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  • 過去から今日は 20

    駿人は、暇を見ては秋葉原のメイドカフェを回る。静子の言葉に含みを感じたからだった。 成美という姉が居る。そして、多分可愛いだろう妹。何ともあやふやな情報を頼りに頑張る。 最も、駿人には別の思惑もあった。女性というか、女子に慣れて置きたい気持ちだ。 駿人は元来、メイド...

  • 過去から今日は 19

    新たな展開 駿人は自分の部屋で、怒るやら安堵するやら、気分が落ち着かない。 「おーい、お静! 居るのか?」 暫くして、 「うるさいな。もうウチの事は消えて欲しいんでしょ? 呼び出さないでよ。アラジンに出てくるランプの精の魔人じゃないんだから」 「あれ? 俺の召使いじゃ...

  • 過去から今日は 18

    違った真実 母親には豪放磊落という表現が相応しい。しかも、遠慮無くドシドシ駿人の心の中に入って来る。 駿人はどちらかというと父親似。大人しく、見た目より神経は繊細だ。 そんな息子の性格を知ってか知らぬのか。母親は言い難(にく)いことでもズバズバ話してくる。 当然、...

  • 過去から今日は 17

    新たな不思議 年も明け、新年の決意も無いまま駿人は惰性の中に居た。 「よう、元気だったか?」 静子の登場だ。 「久しぶりだったね。また過去身の話をしに来たのか? 退屈しているから聞いてあげても良いよ」 「それがね、ウチ、死んじゃったみたい」 「何、それ?」 駿人は思...

  • 過去から今日は 16

    今まで彼女が居なかった駿人に、どう間違えたのか待望の彼女が出来た。しかし、彼はそれで喜び安心した訳では無い。 ややもすると、彼女を手放したら二度と自分に、彼女なり結婚相手が現れないのでは無いかと時々不安になる。 何せ、自分の過去身である静子は、男に対して手玉に取るよう...

  • 過去から今日は 15

    経験値 駿人と茉莉の仲は順調に進む。ロードバイクで一緒にサイクリングコースを走る。それがやがて、自転車を離れてもデートをするようになる。 茉莉は学生。普通の家庭出身なので当然お金に余裕が無い。何処に行くにも交通費、食事代を駿人が出していた。 駿人はそれを惜しいとは思...

  • 過去から今日は 14

    静子は語り始める。 静子達本土に残る女性達も工場などで働かされる。労働以外にも、敵と戦うために、それこそ竹槍の訓練をさせられる。 その指導に遣って来たのがそのエリートなる士官候補生。 彼は、隊列して「エイッ、ヤー」と竹槍を振るう女性達を、他の指導員と共に見て回る。 ...

  • プログラマー増えて欲しい

    いま、OS(オペレーティングシステム)で有名なのがWindows。 そして、アップルのOS、有志が集まり創ったというLinux系。 Linuxは無料で開放していて、このOSを利用して独自開発が自由にできるという特徴がある。 無料だけに、一時は世界のOSを席巻するのではと言わ...

  • 過去から今日は 13

    「やあ、この前はどうも」 「走んないの?」 「ウチらの周りでは見られない田園風景が珍しくて、見取れていたんだ」 茉莉は自転車を降り、駿人の側に来る。 「今日は1人?」 「ミニロードレースがあって、その大会にメンバー達行っちゃって、今日は1人」 どうやら、いつものメンバー...

  • 新曲の歌が完成です

    少しの期間、物語を休んで曲作りに没頭してました。 この程完成に至り、発表できるようになりましたのでご報告します。 【song】振り向けば 【Music】「君の瞳の中に」に歌詞を入れた曲です。 題名が違うのは、瞳という文字を使用している曲が多かったので「振り向けば」に変更し...

  • 過去から今日は 12

    ロードバイク 駿人は手賀沼周辺を周回するサイクルロードに来ていた。 最初は近くのサイクルロードを走っていた。が、その道に出るまでが、車が激しく行き交う道路を走り抜けなければならない。 短い間隔の信号や混雑した道をロードバイクで走るのはどうも苦手で、とにかくゆったり走...

  • 過去から今日は 11

    「また、あの女性と楽しむ積もり? お金払って」 静子は更に食い下がるように聞く。 駿人は面倒臭そうに、 「いや、彼女とは一回で十分」 「思ったより、そっちの方はさっぱりしてんだね。覚えたてというのは、とかく遣りたくてしょうがなくなるもんだけどな」 「お、静もそうだったの...

  • 過去から今日は 10

    未だかつて、駿人は女性との経験が無いとはいえ、雑誌やAVは人並みに観てある程度は想像できる。故に、反応は遅れたが、女が何を言っているか分かった。 「いや、あのー」 言葉に困っていると、 「可愛い。私が筆おろし、してあげようか?」 とにもかくにも、女性からこんな風に言わ...

  • 過去から今日は 9

    「あのね、駿は彼女、彼女って言うけど、あんたの人生は女っきり無いの? 仕事とか価値的な事に興味を示すとか、そういう物への向上心は無いのかよ」 「いや、仕事は何とかいってる。それなりに人生プランも考えているよ」 「そうだよ。そういう人生プランの基礎となる物にもっと情熱を持ちな...

  • 過去から今日は 8

    勘が良いというのも困った物である。話が早いという面もあるが、心の中を見透かされているようで気分が悪い。 此処で駿人が、 「そうなんだよ。だから紹介してくれないか?」 とでも言えれば、こんな苦しい思いはしていない。 下を向き黙ってしまった駿人。さすがに可哀相と思ったの...

  • 過去から今日は 7

    駿人は、缶ビール半ダースとショートケーキを持って、八王子の叔父の家に向かった。 「この間はお世話になりました」 「わざわざ礼に来なくても良いのに」 叔父は優しい。 叔父の家はたいして広くは無いが、庭の一部には芝生が植えられている。多少の傾斜があるが綺麗に手入れされてい...

  • 過去から今日は 6

    休みの前日。駿人は眠れない夜を過ごしていた。彼はふと思い立つと、 「おーい! 静子さんよ。聞こえるか?」 返事がない。 「何だよ。読んでも出てこないのは、あっちの一方通行という事かよ」 静子の返答がないので少しがっかりする。 すると、10分ぐらいして、 「何だよ、寝...

  • 過去から今日は 5

    社会人になると一気に自由になるお金が増える。新入社員だから安月給だが、小遣い生活やアルバイト時代とは大きく違ってくる。 駿人は久しぶりに秋葉原に行く。特に欲しい物は無かったが、パソコンパーツやゲームの掘り出し物は無いかと店を覗き回る。 喫茶店勧誘に熱心な若い女の子から...

  • 過去から今日は 4

    ちょくちょく遣って来るぼっち時間の駿人。 特に今夜は、両親が親戚に初孫が生まれたので、そのお祝いを兼ねて赤ちゃんの顔を見に行ってる。 明日の日曜日夜にならないと帰って来ないので家に音が無い。 駿人は退屈している。何か遣ろうと思っても、全く遣る気が起きない。 無駄に...

  • 過去から今日は 3

    【事情により題名を変えていました。今回より本来の題名に戻します】 途中で下山したが、山歩きは精神的リフレッシュになったのか、駿人の会社出勤に苦が消えた。 駿人は、入社早々には上司や先輩に飲みに誘われたが、アルコールに弱く好きでもないので断り続けた。 出世など気にしない...

  • 過去からの出番 2

    謎の女 紀田駿人は社会人。それも一年生。 久々に出勤すると、部署の皆が一応復活を喜んでくれた。とは言え、鍛えの新入社員に甘えは許されない。 病気上がりなど全く気遣ってくれない上司たちは、遠慮なしに仕事を回してくる。 5月はとうに過ぎているのに、5月病になりそうな駿...

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