今晩は断臂摂心(令和5年度版)
今晩は断臂摂心を行う日であるとされる。断臂とは「臂を断つ」の意味であり、中国禅宗の二祖である慧可大師が、少林寺で面壁を続けていた達磨大師の元で弟子入りするときに、自分の臂を断って菩提心を発露した故事を指す。また、これは曹洞宗の独自の行持とされるが、その日に慧可大師を讃歎しつつ、徹夜坐禅を行うことが断臂摂心となった。断臂の供養のこと、諸清規に見へず。然れども日本の洞家は古来より、臘九夜は断臂坐禅とて、尋常坐禅せぬ寺院も、臘八と断臂とは懈怠せず。是は永平・瑩山の勝躅なり。面山瑞方禅師『洞上僧堂清規考訂別録』巻6「仏祖会行法考訂」このように、面山禅師は断臂供養について、臨済宗を含めた諸清規には見えないものの、曹洞宗では断臂坐禅を行ってきたとし、道元禅師の「断臂上堂」と、瑩山禅師の勝躅を讃えているのである。十二月...今晩は断臂摂心(令和5年度版)
2023/12/09 10:04