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  • 「詩は・・・・読者の心をゆさぶり、詩人と同感させるという・・・・詩は音楽に類似し、言葉による音楽と言っても過言ではない」哲学こぼれ話⑧

    哲学のブログで始めたものが、文芸の話が長くなりました。 もうしばらく続けなければなりません。 というのも哲学者Takatura Ando自身が 毎回挙げているノートの存在論の自説の完成(英語に翻訳するまで)を強く意識しながらも「自分程度の学者は世界には数人いる。しかしこの唱和〔会津八一氏が印象といった〕という業の方は独自のものかもしれない」 と言っていたからです。 先生は我が国の連歌や俳諧(連句)のもつ「世界でも稀有な社会的な文藝形式」で世界中の人と交歓できることを示したかったと思います。 「詩は・・・・読者の心をゆさぶり、詩人と同感させるという・・・・詩は音楽に類似し、言葉による音楽と言って…

  • 「今まで知る限り安藤先生以上に教養のある人を私は知らない」哲学こぼれ話⑦

    この出版のおかげで、先生は俳諧の現代随一の巨匠に出会うことになります。瓢左という蕉門下の十哲北枝八代の直系の人物です。 安藤先生は続いて原詩付きで『葦の葉笛』というボードレーヌ・ヴェルレーヌ・ゲーテ・ハイネ・キーツなど31名の仏・独・英の詩人の詩77編をいとも簡単に(私にはそう見えました)和歌訳され白雲山房刊として自費出版されました。 いまはその まえがき に驚きます。歴史を踏まえた国文学の文学史の講義のようです。数年前にお会いした96歳の岩井充子氏の「今まで知る限り安藤先生以上に教養のある人を私は知らない」を思い出します。 まえがきを少し見ると、万葉集の長歌、旋頭歌に始まり連歌、俳諧と歴史を…

  • 「完成した哲学者が日本には二人いる 滝沢克己と安藤孝行だ」哲学こぼれ話⑥

    英・独・仏・そしてギリシャ語でそれが出来たのが白雲山人でした。 加えて漢詩の知識や感興それを和歌訳で示し自費出版したのが 前述の書『唐詩唱和』です。 私はそれに対して「難しい」と感想したために、 先生は私にもわかるようにと、唱和と和歌・俳句を含む啓蒙的な 『唱和の遊び』桜風社を自費出版されました。 先生の貴重な時間も奪ってしまいました。 当時私は先生には哲学に専念してほしいと思っていました。 この結果に負い目も感じていました。 「完成した哲学者が日本には二人いる滝沢克己と安藤孝行だ」 と、後者の英文の著書も見せられ高名を聞かされていたからです。 それが髙山要一先生です。 先生のことは少しあとで…

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