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2023/11/11

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  • RRRによる精神的革命の2023年

    2023年は、私が長い間かかっていた、欧米のほうが上であるという洗脳が見事に溶けた素晴らしい年だった。RRRのおかげである。また、誤解のないように言っておくと、アジアのほうがいい、ヨーロッパのほうがいいなどと、地域別に評価し直したわけではない。RRRはインド映画だ。あまりのエンターテインメントの質の高さに、三時間もあるのに七回映画館に足を運んだ。最後にはプレミアムシートで没頭した。それくらい叩き込みに行ったのだ、『世界で一番優れている国があるなんて、まやかしだ』と。RRRを観ていない方の為にあらすじは書かないが、RRRの凄さのひとつは、映画としてのクオリティの高さである。ストーリー、映像、音楽、ダンス、役者、エキストラ、セット、プロップス、全てにおいてインド映画がハリウッドを超えた証拠になり得る。また、文...RRRによる精神的革命の2023年

  • わたしを離さないで / Never Let Me Go

    残念なことに、私はこの原作を読む前に映画版の『わたしを離さないで』の予告編を偶然みたり、どこかであらすじを読んでしまい、どういう設定なのかをわかった上での読書だった。全然知らない状態で読んだでいたならもっと感動しただろうと思うとやりきれないので、まだこの書籍読んでいない人にはこのブログ記事を読まないことをお勧めする。簡単なあらすじはこうだ。イギリスにヘールシャムという施設がある。内部の生徒からは寄宿学校に見えるが、実際は「臓器移植用クローン人間の施設」である。そういった施設の中でもこのヘールシャムは特別で、設立意図の一つは「クローン人間にも魂や感情があるか」を調べることである。そのため、生徒達には美術や詩の創作が推奨され、研究者はそれらの作品から、クローン人間にも感性などがあるのかを計る。もちろん、生徒た...わたしを離さないで/NeverLetMeGo

  • みぞおちの知らせ

    言葉に出来ないけれど、どおんと重いと感じで、どんより曇った何かが、みぞおちのあたりにいることがある。そういう時は大抵、自分の望み通りにものごとが運ばなかったとき。期待が大きいほど、願った通りに行かないとシュンとなる。このどんよりを感じたくないから、映画を観たり、小説を読んだり、はたまた栄養ゼロのジャンクフードを食べたりして、そうしているうちに気が紛れて、いつのまにかそのどんよりが去っている。いや、去ったというより、みぞおちの更に奥に閉じ込めている。でも、これからはその『どんより』を貯めこまないで自由にしてあげたい。今も、ここで書き始める前に私とどんよりが一緒に居たのだけど、こうやって向き合っているうちにだんだんとみぞおちから浮かび上がってきて、インスピレーションに変わって旅立って行った。向き合うと決めると...みぞおちの知らせ

  • 野球選手が夢じゃなかった、けれど。

    KANさんが永い旅路へ出発されたことをつい先日知り、悲しみを感じている。熱心なファンではなかったけれど、『まゆみ』と『丸いお尻が許せない』は、ふとした時に浮かぶ数曲の中に入っている。前者はあのサイダーのCMの、後者は友人がやたら部活中に歌っていた影響からだ。代表曲『愛は勝つ』をはじめ、素敵な曲をたくさん世に生みだしてくださったすごい才能の塊だと思う。口にしたら顔が赤くなるような気持ちを、サラリと爽やかな音に載せて届ける才能。例えば「愛は勝つ」って、普段の生活でなかなか言わない台詞だったんじゃないかと思うけど、この歌のおかげで、まあまあ照れなく言えるようになったんじゃないかと想像している。本当は言ってみたいこと、本当は言われてみたいことを、KANさんみたいにダサさなしに詞/詩にして言えるようになりたい。それ...野球選手が夢じゃなかった、けれど。

  • 日の名残り / 幻想の中で生きるということ

    この本のあらすじを知りたくない方はどうかお気を付けて。さて。何かを信じて頑張ることは良い結果につながる可能性が高い。エネルギーが内側から沸き起こり、行動が意欲的になり、無理だと周りから反対されるようなことでも見事にやってのけることがある。その達成感はすがすがしく、自分自身をを誇りに思えるだろう。しかしながら、それは同時に危険も内包している。なぜなら、人は何かを盲信すると暴走し、その何かが間違っていた場合、第三者が本人の行動を止めるのが難しくなり、本人が自ら間違いに気が付いて悔い改めるのは、大抵の場合、心の複雑骨折という大きな悲劇が起きてからだ。しかし、自ら気が付けた人には、その大きな犠牲以上のまばゆい可能性にも気が付けるのかもしれない。日の名残りの主人公はベテラン執事のスティーブンス。彼の主人はダーリント...日の名残り/幻想の中で生きるということ

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