嵐去り花散らしては花冷えの初春沈沈しんしん乱れ咲くなり 春嵐自転車漕ぐや土砂降りに春を紡ぎて桜舞ひ散る 何故の定めなりしや吾が存在冥きを望み闇を愛して 無明なり吾が慰みはそれのみや欲望ばかりが先立つ生衝動
嵐去り花散らしては花冷えの初春沈沈しんしん乱れ咲くなり 春嵐自転車漕ぐや土砂降りに春を紡ぎて桜舞ひ散る 何故の定めなりしや吾が存在冥きを望み闇を愛して 無明なり吾が慰みはそれのみや欲望ばかりが先立つ生衝動
桜咲くその妖艶さに誘はれて落つるや落つる底なき奈落へ 春嵐春の花をも蹴散らして雨に濡れては落つる無常や 黄砂飛来嘗ての沃土も今は毒積もり積もりて土壌は穢れ行く 花散らし風強し花吹雪地に落ちてはすぐにくすめむ
吾棄つる闇を求めて彷徨へば月影の吾川面で揺れる ライターの蓋閉まる音鸚哥インコ真似さうして吾は紫煙に塗まみれる 拾ふのも面倒なるや疲労にて吾が欠片をば散らかしてをり 闇生まれそこより吾は吸ひ込まれ何処へ行くか知らぬが仏
木枯らしの吹く夜の寒さ心まで染むる侘しさ独り噛みしむ 冬将軍お構ひなしに蹂躙す頗る寒く吾嚔くさめする 煌煌と満月昇り月天心その輝きが照らす襤褸の吾 朔風に吹き払はれる塵芥ちりあくた吾の無明は更に深まり 煙草呑み吐く紫煙に […]
大惨事次次起こる年初かな自然を恨み時を恨めし 元日に起きた驚天動地にて人の命の儚さよ 能登地震市場燃ゆるや人残し炭になりてだに骸見つかる 寿ぐか瓦礫ばかりの被災地は今尚人がその中にをり
吾渦動雹交じりてや朔風に心惑ひて行方知れずも 憂歌團そのどブルーズ心地く歌ひ手とギター感極まれり 風邪を引きそれ拗らせて床の中度度するはどす黒き咳 風花が舞ふ窓外の景色熔け行くダリの繪の如く内部を染めて 初冬にてこの寒暖 […]
晩秋と思しき寒さ闇蔽ひ獨り風邪引き咳一つするも 落ち葉散り意識も落つる地の底へ泡吹き倒るは吾が體軀かな 水鏡風に漣紅葉映え燃ゆる水面に雲浮游する 小春日和明日荒天に靜けさ募る浮つ […]
秋の雨暴風雨を連れてくるゆらりゆられて吾羽化登仙 吾独り夫つまの頼りで息搗くも深き闇にて吾溺れるなり 闇深く其処に希望のあるなしや吾闇こそに希望を見るなり 秋の夜長煌煌と照る蛍光灯それを消しては闇と戯る 燃えるなり一目惚 […]
曼珠沙華その妖艶なる咲き姿燃ゆる吾が心に焔ほむら立つ 初秋かな残光暑さ弱まりて見ゆるは夕焼け赤蜻蛉なり 紅葉はまだ先なり冬支度酷暑の夏は極寒の冬なり 彼岸過ぎ母の命日過ぎにをり今を生きるは吾が兄弟となりしや 衣替へ近づく […]
ツェッペリン大音量で暑気払ひさうして俺は涼を取るらむ 白湯冷めて水の甘みを味はひぬその甘さに初恋の味する 蝉鳴かぬ酷暑の最中雨を降りぬ稲妻一閃夜空真っ二つ 人一人己の人生曝け出す […]
一振りの刃の如く煌めきて水面に映える釣らるる鮎は 戀心密かに抱き暮らすれど想ひは溢れ出水の如し 手摑みで摑まへし烏揚羽放しては殘る鱗粉生の足掻きか がらんどう浅井健一の聲響く吾が胸奧哀しさ抱き… 続きを読む 一振りの刃の如く煌めきて
戸袋に雀の巣あり雛孵る吾が家かうして自然に還るや 酒枯れた聲が胸だに迫るなりシオンの歌に醉ひ癡れる夜 ブルーズにイカれた夜の思ひ出が甦る今日は醉ひ潰れよう 變はり者と言はれ續けて早六十年このまま驀進するぜよろしく世界 &… 続きを読む 戸袋に雀の巣あり雛孵る
鱗粉に情念見るは惡癖か夕闇の中揚羽蝶舞ふ 吾のみに繩張り宣言したインコ今は疲れてすやすや眠る 蟷螂かまきりの子が服に附きをり鎌上げて唯唯可愛く木陰に放つ 酒枯れた聲が胸だに迫るな… 続きを読む 鱗粉に情念見るは惡癖か
俵萬智は70年代フォークに似たり詠ひ始めた己の日常 雨音に梅雨の跫音聽こゆるや葉を打つ音をば大粒の雨 ロジックはよく解りし生成AIけれど巨大な闇の出現外ならず 未來には過去溢れる… 続きを読む 俵萬智は70年代フォークに似たり
白い影吾幽靈と思しきが吾の影なりドッペルゲンゲル 彼の世こそ此の世であれば地獄といはず何といふのか 足掻いてその拍子に毛蟲潰す體液べとり其處に蟻群れ 瀝青で鋪裝されをし道なれど熱 […]
初夏の午後マドレデウスに調子合はせインコが歌ふやいと樂しげに 北風が南風に勝てりて寒くなり厚着す世界から身を隱すべく 野花摘む吾が影手折るが如く莖折るか斬首されたり吾が影の首は […]
亡き母の面影殘る吾が家にて獨り暮らすや夜咳一つ 快晴の空の下にて影見つる己憎しや影の頭蹈む 初夏の午後マドレデウスに調子合はせインコが歌ふやいと樂しげに チューリップ花咲き老婆じ […]
蒲公英たんぽ ぽの綿毛球體きうたい蹴飛ばして宇宙一つを壞した氣分 快晴の空の下にて影見つる己憎しや影の頭蹈む 雨そぞろ泣くに泣けぬは吾なるかウロボロスの如く己喰ふは 吾といふものの正體未だ知れず胸がらんどう薫風吹き拔く …続きを読む 蒲公英の綿毛球體蹴飛ばして
夢遊病吾彷徨ふ眞夜中に百鬼夜行も行はれしか 雨そぞろ泣くに泣けぬは吾なるかウロボロスの如く己喰ふは 吾といふものの正體未だ知れず胸がらんどう薫風吹き拔く 快晴の空の下にて影見つる己憎しや影の頭蹈む 烟草呑む烟の行方いざ知 …続きを読む 夢遊病吾彷徨ふ眞夜中に
立夏かな曇天どんより蒸し暑く春に別れを告げる暇もなく 朝寢する何かに追はれる夢見ては吾一太刀で其奴をぶつた斬る 五月への幕開け告げる春雨に地蜂肉團子作る毛蟲探す 草臥れた心身重し鉛やうパイプ銜へも夢魔に勝てず 幽かなる蠢 …続きを読む 立夏かな曇天どんより蒸し暑く
春の夜月下の彷徨いとをかし孤獨の中で闇と遊べて 三日月の夜空見上げてまた思ふ時だに渦状のフラクタルなり 緊迫の雷雲去りて弛緩すが朔風呼びて心も平静 昂ぶるや雷見ては子のやうに閃光一閃魔力の威光に 草臥れた心身重し鉛やうパ …続きを読む 春の夜月下の彷徨いとをかし
時間とはフラクタルとも思へたる過ぎ行くも湧水の如く現れたり 雨毎に春過ぎゆきて時思ふ何處を見ても闇の大渦 春雷や何に怯えて轟くや風神雷神世界睨みしか
葉櫻や毛蟲絲引き降りてくる風にゆあんと搖れるも風情 何處より蝶舞ひ來るふたひらの花から花へと潔く潔く 霞む中白影の人何處へ行く彷徨ふ魂見失たるか 存在に怯えてそれは夢中のやう何處まで逃げても追ふは吾たり 獨りゐて鬱たる氣 …続きを読む 葉櫻や毛蟲絲引き降りてくる
空腹に濃い珈琲敢へて飮む目覺めし腦で世界を摑まへたくて 混迷の世で花鳥風月詠む餘裕ありや詠めるは生死の境運命の綾 シシュポスの永久の勞役する姿胸打つ悲哀誰も噛み締む 夢魔襲ひ夢の中にて諮られる自同律をば頗すこぶる不快 霞 …続きを読む 空腹に濃い珈琲敢へて飮む
朝露に濡れし若葉が香り立つその青臭さ何時も何時までも パンドラの匣はこ開けたりし人間は其処に希望なく慌てふためく テロ起きる敵は殺せの憂き世なら俯かず顏を上げめよ ゆらりと動く陽炎に嗤はれて憤怒起きるも天に唾吐く 黄砂舞 …続きを読む 朝露に濡れし若葉が香り立つ
彈劾をしても生きるかこの俺は命は輕く重くはなしや 仄かなる氣配蠢うごめき愚弄するそれも一興吾惑はされず 暗中の逍遙せうえうあなをかし巨人の如く伸びゆく脚で大闊歩する 人智れず野邊に咲く花だに美し一輪搖れて挨拶をす 雲早く …続きを読む 彈劾をしても生きるかこの俺は
獨りにて夕餉食べてしショパン聽く葬送流れて故親こ しん嗤ふか ユモレスク流れ耽るは過去未來取り殘さるは今の吾のみ たまゆらに現はれしものぶん毆りさうして吾は吾になるのか 嗤ふ吾唾棄すべきか迷ひつつそれ見て更に吾嗤ふ あて …続きを読む 獨りにて夕餉食べてしショパン聽く
狂氣かな斷念といふ矜恃持ち唯只管ただひたすらに己に我慢す 獨りにて夕餉食べてしショパン聽く葬送流れて故親こ しん嗤ふか ユモレスク流れ耽るは過去未來取り殘さるは今の吾のみ 獨りゐて鬱たる氣分抱へてはアルヴォ・ペルトの莊嚴 …続きを読む 狂氣かな斷念といふ矜恃持ち
淨土の門探し倦あぐねて迷子へと待てよと思ひ浄土此の世か 混迷の世で花鳥風月詠む餘裕ありや詠めるは生死の境運命の綾 シシュポスの永久と わの勞役する姿胸打つ悲哀重なるは吾や 夢魔襲ひ夢の中にて諮はかられる自同律をば頗すこぶ …続きを読む 淨土の門探し倦ねて迷子へと
燃ゆるやう楓若葉の立ち姿風吹き搖れては焔ほむら煽られ 生見たる夢幻空花む げんくうげの幻視にて幻まぼろし逆卷く奔流の中 存在が憧あくがれ出たか陽炎は魂のみぞ地を闊歩する 胸躍る大渦逆卷く闇の闇呑まれて嬉し異宇宙見たさに …続きを読む 燃ゆるやう楓若葉の立ち姿
テロ起きる敵は殺せの憂き世なら俯かず顏を上げめよ 柔らかき月光でさへ目に痛し探る吾が手は吾握り潰す 闇ばかり何處を見ても闇ばかり何時もの事と彷徨ひ歩く 狂ほしき肉慾果つることはなし衝動のまま愛を貪る 春眠を貪り溺れ見た夢 …続きを読む テロ起きる敵は殺せの憂き世なら
櫻散り櫻葉萠ゆる鮮やかに生生流轉す西行忌 電腦の使ひ方をば間違へば即人間を闇に葬る 沒義道も ぎ どうも甚はなはなだしき彼あの人の背後に見える煉獄の焔ほむら 飛んで行け憂鬱なるはこの心月夜の晩に華開くには 己への不滿募り …続きを読む 櫻散り櫻葉萠ゆる鮮やかに
メディア言ふ分かり易くは疑へめ端折つたとこに肝隱れるる 去來現滅茶苦茶の中吾は立つ移らう春を見送りし爲 今生で逢へしものみな幻しか詞藻し さうの中さへ現れ消ゆるは 瞼閉ぢ邪念鬱勃うつぼつ耽溺す瞑想遠くも涅槃至るや 魂の在 …続きを読む メディア言ふ分かり易くは疑へめ
色色と作品遺し今日死する坂本龍一死して何思ふ 春は濃く宵の明星目を射拔きざわつく心串刺しとなる 遠き日に戲れたもの既に亡く然し乍ら夢で逢ふも善し 文明が制禦出來るか出來ぬかは人智を超えて渾沌の域 メディア言ふ分かり易くは …続きを読む 色色と作品遺し今日死する
焔ほむら舞ふ櫻吹雪の花びらの吾が身燒きては吾窯變ようへんす 春雷の稻妻一閃天地割り轟音の中暴風逆卷く 春雷の轟音響き身震ひし時よ止まれよ昂奮已まづ 夢魔誘ひメフェストフェレス現は …続きを読む 焔舞ふ櫻吹雪の花びらの
道に落つ櫻花びら血に見えて此處は地獄か此處は淨土か 棄てちまへ理想なんて幻はあるのは慘めな吾と知るなむ 初めより存在すると思ふまじ森羅萬象邯鄲の夢 暗中に闇を支へて起つ櫻アトラス …続きを読む 道に落つ櫻花びら血に見えて
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摑むにも摑めぬ月浮く水鏡其処に棲まふは吾が心なりしか 道に落つ櫻花びら血に見えて此処は地獄か此処は浄土か
暖かき早春の午後懊悩す陽に熔け入て影に隠るる 櫻花放つ妖気は何故か武骨な幹が枯死を匂はす
美しきその横顔が艶やかに匂ひ立つ時われ君を抱く
亡き者と巫山戯ふ ざ けた一夜春嵐目覚めし時に枕濡れつる
春の闇烟草吹かして更に闇潜りて潜りて潜りて更に闇なり
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嵐去り花散らしては花冷えの初春沈沈しんしん乱れ咲くなり 春嵐自転車漕ぐや土砂降りに春を紡ぎて桜舞ひ散る 何故の定めなりしや吾が存在冥きを望み闇を愛して 無明なり吾が慰みはそれのみや欲望ばかりが先立つ生衝動
桜咲くその妖艶さに誘はれて落つるや落つる底なき奈落へ 春嵐春の花をも蹴散らして雨に濡れては落つる無常や 黄砂飛来嘗ての沃土も今は毒積もり積もりて土壌は穢れ行く 花散らし風強し花吹雪地に落ちてはすぐにくすめむ
吾棄つる闇を求めて彷徨へば月影の吾川面で揺れる ライターの蓋閉まる音鸚哥インコ真似さうして吾は紫煙に塗まみれる 拾ふのも面倒なるや疲労にて吾が欠片をば散らかしてをり 闇生まれそこより吾は吸ひ込まれ何処へ行くか知らぬが仏
木枯らしの吹く夜の寒さ心まで染むる侘しさ独り噛みしむ 冬将軍お構ひなしに蹂躙す頗る寒く吾嚔くさめする 煌煌と満月昇り月天心その輝きが照らす襤褸の吾 朔風に吹き払はれる塵芥ちりあくた吾の無明は更に深まり 煙草呑み吐く紫煙に […]
大惨事次次起こる年初かな自然を恨み時を恨めし 元日に起きた驚天動地にて人の命の儚さよ 能登地震市場燃ゆるや人残し炭になりてだに骸見つかる 寿ぐか瓦礫ばかりの被災地は今尚人がその中にをり
吾渦動雹交じりてや朔風に心惑ひて行方知れずも 憂歌團そのどブルーズ心地く歌ひ手とギター感極まれり 風邪を引きそれ拗らせて床の中度度するはどす黒き咳 風花が舞ふ窓外の景色熔け行くダリの繪の如く内部を染めて 初冬にてこの寒暖 […]
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秋の雨暴風雨を連れてくるゆらりゆられて吾羽化登仙 吾独り夫つまの頼りで息搗くも深き闇にて吾溺れるなり 闇深く其処に希望のあるなしや吾闇こそに希望を見るなり 秋の夜長煌煌と照る蛍光灯それを消しては闇と戯る 燃えるなり一目惚 […]
曼珠沙華その妖艶なる咲き姿燃ゆる吾が心に焔ほむら立つ 初秋かな残光暑さ弱まりて見ゆるは夕焼け赤蜻蛉なり 紅葉はまだ先なり冬支度酷暑の夏は極寒の冬なり 彼岸過ぎ母の命日過ぎにをり今を生きるは吾が兄弟となりしや 衣替へ近づく […]
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一振りの刃の如く煌めきて水面に映える釣らるる鮎は 戀心密かに抱き暮らすれど想ひは溢れ出水の如し 手摑みで摑まへし烏揚羽放しては殘る鱗粉生の足掻きか がらんどう浅井健一の聲響く吾が胸奧哀しさ抱き… 続きを読む 一振りの刃の如く煌めきて
戸袋に雀の巣あり雛孵る吾が家かうして自然に還るや 酒枯れた聲が胸だに迫るなりシオンの歌に醉ひ癡れる夜 ブルーズにイカれた夜の思ひ出が甦る今日は醉ひ潰れよう 變はり者と言はれ續けて早六十年このまま驀進するぜよろしく世界 &… 続きを読む 戸袋に雀の巣あり雛孵る
鱗粉に情念見るは惡癖か夕闇の中揚羽蝶舞ふ 吾のみに繩張り宣言したインコ今は疲れてすやすや眠る 蟷螂かまきりの子が服に附きをり鎌上げて唯唯可愛く木陰に放つ 酒枯れた聲が胸だに迫るな… 続きを読む 鱗粉に情念見るは惡癖か
俵萬智は70年代フォークに似たり詠ひ始めた己の日常 雨音に梅雨の跫音聽こゆるや葉を打つ音をば大粒の雨 ロジックはよく解りし生成AIけれど巨大な闇の出現外ならず 未來には過去溢れる… 続きを読む 俵萬智は70年代フォークに似たり
白い影吾幽靈と思しきが吾の影なりドッペルゲンゲル 彼の世こそ此の世であれば地獄といはず何といふのか 足掻いてその拍子に毛蟲潰す體液べとり其處に蟻群れ 瀝青で鋪裝されをし道なれど熱 […]
初夏の午後マドレデウスに調子合はせインコが歌ふやいと樂しげに 北風が南風に勝てりて寒くなり厚着す世界から身を隱すべく 野花摘む吾が影手折るが如く莖折るか斬首されたり吾が影の首は […]
亡き母の面影殘る吾が家にて獨り暮らすや夜咳一つ 快晴の空の下にて影見つる己憎しや影の頭蹈む 初夏の午後マドレデウスに調子合はせインコが歌ふやいと樂しげに チューリップ花咲き老婆じ […]
蒲公英たんぽ ぽの綿毛球體きうたい蹴飛ばして宇宙一つを壞した氣分 快晴の空の下にて影見つる己憎しや影の頭蹈む 雨そぞろ泣くに泣けぬは吾なるかウロボロスの如く己喰ふは 吾といふものの正體未だ知れず胸がらんどう薫風吹き拔く …続きを読む 蒲公英の綿毛球體蹴飛ばして
夢遊病吾彷徨ふ眞夜中に百鬼夜行も行はれしか 雨そぞろ泣くに泣けぬは吾なるかウロボロスの如く己喰ふは 吾といふものの正體未だ知れず胸がらんどう薫風吹き拔く 快晴の空の下にて影見つる己憎しや影の頭蹈む 烟草呑む烟の行方いざ知 …続きを読む 夢遊病吾彷徨ふ眞夜中に
立夏かな曇天どんより蒸し暑く春に別れを告げる暇もなく 朝寢する何かに追はれる夢見ては吾一太刀で其奴をぶつた斬る 五月への幕開け告げる春雨に地蜂肉團子作る毛蟲探す 草臥れた心身重し鉛やうパイプ銜へも夢魔に勝てず 幽かなる蠢 …続きを読む 立夏かな曇天どんより蒸し暑く
葉櫻や毛蟲絲引き降りてくる風にゆあんと搖れるも風情 何處より蝶舞ひ來るふたひらの花から花へと潔く潔く 霞む中白影の人何處へ行く彷徨ふ魂見失たるか 存在に怯えてそれは夢中のやう何處まで逃げても追ふは吾たり 獨りゐて鬱たる氣 …続きを読む 葉櫻や毛蟲絲引き降りてくる
空腹に濃い珈琲敢へて飮む目覺めし腦で世界を摑まへたくて 混迷の世で花鳥風月詠む餘裕ありや詠めるは生死の境運命の綾 シシュポスの永久の勞役する姿胸打つ悲哀誰も噛み締む 夢魔襲ひ夢の中にて諮られる自同律をば頗すこぶる不快 霞 …続きを読む 空腹に濃い珈琲敢へて飮む
朝露に濡れし若葉が香り立つその青臭さ何時も何時までも パンドラの匣はこ開けたりし人間は其処に希望なく慌てふためく テロ起きる敵は殺せの憂き世なら俯かず顏を上げめよ ゆらりと動く陽炎に嗤はれて憤怒起きるも天に唾吐く 黄砂舞 …続きを読む 朝露に濡れし若葉が香り立つ
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獨りにて夕餉食べてしショパン聽く葬送流れて故親こ しん嗤ふか ユモレスク流れ耽るは過去未來取り殘さるは今の吾のみ たまゆらに現はれしものぶん毆りさうして吾は吾になるのか 嗤ふ吾唾棄すべきか迷ひつつそれ見て更に吾嗤ふ あて …続きを読む 獨りにて夕餉食べてしショパン聽く
狂氣かな斷念といふ矜恃持ち唯只管ただひたすらに己に我慢す 獨りにて夕餉食べてしショパン聽く葬送流れて故親こ しん嗤ふか ユモレスク流れ耽るは過去未來取り殘さるは今の吾のみ 獨りゐて鬱たる氣分抱へてはアルヴォ・ペルトの莊嚴 …続きを読む 狂氣かな斷念といふ矜恃持ち
淨土の門探し倦あぐねて迷子へと待てよと思ひ浄土此の世か 混迷の世で花鳥風月詠む餘裕ありや詠めるは生死の境運命の綾 シシュポスの永久と わの勞役する姿胸打つ悲哀重なるは吾や 夢魔襲ひ夢の中にて諮はかられる自同律をば頗すこぶ …続きを読む 淨土の門探し倦ねて迷子へと
燃ゆるやう楓若葉の立ち姿風吹き搖れては焔ほむら煽られ 生見たる夢幻空花む げんくうげの幻視にて幻まぼろし逆卷く奔流の中 存在が憧あくがれ出たか陽炎は魂のみぞ地を闊歩する 胸躍る大渦逆卷く闇の闇呑まれて嬉し異宇宙見たさに …続きを読む 燃ゆるやう楓若葉の立ち姿
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焔ほむら舞ふ櫻吹雪の花びらの吾が身燒きては吾窯變ようへんす 春雷の稻妻一閃天地割り轟音の中暴風逆卷く 春雷の轟音響き身震ひし時よ止まれよ昂奮已まづ 夢魔誘ひメフェストフェレス現は …続きを読む 焔舞ふ櫻吹雪の花びらの
道に落つ櫻花びら血に見えて此處は地獄か此處は淨土か 棄てちまへ理想なんて幻はあるのは慘めな吾と知るなむ 初めより存在すると思ふまじ森羅萬象邯鄲の夢 暗中に闇を支へて起つ櫻アトラス …続きを読む 道に落つ櫻花びら血に見えて
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摑むにも摑めぬ月浮く水鏡其処に棲まふは吾が心なりしか 道に落つ櫻花びら血に見えて此処は地獄か此処は浄土か
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美しきその横顔が艶やかに匂ひ立つ時われ君を抱く
亡き者と巫山戯ふ ざ けた一夜春嵐目覚めし時に枕濡れつる
春の闇烟草吹かして更に闇潜りて潜りて潜りて更に闇なり