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BOOKS:LIMELIGHT https://books-limelight.com/

ジャンル問わず、文章が好きです。自分がどんな風に本を読んでどんなことを思ったのか。備忘録の本棚のように使うことと、いつか誰かと読んだ作品について話したり通じ合えたらいいなぁ…という淡い期待とで運営していきます。 

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2023/06/27

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  • ユーモアと共に生きる/ユーモア美術館(新潮文庫)レビュー

    ユーモア【humor】 …人の心を和ませるようなおかしみ。上品で、笑いを誘うしゃれ。諧謔 (かいぎゃく) 。類語…機知(きち) 頓知(とんち) 機転(きてん) ウイット エスプリ(goo辞書より引用) 今わたしが一番欲しいもの、それはユーモアだ。これさえあれば、しんどいことも面白おかしく、楽しいことはどこまでも豊かに膨らんでいくだろう。 そんな話を実際にしたかどうかは定かでないけど、家族がこんな本を買ってきてくれた。 ユーモア美術館/新潮文庫。 読売新聞社がかつて行っていた「読売国際漫画大賞」に入選した作品を、ずらーっと掲載した文庫本だ。この賞は、一般部門とジュニア部門(幼児/小・中・高校生)…

  • 想い出の苦さと味わい深さ「セ・シ・ボン(平安寿子著)」レビュー

    今日は十数年ぶりに再読した、平安寿子著「セ・シ・ボン」の話をしていく。この作品は、著者が20代の時にした留学にまつわるエッセイだ。 セ・シ・ボン (ちくま文庫) 作者:平安寿子 筑摩書房 Amazon 表題でもあるセシボンという単語は、フランス語で「素敵」「素晴らしい」を意味する。「想い出って、素敵だ」って本には違いないけれど、著者がそう思えたのは30年近く経ってからだった。 今の自分の感想をうまく言葉にできないのは、十数年ではわたしの想い出はセシボンになっておらず、もう少し寝かせる必要があるからかもしれない。 それでも、わたしはこの作品に出てくる変わった人たちが好きだし、なによりやっぱり平安…

  • 単行本用の本棚をつくる(2×6木材とディアウォールでDIY)

    少し前のこと。GWに単行本用の本棚をつくった。動機は、読書ブログをはじめてから本が増えていったことと、家族も読書にハマって案の定収拾がつかない量になってきたからだ。 books-limelight.com しかも家族はハードカバーが好きなようで、かさばって仕方がない。しかし文庫本とは違い、装丁の美しさや重厚感がいい。気が付くと、自分も好きな作家の単行本を買い始めるようになってしまった… もう、こうなったらこの運命を受け入れるほかあるまい。せっかくならリビングに置いて、いつでも好きな本が見られるようにすれば精神衛生上もとてもよいのでは?と思い、単行本専用の本棚をつくる流れになった。 【計画】大き…

  • 旅は過去を連れて(沢木耕太郎著「旅のつばくろ」レビュー)

    高速バスや電車など、移動中に読むフリーペーパーが好きだ。特に旅と一緒に読んだものは、不思議なほど胸に染み入る。 旅のつばくろ (新潮文庫 さ 7-58) 作者:沢木 耕太郎 新潮社 Amazon 今日紹介する「旅のつばくろ」は、作家の沢木耕太郎が、東北新幹線のフリーペーパー「トランヴェール」でかつて連載していたエッセイを集めた本。 連載時期は初回が不明だが、最終回は2022年3月とある。コロナ前からあったので、4年は連載していたと思う。わたしは連載当時、頻繁に東北新幹線に乗ってはこの情報誌を読んでいたのだった。 読むうち、座席の窓から見えた懐かしい景色が蘇る。少しずつ建物が減っていき、田園風景…

  • 想いが通じるための5つの架け橋(あなたの話はなぜ「通じない」のか を読んで)

    ずっと家にある本だけど、わたしは買った記憶がない。家族に聞いても買っていないという。わたしの本棚にはたまにそういうことがある。 あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫) 作者:山田ズーニー 筑摩書房 Amazon 山田ズーニー著『あなたの話はなぜ「通じない」のか』を読んだ。著者については、ほぼ日のサイトで小論文のことを書いている人、というくらいの理解だった。 この本は、いわゆるコミュニケーション術の本ということになりそうだけど、わたしにとっては文章術…というか、文章を書くうえで大切な根っこの部分が詰まった本に感じた。 プロローグに、本の内容が簡単に説明されている。10ページ足らずの文章…

  • わたしはすっきりデトックス~「キャンばれ!朗太桃」第2話レビュー

    コロコロオンラインで連載している「キャンばれ!朗太桃」の第2話を読んだ。 このマンガは「AC部×Canva×コロコロコミック」が異色コラボしている作品で、毎月15日更新みたいだ。わたしはとても楽しみに待っていた。 支離滅裂を繰り返して無理やり結末に向かってねじ伏せるような展開に、読んだあとはなんだかすごくスッキリした。最近まじめなことばっかり話してたし考えてたので、デトックスできた気分だ。 www.corocoro.jp ざっくりとあらすじを 2話の舞台は街のパン屋さん ツッコミ名人のつっこみが光っていた ダサ鬼の倒し方は物理でもOK ダサい人は、周囲の人もダサくする…??? 朗太桃の3話は……

  • 1年「ごぶんのさん」期突入。生活の仕組みをゆる~く、つくり中。

    読書ブログ1周年記念に「1週間思う存分振り返ったり、未来に思いを馳せたりしてよし!」としている。いい息抜きになるかと思いきや、理想と気合いを語りすぎて若干悪酔いしている。なので、少し早いけど3回目の今日で終わり。 初回は1年目の振り返り、2回目は次の一年に意識したいことを書いた。最後は、時間軸を現在に戻して、具体的にやることに落とし込んでいこう。 今週で1年の2/5が終わる。来週からの「ごぶんのさん」期は、生活の仕組みづくりを本腰入れてやるつもり。やりたいことに集中するために、急がば回れで取り組んでいく。最近疲れ気味でもあるので、ゆるーく構えてやっていこう。 わたしは疲れている 仕組みづくりの…

  • 読書ブログ2年目は、「行動力の振り分け」が見どころ

    読書ブログが1周年になったので、今までの振り返りやこれからについて書く1週間を送っている。 前回は読んだ本の割合やアクセス数など、数字で振り返ってみた。今回は、レビューブログを運営するなかで感じた心境の変化や、これから意識したいことを思うままに書いてみる。 先に結論からいうと、「読書ブログをやることで好きなものを思い出し、思うだけでなく行動もできるようになった。2年目は、上がった行動力の振り分けと体調管理に力を入れていく!」ということになった。 順を追って説明していこう。 1年目を振り返ると…読書レビューブログは副次効果がたくさんあった ①好きなものを思い出した ②もっと知りたくなって、やりた…

  • 【読書ブログ開設1周年】1年目の定点観測

    2024年5月11日で、読書ブログを開設して1年経った。こんなに何かに打ち込んだのはいつぶりだろう?そのくらい、めちゃくちゃに書きまくった1年だった。 今週はブログを数字で振り返りつつ、現在のこと、これからのことを思いっきり考えてみる1週間にする。 読書ブログ:1年目を振り返る 書いた記事:200記事(2023.5.11〜2024.5.10) 読んだ本の種類と割合:小説が最多の42.7% 記事の種類と割合:読書レビューが最多で一安心 数字で見たらブログの成長を感じた アクセス数は1日50PVくらい アクセス元サイトはGoogleが6割、はてなは14%… アフィリエイトの成果は4ケタ 結論:(ま…

  • 「物語持ち」の世界観 〜目を養う必要性〜

    私には、物語を書いてほしい人がいる。それも2人。内容を具体的に知っているわけではないんだけど、「物語持ち」なのはわかってる。 あなたの目に映る世界を、私に見せてほしい。できたら分かるように…と思うけど、自分の目を養うことも必要だ。 今日は2人の物語持ちの話と、物語を理解する目を養うことについて考えたことを話していく。 同じモチーフを描き続ける物語持ち 異なる世界に住む物語持ち あなたの景色を見る「目」を養いたい (おまけ)世界が見たい/踊ってばかりの国 同じモチーフを描き続ける物語持ち 1人は、ずっと同じモチーフを描き続けている。ポーズも構図も本当に変わらないので、以前の私はもどかしい思いを感…

  • 強くて脆い、ダイヤモンドの輝き【宝石の国レビュー・2】

    今日も宝石の国の話。最も思い入れがある、ダイヤモンドの話をしていく。 目の前にいる「最強」のそばで埋もれること。湧きおこる複雑な感情を乗りこなそうと足掻き続ける、ダイヤモンドの生き様を振り返る。 ダイヤの生きる力強さを感じたら、なんかもう手当たり次第にやってみようか…!という気持ちになってくる。 宝石の国(10) (アフタヌーンコミックス) 作者:市川春子 講談社 Amazon 「最強」と組む辛さ この気持ちに名前をつけて 試して、試して、新境地へ ボルツとの対峙 強くて脆い、ダイヤモンドの輝き 「最強」と組む辛さ 宝石の国には、月人(つきじん)を追い払い、連れ去られた仲間を救出する仕事がある…

  • 【宝石の国・読了】変わっていくなかに変わらないものをもつこと

    宝石の国、全108話読み終えた。 こんなに変わっていく主人公を見たことがない。変化は良いことなのか、悪いことなのか。1週間考え続けたけど、分からない。分かるはずもないか。いまもこうして、みんな少しずつ変わっている最中なんだから。 宝石の国(1) (アフタヌーンコミックス) 作者:市川春子 講談社 Amazon ずっと反芻し続けて、何とかかみ砕けないかやってみたけど、分かった気になるばかりで難しい。今の段階の理解ということで感想を話していく。ネタバレする。 ざっくりとあらすじ 主人公・フォスフォフィライトの性格と成長 フォスの葛藤と変化 影響を受けて変わっていくことの脆さ 物語のテーマに思うこと…

  • ブログが「主」ではないことの確認~アランの「幸福論」を読みながら~

    ブログというのは大変面白いもので、気が付くと生活など置き去りにして延々と書いてしまう。と同時に、こればっかりで良いのだろうか?と疑念を抱いたりすることもまた事実としてある。 GWにちょっと生活から離れる機会があったので、思い切って毎日のルーチンとなっていたブログ執筆を「やらない」選択をして、少し遠くから見つめ直してみることにした。 離れてみてわかったのは、ブログなんざやらなくても全く問題はなく、生活必需品ではないということ。しかし、書くことは相変わらず続けていた。記事の種の部分は沢山できて、またまとめる作業に忙殺されそうな予感がする。 専業ブロガーにでもならない限り、ブログが「主」ではない、そ…

  • 夢に見た本を買う(書き込み本の世界)

    来る日も来る日も本を読みここに感想を垂れ流しているわたしは、ついに本の夢を見た。内容は「書き込み本が気になる、ほしい、どうしよう」というもの。 すると、現実世界で同じようなことが起きた。こんなことって本当にあるんだなあ!と思った、そんな話。 夢で書き込み本に出会う 古本屋の2階、本棚でもない積み上げられた本に目をやると、気になっていた本がそこにあった。相場よりだいぶ安い。手に取って開くと、わーー、メモがたくさん。 これが書き込み本というやつか。…でもこれ、「知っている」人の書き込みだ。何も知らずにこういう本を読むのは難しい。知識のある人の書き込みをみれば、それがガイドとなってまた違う捉え方がで…

  • 谷根千めぐって、古本屋店主と本の話をする

    なんか知らないけど、突然「谷根千」に行きたくなった。東大が近いこともあり、アカデミックな印象の街、谷中・根津・千駄木エリア。 今日の予定は特にない。なんとなく本だけ持って、家族と何も調べないまま、なんとなく「そっち方面」に向かう。わたしたちの出かけ方はたまにこういう時がある。 根津→千駄木→谷中と歩き、何気なく立ち寄った本屋で初めて古本屋の店主と話すという機会に恵まれた。自分の知りたい事、店主が集めている本が合致すると、こんな展開があるんだなあ。 わたしにとって、実り多き日だった。思い出してあの気持ちに浸りたくなったので、時系列順に追って書いてみよう。 まず、根津 つぎ、千駄木 さいご、谷中 …

  • 【宝石の国・完結】わたしは最後まで読むんだぞという意思を固める

    2日連続で人に会うなんてめったにないんだけど、飲みが重なった。その人たちがみな同じことをいう。 「宝石の国が完結したよ…29日まで、最新話以外全部読めるから…あなたは読んでね…」 魂が抜けたような、ずっと何かを考えているような、呆けた表情でそんなことを言うもんだからすごく気になってしまっている。 この記事は、「わたしは宝石の国を読むんだぞ!」という強い意志と気合をこめて書く。……なんかこうでもしないと読めなそうな気がしている。ちょっとネタばれする。 まずは期限の確認から 前に読んだときに感じていた"無念" 読んだ後、自分がどう感じるのかは知りたい さあ、煩悩の数だけ宝石の国を読もう まずは期限…

  • 【AC部が異色コラボ漫画】キャンバれ!郎太桃(ろうたもも)が面白い

    AC部がまた楽しいことしてる…!! www.corocoro.jp 今日は、コロコロコミックの電子版で4月から連載を開始した「キャンバれ!郎太桃」をレビューしていく! もー、面白かったし楽しかった!!いつも「社会的に逸脱しないこと」を重視して生きているわたしには、定期的にこういうぶっ飛んだものを接種する必要がある。 それにしても、デザインを扱うギャグ漫画ってなかなかないんじゃないだろうか。なお、主な読者層の小学生にも面白いのかは、謎! 異色なコラボ漫画 あらすじと用語解説 わたしも、キャンバってみた 郎太桃とともに…ダサ鬼をデザしめたい! おまけ話 異色なコラボ漫画 まず、この漫画は「 AC部…

  • 愚弟・川上宗薫の死に思うことー佐藤愛子著「死ぬための生き方」を読んで

    昨日話した佐藤愛子著「死ぬための生き方」の後半レビュー。最後の「こんな死に方もある」という章では、亡くなってしまった何人かの作家について、著者が印象に残っていること、かつての交流の様子が描かれている。 今日はその中から、著者の古くからの友人・川上宗薫について話していく。この人物、不思議な愛嬌があって、迷惑だったり鬱陶しかったりするのに憎めないところがある。 作家として注目を集めるも、同じく作家の友人との断絶などに苦悩する宗薫の姿、それを間近でみる佐藤愛子の思いが交差して、何とも言えない気持ちになった。 死ぬための生き方 (集英社文庫) 作者:佐藤 愛子 集英社 Amazon 川上宗薫の半生 ま…

  • 生きるのは死を覚悟してからー佐藤愛子著「死ぬための生き方」感想

    佐藤愛子著「死ぬための生き方」を読んだ。和田誠の装丁が決め手で手にとったこの本には、なかなか聞けない人間の本音が入っていたように思う。 物事に対して自分と世の中のものさしで測り、考えを深めて、切る。この人の切り口は毒が強めで、でもこの毒を待っている人がたくさんいるから、語り続けているのだろう。 わたしたちに決まっているのは、最終的に死ぬことくらいだ。その覚悟をもって、自分ごとで考えて生きること。気が引き締まった。 死ぬための生き方 (集英社文庫) 作者:佐藤 愛子 集英社 Amazon ざっくりと、こんな本 死なないために生きていないか? 言いにくいことを言ってくれる人 何に生きたいか?は死を…

  • 成熟した趣味の世界ー諏楽を読んで

    神保町の呂古書房で手に入れた趣味誌「諏楽(しゅらく)」を読んだ。そこには好きなものを掘り下げた先にある、成熟した趣味の世界が広がっていた。 諏楽通信社が発行していた「諏楽」 収集家たちが集う冊子・諏楽 65年前の、1959年に出た個人(もしくはサークル)出版物。切手、切符、宝くじ、パンフレットなど、収集家たちの興味の対象は幅が広い。それぞれが集めたものをやりとりしたり、熱い思いを語るためにこの冊子は存在したようだ。編集長は幹島文男さんで、この魅力的なくせ字の持ち主と思われる。 この字、好き…!調べたところ「マス目文字」というくせ字で、性格は理論的で、冷静な人が多いらしい。どんな人だったのだろう…

  • 孫子に教わる、心を割かない生き方ー岩波文庫「孫子」レビュー

    1日1区切りずつにんじんと孫子を読む「1にんじんと1孫子」が終わって、こないだはにんじんの感想を話した。今日は孫子を話していく。 (書いた後に分かったこと…タイトルの「心を割く」は誤用表現です。正しくは「心を砕く」や「時間を割く」となります。しかし、記事の趣旨として、自分的にはやはり「心を割く」を使いたく、このまま書き残します。比喩表現ととらえて頂ければ幸いです。ニホンゴムズカシイ!) 新訂 孫子 (岩波文庫) 作者:金谷 治 岩波書店 Ama zon いわずと知れた有名な兵書。知りたいことしか学んでこなかったので、この分野はミリしらに近い。 現代として解釈した時に無理があるように感じて、さら…

  • 親に愛されない、自分も愛せない哀しみールナアル著「にんじん」レビュー

    1日1区切りずつ、にんじんと孫子を読む謎の取り組み「1にんじんと1孫子」が終わった。 books-limelight.com 今日はにんじんの感想を話していくんけど、とにかくヘビーだった…一見穏やかそうな挿絵に目が止まってこうして読んでみたわけだけど、途中何度もしんどくて立ち止まった。 親に愛されない、自分も親を愛せない哀しみ。にんじんの境遇を思うと胸が苦しい。そして、こういう家庭は確実にあると思わせる何かが、この本にはある。 にんじん (岩波文庫 赤 553-1) 作者:ルナアル,J. 岩波書店 Amazon あらすじ 親に愛されない、自分も愛せない哀しみ 最後まで本当の名がわからないにんじ…

  • 戯曲「サロメ」に魅せられて…次は何を読む?

    戯曲の「サロメ」を読んだ。なんて表現すればいいんだこの気持ちは…!とにかく戯曲にハマりそう、というかもうハマったかもしれない。面白かった?興味が湧いた?うーん、なんか違うんだこの感情。なぜこんなに引き込まれたのか。ストーリーを思い出しつつ、他の戯曲でも気持ちは変わらないのかを確かめたくて、次読む作品を考えていく。 サロメ 作者:オスカー・ワイルド TAPIRUS Amazon あらすじをざっくりと このおどろおどろしい雰囲気はどこからくるのか ビアズレーの挿絵の影響はすごい ゆっくり動画で復習してわかったこと ワイルドが描いたサロメは元ネタとは全然違う! さて、次はどの戯曲を読む? あらすじを…

  • "忘却"が、知識と思考を回すカギー外山滋比古著「自分の頭で考える」レビュー

    思ってばかりから抜け出すために読んだ「自分の頭で考える」レビューの続き。 books-limelight.com 知識を得ること、思考することは両立が難しい。それをうまく回すためには、"忘れる"ことが重要だという。なんとなく、たくさん知識があるほうが思考も深くなる気がしていた。矛盾する理論に感じたけど、最終的に納得した。 結論からいうと、日々意識的に「忘れる時間をつくる」ことで、脳みそに空きスペースができる。それが思考する時の助けになるよということ。 今日はこの忘れる理論を、自分が使えるところまで落とし込む作業をしていく。 自分の頭で考える 作者:外山 滋比古 中央公論新社 Amazon 知識…

  • 春の古本街探索ー神保町の楽しみ方が分かってきたかも。

    よく晴れた週末だった。あったかいと外に出たくなる。散歩がてら、家族と神保町の古書街に行ってきた。 古書街は撮り忘れた。これはちょっと前の写真 千鳥ヶ淵の桜を観に行く予定だったんだけど…あらかた散ってるだろうし、まあ、いいか。週末の予定はこんな風に突然変わりがちだったりする。 今日の収穫は以下の通り。 いがらしみきおの本(BUGがでる) 豆本と趣味本(ある歯科医のカルテ、諏楽2冊) 昔の雑誌(デザインの現場) とても満足!思い出しながらニヤつきながら、振り返っていく。 やっと発見、"BUGがでる" 書店めぐりがようやく楽しくなってきたかも お昼ごはんはタイ料理 本日のハイライト・豆本専門店「呂古…

  • 「思う」と「考える」についての考察。ー外山滋比古著「自分の頭で考える」を読んで

    最近また、「思う」量が増えている。 朝起きて「思う」、ご飯を食べて「思う」、誰かと話しながら「思う」。思ってばかりでとても疲れる。本にも集中できなくて、同じ本を読んでばかりだ。これでいいのか?不安になる。 そこで、なにか刺激になればと「思考の整理学」で知られる外山滋比古の著書「自分の頭で考える」を読んだ。 自分の頭で考える 作者:外山 滋比古 中央公論新社 Amazon 本の内容をざっくりと 日記より予定表 思うのと考えるのは違う 同じ時に同じことを考えている人が 本の内容をざっくりと 著者が晩年に出した「考える」ことに関するエッセイ。どこから読んでも構わない、砕けた感じの本だった。 印象に残…

  • 太郎に会いに④ー岡本太郎美術館「人のかたち」「TARO賞」「大河童祭」をみんなで楽しむ

    3月に岡本太郎美術館に行ってきた。太郎に会いに行くのは4回目になる。 常設展「人のかたち」/TARO賞/大・河童祭の三本立て 家族と友人と、その娘の4人。友人とたまたま岡本太郎の話になったら盛り上がり、ついに一緒に来れたのだった! ちなみに、友人の娘が好きなものはちいかわ、すみっコぐらし、プリキュアとのこと。岡本太郎の爆発はこの子にどう響くのだろう…ドキドキしながら入った。(以下、岡本太郎のことを「太郎」と呼ばせていただく。) 常設展「人のかたち」 絵画 立体造形 TARO賞で「遅博」を知る (おまけ)大・河童祭 買ったもの まっすぐな太郎が好きだ いろんな人と、自分1人で。いろんなシチュエー…

  • ダンジョン飯おかわり3杯目ー登場人物と自分の性格を照らし合わせてあれこれ考える

    ダンジョン飯の感想、話し足りないのでおかわり3杯目。ネタバレあり。 ダンジョン飯 12巻 (HARTA COMIX) 作者:九井 諒子 KADOKAWA Amazon 今日も読み返してたのだけど、登場人物それぞれの個性が、良い点も悪い点もお互いに補い合って、見事に調和していくのが心地いい。 わたしには、矛盾する自分の感情同士の対立に振り回されてしまうのが長年の課題としてある。「自分自身と調和する」という目標に向かって、こうして日々書いて書いて考えている訳だけど…ダンジョン飯のラストを見ていると、これぞわたしが願う精神世界だと感じる。自分の人生のラストもこうでありたいなあ。そして、どうもやっぱり…

  • 「ダンジョン飯」というダンジョニウムー久井諒子著・ダンジョン飯 感想

    全14巻、読み終わった。「ダンジョン飯」という作者のダンジョニウムを、存分に味わった。 ダンジョン飯 14巻 (HARTA COMIX) 作者:九井 諒子 KADOKAWA Amazon そこに救われた自分がいた。いろいろ話したいんだけど、なぜかいま自分を満たしていることがこれで。今日は完全に、なんというか、妄言強めなので適当に読んでほしい。 根本的な話の流れは前書いたのですっ飛ばして読後感をはなす。めちゃくちゃネタバレする。 books-limelight.com キャラクターが全部自分の中にいる 最終的に自分だと思ったのはライオス カブルーにイラつく原因 ライオスとカブルーの関係性に涙 「…

  • コミカライズした「けっきょく、よはく。」を読む。悩んでたあの頃の自分に読ませたい…!

    デザインに興味のある人なら大体の人が知っている本「けっきょく、よはく」がコミカライズしたとSNSでみて、早速買って読んでみた。 初心者のわたしにとっては、漫画のほうが内容が入ってくる感じがあった。 漫画でわかる けっきょく、よはく。デザインは「余白」が9割 作者:ingectar-e ソシム Amazon 元の本はこれ。 けっきょく、よはく。余白を活かしたデザインレイアウトの本 作者:ingectar-e ソシム Amazon こっちの本を読んでいた頃は、デザイン系の職業訓練校に通っててすごく悩んでいた時期だった。 デザインへの憧れが強すぎて、課題に対して何も思い浮かばない、作れない、辛い。学…

  • 整理収納について考える前に、やるべきことがある「一番わかりやすい整理入門」からの展開

    これは家族内における「片付けられないほうの人間」が、片付けられるように動く記事。 前回、整理収納アドバイザーの公式テキスト「一番わかりやすい整理入門」を読んで、家の整理に取りかかろうとしていた。しかし家族はどう考えてるだろうと何の気なしに聞いてみたら、「そんなことよりまず、日頃の片付けをしろ!」とのことだった。 一瞬???が止まらなかったけど、今日一日中考えて言いたいことがわかってきた。整理収納を一から考える前に、今決まってるルールに沿って片付けろ!と言うことなんだと思う。 整理収納のルールはつくらずとも、すでにあったのだ。わたしが理解しようとせず、重要とも思わなかったのがいけなかった。本当に…

  • 【分かった気になっただけの反省文】一番わかりやすい整理入門を読んで

    今日は、実家に帰った時に読んだ「一番わかりやすい整理入門」のメモした部分をもとに、これからの整理・収納方法の検討を行っていく。 整理収納アドバイザー公式テキスト 一番わかりやすい整理入門 第4版 作者:澤 一良 ハウジングエージェンシー Amazon 先日カスタマイズした「ブログのカテゴリー階層化」で記事が整頓できて、すごく頭がスッキリした!これを家の中でやったらさらに良いのではないかと思ったのでやってみる。この記事で実践できそうなところまで持っていくのが目標。 ・・・ 以上が、この記事を書き上げた時の前書き。…そしてまとめたあと、家族と話して自分の本当の現状を知り、何もわかっていないんじゃな…

  • ヘッダー下のカテゴリー階層化に成功!機能面の目標達成。(ブログカスタマイズに挑む・完)

    去る3月下旬、ブログカスタマイズをするんだ!と目標を掲げました。具体的にはヘッダーの下に、階層があるカテゴリーをつくるというもの。 books-limelight.com 月末に締め切りを設けたはずが、やってしまった…もう4月だ。ソシャゲのエイプリルフールイベントで気がつく。 高らかに宣言した時に限ってこういうことをしてしまう。すみません、わたしは割とこういうやつなんです。それでは面の皮を厚くして、成果発表していきます。 なんとかできた。機能面の目標達成! はてなのブログテーマを変えた 参考になった本は意外にも ブログレイアウトで「やりたい」が出てきた喜び ブログで自分の総合プロデュース力を鍛…

  • ダンジョン飯をじわじわ好きになっていった話。ー久井諒子「ダンジョン飯」レビュー

    そろそろ春アニメも始まるし、今期(2024年1月~3月)に唯一全話観ている、ダンジョン飯の話をしていく! こないだの最新話は切ない新展開だったんで、アニメ13話まで(コミックス1~4巻)あたりの話にしようかな。浅瀬でぱちゃぱちゃしながら楽しく振り返っていく。 ダンジョン飯 4巻 (HARTA COMIX) 作者:九井 諒子 KADOKAWA Amazon すごくざっくりとしたあらすじ じわじわ好きになってく…不思議なマンガ センシの生き方に憧れる 【副次効果】料理が少しうまくなった気がする 割と大人向けマンガだと思ってる すごくざっくりとしたあらすじ ダンジョン(にいるレッドドラゴンの腹の中)…

  • はてなブログ「AIタイトルアシスト」と仲良くなるために ~一緒にいい記事つくろう~

    はてなブログでは2023年から「AIタイトルアシスト」機能が導入された。タイトル入力バーの横にボタンがあって、300字以上書くと自動で記事の内容に沿ったタイトルをつけてくれるというもの。わたしは記事を書くたびに、必ず一回は使うようにしている。 help.hatenablog.com しかし、つけてくれるタイトルがなんかこう…違う、そうじゃなくて…!っていうもどかしい感じなことが多い。なかなかうまくいかなかったけど、昨日書いた記事で初めてわたしとAIの、記事に対する解釈が一致した! 「古いデザイン雑誌が参考になるし面白い!」みたいな記事。でも初心者が語っていいような内容なのか最後まで悩んでいた。…

  • 「デザインの現場」に目覚めた素人の感想ー25年前の雑誌を読む

    1月にZINEぽいものを作ってから、編集する楽しさに目覚めた。職場で少しやってはいるものの、素人の域を超えるには相当な時間がかかるだろう。 参考になればと買ってみた「デザインの現場」という古い雑誌が、とても参考になるし面白い。職場に持ち込んだりして繰り返し読んでいる。 1984年創刊、2010年3月廃刊。当時の時代感が知れる貴重な資料でもある。 今日は、デザインの現場「文字を組む」特集の内容紹介、特に心に残っている部分、戒めとして覚えておきたいことを書いていく。あくまでデザイン素人の覚え書きだということをお忘れなく。こういう世界もあるんだな〜という軽い気持ちで読んでいただけるとありがたい。 初…

  • 30時間あったら…過去の自分に会いに行く。ー メトロミニッツ No.256を読んで

    東京メトロのフリーペーパー・メトロミニッツで「30時間あったらどこにいく?」という特集をしていた。 連絡通路とかにある おしゃれフリーペーパー みんな平等にある時間をテーマに、想像力が湧き立つ企画だ!こういうの大好き。編集長とクリープハイプの尾崎世界観、小説家でエッセイストの燃え殻の過ごし方が載っていた。それぞれ全然別のことを考えて行動している様子に「自由だ〜」とのびやかな気持ちになれた。 そのあと色々思いを巡らせた結果、わたしは30時間かけて「過去の自分に会いに行く」ことにした。わけわかんないと思うけど、とりあえず説明をしていく。 インドアすぎて、どこ行こう?が出てこない 過去の手帳を分析す…

  • 早く書く練習と、その仕組みの備忘録

    今週のお題「練習していること」ー今日は はてなのお題で書いてみる。 わたしはアウトプットの回転率を上げるべく、目下「早く書く」練習中!手始めにブログを毎日仕上げることをやってみてるんだけど、これがなかなか面白い。といってもまだ連投7日目なので、ここからがきついんだろうけど。今は連投自体にこだわりはないので、体がしんどくなってきたらやめる。 アウトプットの悩みについてはこの間話していて、前回は調べ物編、今回は実践編といったところ。 books-limelight.com 本の感想はもちろん、日常で感じたこと、調べ物をしたこと、なんでもかんでも書きたくて仕方がない。でも時間がなくて書けない。…と思…

  • 有馬かなの生き様が、なぜこんなに胸に迫るのかー【推しの子】感想

    【推しの子】2期は2024年夏アニメで決まりみたいだー!次は一番好きだった「2.5次元舞台編」だし、それまでにちまちま読み返しては味わっていこう。 わたしは先日アニメ1期見て、その後コミックス13巻まで一気読みして悶えていた。 books-limelight.com ストーリーは芸能界の闇に迫る、暴露に近いような刺激的な展開がずっと続く。わたしが語りたいのは、そんななかで足掻き苦しみながらも輝き続ける登場人物たちみたいだ。とくに、有馬かな。彼女の生き様がこんなに胸に迫るのは何故だろう…そのことが知りたくて、今日は記事にしてみようと思う。ネタバレあり。 【推しの子】 4 (ヤングジャンプコミック…

  • ブログのカスタマイズに挑むため、作成プランを練る。

    わたしはブログのカスタマイズをします。とここに宣言することで、強制力を高めるための記事。いいんです最終的にできれば。なんだってしましょう。 books-limelight.com 1月に始めた「宣言」シリーズ(ネーミングもうちょっとなんとかならないか)も今回で3回目です。1回目はZINEのようなものをつくり、2回目はこのブログのロゴをつくりました。books-limelight.com やりたいと思っていても、押し寄せる日常に流されて実現できないことが多いです。顔も名前も知らない、でも確実にいるみたい読んでくださっている方々に向けて。人差し指を突き出してここに宣言し、1年越しのタスク「ブログの…

  • 1日「1にんじんと1孫子」 謎な並行読み実施中

    1日「1にんじんと1孫子」を始めてしばらく経った。 1日1区切りずつ、両方とも読み進めるというもの。 風呂で本を読むことが日々のお楽しみなんだけど、最近はちょっと趣向を変えて遊んでいる。 今までは20代前半の頃読んだ小説(江國香織、よしもとばなな、平安寿子など)の再読が中心だった。昔は感傷的な世界にどっっっぷり浸かっており、生きるのもさぞ辛かったろうと読み返しながら思う。 わたしはどうやら少し鈍感になれたようで、ずっとこの系統を再読してたら自家中毒を起こしそうになった。感傷的すぎるのは今の自分によくない。 長くなったけどそんなわけで、「1にんじんと1孫子」にたどり着いた。今日は2書を選んだきっ…

  • 【推しの子】一気読みして直下で落ちる

    うう〜〜推しの子が面白い!! アニメ1期は見ていて、漫画も読みたいなと思ってたら実家にあった。明日仕事だし、アニメが4巻までの内容だったからひとまずちょっと先まで読んでみるか…と読み始めたら、朝だった。 やー、これは一気読みしちゃうよ!展開も人物たちも魅力的で惹きつけられる…!!いま(2024年3月24日現在)ジャンプ+アプリで初回全話無料で読めるので、最新話まで追ってからアニメ2期に向けて再読するつもり。 今日は再読に向けて、あらすじや章構成をメモがきで残しておく。ネタバレあり。 【推しの子】 10 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) 作者:赤坂アカ×横槍メンゴ 集英社 Amazon…

  • 読書<体験、ハンター×ハンターな間柄、イベントは祭り。

    週末に個人でお仕事やってる人のイベントにお手伝いしにいってきたのだけど、別世界を体験できて本当に楽しかった。まだ余韻に浸ってる。浮かんできた言葉を掴んでここに入れておく。 お花のイベントだった。花はいい。癒しだ。 読書<体験、機会があれば体験優先 ハンター×ハンターな間柄に憧れる イベントは祭り。求める祭りはこんな感じだ 読書<体験、機会があれば体験優先 本より体験。実体験に勝るものはないなあ。得るものの濃さと、受け取る量が全然違う。 自分の知り得ない世界を知れるのが本のよいところだけど、体験できることはどんどん体験したほうがいい。体験する機会が得られたら、本の世界に戻りたくなる気持ちをぐっと…

  • 途切れかけの習慣をつなぐ仕組みはー今日の3ステップ

    2〜3日に一回更新のこのブログが4日空いた。戻って来れないかと思った。 個人で仕事をしている人がイベントをやるということで、スタッフとしてお手伝いしていたのだった。すごく刺激的で久々の接客も楽しくて、心が満たされた…結果、読まなくても書かなくても大丈夫になってしまっていた。 2日空きはまあよくあること、3日空くと焦燥感、4日目の昨日は少しだけブログのない人生を考えた。戻ってこれなくてもまあ、よいのかもだけど。 ブログの更新習慣が途切れそうないま、習慣自体の再検討と、つなぎとめる仕組みを考える。これで復活を試みる。 前回の危機を思い出す 本を読むー「性格4タイプ別 習慣術」 まとめてこれすらネタ…

  • 興味のあること、まとめて一つに。永野護デザイン展に行ってきた!

    2024年3月、永野護デザイン展に行ってきた。興味のあること、まとめて一つに。このくらいに独自の世界をつくりたい。 ところざわサクラタウン。なんとも不思議な建物だった。 漫画や作品紹介が中心ではなくて「デザイナー」永野護としての切り口だから、より頭の中だったり辿ってきた道を感じるような展示会だった。家族が「ブレンパワード」「ファイブスター物語(ストーリーズ、以下FSS)」が好きで、今回わたしは同行するっていう温度感だったのだけど、こないだ話した通りわたしもFSSにハマったので二人とも熱量高めで見れたのが嬉しかった。 books-limelight.com せっかくだから原画をたっぷり味わいたい…

  • 名前が思い出せない作品②

    複数のエッセイを並行読みしていたら、立て続けに「年をとって言葉が出てこなくなった」という話が目に入った。まず固有名詞から出てこなくなる、らしい。 文章を書く仕事をしている人でもそうなんだから、わたしもそのうち言葉を失う時がくるのだろう。 でももう、きてるっちゃきてる。あ、あの話読みたいな…あのシーン…なんだっけ…… 読み返したい作品の、名前が出てこない。 books-limelight.com 前にもあって、その後も何回かあったけど記事にはしてなかった。もはやこれすらネタにして、思い出したらうれしーーー!ってことも記事にしちゃえばいいんだ。 ちなみに今回のおぼろげな記憶はこんな感じ。 主人公の…

  • 守備範囲外のマンガにハマるー永野護「ファイブスター物語」の話

    家族に同行して永野護デザイン展に行くことになった。 永野護といえば、「ダンバイン」「ガンダム」「ブレンパワード」などのメカニックデザインを手がけ、自身は「フール・フォー・ザ・シティ」「ファイブスター物語(ストーリーズ)」などマンガも描いて映画まで作っちゃってるらしい。自分の範囲外のことを知れるよい機会だ。 少しは知ってから行きたいなと思って、ファイブスター物語(以下FSS)を読み始めたらまんまとハマってしまった。全然理解できてないんだろうけど、面白い!!! ファイブスター物語 (1(1998 edition)) (ニュ-タイプ100%コミックス) 作者:永野護 角川書店 Amazon 物語が入…

  • 1年1/5終了、「ごぶんのに」期の雰囲気づくり。ーみうらじゅん著「ない仕事」の作り方 を読みながら

    2024年は月曜日スタートで、52週間と2日で終わります。昨日(3/10.日)がちょうど10週間目の終わりでした。1年の約1/5が過ぎたことになります。 なんでいきなりこんな話をしたかといえば。年始から仕事で業務タイムアタックして遊んでるんですけど、そのためにつけ始めたウィークリー手帳で気がついたんです。 そしてなんとなく、2024年を「10週間×5期+ボーナスタイム(2週間と2日)」と割り振って生きてみたら楽しいかな~なんて考えています。 手帳に書き込んでみた。分かりにくいけど、こんな感じ そんなわけで、今日から始まった「ごぶんのに(2/5)」期の雰囲気を、みうらじゅんの「ない仕事」の作り方…

  • 悲しみはグラデーション ーよしもとばなな著「ムーンライト・シャドウ」感想。

    あまりにも悲しいことが起きて、もう一生立ち直れないと思っても、時が経つにつれまた立てるようになる。それもまた悲しいことだと感じる。 キッチン 作者:吉本ばなな 幻冬舎 Amazon 昨日に引き続き、吉本ばなな著「キッチン」のレビューをしていく。今日話すのは最後に収録されている「ムーンライト・シャドウ」。この作品は2021年に小松菜奈主演で映画にもなっているみたい。 主人公が走る早朝の風景と、グラデーション状に描かれる悲しみが朝もやみたいにいまも漂っている。 (ふわっとした)あらすじ 夜は明ける、悲しみもまた 悲しみはグラデーション (ふわっとした)あらすじ 4年の時を過ごしてきた彼はもういない…

  • あの頃のわたしたちに会えるーよしもとばなな著「キッチン」再読レビュー

    よしもとばななの「キッチン」を再読した。読み進めるうち、友人との古い記憶が蘇ってくる。年齢でいうと、21歳とかそのくらい。恐ろしく昔だ…!不思議なことに、以前レビューした著者の別作品「白河夜船」で思い出した友人と同じだった。どうやらこの人の本を読むと、あの頃のわたしたちに会えるらしい。今みたいに相互理解の最短距離を目指して分かりやすく伝え合うのではなく、感覚と感覚で気持ちのやり取りをしていたあの頃だ。 キッチン 作者:吉本ばなな 幻冬舎 Amazon 「キッチン」は吉本ばななが初めて出した小説で、3話収録されている。「キッチン」「満月ーキッチン2」そして大学の卒業制作作品「ムーンライト・シャド…

  • アウトプットが追いつかない。動ける言葉を探すための読書。

    あれもしたい、これもしたいと日々動きまくってるせいで、本の感想が間に合わずレビュー待ちの本が2桁になってしまった。 宿題化して焦る やる気が落ちる 後回しにして別のことをやる 気がつけば上記をずっとループしている。これはバグだ。思考バグを一掃できる行動は、思いつく限り2つ。 「まるごとやめる」 or「回転率を上げる」 というわけで一瞬ブログやめかけたけど、これがなくなったら書く機会が減ってどんどん気持ちを吐き出せなくなり、以前のモヤがかかったわたしに戻ってしまうだろう。 そんなわけで、今日は読書レビューの回転率を上げるために何ができるかを考える。動ける言葉を探すために2冊の本を再読した。 ①ア…

  • 新たな試みに情緒不安定はつきもの【創作の先輩方を観察する】

    最近は色々と新しい試みをしている。1月はZINE(ぽいもの)をつくり、2月はブログのロゴをつくった。 新しいことをするとやっぱり当たり前に不安定になる。今まで出来てたことができなくて泣きたくなったり、全部が無駄に感じたり。誰かに弱音を吐きたくなる。 情緒不安定は自分も周りも辛いので、今後も続けるであろう新たな試みをどんなつもりで乗りこなしていこうか、そんなことを考えている。 そもそも情緒とは? 事に触れて起こるさまざまの微妙な感情。また、その感情を起こさせる特殊な雰囲気。 goo国語辞書より引用 うーん、まさにだ。そりゃ今までにないことをしてるんだから、今までとは違う感情が起こるのも全然不思議…

  • ブログのロゴができて、そして動きはじめる歯車

    ブログのロゴ、できたー! トップ画面の設定などは日を改めて… 満足度はまあ、うん、60点くらい。リアルな数字。後で詳しく振り返るけど、なんか今回はあまり迷いがなくてそこは嬉しかった。 それはそうと、なんか動き始めた音がする。わたしが日々書きためていたガタガタの思考の歯車たちが、なんだかかみ合って少しずつ動いてきた、そんな気がしている。 ロゴづくりは意外と迷いがなかった 同時進行制作ではじまる連想ゲーム 支えてくれた本たち 「ロゴのつくりかたアイデア帖」遠島啓介著 「強くなる本」岡本太郎著 歯車は動きはじめた。そんな今大事なこと ロゴづくりは意外と迷いがなかった 今回の材料はブログ名「BOOKS…

  • ブログのロゴをつくるため、作成プランを組み立てる

    わたしはロゴをつくります。とここに宣言することで、強制力を高めるための記事。そうです、1月にやったやつの第2弾です。2月もなにかやろうと思いながらもう終盤。前回は頓挫しかけてひいひい言いながらも、つくり終わった後に成果物が残る快感と、山登りした後のような達成感・爽快感が忘れられず、またやってみることにしました。 【動機】 【作成プラン・物理】 ロゴの文言 イラスト 【作成プラン・精神】 締め切りは、2月末とする。 初めてなんだから、出来栄えは気にするな やることリスト 参考文献 よし、あとは手を動かすのみ 【動機】 なんでつくりたかったのかを覚えておくことは大切です。 転職して通勤時間が長くな…

  • 自分専用「ふっかつのじゅもん」ー俺の歯の話(バレリア・ルイセリ著)レビュー

    何が起きても、自ら復活できるのがこの男。世界が、他人が、どんな状況で何が起きようとも。この人間は自分で自分に意味を持ち、立ち上がれる。わたしは誰がなんと言おうと、この物語と、この生き様が、好きだ。 俺の歯の話 作者:バレリア・ルイセリ 白水社 Amazon バレリア・ルイセリの「俺の歯の話」。装丁と書き出しに心掴まれて、独特な語りのテンポに惹きこまれて、あっという間に読み終えた。 読んでからもう何ヶ月も経つのに、わたしは今日もサンチェス・サンチェスのことを考えている。 あらすじ 不屈の男、サンチェス・サンチェス 自分専用「ふっかつのじゅもん」 わたしの「ふっかつのじゅもん」 意味と価値を吹き込…

  • 本じゃなくて文が好きなだけなんじゃないか説(並行読みがとまらない)

    めくるめく、めまぐるしき日々よ。(言いたかっただけ) 並行読みしすぎて、訳が分からなくなっている。 今読んでいるのは 本じゃなくて文が好きなだけなんじゃないか説 ブログサービスさまよい読みもまた楽し はてなのいいとこ"引用スター" とにかく、誰かがなんか言ってるのを読むのが好きなんだよなあ 今読んでいるのは いまのわたしの頭のなか 母なる夜(早川書房) カートヴォネガット 怪奇クラブ (創元推理文庫) アーサー・マッケン ナガオカケンメイの考え (新潮文庫) ナガオカケンメイ 自己流園芸ベランダ派(毎日新聞出版) いとうせいこう 死ぬための生き方 (集英社文庫) 佐藤愛子 ここに再読と勉強の本…

  • わたしの話は、長い。「悪文」を読んでテコ入れ中

    昨年末あたりからどうもブログの文章が長くなりがちで、平気で3000~4000文字になってしまっていた。中身が充実していればそれでも全然いいと思うのだけど、わたしにその技量は今のところない。 自分のブログの適正文章量は「1500~2000文字」くらいと考えている。どんなに長くても2500までかな。このくらいなら勝手に持論を展開しまくってても、なんか変なこと言ってるな~ってなんとかOKしてもらえそうな気がする。 しかし自分のいいたいことをこの量にまとめ上げる、ということがなかなか難しい。そこで、今回は「話(文章)が長すぎる」ことを解消すべく、「悪文」でテコ入れを図る。 悪文 (第三版) 作者:岩淵…

  • 読書好き、うつる。ー目指すは古本屋のような家?

    次から次へと本を買ってくるわたしに「要らない本は処分しなさい!」と言い続けてきた家族が、読書にハマりました。人が何かに夢中になっていく姿を見るのは楽しいものです。過程を綴っておきます。 きっかけはカート・ヴォネガット 猫のゆりかごの訳わからなさと最後の着地が好きだったので、なんの気無しに勧めてみたところ当たりました。次に読んだタイタンの妖女で決定的なものになり、今ではこの通りです。 書店に売ってないものばかりなのに、もうほぼ全部集まってる。すごいよなぁ。 分野はアメリカ文学 もともとアメリカ古着が趣味なこともあってか、集めるのはアメリカ文学がほとんどです。シャーウッド・アンダーソンやジョン・ア…

  • 思考バグと自戒の書

    またやってしまったやったほうがいいことをしてしまったやりたいことと やったほうがいいことの違いがまだちゃんと見分けられなくて 不毛な時を過ごす ・ やったほうがいいことは、そう自分に言い聞かせる時点でやりたいことではない。少し考えればわかることなのに、すぐ見えなくなる。いつもここがごっちゃになってしまうのは何故なのか? ・・ 「先々のことを考えて」「未来の役に立つから」 自分に語りかける瞬間に、少し離れて自分を見る。ちくちくしている。周りにも嫌な雰囲気を撒き散らしている。不要な"頑張ってますアピール"をしている。誰に頼まれたわけでもないのに、自分で考えてやったことなのに、自分にやらされてる。こ…

  • 自分の感情に仕事を与えるー読書「じつは、わたくしこういうものです」からの展開

    今日の記事は、読書後に湧き出てきた空想をもとに、自分の頭の中にある構想を深堀りしてみようという試み。「じつは、わたくしこういうものです」という本を読んでから空想が楽しくてとまらず、妄想レベルになってきたためやってみる。 先に中身をいうと、「自分の感情に仕事を与えて、脳内の商店街を繁栄させる」ことを考えている。我ながら妄言中の妄言。意味不明な話を聞いてみる好奇心と少しの暇がある人にだけどうぞです。 books-limelight.com 長年の課題「感情のやりくり」 自分の感情に仕事を与える 目指すは商店街の繁栄 自分を"回す"仕組みづくりで、調和を目指す 長年の課題「感情のやりくり」 わたしが…

  • 空想ひろがる"架空の仕事人"インタビュー集「じつは、わたくしこういうものです」レビュー

    最近は、自分の新たな一面づくりに精を出す日々です。(昨年末にブログ書いてたらそんな気持ちになったんです。)この一面を前に出していきたいから、そうするとこれはやったほうがいいな。逆に今までやってたあれは不要だから、習慣から外そう。とか組み合わせていると楽しい。思ったより順調で、年末に総括するのがいまから楽しみだなあ(気が早い)。 そんななか、一面づくりがさらに捗りそうな本に出会いました。 クラフト・エヴィング商會の「じつは、わたくしこういうものです」。 じつは、わたくしこういうものです 作者:クラフト・エヴィング商會 平凡社 Amazon なんだこの本、世界が膨らむふくらむ 好きだった架空の"わ…

  • 感情が理解を追い越していくー「最高の任務(乗代雄介著)」を読んで

    乗代雄介著「最高の任務」を読んだ感情を話していく。 誤字ではない。今日書くのは「感想」に満たない「感情」となる。 終盤にかけて涙が止まらなくなり、嗚咽しながらなんとか読み終えた。帰ってきた家族のどん引きした顔。時間をおいて読み直しても変わらない。 感情が理解を追い越してしまった。仕方がないので、この感情を深堀りしてみる。 あらすじ 叔母の痕跡を探して 説明したいんだが涙が止まらない こういう作品は他にもあって、 あらすじ 「最高の任務」は、主人公・阿佐美 景子と、亡くなった叔母・ゆき江にまつわる3部作の最後の作品。 1作目「十七八より」は回顧録で、高校生の頃の叔母との記憶を、会話を一つ一つなぞ…

  • 前に進みたいがために書き出す、進めないことを確認する作業-生き方の問題(乗代雄介著)感想

    乗代雄介著「最高の任務」を読み終えた。2つの中編からなる本で、今日は1つ目の「生き方の問題」について話をしていく。 最高の任務 (講談社文庫) 作者:乗代雄介 講談社 Amazon 過去には「十七八より」、「本物の読書家」を読み、それぞれにうまく言葉にできないうめき声のようなレビューを書いている。どうやって話したらいいか分からないのだけど、その時に感じた気持ちを何とか書き残したくて書いた結果のひどい文章。だけど恥を上塗りしながら今日も書いている。 しかし、今回少し趣向が違うのは、初めてそんなにハマらなかったところにある。なんとなくほっとしているのは、盲目な読者ではなかったことへの安堵だと思う。…

  • つくる醍醐味ぜんぶのせ展覧会。ggg「Daijiro Ohara HAND BOOK」展に行ってきた。

    1月末までギンザグラフィックギャラリー(ggg)でやっていた「Daijiro Ohara HAND BOOK」展に行ってきた。 最終日ギリギリに滑り込んだ デザイナーの大原大次郎をちゃんと認識したのはこの展覧会だった(不勉強)。でもつくっているものはたくさん知っていた。 入って早々に浴びたのは、見渡す限りの制作メモ、メモ、メモ! ここで3パーセントくらい。とにかくすごい量 ギャグの顔が何パターンもあって楽しい サケロックとか、星野源とか、好きで集めていたジャケットの制作過程が見れたのが嬉しかった!電気グルーヴ、鎮座ドープネスなどもあったし、とらやのビジュアルもやってて驚いた。 わたしは初めての…

  • 人は書いたら編みたくなるらしい。(はじめてのZINE・完)

    はじめてのZINEが完成した。 手前が試作、奥が完成版のつもり なんどやってもバランスが取れない表紙(もー悔しいから載せない)、校正まで気が回らずあやしい日本語、など足りないものはまだまだあるけど……楽しかった! ブログで日頃つらつらと書いていることが、レイアウトを考えて、紙に落とし込むだけでこんなに見え方が違くなる。 ちょっとうるっときそうなくらいには感慨深い。 人は書いたら編みたくなるらしい。 なぜ編集したくなるのか?紙に印刷したくなるのか?深く考えずにこう思うことにした。やってみたいと興味が湧いたら、なぜ?目的は?損しないか?そういうことじゃない。そういうことじゃなかった。 やってみたい…

  • 初めてのZINE制作は。頓挫しかけて、でも諦めない

    遅くなりましたが、「きょうのはてなブログ」で好きなら好きといつだって言おうと話した記事を取り上げていただきました!1ヵ月半ぶり3回目です。新しく読者になってくれた方もいて、とても嬉しいです。ありがとうございます✨ 今回も記念にスクショしました。 1度目は急激に上がるアクセス数に震えあがって情緒がおかしくなり、2度目は素直に嬉しいと思えたことに嬉しさがこみ上げるという、これもまた不思議な感覚でした。 3度目のいま、もちろんとても嬉しい!キャプションもつけてくださり(前もゆったけど、自分の記事に他の人が考えた小見出しが付くのが本当に嬉しい)有難いことです。 しかし残念ながら、いまのわたしは「……そ…

  • 言葉を選び、考え、積み上げる。自らを建築する主人公ー東京都同情塔(九段理江著)レビュー

    九段理江著「東京都同情塔」を読んだ。言わずと知れた第170回芥川賞受賞作、やっぱり気になって手に取った。 自分を建築するために、言葉を選び、考え、積み上げる。主人公のストイックなあがきと苦しみに魅せられた。少し先の未来の悩みは、こんな感じかもしれない。 東京都同情塔 作者:九段理江 新潮社 Amazon あらすじ キーワードは「AI」「建築」「自問」 「AI」…主要な登場人物の一人 「建築」…建てるのは塔だけじゃない 「自問」…自分を建てるのにかかせない 少し先の未来の悩みはこんな感じだろうか 帯文に対する、わたしなりの回答 あらすじ この物語は、国立競技場の建設にザハ・ハディド案※が採用され…

  • 好きなら好きと、いつだって言おう。(ほしかった本が手に入ってうれしいよ、というだけの話)

    今日はちょっと気持ちがふさいでいるので、最近あった嬉しいことでも思い出して浸ろうと思います。以前話していた、3つの読みたい本が全部手に入ったのです。目標どおり年内に!しかもなんだか、示し合わせたように! books-limelight.com 一日で全部手に入ったのだった 好きだって言っていたからだよなあ 欲しかった3作品 「橋のない川」住井 すゑ著 「読者に哀れみを」カート・ヴォネガットスザンヌ・マッコーネル作 「ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ」乗代 雄介著 しんどくても。こういうことがあると頑張れそう 一日で全部手に入ったのだった まあ、一冊はフリマサイトでチェックしてたら全巻セット…

  • 【訂正】AIチャットくんの性能について

    「GPT3.5turbo」でした。 すみません、昨日の記事内でAIチャットくんについて触れましたが、性能に誤りがありました。正しくは以下の通りです。 【訂正前】AIチャットくんの性能はChatGPTの(×)有料版と同じターボ版 【訂正後】AIチャットくんはChatGPT3.5ターボ版 調べたところ、有料版はChatGPT4からのようです。 ちなみに、ChatGPT3.5ターボというのは、AIチャットくんのサイトでは「本家よりスピーディー」とうたっています。無料版のChatGPTが3.5なので、ターボになっているぶん性能がいい、ということらしいです。 LINEでお友達登録をすればすぐ使えるのは本…

  • 2024年に取り組む難解本『IMONを創る』再レビュー(いがらしみきお著「IMONを創る」感想)

    前回よく分からずじまいだった「IMONを創る」を通読したら全体観がつかめた気がするので、再レビューします。 わたしときたら年が明けてからIMON、IMON…とうわ言のように繰り返し話すので、家族からうるさい!とIMON禁止令が出てしまいました。なのでここで吐き出させてもらいます。 2024年の一冊目に選んだこの本が、きっと今年一番読む本になりそう。そのくらい難しくて、でも読めば読むほどに気になる本です。 IMONを創る 作者:いがらしみきお 石原書房 Amazon 【復習】IMON(イモン)とは、人間側のOSです。 通し読みしたら、意義はみえた OSアップデートは、PC・スマホから学ぶ プログ…

  • ビジュアリストの読書観。「言葉を離れる(横尾忠則著)」レビュー

    えらい時間のかかった読書でした。1ヶ月くらい一緒に過ごしてたかも。多少ムキになって読んでいた感はあります。 言葉を信用しない、ビジュアリストの読書観。文章に埋もれることが幸せなわたしにとっては、物事の捉え方の違いをこれでもかと味わえた本でした。 言葉を離れる (講談社文庫) 作者:横尾忠則 講談社 Amazon あらすじというか、多分こんな本 言葉はまやかし 体験にまさる感性の学びなし それでも読む時は来る ビジュアリストの見える世界 本当に言葉を離れていく 自分はどうだろう?読んで、動いて、進むほかないか あらすじというか、多分こんな本 ユリイカで2011年~2014年の間に連載していたエッ…

  • 【Kindle Unlimited 反省会】笑っちゃうくらい読まなかったので退会した

    2024年1月14日、わたしはキンドルアンリミテッドを退会した 2023年10月15日、読書の幅を広げたいとKindle Unlimitedに入会した。ちょうどその日まで3ヶ月×月額99円セールというのをやっていて、試すのには絶好の機会だったからだ。 books-limelight.com 結果、読んだのは初めの1ヵ月くらいで、その後は笑っちゃうくらいぜんっっぜん読まなかった。その間、紙の本は変わらず日々読んでいた。 読むチャンスはいくらでもあったのに、どうして電子書籍に手が伸びなかったのか?今日は反省会の記事である。 「習慣化」が繁忙期で叶わず 本棚っぽくないと読む気が起きない 損した気分?…

  • 生き直すなら、こんなふうに。ハゴロモ(よしもとばなな著)感想

    わたしは以前、何もかも分からなくなる、という体験をしたことがあります。 どうして朝起きて、メイクして、服を着て、誰かと会って、ご飯を食べて、夜眠っていたんだっけ。一つひとつに何の意味がある?そもそもどうやってやるんだっけ?笑っちゃうようだけど分からない。生活がまるごと空中分解したようでした。 あの時は途方にくれました。もう断片的にしか覚えていませんが、今は再生して、なんとか元気にやっています。 もうあれは勘弁だな~と思いつつ、まだ先はそこそこ長いので、また起こることもあるでしょう。 再生するなら、もう一度生き直すなら、こんなふうがいいかな。そう思った小説がこの「ハゴロモ」です。 ハゴロモ 作者…

  • ファミレスは人間交差点:和山やま「ファミレス行こ。上巻」レビュー

    前回のカラオケ行こ!に続いて、続編の「ファミレス行こ。上」も読んだので感想を話していきます。 ファミレス行こ。 上 (ビームコミックス) 作者:和山 やま KADOKAWA Amazon 東京の大学に進学した聡実(さとみ)くんは、ファミレスでバイトをはじめました。ヤクザの狂児(きょうじ)は大阪が本拠地ですが、東京にも定期的な用事があり2人の交友は細々と続いています。 いや~、一冊まるまる前振りっちゃ前振り(主観)なのに、新たな登場人物一人ひとりに魅せられて。後ろでわちゃわちゃ動いてるのが楽しかったです✨ 今日はちょっと立ち止まって考えたことや、好きなシーンなど感想を話していきます。いつも話し込…

  • わたしはZINEをつくるので、具体的な作成プランを話します。

    わたしはZINEをつくります。とここに宣言することで、強制力を高めるための記事。いいんです最終的につくれれば。なんだってしましょう。 去る1月7日は一日創作デーで、ずっと興味があったZINE作りに取りかかりました。一日あれば余裕でしょー!と思っていたわたしは浅はかだった。迷宮に入りかけて、気分転換に神田伯山のラジオを聞き始めてそのまま終わった。 そして仕事が始まった今……これ、絶対頓挫するやつだ……!と思い、これを書いているわけです。いうからには、やりますよ。見ていてください、このあがきを。 【動機】 【作成プラン・物理】 【作成プラン・精神】 〆切日は1月末とする 初めてなんだから、出来栄え…

  • ヤクザと中学生のカラオケ特訓物語―和山やま「カラオケ行こ!」マンガレビュー

    この人のマンガは見かけると即買いしてしまう 和山やまのマンガ「ファミレスいこ。」を買ったので、まずは前作の「カラオケ行こ!」を再読しました。 カラオケ行こ! (ビームコミックス) 作者:和山 やま KADOKAWA Amazon カラオケ行こ!は、中学生で合唱部部長の聡実(さとみ)くんが、何故かヤクザの若頭補佐・狂児(きょうじ)の歌の特訓に付き合うことになり、カラオケに通う物語。これだけ聞くと何なんだ??って感じだけど、読むとすんなり世界に入れてしまいます。 やっぱ面白い~、この雰囲気。「夢中さ、きみに」「女の園の星」とかにも共通してるけど、作者の唯一無二の世界観だと思います。主人公と準主人公…

  • 世にも恐ろしい「ノミ」にまつわる小説。江國香織「ぬるい眠り」短編集より

    はっきりとわかったことがある。世界は大きく二分できるのだ。ノミにさされた人間の世界と、ノミにさされていない人間の世界と。 江國香織著「ぬるい眠り」より引用 世にも恐ろしい「ノミ」にまつわる小説を読んだ。 短編集「ぬるい眠り」は、著者の江國香織が20代前半頃の作品が中心になっている。確かに少しだけ雰囲気が違うような、でも確かに著者が書いたことが分かるような小説だった。 恋の終わりを確かに感じながら淡々と生きる大学生を描いた表題作の「ぬるい眠り」、知り合いでもない人の葬式に参列する夫婦と、それに惹きこまれていく主人公の話を綴った「清水夫婦」、著者の別作品・きらきらひかるの10年後の姿を映した「ケイ…

  • わたしのブログは宇多丸流。「ザ・シネマハスラー」「ライムスター宇多丸の映画カウンセリング」より

    気が付くと、またシネマハスラーを読んでいる。この本、わたしのブログの教科書なんです。 TAMAFLE BOOK 『ザ・シネマハスラー』 作者:宇多丸 白夜書房 Amazon ーー風の吹くまま、気の向くまま、何を観るかはサイの目次第 映画博徒の看板しょって、歩いてみせますキネマの天地ーー 宇多丸著「ザ・シネマハスラー」帯文より引用 懐かしい~!といってもヘビーリスナーではなかったですが。 「ザ・シネマハスラー」は、ライムスター宇多丸が以前やっていたラジオ番組の映画評論コーナーです。名作と迷作がごっちゃになったサイコロを毎週振って、出た目に応じて宇多丸が映画を観て、それを論じる。 誰もが注目するあ…

  • 哲学×プログラミング…じゃない??「IMONを創る」第1部レビュー

    2024年が明けましたね。今年もどうぞよろしくお願いいたします。新年早々の地震や事故で胸を痛めております。気をつけようもないことばかりで、どうしたらよいのでしょうか。今大変な思いをされているみなさんの平穏な日常が戻ることを祈るばかりです。 今日の一冊を話し始めたいところなのですが、2024年はじめの一冊に選んだ本「IMONを創る(いがらしみきお著)」がわたしにとっては激ムズで。まだまだ理解が及んでおりません。 なので、概要をつかむためにも、こういう本があるんですよ、という軽~い紹介から入りたいと思います。一つ言えることは、わかってないんだろうだけど!!なんか楽しいしもっと知りたい!!です。 ぼ…

  • 自己表現を試す場として、心して書くべし。ー2023年のわたしより

    2023年が終わる。わたしは来年のわたしに言いたい。 心して書くべし と。 今年は5月に読書ブログを開設してから、とにかく書きまくった。今日で131記事目で、2日に1回以上は何らかの記事をアップしていたことになる。 記事をアップしていない時も書きたいことの整理や下書きをしているので、もう書くことを考えない日はなかった。憑りつかれたようだった。 書くってのは、その対象について深く深く考えることだ。興味があるものを書く時、すごく楽しい。いつまでもこの時間が続けばいいなと思う。でも、悩みについて書く時っていうのは、どこまでも深く深く落ち込んでしまう。やみくもに本を読んで正解を探したところで、その場し…

  • 実写化ドラマ最終話「自転しながら公転する」感想。ドラマ独自の言葉遣いで、いい着地を見届ける。

    実写ドラマ・自転しながら公転するの最終回「足りないふたり」観ました。3話構成で、2話のTVerお気に入り数が4.6万人、最終話は12月29日時点で6.3万人まで増えていました。 前回気になっていたプロローグとエピローグはやらなかったですね。その分、都と貫一のやり取りに終始していて、いい感じに着地してました!個人的には最終話で急上昇です。ああ、最後まで見てよかった…!! 1・2話でごちゃごちゃ言っててごめんなさい…と反省しながら、最終話のいいなと思った部分をレビューしていきます。 本で読んだときの響いた部分と重なるところがあるので、解釈が本寄りになるかもしれません。こんな風に受け取った人もいたん…

  • 本棚を前に、小話の世界に浸るーこばなしけんたろう(小林賢太郎著)感想

    下北沢に、両方の壁が全部本棚、というカフェがある。 真ん中に一本、レジに通じる道があって、両隣の本棚に向かい合うようにしてソファや椅子が置いてある。 本を読んだり、本棚をみたり、自分の作業をしたり、みんなそんなふうに黙々と過ごしているのが好きでたまに行く。 先日も待ち合わせの前にふらっと立ち寄ると、この本が目に入ってきた。 短篇集 こばなしけんたろう 作者:小林 賢太郎 幻冬舎 Amazon ラーメンズとして活動していた、小林賢太郎の小話が載っている本。 持ってきた本を読もうとしていたのに、独特な世界に惹きこまれて、一時間ほどの滞在はすべてこの本を読むことに費やした。 イメージでいうと…けだる…

  • 【ドラマ2話感想】自転しながら公転する・実写化レビュー

    実写化ドラマ・自転しながら公転する2話「ふたりの距離」を観ました。 TVerのお気に入り数が1話「最悪の出会い」を観た時は4.6万人だったんですけど、2話目を観た23日時点で5.7万人になってました。1週間で1.1万人増…!当たり前ながらドラマってすごい数の人が見てるんだなと。すごいことだ。 1話の感想は終始「貫一ってそんな奴じゃない!」とかばい続ける謎の擁護派レビューとなりました。今回はどうなるでしょう。前回同様、原作との違いと、思ったこと、3話目はどうなるか?って感じで感想を話していきます。 books-limelight.com 原作と違う部分 哀しいけど本当のところ 2話で印象的だった…

  • 未来へのメモ:年末年始に読みたい本、書きたい記事

    本が読みたい。記事が書きたい。圧倒的に時間が足りない。 年末ってなぜこんなに忙しいのだろう。本を読みたいのにキャパオーバーしててぼーーーっとするし、書きたいことを後でメモしようとして忘れてしまう安定のポンコツさ(これはいつもか)。 時間がなくてなんにも手につかない~~。でも、時間がある時も意外と手をつけないもんなんだった。土日は完全に休みなのに、本を読みまくるかと思えばそうでもなし、記事を書きまくるかと思えば以下同文。 これは年末年始の長期休暇、危ないぞ。あはは、うふふ、であっという間に仕事始め、そしてまた余裕をなくす日々がはじまってしまう! 来たる空白期間に向けて、やりたいことをメモメモメモ…

  • 2000年代のブログの世界に憧れている自分がいる(平安寿子「恋愛嫌い」を読んで)

    2023年現在、ブログを始めたと伝えたときの反応ナンバーワンは「なんでブログ?オワコンじゃね?」である。今年何度言われたことか。まあ数人にしか言ってないし、繰り返し言ってくるのは家族なんだけど。 確かに、いまどこかに書いておきたいと思うなら断然noteだろう。さらに言うならいまは文章じゃなく写真、動画の時代らしい。やるならInstagram、youtube、TikTok、なんである。 じゃあなぜわたしはブログをやっているのか。振り返ると見えてきた。わたしは2000年代のブログの世界に憧れている。多分、この本の影響が強い。 恋愛嫌い (集英社文庫) 作者:平安寿子 集英社 Amazon 平安寿子…

  • 実写化ドラマ「自転しながら公転する」1話感想

    ドラマ「自転しながら公転する」1話、見ました。テレビがないのでTVerで。 先日本をしっかり味わったうえで感じたことは、想定通り「原作と結構違うなー!」ということですね。 そりゃあ作ってる人も違うし、600ページ超の本を1時間×3本のドラマに仕立てようっていうのだから、描かれない部分がたくさんあるのはそうだろうなと思うので全然OK。 しかしまあ、間違い探し的な見方をどうしてもしてしまうのが(自分の)残念なところです。でも新たな発見だったり、自分の偏った見方にも気付けたところがあるので話していきます。 原作と違う部分 印象に残ったところ わたし貫一のことが結構好きだったようで 「同じテーマの別作…

  • すでに足りない来年の手帳をカスタムする

    12月時点で来年の手帳の枚数が足りないことが判明したので、「ほぼ日デイフリー版+マイブック(真っ白の文庫本手帳)」の二段構えにカスタムしたよ、という話。 2024年も安定のほぼ日 本の感想とか書きまくってたら速攻でなくなることに気が付く 「マイブック 2024年の記録」を使うことにした 早速書いてみる 本に書き込む禁忌をここで 自分専用の「エモーショナルな本」に! ちなみに厚さはこのくらい 2024年も安定のほぼ日 来たる2024年の手帳は9月にもう買っていて、今年と同じ、ほぼ日のデイフリー版にした。 買ったあとに牧野富太郎モデル(植物図のやつ)があることに気がついたんだよなあ、しかしこれでよ…

  • あなたもわたしも「しょうがない人」(平安寿子著「しょうがない人」レビュー)

    まったく、もう!と思いながらも、人は互いに許容しあって生きているんだった。 主人公を通していろんなタイプのしょうがない人を見ていくうちに、そんな考えが自然と湧いてきた。 今日は、平安寿子著「しょうがない人」をレビューする。 しょうがない人 (中公文庫) 作者:平安寿子 中央公論新社 Amazon あらすじ たとえばこんな「しょうがないひと」 「しょうがない」というか、「しょうもない」というか、 あなたもわたしも「しょうがない人」 あらすじ なんだか自分ばっかり損してる気がする。面倒ごとに巻き込まれて割に合わない。こんなにわたしはちゃんとしてるのに!…とまではいかないまでも、こんな気持ちは結構浮…

  • 書いてよかったと思えるように、この記事を指針として動く。

    まだ全部に目を通してないけど、今年書いた記事を読み返している。がっつりリライトしたい記事ばっかりだろ…!と思いきや、その時の自分なりに一生懸命に書いている気がして、どれも手を入れる気にならない。(自己愛強すぎか?) どこかに提出するわけでもなし、過去の自分の解釈がたとえ間違っていたとしても、その時はそう思ってたんだな、という参考材料としたい。なので残しておくことにした。これが吉と出るか凶と出るか…?まあ、寝かせてみよう。 今週のお題「書いてよかった2023」 日常的に書くことで、自分の内面はすごく変わった。 未来のわたしが「書いてよかった」と思えるように、動く。 今週のお題「書いてよかった20…

  • 主人公じゃないけど、この人がどうも気になる。「自転しながら公転する」感想③

    山本文緒著「自転しながら公転する」のドラマ化まで1週間を切った! ドラマを楽しむためにレビューを重ねてて、今日で3回目。全5回の予定で進めている。なんとなく始まる前に整理したいから、スピードアップしないとな。できるだけさらっとやっていこう。 初回は介護・老い・恋愛・仕事に悩む主人公の都(みやこ)を軸にして、物語全体を振り返った。 2回目は、病気や周囲の変化を経て生活をリサイズするに至った、都の母親を深堀りした。 3回目の今日は、都の恋人「貫一(かんいち)」に焦点を当てていく。 彼は今まで会ったことない感じの人で、どうもこの人が一番気になっている。読み終わった今、ぜひ会ってみたい人でもある。今回…

  • 【読書ブログ2023】今年一番読んでもらえた記事

    ありがたいことに、「きょうのはてなブログ」で本の感想がまとまらない③を取り上げていただきました! 右下にわたしが。紹介用のキャプション入れてくれるの嬉しいですよね 4ヶ月ぶり2度目です。1度目は急上昇するアクセス数に震えあがり、自意識過剰が爆発して新しい記事が書けなくなるなど、初心者ならではの喜びと苦悩を味わいましたが…今回は素直に嬉しいです!やったー! 新しく読者になってくださった方もいて、ありがとうございます!繁忙期で沈んでいた心が浮上したので、今日も元気にブログを書きます。 1度目に取り上げてもらったときは50記事過ぎたあたりで、記念としてまとめ記事に挑戦していました。その時のテーマは「…

  • 【無心で思う】一点を見つめる時間が増えた(読むので思う、の装丁を見ながら)

    年末なんで、なんとなく一年の振り返りで自分の過去記事を読むことが増えてます。ブログのトップ画面をスクロールしていくと、真っ先にこの猫が目に入って気になります。(2023年12月現在) 一点を見つめる猫。気になる… この目、身に覚えがある 一点病ともいうらしい この時間があると"抜け出せる” 「読むので思うネコ」を描いたのは、タダジュンというイラストレーター この目、身に覚えがある 目が合いそうで合わない猫をぼんやり眺めていると、既視感。わたし最近、よくこんな感じで目線が遠くにいってるなぁ。 電車の中や、話している最中に、何かをテーマに考え事をしているわけでもなく。一点を凝視して、どこか遠くへ行…

  • 生活をダウンサイジングする勇気。「自転しながら公転する」感想②

    山本文緒著「自転しながら公転する」は、介護、老い、恋愛、仕事と多方面に悩む主人公の苦悩を描いた長編小説。前回は全体の内容について話したので、今回は主人公(都)の母親、桃枝に焦点を当てていく。 というのも、病気になって自分が別の人間になってしまったように振り回されてしまうところ、後半では自分と家族の現状をしっかり見つめ、生活を練り直して再出発を果たしたところに胸が熱くなったからだ。 books-limelight.com 桃枝目線でざっとおさらいすると、この物語の発端は、桃枝が体調を崩したことにある。昔は主婦として家庭を支えていた桃枝は、重い更年期症状を抱えており、一週間寝たきりなんてこともある…

  • 本の感想がまとまらない③それが楽しくなるなんて日が来た

    本を読んで糧にしようという試みを始めて(そんなコンセプトだったっけ?)だいぶ経ちました。自らの栄養とするにはアウトプットが大切で、人に話したり、感想を書いたりするのもよい方法です。 しかし、感想がまとまらない!これは定期的に起こることで、このブログで話すのも3回目です。1度目は好きな部分が多すぎて、2度目は自分の言いたいことがまとまらなくて、それぞれ悩んでました。 3度目の今日はなんと、まとまんないけど楽しくなってきた!こんな日が来るとは。せっかくなので、ここに至るまでの過程を記しておこうと思います。 "友だちに紹介する”をテーマに、まず1記事書いてみた 好きな文章を全部書き写してみた (副次…

  • 30〜40代、女の悩み詰め合わせ。「自転しながら公転する」レビュー。

    山本文緒著「自転しながら公転する」を読んだ。30・40代の女の悩みを詰め合わせた、わたしにとっては総集編のような本だった。 老いていく親への心配と、介護などで自分の自由がなくなっていくもどかしさ。 確実に若くなくなっていく自分。 将来を約束するには頼りない恋人。 次々と問題が起こる職場。 途中あんまり浮かばれなくてしんどくなったけど、最後まで読んでみて、うん、腹落ちした。 主人公のように、この物語の世界と、登場人物と自分自身とを、ぐるぐる回りながら感想を話していく。 自転しながら公転する(新潮文庫) 作者:山本文緒 新潮社 Amazon あらすじ 悩みは「自転しながら公転する」 明日死んでも悔…

  • 読むので思う。思うので書く。(荒川洋治著「読むので思う」より)

    先日の神保町古書祭りで手に入れた、荒川洋治著「読むので思う」を読んでいる。 読むので思う 作者:荒川 洋治 幻戯書房 Amazon 装丁のデザインに違わず、文章としても肩ひじ張らずに読めるものが多い。 著者が2007~2008年頃に発表したエッセイから66編を収めている。1編あたり3~5ページと短めなので、キッチンとリビングの間のスペースにぼん、と置いて通りがかりに、作業ついでに、という感じでちらほら読んでいる。 本のこと、読書のこと、思考や書くことに関するものがほとんどで、読むうちに考えがふくらんできたので話していく。 カバーがなかったのでとても安かった。これはこれで良い。 読むので思う 「…

  • 西加奈子 短編集「おまじない」の、是か非かよく分からない感想。

    いつかのわたしが買った小説、西加奈子の「おまじない」を読んだ。著者の作品は初読みだった。30ページくらいの短編が8つと、巻末には長濱ねるとの対談が12ページ載っている。それぞれの物語のイラストは、著者本人が描いているらしい。 まあもう今日に始まったことじゃないんだけど、本の感想をまとめるのにかなり苦労した。今回時間がかかったのは、珍しくあんまりハマらなくて、珍しく最後まで読んだ本だったから。 大体ハマらないとその先全く進まなくなるので、自然とレビューは書かないし自分の心にも残らない。でも、今回は最後まで読めたし好きな部分もある。だけど決定的に何かがハマってない。面白い。 おまじない (ちくま文…

  • 一冊しか読んでなくたって、その作家が好きと言っていいと思うんだ。

    山本文緒の「自転しながら公転する」が実写ドラマ化するらしい。12月14日(木)、21日(木)、28日(木)のいずれも23時59分から。楽しみだ~!! www.ytv.co.jp ちなみに、わたしはまだこの小説を読んでいない。亡き著者の残してくれた作品を大事に読もうとするあまり、読めずにいる(という言い訳かもしれない)。 ちなみに単行本と文庫本どちらも持っている。しかし読んでいないのだ。 ドラマを十分に味わうためにも、放映されるまでに今読んでいる本たちを押しのけてでも読もうと思う。 さて今日は、"好きな作家”をどこから公言してよいものか?という話。 結論からいうと、わたしは一冊読んで好きだと確信…

  • 向田邦子著「思い出トランプ」感想。闇に気がついた人間の反応は様々。

    この間読んだ向田邦子作品「隣の女」に魅せられ、その後本屋でたまたま見かけた「思い出トランプ」を読んでみた。 小説新潮にかつて連載していた短編連作で、連載終了を待たずに直木賞を受賞したというこの小説。話数はトランプの絵札と同じ13。連載順ではなく、シャッフルされているのも面白い。 思い出トランプ(新潮文庫) 作者:向田邦子 新潮社 Amazon 「隣の女」はすべて女性目線だったけど、これは男性目線の話が半分以上だった。 人間心理の暗がりを照らす話が多く、この気持ちを深掘りしてよいものか?この闇はめくってもよいものなのか?登場人物たちと一緒に惑う。 深淵を覗くとき、深淵もまた…とよくいうけれど、め…

  • わたしの平気は、誰かのコンプレックス(自由に表現するための思考実験)

    今週末はすこし気持ちに余裕があったので、自分の拗れた部分と向き合ってみました。 昨日は自意識過剰についての記事を書きましたが、なぜ向き合ったかといえば、自意識を乗りこなしてもっと自由に表現したいからなんです。 拗れた部分をほどいて、もっと自由に、かたちにしたい。 そういえば、書くことは平気でできるな 心理的葛藤が強い部分は、AIに任せればいいのか? 思考実験を繰り返して、自分なりの方程式をつくりたい 拗れた部分をほどいて、もっと自由に、かたちにしたい。 この読書ブログをはじめて半年が過ぎて、最近自分の言いたいことは文章だけじゃなくて図説とか、絵で表現したいと思うことが増えました。このブログは自…

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