帰りの三芳 PAで西日本のお土産フェアをやっていたので、ついお菓子を買い込んでしまった。聖護院生八ツ橋の箱がとてもお洒落。淡い色使いで四季が描かれ、枕草子の冒頭の章段が記されている。最近…

  • 特別展「画鬼 河鍋暁斎×鬼才 松浦武四郎」:やはり河鍋暁斎は凄い(静嘉堂文庫美術館)

    五島美術館で数々の近代日本画を眺めた後に、河鍋暁斎を見に行く。静嘉堂@丸の内で開催されている特別展「画鬼 河鍋暁斎×鬼才 松浦武四郎」。 muranaga.hatenablog.com Web サイト(チラシ)から展覧会の概要を引用する: 絵師・河鍋暁斎(1831~89)と、探検家で好古家、著述家、北海道の名付け親である松浦武四郎(1818~88)は、幕末から明治期を生きたマルチタレントです。二人の交流は明治の初め頃からあり、武四郎は愛玩品を集めた書物『撥雲余興(はつうんよきょう)』(当館蔵)等の挿絵を暁斎らに依頼しています。住いも近く、共に天神を信仰し、情に篤い二人の記念碑的作品は何と言って…

  • 数々の画家の作品が並ぶ「近代の日本画展」(五島美術館)

    横浜の自宅から第三京浜で 20分。五島美術館の「近代の日本画展」を見る。 Web サイト・チラシから概要を引用する: 館蔵の近代日本画コレクションから、「花鳥画」を中心に、橋本雅邦、川端玉章、横山大観、川合玉堂、安田靫彦、前田青邨、川端龍子、金島桂華など、明治から昭和にかけての近代日本を代表する画家の作品約40点を選び展観します。大東急記念文庫創立75周年記念特集展示として、日本の古代から中世の歴史資料も同時公開(会期中一部展示替あり)。 東京美術学校、日本美術院、京都画壇など、近代の日本画家たちの作品を一堂に比較しながら見ることができる。流派によって様式が定まっていた中、西洋絵画の影響を受け…

  • 「横浜トリエンナーレ」を見るために、3年ぶりに横浜美術館を訪問。アートよりランチ、「花より団子」な一日。

    2021年3月より大規模改修工事のために休館していた横浜美術館を、3年ぶりに訪ねる。第8回横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで⽣きてる」が開催されている。 現代美術の祭典だが、僕にはなかなか難しく、興味の湧く作品が少ない。展覧会を見ると言うよりも、どちらかというと 3年ぶりの横浜美術館を歩き回る感じになる。 www.yokohamatriennale.jp muranaga.hatenablog.com 入館して最初に感じたのは「明るい!」ということだった。屋根のルーバーが開けられ、太陽光が差し込んでいる。 3年前はこんな感じだった。落ち着いた、ややもすると冷たい印象を与えるような記憶がある…

  • 独特の自然や神話にインスパイアされた絵画を見る「北欧の神秘」展(SOMPO美術館)

    このところ日本美術・日本画の展覧会に多く出かけている中、久しぶりに西洋画の展覧会に行く。SOMPO美術館で開催されている「北欧の神秘―ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画」展である。 www.sompo-museum.org Web サイト(チラシ)からその概要を引用する: 本邦初、北欧の絵画にフォーカスした本格的な展覧会 ヨーロッパの北部をおおまかに表す北欧という区分は、一般的にノルウェー、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、アイスランドの5 か国を含みます。このうち最初に挙げた3 か国はヨーロッパ大陸と地続きにありながらも、北方の気候風土のもとで独特の文化を育みました。 本展覧…

  • 特別展「法然と極楽浄土」で浄土思想を学ぶ(東京国立博物館)

    「大吉原展」をあとにして、トーハクの特別展「法然と極楽浄土」に向かう。いわば「俗」から「聖」へ美術館を巡ることになる。 muranaga.hatenablog.com tsumugu.yomiuri.co.jp www.tnm.jp Web サイトから展覧会の概要を引用する: 平安時代末期、繰り返される内乱や災害・疫病の頻発によって世は乱れ、人々は疲弊していました。比叡山で学び、中国唐代の阿弥陀仏信仰者である善導(ぜんどう、613~681)の教えに接した法然(法然房源空、ほうねんぼうげんくう、1133~1212)は、承安5年(1175)、阿弥陀仏の名号を称えることによって誰もが等しく阿弥陀仏に…

  • 見どころ満載の「大吉原展」は江戸風俗・文化を学ぶ機会(東京藝術大学大学美術館)

    ゴールデンウィークの美術館巡り第2弾は、上野で開催されている展覧会をハシゴする。一つはトーハクの特別展「法然と極楽浄土」、もう一つは東京藝術大学大学美術館の「大吉原展」である。いわば、聖と俗。対照的なテーマの展覧会が、奇しくも上野で行われていることになる。 daiyoshiwara2024.jp tsumugu.yomiuri.co.jp 連休中の上野公園は駐車場が満車になる心配があるので、電車で上野に向かう。上野駅構内で「浅草今半」の弁当を購入、日陰のベンチで早めのランチを済ませる。 まずは「俗」。江戸時代の一大文化、吉原である。展覧会の Web サイトから概要を引用する: 江戸の吉原は、約…

  • 母が無事 92歳の誕生日を迎えた

    母が無事 92歳の誕生日を迎えた。父と一緒に施設を訪ねて、プレゼントの花を見せると、こちらに笑顔を向けてくれた。血圧の上下が大きく、要ウォッチの状態であることは変わりないが、今日は食欲もあるとのことで安心した。 施設に入って既に7年が経過している。老健(介護老人保健施設)に1年、そこから自宅にも近い小規模多機能ホームに移って6年。介護士の皆さんには本当にお世話になっている。医療法人が経営する介護施設で、何かあるとすぐに担当の先生が往診してくれるのがありがたい。 muranaga.hatenablog.com 一方、一人暮らしの父も最近はかなり膝が痛むようで、整形外科に付き添って注射を打ってもら…

  • 東京ドームのエキサイトシート初体験!

    加島美術で渡辺省亭を見たあとの午後の数時間、コメダ珈琲店にこもって本を読む。 池谷裕二『夢を叶えるために脳はある』。高校生に向けた脳科学の講義第3弾。最新の脳科学の知見を、ストーリー性をもって示していく。著者自身が「問題作」と称するくらいに自信を持っている一冊。とても面白い。 夢を叶えるために脳はある 「私という現象」、高校生と脳を語り尽くす作者:池谷 裕二講談社Amazon 本を読んでいる間のお供は、ミニシロノワール。そして 16時半に早めの夕食として、大きなドミグラスソースのハンバーガーを頼む。HARBS といい、コメダ珈琲店といい、名古屋の喫茶店文化にお世話になっている。 muranag…

  • 写実性が高く洒脱なデザイン性もある渡辺省亭の凄さ。画廊訪問を機に、作品集を読み直している(加島美術)

    加島美術という画廊(古美術商)で開催されている渡辺省亭の企画展を見る。 ドガなどフランスの画家たちを唸らせた卓越した技術。まるで生きているかのような写実性の高い花鳥画。そして上品で洒脱。渡辺省亭は官展から距離を置いたからか、海外で評価が高いのに、日本美術史の中では長い間忘れられてきた画家である。しかし近年、再評価されて復活してきている。 2021年に東京藝術大学大学美術館で開催された初の回顧展がその象徴であった。何を隠そう、この僕もこの展覧会で渡辺省亭の魅力に取り憑かれてしまった一人である。 www.museum.or.jp muranaga.hatenablog.com Webサイトから今回…

  • 麻布台ヒルズ:リアル書店があるのが嬉しい

    サントリー美術館から泉屋博古館東京に来たついでに、新・観光名所である麻布台ヒルズまで足を延ばす。 muranaga.hatenablog.com muranaga.hatenablog.com 芝公園からみる東京タワーの隣に、高層ビルが建ってしまったわけだが、その中身はどんなものだろう? 個人的にはリアル書店があるのがいい。京都で有名な大垣書店が入っている。明日、渡辺省亭の展覧会に行こうと思っている中、ちょうど Amazon で品切れだった省亭の評伝を買うことができた。 評伝 渡辺省亭 晴柳の影に: 増補改訂版作者:古田 あき子小学館Amazon www.books-ogaki.co.jp ガ…

  • 「ライトアップ木島櫻谷」展(泉屋博古館東京)

    サントリー美術館をあとにして、新緑が美しい泉屋博古館東京へ。企画展「ライトアップ木島櫻谷 ― 四季連作大屏風と沁みる生写し」を見る。 木島櫻谷(このしま・おうこく)は好きな京都画壇の日本画家の一人で、特に《寒月》が大好きである。今回はその《寒月》は出ていないが、四季連作大屏風などの大作が展示されている。 muranaga.hatenablog.com 展覧会の Web サイトから概要を引用する: 大正中期に大阪天王寺の茶臼山に建築された住友家本邸を飾るために描かれた木島櫻谷の「四季連作屏風」を全点公開します。 大正期の櫻谷は、独特な色感の絵具を用い、顔料を厚く盛り上げ、筆跡を立体的に残し油彩画…

  • サントリー美術館の名品(ときどき、迷品)コレクションを楽しむ

    ゴールデンウィーク最初の美術館巡りは、六本木方面。サントリー美術館から泉屋博古館東京、そして麻布台ヒルズまで足を延ばす。 「サントリー美術館コレクション展 名品ときたま迷品」が開催されている。展覧会の概要を Web サイトから引用する: 「メイヒン」と聞いてまず思い浮かべるのは、国宝や重要文化財に指定され、その芸術的な価値の高さを誰もが認めるような「名品」ではないでしょうか。しかし「メイヒン」とは、それだけにとどまりません。これまでほとんど注目されず、展覧会にもあまり出品されてこなかった、知られざる「迷品」の世界もまた、同時に広がっているのです。そしてたとえ「迷品」とされるようなものであっても…

  • 「旧派」の日本画を見る:「生誕150年 池上秀畝―高精細画人―」(練馬区立美術館)

    老親を見舞った帰りに、練馬区立美術館で開催されている展覧会「生誕150年 池上秀畝―高精細画人―」を見る。池上秀畝(しゅうほ)という画家の名前は初めて聞くが、高精細画人という副題に惹かれたのである。 展覧会のサイト(チラシ)から概要を引用する: 池上秀畝(1874–1944)は、長野県上伊那郡高遠町(現在の伊那市)に生まれ、明治22年(1889)、本格的に絵を学ぶため上京。当時まだ無名だった荒木寛畝の最初の門人・内弟子となります。大正5年(1916)から3年連続で文展特選を受賞。また、帝展で無鑑査、審査員を務めるなど官展内の旧派を代表する画家として活躍しました。 同じく長野県出身で同い年の菱田…

  • 祝・本屋大賞受賞!宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』

    小説をあまり多くは読まないのだが、去年『成瀬は天下を取りにいく』がめっちゃ面白かったので、続編の『成瀬は信じた道をいく』を速攻で買い、一気読みした。テンポよく、ムダなく、キレのある文章の青春小説。個人的には最終話のオチが気持ちよかった。 1月末にそんなことを SNS に投稿していたら、何と『成瀬は天下を取りにいく』が、本屋大賞を受賞した。宮島未奈さん、おめでとうございます! www.hontai.or.jp 小説は何らかの受賞作の中から選んで読むことが多いので、自分が先に読んだ本が受賞することは初めての経験だし、その本がとても面白かったことについて「世間も皆そう思っていたんだ」とわかって、何と…

  • 32年ぶりに旧友と会う

    研究所時代を 10年近く一緒に過ごし、公私ともにお世話になった旧友と、何と 32年ぶりに再会した。実家の家業を継ぐために帰省されてから、年賀状のやりとりをするくらいで、一度も会っていなかった。 muranaga.hatenablog.com 2人とも技術者というよりは、経営者として経験を積んでの再会である。中目黒にある「一饗」の美味しい料理を前に、経営者として会社を立て直した大変な苦労を伺いつつ、やはり懐かしい思い出話に花が咲く。 ikkyo.com 自分でも不思議なくらい、すっかり忘れていた記憶が、次々に思い出されてくる。劇団夢の遊民社の『小指の思い出』や『贋作 桜の森の満開の下』など、当時…

  • 「パーペチュアルカレンダー」の腕時計はパーペチュアルではなかった

    長年愛用していた腕時計が止まった。電池切れが近くなると秒針が2秒づつ進むようになる。今回もその兆候を見せていたのだが、とうとう止まってしまった。 セイコー ドルチェ SACN007(キャリバー:8F32-0260) 2100年2月末まで日付修正が不要となる「パーペチュアルカレンダー」という特別な機構を持った時計のため、電池交換するのもメーカー修理扱いになる。 www.seiko-design.com いつものように時計販売店に持っていき、電池交換をお願いした。メーカーによる見積もりをお願いしたところ、数週間ほどして回答があり、今回は電池交換だけでは済まず、オーバーホールする必要があり、それには…

  • マウリツィオ・ポリーニが亡くなった

    マウリツィオ・ポリーニが亡くなった。完璧なテクニックを持つピアニスト。ショパンのエチュード(練習曲集)を何度聴いたことだろう。そしてベーム指揮の「皇帝」や、盟友アバド指揮によるバルトークのピアノ協奏曲も。あぁ、ストラヴィンスキーの《ペトルーシュカ》も忘れられないアルバムである。すべて 1970年代のレコードである。 www.adnkronos.com ショパン: 練習曲集作品10・作品25 (SHM-CD)アーティスト:マウリツィオ・ポリーニUniversal MusicAmazon ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4&5番《皇帝》アーティスト:ポリーニ(マウリツィオ),ベーム(カール),ウィー…

  • NHK BS テレビドラマ「舟を編む 〜私、辞書つくります〜」が秀逸。辞書を引きながら楽しんでいる

    辞書を作ることに心血を注ぐ人たちを描いた三浦しをんの『舟を編む』。単行本だけでなく文庫本も持っていて、繰り返し読んでいる(文庫本には主人公・馬締光也が香具矢に宛てた恋文全文が掲載されているのだ)。 映画もよい出来だったと思うが、2月から放送されている NHK BS のテレビドラマ「舟を編む 〜私、辞書つくります〜」も素晴らしい。 www.nhk.jp 原作では第2部と言っていいだろう、後半戦の主人公、岸辺みどりが辞書編集者として成長するさまに焦点をあてたドラマである。「言葉」を大事にする原作の世界観をそのままに、辞書編集の仕事をさらにくわしく掘り下げ、また原作のエピソードを現代風にアレンジして…

  • 東芝の研究開発新棟「イノベーション・パレット」を見学する

    東芝の研究開発新棟「イノベーション・パレット」を見学させてもらった。PR 動画制作チームに同伴させてもらって行ったので、素晴らしいオフィス環境だけでなく、ライブ実験場としての研究内容、そしてバックヤードの設備も案内していただいた。 www.toshiba-clip.com 「イノベーション・パレット」パンフレット 「イノベーション・パレット」パンフレット 研究所のシニアマネジャーになっている後輩たちが、わざわざ案内してくださったので、ちょっと恐縮。おかげで美味しいカフェテリアでランチをしながら、久しぶりに懐かしく話をすることができた。 僕は 1984年に東芝に入社(東京芝浦電気から東芝に改名し…

  • 特別展「花・flower・華 2024 ―奥村土牛の桜・福田平八郎の牡丹・梅原龍三郎のばら―」(山種美術館)

    山種美術館で開催されている特別展「花・flower・華 2024 ―奥村土牛の桜・福田平八郎の牡丹・梅原龍三郎のばら―」に出かける。 奥村土牛《醍醐》昭和47年 展覧会の概要を Web サイトから引用する: 木々が芽吹き、色とりどりの花が咲き誇る春。当館では、明るい陽光が降り注ぐ春爛漫の季節にふさわしく、花の名品を一堂に展示する展覧会を開催します。 四季折々に咲きこぼれる花々は、古くから日本人の心を魅了し、愛されてきました。画家たちにとっても花は魅力的なモティーフであり、現在にいたるまで、それぞれの個性が発揮された傑作が数多く生まれています。 奥村土牛《醍醐》は、樹齢約170年といわれる京都・…

  • Azure OpenAI Service:大規模言語モデルと連携するシステム構築を学ぶ

    生成 AI は一般的な知識を学習した大規模言語モデル(LLM)で作られている。 それを実ビジネスに活用するには、企業内に固有な知識・文書を反映させる必要がある。それには事後学習(ファインチューニング)を行って、LLM 自体を強化するやり方もあるが、AI 技術者が多大な計算機資源を行って、学習・検証を行わなければならない。実際に学習データが用意できるかという問題もある。 したがって、より現実的なアプローチは、RAG(Retrieval-Augmented Generation)である。 muranaga.hatenablog.com Azure OpenAI Service ベースで、RAG /…

  • 社内の知識レベルを合わせるべく、『生成 AI 導入の教科書』を読む

    デジタルマーケティングのための Web サイト構築、映像制作を生業とする会社にいるので、生成 AI の活用は必須マターである。 muranaga.hatenablog.com 昨年(2023年)末、僕が目を通した以下の本を候補に、読書会・勉強会を企画した。 生成AI時代の「超」仕事術大全作者:保科 学世,アクセンチュアAIセンター東洋経済新報社Amazon 生成AI導入の教科書作者:小澤健祐(おざけん)ワン・パブリッシングAmazon マイクロソフト「Copilot」の衝撃 生成AI時代のマーケティング作者:赤井誠,杉原剛,八木克全,大野柊一,長山剛日経BPAmazon 生成AI――「Chat…

  • 「マティス 自由なフォルム」展(国立新美術館)

    国立新美術館で開催されている展覧会「マティス 自由なフォルム」に出かける。 フォービズムで有名な20世紀の巨匠マティスは、後半生をフランスのニースで過ごした。今回の展覧会には、ニース市美術館のマティスのコレクションが出品されている。 matisse2024.jp Web サイトから展覧会のみどころを引用する: マティスが晩年、精力的に取り組んだ切り紙絵に焦点を当てた展覧会は日本初。マティスが長い芸術家人生で最後に到達した記念碑的な表現に迫ります。 マティスがその60年以上におよぶ創造の歩みにおいて、熟慮と試行を重ねた末に到達したのは、アシスタントに色を塗ってもらった紙をハサミで切り抜き、それら…

  • 「印象派 モネからアメリカへ」展(東京都美術館)

    東京都美術館で開催されている「印象派 モネからアメリカへ」展は、マサチューセッツ州第2の都市ウスターにある美術館所蔵の展覧会である。 worcester2024.jp Web サイトから概要を引用する: 第1回印象派展から150周年を迎える2024年、印象派がヨーロッパやアメリカへもたらした衝撃と影響をたどる展覧会を開催します。 19世紀後半、大都市パリには国外からも多くの画家が集いました。パリで印象派に触れ、学んだ画家たちは、新しい絵画の表現手法を自国へ持ち帰ります。 本展は、西洋美術の伝統を覆した印象派の革新性とその広がり、とりわけアメリカ各地で展開した印象派の諸相に注目します。 アメリカ…

  • HARBS のさまざまなケーキを堪能した

    サントリー美術館と出光美術館を巡る一日。 muranaga.hatenablog.com muranaga.hatenablog.com 昼食はいつものようにミッドタウンの HARBS のランチサービスを楽しむ。パスタとサラダに、ハーフサイズのケーキと飲み物がつくセットである。 HARBS のケーキの中では、ミルクレープの大ファンなのだが、ランチサービスで選べる時とそうでない時がある。この日はミルクレープは選べず、ホワイトチョコレートケーキとアイリッシュチーズケーキを頼んだ。 一方、入口のショーウィンドウに並んでいた、チョコレートカスタードケーキも美味しそうで気になる。店員に聞くと、残り数が少…

  • 「生誕300年記念 池大雅ー陽光の山水」展(出光美術館)

    サントリー美術館のあとは、いつものように HARBS でランチ。その後、出光美術館に向かう。出光美術館では「生誕300年記念 池大雅ー陽光の山水」展が開催されている。 展示概要を Webサイト・チラシから引用する: 伊藤若冲や円山応挙ら、日本美術を変革する個性的な画家たちが輩出され、百花繚乱の様相を呈した江戸時代中期の京都画壇。その中でもひときわ多くの人々に愛された画家に、池大雅(いけのたいが)(1723 - 76)がいます。幼い頃から神童としてその名を知られた大雅は、当時中国より新たに紹介された文人文化に深い憧れを抱き、かの地の絵画を典範とした作品を数多く描きました。一方で自然の光の中で描く…

  • 「四百年遠忌記念特別展 大名茶人 織田有楽斎」(サントリー美術館)

    3連休の初日は、サントリー美術館と出光美術館を訪れる。 サントリー美術館で開催されているのは「四百年遠忌記念特別展 大名茶人 織田有楽斎」である。 www.suntory.co.jp 展覧会のサイト・チラシから概要を引用する: 有楽斎(うらくさい)こと織田長益は天文16年(1547)に織田信秀の子、織田信長の弟として生まれました。武将として活躍し、晩年には京都・建仁寺の塔頭「正伝院」を再興、隠棲します。正伝院内に有楽斎が建てた茶室「如庵」は国宝に指定され、現在は愛知県犬山市の有楽苑内にあり、各地に如庵の写しが造られています。正伝院は明治時代に「正伝永源院」と寺名を改め、いまに至るまで有楽斎ゆか…

  • 観梅(2024)

    今年は暖かく、梅が早く咲き始めているようだ。リモートワークの休憩がてら、近所の公園に出かけてみた。 なるほど。もちろん満開ではないし、しだれ梅は蕾の状態だが、「梅祭り」の時には、見ごろを過ぎているかもしれない。 muranaga.hatenablog.com muranaga.hatenablog.com muranaga.hatenablog.com

  • Apple Music Classical 楽しい!

    Apple Music Classical がリリースされて、1週間。 Apple Music ClassicalAppleミュージック無料apps.apple.com プレスリリースでは以下の機能が謳われている: 世界最大級のクラシック音楽のカタログを誇り、最新リリースから著名な名作まで、500万以上の楽曲がそろっています。 作曲家、作品名、指揮者、楽器、時代、オーケストラや合唱団で検索して、特定のレコーディングをすぐに見つけることができます。 クラシック音楽のためにデザインされたインターフェイスと、完全で正確なメタデータにより、ユーザーはどの作品の誰の演奏なのかを知ることができます。 最高…

  • 川瀬巴水、吉田博、小原古邨…。好きな画家が勢揃いした「新版画の沁みる風景 ―川瀬巴水から笠松紫浪まで」展(川崎浮世絵ギャラリー)

    会社帰りに寄り道して、川崎駅近くの川崎浮世絵ギャラリーで開催されている展覧会「新版画の沁みる風景 ―川瀬巴水から笠松紫浪まで」を観る。 大正から昭和にかけての「新版画」90点あまりが展示されている。大好きな川瀬巴水、吉田博の風景画や、小原古邨の花鳥画を、20-30cm まで顔を近づけて、じっくり観る。もともと浮世絵は手に取って楽しむものだから、それと同じ距離感で見られるのが嬉しい。 摺りの状態も素晴らしいものばかり。たとえば川瀬巴水の光と水、雪の表現を間近に眺めることができる。絵具を乗せずに版木で紙に凹凸をつけた「空摺り」による立体感も、よくわかる。 muranaga.hatenablog.c…

  • 西方寺の蝋梅が見ごろを迎えている

    ゴルフ練習場のすぐ近くに、花の寺・西方寺があり、蝋梅が見ごろを迎えている。ゴルフスクールを終え、バンカー練習場が空くのを待つ 30分の間に行ってみた。 saihouji-yokohama.com 花手水も美しい。 西方寺の花たち muranaga.hatenablog.com muranaga.hatenablog.com muranaga.hatenablog.com muranaga.hatenablog.com muranaga.hatenablog.com muranaga.hatenablog.com

  • すべてが国宝!美しい仏像に間近で会える 建立900年 特別展「中尊寺金色堂」(東京国立博物館)

    特別展「本阿弥光悦の大宇宙」を見た後、早めの昼食を取り、建立900年 特別展「中尊寺金色堂」に向かう。11:30 過ぎ。2時間前より若干行列は短くなっており、10数分並んで展覧会場に入ることができた。当然、中はかなりの混雑である。 muranaga.hatenablog.com chusonji2024.jp 奥州藤原氏、清衡が 900年前に建立した中尊寺金色堂は、極楽浄土を表わしている。金堂内には3つの須弥壇が設けられており、中央壇内部の棺に眠っているとされるのは、藤原清衡。この中央壇に安置される国宝の仏像 11体すべてを展示している。 阿弥陀三尊:阿弥陀如来坐像、その両脇に、勢至菩薩立像と…

  • やっと長谷川等伯《松林図屏風》に会えた(東京国立博物館)

    本阿弥光悦、中尊寺金色堂の特別展を見た後は、トーハクの常設展へ。 国宝室にて、ようやく長谷川等伯《松林図屏風》に会うことができた。2022年の「国宝 東京国立博物館のすべて」の時には、展示替えで見ることができなかったのだ。 長谷川等伯《松林図屏風》(安土桃山時代、16世紀) さまざまな筆を使って、迷いなく一気に描いている。墨のグラデーションによって、光の強弱を表わして、霧に包まれた松林を生み出している。 muranaga.hatenablog.com muranaga.hatenablog.com muranaga.hatenablog.com ランキング参加中ミュージアム ランキング参加中絵…

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