日々の恐怖 8月20日 監視カメラ コンビニの店長さん(故)から聞いた話です。最近のコンビニは死角を無くすために監視カメラだらけにしてるんだけど、店長さんがいたコンビニも、通常より2台増設して万引きなどの犯罪対策に熱心だった。(実際、深夜に発生した強盗未遂では犯人逮捕に繋がった)「 時々カメラが止まるんだよね。」店長さんは眉を八の字に傾けながら愚痴を漏らした。カメラ自体や録画機器の故障で一斉に止まるのではなく、順番に止まるのだという。「 どんな順番で?」「 駐車場から自動ドア、本の棚がある窓際の通路からソフトドリンクのコーナー、お菓子の棚、弁当のコーナー、自動ドア側とは反対のレジ、自動ドア、駐…
日々の恐怖 8月13日 ゆっくりと歩く女の人(2) しばらくして、祖父母ともに相次いで死に、俺とオカンは介護から解放された。正直、祖父母が死んだ時、俺はほっとした。やっと死んでくれた。もう夜中にトイレにつれていけと喚く人はいなくなったんだ。その癖、わざと目のまでうんこもらして、お前のせいだと、さっさと処理しろと喚く人は消えたんだ、と嬉しくて泣いてしまった。 後ろめたさから、その後俺は祖父母のことについて話を一切しなかった。オカンも同じような感じだったから、きっと同じように思っていたんだろう。 俺は逃げるように実家から出て、一人暮らしをはじめた。一周忌・三回忌・七回忌、すべて理由をつけて拒否した…
日々の恐怖 8月3日 ゆっくりと歩く女の人(1) 12年前の話です。当時、俺はオカンと2人で父方の祖父母を介護していた。 もともと祖父が事故で身体障害になり寝たきり、その後介護していた祖母が認知症になり、長男である父が引きとったものの、本人は介護する気なし。姉は既に結婚していて、弟はその話がでた直後に遠方の専門学校に入学を決めて逃亡。仕方なく、母と当時大学生だった俺と2人で介護することになった。 介護は想像以上にきつく、俺もオカンも交代で精神科に通いながらの介護で、夜は眠剤つかって寝ていた。お互いギリギリのなか、俺も介護だけじゃなく家事も手伝うようになっていた。 その日、夕方にうんこもらした祖…
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