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  • 島津Model-1 新カタログ

    昨年の秋にセミモデルチェンジがあり、免振ベース部のグレードアップが施されております。遅くなってしまいましたが、カタログも一新しましたので是非ご覧ください。カタログ・ダウンロードは→こちらから株式会社薩摩島津ホームページ・リンク島津Model-1新カタログ

  • 極上のCDアルバム

    今日は演奏、録音共に優れた一枚をご紹介したいと思います。・NYS-15415ベートーベン三大ソナタ集江口玲(製作タカギクラヴィア(株))江口玲(あきら)氏は前回のアップでもご紹介しましたが、私の最近のイチオシのピアニストです。同氏は著名なピアノコンクールで入賞した等のいわゆる「分かり易い」有名人ではないのですが、ニューヨークタイムズ紙やレコ芸等にしばしば高い評価が掲載される知る人ぞ知るの実力派です。技術は一流でも音楽性は?な演奏家が多い中で、ホロヴィッツ以来の名ピアニストと言っても褒め過ぎではないと私は思っております。(ご本人もホロヴィッツが大好きとの事です)さてまずは、このピアノソナタの演奏についてです。私は芸術を言葉で表す事には長けておりませんが、例えてみれば豪華な洋食と言うよりは極上の懐石料理の様で...極上のCDアルバム

  • 音の芸術を後世に残す

    先日、藝大で開催された「蓄音機で聴くウラディミール・ホロヴィッツ」という企画で素晴らしい音楽を体感しました。(詳しくは→こちらから)当日は、ホロヴィッツを愛し、自らもピアニストである江口玲氏が、当時のホロヴィッツ専用チューニングのスタインウェイ(器体番号CD75実物)のデモ演奏を披露して下さり、その極上の響きを堪能しました。そして、ホロヴィッツは勿論ですが、江口節にもすっかり魅せられてしまいました。その江口氏の貴重なCDを入手しましたのでご紹介したいと思います。・NYSCLASSICSNYS-80619巨匠たちの伝説/江口玲(写真↑)※CD75を使用したカーネギーホールでの録音このピアノは響きが良く、濁りも無く、音色の表情も豊かです。江口氏の演奏については後述するとして、まずは、この音の心地よさ、豊かさに...音の芸術を後世に残す

  • 一組限定試聴会 の開催

    おかげさまで高評価をいただいております、島津Model-1、島津Model-3の両機種ですが、来る2月3日(土)にオーディオユニオンお茶の水店にて人数限定の試聴会をご開催いただける事になりました。ご案内は→こちらからところで、特に島津Model-1はニアフィールドスピーカーでありますので、大部屋で沢山のお客様にお聴きいただくという本来の使用方法とは異なる状態でお聴きいただいてきた経緯があります。そこで今回は、ご購入を検討中のお客様に、実際にご家庭でお聴きいただく想定のセッティングで、本来の音質でご試聴いただくという趣向です。当然ながら、人数も一度に二名様迄という設定です。さて、販売店様としては、一度に大人数を集めて試聴会を実施する方が現実的で、これはやむを得ません。ところが一方、ご購入を検討中のお客様にお...一組限定試聴会の開催

  • 2024年 謹賀新年

    明けましておめでとうございます。昨年は、本当に多くの皆様にご支援いただきました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。去年の製品ラインナップは島津Model-1(6cmDSS)、島津Model-2(専用スタンド)の継続と、新製品の島津Model-3(10cmDSS)となっておりました。そして、今年の抱負を以下にご紹介させていただきます。◆10cmDSS振動板ユニットの更なる進化新たに、独自仕様の炭素繊維素材を振動板に導入しました。軽量化と分割振動の排除を推し進め、更なる高音質化を実現しております。試作もほぼ終了し(写真↑)、製品化段階に入りつつあります。10cmDSS振動板ユニットは、単なるフルレンジスピーカーである事にはとどまらず、音楽性の高い「メインレンジスピーカー」として、今後の当社製品の基軸となるス...2024年謹賀新年

  • 2024年度 テクノロジー・オブ・ザ・イヤー 受賞

    当社製品の島津Model-3が受賞しました!詳しくは、本日(12月8日)発売の『MJ無線と実験2024年1月号』をご覧ください。株式会社薩摩島津ホームページ・リンク2024年度テクノロジー・オブ・ザ・イヤー受賞

  • ホロヴィッツと蓄音機

    10月22日に上野の藝大(第6ホール)で開催された「蓄音機で聴くウラディミール・ホロヴィッツ」という企画に参加して来ました。このイベントでは、SPレコード時代に活躍したホロヴィッツの貴重な音源によるレコードコンサート、そしてホロヴィッツの愛用したスタインウェイ(器体番号)CD75の実物展示と、そのアクション・チューニングの秘密の解説、CD75によるデモ演奏、という充実した内容でした。稀に見る好企画で、ホロヴィッツの音楽を堪能させていただきました。CD75についての解説は、所有者の高木裕氏が、ホロヴィッツについての解説やデモ演奏は、藝大教授の江口玲氏が担当されていました。※当日展示されていたスタインウェイ・CD75の実機(↑/↓)※分かりますか?ハンマーの高さがデコボコになっています。ところで、1983年の...ホロヴィッツと蓄音機

  • 『MJ無線と実験11月号』 Model-3 の音質評論

    先日予告させていただきましたが、『MJ無線と実験11月号』に島津Model-3の製品レポートが掲載されています。井上千岳、小林貢の両先生による試聴レポートも載っています。DSS振動板スピーカーならではの音質的特長について、詳しくレポートして下さっています。正直なところ、記事が載るまでは、どの様な評価になるのか不安もありました。ところが蓋を開けて見れば、両先生共に相当に高い評価をして下さいました。井上先生からも高い評価をいただきましたが、いつもは技術面を中心に淡々と語られる小林先生におかれても、音楽表現の良さについての記述が多くありました。音楽が愉しく聴ける、という当社のモットーがお二人に届いたのだとすれば、無上の光栄に思います。これを励みに、今後も頑張って参りたいと思います。詳細はご購読いただけましたら幸...『MJ無線と実験11月号』Model-3の音質評論

  • 島津Model-3 新カタログ完成

    島津Model-3の新カタログが完成しました。・ダウンロードは→こちらから(1.6MB、A3見開き二つ折り)印刷には少し時間がかかりますので、ショップ店頭での配布は暫くお待ちください。株式会社薩摩島津ホームページ・リンク島津Model-3新カタログ完成

  • Pure Viscous Damper(PVダンパー)

    『MJ無線と実験10月号』島津スピーカーの技術解説記事にて、DSS振動板の制振装置が特許の都合で未開示となっていた件について手続きが済みました。先日の予告通り、ここで本邦初公開をさせていただきます。この制振装置の名称を「ピュア・ビスカス・ダンパー」(以下PVダンパー)と命名しています。<PVダンパーとは何か>従来のコーン形振動板(リブ等で補強された物を含む)では、実際にはそれほど剛性が高くなく、内部損失も多い為、分割共振によるピークはそれほど大きなものにはなりません。ところが、非常に剛性が高く、且つロスの無いDSS振動板の場合は、分割共振の開始周波数が非常に高く出来る代わりに、少々大きなピークが生じます。いずれにせよ、従来型コーンもDSS振動板もピークの制御は必須です。しかし、強い制振をかけると「音が死ぬ...PureViscousDamper(PVダンパー)

  • 試聴会へのご来場ありがとうございました

    本日のオーディオユニオンお茶の水店での試聴会にご来場いただき誠にありがとうございました。特に一回目の試聴会では、始まる前に既に試聴室に入れないお客様が出てしまう状況で、申し訳ありませんでした。大手ブランドの試聴会でも、ここまでの人出はあまり無いとの事で、ご注目いただきまして誠にありがたく存じます。改めてじっくりお聴きになりたい方は、是非予約してお越しください。大人数の試聴環境では、音が吸われてしまいますので、本来の実力が出ているとは言い難いのです。是非お一人で聴かれる事をお勧めします。本日は、私の方では現代的なCD音源を中心に厳選したものを用意し、協労者の栗山の方では、敢えて古い時代の名盤アナログディスクを用意させていただきました。いずれも選定基準は「音楽性」が高い事。(この件についての詳細記事は→こちら...試聴会へのご来場ありがとうございました

  • 島津スピーカーの音作り

    ※写真は島津Model-3(最終製品版)オーディオユニオンお茶の水店にて、来る9月18日に島津Model-3の試聴会(→詳細はこちらから)が行われます。10cm口径のDSS振動板を採用したModel-3の製品化完了という事で、当社にとっては一つの節目となりますので、試聴会にお見えになる方々へのご参考ということも含めて、今回のアップにて改めて島津スピーカーの音作りの特色と技術ポイントについてまとめさせていただきます。ご存知の通り、DSS振動板が当社のキーデバイスであり、「分割振動の本質排除」が特長です。では何故この事に拘るのか?ところで、分割振動を排除した非常に硬い振動板の音質は、凄い低音が出るとか、超高音域の伸びが凄いとか、そういった事を想像される方がおられるかも知れません。しかし、島津スピーカーの問題意...島津スピーカーの音作り

  • 『MJ無線と実験11月号』に 島津Model-3 試聴レポート

    ※写真は『MJ無線と実験10月号』表紙異常な猛暑が続いております。秋の気配がわずかにしつつも、やはり暑い!皆様無事にお過ごしでしょうか。さて、『MJ無線と実験10月号』での「島津スピーカーのテクニカルレポート」に引き続き、11月号(10月10日発売)に島津Model-3の製品&試聴レポートが掲載される、との事で取材がありました。つい昨日、試聴機が戻って来たところです。ところで、試聴レポートでは、昨年掲載された島津Model-1との比較コメントもあるかも知れません。島津Model-3は単なる大型化=大音量化という事ではなく、鳴らし方(或いは聴き方)の異なるものとして音作りをしておりますので、その辺りについてのコメントもいただけるとすれば、どの様な内容になるのか興味があります。いずれにせよ、取材記事であります...『MJ無線と実験11月号』に島津Model-3試聴レポート

  • 島津Model-1 の現行バージョン在庫終了

    ご愛顧に感謝申し上げます。島津Model-1の現行品在庫が終了いたしました。今後はマイナーチェンジ品に変更され、本体下部の免振ベースが人造黒檀となり、免振サスペンションがより信頼性の高いものになります。価格改定につきましては→こちらから尚、旧タイプの島津Model-1につきましては、ご希望がありましたら、免振ベース部のバージョンアップ改造(有償)も申し受け致します。今後ともよろしくお願いいたします。株式会社薩摩島津ホームページ・リンク島津Model-1の現行バージョン在庫終了

  • 島津Model-3 試聴会(9月18日)

    本日、島津Model-3の初ロット品の出荷が完了しました。納品待ちのお客様、大変お待たせ致しました。まもなくお手元に届きますので、音楽三昧を愉しんで頂けましたら幸いです。この島津Model-3ですが、振動板本体の製作だけでも一日に一個しか作れません。従来不可能であった分割振動の本質排除を実現した代わりに、内部形状が複雑(※1)で、骨の折れる細かな手仕事でしか作れないのです。実は特許などは出さなくても、恐らく誰も真似しないだろうと思います。睡眠時間をきちんととって集中力を保たなければ出来ない作業ですので、徹夜作業などはもっての外で、根性論では不可能な世界です。一般に(工業製品と違って)手仕事職人の納期が長いのは如何なものかと(少しだけ)思っていましたが、今回身をもって手仕事の苦労を実感した次第です。※1.『...島津Model-3試聴会(9月18日)

  • DSS振動板の特許取得

    DSS振動板の特許が正式に権利化されました。ところで、スピーカー装置というものは、約100年の歴史があり、基本原理もほぼ同じままです。よって特許の出し尽くされた枯れた技術分野と言っても良いと思います。従って、新しいアイデアがあっても、そう簡単には特許審査を通りません。そのような中で、振動板というスピーカーの核心部を担うDSS振動板の特許が権利化出来たのは、従来のスピーカーの技術課題に対するブレークスルーがあると認められたと言ってよろしいかと思います。DSS振動板の技術につきましては、「分割振動の本質排除(※1)」が主テーマであり、来る『MJ無線と実験10月号』に、重鎮の柴崎先生による分かり易い解説が掲載されますので、ご高覧いただけましたら幸いです。そしてここでは、以下に要点だけご紹介したいと思います。さて...DSS振動板の特許取得

  • 最新ラインナップと価格改定のご案内

    島津スピーカーのご愛顧に感謝申し上げます。島津Model-3の初ロット出荷を控え、更に業界内でも色々と新しい動きが出て参りますので、今後の島津スピーカーの展開にご期待ください。<島津Model-3---新発売>まもなく初ロット品の出荷となり、実質的な新発売となります。先行ご発注のお客様、お手元に届くまでもう暫くご辛抱ください。また、『MJ無線と実験10月号』にて、島津スピーカーのテクニカルレポートが掲載されます。その他にも、専門誌での試聴レポート取材のお話があり、ご注目いただいております。<島津Model-2---マイナーチェンジ>次ロットより、スタンドの天板、及び底板の材質が、高強度で低共振な人造黒檀に変更となり、質感も向上します。新価格となります。<島津Model-1---マイナーチェンジ>次ロットよ...最新ラインナップと価格改定のご案内

  • 『MJ無線と実験』誌 島津スピーカー の技術解説特集

    納期の近づいた島津Model-3の製造作業が佳境に入っております。そして、10cm口径DSS振動板ユニットの改良につきましても、予告にありましたとおり、大きなプラスアルファがあります。DSS振動板の「黄金レシピ」が確立されまして、高音に出にくい音域があった課題は雲散霧消しております。目の覚めるような鮮度感をお愉しみいただけるかと存じます。納品待ちのお客様には、少しでも良い物を納品させていただくべく、鋭意頑張っておりますので、楽しみにお待ちいただけましたら幸いです。さて、そのDSS振動板スピーカーを搭載する「島津スピーカー」の技術解説特集が『MJ無線と実験』誌10月号(9月10日発売)に掲載される事になりました。オーディオの技術解説で実績のある重鎮、柴崎功先生による技術解説記事で、今回は6ページの大型特集の...『MJ無線と実験』誌島津スピーカーの技術解説特集

  • 島津Model-3 カタログ

    先日の試聴会で配布させていただいた暫定版ですが、下記リンクよりpdfカタログをダウンロード出来ます。・島津Model-3暫定版カタログダウンロード→こちらから・DSS振動板についての技術資料ダウンロード→こちらから株式会社薩摩島津ホームページ・リンク島津Model-3カタログ

  • 島津Model-3 大阪にて

    島津Model-3は、暫くの間大阪で試聴可能です。オーディオユニオン大阪店にて6月7日(水)~関西圏の方は、この機会に是非ご試聴いただければ思います。株式会社薩摩島津ホームページ・リンク島津Model-3大阪にて

  • 島津Model-3 発売記念セール終了

    島津Model-3の発売記念セールは、本日の営業時間一杯にて終了させていただきました。沢山のご応募、誠にありがとうございました。納品待ちのお客様は、腕によりをかけて製作準備を進めておりますので、どうぞ楽しみにお待ちください。今後の島津Model-3は、明日6月1日より各販売店にて通常販売となります。今回は、オーディオユニオンお茶の水店のご厚意にて、ご来客の対応や試聴会のために過分なるお骨折りを頂戴しました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。株式会社薩摩島津ホームページ・リンク島津Model-3発売記念セール終了

  • 島津Model-3 試聴会無事終了

    本日も沢山のお客様がいらして下さり、誠にありがとうございました。私めは、鼻炎をこじらせて、鼻カミでデモのSN比を悪化させました事をお詫びいたします。本日は、ご質問も沢山いただき、色々お話をさせていただく機会をいただきました事を感謝申し上げます。さて、「正式ユニット」による試聴会の開催が遅くなってしまいましたので、発売記念セールの締め切りも、当初の5月20日から31日に延長させていただいております。迷っておられた方は決断のチャンスです。ところで、お店のスタッフ様によると、島津スピーカーは特に来客が多く、注目されているとの事。誠にありがとうございます。とにかく音楽を愉しんでいただきたい、という事で日夜頑張らせていただいております。今後ともよろしくお願いいたします。最後にこの場を借りて、試聴会の場を提供して下さ...島津Model-3試聴会無事終了

  • Model-3 出荷製品は更に改良

    ※写真は、先日ご紹介の「正式版ユニット」さて、現在店頭展示されている島津Model-3と、最終的に出荷される製品とでは異なる部分がありますため、ここで改めて詳細を下記にご案内させていただきます。・フローティングマウントのフランジ部現在、濃い金色になっています。これはアルミ材のヘアライン仕上げに黄色のクリア塗装がなされたものです。出荷製品では、真鍮材のヘアライン仕上げに無色クリア塗装となります。今よりもリッチで品の良い色調になります。また本部材は表側の化粧板であり、下地のアルミ製フランジと接合され、一体化されますので、異種材料の貼り合わせによる制振効果があり、音質向上も期待されます。・免振ベース部現在はチェリー無垢材の杢目仕上げになっていますが、マット若しくはヘアライン仕上げの黒色となります。島津Model...Model-3出荷製品は更に改良

  • Model-3 正式版スタンバイ

    本日、オーディオユニオンお茶の水店にお邪魔して、2Fで展示中の島津Model-3を「正式版ユニット」にアップデートさせていただきました。明日から試聴可能です!この生き生き感のある音をお聴きいただくと、他のスピーカーが炭酸の抜けたコカ・コーラ(?)の様に感じられるかもしれません。^^)一聴の価値はあるかと思いますので、是非お試しいただければと思います。ジャズもロックもクラシックもユニバーサルに鳴ります。もう一つ、小音量で心地よく鳴る島津Model-1と、より大きな音量で鮮度感抜群の朗々と鳴る島津Model-3は音作り(使用目的)の異なる製品となっております。ライフスタイルに合わせて選択可能です。勿論、両方ともお持ちいただくのもありですが。5月27日(土)は3F試聴室にて、試聴会も開催されます。発売記念セール...Model-3正式版スタンバイ

  • 島津Model-3 試聴会 5月27日(土)

    ※実際の製品では、免振ベース(袴部)が黒色(人造黒檀製)となります。お待たせいたしましたが、店頭展示中の島津Model-3を正式版のスピーカーユニット(詳しくは→こちらから)に近日バージョンアップ致しますので、これに合わせて試聴会を開催させていただきます。いつもの様に、オーディオユニオンお茶の水店のご厚意にて、ハイエンド館・3階試聴室にて音出しをさせていただきます。当日は、(製作者として)島津が製品解説とデモを行います。デモ音源の方も、DSS振動板スピーカーならではの音楽の醍醐味が愉しめるものを選りすぐって参ります。新発売記念セール(5月31日締切)の方にも間に合いますので、奮ってご参加いただければと思います。◆島津Model-3試聴会日時5月27日(土)14:00~15:00、15:00~16:00場所...島津Model-3試聴会5月27日(土)

  • Model-3「正式版ユニット」のリリース

    島津Model-3の展示品が「正式版ユニット」にアップデートされ、セール期間が延長されます。◆展示品のユニットが「正式版」にアップデートされますスケジュールの都合で、当初の展示開始に間に合わなかった「正式版ユニット」に近日アップデートさせていただきます。極めて完成度が高くなっておりますので、現状の暫定版ユニットとは別物とお考え下さい。暫定版ユニットは、ある種クラシック向けの大人しい高音の鳴り方になっており、お客様の評価も好き嫌いに二分されるレベルの完成度となっておりました。実際には同時進行にて正式版の開発を進めており、技術的には既に完了しております。しかしながら、展示用ユニットの用意に時間がかかっておりまして、来週末頃のアップデートを目指しております。改良点について簡単にご紹介します。音力と厚みのある中音...Model-3「正式版ユニット」のリリース

  • Model-3 発売記念セール ご案内

    島津Model-3の新発売に伴い、日頃のユーザー様のご愛顧への感謝を込めて、数量限定の記念セールを実施させていただきます。・販売価格:¥850,000-(ペア・税別)(税込み¥935,000-)・送料:送料無料(沖縄等の離島は追加料金部分を別途ご請求致します)・販売数量:10セット限定(シリアルナンバー1~10番が決済順に付与されます)・販売期間:5月20日締め切り・購入窓口:総代理店株式会社オーパス・ワン・決済方法:締切日迄の事前決済(銀行振込)・納期:販売締め切り後約3ヵ月(製造元より宅配便配送)・試聴方法:オーディオユニオンお茶の水店2Fのご厚意にてご試聴可能です。★株式会社オーパス・ワンのご案内下記電子メールアドレス宛にお申し込みください。振込先情報等を返信いたします。お客様のお名前、配送先住所、...Model-3発売記念セールご案内

  • 島津Model-3 新発売

    <島津Model-3が完成しました>長らくお待たせいたしました。10cm口径DSS振動板の島津Model-3が完成しました!※ユニット外周の金色の部分は、以前にご紹介済みのフローティングマウントです。また、袴部(免振ベース)は黒色に変更になる予定です。型番:Model-3ユニット:10cmDSS振動板能率:80dB/2.83Vm周波数特性:30Hz~20kHz(-10dB)耐入力:30W(RMS)外寸:幅20cm、高さ37cm、奥行き26cm(突起部含まず)価格:¥1,000,000-(ペア・税別)・オーディオユニオンお茶の水店2Fにてご試聴可能です。・受注製作品となります。・取扱店は→こちらから・Model-3発売記念セール(10set限定)もあります。詳細は別途ご案内致します。<島津Model-3の音...島津Model-3新発売

  • Model-3 製品開発 ー スピーカーユニット

    10cm口径DSS振動板ユニットの開発状況続報です。関係者もお客様も首を長くしてお待ちで「そろそろ中間報告せよ」という事になりましたので、謹んでご報告させていただきます。ところで、国際特許出願のための「PCT出願」なるものがありまして、その手続きが終わりましたため、振動板の中身(補強構造)の露出が増やせる事になりました。上の写真が、トラス構造補強の様子です。この上からドーム形の外殻をかぶせて接着すると、UFO形のDSS振動板本体が出来上がります。こちらは、DSS振動板を破壊(!)している様子です。気が遠くなるほど何度も作り直しますので、その度にユニットを廃棄してしまうと勿体ないし、費用もばかになりません。そこで、ボロボロになるまで何度もバラし、新しい振動板を組み込んで、音質評価を繰り返します。DSS振動板...Model-3製品開発ースピーカーユニット

  • Model-3 製品開発-スピーカーBox

    島津Model-3の新発売を目指して(今のところ?)順調に進んでおります。先日、製品版試作のスピーカーBoxがKASHO工房より入荷しました。写真(↑)の中で上に置いてあるのが現行の島津Model-1のスピーカーBoxです。一回り大きいだけですが、実際に近くで見ると、結構な存在感があります。シンプルなデザインですが、厚い無垢板に大きなR加工やC面取り加工を施すと重厚感が出ます。柾目のバッフル板は、バイオリンの響板のごとくブックマッチ(厚板を二枚に開いて左右対称の杢目になる様に剥ぎ合わせたもの)にして、見た目の落ち着き感を出しています。さてここで、島津Model-3は、現行の島津Model-1と同様に無垢材Boxですので、乾燥ひび割れ試験を行わなければなりません。このひび割れ試験ですが、木工業界ではその様な...Model-3製品開発-スピーカーBox

  • 2023年 謹賀新年

    あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。昨年は、ユーザー様、販売店様、メディア関係者様、その他様々な皆様にご支援いただき、株式会社薩摩島津をメジャーブランドとして立ち上げる事が出来ました。皆様のエールに心より感謝申し上げます。昨年を振り返りますと、4月より製品第1号となる島津Model-1(6cmスピーカー)、続いて島津Model-2(専用スタンド)を販売開始しました。しかし、メジャーブランドとしては、最低限2機種以上のスピーカーが必要であると(関係者から)言われていました。1機種しかないと、一発屋のガレージメーカーとしてしか見てもらえないからです。ところで、DSS振動板ユニットの「振動板の分割振動を排除する」という技術目標は、スピーカーの歴史約100年の間、誰もが断念して来た「出...2023年謹賀新年

  • Model-3 製品開発-フローティングマウント

    写真(↑)は、先日の10cmDSS振動板ユニットの特別試聴会の来場者にお見せしたもので、製品開発中の島津Model-3用のフローティングマウント機構です。(関連記事として「スピーカーはガッチリ固定するべき?」についてもご参照下さい)ところで、右側に裏返しに置いてあるのがプロテクター(保護カバー)です。これを装着すると・・・この様になります。マグネットキャッチになっていて、容易に着脱可能です。さて、機構部の詳細ですが、裏側から見ると、外側の薄い筒と内側の薄い筒の間の狭い隙間にゲル物質が充填されています。外筒は外側のフランジと一体で、このフランジはバッフル板に固定します。内筒は内側のフランジと一体で、スピーカーユニットを固定しています。この構造によって、スピーカーユニット側のフランジ(内筒)は前後(振動板のピ...Model-3製品開発-フローティングマウント

  • 10cmDSS特別試聴会 無事終了

    12月24日に、10cmDSS振動板ユニット開発品の特別試聴会を、オーディオユニオンお茶の水店にて開催させていただきました。今回も大勢のお客様がいらして下さり、一回目の試聴会で入りきれなかった方には二回目の試聴会までお待ちいただく状況になりました。ご来場誠にありがとうございました。このユニットにより、10cmフルレンジシステム島津Model-3として来春目標で製品化される事になりますが、本気度の高いお客様もおられ、リクエストとエールも頂戴しました。今回は試作品という事で、若干荒っぽいところもありましたが、製品化時は更に細かく詰めますので、楽しみにしていただければと思います。また、良い機材を融通して下さったオーディオユニオンお茶の水店のスタッフ様に、この場をお借りして御礼申し上げます。株式会社薩摩島津ホーム...10cmDSS特別試聴会無事終了

  • stereo誌 ベストバイ・コンポに掲載

    『音楽之友社stereo誌2023年1月号』のベストバイ・コンポ選考者13人が選ぶ「私の推しの天下一品」に島津Model-1が紹介されました。大変光栄です。詳しくは同誌にて。株式会社薩摩島津ホームページ・リンクstereo誌ベストバイ・コンポに掲載

  • 10cmDSS振動板スピーカー 特別試聴会

    ※10cmDSS振動板フルレンジスピーカー試作品。(後ろは島津Model-1)DSS振動板10cm口径の試作品が、とうとう製品レベルの完成度に到達しました。コロナ禍のこの3年間、「食事と睡眠以外は全ての時間をDSS振動板の開発に費やした」と言っても言い過ぎではないほどに気張りました。さてこの10cmスピーカー、かねてよりご関心とお問い合わせをいただいておりましたので、まだ試作段階ではありますが、特別試聴会を開催させていただくことになりました。(尚、製品発売は来春頃を目指しております)そして、誠に感謝な事ですが、当初よりDSS振動板スピーカーの将来性にご注目下さっているオーディオユニオンお茶の水店にて、会場を提供して下さる事になりました。★特別試聴会@オーディオユニオンお茶の水店3F・12月24日(土)14...10cmDSS振動板スピーカー特別試聴会

  • テクノロジー・オブ・ザ・イヤー 受賞

    当社製品の島津Model-1が受賞しました!詳しくは、12月9日発売の『MJ無線と実験2023年1月号』をご覧ください。是非一度、専門店にてご試聴ください。取扱店については→こちらから株式会社薩摩島津ホームページ・リンクテクノロジー・オブ・ザ・イヤー受賞

  • 11/26試聴会@オーディオユニオンお茶の水店 無事終了

    昨日は前回の更に二倍近いお客様がいらして下さいました。ご来場誠にありがとうございました。同じ試聴会を三回もやりますと、流石に最後は人数が減るのではないかと関係者で話していましたら、蓋を開けてみてびっくりです。お世話になったオーディオユニオンお茶の水店のスタッフの方々も、反響の大きさには驚いておられたようです。誠にありがとうございました。ご来場者様にはお見せしましたので、こちらでもチラッと・・・10cm口径のDSS振動板ユニットの開発も進行中です!株式会社薩摩島津ホームページ・リンク11/26試聴会@オーディオユニオンお茶の水店無事終了

  • 島津Model-1 第三回試聴会@オーディオユニオンお茶の水店

    オーディオユニオンお茶の水店3F試聴室にて、来る11月26日14:00~/15:00~島津Model-1の第三回試聴会が開かれます。・philewebでの告知→こちらから・オーディオユニオンお茶の水店の告知→こちらから試聴室に入れるのが5人程度で、流し込み式の試聴会となります。あまりに混雑した場合は適宜お店の方で入室調整をさせていただく場合がありますので、その場合はあしからずご了承のほどよろしくお願いいたします。尚、島津Model-1はニアフィールドスピーカーですので、是非最前席でお聴きいただく事をお勧めします。当日の二回の試聴会の冒頭で、私島津が簡単な製品解説をやらせていただきます。突っ込んだご質問や、本音トーク等はフリー時間にお気軽にお声がけください。尚、解説やデモ曲は前回(第二回)と同じ内容を予定し...島津Model-1第三回試聴会@オーディオユニオンお茶の水店

  • 薩摩反骨2・振動板の構造改革-④DSS振動板の技術詳細と総括

    反骨精神!長い物に巻かれるな(そのうち踏まれちゃうゾ!)◆振動板の構造改革-④DSS振動板の技術詳細と総括<DSS振動板のトラス構造>空飛ぶ円盤形外殻の内部の補強構造につきましては、いろいろな方法が考えられ、硬質発泡樹脂の充填やハニカム・コア材の使用が従来の一般的発想です。しかしこれらでは重く、且つ剛性が不十分なため、更に軽量で剛性の高い手段としてトラス構造を選択する事になりました。トラス構造とは、鉄橋や大屋根などの建築物にみられる三角形を基本単位とした骨組構造です。下図にDSS振動板にトラス構造を適用した場合の断面構造を示します。(その他様々な補強構造についても特許出願済)※トラス構造の内部補強構造例因みにコーン形振動板では、放射状の補強リブ(若しくはエンボス加工)がしばしば見受けられますが、これは剛性...薩摩反骨2・振動板の構造改革-④DSS振動板の技術詳細と総括

  • 薩摩反骨2・振動板の構造改革-③従来振動板の弱点とDSS振動板

    反骨精神!長い物に巻かれるな(そのうち踏まれちゃうゾ!)◆振動板の構造改革-③従来振動板の弱点とDSS振動板<おさらい>前二回の「①分割振動の不都合な真実」と「②現代スピーカーで失われたもの」を要約すると下記の様になります。・従来の振動板では波打ち現象(分割振動)が常に発生しており、この事はハイテク素材やハニカム材を用いたとしても不可避である。そのせいで本質的に応答が良くない。・分割振動を高度に処置していると謳う製品で行っている事は、分割振動の一形態である「共振現象」を強く抑える処置を意味しており、分割振動そのものを排除している訳ではない。・クリアー感のある音作りのためには、分割振動に含まれる「共振現象」を意図的に利用する必要があり、これによりヴィンテージスピーカーの時代には絶妙に塩梅調整された数々の名器...薩摩反骨2・振動板の構造改革-③従来振動板の弱点とDSS振動板

  • 薩摩反骨2・振動板の構造改革-②現代スピーカーで失われたもの

    反骨精神!長い物に巻かれるな(そのうち踏まれちゃうゾ!)◆振動板の構造改革-②現代スピーカーで失われたもの<分割振動と二律背反問題>コーン形スピーカーの本来の応答性能は、例えば300Hz程度の中低音域迄しかありません。釣鐘モードの共振開始周波数(下図の赤色部)がその程度だからです。しかし実際には分割振動帯域までをも含めた非常に広い音域(公称周波数帯域)で使用しています。中高音域以上を専用ユニットに置き換えた2way、3wayスピーカーにおける低音用スピーカー(ウーファー)でさえ、釣鐘モード振動から逃れる事は出来ません。更には3wayスピーカーの中音用ユニットは勿論、トゥイーターでさえ同様の問題があります。※コーン形振動板の周波数特性概念図※釣鐘モードの共振は正面特性からは判別できない従って、スピーカーの基...薩摩反骨2・振動板の構造改革-②現代スピーカーで失われたもの

  • 10/29試聴会@オーディオユニオンお茶の水店 無事終了

    本日は天気も良く、前回の二倍近いお客様がいらして下さいました。ご来場誠にありがとうございました。今回は特に来場者様の熱意が高く感じられました。中でも、超低歪みな音質で有名なドイツ某ユニットメーカーのダイアモンド・ドームトゥイーターのユーザー様がいらして、「歪みは少ないがパンチ感に不満がある」との事で、DSS振動板スピーカーに高いご関心を頂きました。上記某社のダイアモンド・ドームの歪みの少ない「柔らかい」音は、当社でも目標にしており、尚且つDSS振動板スピーカーならではの「クリアーな」音の両立を目指しております。これは前代未聞の最高難度の目標であると思っておりますが、射程距離に入っているつもりでもあります。高度な要求のお客様がいらして下さり、当方も励みになった次第です。オーディオユニオンお茶の水店では11月...10/29試聴会@オーディオユニオンお茶の水店無事終了

  • 薩摩反骨2・振動板の構造改革-①分割振動の不都合な真実

    反骨精神!長い物に巻かれるな(そのうち踏まれちゃうゾ!)◆振動板の構造改革-①分割振動の不都合な真実※今回は4回シリーズです※DSS振動板10cm口径の試作例<はじめに>音の基礎体力(詳しくは→こちらから)を徹底的に高める音作りのために、当社では独自のスピーカーユニットの開発を始めました。前回ご紹介済みの通り、スピーカー特有の二律背反問題により、「柔らかい」と「クリアー」の高度な両立は不可能であり、その根本原因は振動板の波打ち現象(分割振動)にあります。「波を打つ」という事は、瞬時に応答が出来ない、尚且つ応答が止められないという事であり、複雑な音楽信号の再現が出来ない事を意味します。分割振動に対しては、これまでも様々な対策が講じられて来ましたが、いずれも共振のピークを分散する工夫(下記に改めて解説)であっ...薩摩反骨2・振動板の構造改革-①分割振動の不都合な真実

  • 10月29日デモ曲紹介

    10月29日にオーディオユニオンお茶の水店3F試聴室で行われる試聴会のデモ曲をご紹介します。今回は音の基礎体力である「柔らかいのにクリアーで実在感がある」という切り口での音源をピックアップしてみました。①プーランク:シンフォニエッタ他、プレートル指揮/パリ管弦楽団ERATOWPCS-12784、トラック7、行進曲1889年1950年台後半の録音物は、音の鮮度感、音場感に優れたものが多くあります。オーケストラの実在感にご注目下さい。②天満敦子in無言館KINGRECORDSKICC1275、トラック1、アダージョ(バッハ)天満氏の演奏は、弓の圧力が非常に強く、ストラディバリウスがギシギシと軋んでしまうほどです。しかし通常のスピーカーでは普通に弾いている様に聴こえてしまうことが多いです。基礎体力の高い島津Mo...10月29日デモ曲紹介

  • 薩摩反骨1・良い音とは何か-スピーカー特有の問題点

    反骨精神!長い物に巻かれるな(そのうち踏まれちゃうゾ!)◆良い音とは何か-スピーカー特有の問題点<「柔らかい」と「クリアー」の二律背反問題>音の基礎体力について、「柔らかいのにクリアーで実在感がある」音であると定義しました。さて実は、「柔らかい」、「クリアー」という二つの要素は、スピーカーシステム特有の性質によって二律背反になっています。つまり、柔らかい音が出る様な処置を施すと、覇気が無くなる傾向になります。反対にクリアーな音が出るような処置を施すと、硬い耳障りな音になる傾向が生じます。美味しいところの両方取りが出来ないのです。この二律背反問題は、スピーカー最大の難問なのです。<音作りの現実と当社のスタンス>スピーカーの音作りの現実として、上記二者を絶妙にバランスさせ、また音域ごとにこれらのバランスを変え...薩摩反骨1・良い音とは何か-スピーカー特有の問題点

  • 島津Model-1 第二回試聴会@オーディオユニオンお茶の水店

    オーディオユニオンお茶の水店3F試聴室にて、来る10月29日14:00~/15:00~島津Model-1の第二回試聴会が開かれます。・philewebでの告知→こちらから・オーディオユニオンお茶の水店の告知→こちらから試聴室に入れるのが5人程度で、流し込み式の試聴会となります。あまりに混雑した場合は適宜お店の方で入室調整をさせていただく場合がありますので、その場合はあしからずご了承のほどよろしくお願いいたします。尚、島津Model-1はニアフィールドスピーカーですので、是非最前席でお聴きいただく事をお勧めします。当日の二回の試聴会の冒頭で、私島津が簡単な製品解説をやらせていただきます。突っ込んだご質問や、本音トーク等はフリー時間にお気軽にお声がけください。せっかくお越しいただきますので、資料やDSS振動板...島津Model-1第二回試聴会@オーディオユニオンお茶の水店

  • DolphinとModel-1、ユニットの違い

    先日お問い合わせがありまして、前身のA&Cオーディオ社で販売しましたPMS-061(Dolphin)(写真←)と、現行の株式会社薩摩島津のModel-1(写真→)のスピーカーユニットは同じなのか、というものでした。見た目が同じスピーカーユニットですので、誤解が生じるのはよろしくないと考え、こちらでもご紹介させていただく事にしました。さて、両者のユニットは見た目は同じですが、振動板の内部構造は全く別のものになっています。具体的にはピストンモーション音域が拡大されており、クリアー感が増し、且つ歪みが大幅に減っています。薩摩反骨のコーナーでご紹介した「音の基礎体力」が増したことを意味します。日進月歩で改良をしておりますので、あしからずご理解のほどよろしくお願いいたします。尚、製造の手間も大分増えてしまい、製品価...DolphinとModel-1、ユニットの違い

  • 薩摩反骨1・良い音とは何か-音楽性の定義と音の基礎体力

    反骨精神!長い物に巻かれるな(そのうち踏まれちゃうゾ!)◆良い音とは何か-音の基礎体力良い音、即ち「音楽性」とは、オーディオマニアの最も苦手な文言かも知れません。所詮は好み論だからと避ける向きも多いかもしれません。しかし、この本質論から逃げていては、如何にスペックを追求しても本末転倒になります。本日は少し長くなりますが、徹底解説を試みますので、お付き合いの程よろしくお願いいたします。<音の三要素+1と音楽性>一般論としての音の三要素とは、①「高さ」、②「大きさ」、③「音色(おんしょく)」の三つとされています。更に、音楽演奏の生々しさの再現という立場から外せない要素として、④「実在感」を追加したいと思います。この内で、音楽性に関わるものは「音色」と「実在感」という事になります。さてしかし、音色と言っても抽象...薩摩反骨1・良い音とは何か-音楽性の定義と音の基礎体力

  • 薩摩反骨1・良い音とは何か-質感の追及

    反骨精神!長い物に巻かれるな(そのうち踏まれちゃうゾ!)◆良い音とは何か-質感の追及<質感の追及への転換>自動車を売ろうとした時に、例えばですが、「乗り心地」と「馬力」のどちらで訴求するかという場合は、馬力の大きさで訴求する事が多いと思います。馬力は数字で簡単に比較できますから、他社よりも1馬力でも大きければ優位性が主張出来るからです。けれども、乗り心地は数字にならない感覚的なものなので単純比較が出来ません。しかし、少なくとも高級車の場合は、これに相応しい品位は、馬力ではなく、乗り心地で判断するべきではないでしょうか。まさにこれこそが高級品のステータスだと思います。ところで、1980年代頃だったと思いますが、当時の日本車は性能が良くなり、故障もしないし、価格も安いとあって、欧米で評判になっていたと思います...薩摩反骨1・良い音とは何か-質感の追及

  • 薩摩反骨(スピーカー維新)・連載開始

    反骨精神!長い物に巻かれるな(そのうち踏まれちゃうゾ!)新たに「薩摩反骨(スピーカー維新)」なるコーナーを始めたいと思います。薩摩反骨とは薩摩隼人の反骨精神の事です。今日は、このタイトルに込める思いをご紹介します。さて、株式会社薩摩島津の先祖とも言える島津斉彬は、「鎖国に安住している日本は、やがて海外列強に侵略されてしまう」という危機感で当時の幕府に物申し、海外の先進技術や制度の導入研究を始めました。後にこれが明治維新に繋がったという話は、歴史上の有名なエピソードです。ところで私は、現代のハイエンドスピーカーは、スペック上は進化している様に見えて、しかし本当は「音楽性の劣化」、或いは「原音の有機的な部分を再現出来ない」という危機的状況にあると感じています。そして、その本質原因を探りつつ、本来の「音楽を愉し...薩摩反骨(スピーカー維新)・連載開始

  • MJ誌11月号の 島津Model-1

    島津Model-1がオーディオ誌に掲載されました。MJ無線と実験11月号です。「MJベストオーディオコンポ」のコーナーにカラー3ページの製品レポートとして掲載されています。このコーナーは広告費を支払って載せてもらうところではなく、MJ誌編集部において吟味された製品が掲載されるコーナーだそうです。つまり、編集部の威信のかかった記事である事を意味しますので、ここに掲載された事を大変名誉に思います。特に井上千岳氏の評論は、なかなかに温度感が高く、柔らかいのにクリアーという趣旨のお褒めを頂いた点は、まさに島津Model-1ならではの特長をご理解いただけたものと思います。歪みの少なさや応答の良さ、低音域の明瞭感についても言及して下さいました。この「柔らかいのにクリアー」というのは、スピーカーにとって最も難しい要求で...MJ誌11月号の島津Model-1

  • ヴィンテージ・マシン

    島津スピーカーの木工を担当して下さっている家具工房KASHOに打ち合わせに行ってきました。その時に見せていただいたのが、新調した自動カンナ(写真↑)とパネルソー(写真↓)です。こちらでは、積極的に設備投資をしており、製品の生産性と品質向上のたゆまぬ努力を続けています。新調と言いながらも中古品ですが、お金が無いのではなくて、現行品に良い物が無くなってしまった、というのが実情だそうです。写真のとおり、鉄の塊の様な作りになっていて、機械剛性が高く、加工精度が高い点で優れています。モーターも一日中回しっぱなしにする前提で作られており、耐久性にも優れています。対して現行品は、薄い板金の筐体にプラスチック部品が多用されていて、加工精度が劣るうえに、耐久性も下がるという残念な状況にあります。加工済みの材料を見せてもらい...ヴィンテージ・マシン

  • オーディオユニオンお茶の水店 試聴会無事終了

    9月24日(土)にオーディオユニオンお茶の水店にて島津Model-1の試聴会が行われました。あいにくのお天気でしたので、誰も来ないかもね~(苦笑)などと話しておりましたが、人数制限もあって、試聴室には入りきれないほどのお客様がいらっしゃいました。雨の中お越しいただきありがとうございました。写真(↑)は、帰り際の顔出しOKの皆様との記念ショットです。はやくマスクの要らない状況になると良いのですが。今回は、業界関係者と思われるお客様も多く、いい加減なデモは出来ないと身の引き締まる思いでした。デモ後は「これは凄い!」というお声を複数頂戴しまして、ありがたく存じております。視覚の不自由なお客様からのお褒めの言葉は特に光栄に思います。何しろ、常にブラインド試聴ですから、いやおうなしに聴覚が鋭敏になるはずです。今後1...オーディオユニオンお茶の水店試聴会無事終了

  • 島津Model-1 デモ音源(改訂版)

    明日9月23日試聴会@オーディオユニオンお茶の水店でのデモ音源リストですが、前回のアップを改訂させていただく事にしました。①イツァーク・パールマンプレイズ・フリッツ・クライスラーWPCS-13277/9WARNERCLASSICS/CD-1、トラック1、ウイーン奇想曲作品2パールマンのヴァイオリンとピアノ伴奏の実在感や楽器響板の厚みと力のある響きだけではなく、演奏の強弱や音の硬軟の表現力にご注目下さい。演奏表現の深みをお愉しみいただけると思います。②デュオ・ディ・バッソロッシーニ:チェロとコントラバスのための二重奏曲ほかPCCL-00331PONYCANYON/トラック1、プレイエルチェロとコントラバスのための主題と変奏コントラバスの重低音に注目するのではなく、弦楽器の豊かな胴鳴りやチェロが謳う時の音の押...島津Model-1デモ音源(改訂版)

  • デモ音源

    オーディオユニオンお茶の水店での試聴会のご案内(詳細は→こちらから)をアップ済みですが、本日は当日のデモ内容についての解説をさせていただきます。さて、前回のアップと重複しますが、最近のスピーカーのトレンドは、ワイドレンジ化で低音と高音ばかりを注視した音作りになっていて、中音がスカスカではないだろうか?という問題提起をしております。この事には、生楽器とホールの響きを直接聴く音楽形態から、PAスピーカーを通した音を聴く演奏形態に変化しているという時代背景も影響しているかもしれません。しかし生の声や楽器の音の醍醐味とは何かという原点に立ち返ってみる事は大切だと思います。そして、ご紹介にあずかる島津Model-1の特長は、見た目のサイズからは想像できない立派な音が出る、というのが一般的な評価かも知れませんが、高剛...デモ音源

  • 試聴会@オーディオユニオンお茶の水店

    9月24日(土)にオーディオユニオンお茶の水店の試聴室(3F)にて試聴会が行われます。試聴会冒頭で、私島津がModel-1の簡単な製品解説とデモをやらせていただきます。・第一部14:00~・第二部15:00~オーディオユニオン様では、島津スピーカーを非常に高くご評価いただいており、10月29日(土)、11月26日(土)も同様の試聴会を予定して下さっております。オーディオユニオンお茶の水店・試聴会のご案内リンク→こちらから閑話休題今回の私のデモのテーマは「マッシヴな中音(※)」です。オーディオ、とりわけスピーカーシステムのワイドレンジ化に伴って、どうも中音域の質感がスカスカになってしまったのではないか、という疑問をお持ちではありませんか?例えば、アコースティックなライヴを聴きに行った時の感想が、「低音が凄い...試聴会@オーディオユニオンお茶の水店

  • MJ無線と実験 11月号に掲載

    ※写真は10月号表紙MJ無線と実験11月号(10月7日発売)に当社の島津Model-1が掲載される事になりました。豪華カラー3ページでの試聴レポートです。業界関係者から聞いたのですが、提灯記事とか、メーカーのカタログ代わりとか、オーディオ誌を揶揄する声もありますが、しかし出版社ごとに文化の違いがあるとの事。MJ誌を統括する誠文堂新光社様は、広告と記事はしっかり分ける文化だそうで、当方としても胸を張って掲載のお知らせが出来ます。提灯記事ではありませんので!(笑)しかしその分、試聴機の貸出しには覚悟が必要になります。今回はオーディオ評論家2名による評価レポートとの事ですが、あまりに酷い製品の場合は、試聴後に記事にしないで掲載取りやめになる場合もあるとの事。今回は一応掲載確定らしいので、一安心しております。さて...MJ無線と実験11月号に掲載

  • 基礎実験

    私は、新しい物を創作するのが愉しい性分です。製品の製造作業の合間に、基礎研究をやるのが良い息抜きになります。写真(↑)は、振動板用の薄肉ドーム・プレス加工の習作です。(不要な外周は切り落として使用します)この様な加工は、金属加工専門の外注に出せば済む事でありましょう。では、何故わざわざ自前でやるのか?ご存知かもしれませんが、金型を起こすのには結構な費用が掛かります。そこそこの規模のメーカーでも、社内稟議が必要になると思います。しかしスピーカーユニットの振動板開発のためには、無数の試作が必要になります。音を極めるための自由な発想を、金型予算の都合で制約されるのは困るのです。そこで、今後の振動板開発のためには、自前で大幅に安く試作出来る必要があると考えて、試行錯誤をやっています。具体的な方策は勿論企業秘密です...基礎実験

  • ご好評に感謝いたします!

    Phile-webの市況レポートによると、島津Model-1(写真↑)が5月度売れ筋製品「第3位」(@オーディオユニオン御茶ノ水店、11万円以上のスピーカーシステム)との事です。まだ駆け出しでブランド力が弱いのにも関わらず、この結果は快挙だと思います。さすがは老舗専門店だけあって、耳の確かなお客様が多いのでしょう。ブランドバリューに惑わされずに、実際の音(実力)でお選びいただけた事の証だと思います。大変光栄に思っております。お客様、及び販売スタッフの皆様のご愛顧に感謝申し上げます!★HiFiAudio2022年5月-Phile-webリンク→こちらから株式会社薩摩島津ホームページ・リンクご好評に感謝いたします!

  • 音の解像度の問題

    オーディオマニアは、低音や高音の話題には拘りますが、「音の解像度」には頓着しない人が多いのでは?貴方は如何思われますか?この事は音の良し悪しに関わる重要なテーマであるはずですが、実は「音の解像度」に関しては、聴覚に基づいたアカデミックな定義や測定手法は存在していません。本当にそれで良いのでしょうか?或いは、どうしてその様になってしまったのでしょうか?ところで映像業界では、画像の「解像度」(※)と言う物が定義されていて、いわゆるテストパターン映像(↑)で、白黒の細い線がどこまで細かく見えるかで簡単に議論できます。この細かさは即ち映像信号の上限周波数の高さ(周波数帯域の広さ)で決まりますので、定義も評価も簡単です。※現代では、解像度は画面の画素数で表しますが、敢えてアナログTV時代の「周波数帯域」という言葉を...音の解像度の問題

  • 島津Model-2 新発売

    スピーカースタンドは、一般に付属品扱いの廉価な価格設定のものという認識かと思います。従って島津Model-2という型番に驚かれる方が多いかも知れません。本日はそのあたりを含めた製品紹介です。★島津Model-2カタログダウンロードは→こちらからさて、過去の名品としてMarantzModel-7(※)の型番は有名ですね。当時のマランツでは、全製品が「入魂の作品」であり、重複や無駄の無い絞りに絞ったラインナップであったため、Model-10までしかなかったという事が伝説となっています。※現在の日本マランツではなく、1953年にアメリカで創立された本家ブランド翻って、現代のオーディオは、毎年のようにモデルチェンジをして、買い替え需要で食い繋ぐ業界になっています。この事の好き嫌いは買い手の自由ですが、しかし、「趣...島津Model-2新発売

  • お客様訪問記

    オーディオユニオン大阪店で「お客様訪問記」という連載が始まりました。そして島津Model-1がその記念すべき第一回の栄誉にあずかりました。ALTECの大型スピーカーのユーザー様宅にて、サブスピーカーとしての導入です。日常はあまり音量を上げずにお愉しみとの事で、実際のところ島津Model-1の出番が多いというお話もある様です。音楽の愉しみに、少しでも貢献出来ましたら幸いです。訪問記のリンクは→こちらから株式会社薩摩島津ホームページ・リンクお客様訪問記

  • 西日本新聞に薩摩島津が紹介されました

    西日本新聞に株式会社薩摩島津が紹介されました。→記事リンク会員限定記事で、全文は読めませんので、内容の概略をご紹介させていただきます。・独創的な技術・家具職人による美しい仕上がり・早くも音楽愛好家の間で話題になっている・失敗を恐れず新しいものに挑戦する薩摩隼人の精神を感じる(薩摩のある九州地方)地元紙による紹介は大変光栄です。日本の近代化に尽くした薩摩隼人の心意気を見習って「気張りもす!」株式会社薩摩島津ホームページ・リンク西日本新聞に薩摩島津が紹介されました

  • 専用スタンド

    島津Model-1専用スタンドの製品化が進行中です。加生氏による無垢材、楕円形の手カンナ仕上げです。今お見せできるのは、ここまでです。世間一般で行われる、「まず販売価格があって→製品コストが決まる」という流れではなく、反対に「まず納得の物を作って→販売価格をどうするのか悩む」というモノ作りです。今、栗山プロデューサーと血を見る激論中です・・・ウソです。(^^;時代の流れで、「良い物を安く」が、いつの間にか「安いが(否、高くても)、実は中身は更に安い」になってしまったのではないでしょうか。本気の良い物を提供したく、頑張り中です。利益率が低く、販売店様には申し訳なく思っております。けれども、趣味や文化を一山いくら、と買いたたくのが当たり前になってしまったら、さもしい世界になってしまいますよね。株式会社薩摩島津ホーム...専用スタンド

  • オーディオと生ライヴ

    オーディオの理屈の話も結構ですが、では良い音とはどの様な音だと思いますか?よく耳にする答えは「フラットで低歪みな音」です。否定はしません。けれども、これが本当に音楽を愉しむための重要音質要件なのでしょうか?さて、5月27日に上野の文化会館にて花房晴美「パリ・音楽のアトリエ第22集」を聴きに行ってきました。花房(ピアノ)コンサートは、優れた演奏を聴ける「知る人ぞ知る」のコンサートです。花房氏は自身のピアノの腕前は勿論ですが、強力な人脈がある様で、ヴァイオリンの徳永次男氏をはじめ、ソリストの重鎮や実力者があっけらかんと登場したりします。日本版のルガーノ・フェスティバルと言っても恥ずかしくないものと思います。今回の花房コンサートは、後半のフォーレ:ピアノ四重奏曲第1番が特に素晴らしいものでした。ピアノ+ヴァイオリン+...オーディオと生ライヴ

  • お問い合わせに関するお願い

    島津Model-1に関しまして、沢山のお問い合わせとご指導ご鞭撻をいただき、誠にありがとうございます。お励ましのメールも沢山いただきまして、大変感謝いたしております。尚、当社は製造専業でありますため、メンテナンス等のお問い合わせには対応させていただいておりますが、それ以外の営業的な内容につきましては販売代理店の方で対応させていただいております。お問い合わせが殺到しておりまして、ご返信に時間がかかる場合があります事をお詫び申し上げます。さて、お問い合わせに関しまして、大切なお願いがございます。それは、「〇〇社のアンプと組み合わせたいが、相性はどうか・・・」と言った使いこなしに関するお問い合わせです。この様なお問い合わせの場合は、是非取扱店の担当者にご相談をお願いいたします。そのために専門店があるのですから!高級品...お問い合わせに関するお願い

  • オタイオーディオ YouTubeで紹介されました

    小型スピーカーでこの世界観!歴史とロマンが詰まった島津のmodel-1は伝説を作り出せるのか?オタイオーディオは、名古屋に本拠地を置く日本有数のオーディオショップです。経営者のようすけ様は、オーディオ愛好家向けのYouTube番組では超有名人です。今回は島津Model-1を非常に高くご評価いただき、試聴室の常設スピーカーとして、即ご決断下さったそうです。関係者のお話では、この様なケースは非常に希との事で、大変光栄に思います。株式会社薩摩島津ホームページ・リンクオタイオーディオYouTubeで紹介されました

  • 吸音材は必要悪か?

    本日は、オーディオマニアの間でしばしば話題になる「吸音材の功罪」を話題にしたいと思います。吸音材とは簡単に申せば、スピーカーシステムのキャビネット内部で音がワンワン響くので、この「余計な響き」が外に出てこない様に吸音するためのものです。そしてもう一つ、低音の量を調整する目的でも使用されます。昔はグラスウールが主流でしたが、最近は様々な能書きのついた特殊素材の物や、反射拡散に主眼を置いた構造物(※)が主流です。※拡散板だけでは響き(残響音)を吸収する事は出来ませんのでご留意ください。さて、吸音材は「音が死ぬ」と言われる事が多く、どちらかと言えば嫌われ者かもしれません。では、吸音材を無しにするとどの様な問題があるのでしょうか。キャビネット内部のワンワン音は、スピーカーユニットの振動板を透過して外に出てきます。またバ...吸音材は必要悪か?

  • 優秀録音と求める音

    ★プッチーニ作曲「ラ・ボエーム」、セラフィン指揮(1959年アナログ録音)アナログディスクとCD色々なサイトで「優秀録音」の推薦盤が紹介されています。その何をもって優秀とするのか、という事が即ち推薦者の音に対するセンスを表していると思います。まぁ、低音が凄いとか、アタック音がシャープであるとか、そういった類が多いですね。私は、その手のものは早く卒業するべし、という立場ですが・・・自分は棚に上げています(笑)さて、私のスピーカー技術者としての音決めのセンスがどの様な物か、胸を張って紹介出来る音源を一つだけ出せ、と言われたらコレを提示します。写真↑のセラフィン指揮のラ・ボエームです。1959年の録音です。古いですよね。ステレオ録音初期のものです。音楽表現の再現力が重要なので、演奏も録音もどちらもきちんとしていなけれ...優秀録音と求める音

  • オーディオユニオン訪問

    先日、オーディオユニオン御茶ノ水店を訪問して来ました。写真(↑)は2Fハイエンド中古館の展示ブースにて、島津Model-1が常設展示されているところです。オーディオユニオン社におかれては、島津Model-1を大変高く評価して下さっており、1月の試作品段階から、お客様の反応確認を兼ねて、この様に継続的に展示して下さっております。「大御所専門店でのこの様な処遇は極めて異例」であり、総代理店の栗山プロデューサーから「感謝する様に!」と言い含められております。m(__)mスタッフの皆様によると「一日中鳴らしていても飽きが来ない」との事で、来客者が「え?これが鳴ってるの!?」と驚くのをちょっと楽しんで見ておられるとか。最後に、3Fハイエンドフロアの原様(写真左側)とツーショットです。「ミイラ取りがミイラになる」ではないで...オーディオユニオン訪問

  • 木工加工その2

    ★島津Model-1カタログダウンロードは→こちらから引き続き島津Model-1の木工加工その2のご紹介です。当社では、厳密な試聴によって、音質に影響のある要素に明確に優先順位をつけています。手間もコストも掛けたモノ作りですが、必要性の低い要素はきっぱりと排除していますので、高級品の割にはシンプルに見えるかもしれません。キャビネット内部の連結棒は、その優先度が高い要素の一つです。但し、剛性と信頼性の担保の為、ほぞ穴を開けて接着固定するという一手間をかけています。写真↑は角ノミ機によるほぞ穴加工の様子です。写真↓は連結棒の端部を圧縮加工しています。圧縮部は、ほぞ穴に挿入した後、接着剤を吸収して膨らんで強固に固定されます。写真↓は天/底/側板を接着したところです。単純にプレス機で押し付けるのではなく、コーナー治具を...木工加工その2

  • 株式会社薩摩島津 本日発足

    本日、4月4日をもちまして、株式会社薩摩島津を正式に発足させていただきました。今後ともよろしくお願いいたします。薩摩島津のホームページも立ち上げました。下記のリンクからご覧になれます。株式会社薩摩島津ホームページリンク→こちらから島津Model-1、どんどん組み立てております。半導体不足で、最近は3カ月待ちは当たり前で、いつ入荷するのか分からない製品が多いそうです。しかしこちらは在庫がありますので、どしどしご購入下さい。(笑)販売店のご案内は、薩摩島津ホームページにてご覧いただけます。現在、オーディオユニオン御茶ノ水店で絶賛試聴&販売中です。販売店様におかれては、お店の一番良い所に設置して一日中鳴らして下さっているとの事!なんと販売スタッフの方までお気に召して下さり、個人的にご購入されるとの事で、島津Model...株式会社薩摩島津本日発足

  • 木工加工 その1

    ★島津Model-1カタログダウンロードは→こちらから株式会社薩摩島津でのモノ作りは、長く大切に使っていただいて、生活の質がちょっとだけでも良くなったら幸い、という思いでやっております。そこで、そのためのこだわりの木工についてご紹介したいと思います。島津Model-1のキャビネット担当である家具工房KASHOでどの様にして作られているのか、本日は2回シリーズの第1回目です。ところで、今回のアップのために加生氏を取材した際に、「記事に出したくない秘密のノウハウとかはありますか?」とたずねたところ、「全くない」という返事でした。「木工とは、特殊な技術かどうかではなく、然るべき手間をきちんとかけて良い仕事をしているか、という事が重要です」との事。なるほど!納得です。それではご紹介をはじめましょう。まずは上の写真ですが...木工加工その1

  • スピーカーはガッチリ固定するべき?

    ★島津Model-1カタログダウンロードは→こちらから本日は、スピーカーユニットの固定方法は「ガッチリ」と「浮かせる」のどちらが正解か、という話題です。先日のアップ「免振ベース」でも触れましたが、ちょっと見ではガッチリ固定した方が正確性が担保される印象ですが、現実はそんなに単純ではありません。本日の解説は少し長くなりますが、よろしくお付き合いください。さて、何故ガッチリ固定する必要があるとお思いになりますか?スピーカーユニットには振動板を前後に揺り動かす反力が発生するので、そのままではスピーカーユニット自身が揺れ動いてしまいますね。だからガッチリと固定する必要があると。常識ですか?実はここには二つの問題があります。◆問題その1固く重いキャビネットは本当にガッチリなのか?重いスピーカーBoxでも、ゲンコツで叩けば...スピーカーはガッチリ固定するべき?

  • モノ作りは治具が制する~日本の労働生産性

    ★島津Model-1カタログダウンロードは→こちらから先日、丁寧なモノ作りと言う話題をさせていただきました。但し、ゆっくり作るので製造原価が高いのは仕方がない、というアポロジャイズとは違いますので、今日は作業性の向上、ひいては日本の労働生産性という壮大な(笑)話題です。写真(↑)は、「島津」エンブレムを貼り付けるときの位置決め治具の例です。これはいわゆる転写シールの原理のなのですが、うっかり曲がってしまうと貼り直しが出来ないので、一発で決めないといけない厄介な作業です。しかし、チマチマと貼り付け位置をマーキングして・・・などという作業をしていたら日が暮れてしまいます。丁寧だから遅い作業という事ではなく、素早く正確に作業を出来る事が何より重要です。今時は3Dプリンターで自由自在に治具を作れるので、本当に重宝してい...モノ作りは治具が制する~日本の労働生産性

  • 何故小型スピーカーなのか

    ★島津Model-1カタログダウンロードは→こちらから今日は、島津Model-1が何故小型スピーカーなのか、と言う話題です。今回は舞台裏のお話です。実は一般に言われる小型スピーカーの特長を挙げて、だから小型なのだ、という展開ではござません・・・?さてDSS振動板ユニットの詳細は別の機会にするとして、その特長は、構造強度の非常に高い振動板であって、ほとんど共振音を生じない点が頭抜けています。ところが、本気で振動板剛性を上げようとすると、口径が大きくなる程に指数関数的に難度が高くなります。それで、十分な完成度を得ようとすると、小口径で我慢しなければならないのが現状なのです。従来の小口径スピーカーユニットは、能率向上のために非常に薄く軽い(=弱い)振動板にせざるを得ないため、小音量でも音が破綻する傾向にあり、これが「...何故小型スピーカーなのか

  • 無垢のチェリー材とスピーカーBox

    ★島津Model-1カタログダウンロードは→こちらから本日も島津Model-1の常識破りについてのご紹介です。この製品で使用されている無垢のチェリー材、そして木工技術についてお話ししたいと思います。尚、この無垢のチェリー材の物性の良さについてはカタログ解説をご覧下さい。今回はその手触りや質感についてご紹介します。しかし手触りなどはどうでも良いと?まぁお待ちください、先日アップした「生活の質感とオーディオ」でも話題にしましたが、趣味の高級品であるし、丁寧に作られた長く使う製品として、これに相応しい質感が大切だと思います。以下の関係者の反応をご参考になさっていただければと思います。さて、島津Model-1の初号機は、今年の一月から関係者の間で音出しをしております。当初の関係者の反応としては、「なるほど無垢材、高級と...無垢のチェリー材とスピーカーBox

  • 能率と応答の良さ

    ★島津Model-1カタログダウンロードは→こちらから島津Model-1の常識破りについて、ご紹介の続きです。従来の常識では、「能率の低いスピーカーは応答の悪い音がする」と理解されていますが、これを覆すという話題です。さて、高能率スピーカー=高応答という常識には実は誤りがあります。この理論的解説をするには長い技術文章が必要ですので別の機会とさせていただきますが、簡単に結論を申し上げますと、・能率そのものは、単なるゲイン(音量の大小)の違いでしかない。・高能率スピーカーの応答感は、振動板の硬い共振音。・低能率スピーカーの鈍い音は、振動板の鈍い共振音。即ち、振動板の共振音の音色を応答感と誤解して聴いている、という事なのです。高能率スピーカーの軽い振動板は薄い鉄板を叩く甲高いイメージ、低能率の重い振動板の場合は厚いゴ...能率と応答の良さ

  • 生活の質感とオーディオ

    ★島津Model-1カタログダウンロードは→こちらからいろいろな社会問題があって、生活も決して楽ではない・・・物が安く買えればそれはありがたい事ではありますが・・・しかし、何でもかんでも安いからと言って買って来たものばかりに囲まれていると、何だか生活の質がすさんでくる様な気がします。この事に問題意識を感じる方も多い様で、最近では民芸品運動とか古民家建材とかいった、古いけれど必ずしも廉価ではなく、しかし味わいがあって使い捨てではない、手間をかけて作られた生活雑貨の価値が見直される時代になって来ている様です。翻ってオーディオの世界はどうでしょうか。近年は激安品が増加して、高額なハイエンド製品と二極化してしまいました。中庸な価格帯の現行製品が少なくなってしまったので、この部分はヴィンテージ(中古)製品のマーケットにな...生活の質感とオーディオ

  • 初公開「免振ベース」

    ★島津Model-1カタログダウンロードは→こちらから前回、「常識破り」というキーワードを出させていただいたのは、実は前振りでありまして、島津Model-1についての常識破りを何回かに分けてご紹介したいと思います。本日はその常識破りの一つである「免振ベース」をご紹介したいと思います。※ところで、島津Model-1に関するトピックNo.1は、なんと言ってもDSS振動板なのですが、こちらについては奥が深いので、別途改めて扱わせていただこうと思います。ひとまずpdfカタログの解説にてご容赦ください。さて、この免振ベースの話題が最初になったのには訳があります。チェリー無垢材天板の肌触りをお試しになった訪問者様がまず最初に驚く事は、「ぎょぎょっ、キャビネットがユラユラする!」という事だからです。(笑)免振ベースは、簡単に...初公開「免振ベース」

  • スピーカーの王道とは、音楽を愉しむための手段である事。

    ★島津Model-1カタログダウンロードは→こちらから私は物理学者なので理屈には相当うるさいです。しかしながら、スピーカーシステムには多分に楽器的で魑魅魍魎な奥深さがあって、「〇〇方式だから音が良い」などという単純な話では扱えません。そして過去に星の数ほどの〇〇方式や〇〇理論が生まれましたが、特に生楽器や声、空間の再現性となりますと、まったくもって不満な現実があります。そこで、理屈をこねるのが私の生業ではありますが、しかし「音を語らずに理屈を語るな」ということをしつこく申し上げる立場です。従って、私のサウンドポリシーは以下の様な物です。・・・いちいち特性の良し悪しを指摘しても意味が無い。特性論だけで良い音は出せない。技術と音作りを混同するな。音の魅力感とは何か、自分で考えてそれを音にせよ。そうしなければ良い音は...スピーカーの王道とは、音楽を愉しむための手段である事。

  • (株)薩摩島津 設立

    はじめまして、スピーカーシステム製作者の島津知久と申します。このたび、(株)薩摩島津を設立する事になりました。このブログでは、当社製品である「島津スピーカー」にまつわる諸々の解説や裏話をご紹介して参りたいと思います。★新法人開始は4月4日を予定しております。4月1日は避けました。理由はお分かりですね。(笑)ところで、(株)薩摩島津には前身がありまして、私島津はA&Cオーディオというスピーカーシステムのガレージメーカーを主宰しておりました。10年間つぶれずに続きましたので一応それなり(?)でありましたが、お陰様でユーザー様や支援者の皆様に恵まれまして、このたびメジャーメーカーとして法人化の運びとなった次第です。さて、ネット検索でこのページに辿り着いた貴方様は、恐らく既にネットや店頭で島津Model-1をご覧になっ...(株)薩摩島津設立

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