葬儀時に棺へ「血脈」を入れるべきか否か?

葬儀時に棺へ「血脈」を入れるべきか否か?

「血脈」というのは、例えば受戒などをした時に、仏祖の伝灯を記載して、戒を受けた当人と仏祖との繋がりを示す物として理解される。もちろん、「戒」だけではなくて、宗旨・宗要を受けた場合などにも授与されることがある。そこで、それら「血脈」を受けた本人の葬儀の時に、棺に入れるべきか否かという議論があった。以下の一節などはどうか?血脈入棺問、僧は印信を棺に入れ、俗は血脈等を棺に納む。是れ、経巻を焚焼するの咎ならずや。答て曰く、罪は悪心より生ず。今、印信を帯し、血脈を持するは滅罪生善の為なれば、過無し。況や昔、日蔵上人、経と本尊と持ち玉ふを視て、琰魔王拝し玉ふ〈土砂勧信記〉を聞けば、今の印信・血脈は是れ仏祖相承の印璽なり。琰王、尚貴べし。而らば、血脈・印信等を亡者の身に帯せしむる事理ならずや。又、彼の随求陀羅尼を死骸に...葬儀時に棺へ「血脈」を入れるべきか否か?

2022/09/15 09:44