◇2551 『刑事のまなざし』 >薬丸岳/講談社文庫法務技官から警察官に転職し、刑事になった変わり種の主人公の話。主人公の夏目信人は、その経歴からか刑事らしくない刑事。常に温かみをもって容疑者や被害者と接しながらも、鋭い観察眼で真実に近づいていく。連作
特に前半は原作に忠実で、なかなか見応えがあったのだが、ラストは今ひとつ。面白いドラマはないかと、配信アプリを探していて見つけたもの。WOWOWで制作されたドラマ。原作は言わずと知れた高村薫さんの名作。裕之役の高良健吾さんがとてもよかった。最近の芝居はさてお
◇2244 『遠い山なみの光』 >山田晃久/日経文庫何とも形容のし難い、不思議な小説だった。出張先で疲れた頭を休めようと読み始めた小説だが、解釈が難しく、あまりリフレッシュはできなかったかもしれない。舞台はロンドン郊外。とある女性が英国人の男性と再婚し
Norwood Park Dog Friendly Area
週末はドッグランへ。今回は家から東の方向で、普段はあまり出向かない地域。閑静な住宅街を抜けると、犬の鳴き声が聞こえてきた。これは良いドッグランかなと期待して近寄って行ったのだが、残念ながら小型犬のエリアがなく、ちょっとヤンチャな大型犬が10頭近く遊び回っ
◇2243 『シンクロニシティ-未来をつくるリーダーシップ 』 >ジョセフ・ジャウォースキー/英治出版スピリチュアルな一面と、努力論が併存している世界といえばよかろうか。米国でとあるセミナーに参加し、その際に知り合った講師の方からご紹介いただいた本。ある意
10月に入るとシカゴは冬の準備。木々は赤や黄色に色づき、その後葉が落ちると一気に風景が寂しくなってしまう。気温が本格的に下がる前にと、ドッグランに出かけてきた。今回も家から20分程度の距離。まだ行ったことのないドッグランがいくつか残っているので、お試しで。
友人にお誘いいただき、シカゴのランタン・フェスティバルに参加してきた。シカゴと言いつつ、実際の会場はウィスコンシン。車で1時間半程度の距離。最初は場所が間違っているのではと不安で、何度も確認してしまった。夜空にランタンを飛ばす企画なので、集合時間は夕
日本の出張者のお供でサウスカロライナのグリーンビルという町を訪れた。町中をリーディーという川が流れており、水が豊富なことから工業が発達したらしい。しかしながら、残念なことにその工場も別企業に売却されてしまっており、今は若干寂しい感じ。昼食時に、ダウン
◇2242 『SFプロトタイピング-SFからイノベーションを生み出す新戦略』 >宮本道人/早川書房 SFを未来予測に活用し、ビジネスに活かそうという試み。フィクション(小説)という手法を使うことによって、現実世界の制約条件を取り払って、思考を飛躍させることが
◇2241 『自衛隊の闇組織-秘密情報部隊「別班」の正体』 >石井暁/講談社現代新書ドラマ『VIVANT』に触発されて読んではみたものの、個人的には今ひとつだっただろうか。実在すると言われている自衛隊の別班。要は、秘密裏に海外での諜報活動などをする部隊がいると
日本のドラマにしては頑張っているなと感じた。素直に毎週楽しみにしていた。雑談で話題になることも多く、このようなドラマは久しぶり。日本の商社における現金誤送金という、とても実務的な話を皮切りに、国際テロの話や自衛隊の幻の精鋭部隊「別班」にまで話が拡大し、
◇2240 『最大化の超習慣-「堀江式」完全無欠の仕事術』 >堀江貴文/徳間書店全ての意見には賛同できないが、考えさせられる内容も多い。自分なりにエッセンスを咀嚼して取り入れればよいのではなかろうか。Amazon Primeの読み放題だったので、手にとってみた。気に
◇2239 『ジョブ理論-イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム』 >クレイトン M クリステンセン/ハーパーコリンズ・ ジャパン有名なバニラシェイクの話を中心に、なぜジョブを片付けることが重要かを語った著書。面白いが少々冗長だろうか。バニラシェイク
◇2238 『鋼鉄都市』 >アイザック・アシモフ/ハヤカワ文庫SF+ミステリーという個人的には興味深い組み合わせだったが、内容的には今ひとつ。アイザック・アシモフがロボットをテーマに描くSFミステリー。地球にやってきた宇宙人が殺害され、人間の警察官がロボット
陽が落ちるまでにまだ少し時間があったので、もう一ヶ所、車で5分程度のドッグランにも足を伸ばしてみることにした。こちらはトライアルの入場が可能。結構広大な敷地で、なかなかよい環境だった。大型犬がメインの構成だが、中には小型犬専用のエリアもあり、状況によ
平日、定時に仕事を終えることができたので、最寄りのドッグランへ行ってみることにした。車で20分弱。何度か書いている通り、こちらのドッグランは事前に鍵を購入しないと入れないところが半分ほど。残念ながら、今回のドッグランもその類だった。小綺麗な施設ではあっ
9月の半ばから10月の半ばまで、異常な忙しさが続いていた。主に日本からの出張者対応で、アメリカ各地を飛び回っていたのだが、1週間、ほぼ毎晩飛行機に乗るようなスケジュールがあったりして、肉体的に疲労困憊。しかもそのうちの1つがレッドアイ(深夜発で翌朝到着する
うーん、軽そうで深いドラマ。何だか自分の境遇をいろいろと考えてしまい、深く泣いてしまった。岡田xxさん、松坂桃李さん、柳楽xxさんのトリプル主演という贅沢なドラマ。タイトルは前から知っていたのだが、何となく軽そうなイメージがあって、見ていなかったのだが、た
残念ながら、開始直後の勢いが最後まで持続せず、尻すぼみのように感じてしまった。願い事を叶えてくれるアプリという設定が面白そうで、視聴したもの。願い事を願う人と叶える人をマッチングするアプリが物語を牽引していく。願い事はイコール欲望とも言え、現代人が抱
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◇2551 『刑事のまなざし』 >薬丸岳/講談社文庫法務技官から警察官に転職し、刑事になった変わり種の主人公の話。主人公の夏目信人は、その経歴からか刑事らしくない刑事。常に温かみをもって容疑者や被害者と接しながらも、鋭い観察眼で真実に近づいていく。連作
◇2550 『クジラアタマの王様』 >伊坂幸太郎/新潮文庫ちょっと不思議なストーリーと伏線回収。伊坂さんの王道だ。王道ではあるのだが。これは私の読者としての問題だと思うのだが、伊坂さんの小説に新しさを感じなくなってきてしまった。それぞれの物語で舞台や設定
◇2549 『恋とか愛とかやさしさなら』 >一穂ミチ/小学館男女の関係だけでなく、社会的な課題も掘り下げた問題作。結婚を目前にした普通のカップル、新夏(にいか)と啓久(ひらく)。啓久からプロポーズを受けた翌日、新夏は啓久が盗撮容疑で捕まったという電話を受
○2548 『ナースの卯月に視えるもの』 >秋谷りんこ/文春文庫電車で泣きそうになってしまった。本書は日経新聞の書評で見かけたと記憶している。Amazonのほしい物リストに入れておいたところ、Audibleにラインナップされていたので早速聞いてみた。とある事故をきっ
私が筆記具にこだわっていることについては、このブログでも何度か触れている。日本に帰ってからも何度か文房具店には足を運んだのだが、今のペンが気に入っていることもあり、昔ほど熱心に新しいペンを探そうという気にはなれない。ちなみに私の定番はこちらにも記載した
◇2547 『地面師たち:アノニマス』 >新庄耕/集英社文庫『地面師たち』のスピンアウト小説。短編集であり、総ページ数も少なく、サラリと読めてしまった。『地面師たち』の脇役たちが、どのような経緯で地面師になるに至ったかなど、前日談が収録されている。緻密
日本に帰任後は、会議で発表する機会が増えた。自分でディスプレイに資料を投影しながら話すパターンが多いのだが、質問への回答に対して、パソコンで資料を確認して答えたいときなど、画面が二つあると便利である。アメリカでは、対面での大人数の会議はさほど多くなく、
◇2546 『地面師たち:ファイナル・ベッツ』 >新庄耕/集英社文庫『地面師たち』の続編。こちらも最後までハラハラしながら読み進めた。この手の話を読んでいると、どうにも犯人側に立ってしまうのはなぜだろうか。どう考えても悪の側なのに、詐欺がバレないか、うま
スマートフォン(スマホ)を手に入れたばかりのころは、いろんなアプリをインストールしていた。最初のうちは物珍しく、有料のアプリもたくさん購入してしまっていた。最近はアプリそのものは無料で、使ってみてからアプリ内課金というシステムが多く、無駄遣いをせずに済
◇2545 『地面師たち』 >新庄耕/集英社文庫ドラマよりもよりリアリティのあるストーリーだった。Netflixのドラマを見ていたので、原作は読まなくてもよいかなと思っていたのだが、続編がAudibleにアップされており、それならば本編も読んでおこうと手にしてみたもの
懇意にしているフィナンシャルプランナーの方にお会いした。もう20年近くお付き合いさせていただいているのだが、4~5年に1回ほどお会いして、家のローン、生命保険、財形などの相談をしている。財形といっても、これまではDCの年金運用くらいしかやっていなかった。住
◇2544 『これは経費で落ちません!(11)-経理部の森若さん』 >青木祐子/集英社オレンジ文庫今回は森若さんと太陽の結婚話。これはこれで微笑ましいのだが、やはり経理的な話にも少しは触れてほしい。結婚に向けてタスクリストを作ったり、どちらの姓を名乗るのか
アメリカの物価高については何度か書いたように思う。一番分かりやすいのはラーメンを2人で食べに行き、ビール1杯、餃子を一皿ずつ注文すると80ドル程度かかってしまうということ。当時は円ドルレートが150円だったので、なんと1万2千円である。日本でもじわじわと物価
アメリカからの荷物は主に3つに分けて日本に持ち帰った。1つ目は言わずもがなのスーツケース。普段使用するANAの場合、確かスーツケースを1人2つまで預け入れができたのだが、今回は犬を客室に連れ込んで変えるためUnitedを選択。残念ながら1人1つなので容量が制限さ
◇2543 『夜行観覧車』 >湊かなえ/双葉文庫うまくまとまったサスペンス・ヒューマン・ドラマ。テレビドラマの原作にもなった書籍。実は、湊かなえさんの作品はちょっと苦手。世間では「イヤミス」などと呼ばれているらしい。嫌なミステリー、後味の悪いミステリーと
アメリカではトリミング直後に愛犬が亡くなってしまったトラウマから、新しいワンちゃんについては、私が自らカットしていた。犬用のバリカンとハサミを購入して、毛を刈っていたのだ。愛犬はトイプードルなのだが、バリカンのアジャスターを15ミリなど長めに設定すると毛
◇2542 『トヨトミの逆襲』 >梶山三郎/小学館文庫今まさに起こっているトランプ関税の深層が理解できる。前作『トヨトミの野望』が面白かったので、Audibleにアップされているのを知り、早速聴いてみた。前作はKindleで読んだ記憶があるのだが、蔵書にない。ブログを
引越しの際に、愛用していた爪切りを失くしてしまった。たかが爪切り、されど爪切り。微妙な感覚なのだが、そのお気に入りの爪切りは、パチンパチンという硬質な感じではなく、サクッサクッと切れるのが好きだったのだ。爪切りはよくなくすので、複数個買い置きがあるのだ
◇2541 『悪い夏』 >染井為人/角川文庫救いのない話。これが現実なのだろうか。染井さんの作品は何作か読んでみたが、どうにも救いのない話が多くて、ちょっと気が滅入ってしまう。これが日本の現実の一部なのだろうなと思いながら読み進めているのだが。本書は生
たまたま仕事を早めに切り上げることができる日があったので、定時で仕事を終えて展示会に行ってきた。街中で見かけたチラシを見て、会社帰りに行けそうだと思っていたのだ。チケットは事前にオンラインで購入できるらしい。日本ではまだまだ紙のチケットを店頭で買うのが
◇2360 『SIMPLE RULES-「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える』 >ドナルド・サル/三笠書房言っていることはよく分かるのだが、シンプルなルールをどうやって作るかの方法論をもう少し詳しく知りたかった。様々な具体例が列挙されているのだが、具体的すぎて
仕事柄、日々大量のメールを受信している。メールの捌き方については、ある程度パターン化してあるのでさほど困ることはない。しかしながら、中には「急ぎではないが、そのうち読まなければならない資料」という存在があり、これらをいつのタイミングで読もうかと迷ってしま
◇2359 『タイムベース競争戦略-競争優位の新たな源泉=時間』 >ジョージ・ストークJr・トーマスMハウト/ダイヤモンド社経営戦略における「時間」という非常に重要な概念が詰め込まれている良書。本書は三枝匡さんの著書で知ったもの。これからの企業戦略は時間を意
以前、当時50代の上司だった方が仰っていた言葉が、妙に印象に残っている。曰く、若い頃は肉が大好きだったが、お金がなくてそれほど良い肉は食べられなかった。50代になって、少し懐に余裕ができたのだが、高い肉は脂が多くて量が食べられなくなった。若い頃にもっと良い肉
◇2358 『60歳からのマンション学』 >日下部理絵/講談社+α新書知らない知識が満載。読んでおいて良かった。日本には30代の頃に建てた家がある。当時流行りだった狭小三階建だ。中国、茨城、米国と不在にする期間が多く、買ってからの半分以上は他人に貸している状
いろんな思いが込み上げてきて泣けてきてしまった。ヤバイ。。。
◇2357 『リカバリー・カバヒコ』 >青山美智子/光文社ほっこりさせられる小説。最近、この手のタイプの小説が、安心感があって好みかもしれない。東京郊外だろうか、マンションの近くにある日の出公園。そこにはカバの置物(いわゆるアニマルライダー)がある。その
アメリカで眼科を受診したことは以前のブログに書いた通り。日本で診断されたものとは別の病名を告げられ、今のところは経過観察で、という話だった。経過観察については、診断設備がより充実している専門医を紹介していただいた。家から近いところだったので助かる。私が住
◇2356 『新規事業着工力を高める』 >内田有希昌/東洋経済新報社新規事業創出のための方法論。非常にロジカルに展開されているが、実践は難しそう。自社のシーズと顧客のニーズがマッチしなければならないし、時間がかかる案件については、経営者の我慢が必要。お金
先日、愛犬に狂犬病の注射を打ってもらったのだが、あわせてジステンパーのワクチン接種も必要とのこと。急ぐのであれば同日に対応可能だが、できれば3週間ほど間を空けた方がよいと言われ、アドバイスに従って病院を再訪。そろそろ暖かくなるので、フィラリアや、ノミ・
◇2355 『ファイナンス思考-日本企業を蝕む病と、再生の戦略論』 >朝倉祐介/ダイヤモンド社財務や経理の専門家以外の人が読むにはとても有用な書籍。筆者は法学部出身とのことで、恐らく会計は専門ではないであろう。この手の本は専門家が書くととても専門的になっ
特に意識をしているわけではないのだが、時間に追われる日々を送っていると、本の読み方が雑になってくる。毎日大量に流れてくる新聞記事などのニュースやメールマガジン。日々大量に受信する仕事関係のメール、特にCCで入ってくるもの。読まなければならない、会社関係の
◇2354 『門外不出の経営ノート-2泊3日で165万円! プレミアム合宿LIVE講義』 >小山昇/ダイヤモンド社今の自分の状況では使いづらいノウハウだなと思いつつも、非常に実践的で楽しく聞かせていただいた。筆者は武蔵野という会社を建て直した小山社長。数々の修羅場
日経新聞[2024.04.20]ユニクロ秘録・世界的アパレル企業に至る知られざる物語柳井氏の凄みを感じる記事。一方で、若い頃は寝太郎と呼ばれた放蕩息子だった点も、知ってはいたが改めて記事で読むと興味深い。一番強烈だったのは「場末のまんじゅう屋」の例え。果たして自
◇2353 『フォン・ノイマンの哲学-人間のフリをした悪魔』 >高橋昌一郎/講談社現代新書向社会性サイコパスとは、彼のような人のことをいうのだろう。天才であったが、とても人当たりがよく、立派な人物だったようだ。一方で、非人道的ともいえる決断や提言をいとも
○2352 『マキアヴェッリ語録』 >塩野七生/新潮文庫マキアヴェッリの至言が満載の良書。構成が面白い。冒頭に記載されている、筆者である塩野さんの断り書きが面白い。曰く、塩野さんはこの時代の人物をいろいろと描いてきたが、彼らとマキアヴェッリの決定的な違い
早いもので米国の駐在員生活も3年目を迎える。COVID-19のせいで実赴任が7月だったため、5月~6月にかけては、アパートの契約更新、自動車や不動産の保険更新などがアニュアル・イベントとして発生する。そして、2年に1度は運転免許証の更新も必要になる。6月末まで
◇2351 『スクラップ・アンド・ビルド』 >羽田圭介/文春文庫興味深いタイトル。祖父がスクラップで、健斗がビルドという意味だろうか。芥川賞繋がりでレコメンドされた作品。第153回芥川賞受賞作だそうだ。羽田圭介さんの名前は知っていたが、実際に作品を読むのは初
メモリアル・ディの3連休は近場での旅行、ミシガン湖に行ってきた。いつもの通り行き当たりばったりの旅行で、前日にホテルを予約。いつもはHilton系のホテルを利用しているのだが(アプリで予約が可能で、犬が泊まれるかどうかもオンラインで確認できるので便利)、今回は
◇2350 『乳と卵』 >川上未映子/文春文庫なんとも形容し難い、よい意味で気持ちの悪い小説だった。第138回芥川賞・受賞作品とのこと。このところ小説からは遠ざかっており、この手の受賞作品もほとんど手にしてこなかった。先日読んだ『黄色い家』が面白く、川上さん