○8-5阪神(15回戦) 仲間内で昔の日本シリーズの話題になると、決まって出てくる名前がある。「河野亮」ーー1999年の日本シリーズをリアルタイムで知らない人はピンと来なくても当たり前だ。骨折でシリーズに出場できなくなった山﨑武司の穴埋めを期待され、「秘密兵器」と呼ばれた男。それが河野だった。 wikipediaには「『中日の秘密兵器』と一部スポーツ紙が取り上げたこともあった」と書かれているが、何を隠そうこの “一部スポーツ紙” とは超一流クオリティペーパー・中日スポーツのことである。レギュラーシーズンで一度も出場機会のなかった河野を一面でデカデカと「秘密兵器」と謳ったものだから、やけにインパ…
こんにちは。ikkiです。今回はブログ『ちうにちを考える』の2021年7・8月分執筆まとめについて記します。 前回の執筆まとめはこちらから↓ www.chunichi-wo-kangaeru.com 早速、7・8月に執筆した記事を振り返りましょう。全部で8本あります。 7/3『あいつら全員同窓会』 この頃のドラゴンズは「淡々と負ける」試合が続いて、正直書きたいことがなくなっていました。それでも何とか絞り出した結果です。試合の話よりも、そもそも論を綴っています。文章からも絶望感、ギリギリで踏みとどまっている感じが伝わってきますね。。 www.chunichi-wo-kangaeru.com タイ…
●1-5巨人(20回戦) 今年も夏が終わろうとしている。智辯対決となった夏の甲子園の決勝は、智辯和歌山が深紅の大優勝旗を手にした。感染症や長雨で苦労の絶えない大会となったが、地方大会を含む全ての選手・関係者には「お疲れ様でした」と伝えたい。 冷房の設定は19℃・強風 天下分け目の大一番の裏で行われていたのがプロ野球。真夏の暑さが残る名古屋の屋外とは対照的に、エアコンの効いたドーム球場の中は終始お寒い試合内容だった。 ドラゴンズ打線は序盤から巨人の先発・高橋優貴の攻略に四苦八苦。凡打とフラストレーションばかりが溜まる展開となってしまう。 先発・小笠原慎之介は初回の満塁のピンチを何とか凌いだものの…
△1-1巨人(19回戦) 巨人との本拠地シリーズGame 2はドローに終わった。シーズン14個目の引き分けはリーグ最多である。投手陣は4人の継投で失点は1点のみ。打線は2回にダヤン・ビシエドの一発で先制するも、相手投手陣にわずか2安打に抑えられ、追加点を奪えなかった。 グランパスくん、名GK楢崎正剛が来場 今日はバンテリンドーム ナゴヤに珍しい来客があった。同じ名古屋市を本拠地とするJリーグ・名古屋グランパスのマスコット「グランパスくん」と、長らくグランパスのゴールマウスを守ったレジェンド・楢崎正剛さんだ。 現在のグランパスといえば、「ウノゼロ(イタリア語で1-0の意味)」が代名詞。直近4試合…
○4-1 巨人(18回戦) あと「3」に迫っていた外国人選手の球団打点記録、ビシエドはあっさりと2打席で塗り替えた。先の静岡では度々の得点圏で犠飛による1打点に終わったが、準……いや、「純」地元の名古屋でその記録を更新したことは、これからも名古屋でお世話になるよというビシエドからのメッセージなのかもしれない。 草薙での2戦目後のインタビューで「勝つことよりも将来を見据えた起用法は考えているか」という言葉に対して、与田監督は「勝ちを諦めることはないです」と強調した。 これに対しネット上では「何を言うか」と鬼の首を取らんかのように噛み付いている意見を目撃したが、もしあなたが与田監督だったとしたら、…
△3-3ヤクルト(16回戦) 静岡でのヤクルト戦Game 2はドロー。ドラゴンズの3得点は相手失策と暴投によるもので、適時打なしのイニングは27に伸びた。投手は先発・松葉貴大が5回までに3失点を喫したものの、リリーフ陣が無失点で継投。引き分けとしたが、勝てなかった事実は残る。 キノタクの打順はそこで良かったのか 「キャッチャーのアリエル・マルティネスに代わりまして、木下……5番キャッチャー木下、背番号35」 8回裏に入る前、現地でこのアナウンスを聞いた筆者は首を傾げざるを得なかった。 9回表の攻撃は8番の溝脇隼人から。9番は投手のスポット。試合終盤、ビハインドを背負って攻撃するのは決まっている…
●1-2 ヤクルト(15回戦) またも川端慎吾ーーー。当たりは決して良かった訳ではない。ほんの少し高く弾んだ当たりはサード・高橋周平のグラブをかすめてファールグラウンドへと転がっていった。かつての首位打者は代打の切り札としてとてつもない存在感を放っている。 スタメンオーダーを眺めてみても、代打を出せる打者は限られてくる。今日のような試合展開で川端が出てくるとき、それは即ち試合の行方を左右する場面だ。そして見事に仕事を果たしてチームを勝利に導く。他方……いや、これ以上は言うまい。 痩せている、食が細い人に「もっと食べて太りなさい」といっても限界はある。食生活の改善や筋肉の作り方など、根本的な見直…
●0-2阪神(14回戦) 0勝3敗2分ーー今季ドラゴンズが3連戦のカードを2連勝で迎えた場合の3試合目の結果である。95試合を消化して未だにスイープなし。ちなみに被3タテは4度喫している。これじゃ借金が増えるのも当たり前だよ、と眉間に皺を寄せながら黒星だらけの帳簿と睨めっこをしていると気が滅入りそうになる。 前節の広島戦では2試合続けて零封といい感じで連勝しながらも、頼みの金メダリスト・大野雄大で負けてスイープならず。ただチーム状況は決して悪くなく、続く今カードは初戦で西勇輝を攻略。2戦目も文句なしの快勝で弾みを付け、今日はよほどヘタをこかない限りスイープするだろうと、浅はかな私はいつになく余…
○6-2阪神(13回戦) まさに完全復活。かつて「タジ魔人」と称された男に相応しい活躍だった。5回から2番手で登板した田島慎二が阪神の上位打線を3人で料理し、今季初勝利。2017年8月10日以来1472日ぶりの白星は、不調とトミージョン手術を乗り越えてのもの。新人時代からリリーフ陣の一角としてフル回転を続けてきた右腕は、これからもドラゴンズに欠かせない投手として、ピンチを救ってくれるに違いない。 世界共通の合言葉 「投げる高さを間違える」。日頃の野球解説で頻繁に耳にするフレーズの解釈は人それぞれだ。名将・野村克也の「困ったら原点(外角低め)」に代表されるように、日本球界では投手が高めに投げるこ…
○6-0 阪神(12回戦) 約2ヶ月ぶりの対戦となった首位・阪神との3連戦。先発の柳裕也が強力打線相手にゼロを9つ並べ、見事な完封勝ちを収めた。序盤からボール先行のシーンが多く、結果として147球の力投となったが、ゆったりとした2段モーションとクイックモーションを絶妙に使い分け、阪神打線にバッティングをさせることがなかった。 思い描いていた状態とは違っていても、その中で何ができるのかを考え、工夫して最高のアウトプットを出せたことにローテーションの軸として投げる投手の凄みを感じることができた。 心のイケメン、仕事っぷりも超イケメン 今日の完封がどれだけチームを助けたかということを語りたい。火曜日…
●1-3 広島(17回戦) 同一カード3連勝を狙った広島とのGame 3は相手に先手を取られ、そのまま敗戦。6回までは0-1と接戦が続くも、7回の2失点が痛かった。打線は8回にダヤン・ビシエドの適時打で1点を返すのが精一杯。明日からは首位・阪神を本拠地に迎える。 金メダリストが帰ってきた 大野雄大がバンテリンドーム ナゴヤのマウンドに帰ってきた。オリンピック金メダリストにして、我らがドラゴンズのエースだ。あいみょんの『ハルノヒ』に乗せて悠然とマウンドに登る姿から、素直に「おかえりなさい」という気持ちと「無事に帰ってきてくれてよかった」という安堵感が湧いた。 先の東京五輪ではチーム唯一の代表入り…
○3-0広島(16回戦) 「おかあさんといっしょ」に「天才テレビくん」、「つくってあそぼ」。幼少期にNHKの教育番組の視聴者だった方は多い。親世代となり、お子さんたちとEテレを楽しみにしている方もいることだろう。数々の子供向け番組の中で異彩を放っていたのが、料理番組の「ひとりでできるもん!」だ。放送時は台所仕事で避けて通れない火や刃物を取り扱うこと自体が珍しかった。とはいえ、料理は将来自立して生きていく上では必要なスキル。年齢性別問わず身に着けているに越したことはないが、当時はさぞかし新鮮に映ったのだろう。 今季初体験 球界でも一選手として独り立ちをしなければならないときはやってくる。負担の軽…
○3-0広島(15回戦) 広島との後半戦本拠地最初のシリーズ、Game 1はドラゴンズが3-0で勝利。連敗は6でストップした。 先発・福谷浩司は持ち前のストライク先行の投球が光り、7回まで三塁を踏ませぬ好投。6月23日以来の5勝目を挙げた。打っては、渡辺勝がプロ初アーチを含む2安打2打点、アリエル・マルティネスが代打タイムリーの活躍。後半戦から一軍登録された選手が勝利に貢献した。 ついに訪れたスタメンのチャンス 「高松に続く機動力、守備力を使える選手として期待している」 後半戦突入にあたり、与田剛監督は伊藤康祐と渡辺勝について、このように語った。例年通りの得点力に乏しい打線の活性化、その白羽の…
●2-4巨人(17回戦) 東京ドームの脇には鎮魂の碑が設けられている。先の大戦で戦死された野球人を慰霊するために建てられたものだ。戦争がなければ球界はいかなる発展を遂げたのだろうかと思いを馳せるとともに、改めて哀悼の意を表したい。 「静観」というプレッシャー 日本列島は連日のように雨模様。夏の甲子園大会も順延が続いた。一方のドラゴンズはどうか。ペナントレース再開後の2試合は相次いで完敗。しかも試合会場は東京ドームのため、第3戦は当然のようにやってくる。 「後楽園球場だったら良かったのに…」。 練習がなくなることを喜ぶ運動部員のように雨乞いをする自分自身があまりに情けない。仮に妄想したところで屋…
●1-6巨人(16回戦) 夢に日付を入れれば目標になる、と言ったのはワタミ創業者の渡邉美樹だったろうか。〆切のある目標ならば、具体的な計画を立ててアプローチせざるを得なくなる。その積み重ねにより、おのずと夢の実現に近づけるというわけだ。 氏のパーソナリティは脇に置いておくとして、“目標” が人間を突き動かす原動力になり得るという考え方は概ね間違っていないだろう。難しいのは目標がない、あるいは見失った場合、モチベーションをどこに置くのか? だ。 先の東京五輪での男子400メートルリレー決勝で、日本代表がバトンの受け渡しミスをした際に途中棄権を決断したのは記憶に新しい。たとえ最下位でも最後まで走り…
●2-4巨人(15回戦) 夢の内容が楽しければ楽しいほど、目を覚ましたときの虚無感は強くなるものである。我々はこの一ヶ月間、あまりにもエキサイティングな夢に浸りすぎた。プロ野球ファン全員が一致団結し、手に汗握り、そして掴み取った金メダル。東京五輪における稲葉ジャパンの戦いは、あらゆる現実のストレスを忘れさせてくれた。 モンパチの「小さな恋のうた」の一節「♪夢ならば覚めないで」ではないが、なんならもうずっと、稲葉ジャパンの戦いを見ていたいと冗談抜きに思ったほどだ。一方でそれは、あまりにも過酷な現実から目を背けたいという “逃げ” だったのかもしれない。 坂本勇人のサヨナラ打に歓喜し、村上宗隆の一…
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