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シュレーディンガーの戦争観に学ぶ-‘すべての国の健康な青年の大量虐殺’
エルヴィン・ルードルフ・ヨーゼフ・アレクサンダー・シュレーディンガーは、量子力学の基礎を築いた理論物理学者の名として知られています。1933年にはポール・ディラックと共にノーベル物理学賞も受賞しており、「シュレーディンガーの猫」といった思考実験を耳にされた方もおられるかもしれません。その一方で、シュレーディンガーが今日の分子生物学の最初の一歩を踏み出したことは忘れられがちです。ワトソンとクリックによってDNAの螺旋二重構造モデルが提唱された1953年に先立つ1944年に、既に遺伝子の構造は、‘遺伝子は一つの巨大な分子のような構造を持つ’と予測していたのですから。シュレーディンガーが分子生物学の扉を開いたのは、『生命とは何か』という著書です。同書は、ダブリンのトリニティー・カレッジでの公開講演での原稿に基づ...シュレーディンガーの戦争観に学ぶ-‘すべての国の健康な青年の大量虐殺’