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#名字比丘のブログ記事
  • 2023/02/18 13:28

    続・「名字比丘」について

    以前、【「名字比丘」について】という記事を書いたのだが、その続編に当たる記事である。具体的には、「名字比丘」という言葉が用いられている文脈を探ってみよう、という話である。今回は、日本に於ける末法思想の様相を示すとされる『末法灯明記』を見てみたいと思う。こちらの文献は、古来より伝教大師最澄の著作だとされるが、仮託されたものとされる。なお、同書は文中で問答が続くのだが、その中で「名字比丘」についても論じられている。例えば、以下の問答である。問て云く、諸の経律の中に、広く破戒を制して、入衆を聴さず。破戒尚に爾なり。何に況んや無戒をや。而るに今重ねて末法の無戒を論ず。豈瘡無きに自ら以て傷つけんや。答う、此の理、然らず。正像末法の所有の行事は、広く諸経に載す。内外の道俗、誰か披きて諷せざらん。豈自身の邪活を貪求して...続・「名字比丘」について

  • 2022/09/08 09:42

    「名字比丘」について

    個人的に、浄土真宗・存覚上人の『六要鈔』を参照していたら、「末法の中に名字比丘は世宝たるが故に痛むべきにあらずとなり」という一節があった。この一節は、末法無戒の理由や意義について説かれた内容なのだが、そこに、「名字比丘」という表現があった。そこで、とりあえず以下の一節などを見てみた。了知すべし、清浄士よ、是れより以後、我は法中に於いて、復た鬚髪を剃除し、身に袈裟を著けると雖も、禁戒を毀破し、不如法を行ずるは仮名比丘なり。如是の如く破戒の名字比丘、若し檀越有りて捨施し供養して護持養育すれば、我れ是の人、猶お、無量阿僧祇大福徳聚と説く。何を以ての故に、猶お能く多くの衆生を饒益するが故に。『大方等大集経』巻55「月蔵分第十二分布閻浮提品第十七」まぁ、こういう感じの時には、ほぼ必ずと言って良いくらい参照されるのが...「名字比丘」について

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