という記事をAll Aboutで書きました。 話題だけれど、歌舞伎を観たこともないし、原作も読んでないし、それでも楽しめるのかなと二の足を踏んでいる人、いませんか? 歌舞伎を知らない人でも歌舞伎通でも面白い映画、『国宝」の魅力について書きましたのでぜひ参考にしてみてください。 allabout.co.jp
歌舞伎初心者に、歌舞伎の魅力を伝えます。 趣味は歌舞伎、文楽、落語、映画鑑賞。 ブログでは、初心者も通の方も納得する歌舞伎にまつわる楽しい話をつづっていきます。日常生活もぽちっと。
昨日は歌舞伎座で行われた「八代目尾上菊五郎六代目尾上菊之助 古式顔寄せ手打ち式」に行ってきました。 菊重扇面影(きくがさねはなのおもかげ) 300年続く尾上菊五郎のあゆみを映像で。また3月31日に行われた「襲名披露お練り」の様子も映し出されました。神田明神で行われたお練りには私は行けなかったので、この映像はとても楽しみました。 にこやかに歩み、手を振り、Zeebra のラップを楽しそうに聞いていた八代目菊五郎ですが、待ち構えている七代目菊五郎に向かって歩みを進めるときに、顔は一段と引き締まりました。責任、重圧、大変な決意をひしひしと感じました。 対して、迎える七代目菊五郎は実におおらか。いつも…
春興鏡獅子というのは、本当に作品がすばらしいの一言に尽きると思います。 こちらに書いたように、弥生=獅子だけではなく、音楽も衣裳も並ではない、かわいい胡蝶も可憐。世界中に見せたくなってしまうほどすばらしいのです。 ↓ munakatayoko.hatenablog.com 長唄と下座の気合の入り方も半端ではありません。 今月満を持して挑んだのは右近。 右近は、曽祖父である六代目菊五郎の「春興鏡獅子」を3歳の時に見て歌舞伎役者を目指したといいます。 ▲6代目菊五郎の鏡獅子。おお。国立劇場の鏡獅子のミニチュアが、今月2階ロビーに飾られていました涙。 「自分にとって『春興鏡獅子』は生きる意味」とまで…
やっと4月の夜の部を観ることができたのは、千穐楽でした。 ひと月で3人の六助が誕生 仁左衛門の若々しさが光る 敢闘賞は秀之介 もともと行くはずだったのも17日と遅めだったのですが、それが休演日と重なってしまい慌ててスケジュールをにらめっこでとったのが千穐楽でした。 ひと月で3人の六助が誕生 なぜか今年は毛谷村が流行中。4月は歌舞伎座とこんぴら歌舞伎で毛谷村がかかっていました。 歌舞伎座では、六助役は偶数日が幸四郎、奇数日が仁左衛門でした。こんぴら歌舞伎では萬太郎が初役で六助を演じました。つまり今月だけで六助は3人誕生したんですね。私は仁左衛門の六助のみ観ることができました。 こんぴらに行った友…
4月の歌舞伎座は本日が千穐楽でした。 やっと夜の部に行けました(涙)バラエティに富んでいて、楽しい4月でした!詳しくはまた後で。
昨日お伝えした通り、7月から座席等級区分が変更になるのですが、7月の歌舞伎座演目の料金が発表になりました。 七月大歌舞伎|歌舞伎座|歌舞伎美人 特等席は、桟敷席と同じ料金。 残念なのは、3階席の値上げです。 特等席 20,000円 値上がり1等席 18,000円 変わらず2等A席 15,000円 値上がり2等B席 14,000円 一部値下げ2等C席 9,000円 値下がり3階A席 6,500円 値上がり3階B席 5,000円 値上がり1階桟敷席 20,000円 変わらず ってところですかねえ。 つら。。。
本日発表された情報によりますと。https://www.kabuki-bito.jp/news/7951 7月より歌舞伎座の座席等級区分が変更になるとのこと。見てみると、1階の1番の良席(前から10列で花道寄り)が特等席。料金あがっちゃうのかなー。2階は、3段階に分かれました。 確かに後ろの方は、1等席というのは辛いかなと思います。(今も1番後方2列は2等ですが)3階の区分けは変わらず。どうなるのかな?そしてパスポートはどうなるのか、気になるところです。
すてきな企画だった「花と縁糸と」~二段目、八段目(仮名手本忠臣蔵)
17日は、「花と縁糸と」という会に行ってきました。 「花と縁糸と」 (はなとえにしと)とは 一、 解説 二、 歌舞伎竹本と台詞による二段目 三、 女流義太夫と素踊り 八段目 八段目とは 『仮名手本忠臣蔵』の二段目と八段目をやるということで興味があったのだけれど、その日は歌舞伎座の夜の部をとっていたため行くのをあきらめていました。ところが急に歌舞伎座が休演となったので、当日券を買って観ることができました。 (結果的には、こちらの昼の部は3時10分には終わり、会場は月島社会教育会館ホール。歌舞伎座に近くて、歌舞伎座夜の部は4時15分からでしたので、両方観るのは可能だったんですが) 「花と縁糸と」 …
歌舞伎座、滞りなく再開できたようで、良かったです。今月のおすすめのお土産はこちらです!なんで、木挽町のあだ討ちと関係あるのかなあ? と思ったけれど、ペラっとはってある紙一枚で手が伸びてしまう、おのれの単純なことよ。。でも食べてみたら、すごく美味しかった!卵の黄身のふんわり感がとても良かったです!味はおすすめ! 清月堂の「おとし文」おとし文に、果たし状みたいな意味があるのかなと思ったけど、そうでもないみたいだし。 でもまあ美味しかったからいいか。
昨日発表になりましたが、イスの不具合により14日夜の部より休演となっていた歌舞伎座ですが、19日より公演再開だそうです。 ともかく、よかった。 https://www.shochiku.co.jp/wp-content/uploads/2025/04/kabukiza_0417.pdf
4月10日に、「邦楽 明日への扉」という会に行ってきました。 場所は、紀尾井小ホール。こぢんまりしてよいホールです。 黒御簾音楽~舞台の情景や状況、心理描写を伝える 大薩摩~迫力のある演奏で情景を描写する 『蜘蛛拍子舞』実演 すでに7回目という今回は、歌舞伎において欠かすことのできない長唄と三味線について、杵屋長寿郎さんと柏要二郎さんが、菊五郎劇団音楽部の方たちとともに解説、演奏をしてくださいました。 黒御簾音楽~舞台の情景や状況、心理描写を伝える 歌舞伎は、演奏家が舞台に出ているとき(出囃子)もありますが、大半は黒御簾といって舞台下手の黒御簾と呼ばれる中で演奏をしている(下座音楽)ので、観客…
いきなりのニュースでびっくりしました。 www.kabuki-bito.jp 今日から17日夜の部まで、明日の不具合により休演だそうです。 なんということ! 私も、17日にチケットをとっていたので残念ですが、地方から来て歌舞伎座の前まで来たら休演だったという方もいるわけで、お気の毒すぎます。 18日はもともと休演日、19日以降はどうなるかわからないとのことです。 取り急ぎ。
見どころ 新作ならではの良さ 歌舞伎の裏側が見える楽しさ 歌舞伎の名作をなぞって 登場人物と役者 面白い。 悪所と言われた社会の吹き溜まりのような芝居小屋。 そこに集まる有象無象がみんな応援してしまいたくなるような薄幸の剣士。 素直でけなげで汚れを知らぬ美貌の持ち主。 とくれば、染五郎がぴったりですね。 美しくて、まずビジュアルにビックリさせられましたが、このビジュアルは、ポスター用ではなくて(笑)、あだ討ち本番でもこんな格好なんです。 派手過ぎないか?と思いますが、それはそれなりの理由があってのこと。それは見てのお楽しみ。 歌舞伎は、ネタバレありがお約束ですが、このお話ばかりはネタバレ厳禁で…
5月歌舞伎座團菊祭演目紹介 八代目菊五郎 六代目菊之助襲名披露で盛り上がります!
続けて5月の演目紹介です。 昼の部 『寿式三番叟』 『 勧進帳』 『三人吉三巴白浪』 『京鹿子娘道成寺』 夜の部 『義経腰越状~五斗三番叟』 口上 『弁天娘女男白浪』 上演スケジュール 幕見情報はまだ出ていませんので、出ましたら追記します。 歌舞伎座アクセス 5月からは、歌舞伎界にとって大変大きなイベントが待ち構えています。 それは尾上菊之助改め八代目尾上菊五郎襲名披露尾上丑之助改め六代目尾上菊之助襲名披露 これがこの5月の團菊祭を皮切りに、7月大阪松竹座、10月名古屋御園座、12月京都南座来年6月福岡博多座と続いていきます。 ではその豪華絢爛な5月の演目について紹介しますね。 昼の部 『寿式…
遅ればせながら今月の演目紹介です! 昼夜ともに充実の舞台です。 昼の部 ・『木挽町のあだ討ち』 ・『黒手組曲輪達引(くろてぐみくるわのたてひき)』 夜の部 ・『彦山権現誓助劔(ひこさんごんげんちかいのすけだち)』~杉坂墓所 毛谷村 ・『春興鏡獅子』 ・『無筆の出世』 上演スケジュール チケット金額、売り場 一幕見 歌舞伎座アクセス 昼の部 ・『木挽町のあだ討ち』 美しく、まっすぐな染五郎の魅力満載の新作です。直木賞と山本周五郎賞をダブル受賞した永井紗耶子原作の『木挽町のあだ討ち』の歌舞伎化。私は、今月歌舞伎座初日の前日に原作を読了したのですが、とても面白かったので期待度爆上がりでした。そしてそ…
今日は、千鳥ヶ淵に行ってきました。 たくさんの人で賑わっていましたー。 テクテク歩いて、 無名戦没者の墓である千鳥ヶ淵墓苑へ。 墓苑に入ると、急に人の気配がなくなるので安らぎます。 政治家の皆さんには靖国神社ではなく、千鳥ヶ淵墓苑にお参りして欲しいなと思います。 戦争で亡くなったのは、軍人だけではないのですから。 納骨堂写真撮ってなかった! 菊の花をお供えし.平和を祈りました。(100円で1本買えます) こちらをでて、国立劇場まで足を伸ばしました。 こちらも人の姿はチラホラ。賑わっていた頃の残像が頭に残っているので、ことのほか寂しいです。 なんともったいないことか! 今も文楽至芸員は東京ではホ…
本日より、今年度のシネマ歌舞伎が始まりました。第一弾は、『野田版 鼠小僧』 このとき、名子役として評判になったのが、清水大希くん。 現在の中村鶴松さんです。中村鶴松さんにインタビューしました。 またシネマ歌舞伎の魅力や『野田版 鼠小僧』の見どころについても書いていますので、ぜひ読んでください。allabout.co.jp
いよいよ四段目です。四段目は、3つのシーンに分かれています。まずは「判官切腹の場」です。どの瞬間も素晴らしいので、書いていると全部書くことになっちゃうのでこまるのですが、印象的な部分を絞り出して書きます。 舞台では判官役者の選んだ香をたきます。 判官役者が選んだ香をたくということなので、菊之助判官のときと勘九郎判官のときとでは香りが違ったはずですが、そこまでは気づきませんでした。奥のふすまを開けて青ざめた表情で登場する判官よ。無の境地に達しているような勘九郎、すでに何か期しているような菊之助。 師直の味方である薬師寺次郎左衛門の憎らしさ、ふてぶてしさは彦三郎。 温和で温情のある石堂右馬之丞は彌…
4月の歌舞伎座で上演される『木挽町のあだ討ち』。原作をやっと読了しました! 初日の前日に!ギリギリ! 木挽町のあだ討ち 作者:永井紗耶子 新潮社 Amazon めちゃ面白かった! これはたまりません。すでに配役は発表になっているので、あの人がこの役、この人があの役と脳内で演技させながら読んでいたらめちゃくちゃ楽しくて。 そしてストーリーも歌舞伎寄りで、しかもいや参った!という感じですのでラストに向かって疾走するストーリーに伴走させていただいてしっかり舞台を観たいと思います。 主人公の菊之助が染五郎で、これはもうビジュアル発表になっており、楽しみにはしていましたが、当然ながら。 読んでみて、とて…
短気なのはだれ? 現代でも起こりうること 耐えに耐えて、ついに刀を抜く 判官役者の一番ツライ時間とは? 短気なのはだれ? 仮名手本忠臣蔵の元となった赤穂事件では、刃傷事件の直接の原因はよくわかっていないらしいです。わかっているのは、将軍綱吉が激怒して双方の意見も聞かず、その日の内に浅野内匠頭のみ切腹させ、お家おとりつぶしにしてしまったこと。短気なのは将軍綱吉ですね。 現代でも起こりうること 降ってわいたお家の一大事。みなさんまるで縁のないことのように感じるかもしれませんが、切腹はないにしても、降ってわいた災難なんてのはこの世にいくらでもあり、ある日突然の悲劇で一家が翻弄されるということは、意外…
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という記事をAll Aboutで書きました。 話題だけれど、歌舞伎を観たこともないし、原作も読んでないし、それでも楽しめるのかなと二の足を踏んでいる人、いませんか? 歌舞伎を知らない人でも歌舞伎通でも面白い映画、『国宝」の魅力について書きましたのでぜひ参考にしてみてください。 allabout.co.jp
無事に6月の千穐楽を迎えました。おめでとうございます。 今月はあまり観に行けていなかったのですが、今日は夜の部でその分たっぷり堪能しました。しみじみよかったです。また別稿で。 終わって外に出ると、初日の幟が上がっていました。絵看板はまだ6月のままでした。
今月の「古典芸能への招待」はまたまた必見です。 3月に歌舞伎座で上演された『仮名手本忠臣蔵』の昼の部です!! www.nhk.jp あらすじ・みどころ 大序 特別感もりもりのみどころ 三段目 ついに松の廊下で刃傷事件 四段目。慟哭、断腸の思い、そして決意 この公演はAプロ Bプロで配役を変えて行われましたが、今回放映されるのはAプロ。 仁左衛門が大星由良助 塩冶判官が勘九郎 です。道行はないのね~。残念。 でも記念すべき興行でありましたので、ぜひ録画予約のご用意を! NHK Eテレ 6月29日夜9時から。 ほんの3ヵ月前なのにずいぶん昔のような気もします。 なんだか忘れちゃったなあ~とお感じの…
今月は2回リクエストがあり、『車引』をご案内しています。2回目の方は隈取りにご興味がありそうでしたので、歌舞伎座からすぐ近くの東劇ビルまで足を伸ばしてみました。以前は、歌舞伎座ギャラリーの中にあった隈取りがこちらの1階に展示されています。 (そして以前ここにあった本屋はなくなりました 涙)東劇ビルは、歌舞伎座から築地方面を見ると見えます。 (これは先月の画像ですが)この日も「歌舞伎ってすごく気楽に楽しめることがわかってびっくりしましたー」と言っていただきました。また歌舞伎を楽しんでもらえたら嬉しいなあ。リクエストお待ちしています。 初心者歓迎。一幕見で、歌舞伎を安く楽しもう!丁寧にレクチャーし…
いよいよ、明日、映画「国宝」上映開始ですね。 明日は行けませんが、なんとか上映期間中には行くつもりです。 kokuhou-movie.com そして今頃になってようやく原作を読み始めました。 そしたら面白いのなんの。 歌舞伎ファンにとってはたまりません。 歌舞伎の有名な演目もどんどん出てきますし、もちろんフィクションとはいえ、なまなましいセリフの数々にドキドキします。 5月の歌舞伎座で大評判だった『京鹿子娘道成寺』も出てきますね♪ まだ上巻も読み終わっていない状態(今日中に読み終わるかな)ですが、今のところ ・全部原作をなぞるわけにはいかないのはわかるけれど、徳次はでてこないのが残念。(映画版…
6月に入ってしまいましたが、無理やり振り返り。 5月は、八代目菊五郎、六代目菊之助の襲名で夜も日も明けず。 大変濃い1ヵ月となりました。 歌舞伎 文楽 山種美術館 能・狂言 落語 6月の歌舞伎座演目紹介はこちら! 歌舞伎 munakatayoko.hatenablog.com munakatayoko.hatenablog.com munakatayoko.hatenablog.com munakatayoko.hatenablog.com このほか、『勧進帳』では、同い年ながらなかなか共演の機会がなかった8代目菊五郎と團十郎のがっぷり四つが見られました。梅玉の義経が花を添えました。 文楽 m…
夜の部のトップバッターは『義経腰越状~五斗三番叟』 『五斗三番叟』は、とても面白い演目。というか普通の演劇を見慣れている人にとっては、「はあ??」かもしれないけれど、とても歌舞伎らしい感じ。 頼朝の不興を買った義経が、腰越で立往生をさせられるという話をベースに、本当は大坂夏の陣を描いている。だから義経は豊臣秀頼を模している。いつもの義経とはイメージが違い、プリプリ怒りんぼだし、遊興にふけっている。 そこへ軍師として泉三郎にリクルートされてきたのが五斗兵衛。錦戸太郎と伊達次郎というわっかりやすい悪い兄弟にドンドンお酒を飲まされて酔っていく。 実は、遊興にふけっている情けない義経にやとわれたくはな…
あらすじと見どころはこちらを読んでくださいね! munakatayoko.hatenablog.com 今回のレポです! 浜松屋店先の場 もうすぐ祝言を上げるというお嬢様が若党を従えて浜松屋にやってくる。が、実はだましてゆする算段。お嬢様ではなく盗人だ。うまくいったと思いきや、正体を見破られて居直ったあげくすごすごというシーンだ。 実はその正体を見破った玉島逸当も、五人男のリーダー、日本駄右衛門。浜松屋からの信用を得るために若党(南郷力丸)、娘(弁天小僧菊之助)ともいっしょに仕組んだ芝居であるわけなのだが…。 弁天小僧菊之助(八代目菊五郎) いやもう何回観ても粋で面白い!美しいお嬢様が正体を見…
以前、「今までで最高の『道成寺』。そしてこれからも最高を塗り替えてほしい」と書いたブログがこちら 2023年松竹座。 munakatayoko.hatenablog.com そして、今回の道成寺はまた塗り替えてくれた。脱帽。 三人道成寺ということで、他の時と一概に比較はできないのだけれど、今回の道成寺は未来永劫語り継がれるのではないかなと思っています。 まず、3人演じた人が、今この時でしかありえない組み合わせ。 六代目菊之助11歳。八代目尾上菊五郎47歳。坂東玉三郎75歳。この三人が一堂に会する奇跡。花子が3人。皆美しい。現実とは思えない。異界から来た人外のようだった。 例えば同じ昼の部の『勧…
昼の部 元禄花見踊 菅原伝授手習鑑から 車引 寺子屋 お祭り 夜の部 暫(しばらく) 口上 連獅子 芝浜革財布 上演スケジュール チケット金額、売り場 歌舞伎座アクセス 五月に引き続き、六月も襲名披露は続きます♪ 昼の部 元禄花見踊 歌舞伎っていささか季節感を無視するところがありますよね。6月に花見踊り?そういうものだと思って、6月なのにサクラが見られてよかった!程度に思ってください。 明治11年に東京新富座の開場式の時に初演されたそうですから、元禄の女、元禄の男などがとにかく華やか♪に踊ります。 当代きっての若手人気俳優、出雲阿国を尾上右近、恋人の名古屋山三を中村隼人です。 菅原伝授手習鑑か…
▲脇正面席 国立能楽堂で 能・狂言を観る(5月20日) 狂言は「布施無経」 能は「雲林院」 今回、人気の山本東次郎さんを観たくてこの日のチケットをとった。意気軒昂な東次郎さんであった。 住持(お坊さん)が読経をしにやってきた。が、相手がお布施を渡すのを忘れている。これは催促した方がよいのか、気づくようにいろいろと画策をするけれどもちっとも気づいてもらえない。それとも一度くらいもらわなくてよいのかと悩んだり、それが当たり前になっても困るし…という人間臭い坊さんを東次郎さんが演じており、とても楽しい。 一緒に行った友達は、ピアノの先生をしているので、やはり生徒が月謝を忘れているとどうしようかなと悩…
本日で、歌舞伎座の濃い1ヵ月が幕を閉じましたー。 私は昨日がマイ楽だったので、今日の千穐楽は行けませんでしたが、本当にすばらしいひと月でした。皆さんつつがなく終えられたことおめでとうございます。 今日の最後の演目『弁天娘女男白浪』では、菊之助くんがラストに出るサプライズがあったとのこと。 ああ!最後に七代目菊五郎、八代目菊五郎、六代目菊之助と並んだとはなんというサプライズ! いやもうすばらしい。 感想もおいおい書いていくけれど、襲名興行はさらに6月は歌舞伎座、7月は松竹座、10月御園座、12月京都南座来年6月福岡博多座 と続くわけなので。 菊之助くん。どうぞ頑張りすぎず最後まで頑張ってほしいで…
花形演芸会に行ってきました!(5月18日) 今回一番印象に残ったのが笑福亭生寿さんの「狐芝居」でした。 浅学にして、初めて聞いたのですが面白かった。あとでXで感想をつぶやいたら生寿さんが 「大阪でも演り手の少ない噺なので大事にかけております」と丁寧にお返事を書いてくれました。(嬉) 3月にさんざん歌舞伎座で『仮名手本忠臣蔵』を観たものだから、芝居ものとしてワクワク楽しめたこともある。また、初めて聞いたものだから、まったく先が読めず、武士なの?と思ったら町人、町人なの?とおもったら役者。役者なの?と思ったらなんと! というわけで、テンションが上がった。 尾上田螺という役者はお茶屋のおやじに別れを…
ああ!告知を忘れてました! 本日のNHK Eテレ「古典芸能への招待」は 4月に大阪国立文楽劇場で行われた「義経千本桜」文楽です!! 文楽の「義経千本桜」はこれまた文楽ならではの魅力がたっぷりなんです。 ぜひ、9時からEテレ見てくださいね。 アクロバティックな文楽です。 人形遣いも早替わりしちゃうし、圧巻のラストです。 人形の宙乗りは迫力なんですよ~~。 多幸感一杯のラストです。 こちらを読んでくださいね! munakatayoko.hatenablog.com 私はリアタイはできないけれど、録画予約はしてます! 皆さんどうぞお楽しみに!
5月11日(日)暑いくらいの晴天に恵まれたこの日、第13回「作者と劇評家のコトバで読み解く歌舞伎のセカイ~勧進帳」が神楽坂の赤城神社にて開催されました。 特徴的な3つのシーンでの見極めポイント ・山伏問答 ・打擲 ・判官御手 『勧進帳』は歌舞伎のスーパーフード ▲緑の濃い赤城神社です ▲受付では安宅関にまつわる展示も行われました。 ▲田中さんは大島に濃い緑の帯をキリリと。木ノ下さんは安宅関にかけて「ストップ」のブローチ笑 木ノ下裕一さん、田中綾乃さんの元気な登場に客席から拍手がわきます。 今回も歌舞伎の見方について、大きなヒントのもらえる回となりました。 歌舞伎の魅力にはいろいろありますが、そ…
昨日は、文楽を観てきた。 歌舞伎では「葛の葉子別れ」が時々上演されるけれども、なかなか通し上演はないので、今月の文楽はこの1部を選んだ。(2部は義経千本桜、3部は平家女御島~鬼界が島の段) 葛の葉子別れの段も十分ファンタジーだけれど、そこに加茂館の段、保名物狂の段、そして最後の信田森二人奴の段とついて、ますます話の筋がよく通り、十分ミステリアスファンタジーを楽しんだ。 歌舞伎の『葛の葉子別れ』はこちら! munakatayoko.hatenablog.com 加茂館の段は、陰謀渦巻く宮中で貶められる保名と、恋仲の榊の前! 哀れ、榊の前は自ら命を落とし、保名はショックで気が狂う。 文楽人形は、同…
昨日は、一幕見ツアーを開催しました。お客様は男女お二人でした。 あいにく集合時間には雨模様でしたが、一幕見を観て軽食をとった後は何とか雨も上がって周囲を一回りできたのでよかったです。 ゲストは歌舞伎を観るのは全く初めてのことでしたが、興味津々でいろいろと質問をいただき、私も楽しい時間を過ごすことができました。 4階に上がって、中に入った時の景色の良さに思わず出る「うわ~」という声。「かなり傾斜があって、まるでスポーツのスタジアムみたいですね!」と男性の方。確かにそうですね。 昨日観たのは『寿式三番叟』です。色とりどりの三番叟をどう感じたでしょうか。男性の方は「松也がとてもかっこいいですね!テレ…
能の『翁』と狂言の『三番叟』から派生した歌舞伎の三番叟。そこからさまざまなバージョンの三番叟が生まれています。今回の『寿式三番叟』は、その中でも特に祝祭、ご祝儀のときにかかります。今回は襲名というおめでたい節目の幕開けとしてピッタリのご祝儀曲です! 歌舞伎の演目の分類としては、能からきた「松羽目物」です。 文楽の『二人三番叟』は、一人が踊るときに一人がさぼるという愉快な演出ですが、歌舞伎では通常三番叟は一人。二人三番叟でやるときもあります。今回はめでたさも5倍ということなのかどうなのか、三番叟が5人出てくる五人三番叟! 2019年の幸四郎と松也の『二人三番叟』も大変迫力があり見ごたえがありまし…
今日は山種美術館に行ってきました。 時間があったのでどこか美術館に行きたい。でも混んでいるところはイヤ。 と思ってさがしていたのですが、 山種美術館で現在やっている企画展が「桜さくらSAKURA2025」。 3月8日からやっていて5月11日までです。3月ならいざ知らず、5月ではなんとなく「桜かあ~。もう時期、外れているよなあ」という気がしたのですが、 むしろ、すいているかもと思って行ってきました! 展示物が見えなかったり、押し合いへし合い観たいな状況もなく、ゆったりと観られてよかったです。 桜自体は嫌いではないですし。 春の宵のぽっかりと美しい月に映える高台寺の夜桜。(石田武 「春宵」 200…
歌舞伎座 5月初日に行ってきました! 歌舞伎座の5月は毎年「團菊祭」です。 「團菊祭」というのは、明治時代に活躍した九代目團十郎と五代目菊五郎の偉業を顕彰する公演です。いつも2階ロビーに飾られている九代目團十郎と五代目菊五郎の胸像がこの「團菊祭」のときだけは1階に移されているんですね。ちょっと写真を撮るのを失念しました。今度行ったら撮っておこう。今月はそれに加えて、八代目尾上菊五郎襲名披露六代目尾上菊之助襲名披露の興行もあり、大変華やかに盛り上がっています。 木挽町から歌舞伎座へ上がるエレベーター脇にも。 歌舞伎座前には人力車も登場! 特に、昼の部『勧進帳』で十三代目團十郎と八代目菊五郎が共演…
円塚山の場(まるづかやまのば) 『南総里見八犬伝』という長いお話の中の一場面で、上演時間は30分。この場面は仁義礼智忠信孝悌、一字ずつの珠を持つ八剣士の出会いを描くところで、だんまりのみ。 となると、正直言うと特に期待はしていなかったのですが、よかった。 夜の部の幕開きとして、よかったですね。 30分という短い時間の中でも、名刀村雨丸が次々と人の手に渡っていく様子を描く。 浜路が愛する犬塚信乃のために村雨丸を左母次郎から取り返そうとする。志半ばで息絶える。左母次郎が炎の中引きずり込まれていく。寂莫道人が手に入れるというのがスピーディーだし、わかりやすい。 そこへ次々と現れる剣士たち。今はまだ味…
今月は萬屋のおめでたい月。 それでは今月限りのお土産! なんて言われたら買わずばなるまいて。 お饅頭の左には鳳凰、右には萬屋の紋である桐蝶があしらわれていました。 お味は、中はこし餡の上品な味。後援会主催の「舞踊とランチの会」(2022年)でいただいた山田屋のお饅頭もこし餡の上品なタイプでしたから、萬屋さんこれ系がお好きなのかな。 とても美味しくいただきました。 おめでとうございます!
「お弁当の入ったビニール袋などは、座席の下にいれましょう」 歌舞伎座では、上演の前にスタッフが席を回り、携帯の電源をきること、写真や録音をしてはいけないことなどを声を出して、ボードを見せながら回ります。最近、「お弁当の入ったビニール袋などは、カサカサ音がして上演中は大変ほかの方への迷惑になりますので、座席の下などにいれておくようにしてください(大意)」とまで言ってます。座席の下に入れろとまで言ってくれてありがたや。前はそこまで言ってなかったような気がする~なんて感激していた先日のこと。 『妹背山婦女庭訓』が始まってからすぐにカサカサカサ。橘姫が出てきてもカサカサカサ。求女が出てきてもカサカサカ…
『上州土産百両首』は、2014年浅草で、2019年大阪松竹座で上演された作品です。牙次郎役は、2014年には巳之助でしたが、2019年も今回も菊之助です。 あらすじ 見どころ ★牙次郎のピュア精神 ★菊之助の牙次郎に思う ★人情味のある獅童正太郎 ★みぐるみ三次の憂鬱 あらすじ 牙次郎は、何をやってもドジだけれど心はとてもピュア。そしてピュアであるが故に正しいことは正しい、好きなものは好きと言える人。 幼馴染の牙次郎と正太郎。何年ぶりかで再会した二人は、喜んで抱き合ってしまうけれど、正太郎の現在のお仕事はスリ。ついつい仕事の癖がでてしまい、牙次郎の財布を掏ってしまう。。。 俺ってなんてひでえ奴…
初夏の新派祭に行って来た♪ 会場は三越劇場。雰囲気があっていいんですよねえ、ここ。ここは楽屋も狭いため、コロナ禍では全く使えず、もうこのまま三越劇場は使えなくなるのでは?なんて噂も聞いたことがあったけれど、また芝居が見られるようになってよかったよかった。 会場は大入りで、それもうれしかったな。 『蛍』 現代ではあまりなさそうなシチュエーションの話だけれど、新派の芝居らしい昭和初期の風情を楽しんだ。 とき役の河合雪之丞がますます美しい。セリフ回しなどに玉三郎の影響を多分に感じて、ここちよかった。たくさん教えられてきたのだろう。色気たっぷり、情感がこもる。 興味深かったのは、パンフレットにあった雪…
私は常々「歌舞伎はある程度予習しておいた方がいい」と言っているのですが、それは何も「原作を読んでおけ」とか「解釈をしておけ」とか「本は3冊読んでおけ」とか言っているわけではないのです。 今度見るのが、たとえば昼の部であれば、何をやるのか。 (1)それは昼の部全部を使って一つのお話をするのか(通し) (2)それとも、長いお話の中の一部分(見取り)と、別の長いお話の一部分と、まったく関係ない踊りなのか (3)長いお話の一部分であるなら、どの部分なのか くらいはわかっておいた方がいいよ。ということなんです。どうすればよいかといえば、当日チラシの裏を読むだけでもよいですよ! 通常の演劇であれば、当然一…
劇中口上 劇中口上というのは、襲名や初舞台の口上を、劇中に突然やること。劇の流れを完全にぶった切ることになるので、賛否はあります。(私は、キターって感じがするのでそんなに嫌いではありません) しかし、今回は夜の部の『山姥』はともかく、『妹背山』という芝居の緊張の中でやるのはいかがなものかなあと思っていましたが、特に世界観が壊れたという感じはしませんでした(私はね。賛否両論はあります)。 というのは、ちょうどお三輪ちゃんが御殿にはいって、ウロウロ迷って豆腐買いのおむらさんに、求女の居場所を聞くところがあるのですが、そこはちょっとしたチャリ場(笑わせ所)なんです。 求女の居場所を聞こうとしたのです…
妹背山婦女庭訓。とても長いお話です。今回は「三笠山御殿」の中でも姫もどりからのカットバージョンでした。 あらすじ いじめ官女 登場人物 曽我入鹿をやっつけるために必要なアイテムとは なんで鱶七はいきなりお三輪ちゃんを殺したの? 観劇感想 「三笠山御殿」の、詳しくはこちら。 munakatayoko.hatenablog.com 新・時蔵さんが『妹背山婦女庭訓』について語ったインタビューの中で、「不思議の国のアリスのように、異次元の世界に入り込んだお三輪」という表現をされていて、あ!それはすごくわかりやすいなと思いました。 なので、こんな風にあらすじを書いてみました。 あらすじ 恋しい彼 求女さ…
6月は、初代萬壽のお披露目、6代目中村時蔵、5代目中村梅枝の襲名興行と、小川陽喜改め中村陽喜と小川夏幹改め中村夏幹の初舞台があり、とても華やかで浮き立つような歌舞伎座です。その襲名興行・初舞台興行を彩るのが祝幕。 初舞台や襲名興行では新しい祝い幕が披露されてとても心がウキウキしますね。 やっと。まずは夜の部に行ってきました。 いつもの幕とは違う祝幕が披露されます。まずは初代萬壽、6代目中村時蔵、5代目中村梅枝の祝幕「紅白滝図」です。描いたのは日本画家の千住博氏。萬壽さんの小さい時からのお友達だそうです。 natalie.mu ナタリーの記事によれば、 千住氏は、祝幕の制作にあたり 「品格があっ…
めでたい6月が明けました。何がめでたいといって、中村時蔵一家の3代襲名があるからです。正確に言うと、萬壽は新しいお名前なので襲名ではないけれど、とにかくめでたいのだ。 中村時蔵改め萬壽、中村梅枝改め6代目中村時蔵 初舞台5代目中村梅枝 そして、初舞台中村陽喜、中村夏幹 まだちょっと新しい名前には慣れなくて、梅枝が時蔵?大晴クンが梅枝?えー!という感じですが、不思議とほどなくその名前にふさわしい器になっていくのですよねえ。 ではご紹介してきましょう。 昼の部 上州土産百両首(じょうしゅうみやげひゃくりょうくび) 義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)~時鳥花有里(ほととぎすはなあるさと) 妹背山婦…
本日、歌舞伎座の6月の初日です。おめでとうございます! つつがなく千穐楽まで公演が整いますように。 そして8月納涼歌舞伎の演目が発表されました。 詳しい演目紹介は後ほど書きますが、まずはこちらを。 8月の歌舞伎座は、例年3部制。18世勘三郎の声掛けで、初心者でも夏休みのお子さんでも親しみやすいような演目が組まれるようになりました。 ですので、みなさんもどうぞ納涼歌舞伎、楽しんでみてはいかがでしょう。 この中で私が観たことがあるのは『髪結新三』だけなのですが。 munakatayoko.hatenablog.com 新緑の季節に観たいですけれどねえ。カツオの美味しい時期に(;'∀') 真夏では、…
今月は、特に後半、仕事が忙しく、どうやらこうやら月末を迎えたがまだ終わらない。前半にかためて一応歌舞伎座昼の部、夜の部、文楽、能、最後にひょいっと落語には行ったが、感想はあまり書けていない。来月はもう少し余裕があるといいな。色々とニュースもあった。W菊五郎襲名の記者会見の様子などもう少しちゃんと書きたかった。歌舞伎役者さんは忙しい。 千穐楽から初日までの間が数日しかないので、その間に結婚式やら移動やら。 明日が博多座の初日とかで、昨日は舟乗り込みの華やかな写真、浴衣姿の歌舞伎役者さんたちの晴れやかな笑顔がX上にあふれた。私も恩恵にあずかる。團十郎さんは大阪で「にらみ」。米吉さんの結婚式も昨日、…
今日は、東京証券会館ホールに行ってきました。 私の好きな五街道雲助一門の「師弟四景」を聞くためです。 「師弟四景」は第9回とのことですが、私は初めてでした。 うーんとうなるほどどれも面白かった。 五街道雲助、隅田川馬石、桃月庵白酒、蜃気楼龍玉、全員好きですね。 何と前座の次のしょっぱなが雲助師匠。どうせ最後だろうなんて、のんびり最後に来た人は、雲助師匠のを聞きそこないますね。 雲助 早々と出てきて「家見舞」で、軽く場内を爆笑させる。 馬石 「居残り佐平次」調子のいい佐平次を小気味よく。 仲入り後 白酒 「替わり目」 これがもう、すみません。私にとってはツボで。亡くなった父を彷彿とさせるもんで、…
おめでとうございます! 本日発表になったうれしいニュース! 来年5月菊之助が #8代目菊五郎襲名。 #丑之助 が #6代目菊之助襲名。 現菊五郎である、通称親父様は、いったい何という名前になるのかと思ったら、 そのままだそうです。 なんだかさっすが親父様という感じ。 「いいじゃねえか。このままで」といったかどうかは知りませんけれど、なんだか親父様らしいなあと思ってしまいました。 【追記】 「52年間名乗り今更変える気はない。菊五郎のまま歌舞伎人生の幕を閉じたい」と語ったそうです。 www.oricon.co.jp つまり、7代目と8代目が同時に存在することに。 とてもめでたいですね。 会見のと…
20日より休演をしていた中村歌六、千穐楽に復帰されました。よかったです。 歌舞伎の世界には、「3日御定法」というおきてがあります。 休演になったときには、1日たって休演の理由がなくなったとしても(たとえば熱が下がったとか)3日間は代役に役を譲り、出られないというものです。 代役をしている人は、3日間は絶対にそのお役を勤めます。 歌六の場合、20日より休演でしたので、22日までは絶対に代役の芝のぶ(『四千両』では彌十郎が代役となりました)が八汐を演じるとわかっていました。 私は今月は忙しくて初日以来歌舞伎座に行けなかったのですが、22日は何と取材先が歌舞伎座の裏というありがたいお引き合わせ。しか…
本日、NHKEテレ「古典芸能への招待」で今年2月に上演された「籠釣瓶花街酔醒」が放映されます!9:00~11:00 munakatayoko.hatenablog.com ドラマとしてもよくできていますし、今回の中村屋の籠釣瓶がまたよかったのですよねえ。狂気に満ちた勘九郎の次郎左衛門、今をときめく女方の七之助が八ツ橋。 仁左衛門の栄之丞という夢のタッグ。これは2度とないかもー。 歌六と時蔵も出てるう~。 そして、花魁道中で最初にでてくる七越が今話題の芝のぶです。 美しさに酔ってください。狂気に震えてください。鯔背な姿に唸ってください。
本日は、一幕見ツアーを開催しました!天気予報は雨とのことでしたが、なんとか降らずにいてくれてありがたや。長靴と長傘という重装備もうれしい無駄となりました。 今月は『毛抜』の一幕見が一番人気。人気作品を選んでしまうと前日のチケットをゲストさんの分も私が買うので、めっちゃ緊張します。ネットでは昨日の時点で完売でしたが、今日朝の時点では当日券ありました。けれど早々に売り切れたようです。 ▲朝10時半 今日は、10時半に集合でしたのでちょうど歌舞伎座開場の時間とぶつかり、人の多さにゲストさんも目を白黒させて驚いていました。ほんと、すごい人ですよね、でもコロナのときはこれがなくて、とても寂しかったんです…
團菊祭も佳境に入っていますが、心配なニュースが飛び込んできました。 歌六さん体調不良により休演とのこと。 大した事ないといいのですが、やはり年齢もあり、若い人とは回復力も違うので心配です。 先月は『夏祭』で三婦を熱演。今月は『伽羅先代萩』で八汐。来月は来月で時蔵襲名で昼の部二役、夜の部一役と大活躍の予定。 くれぐれもお大事になさってください! そして今月八汐の代役が、な、なんと!芝のぶとの発表があり、本日の歌舞伎座では場内がざわついたとか! すでにその実力は折り紙付きですが、一般家庭、研修生の出身でこの大役はちょっと驚きです!けれども、急な抜擢にも期待に応え、本日素晴らしい出来だったようで、S…
携帯が鳴る。芝居の途中で携帯が鳴る。 それはもう何度も事前にスタッフが言ってもだめ。 観客も現実に引き戻されちゃうし、なにより生の舞台では演者の集中力もぷっつり切れる。だから何としても携帯は事前に電源オフにするべきというのは、だれしも口を酸っぱくして言っているのだけれど。 鳴る。それでも鳴る。歌舞伎座でも、電源を切らずにバッグにしまう方をよく見かけます。 「どうやらお年寄りは電源の切り方を知らないらしい」とか「パスワードを聞かれると自分でパスワードがわからないらしい」とかいう情報は知っていたのだけれど、なんとそれが可視化されたという記事を見ました。 それはこちら。 https://mugepl…
今日は、幕見で「毛抜」を観てきました。 20日に一幕見ツアーをしますので、その下見です。 チケットは昨日のうち取っておきましたが、12時過ぎに現地に行ってみると当日の自由席チケットはすでに売り切れでした。でもネットではまだ2席ほどありましたよ。 本日の12時ころの状況はこちら。 しかし、『毛抜』人気ですね♪ 4階に上がってみると、外国人がいつもに増して多い感じ。前に座っていた外国人の3人連れは、始まる前からワクワクが止まらないといった雰囲気でした。でもイヤホンガイドもなくオペラグラスもなく、どれほど分かったのかなあ?楽しんでもらえたらいいけれど。鳴り物が鳴ると、足で拍子をとっていたので、音楽は…