chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
気楽に語らう⭐︎創価学会非活のブログ⭐︎ https://watabeshinjun.hatenablog.com/

元創価学会活動家から非活になり、現在は退会した信徒が、創価学会や日蓮正宗、また顕正会等の大石寺系教団の問題点を語ります。

気楽非活
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2022/08/06

arrow_drop_down
  • 元広宣部や非活・未活・退会信者の読者とともに。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 こんなブログを書いていまして、私が小難しい教学の記事を書くことも多く、「気楽非活さんは教学の知識がある」と言われることもあるのですが、本人は全然そんなことを思っていません。 というのも、私は単なる広宣部上がりの元活動家というだけ。しかも研究者のような方から見れば日蓮真蹟の翻刻もできませんし、そもそも各寺所蔵の真蹟等を実地調査した訳でもありません。鎌倉時代の文献が読める訳でもありませんし、僧籍にあるのでもありません。サンスクリット語も読めませんし、漢訳教典や大蔵経等を網羅して読んだ訳でもありません。 こんなブログを書くにあたり、各記事に参考文献で挙げている…

  • 宝塔について。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は法華経の宝塔についてです。 創価学会や日蓮正宗、顕正会のような大石寺系教団は法華経見宝塔品の「宝塔」を「生命の尊厳」「人間の五体の比喩」「法華経の行者それ自体が宝塔」と解釈することが多いかと思います。 法華経見宝塔品にはそんなことは書かれていません。単に巨大な宝塔が出現して多宝如来が法華経の正統性について証明をするために宝塔が出現したと言うだけなのです。つまりそれ自体を「生命の尊厳の比喩」とすること自体が拡大解釈に他なりません。 ところで、法華経の宝塔を「生命の尊厳」とし、それを裏付けるような日蓮遺文とされるものは創価学会系教団によるならほぼ『…

  • 大石寺旧信徒たちの「十二日講」の実態。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は日蓮正宗の旧信徒、伝統講の方々の信仰形式についてです。 日蓮正宗・大石寺の信徒組織の全体は本来「法華講連合会」と呼ばれます。これは「講」と呼ばれる複数の信徒組織の緩やかな連合体のようなものです。いわゆる「法華講」とされるものも所属する寺院によって異なる特徴があります。また「妙観講」等、独自の名所を持つ組織もあります。かつては創価学会や顕正会(旧妙信講)もこの大石寺の講組織の一つだったのです。 ところで、これら多くの講組織と別に法華講には「伝統講」「旧信徒」と呼ばれる人たちが存在します。多くの講組織は昭和期の創価学会からの教義の侵食を受けましたが…

  • 一闡提について。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は「一闡提」(いっせんだい)という言葉についてです。 この「一闡提」という語は『大般涅槃経』に出てくる語で、主に日蓮正宗や創価学会系の信者たちの間では「正法を信じず、悟りを求める心がなく、成仏する機縁を持たない衆生」くらいの意味で用いられています。大石寺系信者たちの間では「自分たちの教えを信じない人間」を指す蔑称のように使われることも少なくありません。 日蓮はこの「一闡提」の語を普通に使います。主に『立正安国論』『守護国家論』『開目抄』『撰時抄』『報恩抄』『下山御消息』等の重要な遺文でも多用されていますから、正しく「一闡提」は日蓮が使っていた言葉…

  • 文上と文底。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて私はこんなブログを書いているためか、あちこちから批判されることもしばしばです。もちろん生産的な批判や、私の間違い等を正してくださる賢明な読者もおりまして、そのようなご意見やご批判はありがたく思っています。 ただ問題なのは、日蓮正宗や創価学会、顕正会のようないわゆる大石寺系信者からの意味のわからない批判なのです。 例えばよくある批判に「お前は文底の法門を知らない」「日蓮大聖人の法門には文底の法門があるのだ」「お前は文上読みに過ぎない」というものがあります。 批判をされた方には申し訳ないのですが、日蓮の遺文から見れば「文底」は「法華経」の文の底という意味…

  • 『四菩薩造立抄』について。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 ところで『四菩薩造立抄』という日蓮の遺文をみなさんはご存知でしょうか。 この御書は録外初出、日蓮真蹟も古写本も現存しません。したがって同抄の成立については疑義が持たれているようです。 この御書は弘安2年5月17日の日付があり、仮に真蹟と判断するなら佐渡以降、身延にいる頃に書かれたことになります。 いくつかの伝によるなら、富木常忍からの供養の品物が贈られ、その中で仏像造立について富木氏が日蓮に指導を仰いだのに対して送られた書状ということになっています。 内容は日蓮が釈迦仏像を一尊四士(釈迦像の周りに上行・無辺行・浄行・安立行の四菩薩を立てて建立される仏像形…

  • 極楽浄土に女性はいない。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 今回は「極楽浄土には女性はいない」と言う点です。 このブログでは法華経中に即身成仏は説かれておらず、代わりに未来世において成仏する予言や極楽浄土に往生することが説かれています。提婆達多品における龍女の成仏でさえ即身成仏ではありません。龍女は法華経で「変成男子」と言い、男性になって(サンスクリット原典では「股間に男性器が生えて」)未来において成仏する姿が神通力によって示されるのです。つまり法華経には即身成仏は説かれていないことになります。 「法華経の成仏は未来世の予言に過ぎない」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/e…

  • 批判を受容する人、受容できない人。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて私がここで日蓮正宗や創価学会といった大石寺系教団の矛盾点を取り上げ、批判するのは自身のかつての信仰姿勢の反省でもあります。 口汚い誹謗中傷は否定されるべきですが、根拠のある批判は自由であるべきです。 ブログ記事について、読者から多く評価して頂いており、ありがたい限りですが、一部の誤りについては「X」旧TwitterのポストやDM、またメール等でご指摘頂き、一部は訂正し、自身の見解も改めたものも存在します。 このブログを開設したのは2016年で、もう8年目に入るくらい長く書かせて頂いていますが、その中で私の見解も少しずつ変化してきています。多岐に渡り煩…

  • 阿弥陀仏の名号と法華経の名号。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて浄土宗や浄土真宗で、阿弥陀仏の名を唱えることは『仏説阿弥陀経』に見られるところなのですが、日蓮系教団が言う『法華経』の題目のみを唱えるという教義は法華経には説かれていないように思います。 自分の読んで素直に思ったことを書いてみます。 例えば『仏説阿弥陀経』には「聞説阿弥陀仏、執持名号」と書かれていまして、阿弥陀仏の名を執持する者は「阿弥陀仏の極楽国土に往生することを得ん」(「即得往生、阿弥陀仏、極楽国土」)とされているのです。 以下の画像は中村元他訳註『浄土三部経』(下)140ページ(岩波文庫版、1964年)より『仏説阿弥陀経』の当該部分ですが、確か…

  • 総帰命式と四聖帰命式。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて戒壇本尊の相貌を研究した『石山本尊の研究』の著者、柳澤宏道氏は同書中で曼荼羅本尊の「帰命式」に二つあることを示しています。それは「総帰命式」と「四聖帰命式」です。 同書からそれぞれの説明を紹介してみます。 「総帰命式」……十界ことごとく本仏の体・本仏の事を行なっている、十界皆成仏の姿。十界全てに「南無」を冠されている観心門の本尊。 「四聖帰命式」……不完全から完全を求める式で六道が成仏を目指す姿。四聖(声聞・縁覚・菩薩・仏)にのみ「南無」が冠されており、六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天)に「南無」が冠されていない教相門(修行門)の本尊。 (柳澤宏…

  • 大阪事件で池田大作が逮捕された日は7月3日ではない。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて創価学会の公式に認める歴史に「大阪事件」と言うものがあります。 これは昭和32年(1957年)4月に参議院大阪地方区の補欠選挙があり、創価学会陣営がタバコを使って有権者を買収したとして数十名の創価学会信徒が逮捕された事件です。 この中で、最高幹部も逮捕され、創価学会の小泉隆理事長、そして池田大作参謀室長も逮捕されることになります。 上に載せた画像は創価学会の公式ホームページのものですが、ここでは明確に昭和32年7月3日に池田大作氏が逮捕されたことが述べられています。この「7月3日」という日付は、かつて戸田城聖氏が出獄した日付と同じで、創価学会はこれを…

  • 日蓮は末法の本仏ではない。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今日は日蓮本仏説のお話の続きです。 日蓮が佐渡以降、生涯にわたって、釈迦を本仏と捉えていたことは諸抄からも明らかなことです。『南条兵衛七郎殿御書』(真蹟:京都本隆寺現存)には「ひとり三徳をかねて恩ふかき仏は釈迦一仏に・かぎりたてまつる」と明確に書かれています。 「釈尊を本仏とする文証」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2016/11/07/000833 ところが、そんなことを言うと、反論してくる創価学会や日蓮正宗系の信者さんがいます。 「日蓮大聖人は『開目抄』で「日蓮は日本国の諸人にしうし(主師)…

  • 教主釈尊より大事なる行者とは。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて私はこのブログで、創価学会や日蓮正宗等、大石寺系教団の「日蓮本仏説」を批判しています。 「釈尊を本仏とする文証」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2016/11/07/000833 「久成釈迦仏と付属の弟子」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2021/03/27/062313 「『種種御振舞御書』の改竄」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2018/12/28/000000 「久遠の釈迦の使い…

  • 白木家を入信させたのは原島家である。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は池田大作氏の夫人である池田香峯子、その実家、白木家と原島家の関係についてです。 池田香峯子(旧名:白木かね)は主婦の友社編著で『香峯子抄』(主婦の友社、平成17年)に自身のインタビューをまとめた本を出版していますが、自身の両親が入信した経緯を実は隠しているのです。 具体的に見てみましょう。 上の画像は同『香峯子抄』21ページのものですが、白木かねの母親が静脈炎という病気で苦しんでおり、ここで池田香峯子は「それで、隣の家の方が、母の体を心配して、入会を勧めてくださったのです。」と述べています。 実はこの時、白木家を入信させたのは、かつての創価学会…

  • ノリエガ氏は大石寺をかつて訪問していた。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さてこのブログでは池田大作氏がパナマの「麻薬王」と称された犯罪者、ノリエガ将軍と友好的な関係を結んでいたことを何度か記事にしています。 「池田氏とノリエガ氏との交友。」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2018/05/28/000000 「創価学会年表に記録されたノリエガ氏との会見。」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2021/12/05/000000 「池田大作氏とノリエガ氏との会見。」 https://watabeshinjun.hatenab…

  • 日寛は佐渡以降の本尊を「二千二百三十余年」としている。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて私は日蓮曼荼羅本尊の図顕讃文の「二千二百三十余年」について、いくつか記事を書いています。 「「二十余年」と「三十余年」」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2017/04/05/062638 「『三師御伝土代』と戒壇本尊との矛盾」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2017/10/23/000000 「興門流の各文書に見る戒壇本尊への疑義」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2017/05/12/…

  • 『冒険少年』と『ルビー』は「姉妹誌」だった。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて以前に戸田城聖の出版会社、日本正学館では大衆娯楽雑誌として『ルビー』を出版していました。内容は官能的な娯楽小説等、かなり際どい内容の大衆誌だったのです。 「戸田城聖は出版業で雑誌『ルビー』も出していた。」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2023/11/28/000000 内容として半裸の女性の絵が挿入され、テーマは「恋愛と避妊」や「未亡人と性」だったり、創作読切のタイトルが「女体鱗光」や「人肌地獄」だったりと、もはや"ポルノ雑誌"と称しても良いほどの内容です。 ところで、このことを話題にすると創…

  • 「自受用身」は『大乗起信論』から真言密教を経由して伝わった思想である。

    いつも皆さん、ありがとうございます。 さて「X」(旧Twitter)でも少し呟いたことなのですが、よく日蓮正宗で言われる「自受用身」という仏の三身の概念が、空海の『弁顕密二教論』冒頭に普通に出てくるのです。 ここから考えて、大石寺教学の「自受用身」の考えは、真言由来のものなのかと考えていたところ、「X」でそのことを詳しく教えてくださる方がいました。どうも「自受用身」の概念は『大乗起信論』由来で、それが真言密教に取り入れられたのが実際のようです。 そこでそのことを教えてくださったアカウントの紹介した論文をpdf.で落としてプリントアウトし、全文を読んでみることにしました。便利な時代になったもので…

  • 戒壇本尊は1472年以降に偽作された。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて私の素朴な疑問なのですが、そもそも大石寺9世日有は応仁元年(1467年)、第10世日乗に血脈を付嘱して一度隠居します。ところが、隠居した後の大石寺のことがどうにも私の腑に落ちないのです。 この辺の相承の断絶の可能性についてはブログでも一度書きました。 「9世日有から日乗、日底、日鎮への相承。」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2018/06/27/000000 9世日有から10世日乗に相承されたのが1467年です。そして記録によるなら10世日乗から11世日底に相承がされたのが1472年とされていま…

  • 『問注得意抄』の意図。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて文永6年の日蓮の書状に『問注得意抄』(真蹟は中山法華経寺蔵)と言うものがあることを、皆さんはご存知でしょうか。 文永6年(1269年)5月、日蓮に対する最初の弾圧がまずその檀越たちに加えられることになります。富木常忍ら3人は幕府の問注所に召し出されることになったのです。 当時、鎌倉にあった日蓮は、自らの信仰のために幕府からの召し出しに臨む彼らに書を与えて、その心構えを指導したのが『問注得意抄』ということになります。 日蓮からの指示は非常に具体的で、当時の状況が緊迫していたことが伝わってきます。 「今日の御出仕・公庭に望んでの後は設い知音為りと雖も傍輩…

  • 日道は日興の葬儀に参列していない。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて大石寺3祖日目から4世日道に対して「唯授一人の血脈相伝」があったことを大石寺側は主張するのですが、実は日目から日道への相承があったことを裏付ける根拠は全く存在せず、京都要法寺日辰『祖師伝』によれば小泉久遠寺側からは「是ノ故に大石寺は日目日道に付属せず日道付属の状之レ無し」とまで断定されてしまっているのです。 「日目から日道への相伝はなかった。」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2023/01/15/114951 「妙本寺文書から見る日目から日郷への相伝の事実。」 https://watabeshi…

  • 「一切は現証に如かず」と書かれた『教行証御書』は偽書である。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は「三証」ということについて、考えてみます。 「三証」とは創価学会や日蓮正宗系教義の説明するところによるなら「文証」「理証」「現証」のことになります。 創価学会の公式サイトによるなら、文証は経文の上で裏付けを持っているか、理証はその教義や主張が道理に叶っているか、そして現証はその宗教を実践した結果が、生命や生活、社会でどのように現れたかという形で説明されています。そして創価学会公式サイトでは「この三証のどれか一つが欠けても正しい宗教とは言えません」とされています。 https://www.sokanet.jp/kyougakunyuumon/sa…

  • 池田大作氏とノリエガ氏が友好関係を結ぶことになった端緒。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて、このブログでは池田大作氏がパナマの麻薬王と言われたノリエガ氏と友好関係を築いていたことを何度か記事に書いています。 「池田氏とノリエガ氏との交友」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2018/05/28/000000 「創価学会年表に記録されたノリエガ氏との会見」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2021/12/05/000000 「池田大作氏とノリエガ氏との会見」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/en…

  • 日蓮の門下の中心者は武士と僧侶であり、民衆は誰もいない。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さてこのブログでは日蓮の教説に「民衆仏法」という側面は存在しないことを何度となく書かせて頂いています。 「日蓮は民衆仏法ではない。」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2017/04/11/061808 「日蓮は民衆仏法ではない。その2」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2017/11/17/000000 「日蓮における国家と宗教」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2017/12/13/00000…

  • 日蓮の門弟はおのおの独自の見識から本尊書写をしていた。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回の記事は、ある読者からの情報提供によるものです。いつもありがとうございます。 内容は少し前に書きました、「日興は五老僧の本尊書写に異論を唱えていない」という記事に関連するものです。 「日興は五老僧の本尊書写に異論を唱えていない」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2023/12/24/064328 この記事で書いたことですが、日興門弟の日尊によるなら「日蓮が入滅された後、六老僧たちがそれぞれ曼荼羅本尊の書写をしたが、誰からも異議は出なかった」のだそうです。 つまり日興もまた他の五老僧等の本尊書写…

  • 妙本寺文書から見る、日目から日郷への相伝の事実。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回、「X」(旧「Twitter」)でも書いたことなのですが、ひょんなことから、保田妙本寺文書を閲覧する機会を得ました。 出典は財団法人千葉県史料研究財団編『千葉県の歴史 資料編中世3(県内文書2)』(千葉県、平成13年)です。 これを読むと日目からの相承が日郷に伝わっており、決して大石寺が主張するように「日目から日道への唯授一人の相承」とは考えられないのです。 1、『日郷置文』 まず文和2年(1353年)の『日郷置文』です。以下の画像は同書361ページからのものです。 「安房国北郡吉浜村内中谷奉籠置御影員数事 一日蓮聖人御影一鋪 一日興上人御影一鋪…

  • 四条金吾は日興とは分かれた門流である。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は四条金吾についてです。 四条金吾は正しくは「四条中務三郎左衛門尉頼基」と言い、日蓮の門下として知られます。武術に優れ、医術にも秀でていた彼は建長8年(1256年)、池上宗仲・宗長、工藤吉隆らと前後して日蓮に帰依したようです。 創価学会や日蓮正宗、顕正会といった大石寺系教団では、信仰の鑑のような存在として学ばれ、その信仰姿勢を称賛されることが多いのですが、実は四条金吾は晩年、日興とは袂を分かったものなのです。 弘安5年(1282年)の日蓮入滅の際にも四条金吾は日蓮の最後の看病に当たったようで、事実、日蓮の葬列にも参加しています。以下の画像は日興の…

  • 中山日常が教義上最重要とした7編の日蓮真蹟とは何か。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は中山法華経寺における日蓮真蹟の保存に関して、少し書いてみたいと思います。 中山日常(富木常忍)の『常修院聖教事』に記録された日蓮真蹟遺文は61点、うち今日まで中山法華経寺の聖教殿に保管されているのが35点、他の6箇所に伝来するものを含めると41点が現存を確認されています。 『常修院聖教事』を見ると、それぞれの真蹟が異なる保存方法によって分けられているのがわかります。 例えば最も重要と考えられた真蹟の教義書類は「御自筆皮籠」と記され、7編の遺文が保存され、7編全てが現存しています。その他は「巻物分」「御消息分」「御書箱」「要文箱」となっているので…

  • 読むこと。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回はいつもと趣向を少し変えて、教学ということをテーマにして、私が考えていることを少し書いてみたいと思います。 私のブログの読者の皆さんからは、私のブログ記事における教学について、お褒め頂けることが多いです。「すごい教学力です」「気楽非活さんほど仏教の研鑽をしている創価学会員はいません」等々の声をよく聞きます。 ありがたいことです。が、教学に関して間違った認識が創価学会や大石寺系信者さんたちには根深くあることも大きいのではないかと思います。 というのも、教学というと、彼らは「どれだけ御書を読むか」「どれだけ隅から隅まで御書を読み、自身の血肉にできるか…

  • 『三大秘法抄』は日蓮の著作ではない。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は『三大秘法禀承事』(『三大秘法抄』)が偽書である点についてです。 同抄『三大秘法抄』は顕正会が依拠とする日蓮遺文として有名です。 内容として三大秘法のうち、本門の戒壇建立の条件が具体的に説かれ、また日蓮が釈迦からの「口決相承」を強調するという、日蓮真蹟にほとんど見られない珍しい内容となっています。 『三大秘法抄』に真蹟は現存せず、中山の久遠成院日親の嘉吉2年8月の写本が京都本法寺に存在します。また身延山久遠寺の日進の写本も存在するようです。しかしながらこの御書は日蓮門流中、真偽論争が散々に行われてきた御書の一つです。 個人的にこの『三大秘法抄』…

  • 日興は五老僧の本尊書写に異論を唱えてはいない。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて日蓮正宗、大石寺系教団の教えでは本尊書写について「唯授一人」「付弟一人」「金口相承」等と称して、一人から一人に受け継がれるものと考えられているようです。 しかしこれは後世に作られた化儀に過ぎません。 京都要法寺の開基、日尊の発言を記録した『尊師実録』(正本は京都要法寺蔵)によれば、次のように書かれています。 「一本尊書写ノ事 尊仰云、大聖人御遷化之刻、六人老僧面面ニ書写之給ヘリ、然無異議」 (日大『尊師実録』、『日蓮宗宗学全書』2-418ページ) ここでは「日尊の仰せによれば、大聖人が入滅された後、六老僧たちがそれぞれ曼荼羅本尊の書写をしたが、誰から…

  • 桂冠詩人のこと。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は「桂冠詩人」についてです。 池田大作氏は生前、詩を書いては聖教新聞紙上で紹介し、会員信徒の激励を行っていました。その際、文末には大抵「桂冠詩人」「世界桂冠詩人」「世界民衆詩人」という称号を付けていました。 ところで「桂冠詩人」とは本来中世ヨーロッパで始まったもので、有名なのはイギリス王室から贈られる「桂冠詩人」です。有名な桂冠詩人を挙げるならウィリアム・ワーズワース、ジョン・ドライデン、ベン・ジョンソン、ジョン・メイスフィールドなどがいます。 ところが、池田大作氏が贈られた「桂冠詩人」等の称号はイギリス王室から贈られたものではありません。私的な…

  • 意味を失くした人生。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 私は広宣部出身ですが、非活から退会を選んだ後も私は学ぶことをやめませんでした。ただ才能がないので、文献を集めながら亀の歩みのように少しずつ文献を読んでは確認するだけでした。 「継続は力」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2023/05/04/091245 「大石寺系・宗教間の苦悩」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2021/12/20/000000 私はただ本当のことを知りたかったのです。 私の母は大石寺・創価系の宗教間対立から家族と断絶になり、祖…

  • 『本尊得意抄副書』と『常修院本尊聖教事』との間の矛盾。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて昨日、『二箇相承』の矛盾について書いてみました。 「『二箇相承』の矛盾」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2023/12/10/100511 ところで、日蓮正宗の信徒は頭から『二箇相承』の実在を信じ込み、こちらの批判を受け入れられない方が一定数存在します。 そんな方の中には日蓮正宗側の説明を検証もなく受け入れ、頑なに批判を否定することしかできない人たちが少なからずいます。 そんな人の批判に以下のようなものがあります。 「徳治三年九月二十八日、日頂の『本尊抄得意抄添書』に『興上人一期弘法の付嘱をうけ…

  • 『二箇相承』の矛盾。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は『二箇相承』の相承の日付、その記録についてです。 大石寺が日蓮から日興のみに唯一の血脈相伝がなされたとされる証拠として確かなものは全く残されていません。日蓮真蹟が一つもないのです。それ故に大石寺の主張する血脈相伝は史実としての信用性が低いのです。 『二箇相承』は『一期弘法抄』『身延山付属書』の二つから成りますが、それぞれの写本における日付は弘安5年(1282年)の「9月 日」と「10月13日」です。『一期弘法抄』の写本には「9月」のみで日付は記されていません。 ところが、これらの日付に日蓮から日興への付属があったとされる記録は大石寺には全く存在…

  • 萬福寺の伝承。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて東京都大田区の馬込に、曹洞宗の寺院で萬福寺という寺があることをみなさんはご存知でしょうか。 この萬福寺の伝承を少し書いてみたいと思います。 弘安5年(1282年)9月18日の夜のことです。病のため身延を出て常陸国に湯治に向かう日蓮は、大田区の池上宗仲邸(現在の池上本門寺)に行くことになるのですが、馬込のあたりで日蓮は病身と疲れのため、動けなくなってしまいます。 馬込にはこの時、阿弥陀堂が存在していました。日蓮の一行は阿弥陀堂に一夜の宿を求め、寺の住持もこれを受け入れたのだそうです。 池上邸は馬込の阿弥陀堂からは近い距離にありましたが、病身の日蓮には夜…

  • 池田大作とノリエガ氏との会見。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて池田大作氏は数々の世界的な政治家と会っていますが、その中に「パナマの麻薬王」と言われたマヌエル・ノリエガ氏がいます。 「池田氏とノリエガ氏との交友」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2018/05/28/000000 「創価学会年表に記録されたノリエガ氏との会見」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2021/12/05/000000 池田大作氏がノリエガ氏と会見したことは事実なのに、彼が麻薬王として有罪になると途端にノリエガ氏との会見はタブーにな…

  • 白馬に乗って閲兵を行った戸田城聖。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 戸田城聖氏は創価学会の第2代目の会長に就任するのですが、彼が戦後再構築した創価学会組織は、先代の牧口常三郎が作ったものとはかなり変わりました。 戸田城聖が構築したのは軍隊風の組織名です。青年部の各部は部隊名で呼ばれ、「第1部隊長」「第2部隊長」等と呼ばれていました。ちなみに私の父はかつて青年部時代、石田幸四郎(元公明党委員長)氏が部隊長を務める「第47部隊」に所属していました。 また青年部には軍隊風の名前の組織がたくさん作られました。参謀室、主任参謀、輸送班、等々です。そもそも軍楽隊が作られ、初代の音楽隊長は有島重武氏です。有島重武氏と私の父は面識があり…

  • 戸田城聖は出版業で婦人雑誌『ルビー』も出していた。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は池田大作氏が若い頃、戸田城聖の出版業に携わっていた頃、戸田城聖の出版社から出されていた婦人雑誌とされる『ルビー』についてです。 池田大作氏は大蔵商事に入社する1年前、昭和24年(1949年)1月に戸田城聖が創設した日本正学館に入社。少年雑誌『冒険少年』(後に『少年日本』と改題)の編集に携わります。 ところで、この時期の戸田城聖の出版業では、婦人雑誌とされる『ルビー』も出版していました。この『ルビー』の内容はネット上で検索するとたくさん見ることができますが、婦人雑誌らしからぬ内容で半裸の女性のイラストが挿入されていたり、テーマが「恋愛と避妊」や「…

  • 霊山浄土のこと。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて前回「霊山」ということの教義的意義について考えてみました。 「「霊山一会・儼然未散」とは」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2023/11/26/000000 そもそも「霊山一会・儼然未散」という表現自体は法華経中には説かれていません。 では霊鷲山を「浄土」とする「霊山浄土」の考えはどこに起因するものなのでしょう。 それは本来は浄土宗の考えです。浄土宗では『法華経』『無量寿経』『観無量寿経』はどれも霊鷲山で説法されており、『法華経』如来寿量品を解釈して「霊山」を「浄土」とする思想が「霊山浄土」なの…

  • 「霊山一会・儼然未散」とは。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて先日、2023年11月15日、池田大作氏は95歳で亡くなりましたが、聖教新聞の報道(2023.11.19付)では「池田大作先生」が「霊山へ旅立たれた」と表現されていました。 さてこの「霊山」とは何でしょう。 霊山とは霊鷲山(耆闍崛山)、インド南部ビハール州、ラージャグリハ郊外のグリドラクータ(Gṛdhrakūṭa)のことになります。 法華経はここで説法されたと言われており、この中における「虚空会の儀式」に池田大作氏が帰られたこととして、亡くなったことを宗教的比喩で表しているのかと思います。 ところで、過去に既に終わっている筈の法華経の虚空会の儀式に故…

  • 池田大作氏は大石寺を「四神相応の地」と認めていた。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて少し前に「四神相応の地」という考え方をブログで紹介したことがあります。 「四神相応の地」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2021/12/26/000000 これは日興が広宣流布の暁に「本門寺」が建立されるべき勝地として、大石寺を「四神相応の地」としていたことになります。 寺院建立の勝地として日興が「四神相応の地」を富士山としていたのならば、広宣流布の時の本門寺建立、本門戒壇の勝地もまた「四神相応の地」から採られなければならないことになるでしょう。 上記のブログでは、そもそも大石寺から離れた創価学…

  • 昭和34年6月30日、池田総務下の組織体制。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて前回は昭和34年5月8日付の聖教新聞の記事を紹介しました。 「選挙を宗教活動に位置付けた池田大作総務」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2023/11/21/000000 昭和34年(1959年)は、戸田城聖の死の翌年であり、池田大作が第3代会長に就任する前年ということになります。 池田大作氏は当時創価学会総務として、選挙戦を「大聖人様の至上命令である国立戒壇建立のためには、関所ともいうべきどうしても通らなければならないのが、創価学会の選挙なのでございます」と述べ、選挙が日蓮の本門戒壇(当時は国立…

  • 選挙を宗教活動に位置付けた池田大作総務。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて昨日の日記では、池田大作氏のことを書きました。 池田氏は選挙を宗教活動の一つに位置付け、選挙における勝利をもって、会員の求心力や信頼を得てきた人物なのです。 「選挙における勝利至上主義の池田大作氏」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2023/02/21/000000 これは池田大作氏が会長に就任する前からそうだったと言えます。例えば昭和31年の大阪の参議院選もそうです。池田氏はこの昭和31年5月度の大阪支部の布教数11,004世帯を達成しますが、後にこれを「11,111世帯」に改竄していたす。 「…

  • 池田大作氏、逝去。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 2023年11月15日、創価学会名誉会長の池田大作氏が亡くなりました。95歳でした。 このブログでは何度も池田大作氏への批判記事を書いていますが、今回は改めてブログ筆者個人の池田大作氏の評価を率直に書いてみたいと思います。 だいたいのことは以下の記事等に書いてあります。 「池田大作の虚像と実像」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2018/01/20/000000 「幼少時の池田大作の生活苦」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2021/07/18/0…

  • 無作三身の成立について。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 少し前に日本の中古天台宗で扱われる「無作三身」の教義について、それが日蓮真蹟に現れない表現であることを書きました。 「「無作」「無作三身」は日蓮の教説ではない。」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2023/11/12/104643 今回は浅井円道氏の『「無作三身」考』(『印度学仏教学研究』第18巻1号所収、1969年)から、中古天台の教義の成立について考えてみたいと思います。 まず日蓮本人の立場ですが、日蓮は『四信五品抄』(真蹟は中山現存、日興写本現存)で「中古の天台宗」の「慈覚・智証の両大師」が智顗…

  • 十大部を知らない創価学会信徒。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて皆さんは日蓮の御書で「十大部」と言うと何を指すか、お分かりでしょうか? この「十大部」は日興が選定されたものと言われ、『富士一跡門徒存知事』で具体的に特に重要な日蓮の遺文10編が選定されています。 具体的には『立正安国論』『開目抄』『報恩抄』『撰時抄』『下山御消息』『観心本尊抄』『法華取要抄』『四信五品抄』『本尊問答抄』『唱法華題目抄』の10編であり、全10編の写本を日興が残しており(※1)、その重要性が示唆されています。以下の画像は『富士一跡門徒存知事』の旧創価学会版御書収録のものです(同1604〜1605ページ)。 ところで、なぜか大石寺系教団、…

  • 「無作」「無作三身」は日蓮の教説ではない。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 今回は「無作三身」についてです。 この「無作三身」という教義、とりわけ大石寺系教団、創価学会で好まれるもので、聖教新聞オンラインの用語解説でも「生命本来の三身をそなえた仏の境涯」と説明しています。特に偽書説濃厚な『御義口伝』で多用される言葉でして「一念に億劫の辛労を尽せば本来無作の三身念念に起るなり所謂南無妙法蓮華経は精進行なり」(旧創価学会版御書全集790ページ)とされています。 ところが、この「無作三身」「無作」という教義は、本来中古天台本覚思想で扱われる概念です。そして日蓮の真蹟には全く出てこない表現なのです。 例えば「無作」や「無作三身」は『開目…

  • 『一生成仏抄』は偽書である。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて皆さんは『一生成仏抄』という日蓮遺文を知っているでしょうか? 大石寺系信徒、とりわけ創価学会の信者さんには有名な御書です。有名な文を挙げてみましょう。 「衆生と云うも仏と云うも亦此くの如し迷う時は衆生と名け悟る時をば仏と名けたり」 「譬えば闇鏡も磨きぬれば玉と見ゆるが如し」 「只今も一念無明の迷心は磨かざる鏡なり是を磨かば必ず法性真如の明鏡と成るべし」 「深く信心を発して日夜朝暮に又懈らず磨くべし何様にしてか磨くべき只南無妙法蓮華経と唱へたてまつるを是を磨くとは云うなり」 旧版の創価学会版御書全集で『一生成仏抄』は383〜384ページに掲載されていま…

  • 本来の釈迦の教えで強調されるのは、信仰や信心ではない。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は以前に紹介したワールポラ・ラーフラの著作『ブッダが説いたこと』から、再び引用し、釈迦の教えとは本来どのようなものだったのかを考える一機会としてみたいと思います。 前回の記事、及びワールポラ・ラーフラという人物について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。 「自らをよりどころにすること、疑いを持つこと、そして相互理解の精神のこと。」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2023/08/16/234019 「ほとんどすべての宗教は、信仰ーーそれも盲信といえるものーーに立脚している。しかし仏教で強調…

  • 10,000円以上の供養者に特装本尊を授与。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて創価学会の各方面・総県組織では現在、信濃町の「広宣流布大誓堂」完成10周年記念の本尊授与に動き出しているようです。 今回の記事はブログの読者の方から情報提供を頂きまして、各方面・総県で「10,000円以上の供養者に対して」「特製の布地で表装された『特装御本尊』を授与する」ということで、全国的に動いていることを紹介したいと思います。 以下がその資料の一部です。なお原則、圏幹部以上にのみ2023年10月26日付で配付されたものです。 なお、このような特装本尊授与は以前の創価学会でも行われていました。ただそれらは基本、宗創和合時代の「特別御形木本尊」でした…

  • 全ての根拠のないドグマを止揚すること。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 いろんな方からたくさんの好評価、応援のメッセージ等、頂いていまして感謝しかありません。 ただごく一部ですが、私のブログに対して執拗に怨嫉し、激しい憎悪や敵意をむき出しにして、誹謗中傷行為を繰り返す人たちも少なくありません。 個人的にはなぜこんな個人のブログの更新を気にして、嫌がらせ行為を繰り返すのか、理解ができません。 そもそもそんな誹謗中傷行為や迷惑行為をすればするほど、創価学会や日蓮正宗と言った教団の信者がたかだか個人に過ぎない私のブログの内容に信仰の動揺を来たし、そのことに対してお門違いの憎悪を持っている彼らの姿勢が露呈してしまうだけですよね。 巨…

  • 建治2年6月27日説の『四条金吾殿御返事』は後世の偽作の可能性が高い。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は創価学会や大石寺系の信者に馴染みの深い、建治2年6月27日説の『四条金吾殿御返事』について、考えてみます。 以下の画像は同抄『四条金吾殿御返事』です。参考にあげるのは旧創価学会版御書全集の1143ページになります。 冒頭で「一切衆生・南無妙法蓮華経と唱うるより外の遊楽なきなり」と説かれます。後段は有名な箇所ですが「ただ女房と酒うちのみて南無妙法蓮華経と・となへ給へ」「苦をば苦とさとり楽をば楽とひらき苦楽ともに思い合せて南無妙法蓮華経とうちとなへゐさせ給へ、これあに自受法楽にあらずや」という部分が出てきます。 大石寺系の方、とりわけ創価学会信者さ…

  • 『新池抄聞書』が非公開である謎。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて『新池御書』の偽作説を私はこのブログで主張しています。 「『新池御書』は偽書である。」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2023/04/01/000000 「日有と『新池御書』のこと」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2023/04/02/000000 そもそも『新池御書』は真蹟が不存、同時代の古写本も不存、録外初出であり、六老僧や中山日常等、日蓮と同時代の弟子たちに言及されたことがありません。恐らく最古の引用は私が見た限り大石寺9世日有の『新…

  • 呪術を取り入れ、変容した大乗仏教。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて私は以前、こんな記事を書いています。 「大乗仏教運動と教化の特徴」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2023/03/21/000000 この中で指摘したことですが、大乗仏教の教化方法は、当時の民衆の精神的素質あるいは傾向に適合するような仕方に頼る必要がありました。そこで仏や菩薩を信仰するなら、多くの富や幸福が得られ、無病息災となると説くようになります。そして注目されるべきは、教化の方法として大乗仏教は陀羅尼と呼ばれる「咒句」を用いるようになります。 本来、釈迦の教えには「呪文」「陀羅尼」等は存在し…

  • 語るに足る友。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて私は創価学会の元活動家から徐々に家族の死を契機に非活となり、日蓮正宗の信仰も棄て、自由な身となりました。 そしてこんなブログを書き続けて、もう7年近くも経ちますが、別に私はオピニオンリーダーにもなる気はありませんし、別段特に分派とかを作ろうとも思っていません。 私のブログを読んで、さまざまな感想を頂きます。その中には私を評価して頂く声も多数頂きます。しかし別に「創価学会・気楽非活派」とか(笑)、そんなものを作る気は毛頭ございません。 創価学会の改革は、教団の執行部、とりわけ会長を中心とした執行部、総務会、参議会等の組織があるわけですから、彼らが考える…

  • 日興は日代に大石寺持仏堂本尊を託した。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて日興から日目へと「唯授一人」の相承がなされたように大石寺では主張しますが、その根拠となる事実は存在しません。 そもそも日興から日目へ与えられたとされる『日興跡条条事』は公開されていません。しかも筆跡がに日興のものと異なっており、書状には文字を意図的に削り落とした形跡さえ存在します。 「日興の筆跡」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2021/10/15/000000 「『日興跡条条事』は今日伝えられる形で成立していなかった」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/…

  • 日興が手本とした日蓮真蹟本尊はどれか。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は日興書写本尊について考えてみたいと思います。 以前、既に指摘したように日興書写本尊には、大石寺の戒壇本尊と同じ相貌で書かれた本尊が一つもありません。付言するなら、実は大石寺の法主は誰一人として戒壇本尊と同じ相貌で本尊書写をしていないのです。 「日興書写曼荼羅と戒壇本尊との相違」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2018/06/10/000000 「弘安10年日興本尊と戒壇本尊との相違」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2022/05/23…

  • 「仏敵」について。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて創価学会や日蓮正宗、顕正会等の大石寺系教団の信者がよく使う言葉に「仏敵」というのがあります。 自教団の意に沿わない批判者や退会者、棄教者等を卑下するために使われることが多いです。 この「仏敵」という語、いろいろ調べてみたのですが、どうも漢訳経典に由来する語ではないようなのです。簡単に言えば仏教の用語とは言えない可能性があります。経典に由来しないのです。 事実、大正新修大蔵経のデータベースにも見られません。法華経にも出てきませんし、梵網経その他のどの経典にも出てこないと思います。 日蓮はどうか。気になったので調べてみました。日蓮による「仏敵」の用例は4…

  • 出版協力者の名を削除する池田大作。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて最近、読書をしていて気づいたことがあり、それを少し書いてみたいと思います。 それは堀日亨の『富士日興上人詳伝』創価学会刊行、昭和38年原版の「序」を読んでいた時のことです。 この「序」は池田大作氏によって書かれていますが、昭和38年の現版の末文には以下のように書かれています。 「終わりに本書の編纂発行にあたり、小平教学部長、多田副教学部長および数人の教授の尽力を得たことを、深く感謝する。」 (同3ページ) この『富士日興上人詳伝』の編纂出版にあたり、教学部の尽力、とりわけ小平芳平氏と多田省吾氏の協力に感謝する一文が池田大作氏によって書かれています。 …

  • 編年体御書のこと。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて創価学会は、2021年11月18日に新版の日蓮の御書全集を発刊しました。 これは凡例を読む限り、何を底本にしたのかわからない、さらには真蹟や写本の所在も、伝来も由来も全く述べられない有様で、要するに字を大きくして見やすくして、ごく少数の遺文を入れ替えるだけの編集でしかなかったものです。偽書の疑いの強い『御義口伝』『百六箇抄』『二箇相承』もそのまま何の文献的説明もないままに収録されています。 「編集方針のわからない新版御書」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2022/01/11/000000 「創価…

  • 宇宙や生命の永遠性は密教の思想である。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて創価学会や日蓮正宗、顕正会等、大石寺系教団の信者たちの多くは「生命の永遠性」とか「宇宙の法」と言ったことをよく語ります。 実際、アメリカ創価学会の勤行要典を読むと、唱題によって宇宙と個人の生命とのハーモナイズが説かれていますので、これらの考え方はSGI(創価学会インターナショナル)においても共通理解されているのでしょう。 「SGI-USAの勤行要典から」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2019/01/14/000000 ところが、本来の仏教、釈迦の教えとは「宇宙の永遠性」や「生命の永遠性」等、四…

  • たまには自分の思いを。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて私がこのブログを始めたのが2016年ですから、開設して7年目になろうとしています。 その間、私も非活から退会を選んだり、一度はブログも閉鎖したりといろんなことがありました。退会してもブログ名を変えるのは読者の便に供さないと思い、あえてブログ名は変えないで置いてあります。 一度はやめようと思ったブログです。そもそも2016年から2017年頃の記事を読めばわかると思いますが、本当に気楽な口調で書いています。私は気楽に少しずつ研鑽を深めながら、自分なりに罪深い創価学会や大石寺信仰の半生を総括したかったのです。 ですから当初は単に自分のためのブログでした。そ…

  • 大石寺9世日有・31世日因は「法主も謗法を犯すことがある」ことを認めていた。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は大石寺9世日有が謗法を犯したことで自身が悩まされていたことを告白していたことを書いてみます。 大石寺9世日有談・31世日因記『有師物語聴聞抄佳跡』には次のように書かれています。 「されば四五年已前に悉且ノ能化・阿耨と云フ僧に知音候て・且ラく当山に逗留候ひしが、有ル時・呉竹を一間所望する間・大なる間を一ツ出シたれば・やらうに作る、其の夜より天魔乱入して悪夢増長す・如何様なる事ぞと能ク々ク案じたれば・当宗の即身成仏と進メ申ス我レが・禅家の道具たる・やらうを作らせたる故なり、去れば経ニ云ク捨悪知識亦不親近と説キ給ふ・釈ニは悪人に親近すれば復悪人と成ツ…

  • 九識説は真諦が起源であり、日蓮は九識本性説を唱えていない。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は唯識思想からの「九識」説について、また日蓮の思想中における九識説の位置についてです。 大乗仏教の系譜で、瑜伽行唯識学派は無著(アサンガ)と世親(ヴァスヴァンドゥ)ですが、通常大乗における唯識思想は第八識までを指します。すなわち眼識、耳識、鼻識、舌識、身識、意識の六識があり、その奥に末那識という潜在意識が想定され、さらに深奥に阿頼耶識という第八識があるというのが通常考えられる唯識思想です。 ところが、この上に第九識としての阿摩羅識を想定し、九識説を唱える系譜が存在します。 そしてこの九識説は天台智顗にも流入することになります。 そもそもこの九識説…

  • 『立正観抄』では「妙法の一言」以外の血脈相承は否定されている。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて私は日蓮が真蹟遺文中から「血脈」という言葉を使ったことがないという事実を以前ブログで紹介しました。血脈という語が真蹟で語られておらず、偽書の疑いの残る文献ばかりで語られるので、「血脈」は本来日蓮の教義ではない可能性が高いのです。 「『生死一大事血脈抄』は後世の偽作である。」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2023/02/25/120527 さて、それでは真蹟が存在しなくても、古写本等で「血脈」が語られた、比較的信頼し得る日蓮遺文の例は存在しないのでしょうか。 今回紹介したいのは『立正観抄』です。…

  • 日蓮が密教を自身の教義中に取り込んだ例を列記してみる。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて日蓮は法華経を根本として、後年真言を批判しながらも、真言密教の思想を自身の思想中に摂取し、自身の教理の中に取り込んでしまった人です。 今回はそれらの例を列挙してみましょう。日蓮は法華経を根本とするなら密教の教えを包摂させ、それらの教理が自身の教学に備わるとしていたのです。 ・日蓮は本尊を「曼荼羅」(日蓮は「漫荼羅」と書く)とするが、そもそも「曼荼羅」は真言密教の用語である。 ・日蓮はほとんどの本尊で、首題の左右に不動明王と愛染明王とを梵字で書くが、不動明王も愛染明王も法華経には出てこない密教の諸尊である。また不動明王は大日如来の化身として知られている…

  • 本尊書写とは受持の因分における化他行である。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて現在の日蓮正宗では「本尊書写」に対して、随分と神秘的な説明を行なっています。 例えば日蓮正宗の説明では「御本尊の御書写とは、本門戒壇の大御本尊の御内証を、時の御法主上人が唯授一人血脈相伝をもって、お写しあそばされることであり、大御本尊にそなわる御本仏の「たましい」と、一切衆生を利益される御本仏の功徳を、そのままお写し申し上げること」(『大白法』908号、平成27年5月1日)とされています。また実際、多くの法華講信者や日蓮正宗僧俗に聞いても同様の答えを返すでしょう。 ところが、大石寺26世堅樹院日寛の文段によるなら、少し事情が違ってきます。日寛はここで…

  • 台密は円仁・円珍らによって完成された。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さてこのブログでは日蓮が真言から影響を受けていることを何度となく指摘しています。 「『不動愛染感見記』は日興から日目に付属された」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2023/08/24/223933 「不動明王と愛染明王を真言の梵字で書いた日蓮」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2023/01/29/000000 「日蓮の真言に対する態度」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2023/01/21/…

  • 日興は日蓮滅後、2年近く身延を離れていた。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は『美作房御返事』から判断すると、日興は日蓮滅後、弘安7年後半まで長らく身延には在住していなかったことを書いてみたいと思います。 日蓮が弘安5年(1282年)10月13日に亡くなり、日興により『宗祖御遷化次第』が同年10月16日に書かれます。 翌年の弘安6年(1283年)正月1日に日興らによって身延の『墓所可守番帳事』が制定され、墓の輪番制が制定されます。この書にも六老僧の花押が紙の継ぎ目に記されていますので、この輪番制は当初、正しく六老僧共通の認識だったことは間違いないかと思います。以下の画像は日興『墓所可守番帳事』で、本文及び日興真蹟画像は『…

  • 大阪支部の布教数「11,111世帯」は事実の改竄である。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は昭和31年(1956年)、当時大阪支部の責任者として池田大作氏が就任し、その年の5月度の折伏(布教)成果数を「11,111世帯」としていることへの検証です。 このことは小説『人間革命』でも語られ、また創価学会の公式な記録としてホームページでも紹介されています。 https://www.sokagakkai.jp/daisakuikeda/life-story/disciple.html ところが、当時の記録を見ると、この布教数は事実と異なるようなのです。 聖教新聞・昭和31年(1965年)6月3日付の1面記事を見ると確かにここにはこの年の5月度…

  • 『園城寺申状』と『下文』のこと。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は日興の弟子、日目らが書いたとされる『日興上人御遺跡事』について、そこで触れられている『園城寺申状』についてです。 まず日目の『日興上人御遺跡事』を紹介しましょう。これは日興の滅後、日目ら弟子たちが、広宣流布の暁の「本門寺建立の時」に本堂に納めるべき重要なものを書き留めた文書です。正本は大石寺に現存する(大石寺説)としています(『日蓮正宗歴代法主全書』1-213ページ)。 さてこれを見ると、日目らが「本門寺建立の時に本堂に納め奉る可し」としているのは二つのみです。「日蓮聖人御影」そして「園城寺申状と下文」と書かれています。 ここのどこにも「弘安二…

  • 形木本尊の開眼供養は存在しなかった。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて現在の日蓮正宗、大石寺宗門では曼荼羅本尊を信徒に授与する際、「開眼供養」がされているかどうかを問題とするようです。というのは創価学会が現在信徒に頒布している大石寺26世日寛書写カラーコピー本尊を「法主の開眼がない故に偽本尊である」として、日蓮正宗側は批判しているからです。 現在の大石寺の授与本尊も同様に現68世早瀬日如氏書写のカラーコピー本尊を信徒に頒布しているのですが、それは印刷であっても「開眼供養がなされたから偽物ではない」という理屈のようです。 ところで本来、近代大石寺宗門における形木本尊(印刷による本尊)というのは、実はまだ信仰が不安定な新入…

  • 教団の教義より組織の公益性をアピールする宗教法人。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて聖教新聞の報道、また現場の活動家から聞くと、創価学会は座談会の充実に力を入れていまして、例えば手品やマジックの披露、手話を取り入れた合唱、未来部のコーナー等、さまざまな工夫が見られます。 日蓮正宗の信徒は、現在ほぼ9割近くが「元創価学会信者」「元顕正会信者」ですので、彼らも創価学会の真似事をすることも多いです。大石寺の鼓笛隊などその好例でしょう。 問題なのは教義の研鑽や宗教活動の充実よりも、むしろコミュニティとしての教団下部組織の充実を訴えている点です。 つまりもはや創価学会は、教学の研鑽よりも、かつての創価学会に存在した地域のセーフティーネット的な…

  • 『不動愛染感見記』は日興から日目に付属された。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は日蓮真蹟『不動愛染感見記』の伝来について、書いてみたいと思います。 この書は日蓮真蹟でありながら、日蓮が立教開宗翌年の建長6年(1254年)に「大日如来からの相承」を主張している文書です。したがって創価学会や日蓮正宗にはよほど都合が悪いのか、創価学会版御書全集にも、日蓮正宗の平成新編御書全集にも収録されていません。ちなみに『不動愛染感見記』の真蹟は保田妙本寺に現存しており、国の重要文化財に指定されています。 https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/201/9202 この文書は『不動愛染感見記…

  • ドグマの再生産。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて、私はこのブログを書くにあたり、あらゆるものを検証の対象としています。 私がブログ執筆の基本にしていることは「動かせない史料や事実から結論を導き出す」という姿勢です。 例えば日蓮遺文に関して、上古の代より偽書が存在していたことは『富士一跡門徒存知事』からもわかります。中山日常の『置文』からも当時真蹟の奪い合いや偽書の創作があったことは想像に難くありません。 ですから、確かな日蓮真蹟遺文から日蓮実像を描くことが大切であると考えています。 また一部の創価学会批判者の中には、池田大作氏を絶対視して擁護し、現今の原田会長ら執行部の独善的な教団運営を批判する人…

  • 自らをよりどころにすること、疑いを持つこと、そして相互理解の精神のこと。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は仏教の入門書として、ワールポラ・ラーフラ著の『ブッダが説いたこと』(今枝由郎訳、岩波文庫、2016年、原著1959年)から、内容を少し紹介してみたいと思います。 著者のワールポラ・ラーフラ(1907〜1997)氏はスリランカ出身の学僧で、スリランカで伝統的な僧侶教育を受けた後、代表的な僧院の要職を歴任。セイロン大学に入学、ロンドン大学優等学士号を受け、セイロン仏教史に関する論文でセイロン大学哲学博士号を取得します。その後、インドのカルカッタ大学に学び、その後パリで20世紀最大の中国学・仏教学研究者ポール・ドゥミエヴィル(1894〜1979)に師…

  • 納得できる説明があるのか。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は池田大作氏の過去の対談から、創価学会や日蓮正宗の一部信者たちの教義の説明に対する非論理的な態度について、考えてみたいと思います。 今回紹介する文献は、池田大作/大森実『革命と生と死』(講談社、昭和48年)になります。 この中で、ジャーナリストの大森実氏は、大谷壮一氏の述べる日本社会に内在するタブーとして「シャーマニズム」を挙げたのですが、その際の池田大作氏の回答を紹介してみたいと思います。 「池田 日蓮正宗創価学会は、シャーマニズムではありません。というのは、御書に「利根と通力によるべからず」と断定してるんです。 大森 ははあ。 池田 通力とは…

  • 「三度諌めても聞き入れられないならば山林に去る」というのは仏教ではなく儒教の発想である。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて日蓮の思想には仏教以外の儒教の影響があることはこのブログで何度となく、取り上げていることです。 「『立正安国論』の儒教的な発想」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2017/06/08/060417 「儒教における孝養」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2017/06/11/002039 「『貞観政要』のこと」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2018/01/15/000000 「日蓮の行動原…

  • 日蓮の庵室について。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は日蓮が文永11年6月17日以降に暮らしていた「庵室」の状態、そしてそこに弘安2年以降、戒壇本尊を果たして置くことができたのかを考えてみたいと思います。 日蓮が住んでいた「庵室」について伝える文献は『庵室修復書』(建治3年、身延曽存)です。 ここで全文を見てみましょう。 「去(いぬる)文永十一年六月十七日に・この山のなかに・き(木)をうちきりて・かりそめにあじち(庵室)をつくりて候いしが・やうやく四年がほど・はしら(柱)くち(朽ち)かき(牆)かべ(壁)をち候へども・なおす(直す)事なくて・よる(夜)ひ(火)を・とぼさねども月のひかり(光)にて聖教…

  • 四要品について。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて少し某SNSで呟いたところなのですが、実は天台教学では法華経について「四要品」ということが言われます。 これは湛然の『法華文句記』で言われるもので、法華経全編の中でも特に重要とされる4つの品を挙げたものです。 四要品の4つは以下のようになります。 1、方便品 2、安楽行品 3、寿量品 4、普門品 4つの品をそれぞれ天台教学では教・行・体・用の4つに配し、これは各宗派でも重要視されるものです。 例えば曹洞宗は法華経を根本とする宗派ですが、法華経の如来寿量品に加えて普門品も読誦することが知られています。 これは比叡山教学から考えても当然のことでして、法華…

  • 法華経嘱累品では法華経以外の経典も認めている。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて法華経における嘱累品が実は22番目ではなく、本来は最終章にあたることを以前このブログでは指摘させて頂きました。 「嘱累品の位置は鳩摩羅什によって改竄・変更された」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2023/07/29/075854 創価学会や日蓮正宗等の大石寺系、また日蓮系諸派は、別付嘱と総付嘱を強調し、智顗の五時八教判から法華経以外の経典では成仏ができないとそれ以外の経典の価値を否定することがしばしばです。 ところが、鳩摩羅什漢訳の法華経嘱累品をよく読むと、事情が違ってきます。 嘱累品には以下の…

  • 非難中傷行為を繰り返す過激な創価学会系アカウント。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回ですが、SNSの旧Twitter(現行「X」)中で、私のアカウントに対して何の根拠もない揶揄、非難中傷、罵詈雑言が頻発しました。しかも現在も継続中です。 彼らの非難中傷は昨年の聖教新聞(2022.12.29付)掲載の紙上座談会の指導「誰かを中傷したり、侮辱したりするような発信は許されません」という内容にも抵触するものです。社会的にも糾弾・批判されるべき内容と考えますので、今回は彼らの非難中傷や侮蔑の発信をそのままに伝え、読者の判断を仰ぎたいと考えます。 以下の非難中傷や侮蔑の発信をした創価学会信者と推定される活動家アカウントについて、今後の注意喚…

  • 大石寺8世日影が模刻した楠木の板本尊。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は、戒壇本尊を思わせるような楠木の板本尊が、大石寺8世日影の時代に一つ造立されていたことを書いてみたいと思います。参考文献は、金原明彦『日蓮と本尊伝承』(水声社、2007年)になります。 大石寺6世日時の死後、7世日阿は「代官」として応永13年(1406年)6月4日に登座します。その後、8世として日影を呼ぼうとしますが、日阿は登座9ヶ月後の応永14年(1407年)3月10日に亡くなります。日影は相承を預かっていたという在家の柚野浄蓮から授かり、法主になる形をとります。この辺のことは以前もブログで書いたことがあります。したがって日阿や日影の行跡につ…

  • 嘱累品の位置は鳩摩羅什によって改竄・変更された。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さてTwitterで少し話題にしたところですが、鳩摩羅什漢訳の妙法蓮華経では、本来最後の章節である嘱累品が、鳩摩羅什の見解により恣意的に順番を変えられて改竄されています。 これはブログでも何度も書いてきたことですが、私的な見解ではなく、岩本裕氏、また中村元氏等の研究者に共通して見られる見解です。そもそも嘱累品が法華経原典で最終章であったことは、成立史研究からも既に定説なのです。 「二処三会は存在しない」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2017/06/19/005408 そもそも法華経「委任」(Anu…

  • 「河辺メモ」について。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は「河辺メモ」と呼ばれる文書について書いてみたいと思います。 これは平成11年(1999年)8月18日付の『創価新報』紙上に掲載された一通のメモのことです。「河辺メモ」と称されたもので、昭和53年(1977年)2月、当時日蓮正宗日正寺の住職であった河辺慈篤氏が、同じく当時大石寺教学部長であった阿部信雄(後の大石寺67世法主阿部日顕)氏との面談の折、阿部氏より聞いた話を筆録したものとされています。以下に画像を挙げ、文章も正確に起こしてみます。 「S53.2.7、A面談、帝国H 一、戒壇之御本尊之件 戒壇之御本尊のは偽物である。 種々方法の筆跡鑑定の…

  • 大石寺旧信徒を軽視・批判した戸田城聖。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて、ブログ読者からの情報提供があり、こんな本を読む機会を得ました。 小川頼宣/小多仁伯編著『戸田城聖述水滸会記録を解読する』(人間の科学新社、2017年)というものです。 水滸会というのは、かつて戸田城聖が男子部の青年層を育成した組織だったと言われています。この中で『水滸伝』や『三国志』等を通じて、戸田城聖氏が青年たちを育成したと言われています。創価学会の公式な見解によるなら、水滸会は一度解散しますが、池田大作氏が昭和28年(1953年)7月に再結成を願い出て許可されたものだそうです。 上記の本の中では、小川頼宣氏と小多仁伯氏が、創価学会本部に秘蔵され…

  • 宗教的洗脳からの覚醒のために。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて、私はこんなブログをもう7年以上も書き続けていますが、未だに読者から驚き等の反響を頂きます。 日蓮正宗や創価学会、また顕正会や正信会といった大石寺系教団の欺瞞は、文献を一つ一つ読むことによってわかってくるからです。 私は現在教団を離れましたが、現役の会員信徒の頃からここのブログに書いてあるようなことをずっと読んで考えていました。「公開すべきではない」とさえ考えたこともあります。 しかし私は母の死を契機にブログを書き始めました。教団が教団にとっての都合の良い教義を作っているのはわかります。そしてそれを構成するために偽書を真蹟と見做して、勝手に教団倫理を…

  • 様々な付属状。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて日蓮から日興、そして大石寺の日目へと「唯授一人の血脈相承」があったとする文献は、そもそもからして偽書の可能性が高いことはこのブログで繰り返し述べてきているところです。 そもそも『宗祖御遷化次第』での本弟子は6人への相承です。そして日興も弟子は本六、新六であり、日蓮の言う通りにきちんと複数の弟子を使っているのです。ですから日蓮日興には「唯授一人」の思想はなかったと考えた方が自然です。 「『二箇相承』と『宗祖御遷化記録』との矛盾」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2022/08/16/002759 そ…

  • 南無天照八幡等諸仏。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて日蓮の教義形成には神道の影響があることを何度かこのブログでは指摘しています。 例えば曼荼羅本尊の中央下部には必ず「天照大神」と「八幡大菩薩」が勧請されます。当然ですが、どちらも日本古来の神であり、法華経とは何の関係もありません。 これは日蓮の「神天上の法門」で、世の人々が法華経を信じなければ神々が国を捨て去ってしまうと信じられているからです。すなわち日蓮にあっては「天照大神」や「八幡大菩薩」等の諸神も実在の神として信じられているのです。 「日蓮は氏神としての諸神も実在の神として認めている」 https://watabeshinjun.hatenabl…

  • ブラボーわが人生とは。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて最近の聖教新聞には「ブラボーわが人生」と題された信仰体験記事が掲載されています。 以下の画像を見てもわかるように90歳代〜100歳代の創価学会の信者さんが紹介され、その長い信仰生活の生涯を讃えるものです。記事は聖教新聞紙面のみならず、オンラインでも公開されています。 画像を見てもわかるように、取り上げられる創価学会信者さんは全て90歳以上であり、中には100歳、103歳という方まで写真付きで紹介されています。 さてそうなると、一つの疑念がわきます。 90〜100歳まで不断の信仰を貫いた姿を聖教新聞で賞賛し、その生涯を讃えるのならば、肝心の池田大作名誉…

  • 御会式の三々九度。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は大石寺の御会式(おえしき)のことです。 そもそも御会式(おえしき)は御大会(おたいえ)ともいい、日蓮宗系の寺はどこも行います。日蓮命日の10月13日に行われる法要のことで、とりわけ池上本門寺で行われる御会式は有名です。日蓮命日の前夜は御逮夜(おたいや)と呼ばれ、各地から集まった講信徒が万灯・提灯行列を行い、池上の街を練り歩くのです。 日蓮正宗で行われる御会式は、旧暦の10月13日を新暦に直し、11月20日前後に行われますが、少し雰囲気は違います。というのも、日蓮正宗では御会式を「命日法要」ではなく「末法の本仏日蓮」であり、滅不滅の本仏の境界を喜…

  • 『観無量寿経』も霊鷲山説なら法華涅槃時か。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて日蓮正宗や創価学会、顕正会は、頑なに天台教学の五時八教判を錦の御旗として信じているようですが、そもそも五時八教判は漢訳仏典の字面から判断しているだけで、文献学的に釈迦の在世との整合性など存在しません。したがって五時八教判は現代ではすでに破綻しているのです。 「中国仏教の五時八教判。」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2021/10/23/000000 例えば法華経は霊鷲山(耆闍崛山)で説かれているから、釈迦の晩年とされるマガダ国、首都ラージャグリハの近くと一致するから法華経は「法華涅槃時」に入るの…

  • 牛乳瓶の蓋の数珠。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は戸田城聖が獄中で使っていたとする、牛乳瓶の蓋で作られた数珠の話です。 私はこの数珠について、信用性がとても低い話だと考えています。その理由を以下に述べてみます。 まず戸田城聖が獄中で牛乳瓶の蓋を使って数珠を作った話の初出は何か。 それは戸田城聖著の小説『人間革命』でしょう(精文館書店、昭和32年)。この中で「牛乳瓶の蓋になつている日附入りの丸いボール紙を糸でつないで数珠の代りを拵えた」(同443ページ)と書かれています。 問題はこの時期なのですが、この前後のページを見ると「昭和十八年が暮れて行く十日ばかり前に」(同442ページ)や「明日は大晦日…

  • 御座替本尊に書かれて、戒壇本尊に書かれない天親菩薩。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は、本尊の相貌で、「天親菩薩」の扱いについてです。 実はこの「天親菩薩」は大石寺所伝、日興書写本尊の「御座替本尊」には書かれています。 「天親菩薩」とは世親(ヴァスバンドゥ、梵:Vasubandhu、300〜400年頃)のことです。世親は唯識派最大の人物ですから、唯識思想を教義に用いるなら、やはり取り上げられるべき人物でしょう。 ところが、この「御座替本尊」に書かれている「天親菩薩」、戒壇本尊には全く書かれていないのです。 大石寺が日興から日目に引き継がれた相承の証と称する「御座替本尊」(譲座本尊)では、戒壇本尊に書かれていないものが書かれている…

  • 証言から見る、池田大作氏の会長時代からの代筆の実態。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて池田大作氏が自身の著作や対談、随筆等に関して「他の人に代筆させていた」実態については、以前から何度かこのブログでは書かせて頂きました。 「池田大作の代筆の実態」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2022/10/15/081001 今回は昭和57年10月15日から行われた月刊『ペン』裁判での池田大作氏の証人としての発言記録から、池田大作氏が会長時代から著作については、「自身で書かずに部下に書かせていた」実態について、当時の発言記録から見ていきましょう。出典は、池田証言ハイライト出版委員会編『池田証言…

  • 布教の進まない日蓮正宗。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて日蓮正宗にとって本年・令和5年は「折伏躍動の年」なのだそうですが、どうも布教が思うように進んでいないようです。 というのも、信徒から漏れ聞く情報の他、大石寺現68世の早瀬日如氏が指導の折に布教が進まない現状を認めてしまったのです。 以下は日蓮正宗の機関誌『大日蓮』令和5年6月号掲載の「全国正副宗務支院長会議」での早瀬日如氏の発言です(令和5年4月14日、宗務院大会議室)。 お読み頂ければおわかりのように「現在までの折伏達成状況を見ますと、まことに残念ながらけっして満足できるものではありません」と早瀬日如氏本人が発言しています。 発言があったのは令和5…

  • 「在在諸仏土・常与師倶生」とは。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は「在在諸仏土・常与師倶生」という法華経の文についてです。 この文は創価学会で特に好まれる文章でして、戸田城聖氏が指導で使っていたことが有名です。つまり生まれ変わっても師匠と共にまた生まれてくるのだという意味で使われるんですね。活動家の池田大作氏を尊ぶ気持ちが強い人たちはとりわけ「久遠の師」とか「師弟不二の絆」などと言い、その際の依文としてこの文を用いることが多いです。 さてこの「在在諸仏土・常与師倶生」はどこに出てくる文なのでしょうか。 これは法華経化城喩品第7に出てくる文章です。 この化城喩品にはどういうストーリーが書かれているのでしょうか。…

  • 下山日布の「仏滅後正像未弘之大漫荼羅」

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は御本尊の讃文と呼ばれる「仏滅度後二千二百三十余年」の部分を、大石寺55世下山日布が違う表記で書いていた事実についてです。 以前にも記事で書いたところなのですが、これは『御本尊七箇相承』でも言及され「仏滅度後二千二百三十余年の間・一閻浮提の内・未曽有の大曼荼羅なりと遊ばさるゝ儘書写し奉るこそ御本尊書写にてはあらめ、之を略し奉る事大僻見不相伝の至極なり」(『富士宗学要集』1-32ページ)とされます。大石寺の相伝書によるなら「讃文」を略して書くことは「大僻見」「不相伝の至極」になってしまうのですが、それにも関わらず、これと異なる書き方が大石寺法主には…

  • 日尊の考える本尊書写。

    いつもみなさん、ありがとうございます。 さて、大石寺3祖日目の弟子で日尊という人物がいます。日尊は日目の遺志を継いで1333年に上洛を果たし、京都要法寺を開山した人物ですが、今回は日尊が弟子の日大(京都要法寺5世、住本寺5世)に言い残した『日尊上人仰云』(暦応3年、正本は京都要法寺に現存)から「本尊書写」について語ったところを書いてみたいと思います。 「一本尊書寫事 尊仰云、大聖人御遷化之刻、六人老僧面面ニ書写之給ヘリ、然而無異議其後面面末流、初心後心、戒行有無、曾テ以テ無糺明之、面面書寫之云云、此等次第、且ハ法滅因縁歟、五人方ハ且ク閣之、富士門跡ハ付弟一人可奉書寫之由、日興上人御遺誡也云云、…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、気楽非活さんをフォローしませんか?

ハンドル名
気楽非活さん
ブログタイトル
気楽に語らう⭐︎創価学会非活のブログ⭐︎
フォロー
気楽に語らう⭐︎創価学会非活のブログ⭐︎

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用