とても端正な近代化産業遺産、桃介橋の尊顔 - 大正時代に竣工した美しい吊橋と木曽川|長野県・木曽郡南木曽町
整っている。あまりにも、顔が良い。これが第一の感想。そもそも南木曽に来た理由の筆頭は、付近にある福沢桃介記念館を訪問することであり、この橋の方はそのおまけくらいに考えていた。ところがどっこい。桃介橋、素晴らしいじゃん。こん……っなに造形が整っているなんて聞いてない。顔が良い。最高……本当に悔しいんだけれど、これは膝を折る。きちんと認める。木曽川にかかる君が、美しいってこと。桃介橋は大正10(1921)~12(1922)年の間に建造された、主塔部分が鉄筋コンクリート造りの木造吊橋。橋長は247.762mと、国内に現存する木橋のなかでもかなり大きなもので、老朽化によって使用取りやめとなった後の平成5(1993)年に復元された。今では近代化遺産として、国の重要文化財に指定されている。
2022/06/27 21:35