「悪夢のエレベーター」木下半太 木下半太さんは脚本家兼俳優です。小説家としても成功するのですから凄いです。本書は2009年に映画化も果たしているみたいですね。僕はどうやら脚本家の方が書く小説が好きみたいで、とても楽しめました。
2023年8月
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「悪夢のエレベーター」木下半太 木下半太さんは脚本家兼俳優です。小説家としても成功するのですから凄いです。本書は2009年に映画化も果たしているみたいですね。僕はどうやら脚本家の方が書く小説が好きみたいで、とても楽しめました。
副題「佐世保小六女児同級生殺害事件」 《「私がカッターで切りました」。幼さを残す少女は動揺する大人を前に淡々と告げた。2004年長崎県佐世保市。小六の女児が白昼の校舎内で同級生の女児を刺殺した。11歳ーー少年法すら適用されず人殺しの罪に問うことはできない。だ
流石、有川浩さんの作品は映像化が多いです。「レインツリーの国」も映画化、有川浩さんの得意分野である自衛隊シリーズも映画化しています。自衛隊シリーズの人気はとてつもないものがありますね。僕は「塩の街」を買ってはいるものの今は塩漬けにしています^_^いつか読
「夏の祈りは」須賀しのぶ 本書は甲子園の話なので夏に書こうとしていたのですが、つい忘れていた一冊です。僕の中では甲子園と言えば秋田商業高校という印象にあります。父が秋田県出身なので毎年のように一緒に観ては応援していました。秋田県の高校はあまり強くない
「ボッコちゃん」星新一 「ボッコちゃん」は50編が収録されたSFショートショート小説です。星新一先生自らが収録作品の編集に携わっています。だからなのか、ドラマ化・マンガ化作品が多数入っています。もしかしたら映画化したものもあることでしょう。収録作品の「お
「インシテミル」米澤穂信 先日中国人の友だちに記事をほめられました。なかなかにわかりやすいねって(笑) そんな彼と観に行った映画が「インシテミル」です。映画はとても豪華なキャストさんがいたのです。藤原竜也、石原さとみ、綾瀬はるか、武田真治、平山あや、
「東京二十三区女」長江俊和僕は どこまで行っても中野は日本の東京 出身です。シティーボーイとはよく言われますね。意味も分からず、「そんなでもないですよ〜」と答えるのですが。ツラみもうれしみもある場所ですが、基本的にはアゲみざわです。中野区は違法駐輪自転車
神保町という名前を聞くだけで文学好きの方は血がたぎるのではないでしょうか。ここは東京の文学の中心地、ここでは何を言っても文学になりそうです。
「彼女の人生は間違いじゃない」廣木隆一書店で過ごす時間は僕にとっては夢の国のようで、素敵な出会いの場です。書店に通うことで彼女ができるならばなおいいのですが、そんなはずもなく、物語の中での美女に逃げることとします。 本書の表紙は美しいですね。女性の横
今回は小川洋子さんの本を2冊紹介させていただきます。 始めは「博士の愛した数式」です。これは感動長編ですね。映画化もされました。本屋大賞を受賞したのもうなづけますね。 家政婦さんが派遣された家には博士が1人暮らしです。博士は交通事故で脳を損傷し、記憶
「賢者の愛」山田詠美 賢者とは賢い人とか優れた人という意味があるみたいです。これは辞書にありました。賢者はドラクエ3というゲームで、メンバーに必ず居た方がいい職業のことだよなというのは僕の感想です。話を戻しますが(自分で脱線させたのですが)、「賢者の愛
「左手首」黒川博行 悪夢を見ることが多々ある。それは大体同じ内容だ。それは殺人を犯す夢。殺害のシーンはないのだが、殺人という事実だけが残り、母親に叱られたり、警察に脅かされたりしている。夢のあと、目が覚めたとき、ひとときの安堵を味わう。しかし、そのあ
「火花」又吉直樹※今回は脱線しまくりです(^ ^)今回もかな? 著者の又吉直樹さんはピースというお笑いコンビのボケ担当です。相方の綾部さんは熟女好きで知られ、今はニューヨークで何かしているみたいです(^^)英語も得意とは言えない中、単身ニューヨークに渡る勇気
「疾風ガール」誉田哲也 誉田哲也さんは警察小説のスペシャリストですが、結構青春小説を書いています。「武士道シックスティーン」シリーズは高校剣道の話です。タイプの違う2人の女子高生が剣道で戦います。映画化もしていて、剛の剣道の使い手は成海璃子さんが、柔の
「勘違い 渡良瀬探偵事務所・十五代目の活躍」猫森夏希 「次に読む本が見つからないよー。どうしたらいい?」「そんなあなたに!はい、このミス大賞作品!!」CM風にきめてみました(๑>◡<๑)僕のブログでは何度もこのミス大賞作品が登場しています。僕の本棚には宝島文
岩井勇気さんのコラムは何度かYahooニュースで読ませていただきました。組み立て式の棚の話と同窓会での嫌な奴の話でした。特に同窓会の話は面白く、あっという間に読めてしまったので、これは何文字だ?と疑問感じ、調べたことを思い出しました。ちなみにですが、僕の書
「出版禁止」長江俊和長江俊和さんの本はとてもずるいです。読む前から面白いのが分かりきっているのです。もちろん個人差はあるのでしょうが、ノンフィクション系が好きな方は楽しめること間違いなしと言ってよさそうです。ミステリーマニアの方にもおすすめですが(≧∀
「外来生物大集合!おさわがせいきもの事典」 加藤英明 監修 始めにタイトルに対する僕の答えですが、池の水、抜いていいです(^^)最近はタイトルに変化をつけるのが僕のブームなのです。池の水は抜く必要があるのでしょうし、きれいな水の方が中の生き物たちやそれを
僕の価値観を支えてくれた作品は数多くありますが、パッと思い付くのは「地獄先生 ぬーべー」、「アウターゾーン」、そして星新一さんのショートショートの小説です。うち2つはマンガですね。最近の悩みはマンガを読むタイミングがわからないことですが、昔は好きだったので
綿矢りささんに書くのは2度目ですね。前回は「インストール」について書いたはずなのに、なぜか鬼束ちひろさんを紹介するというクレイジーな記事を書きました。つい、引っ張られてしまったようなのですが、綿矢りささんは僕の中でクレイジーガールのNo. 1なのです。ちなみ
冒頭から物語に引き込まれてしまいました。《いつもの昼のまどろみの中で、友寄明青は確かにその音を聞いた。》原田マハさんとは本書で初めましてですたが、なぜかこの一文から筆者はとても素敵な文を書くだなという予感がしました。実際、その予感はあたり、最高の恋愛小
ため息に溺れる、とても詩的な表現ですね。まず、嫌な匂いを想像してしまう僕の口は、きっと臭いです。ミンティアは必需品ですね。関係ない話の2連発ですが、僕は背泳ぎができません。もし海で背泳ぎをしようものなら、すぐに溺れて即座にライフセイバーの方が助けに来て
「ジャッジメント」小林由香目には目を歯には歯を、とはよく聞く言葉ですね。その考え方は「やられたらやり返す、倍返しだ!」とは対極をなすものです。目をくり抜かれたのなら、そいつの目をくり抜きましょう。歯を取られたのなら、そいつの歯を取ってやりましょう。とい
本が友だちで知られる僕でも女友だちはいます。心優しき彼女たちはごはん代の代わりとばかりに恋愛について語ってくれます。ちなみに財布はいつも家に忘れてしまうみたいです。ドジっ子ですね^_^彼女たちはどんな男に惹かれるか教えてくれます。もしかしたら小説の登場人
「猫は聖夜に推理する」柴田よしき副題 「猫探偵正太郎の冒険②」 今日は猫にまつわる切ない話を2つします。僕の実家では2匹の猫を飼っていました。「くま」と「トラ」という名前です。猫なのに犬猿の仲のメス猫です。彼女たちは十数年に渡り、生活を共にし、癒しを与
「誰にも言えない」丸木文華本書は表紙から見ていただきました。かわいい女の子が4人で寝そべっていますね。この物語ではこの4人がコテージに泊まり、1人ずつ秘密の話をしていきます。とても和気あいあいとしてて、秘密の恋なんかの話でもするのかなぁ、これで女心を研究
「雨と夢のあとに」柳美里早速ですが一番好きなドラマのタイトルと小説のタイトルは一緒で「雨と夢のあとに」です。著者は柳美里さんです。2005年に発行されて同年にテレビ朝日でドラマ化、奥田美和子さんが同じタイトルで主題歌を出しています。この曲もとてもいいです。
どんな仕事だよってツッコミが入るかもしれませんが、僕はときどき子どもに怖い話をしていました。そのときはこの話をします。 これは僕の父が50年くらい前に小学校で経験した話なんだけどさ。当時は今みたいに学年にひとクラスしかないよって学校はなくて、父さんは一
いつかは書かなきゃなと思っていたら憂鬱な気分になりました。ミステリー好きならば、最高と評するかそれとも特長を認めつつも誉めることはできない作品となることでしょう。本書は「十角館の殺人」と同じくらいの衝撃を放ち、後世まで残るであろう小説です。ですが、正直
伊坂幸太郎さんは強盗好きで有名です。思えばデビュー作の主人公も強盗でした。「チルドレン」というコメディ色の強い作品でも強盗とそれに乗じた盗みが出てきます。そして特殊能力好きでも知られています。「砂漠」ではテレキネシスの少女、「魔王」の主人公は腹話術を使
「背の眼」道尾秀介 訳のわからないタイトルですみません。本書は第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞した本書は道尾秀介さんのデビュー作です。そして「背の眼」は僕の心霊観の基礎を作ってくれました。
「昔話法廷」 NHK Eテレ「昔話法廷」制作班 編今井雅子 原作 イマセン 法律監修 タイトルをユーチューブっぽくしてみました。本書は裁判員裁判を昔話に当てはめて行ったものではなく、昔話の世界には裁判があってそこで行われた裁判記録です。1時間かからずに読み終わる
これぞ小説がヒットする黄金パターン!と煽り文から始めましたが、黄金パターンとは思ってもらえないとしても僕が大好きなパターンの一つです。それはかわいくて天真爛漫、もしくは聡明な女性とその子に振り回される男の組み合わせです。この組み合わせがあると大体面白いで
ピアノを使った名作は多いですよね。「蜜蜂と遠雷」「羊と鋼の森」「さよならドビュッシー」、個人的におすすめなのは「四日間の奇蹟」ですね。「四日間の奇蹟」は終始穏やかで優しい曲がかかっているかのようでした。 今回紹介したいのは「メディア・スターは最後に笑
「月曜断食」関口賢 タイトルは太ってる!でもよかったのですが太った!が近いのでしょう。これを書いている日、僕の体重は63㎏までいきました。身長は163㎝、BMIは23.7、体脂肪率は22%でした。ちなみに体脂肪率計は10年ほど前に買ったやつなので正確性を疑っています
人が他人について話すのが噂ですが、その内容には少しばかりの興味を抱いてしまいます。あと気になるのはなぜ、この人(他人の噂話をしてる人)は噂話を僕に聞かせるのか。色んな仮説を立て考えますが、他人のことを悪く言う人はきっと僕のことも悪く言ってるんだろうなと
本書は読みやすさでいったらトップクラスかもしれません。読者の煽り方がものすごい上手いのです。映画の公開よりちょっと前に発売された本書では帯や表紙により、殺人犯役を藤原竜也さんが演じることを知っています。イケメンが殺人犯で刑事を挑発しまくる映画、裏に何か
言葉の受け止め方について(カエルの楽園を考えた)「カエルの楽園」 百田尚樹 本書はカエルたちの人生を描いた優れた寓話だったのですが、モヤモヤポイントがたくさんありました。結論を先に書くと寓話はそれだけで完成されていて面白いのがベストです。「はだかのおう
「さよなら、田中さん」鈴木るりかまずは僕の自慢話です。僕の書店員時代は読書好きが皆に知られていて、文芸書担当の方から見本を渡してもらうことがありました。それは発売前に読んで、気に入ればおすすめ文やPOPを書き、気に入らなければ担当者に愚痴を聞いてもらう仕事
「二歩前を歩く」 石持浅海 これは僕のベストミステリーとして紹介します。僕は短編が好きなのと動機の解明にばかり頭を使っています。そのどちらも本書は十二分に満たしてくれるものでした。六つの話から成る本書は、どれも不思議なことが起こります。