■ロイヤル・スィート・トレジャー男の嘆きも女の涙もひとの痛み悩み多きことはぜい沢曖昧もいい抱きしめ切れずふれられもせず一杯女におごられたあれから何があったか覚えちゃいないが胸しばるかなしみだけが俺のロイヤル・スィート・トレジャー男も死んだ女も死んだ時代(とき)の流れにピストルも持たずにこころを撃ち抜く女だてらにふざけてやがる君もやるよな一杯最後におごらせてくれカタリと溶けるこおりが何かを話すだろう用...
私が書いた歌詞のようなフレーズのどこかがあなたのこころにふれますように。なお私の作品は評価を期待するものではないこと、解釈を特定するものではないことをご了承ください。
■赤と青波の両手に Oh Atlantic 抱かれにゆくのさ俺のこころを あやすような 大きなその愛海よ運べ 長くさすらうあてない日々を海よ運べ どこにも帰り着かないものをそして帆をたたむ日が来た今俺はすべてのことに感謝しているこの世界は 俺とおまえのために在るというような しあわせ赤と青が つかの間に 出会う地平線Sun Rise & Sun Set 永遠に 海に恋をする海よ流せ 無垢な想い消えゆくものを海よ流せ 笑うしか出...
■おいでよ バタフライ天国男は蝶だ このきれいな羽根にも気づかない 女たちよ心で見ろ男は花だ かぐわしい花びらを見落とした 女たちよふれてみろよ蝶も花も女のことだと思っているのだろうが装ってるだけ 飾ってるだけ女はその気でいるだけわきあがる幾億もの蝶たちがおれの胸をやぶると音を立てるあの世から見たら みんな生きてるオバケだ羽根をもがれて墓場で眠る男よ よみがえれ Dancing on the ceilingおいでよ お...
■Waltz冬枯れた街に ひとり毎年旅芸人が 来ていた面白くない 余興にさえぼくは見入ってわらってた店の欠けたネオン文字が 僕の闇を照らすそんな歌がしみた風が舞いあがる 足の悪いぼくは長く歩かなかった踊ってごらん そう言う男のまねをして ぼくも Waltz凍る空を おしあげて裸木は枝をさしのべる水の輪くぐり鳥も消え旅芸人のすがたももういない紙切れのような 夢見るさびれたストア雪雲がよこぎる風の子をしたがえ ...
■汐留トラジディー3年前の わかれをおもうあなたと私だけ のこされてまたしても こういう流れねみんなに気を使わせちゃったわね汐留エリア ここもひさしぶり私? そうよ 見ての通りだわスコッチ なんて今は飲んでるし駄目な時は駄目に転ぶ そういうものよ汐留トラジディー かわいた笑いだけがグラスの底に残る汐留トラジディー こうしてまた会えてもないものばかりが あるある 同士ね 私たち昔は欲しいものだらけで今...
■愛灼(あら)たか私には一年はない一日があるだけ私には一生はない一日があるだけ日付も暦もない一日があるだけ私にあるのは今日 一日一日不幸と言ったら不幸になるそれでも幸せと言えば幸せにもなる愛灼(あら)たか 愛灼(あら)たかかがみの中の月は痩せても私にはあしたなどない一日があるだけ私にはなんにもない一日があるだけ泣くような 笑うような一日があるだけ私にあるのは いま 一日一日ままにならない ひととひととが織...
■こしゃくな野郎冷淡な男に憧(あこが)れ何人かのこころを殺し人聞きのわるい 噂だけを星くずに変えた 札つき瞳には砂けむり舞って胸は錆びたGas Stationあれから女抱いてもそうさ誰も女ではなかった一流の殺し屋は人を殺さない一流の殺し屋は人を殺さないだけどまたしても俺はお前に殺されたAh 銃も持たずに 今も心をぶち抜くお前は こしゃくな野郎絹糸で指を切るようにこんな場所でまた出くわすお前が生きるか 俺が死ぬかその...
■今別あたり、車中からサイドシートに ころがしたままのレジ袋 駐車した車出すのよいっそ不幸に 溺れたかったなにも不幸と感じぬほど あなたと そう 別れたら すべてが終わる気がしていたのに見失って見える道がある今別あたり、車中からカップコーヒー あたたかいわあなたとはもう終わったけれどべつにわたしが死ぬわけじゃない頬にとまる雪は冬ボタルよついさっきまで かなしみに浮かれてさえいたわたしがいたわ生きる...
■菩薩(ぼさつ) もちろん悟りもひらいちゃいない信心なんかも持ってはいない功徳のひとつも積んではいないだけどその瞳(め)に菩薩が棲んでる誰にお仕えしても 何に姿変えようとも 私 あなたを慕う女です お前はそう言うけれどPlease Stay 俺を踏み台に使ってくれPlease Stay おまえはいつか神となるだろさめやらぬ思い 荒ぶる黒髪がつたえる ああ菩薩(ぼさつ)気づかぬ罪なら数えきれない痛みでおぼえた 世界の裏が...
■あなたにも歌ってほしい今ではわかる 逢わないでよかったひとなどひとりもいないいろんなことが あるけれどきっと誰もが生かされている※かなしみのない人生はないよろこびしかない人生もない生きる それは歌 あなたにも歌ってほしいI'll get the light わたしたちにあるものがある ※乗り越えようとは しなくていい痛みもともにみちづれにして愛に姿は ないけれど愛がちからを与えてくれるつよくなろうなどと しなくても...
■思い出びいき 青森発の夜行フェリー着くころに欠航知った函館はみぞれ遠ざかるものだけがとても近くて凍る低い空あのひとうらんださよならきっとあれでよかったあの頃携帯があったらふたり別れられなかった死にたかった かじかむ場面へ今も ふっと 戻る 風の向こうばかやろうなの私 あのひとは今も思い出びいき気づかさせないこんな私知られたくないルージュをともせば想いはしずむよだって切ない 今は家族 私呼ぶのは夜は見も知...
■つばめこのアパートの一階には つばめが巣を作ってた雨煙るこんな日 彼らは見ていたのよカタコトはなす男性と暮らしてた女性(ひと)も見なくなったこんなに窓辺はからっぽよこの町もいつか他人町それは誰かにこわされたつばめの巣のよう愛はもうここに帰ってこないのこの国で暮らせない ひとのように生まれてから何度も目を見開かなければ見えないことがあるひとのつめたさは雨ねわたしも前 この近くで恋人と暮らしていたけど...
■涙よ泣くなちょっとどこ歩いてんのタバコの灰落とさないでよこの服高かったんだからさ気に入らないああ何もかもさ声をからして大騒ぎ心は閑古鳥なぜ生きるのってあんた高級な悲しみよこころは愛してると言うため生まれて来た ああ そうなの春が来なくったっていいじゃないか冬だってべつにわるくないじゃないか涙よ泣くな 涙よ泣くな いつか笑える日が来たらその時こころから本気で泣こうボロい商売なんてないいかがわしい話...
■月山月山は山にあらず 然しそこに燦然(さんぜん)と在る月山は山にあらず 山と抱けるそれは山と身に降るものよ分け入れど 踏み込めどまたひとつ 遠くなるそこに在りても ここに映せぬそれはまた 愛とおなじわらべよ わらべよ月山は山にあらず いにしえからすぐそばにある月山は山にあらず 月と言えば寂しさにも照らされるという山に消えた 者たちを決して追いかけてはならないこんなにもわたしでそんなにもあなたでいかに映...
■一年草咲いた理由など知らぬから 花は美しいこころに色があるならばひとも花になる愛は年月の長さではなく想いの深さで推(お)し量(はか)る一年草 一年草 みじかい季節でも一生分 せいいっぱいに 咲き切ればいい 一年草出来るかぎりのやさしさであなたを愛するいつの日かきっと涙のたねきっと咲いてくこの世の春とは季節ではなくあなたに感じるぬくもりか一年草 一年草 ふと花影こぼれても一生分 胸ゆらすもの のこれば...
■神さまよりもピアノには88の鍵盤がある88の1つがあなたで無限だあなたの温度が僕には愛で触れないものも胸に抱けるノクターン 神さまよりもあなたをより近く信じる世界を感じられそうな夜神さまよりもそばにいてくれているあなたは神さまよりも神さまなんだ Hey Hey Hey与えられることを望む余りに忘れる救いはきっと自分の中にあることをノクターン 神さまよりもあなたはこの胸をみちびく僕は答え見つけ出せそうさ神さまよりもこ...
■さびしいなんて言って誰が聞いてくれるだろうさびしいなんて言って誰が聞いてくれるだろうあのひとも聞いてくれなかった死にたいなんて言って誰がうなづいてくれるだろうあのひともうなづいてくれなかったそのあと決まって電話がある メールがくる あのひとから1時間経って気分はどうかと1時間経たずに迂闊(うかつ)なことは言ってはダメだと聞いてくれた 言ってくれたどこ行ったの もう6年あのひとのさびしさを今夜わたしが聞...
■自動音声の女性ボイスのように電話に向け 話しかける自動音声が答えて きみにまつわることは決まって最後は一方的に切られてしまうそうさ馬鹿げているよ It’s so hyper city 男なんてなんて女々しいきみが僕に言ったI love you それは一瞬でもIt’s so hyper city さよならは一生のように今も響く 自動音声の女性ボイスのようにカレンダーなんて 意味はないよ会話も出来事も すり抜けてゆく一年も一日一日にすぎない過去の階...
■Go Go Girlz渋谷のセールのひとごみにまぎれていたかったファッション雑誌のようにめまぐるしく過ぎた日々をおもう横断歩道 渡ったら陽気なわたし これだもんWomen つくばいにみどりのモミジWomen 憎まれ口がまたひとり来る独身に戻る わたしのためにひさびさあつまる メンバーと Pity Partyあの時みんなの 忠告を無視したせいよってけんもほろろな彼女たち笑いがとまらない でもやさしいねあいつの話題さけてくれるこれ...
■SASOIあの女(ひと)の目の前で 彼に抱きつく笑うほどわたしは 傷つくのよ悪いことかしら ひとを愛してうつくしさはぬすむものよ あの女(ひと)の白と わたしの黒はおなじ白さに見えて 花とちがうの時の愛人よ 彼の淋しさまで愛しそうこのくちびるを読んでよ いかが 夜のSASOI まだ存在していないふたりになるのもしそれが仮にさよならでもわかさって残酷だからきれい彼がナイフなら 刺されたい彼とそう会い足りないぐ...
■Oh ! 愛は愛してるってカンタンに言えないけちはナシさ あるだけの気持ちふるまうのさ人生は与えたぶんもらえるけど愛は愛してるってカンタンに言えないさぁ気分着がえなよごきげん斜めなおしなよお嬢さんよ 女の仕上げは化粧じゃない男の指さきさエスコートするよ 今月今夜この月にグラマーな男にマニッシュな女ハズすぐらいがちょうどいいのさ食わせもの同士 ぶっ飛んでイクゼカッコつけたならカッコわるいふたりがすべきこ...
■ログアウト髪のブローし忘れたからよとふれかけたその手をほどくのあなたのことは好きだけれどあなたが積極的になるたび怖い実在 していく ひとになる本気で私は意識する男性のあなたに消え入りそうなの次の恋のドア入るまでは 何度もログアウト 私がいつかあなたにログインするために挙手してる 並木道の木の葉が一票だけ あちらで反対票幸せなときうつむくわ胸はアップル・ソーダ何か飲みたいものある?冷蔵庫みてみるわ...
■くどき文句特別なことは何もせず安い酒場をこよなく愛し悪口なんてくちにしない人のいいとこ見つめてる 男なんてもともとカッコわるい赤っ恥のうわ塗りはよせ 不幸はまちがいですか幸せだけが正しいの?誰に言うでもない こんな男のくどき文句 こころ折れてけがした時ギブスはめた手を挙げて見せる勇気トランペット吹くのみたまには自分もほめてやれ得体の知れない何かのOB青春に殴り込みに行く山は高さなのですか限界こわす今夜...
■Ice Rose あなたの精子と私の卵子零下200℃で眠るあんなに二人が 望んでたのは本当は子供じゃなかった Less スマホの明かりだけで 泣いた Less あなたへの愛がLess共感出来うるものなくしたらもうにべもないのよデパート覗いて 履歴見て 会議にもどるわたしは Ice Rose今は特定のひとはいらないのこんな孤独さえ たのしいわ有給使うわ 自分のために思い出などたどりはしない Less 興味がうすれていったLess もう会いた...
■紳士協定作詞: Felipe Yanez作曲: Pacheco Hector歌:Johnny Pacheco男たちの鉄の掟(おきて)はいともかんたんに女の手で破られる彼女には手をつけないとあれほどみんなでかたく決めていたのに今夜彼女から口説かれた紳士協定なんてもうあってないようなものだねみんなからは総スカンうぶだね うろたえて俺は参るよ「幸せな言葉だけで話すと幸せになれそう」彼女はそう笑う すごくわかるよ紳士協定なんてもうあってないような...
花は流れた(Could’nt Ask You Any More)
■花は流れた(Could’nt Ask You Any More)すべてが変わった今も 変わらぬ悲しみがある季節の花言葉たち 花だんにそっとゆれても傘をさしフェンスごしに 見つめる私はひとり幸せに背を向けたの 浅はかな女よCould’nt Ask You Any More問いたださなかったあなたは私の心のゆくえさえ恋に逃げた私は恋にやぶれて今はこの身に ああ 花は流れた買い手のないこの家を たまにたずねてゆくけど住む人のいない夢は やぶれてもう戻ら...
■星の海に行こうよ夜明けのデネブ 指さすあの日も見つめていた車のドアをひらくと都会(まち)はまるで海ねねぇあれ以来 初ね呼びだしてごめん向き合うたび 歯ぐき見せるのWhen We Meet Again からかうまだ私を 好き?When We Meet Again 気づけば君(くん)づけで 呼ぶ あなたをつい今もモーブの空が手まねく 星の海に行こうよ 経験はひとをとてもゆたかにしてくれるわだけど時にはさびしくなってしまうものねねえあなたっ...
(和訳ではありません)■僕は笑い方をわすれてしまった 空に尾引いて消えるコントレイル生きてることは矛盾だらけ偽りのHappy dayz僕をかなしませるひとはいない 君以外に好きなひとをおもうとかなしくなる嫌いな人をおもうほうが幸せ絶世の美女でなかったこちらも非モテメンだから余計タチが悪かったため息のコインを貯めて胸の貯金箱を割れば Boop笑い方をわすれてしまった嘆きは夢の浪費だイニシエの僕は消えちまったよ虫歯...
■バラにかくして バラにかくして あなたとのことがまだ素肌にのこるわ ついさっきのことバラにかくして 会えば会うたびにもうすぐさまあなたに 会いたくなるわしあわせが多すぎて なぜか泣けてくるのよかなしみも好きになるわ すぐ不幸になりそうたちこめる秘密ひきずるのよ バラにかくして きれいなこころでまた想いはぐぐむの これからもずっとバラにかくして ささやきをかわすけど電話じゃせつない じかに聞きたい バ...
■御荷鉾の三束雨 (みかぼのさんぞくあめ)あなたに会うたび 一枚脱ぐような 花ごろもどうせなら私 毒婦の役がいい にくまれてきれいになるのよ 二枚姿見で さっきからあわせておとす 着物が似合わない 童顔よあなたに抱いているのは独りよがりなこのときめきかなしみは 淡い夕顔に吸わせてしまいましょうさびしいなんて 言ったなら未来を信じすぎだね気障なあなたゆえ そちらのお方もおなじ夜露にあなたのことを ひそか...
■美貌の愛Dark Side Of Him肌のキルト 一針一針それはありし日の美貌の愛を 復元するためDark Side Of Him今夜(きょう)もひとり女がとらえられたサイレンのトンネル危険を冒す うごめく影やわらかな皮膚のシェルターさまざまな想いが流れるなげきが崩れてゆくDark Side Of Him指でなめして一晩一晩それはなき妻の愛しい顔を 再現してゆくDark Side Of Him貌(かたち)はいつか 朽ち果てなくなる美しい遺伝子震える手 それは独り...
■今、はじめてあなたを見た (Jewelry Night)悲しいくちづけをするところだったさよならと言いかけたくちびるだった今、はじめてあなたを見た今夜の主役はあなただから男はわき役に徹するあきらめる寸前 わかれる直前 あなたはそんなにも女で愛をもとめてたあゝあゝJewelry Night Jewelry Nightダイヤよりかがやく 寸劇で今、はじめてあなたを見たわかれの支度を済ませた背中であやうくあなたは去りかけていたけど今、はじめて...
■もう涙はきみだけのものじゃない心の行きつく先を誰も知りはしないきっとしあわせはひとつではない何が問題なんだっけ?生きてる意味とかそれで見つかったんだっけ?苦しまない方法とかWe need love love love 愛って愛してるだけじゃない恋だって恋するだけじゃない痛み半分のよころびそんなこともあるのさI need only ur love もう涙はきみだけのものじゃないUh We needWe need love love love何かひきず...
■夜明けは恋人たちのために眠りたりない手のひらを君と分けあおう 話したりない切なさにそっと浸(ひた)りたい想いのつよさとはうらはらに 言葉はありふれたものになる夜明けは恋人たちのために 夜明けは恋人たちのために朝までに とわの誓いをかわすために濃いエスプレッソを飲もうラナンキュラスにアネモネベッドにおちた体毛をゆびでいつくしんでる綺麗さ 君の長い髪に朝日がそっと 昇ってゆくよ夜明けは恋人たちのために 夜...
■ROSEいくたびか 胸砕けうなだれるときいくたびか 夢やぶれ涙ぐむときわたしは思い出すあの誇らしげなRoseなにをも恐れず奮い立つ あの姿を人生がバラ色でないと感じる時バラ色にしてゆく人生をおもうこころが咲かせるものは決して枯れはしないそれは 特別なOH ローズ咲く理由(わけ)を知らぬからそれは美しい気高さや あどけなさそれはすがたではないわたしは思い出すこの胸にまだあるRoseさびしいひとたちはかりそめの 花に...
■バイバイ Silent night, Hply night作詞:Diane Warren作曲:Diane Warren歌:LeAnn Rimes日本語歌詞:夏井くわみ指さす 車のライト夜を引き裂き走ってゆくあなたの助手席にすわるのもこれで 最後ね 号泣しては いつもあなたの前で 困らせた アイスクリームとけて 膝におちる あ、ダメになるしかないの? Silent night, Hply night あなたと わたしだけから今愛が立ち去るホリデーシーズン よくある破局よこうやって 夜景...
■サウスブロンクスによろしく僕らのむねが 何かを今もすこし話すなら つたえてよサウスブロンクスに よろしくとだけそれだけでいいこよなくフェイクを 愛したものさわざときたない 格好をしてそこらをのして歩いたものさ風見鶏の日々あの頃の僕らに もし きみも出会ったら笑って よろしくとつたえてステッカーだらけのギターケースあれがふたりの恋だった僕らが言わないことに 本当がもしもあっても 知らん顔がうつくし...
■Longingきみだけに 目覚めてく 属性不明な想いがあんだよあやしくて おかしくて 胸のドキドキがなんだかくやしい傷つけあうのが 人間の特技だとしても愛しあうのも よほどの離れわざだきみと自然にいようとするたびその不自然さに気づくよ どうでもいい特別なものよりありふれた1つのものでありたいきみとたった一度だけのLongingこの胸に ずっとそう 埋蔵されてたつぶらな想いが耳までも 燃やすから はじめて僕以外の声が...
■あの日にレイアップ・シュート僕のシュートはあと少しのところでリングに嫌われたあのゴールネットは今でも僕の胸でゆれつづけている君はフィッシュ・ボーンに髪を編んで僕らを応援してくれたね友だちよ もう好きなことやろうぜ好きなことならつづけられる悲しむがいやなら 笑顔が好きなんだよあの日にレイアップ・シュート僕らのチーム結構鳴らしてて独自のスタイル定年すぎても働く人のようすごいサウンド君も僕も歯の矯正して...
■Virgin Man間違いさえ愛してるのよつかの間のぬくもりに倒れこみたい過ちから生まれてゆくひとときのたわむれに身を焦がしたい 似ているひとを知ってるわ似ている夜を知ってるわだけどあなたではないそれはあなたにならないあといくつ抱き合えばいい 忘れるために あなたを わたしをずっとわたし 騙されていたいその場しのぎの嘘に気づかないふりよ傷あとに見せた 見え透くニセの包帯を巻きあうだけよ美しい死をいくつ数える...
■テケテケ節テケテケ 人恋しさが灯りにみえたかテケテケ ひとまずどうぞお座りになって テケテケ あいにくお店 今夜でたたむけどテケテケ 最後の客があなたならとっておきを先がないって すてきよ先があるのは つらい悲しみつきぬなら なおさらどうですか 当店自慢の一杯そうよ冷たいのを 飲みほしてあなたの人生の悪酔いがはやく覚めるように お冷やでございます テケテケテケテケ つらい想いを片結びしたらテケテケ ほどけな...
■INDIA旅情無憂樹の枝に 羽根休める白孔雀たちは 絵巻のよう朝早くに門をあける寺院は罪びとも迎え入れるCame To India 誰もが仏を宿すというCame To India なのにこの世は地獄の沙汰さこんな異国で お前をおもう余りに笑えて 余りに悲しい旅すれど日本さ INDIA旅情 最後にそう 決めたのも 棄てたのも みんな お前だったよ女なんて もういいよとナルマダの水で 身を清めるCame To India 時間をわたる曼陀羅模様Came To ...
■Merry Christmasジェット・スキーのトナカイたち今年はひとり潜るシュノーケリング愛するほど愛は生まれつかうほど時間もできる波から波 島から島海から海したがえて限りなくひろがる岩礁ただあなたがそばにいないことが残念よ Merry Christmas波が洗うよ砂はホワイト・スノウクラーケンよ駆逐されてしまいなさい太陽の羽ばたきに溶けるこのいのちに感謝するもらうよりも あげるほうがプレゼントねたくさんのひとたちのなかか...
■人類初Rise In Your Eyes あなたの目に朝陽がのぼるそのことだけ祈ってるFly In Your Sky 電車の窓そのかたちに毎日はこばれてもすれちがうためにあるような日々見つけて そこにわたしもいる人類初 愛したひとは人類初 無抵抗になって人類初 武器を捨てたひとのように日射しの会話に手を伸べて暗たんたる想いから 私たちを目覚めさせるLive Your Story 自分を生きたいかなしいメモならばやぶいては書きかえてTouch Your ...
■5本の弦に3つの音と2本の指うんうんと 聞き流してる要点のつかめない会話話半分でも幸せだったのハートブレークよ なに言わせるの散らかる着信音あなたからのメロディだけ鳴らない かなしみはあなたにもらった細いブレス捨てる勇気なくてみつめる いくじなしホットミルクのヒゲつけた あなたの笑い声だけ不思議とまだおぼえてる5本の弦に3つの音と2本の指ギターのうでが少しあがる 充電器 つないだまま 夜じゅう電話をした...
■バッタと禅問答僕は風に聞くよ きみの心のくつ音を僕は全てに見る きみというその存在を半年ぶりに 乗ろうとした自転車の後輪がパンクしてたそんなふうに 終わっていたきみとはまるで 閉鎖サイトバグなのさ片方羽を捥(も)がれたバッタは空を飛べるのか あれから禅問答しているただひとつだけ今 明解なことがあるとしたらきみの好きな水道橋には もう僕は行かないっていうこときみとバイバイしても僕は気持ちをチャラには...
■恋音さびしいなんてもし言ったら「もう私が先に言ったよ」ときみは笑うね見えないものに きみを見つけて立ちどまる風にむねにもひろがる 夕陽がこんなにも綺麗だ僕にあるもの 生きてることもきみは教えてくれたこころのピアノを ふたり奏でたねいのちの日のさいごの恋音になってもそれでもおわらないふたりの空茜にとけてゆくよ ...
■平熱のうそ 作詞 Diane Warren作曲 Diane Warren歌 James Arth日本語詞 夏井くわみあの時君を泣かせたねジェードの雨ににじんでいた君には全部バレてたね 誤魔化したけど見抜かれてた僕がついた平熱のうそ平気でうそついたわけじゃない平熱のうそ 利きうでとは違うおもいに僕も傷ついたYou go first You go first君が消えたコンコースあれから何本電車行った僕は何を待っているの木々のすき間に冬がまた来ていた大人になるた...
■春は邪悪なきせつ作詞Pierpaolo Guerrini , Paolo Luciani 作曲Pierpaolo Guerrini , Paolo Luciani 日本語詞 夏井くわみ 歌 アンドレア・ボチェッリみつめる目に 愛は逃げる言葉はすぐ 後ずさる今がもう遠すぎて 青葉がしみる春は来ていた やくそくどおりにでもぼくら気持ちを まもれなかったまばゆいひかりに 胸はやぶられるふらちなものよ 春という春花咲くばかり 鳥啼(な)くばかり賑わうばかり かがやくばかり悲し...
■Mean時計は手錠 はずしてうでのくさりからめたいこころのペルソナ投げたふたりの煙草がながれてゆく青二才と呼ばれて あなたに振り向くたびに他の男と踊るすがたが蝶のあざになるよ大袈裟に そう わらってみせるくずれてゆく胸の砂丘を 僕は堰(せ)き止められないそしてかべの絵はほんのすこしだけまた傾くよ身を投げる 寝椅子にゆたかなあなた甘い嘆きの檻に 僕は収監されるあなたは看守役さ Quem inferi tremunt(クェム・...
■夜のことりたちああただ無邪気に ああさえずりあう腰のくびれとこの肩はあなたがその手を置くところ女のしぐさはきっと甘すぎてはダメ男のお酒はからすぎてもつまらない秘密めいたえくぼ見せて羽ばたきがきれいでしょ ダ・バ・ダ 夜のことりたちああ 示しあわせ レイトインするのくちびるそっと なぞりあう月のあかりで 出来ること深夜のあそびはちょっと軽めなのがいいジョークをまじえてきわどくせめるのがいいわたしの...
■夜の寝覚(よわのねざめ)Um...Hey Hey Heyなんなのよ ひじ掛け椅子で深夜にまんじりともしないのよ私あなたは寝息を立てている細目に開けた冷蔵庫のあかり残りのワイン注いで思いついたわ眠れぬときの掛詞あなたにすれば「私」と「彼女」は掛詞私にすれば「愛」と「哀」はそう哀しく わきあがってゆく想いは実現されない方がいい殺意は体温を持ちながらあなたは私のなかで日々死んでく愛しさ余りに憎くなるのをあなたは知らない ...
■深海魚 きみの生暖かい舌が心臓にあたってるから僕は自分のなかのずっと深くに潜ってくよBadder dayz open to U betterほほえみの死角でキスしたいBadder dayz open to U better僕は汚物とスラングにまみれ世界でたったひとつの光を知るSomthig like youきみに”敗北した”というこの甘美な響き渇きにおぼれ うちすてられた日常にうだるほど 海があるんだもっと泳ぎ方を忘れたい どこまでも 僕は深海魚家にすぐ帰らないファスト...
■送春歌翠(みどり)したたる頃 僕らは春にいたオールを漕ぐたびに 水面が織り返す何も思わずただ こころをかさね合いひとつのうたを 歌うような漕艇部(そうていぶ)僕らは変わらない 他のひとたちからの みられ方が変わっただけのこと そう笑ったあいつがまたみんなを こうして呼び寄せた寄せ書きした色あせた色紙おとなになるな 男になれあいつの言葉に 今も惚れる 僕らの春届かぬから先にゆけるのだと 弓のように 張りつ...
■住所録住所録からも 消えてたそんな場所に 気づけば来ていたさいごの有給をつかってひとり思い出に名を借りて歩いた市街地を一歩入るとなつかしい枯木立がふるえるきみと暮らしたアパートはさら地になって そこは風色 斜めによこぎる電線のむこうには今もあの日の風に吹かれまだアプリコットの木があったさよならも過ぎ去ったあとはいい眺めだね 思うよりはねあわれ若き日の虚像たち今は眠る かたき討ちもせずに海賊版(ブー...
■垂(しず)り雪 この世界はひとつではない きみの生き方 僕の生き方 たくさんの枝が重なり合い 世界という森をなす きみは今ごろ駅のホームで カートを引いて ふるさとに帰る電車を待つ ちかくまで来ているけど僕はきみに会わないでおくよ夢は夢としてすがたを変えて在りつづける 枝先から垂(しず)り雪この世はひとつでないのがいい たくさんの色 たくさんの価値一瞬触れあって離れても 木々はまた森になるもうすこしだけ 僕は...
■残照空の銀彩さえうすれゆく千丈寺湖ながれるもやに行方知らずの僕らの心ボートのうえでまた見失う滅びは美しさというようにおしよせる木々は枯れ落ちるおぼえていないほど夢中だった君よもう何も思い出すな本当のことはなにひとつもなかった それでいいだろう 行くなら 行けよかなしみは捨ててゆけ 僕に捨ててゆけ君のかなしみは 僕が引きとるから未練なら捨ててゆけ 僕に捨ててゆけ軽く軽くもう ふたりおわりにしよう顔を...
■すべては過ぎ去りし冬の庭作詞Keren Ann, Benjamin Biolay 作曲Keren Ann, Benjamin Biolay 歌:Stacey Kent日本語詞 夏井くわみそっと冷まして 飲むお茶もあるあなたをおもう 冬がすきよ雪にうもれた ローズヒップがいちばんバラだと いった人あの光の渦に 頬うずめ 踊ったふたり今もまだ このこころに影が泳ぐわ正しい習慣が ひとを作るとさりげなくあなたに 教わったのよ部屋で外着の 独りもいいわわたしのファッシ...
■あの悲しみはよかったひぐらしが人恋しさかき立てて夏の終わり告げていた ぼくたちの別れは一緒に自転車を押して帰らなくなったこと進路指導のたびに 川音は神経を逆撫でにした斜めの夕日が やけに綺麗すぎでやたらとぼくはガンつけてた卒業したら離ればなれだねチェーンのまわる音だけしてふと顔をあげて彼女は言ったあの悲しみはよかった いつかきっとそう思えるよ思い出になる頃には ふたりよかったとおもえるよシャーペン...
■Love Walked Away何ひとつ変わらないよ から咳をひとつして 電車は定位置 毎日は特にこれって感慨もなくしあわせはもうきみのいない場所にある行きつけの店も足が遠のきふたりをよく知る人もいなくなり降りない駅がまたひとつふえてゆくひざの 上の端末じや繋がらない誰かOh Love Walked Away あの日からみたふたりの未来がちがってたLove Walked Away 知らずに合意していた此処じゃない何処かOh Love Walked Away 大人の制...
■Next.Goes On 醜悪に見えるこの街にもまだ汚れてない場所がある Hi Hi Boogie Woogieこのスニーカー履きつぶすまで行けるとこまで行ってみたいな Hi Hi Boogie Woogie猫背の夢にヘタな歌うたいながら Hi Hi Boogie Woogie”もどき”がいい 知ったかでワケ知り顔するより明るい声のするほうへ こころを駆け出してむこうへと 次へ 次へ Next.Goes Onいわばどんぐりの背比べ杓子定規に構えることはない Hi Hi Boogie Woogie万...
■Violinistウラジオストクが暮れなずむ頃小さなホールはさながらカーネギー・ホール開放弦の音苦悩を逃れて人々はつかの間音楽に憩う 夢ごこち喝采の渦が押し寄せて 高く高くヴァイオリンの弓で 軽く 軽くフィナーレまで 強く 強く悲劇は売れる ロビイストたちそうなのだろうか 私はおもうピアノも弾き手を失くしわたしたちの楽団はまたひとりいなくなるけどわたしは自分を奏でるViolinistたれ込めた冬の空暗がりに寄り添う人び...
■Mississippiもうムキにはならないわおまえがそう言った時に太陽みたいにこぼれた笑顔に俺の胸は冠水した知ってたよ そんなふうに俺は平静を装った二人の流れがそこから分かれて注いでゆくのを見てたよOh Mississippi Mississippi水かさを増してゆく 河は蛇行して 見えないよ 心までふたりはこんなに遠くまで来ていたOh Mississippi空気銃 ただ撃つような 風音 陰気なこの町で廃材みたいな重たい想いをやっと捨てられた...
■悲しみピエロ泣きたいときは お泣きなさい作り笑顔は おやめなさい理由(わけ)があるんだろ お泣きなさい自分の気持ちに 正直になっていつかギャグに思えるまで泣きつかれたら ネタ帳に書ける人生にはペーソスが大事悲しみピエロさぼくもきみと一緒に泣こう 笑える日まで泣きたいときは お泣きなさい作り笑顔は おやめなさい理由(わけ)があるんだろ お泣きなさい自分の気持ちに 正直になって喜怒哀楽あってこそのひと...
■ください。作詞:John Farrar作曲:John Farrar歌:Lo-Fang日本語詞 夏井くわみ赤いルージュからきみがあらわれ乱気流 ぼくはもうお手上げさくちびるは捲(めく)れあがり男たちはみんな 賭けをはじめる誰がきみを射止めるかって胸の歯車がまわる狂いそうな夜に蜜いろが降るきみはバラをひきずる調べゆたかなかおりに殉教者はくちづける似ている夜を まわりながら他人でいるのに言葉より確かなものをこころは知っているください...
■かりそめゲーム作曲:Vince Melamed作詞:Andrea Farber歌:Phoebe Snow日本語詞:夏井くわみ時計を巻きつけ ポーカーフェイスあなたはいつものように帰ってゆくの切り札は躱(かわ)される ためにあると知らずにあそぶ 哀しいゲームねうらぎりを望んだ幸せになれる 展開を求めているけど同じ夢に眠りあえないブランデーにゆびを浸したあとテーブルにそっと 書くさよなら あなたマッチで火を点けて蒼く燃えて綺麗よ 効かない...
■Kila Land君の中にあるながれへとそっと身を横たえているまどろむしぐさでまなざしの深いひびきにつつまれてるKila Landを呼び込もうふたりの海流の場所に なやましさはいつもうつくしさを従えているそっと入っていこう水の行方は 渇いたほうへKila Kila Land おいで胸をとざしてたかなしみには長い休暇が必要さ寄り添うために出来ている僕たちに名前などなくていいKila Landはわけあう手の声がかさなるあたりなぜ咲くのか知...
■Goodbyeわたしだけがあなたをわかるうぬぼれてた そう信じたかったわたしだけに むけるような笑顔もきえて Goodbyeかさねるうでが うでの重さにくちづけさえ ただの感触にこんなことは おもわないと絶対がなくなって Goodbyeそれでも 最後にのこるどうしようもない 名残惜しさが呼びとめるたそがれがきれいねわからないよ 月日(とき)は重いのにこころはかるいね電話が鳴ってる どこかでせめてずっと後悔したいわ忘れ...
■星空を散歩(Be Closer)Be Closer かなしい時にはちかくに寄り添おう ちっぽけでも昨日よりも Be CloserBe Closer ごきげんな時はより親密度増して 空をみあげて 高らかに Be Closer風はくれぱすいろ絶不調の上を行くよ空の階段のぼり町を見下ろす立ちはだかる 鉄塔もビュンビュンビュンと 傷あともとびこえて私服に着がえたら 星空を散歩しよう空を歩いてゆこう Be Closer ぼくがきみのために 出来ることは そうな...
■エレジーさびたトランペットの音色海はしどけなくただよう朽葉ひとつ かざるように時のおわりを 決めるのは ふたりねブルースは明るい陽気なうらみ節むかしよかった頃ふと思い出すけど出る出る メリケン波止場から出る出る わかれは船にのる昔あなたは強かったアメリカさんみたいにかがやいた抱きあうたびからっぽよふたりはまつげの影をおとしてるうまれてからずっと ひとは死んでくのよあの頃のふたりによろしくと伝えて...
■シルヴェーヌシルヴェーヌ 今年もその枝にきたのね どうしたの さえずりもせずにさかんにこちらの様子をうかがうシルヴェーヌ お得意の歌をきかせてよ あのひとも おまえを待っていたよく話をしてたでしょ 窓辺の指定席でからっぽになった椅子に腰かけるあのひとが おまえには今でも見えるでしょうシルヴェーヌ 一年ってあっという間よね 変わらずきれいね 羽づくろいするおしゃれなおまえが羨ましくなるシルヴェーヌ 鳥...
■サザンクロスをペンダントにして科白を持たない 女優は気を持たせるまばたきで Silent Talk愛はシェフのいないレストランよいたずらな瞳で言う人生のご馳走は 待っても出て来ないと彼女は言う揃っているわ 材料ならあなたが作るのよ 今夜を 二人の為にはてさて僕はどうする ルーニー・マラーのディナー飲まない女を 酔わせるどうすれば うでほどかせ抱きしめさせるには過去の傷さえも 星くずにするだけどそのよこがおにはき...
■鳥肌、止まらない戦闘員たちに包まれてShelterに滑り込むタイトな戦闘服 くびれたライン音声回路で指令を出す瞳はカラーコンタクト髪は燃え立つオレンジ横顔を照らす並ぶ液晶には暗号たち女BOSSのくちぐせは死ぬのは一度それまでに何度も 生きろLove Extasy 制御不能な心をコントロールしようとするLove Extasy 暗躍する世界に反逆のディフュージョン ぶちまけろ ああ鳥肌止まらない血も涙もない 権力(ちから)には決死の...
■花のあとくちびるのしわざよ私ではないわあなたにさよならを告げたのはあなたが私のこと夢中にさせなかった だからよ雨にくちづけしてグラスの底にのこる光にあなたを見ている 今もFinché c'è vita, c'è speranzaあの約束に あなたはいてね行かなかったのに私のほうが待ちつづけてるのスーツは新調するそれより仕立て直すそのほうが馴染むとあなたは言った同じ席に座っても愛はもうもどらない 色あせた私の孤独には 私のかた...
■マスカット・ボンデ―ジ・クラブ死んでいたあの火山の火口から白いけむりがながれてくるわ正装したままプールに飛び込めばあがる水しぶき 蝶々みたい耳に残る水滴のような囁きこれは甘いことなの ダーリンマスカット・ボンデ―ジ・クラブ互いの果実を盗み合うの 欲しいもっともっとBon Bon Bonマスカット・ボンデ―ジ・クラブマスカット・ボンデ―ジ・クラブキラキラでずぶ濡れの世界がいいテキーラよりも 心酔わせてみつばちの羽...
■互いのうでのショウケースかざられた ショウケース 夜のなか消えちまう お互いの うでのなか きれいなだけ 取り交わす 目配せも 明かりも 行き交う 人ごみも 恋して怪我をして 長引くのは男のほうだよ 女はあっさりと切り捨てて 怪我ごと 捨ててゆく 流れてゆく何番目かの夜の中ですれ違うなら すげなく 他人のままでほほえみが こわれたら 告げようかささやかな 抵抗も 無防備で溺れるだけ あまりにも 愛しす...
■月山月山は山にあらず 然しそこに燦然(さんぜん)と在る月山は山にあらず 山と抱けるそれは山と身に降るものよ今はまだ心を知らずじっと天(そら)を仰ぎ見ている人は人にあらずか おまえにいかに映るか今宵の月山月山は山にあらず いにしえからすぐそばにある月山は山にあらず 月と言えば寂しさにも照らされるという山に消えたあの者たち決して追いかけてはならないこんなにもわたしでそんなにもあなたでもここに月山山は浮かび ...
■嘘泣きから本泣き映画なんて誰も本当は観ていない座れる場所さえあればよかったレイトショー嘘泣きから本泣きコメディーの方がよっぽど泣ける嘘泣きから本泣き今日はくすぶるレディ―ス・デーわたしは主婦のような名女優にはなれないましてや愛人なんて役不足嘘泣きから本泣きつらい今日を生きられたようにつられてついでにあしたも生きてゆけそう電話で済ませてしまったわかたちに何ものこらないようにした慣れてる筈のさよならが...
■灯火のまち遺書を書きました一度か二度ぐらい死んだことにしてなんとか生きます浮かれていなけりゃやってられない真似でもふりでも愛さぬよりマシなりたかったね 花なりたかったね 母なりたかったね 港なんだかホッとしましたその横顔みて安心しましたあなたとわかれてよかったんです陽気なさよならも翌朝忘れる薄情さがそうこの街のおきて細いカウンターさかさまに映るお酒の鏡で皆何見てたでしょう逢いたかったね 星はぐれ...
■十月桜思い出は誰にも塗りかえられないお前を傷つけたままで止まってる季節を渡る鳥 渡り鳥と知らず誰に教わるでもなく帰るときに啼くよここにだけ咲く花に 理由(わけ)があるようにお前が眠る場所にふらりと寄ったよ手を合わせてる 手ぶらの心のまま十月桜 時をたがえて 咲く花がのこりかぞえて 空をゆくように 何かが終わる この世で姿やかたちだけではなく在るものがあると誰か知らないか見えるものしか信じられなかった...
■美貌の愛Dark Side Of Him肌のキルト 一針一針それはありし日の美貌の愛を 復元するためDark Side Of Him今夜(きょう)もひとり女がとらえられたサイレンのトンネル危険を冒す うごめく影やわらかな皮膚のシェルターさまざまな想いが流れるなげきが崩れてゆくDark Side Of Him指でなめして一晩一晩それはなき妻の愛しい顔を 再現してゆくDark Side Of Him貌(かたち)はいつか 朽ち果てなくなる美しい遺伝子あつめても ほんの独り...
■ほっかいどう丸風はカムチャツカからうちつけるように吹くどのみち波は立つうわさはかけめぐる男泣かせの女女が慕う女かたむく島影ここは何処かとあなたが来ないなら 私が行くだけ ほっかいどう丸 さよならというゲームはうなづいたほうが負けですミニスナック菓子を手にカップ酒をぐいとのむ思いつめていてももう笑うしかない男好きする女女泣かせの男除光液がやけに目にしみるのですほっかいどう丸恋愛というゲームは先に降...
■1989年のスノー・ドームこころなしか遅あしで歩いてる粉雪が舞い始めた当事者だけがなぜだか知らないバラの影がむねにひろがっていった手をつなぐあのふたりがゆっくりとスノー・ドームに入ってった恋もすいこまれキラッ☆コンサート グッズ売り場でね おそろいでならんで買った トレンドドラマ気取り恋だった きみと最前列好きな歌もだいじにしまいすぎて どっか紛れて行った 1989年家族が今 寝静まってるから出てきたスノ...
■ポ二-・テールあいかわらずなのね あなたに声かける最近もよくこの カフェにいると聞いた彼女にとり入って 親しくなったことあなただけ知らない この三人もよう嫌われしまいなさいよ それまであそぶのねこのポニー・テールにまた あなたはゆれてゆくのといぎきするような こんな想いだってわたしに振り向くとき はじめて知るでしょうあなたと似ていない 彼が出来たのってテーブルごしのあなた 妬かせて見つめたい愛さ...
■マンデー・レイニー・キャツツ・クラブこころのように どこかでおとしたラインストーンつめに 雨がふる月曜日あなたと別れてうかない毎日 月曜日一週間は一日でいい仔猫ちゃん わたしの仔猫ちゃん傘さしても 瞳までずぶ濡れ誘われたら 誰にでもついてゆきそうな踊るマンデー・レイニー・キャツツ・クラブ手招くマンデー・レイニー・キャツツ・クラブ 脱げそうなダンシングシューズOh Oh Ohあなたじゃなけりゃ きれいな夜...
■愛の唄をおしえてよ誰もわからない こころの行方さえ誰が知るだろう 誰もわからない完全なことは 言葉に出来なくて昔を知りすぎれば 今を知らない依(よ)りかかるな いのちさえ 定まらない運命こそが いとも容易くその約束を違(たが)えてしまう愛の唄をおしえてよ 求めても なおも 傷つき愛の唄をおしえてよ かわしても こころは 踏まれもうなにもないのに 与えようとするそれがあなたなら わたしなら 二人なら...
■ガンバルガランとした空き倉庫のような町を君とふたりで歩いてる初めて本気で泣いて本気で笑った「結婚しよう」僕らは誓った排気ガスに煤(すす)けた歩道橋ここを降りたらもうすぐ着くよ式を挙げようとずっと決めてた神社僕らは目に見えないものにも傷つく霜が付くより深く根をおろそうそんなことを生涯きみとガンバル工場が動いていた頃にはこの町もまだ生きていたんだよ人も機械も煙のようにね働いてたあれもこれもひとこまぼ...
■風のソネットこの街はひろすぎるひとりになれるせまさがないにぎわいはかるすぎるさびしいぼくにはきれいすぎるかなしみを聞く僕は自分に近すぎる僕は変電所みたい無数の音させて孤独のアクセス数がまた増えて 僕を刻んでく空など見なくなった故郷に帰りたくなるから風たちが会話している上京して僕は空気だ言いたいことありすぎて結局何も言えない世界がからっぽになるきみとさよならしただけなのに一緒にいたい理由がないから...
■レストラン・シンジケート美食家の行き着くところは三つ星の名店ではない立ち飲みワインとありあわせ弾む会話があればいいリッチモンドに寄ってスロードッグ食べないなんてペパロニロールも欲しいところじゃ、なきゃモグリもいいところきみのその食いっぷりだ僕が惚れているのは気っぷのいい女とどこへでも出かけてゆくDrastic Night消えてなくなるものに すべてを惜しまないご馳走は胃袋を満たす宝石通を競う レストラン・シン...
■みんみん蝉 よろけるように 公衆トイレにしゃがみ込んだ嗚咽が漏れぬようにこぶしを噛みしめ泣いたお前は金魚じゃねえ金魚すくいの紙だあれは19 あぶれた俺に声をかけてくれたあんちゃん あんちゃんあいつら汚ねぇ 素人彫り師の刺青(すみ)がまたも疼きだす俺の背中でみんみん蝉が鳴きました冬だというのにみんみん蝉が鳴きましたケンカしないのがケンカ今ごろその意味わかる1円玉のこころ金貸しには大事だとあんちゃん あんちゃ...
■じゅもん エラソーな口のきき方もあたしといるときだけあなたのテキトーな態度もなんか、すごいムカつく他のひとと違う接し方うれしくもあるけれど気をゆるして油断しているあなたにもう呆れるこれっぽっちの幸せぐらいあたしにくれなさいあなたが言われて欲しい言葉 せがまれても お願いされても言わない 言わない もんねビタ一文あげない それがあたしの 逆・じゅもん 最終選考で落ちるわ恋人リストから そうねあなた...
■エボニーの部屋夕日が倒れ込む部屋にはふたりの影がのびる何気ない表情(かお)であなたは日ののこりをかぞえてたふたりのかくも長い不在いつしかただよううち没落貴族のようなこころはこの平穏に立ち尽くす開けたドアはそう いつかは閉めるものね信じあえず 目をふせる鍵は多いほど不幸ね雑然とした日々のなかにきらめきをみつけても燭台はまたみじかくなるほほは孤独に刻まれる着がえるこころは 夕食(ディナー)に急いでゆくそ...
■思い出びいき作詞: Almond作曲: Almond歌:Marc Almond (Released Feb 1990) ばかやろうなのさ 青森発の夜行フェリー 欠航知った函館はみぞれ女は捨てる男は拾う公衆電話の最後のコインおちてふたりのむこう 海が泣いてたさよならきっとあれでよかったあの頃 携帯が あったらあなたときっと別れられなかった今も風のうねりに 引きもどされるあの日ぺットボトルのんで 俺はばかやろう 思い出びいきたれこめる冬にふと...
■reMIX銃声よりも 僕のRAPはしびれる怪気炎を上げろ 耳をつんざけ 頭からっぽにして 踏み鳴らせ この星のリズムを 撒き散らせもうなんてくちのききかたそれだ 矛盾する僕の嗜好大人げない愛想のなささえきみは魅力で僕もうぶっ壊れた I'm sick for you 呼応する思い そして重なり合い 大きなうねりで いつか世界にJump!僕が触れるものは なんだって楽器になる そこらじゅうに 浴びせ倒したい 溢れる音楽で 君を抱擁した...
■花びんのあと作詞:Keren Ann & Benjamin Bioley作曲:Keren Ann & Benjamin Bioley 歌:Stacey Kent日本語詞:夏井くわみ日焼けした窓辺においた花びんをふとずらせば 白くそこにのこる そんなグッバイあなたとの ほんのさっきまでのことがまるでうそみたい食事の途中想いは空を染めてゆくわ 今日別れると知ってた髪 知ってた指さき知ってた声食器洗いおえてすこし泣いた胸がめくれて雲の船がいくふたりえらんだカトラリー ...
■日本海は来なかった表示がならぶ 運転見合わせここまできて 足止めくらうなんてダイヤのみだれに 逸(はや)る気持ち あたりはしずむ 電話も通じない笛のように 線路たどる風あなたは来ない わたしも来ない驫木駅は雪にうもれああ やくそくがちぎれとぶ 呼べど叫べどやっぱりふたりに 日本海は来なかったシャトルバスで 近くの宿に着いたけどベッドに投げた 携帯のサブスクが陽気なナンバー 場違い過ぎてそれでも化粧 なぜ...
■カナリヤは歌っている(ブラームス弦楽六重奏曲第1番第2楽章より)作詞:夏井くわみ作曲:J.BRAHMSなぜきみは 愛すること僕にやめさせてくれない薔薇色の抱擁にきみはまた 彼のこと 想うのに不可能におもえる夢だからこそ 賭けてみたいとおもうのさ僕たちの愛が死んでもカゴの カナリヤは歌っているまわりに味方がいないぶんきみを敵に出来ないもう あすは 壊される映画館の最終上映さそうだ その目だきみは渇望のはて憎む蔑むが...
■ 虹をわたるひと作詞 Gerry Goffin作曲 Michael Masser歌 Barbra Streisand日本語詞 夏井くわみめざめた朝いちばんにおもうあなたに出会えるなんて意外よ人生もまんざらじゃなかった愛しているひとはあなたはげしい雨に降られなければ虹のふもとには 誰も立てないそう云うあなただから好きなの私の愛するあなた私が呼んでる 声が 聞こえるかしら?あなたが欲しいと云ったのよ あなたも私を 欲しいと云ってよ昨日は昨日 ...
■Fargo(ファーゴ)行き交う ライトが後部の座席の二人を突きさすよシートに馴染んだオレたちの影から 黒揚羽蝶舞いとぶ昔はあんたも強かった オレもよかった頃には敵なしだったね ブルースは明るい陽気なうらみ節 さびたトランペットが聞こえるしどけない海にだかれて船は出る出るFargo(ファーゴ)撃たないで 銃をおくFargo(ファーゴ)愛し方もあるぜつばぜり合いだね恩と仇を天秤にかけてなさけをかけたら途端にズドンとヤラ...
■5本の弦に3つの音と2本の指うんうんと 聞き流してる要点のつかめない会話話半分でも幸せだったの今頃わかるなんてわたし散らかる着信音あなたからのメロディだけ鳴らない かなしみはマーブル模様にただようあなたにいつの間にか気づくと Heart broken涙にくすぐられてる 不思議とあなたの笑い声だけまだおぼえてる5本の弦に3つの音と2本の指ギターのうでが少しあがる 充電器 つないだまま 夜じゅう電話をしたねゆるんだスウ...
■小夜曲(セレナーデ)投げたリップスティックから曙(あけぼの)がはじまるおちそうなキモノ・ガウンで手にしてるロシアン・ティー Ahもう笑っちゃう 用件だけ告げて あなたの電話は切れた かなしみの隙を あたえること さえもなくそれでもね それでも 最後の意地よ彼女のもとへ行くのなら せめて私を殺してからにするのね一番目のよそおいは そうクロークにロング・ファー二番目の昼にはスカートにながれた小花模様印象た...
「ブログリーダー」を活用して、夏井くわみさんをフォローしませんか?
■ロイヤル・スィート・トレジャー男の嘆きも女の涙もひとの痛み悩み多きことはぜい沢曖昧もいい抱きしめ切れずふれられもせず一杯女におごられたあれから何があったか覚えちゃいないが胸しばるかなしみだけが俺のロイヤル・スィート・トレジャー男も死んだ女も死んだ時代(とき)の流れにピストルも持たずにこころを撃ち抜く女だてらにふざけてやがる君もやるよな一杯最後におごらせてくれカタリと溶けるこおりが何かを話すだろう用...
■ネイルが仕上がるまでネイリストに右手をあずけて左手であなたと手をつなぐホテルの午後のアンサンブル漂うアロマのディフューザーあなたの手の表情を読んでいるだから他愛ない話をするのこの手とその手がしてきたことはなんだったのかしら罪かしら男は逃げるものを追いかけ女は追われるものから全力で逃げるのネイルが仕上がるまで あなたが恋人でいてくれたらそれでいいネイルが仕上がるまで 黙ってそばにいてくれたら それがさ...
■磧礫(せきれき) ただの石ころかも知れない私たちは激しい水の中 いのちを削り削られながらいくさを聞く流るる川音に あなたと拾い集めた日々は岸辺の石だったかも知れない石には森や木やそよいでて二人にはそれが世界だったふと胸をつらぬく 互いの目をみつめあの時さびしさを聞いた難儀(なんぎ)なものです 人の世は 人と人とがなぜ難しいでもふたりは知っていたなぜこんな石ころが美しいのか吸い込まれてゆく石の中には老...
■Tumbling Beat赤いRECの文字と赤い丸ふいに動画で撮ってるものはきみの髪と化粧と香水と生理の匂いが入り混じったようなもの実体のないものや正体不明なものが監視カメラをすり抜けるそんな夜の抜け道は美しい死のようだTumbling Beat 消毒しすぎて手が荒れる僕という下等動物最上階に近づくたびにTumbling Beat 狂う惑星 軌道逸れるたび僕たち上機嫌に屈折してる暗いビー玉の光のような Tumbling Beat 女の敵はやっぱ女だ...
■Good Heartbreakこれで良かったそう思うしかないじゃないのあなたにとって私にとってGood Heartbreak これまでの日々を惜しむように好きだったものたちたとえば好きだった歌好きなひとはあなたのままなのにまるでちがってしまった私たちかんがえる前に 美しいことをするのそれがさよならだとしても涙がとまらなくても あなたの首にすがるしかなくても Good Heartbreak , Good To MeGood To You否定できないいいとこしか思いつ...
■カレンダーガールきみはCalendar girl僕は毎日めくる胸のCalendar 笑うCalendar girl会う日のスニーカーがかぞえたCalendarロマンス色にくちびるがひらかれると日ごと夜ごとため息のドラムを叩く僕はスティックさばきもおぼつかないおいでSlender girl風のインクの手紙をたどる 月のランプなのにCalendar girl着信途絶えて互い違いに終わるカレンダーオレンジのスカーフたなびかせて去るきみのGoodbye 日付けが止まったままのき...
■風色(かぜいろ)テーブルにはソーダのぬけたスコッチ 昨夜ふたり何を話したのだろうまるでペイ・パー・ビュー見ているようによわまる陽ざしがかたむくきみからの電話は用件だけ告げて切れたありがとうって言葉の意味はグッバイ忘れたよ きみの全身に書かれた長いラブ・レター 言わないで 何もガレージにきみの車はもうないふたりもう ほら 風色(かぜいろ)さ愛していないなんて言えば言うほど 愛している証拠みたいで嫌になる...
■あの日にレイアップ・シュートボールにもなぜだかさわらせてもらえなかった先輩に挨拶してもガン無視されたコーチは何も教えてくれなかった帰る前 死ぬほど床をモップがけした僕のシュートはいつもあと少しのところでリングに嫌われた悔しいって気持ちが今もある大人になっても そこ めがけてる僕がやってることはあの日にレイアップ・シュートさっきまでの試合空気が天井にのぼる上達する方法はすり傷 絶やさぬこと人生はそ...
■夜の寝覚(よわのねざめ)Um...Hey Hey Heyさっぱりよ ひじ掛け椅子で深夜にまんじりともしないのよ私あなたは寝息を立てている細目に開けた冷蔵庫のあかり床にすわってワイン 注いで寝るまでのあそびよ 並べる掛詞あなたにすれば「私」と「彼女」は掛詞私にすれば「愛」と「哀」も そう私にわきあがってゆく想いは実現されない方がいいさよならは殺人者の言い分よ女は深く微笑むのよ 要注意よ愛が重いから すてたいわあなた...
■Next.Goes On 醜悪に見える この街のどこかでまだ汚れていない場所が おいでおいでしてる このスニーカー はきつぶすまでぼくは行けるとこまで そう 行ってみたいな 猫背の夢にヘタな歌うたいながら Next.Goes On On And On その次に行こう誰かがむこうが呼んでるよNext.Goes On On And On ダメでも 負けても 泥だらけでも きっとその先に光はある”もどき”がいい 知ったかするよりワケ知り顔 成りすましするよりい...
■孔雀の時刻(とき)午後20時と午前7時の女の見分けがつくかしらコンパクトでうしろのあなたを見てる滑稽なのよ さかさまな男 違う男(ひと)を好きになった それだけのことよあなたのためにきれいになるそれは別れを秘めてるからルージュ色のうらぎり それも女の甲斐性なの愛のために 自由にさせて後悔ならば 彼としたいわすべてを持つ あなたの手からどうぞ飛ばせて 孔雀の時刻(とき)よ相手が男なら殺してやる相手が女なら口...
■雨ノチ晴れ雨の拍手に巻かれてふねのスクリュー音白無垢きたわたしへとあなたは傘さしたいずまい ただしたのよ おごそかな式 島のひとに感謝した若かったあの頃きっとそうねしあわせの前ぶれは雨なの雨ノチ晴れ 雨ノチ晴れ いつも 晴れごごろ ねえ父さん あすはそうふたりで送る番 あの娘がそう しぶってたお見合いきめたのともだちに配信で 見せると言うあの娘トラクターで むかえる彼家族が増えるのよ予報みたら ...
■ホット・パラダイスアイツが死んだのは 雨のせいさ日曜日と雨をこよなく嫌った アイツが死んだ日も 傘の波真実は何百カラットもの まやかし充血したような笑みを いつも浮かべてたアイツは馬鹿げたこの世のGAMEサイト とっとと退会した ホット・パラダイス喪服が濡れてやけに 重く感じて腑抜けな笑いが 僕らに伝染(うつ)った 生きてる僕たちはそう まあとりあえず 自分のことしか考えてないことがわかったカンシャク玉を...
■ラスト・オーダー未読メールにしてあなたを放置するこんな終わり方知ってるこの悲しみは そう私だけのものなのこの孤独もあなたにあげない彼女のもとへ行くなら わたしを殺してからにするのね すべてわかちあえたと、いう夢をみた ウェイタ―がテーブルに来る 店も閉まる決めかねる こんな恋のラスト・オーダー ラスト・オーダーひとを愛することにまちがいなんてあるの?なんだか酔っているさよならにすれ違いかぞえてホンモ...
■已んぬる哉(やんぬるかな)釈迦が岳 八剣山(はっけんざん) 転法輪岳雨糸の向こう 横たわる湖は鉛(なまり)鬼と仏もおなじと思う これからふたりは女の山と男の山を 降りる怒れ 燃える 木々の葉たちよ心などという不埒(ふらち)なものに売られ買われどうしてくれよう山などありはしない 山ほどそれは崩れ落ちる僕はあなたの目を見て言う 嫌ったわけじゃないもう好きになれないだけだ若き日には若さはすぐに 消えるとも知...
■朝からムーン ルージュから 女は生まれる肩で息ついて かがみ抜ける絶望する若さのかたちに あなたとのことが美しすぎたからThrough The Mirror Of Our Moon Shineガウンの袖に のぼる朝日が あなた手招く もっとお入りなさい 私の中に Ha Um ha朝と夜が呼び交わす世界へThrough The Mirror Of Our Moon Shine 朝からムーン ドレッサーのガラス瓶たちひとつ残らず倒して泣く香りで香りは消せないわあの女(ひと)忘れて ...
■Rock’ Chello ListAh Ah Ah 深呼吸しながら僕はYeh Yeh Yeh 弦に向かうよどぎまぎする指が次第に核をとらえて Music So Good So GoodAh Ah Ah チェロリストがロッカーだって君はYeh Yeh Yehはじめて知ることになるロマンティストは革命家僕は暴れるラブレターいつだっていいなんてそんな時はないんだ君に打ち明ける時は きっと今しかないんだ校庭のど真ん中からチェロを弾く 君へアヴェ・マリアもドッカーンとへッド・バンキ...
■しののめの空トンネル抜けて またトンネル闇から闇へとつづいてもあなたの腕で 髪をみだし山の声を聞く 指はりつめて年をとるたび 脱ぐ花衣死にじたく始めたら 生きたい明けないで 明けないで ふたりの夜悲しんでいたいからなにもかもこのままで しののめの空男滝 女滝 地を這うよにぬらぬら真ん中つらぬく花火躰(からだ)はこころ 糾うが如くこころは躰(からだ)よ今という時に 会えたしあわせだから私という女がいます明け...
■君がいるThere Can't go back, babyCan't go back, baby誰か僕の(Can't go back, baby)代わりをやってくれ 抱く気もないのに女といて飲む気もないのにパブにいて読む気もないのに新書買うどうだってもう何だっていい人間という役は演じるほど猿芝居だねそれもこれもまだ君がいるThereCan't go back, baby ひとりのほうがCan't go back, baby 幸せだと思えるよCan't go back, baby 何人僕は僕をくぐり抜けたならいい仕事で誰...
■Violinistウラジオストクが暮れなずむ頃小さなホールはさながらカーネギー・ホール開放弦の音どよめきと拍手人々はつかの間音楽に戦火を忘れる喝采が押し寄せて 高く高くヴァイオリンの弓で 軽く 軽くフィナーレまで 強く 強く手をひろげて 波をつくるのよ力をひとつに音楽を呼び込むのよ みんながViolinistたれ込めた冬の空暗がりに寄り添う人びとは微笑みスープで体あたためるたましいよ響け 高く高くやさしい旋律を 世界にひ...
■遍歴行って あそびは終わりよ行って 札つき女よ行って これ以上あなたわたしに立ち入らないで男のなみだ 香水瓶に 入れて わたしはすべて手にしたあなたにだけは 知られたくないかがやくだけの この遍歴消えて 朝が来るまえに消えて このまま帰って 消えて あなたはわたしのただのジゴロなのよのしあがるため 女の立場売ってきたけど あなたにきっと本気になれば わたし終わるわ宝石のよな この遍歴 ...
■恋してるだけじゃ恋じゃないさらってやろうか 好きな男はひとり あなたよ わたしの目に狂いはないわ Boyみにくさを知らねば 美しさも知らないってことよ恋が美しいだけなら誰も恋に泣かないHey 痛みやなみだに腫れて生ぐさい粘膜が恋の本性だスキャンダルも勲章ようわさも賛美よ女は本能でわかってるうそをつかない そんな恋などうそよ そんなもの 私にすればこけおどしよ夜も更けるわ どうしたいの あなた恋するだけじ...
■深海魚 きみの生暖かい舌がぼくの心臓にあたるたびほくは自分の内側深くどこまでも潜っていくよBlueきみに”敗北した”というこの甘美な響きどう言えば伝わるのかわからないからぼくはスラングまみれ ボール壁打ちするほど 好きって ねぇきみ わかってくれてる?渇きにおぼれ うちすてられた日常にうだるほど 海があるんだ 尾ひれはひれが取れて にんげんの姿でもきみが海である限り ぼくは深海魚家にはまっすぐ帰らない...
■はじめまして愛あなたのカフスの片方持ってる ピルケースからふと取り出してみるのよ 最後のあの夜襟なおしてあげたあなたを時々 おもうコーラルのかたち片思いした お互いにだから今でも なぞるもう半分を 長い雑談ねとりとめないけど共通の話題は今日も はじめまして愛 両思いならさよならもきっとあったから時間をぬすんだのよ Ohあなたも片方なくしたカフスの気持ち覚えてたらようこそ はじめまして愛 「歌詞のよう...
■遊糸(あそぶいと)季節のゆびさきに ひるがえるひかりの輪くるり日の指す方向に 振り返るふたりの日々ふわりもう思い出の顔をするさっき言ったさよならだってふつうの挨拶と同じ会話ねただ見上げているよわたしには今もきれいな 遊糸(あそぶいと)があなたにはただの蜘蛛の巣になった気持ちは置いてきぼり そっぽ向くひかりの輪ちらりさがしあうものが 逃げてゆくもうすべて話し尽くしたと はらり日常的なことが特別な意味をも...
■むかえ酒お酒は手酌で飲めりゃいい古傷にそっとしみりゃいいあてないこころのままでいいどこかで霧笛が鳴ればいい外の顔など見せはしない男は家族に言いはしない死んでもチャラにならぬことはわからぬはなしと流せばいいやめてた酒を それも取っておきを今夜は出してきてあなたと飲んでる そんな気分が ほろ酔いよい酒むかえ酒漁師の友が置いて行ったさかなをさばいてふと思うすきまを料理でうめていたしずかなくらしを思い出...
■さよならだけが引き止めている鏡よ 砕け散れ あなただけを映す夜にあの女(ひと)でもなく あなたでもなくうらぎりの相手が わかってしまったそれは私 恋などしてなかったんですUse Goodbye Use Goodbyeだれが物わかりのいい男に聞きわけのいい女になどグラスは割れてくふたりの手のひらで血のように 溢れるワインUse Goodbye Use Goodbye すれ違うために 愛をつかう抱きしめるあなたの手が 私の背中でふと動くのをやめる...
■PASSWORDあんな走りもう 二度とは出来ないねベイエリア零時に メットをかえしたときにながれてく この髪にやさしくキスして ひき寄せた あなたのバイカー・ジャケットわたしたちが ただの他人にもどるあの日 風がぬけたよ特別じゃないことを特別にするのは ほかでもなくわたしたちだと知ったわかさってひどい奴こんなキスも 格好も もう出来ないのねふたりどんなに抱きしめても もう戻れないわたしが隠してるパスワー...
■今何時ぐらいかしらたいしたことないわそれが口ぐせで手つかずのグラスだけぼんやりと見てる今何時ぐらいかしらふたりの時間をきざんでた 胸の振り子がとまった店内のにぎわいに身をあずけて笑いますあのひとにそっとさよならと言っただけで なんだかわたし酔ってます愛を求めてもなぜだかどこか男と女とではちがうものですねまだ電車に間に合う二人紛れれば誰かが決めた時計の人混みに戻るだけ炭酸が透けると私が見えてくる仕方...
■Getto時計は手錠 はずしてうでのくさりからめたい脱いだペルソナそっとふたりの煙草がながれてゆくそんなこと聞いてないわ あなたはどう感じるの私の答えなら ゆらめくKiss蝶のあざになるわ大袈裟に そう わらってみせるくずれてゆく 胸の砂丘を ふたり堰(せ)き止められないそして壁の絵は ほんのすこしだけまた傾くよ身を投げる 寝椅子でこの髪を躍らせるそうね男の化粧のほうが 濃いとあなたは知らないこころはだかに...
■女たちのカルナバルSkipping Away 傷あとヒールで追い越せばDancing Away 風切る肩にひかりが舞い降りてくるとざした目をあけて最初に見えるそれがあなただといい不可能な夢などないのよ くり出すまちは女たちのもの まわる胸はカレイドスコープ熱く熱く止まらない 生きて鼓動のパレードカルナバルWashing Away 涙を拭いて 前をみるBrush Away 宇宙従え法則を破るのよいいことなくても 星がそうねときどき綺麗に見えた...
■No Running Away 〜 Dedicated Mr.Rugby 〜試合は順延されつづけてる雨は歓声俺たちに降り続く土砂降りは拍手つぶされた ゴール直前 お前はあれから 落雷 時をこえて一礼したユニホームたちが 今もはためいているさらに雨は強くなるWhat’s running away あの夏に消えかけた白線が なにかを告げたお前しかいなかった あの場面No,Running away Ah どうしても泣いたね わかってくれたね社会人でも好きなこと やれたし後悔...
■Hardcore Dog嘆きのJokerなんて もう使えないララバイなんかじゃ眠れやしないMayBe 神は眠りつづける前へ前へと行けとおそわった上に上にとのぼったけれどそこには何もなかった 荷物をおろした2トン車鼻先並べる サービス・エリア風が胸をめくる胸のデビルをかきむしるのさみんな誰かの噛ませ犬じゃない闇の くさりひきちぎれよ先に先にすすめとおそわったけど早く早く行ったけどそこは天国じゃなかったきみでなくてもよかった...
■実在シテLai Lai Laiそれはきっと確かにあるのLai Lai Lai想いはみえなくても1000回言っても何も言えてない気持ちの明度が高まるほどほのかな自己主張 ピンクの貝がら 波に流されるならあなたの孤島がいいあなたはもうあたししか愛せないボタンにふれたそんなこと言えないままあなたが実在してゆくあたしのなかで完成しないだからラブソングくぅ 世界の一部でしかないけどくぅ ふたりは世界を手にしてるあなたがつつくから ...
■One Less,One More Loveそこのパティシェに僕らの恋をオーダーしたら後味の悪い甘さがふたりの最後のキスにとけるバカばっか 嘘ばっかはだけた胸 傷つきたくて後生 大事に 何を守るのさ殴る 殴る 殴る Yeah言いがかりつけてしょっちゅうディスる相手さがすガム吐き捨ててOne Less One ひとつけずり捨てOne More Love もっと愛を探せ俺たち みんな はだかで生まれてきたその理由がわかるようにつけ足すな かざりなど捨てち...
■飯炊き女所帯じみてもいいとあなたと暮らした手の荒れも 気にしない米の研ぎかたが大事ね飯炊き女になりたいわ しごと終えたら 待ってて 何か作るこのご時世 自分の世話を焼くようにあなたの飯炊き女になりたいわ生活感があって家事にいそしむのよどこにいたって帰宅の楽しさに重きをおく飯炊き女になりたいわ そして食後にあなたの好きなコーヒーモカを淹れる 今でも出先で気に入ったカップは2客揃いで買うのよ会い足りな...
■Kila Land君の中にあるながれへとそっと身を横たえているまどろむしぐさでまなざしの深いひびきにつつまれてるKila Landを呼び込もうふたりの海流の場所に 愛の悩ましさはひとをいつも美しくするそっと入っていこう水の行方は 渇いたほうへKila Kila Land ここへ胸をとざしてたかなしみには長い休暇が必要さ寄り添うために出来ている僕たちに名前などなくていいKila Landはわけあう手の声が聞こえるあたりなぜここにいてこう...
■テイクス・ア・トリップ往年の ジャンギャバンのような目つきでいるぜ脱いだライダーズジャケット君の肩にひっかけて ゆく ゆく風邪ひくなよと 君につぶやいたそんな気障 もう言えないよ胸はがらんどう君が僕を抜けてくからかうの?「いい人ね」なんてさ 嫌みさ乗っていきなと誘ったけど僕ひとり 高架くぐる 排気音が翻る テイクス・ア・トリップ!喧嘩別れのバツの悪さを君にぶつけたよ海外ドラマの つぎのシーズンの配...
■YESingYESing 倒れてはじめて YESing 起きあがれるYESing はだかで生まれた僕らなんだYESing 出会いも別れもYESing 季節もくりかえす模索こそ 道ってもんだかなしみってやつはツケモノ石さ重さが 人生のうまみ 引き出す ここじゃないどこかへと YESing YESingYESing もう楽しんじゃえ YESing 迷っちゃっていいYESing 苦しみから逃げていいんだ 運命の女神を この際 引っかけちゃいなよ中指立ててやれBad Lu...
■Novemberしずかなことが欲しくなる指でまぜる シングル・モルトピアス・キャッチに 指をそえて君の涙が また伝うよ生まれ変わるしるしさびしいときは枯葉と呼ぶのよそう云って 君が外したリングあなただって自白なさい そして愛に協力するのなるようになるわ それが私たちよと No No BabeHeartache November 何も言わないことがやさしさのように思えてくるNovember November November その手 この目 ふたりただNovem...