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躁鬱の会社員です。お散歩と旅行と読書、思考の記録など。

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千野
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2022/01/28

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  • とても端正な近代化産業遺産、桃介橋の尊顔 - 大正時代に竣工した美しい吊橋と木曽川|長野県・木曽郡南木曽町

    整っている。あまりにも、顔が良い。これが第一の感想。そもそも南木曽に来た理由の筆頭は、付近にある福沢桃介記念館を訪問することであり、この橋の方はそのおまけくらいに考えていた。ところがどっこい。桃介橋、素晴らしいじゃん。こん……っなに造形が整っているなんて聞いてない。顔が良い。最高……本当に悔しいんだけれど、これは膝を折る。きちんと認める。木曽川にかかる君が、美しいってこと。桃介橋は大正10(1921)~12(1922)年の間に建造された、主塔部分が鉄筋コンクリート造りの木造吊橋。橋長は247.762mと、国内に現存する木橋のなかでもかなり大きなもので、老朽化によって使用取りやめとなった後の平成5(1993)年に復元された。今では近代化遺産として、国の重要文化財に指定されている。

  • 「古書店街の橋姫々×秋葉原和堂 コラボカフェ」で遊んだ記録|漫画喫茶・ネットカフェ

    コラボカフェ企画が開始されてから約1週間が経ち、先日、退勤後に秋葉原和堂さんへ足を運んだ際の記録。橋姫をすすめてくれた友達と遊びに行ってみた。最寄りの地下鉄駅、東京メトロ銀座線4番出口の階段から出ると、すぐ店舗に至る看板が見つかる。まずは受付でコラボカフェ利用の旨を伝えて案内してもらおう。ちなみにこの日は、夜にカフェスペースでイベントが開催されていたため、例外的にカフェのみの利用でも個室へ案内されることになっていた。

  • 刻んだ玉ねぎとひき肉を炒め、数種類の豆と一緒にトマトの汁で煮込み、甘辛いスパイスを加えた料理。傍らには必ずうす茶色の食パンがあった。

    その源流を辿ればメキシコに至ると推測される、現在はアメリカのテキサス州でよく食されている料理、チリコンカン。主に豆とひき肉とトマトで構成された、夏に食べても冬に食べても箸が……いいや、この場合は「匙」がすすむ、給食で出てくると嬉しい品目だった。煮込まれた白と赤茶、2種類の豆にはトマトの汁が染み込み絡んでいて、よく噛むほどに口の中で潰れ、最後にはなめらかになるのが堪らない。おそらくは裏に隠れているのであろう、細かく刻まれてしっかり炒められた、にんにくと甘い玉ねぎの風味もきちんとある。ひき肉の質量がそこに確かな満足感を加えていた。また適度な粘性。あまりサラッとしていてもいけないし、極端に固まっているとそれはそれで重たすぎる。母校の給食で提供されていたチリコンカンは、スプーンですくうのに不便を感じないくらいの、中間のとろみ。何よりその名前にも冠している、いわゆるチリパウダーと呼ばれる類のスパイスの数々が味の決め手だった。

  • 庭園美術館の建物公開2022《アール・デコの貴重書》展 - 旧朝香宮邸・再訪の記録|東京都目黒区の洋館

    目黒にある東京都庭園美術館では、毎年「建物公開展」が開催されている。美術館と名付けられ、通常は展示物を引き立てる空間として機能しているこの旧朝香宮邸の、建築様式や内装といった建物自体に着目するための企画。作品保護のために閉め切られていた窓も開かれており、新鮮な風の吹き込む館内を歩くことができるのが良い。今回は、2022年の再訪の記録と写真。

  • 英国が舞台の児童文学《秘密の花園》より - 鍵が扉を開き、孤立していた心は庭園の再生と重なる|F・H・バーネットの小説

    そこに入る扉を固く閉ざされ、錠の鍵は地中に埋められ、すっかり誰も立ち入らなくなってしまった庭園がある。周りを囲む垣根の上からは日毎に太陽の光が射し、雨も降り注いではいるのだろうが、閉鎖されているから当然風通しはすこぶる悪い。手入れのされない木や草花はどことなく灰色のかった茶色で、まだ、かろうじて息をしているのかどうかも判然としない。そんな顧みられなくなった庭園がひとつあり、同時にそれに似た、すっかり自分だけの世界で完結してしまっている「孤立した心」の持ち主が、ひとりのみならずいた。

  • スイートハウスわかば - 中央商店街アーケード内のレトロ喫茶店|静岡県・伊東市

    お店の側面、緑のひさしが並んでいるのを見るとまさに若葉の葉を連想させられる。白いタイルの壁から生え、茂った工業的な草。なかなか魅力的だった。公式サイトによれば、創業は昭和23(1948)年とのことで結構な古さだ。アイスキャンディーやアイスまんじゅうを手作りする喫茶店を経て、現在あるソフトクリームの店へと発展した旨が書かれており、大部分のメニューが今も手作りで生産され提供されているのだそう。

  • さながら陸上の船舶、川辺の東海館 - 木造の旧旅館に混交する意匠|静岡県・伊東市

    東海館は昭和3(1928)年、稲葉安太郎という人物によって創業された温泉旅館であった。彼は伊東の材木商。それもあってか、館内の各所に使われている木やその加工には確かなこだわりを感じるし、増築時にはわざわざ各階の意匠を評判のよい棟梁へ依頼しているようだった。創業当初に比べて、増築が必要になるほど宿泊客が大幅に増加した背景には、鉄道の存在がある。昭和13(1938)年に全通した国鉄伊東線、現在でも名を継承しJR伊東線として運行している電車が多くの人々を乗せて、この地へと運んだ。

  • 言葉がヒトを残酷にする

    言葉はいつも「本来であれば到底できるはずのないこと」を、いとも簡単に人にさせようとする。そして、結局できてしまう。なぜなら言葉の上でのことだから。残酷な話だ。だから私は毎日のように、言葉さえあれば、と、言葉さえなければ、の狭間でもがきながら、終わりを知らずに揺れ続けている。無為な振り子、単純に脈拍を刻んでいるだけの怠惰な心臓みたいに。どうしようもない。

  • The PERFUME OIL FACTORY(パフュームオイルファクトリー)の香水《The ORIGINAL 22》と《The PREMIUM 04》の感想

    オイル香水専門店・The PERFUME OIL FACTORY(パフュームオイルファクトリー)の商品のうち、オリジナル22番とプレミアム4番ふたつの感想です。参考になるようなら過去の関連記事もぜひ。

  • 屈折しながら上へ伸びる建築器官、昭和の竜宮城、百段階段の7部屋 - ホテル雅叙園東京|目黒区にある都指定有形文化財

    目黒駅より徒歩数分。ホテル雅叙園の「百段階段」は昭和10(1935)年に完成した、敷地内に現存する中では最も古い、唯一の木造建築。正式には、ホテルの前身である「目黒雅叙園3号館」のことを指す。料亭の明朗会計を売りにした雅叙園は、細川力蔵とその相棒、酒井久五郎が築き上げた牙城だった。百段階段は常に一般公開されているわけではなく、美術展など何らかの企画の開催時のみ内部を自由に見学できる、主にギャラリースペースとして利用されている近代遺産。先日の訪問時には「大正ロマン×百段階段」展が開催されていた。

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